医療人能力開発センター 2016.11.17 No.48 医療人能力開発センター & 医学教育センター 臨床研修センター/スキルラボ部門 男女協働キャリア支援部門 看護職キャリア支援部門 群馬県地域医療支援センター News letter No.48 バッグナンバーは「GUNMAS」およびHPに掲載しています 医療人能力開発センターホームページ 内線 7736 E-mail:c-center@ml.gunma-u.ac.jp 医学教育センター http://mec.dept.showa.gunma-u.ac.jp/ 内線 8017 E-mail:cme.gunma.univ@gmail.com こちらから入って各部門をクリックしてご覧ください。 第6回研修医症例発表会 受賞者と指導医から 病院長賞を受賞して 2016年9月30日(金) 初期臨床研修医1年目 福島 一憲 「外傷性内胸動脈損傷の一例」という題で発表させていただきました。 毎朝の採血にも苦戦していた医師になりたてホヤホヤの頃(今もさほど変わりませ んが…)に、救命救急センターで経験した症例です。一分一秒を争う中で研修医に何 ができるかと言われれば、点滴バックを揉むことぐらいかもしれませんが、その場で 誰がどのように動いていたかということを現場で働く身になった視点で観ると、学ぶ ことがたくさんありました。また、症例の内容もさることながら、救命の現場の緊迫 感や医療スタッフの連携がいかに行われたかが伝わるようにとも思いスライドをつく りました。 今後も一つ一つの症例から多くのことを学ばせていただき、できることを少しずつ 増やしていきたいと思います。 今回の受賞に際して、ご指導いただきました救命救急センターの先生方に、この場 をお借りして御礼申し上げます。 医学部長賞を受賞して 初期臨床研修医2年目 本田 周子 この度は医学部長賞という素晴らしい賞をいただき、ご指導いただいた先生方と症例 発表会を準備してくださった多くの方々に感謝致します。 昨今はニュースでも時々話題になる乳癌ですが、群馬大学でも多くの乳癌治療が行わ れています。研修期間は主に周術期の方をみてきましたが、患者さんの多くは術前術後 補助療法という内分泌治療や抗癌剤治療、分子標的治療などを受けられています。そし て術後も約10年に渡って外来で経過を診ていきます。 今回の症例を通して入院前の術前補助療法から術後再発後まで広く学ぶことができま した。日常診療が大変忙しい中でも熱心にご指導してくださる先生方が多いのは乳腺外 科に限ったことではありません。特に症例発表会の時にそのことを実感し、改めて大学 で研修していてよかったと思います。今後も私達のように多くの学ぶ機会を与えられる 大学での研修を選択してくださる方が増えてくれれば幸いです。 ベスト指導医賞を受賞して 救急科 青木 誠 この度は、平成28年度研修医症例発表会にて非常に名誉ある賞を頂き誠にありがとうご ざいます。 今回研修医の福島先生に発表していただいた症例は、非常に重傷な外傷症例であり、所 謂劇的救命の一例とも言える症例でありました。治療においては、私たち救急科メンバー 総員だけでなく、呼吸器外科、放射線診断科、集中治療部の方々にも協力を頂き、群大の 力を結集して救命できた一例でありました。 本症例を発表していただいた福島先生は、まだまだ研修が始まったばかりの1年目研修医でありましたが、非 常にシビアな症例に対して冷静かつ迅速に診療を行っていただきました。また今回の発表の際に発表の準備、打 ち合わせをする時から治療の流れをしっかりと把握し、非常に分かりやすい発表を心がける点は、元々先生が持 っている素晴らしい資質と感じております。これから臨床の知識、技術を身に着けることでより一層飛躍してい ただきたいと願っております。 先にも述べましたように、本症例は救急科他スタッフ含め、看護師さん、放射線技師さん、更には他科の先生 方の協力がなければ救命に繋がる迅速な治療が成し得なかった症例であります。その為、今回頂いた賞は日頃お 世話になっている皆様方のおかげで頂けた賞であり、深く感謝の気持ちを抱いております。 2016年度4月より、当院は県から救命救急センターに承認されました。日本における超高齢化社会も相まっ て、本症例のような外因性疾患のみでなく、内因性疾患の救命救急センターへの搬送件数も年々増加しておりま す。今後とも院内の皆様の協力を得ながら、より良い医療を展開していけるように努力してまいりますので、皆 様どうぞよろしくお願いいたします。 ベスト診療科賞を受賞して 外科診療センター 消化管外科 緒方 杏一 平成28年度研修医症例発表会にて、ベスト診療科賞をいただきました外科診療センターを代表して、ご挨拶を させていただきます。 外科診療センターは平成27年度より外科の統合に伴って発足し、現在は消化管外科、肝胆膵外科、呼吸器外 科、乳腺・内分泌外科、循環器外科、小児外科、形成外科の7科からなります。本来、科の単位で受賞すべきと は存じますが、外科診療センター各科の平均点(研修医発表の積極性)が高く甲乙つけがたいとのご評価をいた だき、外科診療センターとしての受賞となりました。大変名誉なことと思います。 群馬大学外科をとりまく厳しい環境の中、研修医を温かく迎え、丁寧にかつ厳しく指導する体制を日々整えつ つあります。外科診療センター全体で合同カンファレンスを行ったり、科横断的に協力して方針決定・治療・手 術にあたるなど、研修医の先⽣にとって幅広い知識と経験、技術を身につけることができるものと確信しており ます。多くの症例を経験するとともに、貴重な症例については外科系学会の地方会のみならず全国学会でも積極 的に発表していただき、論⽂にするような指導を行っています。 群馬大学全体での研修医数は減っており、より魅力的な 研修とは何かを考え、忙しいなかでも指導医は親身に、丁 寧に指導しています。今後、⼀緒に外科を盛り上げていけ る若者を随時募集中です。 最後に、来年もベスト診療科賞をいただけるよう引き続 き努力してまいります。発表してくれた研修医の皆さん、 そして指導医の皆さん、本当にご苦労様でした。 懇親会に参加していただいた外科診療 センターの先生方と研修医の皆さん ぐんまレジデントグランプリ2016 2016年10月28日(金) ぐんまレジデントグランプリは、群馬県内で臨床研修に励んでいる研修医の皆さんが、後輩(医学生)に伝 えたい日頃の研修の様子や貴重な経験(症例)を発表し、参加した医学生の皆さんの投票で最優秀発表者(レ ジデントグランプリ)を決定するイベントです。2011年から開催されていますが、2013年からは本学医学科5 年生の臨床実習カリキュラムのひとつとして開催しています。今年は、県内の13の臨床研修病院(群馬大学・ 前橋赤十字・高崎総合・伊勢崎市民・公立藤岡・富岡総合・桐生厚生・館林厚生・前橋協立・済生会前橋・太 田記念・日高・利根中央病院)の代表が参加しました。ハンドメイドCGを駆使した本院研修1年目・福島一憲 先生のご発表は、救急診療の臨場感にあふ れたすばらしい内容で、本院の臨床研修と 診療の魅力を医学生の皆さんに存分にアピ ールしてくれました!! 御参加してくださった皆様、指導医の皆 様、大変ありがとうございました。 (菊地 麻美) 第4回全国シミュレーションスペシャリストセミナー開催! 2016年10月15日(土)・16日(日) 10月15日−16日に「第4回全国シミュレーションスペシャリストセミナー」 を開催致しました。このセミナーは、全国からスキルラボ管理者が集まり、よ り良いスキルラボの管理・運営について情報交換を行いながら学び合うという 趣旨のセミナーです。スキルラボの管理者は職種も得意分野も様々で、スタッ フも少人数構成のことが多いため、こういったセミナーでの情報交換は非常に 貴重です。今回は、「現在抱えている問題点を洗い出し解決の糸口を探る」こ とをテーマとして、グループワークを中心に行いましたが、ディスカッション は非常に盛り上がり、密度の濃いセミナーとなりました。 また、スキルラボセンターに設置してあるシミュレータの見学の際には、棚 や倉庫の収納についてもお褒めの言葉をいただきました。これは日頃の利用者 の皆様のご協力の賜物だと思います。ますます、皆様が気持ち良く利用できる よう、努力していきたいと思います。 セミナー開催に際し、総務課、看護部、MEサプライセンターをはじめ、多くの方々にご協力を賜りましたこ と、この場を借りて深く御礼申し上げます。 グループワークではアクティブな意見交換ができ 大変有意義な様子でした (田中 和美) 施設見学ではみなさん興味津々でした 医療統計セミナーを開催します 医学教育センター 今年度も、統計セミナーが始まりました。すでに、9月3日(土)および17日(土)の二日間をかけて「初等 統計学」、10月22日(土)に「多重比較法」のセミナーを開催しました。また、11月12日(土)には、実習形 式の「SPSS講習:初級編」を実施したところです。いずれも満足度の高い、有意義なセミナーとなりました。 引き続き医療統計に関するセミナーを開催していきます。開催時間やお申込み方法などの詳細は、各セミナー 開催日の2ヶ月前を目安に、院内掲示や医学教育センターホームページ等でお知らせします。興味のある方は、 ぜひご参加ください。 現在、以下の2セミナーで参加を受け付けています。お申し込みは、メールにてお願いいたします。配布資料 を準備する都合より、事前申し込み制とさせていただきます。 1.『重回帰分析&logistic回帰分析』 ○開催日時:2016年12月10日(土)14:00~17:00 ○開催場所:臨床中講堂 ○申込締切:2016年12月2日(金) 2.SPSS実習セミナー『回帰分析』 ○開催日時:2017年1月7日(土) 13:30~17:30 ○開催場所:共用施設棟3階 情報処理演習室 ○申込締切:12名に達し次第 統計セミナーに関するお問い合わせ・お申込み 医学教育センター(担当:井手野) cme.gunma.univ@gmail.com 医学教育センターホームページ http://cme.med.gunma-u.ac.jp/ 医療対話推進者(旧コンフリクトマネジメント)セミナー基礎編開催 2017年2月18日(土)・19日(日) 日常の患者対応にも役立つ医療コンフリクトマネジメントの研修です。当院での開催も8回目となりま した。興味のある方、また医療の質の向上の一端として医療現場での実践を目指して学びたい方、多職種 の方の参加をお待ちしています。 導入編はあらかじめWeb受講をしていただきます。講義だけでなくロールプレイなどを含めた2日間の セミナーで、実践的な対応を学びます。 *看護師の方は看護部より募集しておりますのでそちらへお申込みください。 *事務職の方の募集は締め切りました。 日 場 講 時 所 師 平成29年2月18日(土)・19日(日) 9:00~17:00予定 群馬大学医学部附属病院アメニティモール2階アメニティ講義室 永井弥生(群馬大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部長) 遠田光子(日本医療機能評価機構 評価事業推進部副部長) 河上章恵(武蔵野赤十字病院 医療安全推進センター 患者相談室長) 【申込・お問い合わせ先】 11月25日までメールでの申込みを受付中です。氏名、職種、部署、連絡先を明記ください。 医療人能力開発センター メールアドレス:c-center@ml.gunma-u.ac.jp 電話:027-220-8351 編集後記 (2016.11.17) 先日、乗っていた新幹線が大宮で2時間止まってしまいました。「ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。」 というアナウンスは、自分に直接の責任がなくても、困っている人に対して行う、共感表明の謝罪といいます。また、 このような場合、タイミングよい状況報告も必要で、「申し訳ありませんが、現在新しい情報がはいっておりませ ん」という情報が、わからない故の乗客の不安を少しでも和らげ、怒りへと進むのを押さえるのに役立ちます。深夜 にやっと高崎駅に着くと、駅では「列車が遅れまして大変申し訳ありませんでした。」という共感表明の謝罪と乗り 継ぎ列車の情報、案内が絶え間なく伝えられ、駅員さんが悪いわけではないのに、と思わせる最大限の対応がなされ ていました。医療の中では、やむを得なくても結果が悪い場合の「ご心配おかけして申し訳ありません」という共感 表明は、患者さんに寄り添う対応、紛争予防の基本の一言です。コンフリクトマネジメントセミナーも8回目の院内 開催です。多職種の皆様の参加をお待ちしています。(YN)
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