2016年度・卒業研究 各研究室の紹介 説明会 2015年9月29日(火)・30日(水) 13:15∼(両日とも) MK302教室 説明会のスケジュール (両日とも MK302) 9 月 29 日(火) 配属に関する説明 伊藤研究室 浦部研究室 阪田研究室 沈研究室 矢野研究室 金研究室 川 研究室 星研究室 津村研究室 柳沢研究室 石岡研究室 13:15-13:30 13:30-13:50 13:50-14:10 14:10-14:30 14:30-14:50 14:50-15:10 15:10-15:30 15:30-15:50 15:50-16:10 16:10-16:30 16:30-16:50 16:50-17:10 9 月 30 日(水) 配属に関する説明 宿久研究室 山内研究室 狩野研究室 深川研究室 福田研究室 杉本研究室 山村研究室 杉尾研究室 下嶋研究室 玉谷研究室 大塚研究室 13:15-13:30 13:30-13:50 13:50-14:10 14:10-14:30 14:30-14:50 14:50-15:10 15:10-15:30 15:30-15:50 15:50-16:10 16:10-16:30 16:30-16:50 16:50-17:10 【注】 以下の研究室は、説明会において説明を行いませんが、2016 年度の卒業研究を担当する予定であり、本冊子に説明資料が 掲載されているので、参照して下さい。 鋤柄研究室 波多野研究室 田口研究室 卒業研究担当予定研究室リスト(資料掲載順) 言語資源研究室 MK708 伊藤紀子 数理科学研究室 MK608 浦部治一郎 言語生態研究室 MK710 沈力 文化科学研究室 MK614 矢野環 データサイエンス研究室 MK612 金明哲 数理モデル研究室 MK607 川崎廣吉 理論言語学研究室 MK711 星英仁 音文化研究室 MK714 柳沢英輔 現代社会学・社会史研究室 MK712 石岡学 統計科学研究室 MK508 宿久洋 言語記述研究室 MK715 山内信幸 日本美術史研究室 MK609 狩野博幸 日本文学研究室 MK610 福田智子 身体メディア研究室 時空間情報科学・行動計量学研究室 計算情報科学研究室 MK713 阪田真己子 MK510 津村宏臣 MK515 深川大路 Cultural Human-Computer Interaction Laboratory MK507 杉本裕二 理論文化生態学研究室 MK606 山村則男 認知行動科学研究室 MK506 杉尾武志 数理統計研究室 MK511 玉谷充 感性情報心理学研究室 MK709 大塚幸生 歴史文化情報研究室 MK513 鋤柄俊夫 メディア情報学研究室 MK509 波多野賢治 比較文化研究室 MK615 田口哲也 視覚表現研究室 MK707 下嶋篤 深川先生は在外 研究につき、担 当しません ) • )0 r h 0) • • (/ • ! • • ! s ! s ) ! s ( ! ! rn )0 • (. • • (. • ( ! r ! r g ) ! ( s ( ) M s s vs s d L ) M • s vs r 17 9 45 s d v M s ( vs • 7 s 8 tL 5 57 A 5 : 356 9 : ex)1813XXXX ) • s t a ! p M a ) • ) • s lg !( t a s wo !) n g ( . ) s r • a d ! u / ) • s M a ! ! i h ep M ) s a gn s aob h wo cep ! r o h u u o s ( t • • t • M n c wo i t n j i g a h wo g ) 言語資源(伊藤)研究室 https://sites.google.com/site/nitolabcis/ どんな研究をするの? 大雑把に言うと言語やコミュニケーションに関する研究です。理論的な側面よりも、記述や自然言語 処理、人工知能研究への応用に重きを置きます。 対象言語は日本語(または英語)です。それ以外の言 語については、相談してください。 どのような切り口で言語の研究をするのかについて具体的に知りたい人は、伊藤が担当している講義 「ことばと社会(社会言語学入門)」「言語行動論(語用論入門)」「ことばと認知(認知言語学入門)」 「ジョイント・リサーチ I,II-15(マルチモーダルインタラクションの動的構造)」を履修するか、各講義 で指定されている教科書(履修要項を参照のこと)を読んでみてください。 これまでの卒業研究のテーマについては、研究室 HP に掲載しています。 伊藤個人の興味や研究内容について知りたい人は、学部 HP を見てください。 年間スケジュールは? 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 (GW 明け) 研究テーマ発表会 (夏期休暇前) (中旬) (中旬) (中旬) 中間発表会 初稿提出 ニ稿提出 三稿提出 題目届、最終稿提出 口頭試問会 (中旬) (卒業式前後) 追いコン&新ゼミ生歓迎会 研究室での活動は? 研究室ミーティング(いわゆるゼミ) 卒業研究自体は個人で取り組むものですが、それ以外にも、研究室のメンバー全員が毎週 1 回集まっ て、以下のことをします。 連絡 研究グループからの報告 コロキアム、学会発表の練習 このミーティングへの参加は必須です。大学の長期休暇期間(夏休み、冬休み、春休み)は研究室ミ ーティングもお休みです。 研究グループミーティング(いわゆる輪講) 共通の興味をもった人たちが週 1 回程度集まって、以下のことをします。 関連する本や論文を読んできて、その内容について各自が発表する 議論する 研究の進み具合を報告する 持っているとうれしい知識や技術は? 言語学の基礎的な知識は必須です。「ことばの科学」「言語研究の方法 I, II」を履修しておくこ とを強くお勧めします。 データサイエンスの知識だけでなく、Excel、SPSS、R 等を使ってデータ解析できる技術もあっ たほうがいいでしょう。 Perl や Java が得意な人、大歓迎です! プログラミングは必須ではありませんが、できるに越したことはありません。 これ以外にも、研究を楽しむために好奇心は大事な要素です。 まずはお話ししましょう! 当研究室での卒業研究を希望する人は、まずは研究室訪問に来てください。お話してみた結果、やっ ぱり違うかも…と感じた人はもちろん別の研究室に希望変更してもらってもかまいませんし、こちらもそ のほうがいいと思ったらより適当だと思われる研究室を紹介します。お話ししてみて、ココで研究して みたいと思ったら、必ず面接に来てください! 私のスケジュールは研究室 HP でご覧いただけますので、アポを取る際の参考にしてください。 数理科学研究室 数理科学研究室では,データサイエンスと数理科学を理解し,実際に人間の営みを文化と とらえ,データサイエンスに基づきさまざまな文化の理解をすすめることをテーマとして いる。数理科学研究室の重要視する 2 つの目標は データサイエンスの実践力をつける (文化情報学部) 自治自立の精神と行動力の育成 (同志社大学) データサイエンスを通じ,いろいろな分野の人間の営みを理解する。これにより個人の 人生を豊かにし,明るい人間社会を築く手段を与えることにつながる。人間の営みに潜む 不思議を見出し,関連性や法則性などの特徴を発見し,概念化することにより,課題発見 解決能力や概念化能力,情報能力などのこれか社会と個人が求める能力が涵養される。 数理科学研究室は,データサイエンスと数理科学をいろいろな分野に活用することをモ ットーに研究を進めております。必要であれば,他の研究者の助けを得て,学生の皆様と 共に新しい分野を開拓していければよいと考えています。 同志社大学教育目標 高い倫理観と豊かな人間性の育成 自治自立の精神と行動力の育成 生涯を通じて社会に貢献する精神と行動力の育成 国際社会に対応できる語学力と行動力の育成 寛容な精神の育成 以下に今までのテーマと結果を挙げていきます。 (1) 悪の組織から見るスーパー戦隊シリーズの構造の研究 先行研究を概観し,昔話の構造を調べた。1975 年『秘密戦隊ゴレンジャー』から 1996 年『激走戦隊カー レンジャー』までの 20 作品の悪の組織について,26 項目の分類を行い Splits Tree で解析し, 「裏切り行 為」 「幹部の改心」 「第三勢力の出現」 「黒幕の出現」の 4 つの展開の有無から 20 作品をみると,8 通りの パターンに分類でき,悪の組織の構造に対する一定の見地が得られた。また,作品傾向と脚本家の関係の 時系列的な見地からも,視聴率などとの関連も,調査した。 (2) 倒産確率推定による銀行の信用リスク比較−バランスシート・アプローチ間接法の実証− 株式の統計学やブラック・ショールズモデルの先行研究を鳥瞰し,日本の地方銀行と都市銀行(上場して いる銀行のみ)を対象とし,各銀行の決算公告から貸借対照表(バランスシート)および,株価を用いて 倒産確率を求め,銀行の比較を行った。この際,倒産確率を推定するため,オプションモデルによるブラ ック・ショールズモデルを利用するバランスシート・アプローチ間接法を用いた。この結果が東洋経済な どの銀行ランキングなどとの比較を行い概ね合致していることを分かった。 (3) 近代日本における名づけの変遷についての研究 生命保険会社による大正時代から現代までの子どもの名前のランキング表を用いて,日本における名づけ の変遷の特徴を探った。先行研究を概観して,女の子の語尾に子のつく時代などの先や後どのような変化 があるのかをχ2 乗検定などを用いて色々なタイプに分け特徴を見出した。 (4) スモールベースボールの有効性についての研究 先行研究J.アルバート/J.ベネット 「メジャーリーグの数理科学」を概観した後,現代の日本のプロ 野球の各球団の戦術を見た。ここ数年,特に今年のプロ野球の投手成績打撃面,守備面などのデータ取得 を行い, 「スモールベースボール」について考えた。 「スモールベースボール」の定義をするとともに,時 系列的に今年度のデータ解析を行い,スモールベースボールの有効性について一定の見地を得た。 (5) M−1 グランプリ決勝一回戦で高得点をとる方法の研究 M-1 ファーストステージの各演者の順位と審査員の各採点を用いて重回帰分析を行い,回帰式で表し,大 きく影響を与えている審査員を特定した。また,M-1 の映像からボケやツッコミなどを ELAN というソフ トを使いタグ付けし,時間で分けたデータなどを用いた分析を行い,全体的にツッコミの数が得点に影響 を与えることがわかる。その中でもスカシツッコミの数を増やすことが高得点につながることが,ボケや ツッコミの種類を再度細かく分類したデータを用いた分析でわかった。またボケに関しては,リアルや逆 切れボケなどが有効であることがわかった。 (6) 競馬場来場者数の分析 競馬場の来場者数はどのような要因で変動するかについて分析した。2004~2006 年の競馬場毎の来場者数 を従属変数,曜日・天気・メインレースのグレード・GⅠ馬の出走頭数・競馬場を独立変数としてカテゴ リカル回帰分析や分散分析を行った。分析の結果をみて,競馬場の来場者数はどのような要因で決まるの かを考察した。 (9) クレンジングタイプ別の肌質特性と効果のデータマイニング 現代女性が肌を守るために用いるスキンケア化粧品の中で、唯一クレンジングが肌に負担をかけると言わ れている。そこで、クレンジングの選択こそが肌を守るために重要ではないかと考えた。化粧品情報掲載 サイト@cosme のクチコミから、クレンジングタイプ、肌質、使用して感じられた効果についてのデータ を取得する。クレンジングタイプ別に肌質と効果のクロス表を作成し、双対尺度法を用いて寄与率の高い 二つの因子を抽出する。 (10) 3大携帯通信会社 トップメッセージの計量分析 携帯通信会社の内、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI 株式会社、ソフトバンクモバイル株式会 社の 3 社を研究対象とし、各キャリアの販売端末機種やサービス、料金の比較に加えて、アニュアルレポ ートのトップメッセージに注目して、各キャリアの傾向を探るとともに、スマートフォン戦略に着目して 各キャリアの競争戦略の特徴を導く事を目的とする。各キャリアのホームページに掲載されているアニュ アルレポートのトップメッセ-ジ及びトップインタビューを対象としてテキストデータを抽出する。 そして、各キャリアの傾向を探る為、テキストマイニングによって抽出した名詞データをグローバル指標、 国内指標、経営指標、サービス指標、サービス(移動)指標、サービス(スマート)指標、顧客指標、財務指標、 ポジティブワード指標、ネガティブワード指標、抽象語指標、経済状況指標の 12 個のカテゴリに分類した。 身体メディア研究室(阪田研究室) 研究室概要 人と人が対面するダイレクトなコミュニケーション場面にあっては,メディアとしての 身体が担う役割は非常に重要で,場合によっては言葉よりもはるかに真相を物語っている ことも少なくありません.言葉は我々の意思を意図的に伝達する手段として有効である一 方で,身体は私たちの潜在的な部分と深く結び付いているという意味において,最も原初 的なメディアであるといえます. 身体メディア研究室では,身体を媒体として「どのようなメッセージが伝達される か」,またそれが「どのようなメカニズムに基づいているか」という問題を中心に,日常 動作から演劇,舞踊に至るまで広く身体を契機とした諸問題について研究を行っていま す. 春学期:主に身体メディアに関する文献を輪読しながら,身体問題に関する知識を習得し つつ,各自の卒業研究のテーマ設定を行います. 秋学期:各自が設定したテーマについて,実験,調査を進め,卒論執筆を行います.身体 メディアに関する調査・実験・分析方法や結果の解釈の仕方を習得するとともに,その文 化的背景などについて研究室全体でディスカッションを行います. 身体メディア研究室のキーワード 身体メディア・身体動作・ジェスチャー・マルチモーダルインタラクション・身体文 化・舞踊・伝統芸能・身体技法・わざ・デジタルアーカイブ 定例ゼミ 週 1 回の全体ゼミを実施します.春学期は輪読会(各自担当の文献について発表を行 い,当該テーマについてディスカッションを行う)および卒業研究のための予備実験・予 備調査の実施.秋学期は各自の研究進捗状況についての報告をしていただきます. グループワーク 同じテーマのゼミ生同士で勉強会を開いたり,共同で実験を実施したりします. 個人指導 春学期は 2 週間に 1~2回,秋学期は週 1~2 回(時期によって頻回になる事もありま す).卒業研究についてのミーティングを実施します.同じテーマのゼミ生と共同で実施 することもあります. 到達目標 一連の卒業研究にかかる作業を通じて,身体メディアに関する知識・研究技法を身につ けるとともに,問題発見,解決能力と人と文化に対する総合的な洞察力を涵養することを 目指します. 年間計画 4月 5 月~6 月 7月 8月 9 月下旬 10 月 11 月初旬 12 月初旬 12 月中下旬 1 月中旬 1 月下旬 初顔合わせ会 定例ゼミ開始 テーマ検討 予備調査,予備実験 所信表明 卒業研究テーマの決定 研究計画書の提出 予備調査,予備実験 中間報告会 ゼミ合宿 本実験開始 データ抽出,加工,分析 論文執筆開始 卒論草稿提出 卒論提出 試問会準備,練習 試問会 卒業研究テーマ例 2013 年度 女性はブラジャーに何を求めているのか―下着 選好基準と身体性― お笑い芸人のフリートークにおけるオープンコミュ ニケーション構造 共同ぬりえ作業におけるコミュニケーションの構 造 共同作業におけるマルチモーダルインタラクショ ン―目的指向型課題に成功する秘訣とは― 立ち話における身体距離の時系列変化―親密 度の異なる三者間会話において― 対人印象の形成要因―人の印象は何で決まる のか― 手品における認知的方略が行動に及ぼす影響 ―リハーサルと本番の比較― 曲調再現課題における非言語行動分析-人は 音楽をいかにして伝えるか- ラジオにおけるオープンコミュニケーションの構 造 お辞儀動作の定量的分析―インタビュアーの振 る舞いが挨拶行動に与える影響― ストーリー再生課題におけるマルチモーダルイン タラクション―母国語と第二言語の順序効果― 共同模写作業におけるコミュニケーションの生 成過程―マルチモーダルな視点から― 2012 年度 話し手の身振りが聞き手の表象に与える影響 集団場面において挙手行動を抑制する要因 男性化粧によるスポットライト効果と気分変容 話者の会話行動と感覚時間の関連 ―話の長 さは聞き手の評価に影響するのか― 対話における非言語情報の意識的表出 ―人 はノウハウを活かせるか― ストーリー再現課題におけるジェスチャー ―非 現実的世界をどう伝えるか― 音声フィラーの抑制が行動フィラーの生起量へ 与える影響 立ち話におけるF陣形の動的変化 ―三者間 会話の参与構造分析― 男らしさ・女らしさの身体性-性役割に関する 価値観との関連- ホラーストーリー再現課題における非言語表出 性 ―人は恐怖をいかにして伝えるか― 共同調理作業における参与行動と親密性 ― マルチモーダル分析の視点から― 集団討議における葛藤対処方略と自己肯定感 メッセージ 卒業研究は,大学生活の集大成です.ご縁があって文化情報学部に,そして阪田研究室 に入ってきたのですから,自分にしかできないユニークな研究をしましょう.身体,コミ ュニケーションに興味のある方は,研究室に相談に来てください. ! !!!!!! ! ! ! ! SHEN!!LI! Shen!Li ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! MK ! ! MK ! !lshen@mail.doshisha.ac.jp! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! Geographic!Informa=on! System GIS ! ! ! ! ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ !!!! ◦ !!!! ◦ B ◦ ―”B ― B B ! ― ―! ! ! ! ! ! ! ! ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ ! ! ! ! ! ! ! ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ ! ― ― ― ! ! ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ ― ! ! de ! ― ― ! ◦ ! ◦ ― ― ! ! ! ! !!!!!!!!!!!! ! MLTP GIS (IDRISI) ! 文化科学(Cultural Science)研究室 矢野 環 “過去”の復元で“未来”の予測? キーワードは「系統学」 数理文献学には、文献の単語の出現率などを測定してその特質を探る「計量 文献学」と、写本・刊本群を数理的に取り扱って系統を求め、その生成構造、 編集史、原型を探る「系統文献学」があります。 系統文献学は、近代文献学の系譜学の数理的取り扱いを含み、生物系統学な ど学際的な対象をもつ数理系統学の一般的方法論に属しています。系統文献学 は数理的処理のみでなく、文献そのものの内容も取り扱います。また、茶華香 道といった、日本の生活文化・伝統芸能も、数理系統学・系統文献学の立場か ら論じます。芸道の文献のみでなく、動作についても、数理系統学の対象にな ります。 数理的に過去の複雑な事象を体系化・解析し、未来を見通すことが文化 科学研究室の大きなテーマとなります。 なんだか難しくて自分には関係ないかもと思ったそこの君・・・ <過去の卒業研究テーマ> ・修羅物と和歌から見る世阿弥の世界 ・雅楽 管弦の渡物について 壱越調と双調の渡物―篳篥のめぐりから― ・『宗湛日記』に見る交友関係―ネットワーク分析を主として― ・数理的に見る顔の印象―配役別特徴の計量的抽出― ・眉化粧の時代変化 ・ジブリ作品の業績・受容と作品の傾向 ・矢沢あいの表情描写―時代における変化― ・映画鑑賞における顧客の傾向―好みと評価の調査分析― ・日本の音楽シーンによる韓流ブームの位置づけ ・プロ野球におけるチーム成績の重要性 ・スポーツ種目別の選手の平均顔 ⇒様々な分野が研究対象になります。 <年間スケジュール> 春学期:ゼミ(毎月1回)・個人面談 →研究計画書提出 秋学期:ゼミ(毎月2回)・個人面談 →卒業論文提出 定量的データ分析受講者は何度も見たことあるはず・・・ 矢野先生といえば【AKB48シングル選抜総選挙予測】 ファンでさえも想像していなかった結果が、前年のデータから明らかに!! 前年の実績倍率を用いて予測した結果↓↓ 2011最終 139892 1 122843 2 74252 3 60539 4 59118 5 52920 6 52790 7 50403 8 45227 9 36929 10 33500 11 31009 12 27957 13 27804 14 26070 15 22857 16 17154 17 16574 18 16455 19 14137 20 2011予想 74140 85408 62465 49265 42337 42320 47337 35588 40295 39354 24760 25032 24733 25967 28327 24170 16838 14569 16518 13944 2011速報 10倍率 10最終 10速報 2 16452 4.51 30851 6846 1 17156 4.98 31448 6317 3 12056 5.18 15466 2985 6 8016 6.15 23139 3765 5 8582 4.93 20088 4072 10 6534 6.48 16231 2506 4 8833 5.36 17787 3319 8 6596 5.40 20513 3802 7 7357 5.48 6704 1224 9 6559 4.52 12082 2673 11 5157 4.80 12560 2616 12 5096 4.91 11062 2252 14 3860 6.41 8836 1379 16 2843 10.15 12168 1199 13 3931 7.21 9692 1345 15 3102 7.79 11080 1422 23 1502 11.21 8049 718 18 2684 5.43 6921 1275 17 2753 (6) - - 19 2201 6.34 4137 653 前田敦子 大島優子 柏木由紀 篠田麻里子 渡辺麻友 小嶋陽菜 高橋みなみ 板野友美 指原莉乃 松井玲奈 宮澤佐江 高城亜樹 北原里英 松井珠理奈 峯岸みなみ 河西智美 秋元才加 佐藤亜美菜 横山由依 増田有華 2 1 3 4 6 7 5 10 8 9 14 13 15 12 11 16 17 19 18 20 2012最終 108837 1 72574 2 71076 3 67339 4 67017 5 65480 6 54483 7 50483 8 45747 9 42030 10 40261 11 27005 12 26531 13 26038 14 25541 15 24522 16 23083 17 23020 18 19159 19 19121 20 大島優子 渡辺麻友 柏木由紀 指原莉乃 篠田麻里子 高橋みなみ 小嶋陽菜 板野友美 松井珠理奈 松井玲奈 宮澤佐江 河西智美 北原里英 峯岸みなみ 横山由依 梅田彩佳 高城亜樹 山本彩 渡辺美優紀 秋元才加 2012予想 2012速報 11倍率 11最終 11速報 1 108071 1 15093 7.16 122843 17156 2 78041 3 11329 6.89 59118 8582 3 77935 2 12654 6.16 74252 12056 6 57399 4 9337 6.15 45227 7357 5 65093 6 8619 7.55 60539 8016 7 53519 5 8955 5.98 52790 8833 10 43201 11 5334 8.10 52920 6534 9 50395 9 6595 7.64 50403 6596 4 68610 8 7795 9.78 27804 2843 8 50760 7 8460 5.63 36929 6559 11 40795 10 6280 6.50 33500 5157 16 23778 17 3227 7.37 22857 3102 15 23916 16 3302 7.24 27957 3860 13 22522 15 3396 6.63 26070 3931 12 25708 12 4301 5.98 16455 2753 14 28675 14 3484 8.23 11860 1441 17 22277 13 3661 6.08 31009 5096 19 19308 18 3218 6.02 8697 1444 20 17856 19 2976 (6) - 854 18 19906 32 1743 11.42 17154 1502 2013最終 150570 136503 101210 96905 92599 77170 73173 68681 67424 65867 63547 57275 53903 51793 44116 43252 39739 38985 36282 33129 33121 30307 29199 27566 26764 25760 24990 23950 23588 22869 21385 21324 19569 19158 18978 18435 18145 18125 17819 17381 16715 16508 16401 16281 16221 16072 15533 15064 14745 14684 13944 13692 13613 13422 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 指原莉乃 大島優子 渡辺麻友 柏木由紀 篠田麻里子 松井珠理奈 松井玲奈 高橋みなみ 小嶋陽菜 宮澤佐江 板野友美 島崎遥香 横山由依 山本 彩 渡辺美優紀 須田亜香里 柴田阿弥 峯岸みなみ 梅田彩佳 高城亜樹 北原里英 木﨑ゆりあ 高柳明音 松村香織 川栄李奈 宮脇咲良 古川愛李 山田菜々 大矢真那 入山杏奈 木本花音 藤江れいな 佐藤亜美菜 片山陽加 永尾まりや 倉持明日香 兒玉 遥 田野優花 梅本まどか 上西 恵 松本梨奈 斉藤真木子 多田愛佳 矢倉楓子 武藤十夢 石田晴香 小林亜実 大場美奈 藪下 柊 吉田朱里 菊地あやか 佐藤すみれ 前田亜美 小笠原茉由 26 28461 37 32 52 24 38 39 33 41 56 50 46 23 43 28 24241 25455 14358 30255 23160 22450 25250 21907 12645 15318 17109 32665 21765 27650 2013速報 12倍率 12最終 12速報 28516 7.21 67339 9337 13993 7.21 108837 15093 14868 6.41 72574 11329 12875 5.62 71076 12654 7123 7.78 67017 8619 13639 5.87 45747 7795 12163 4.97 42030 8460 6596 7.31 65480 8955 6495 10.21 54483 5334 8560 6.41 40261 6280 7406 7.65 50483 6595 11817 6.25 14633 2340 10596 5.94 25541 4301 8061 7.15 23020 3218 9123 6.44 19159 2976 8750 5.27 11323 2149 11513 4.00 - - 4866 7.67 26038 3396 6023 7.04 24522 3484 4110 6.31 23083 3661 3502 8.03 26531 3302 6888 6.50 10554 1624 4822 5.71 14111 2471 6603 7.56 9030 1194 4455 5.00 - - 2481 6.00 6635 - 4382 4.78 11179 2340 2854 5.88 6683 1136 4699 6.33 12142 1919 4863 5.00 - - 2274 5.76 5982 1039 2708 6.67 7782 1166 7.11 17009 2392 36 4117 6.91 6602 955 9.55 7809 818 54 2698 8.98 14852 1653 24 5091 5.00 - - 63 2393 6.00 6694 - 21 6051 5.00 - - 31 4632 5.00 - - 32 4490 5.00 - - 25 5050 5.00 - - 41 3254 6.73 6140 912 59 2529 5.00 - - 35 4187 3.66 6428 1757 56 2661 6.43 6333 985 19 6533 5.00 45 2866 7.59 5969 786 23 5530 5.00 - - 31 25602 53 2703 9.47 35 24424 50 2760 8.85 3.39 1 2 3 6 13 4 9 16 7 14 12 5 8 11 10 17 18 22 20 30 27 19 29 15 40 51 44 47 25 36 55 45 2013予想 205659 100905 95245 72317 55385 80044 60427 48231 66342 54878 56691 73897 62923 57664 58732 46103 46052 37309 42393 25914 28138 44764 27537 49937 22275 14886 20934 16790 29732 24315 13092 18073 1 3 2 5 15 4 6 18 20 12 14 7 9 13 10 11 8 26 22 37 38 16 28 17 33 61 34 47 29 27 64 52 6185 5706 7168 5919 653 810 1746 【フォントの差異が気にになりますか? それもセンスです】 過去のデータは未来を紐解く鍵となります。 文化の変遷に疑問を持っている人、これからの未来の予想をしたい人、そん な関心の対象を数理的に研究してみませんか? 興味がある人は一度MK604へ相談に来てください!見学大歓迎! メールはこちら→kundaikan@gmail.com 研究室名: データサイエンス 教 員 名: 金 明哲(きん 研 究 室: MK612、MK209 メール: mjin@mail.doshisha.ac.jp めいてつ) デ ー タ サ イ エ ン テ ィ ス ト (data scientist)は「 21 世 紀 の 最 も セ ク シ ー な職業」といわれている。ビッグデータに社会の関心が高まるなか、 一般の事業会社もデータ分析官の採用や育成に取り組み始めている。 昨 年 、「 統 計 学 が 最 強 の 学 問 で あ る 」と い う 本 が 約 半 年 で 数 十 万 部 売 れ て い る そ う で あ る 。な お 、 「データ分析ができない社員は要らない」 の よ う な 本 も 刊 行 さ れ て い る 。こ れ は 、デ ー タ サ イ エ ン ス の 需 要 が 高 まっていることを物語っている。 本 研 究 室 で の 卒 研 は 、履 修 者 が 興 味 を 持 っ て い る 諸 問 題 に つ い て デ ー タサイエンスのアプローチによる分析や問題解決に関する研究を軸 と し 、 大 き く デ ー タ マ イ ニ ン グ (DM: Data Mining)と テ キ ス ト マ イ ニ ン グ (TM: Text Mining)と い う 2 つ の ブ ラ ン チ に 分 け ら れ る 。 I. デ ー タ マ イ ニ ン グ デ ー タ マ イ ニ ン グ と は 統 計 学 、人 工 知 能 等 の デ ー タ 解 析 の 技 法 を 駆 使 し 、 デ ー タ か ら 情 報 や 知 識 を 取 り 出 す 総 称 で あ る 。デ ー タ マ イ ニ ン グ の 狙 い は 、 今まで知られていない、かつ自明ではない役立つ情報あるいは知識をデー タから抽出することである。 本研究室では、従来の統計的データ解析や近年の計算統計などを含む広 義のデータマイニングの方法を用いて人文社会学における諸問題の分析に 関する研究を行う。 研究対象は人文・社会における文化、経済、市場、金融、スポーツ、音 楽などに限らず各自が興味を持っている研究意義がある諸事象である。 本ブランチにおける過去の卒研としては、「音楽のジャンルの分類」、 「コロモゴロフ記述量を用いた写真の自動分類」、「写真の印象評価に関 する研究」、「楽譜から読み取る『みんなのうた』」、「バラェティトー ク番組の視聴率と出演者の関連性の分析」、「映画をヒットさせる要因を 探る」、「野球リーグにおける年俸予測」、「NBAポイントガードの年 俸 額 と 成 績 の 関 係 」、「 好 ま れ る 自 然 音 の 感 性 評 価 」、「 21 世 紀 初 頭 に お け る 音 楽 CD ジ ャ ケ ッ ト の 傾 向 」 、 「 近 年 の 展 示 会 宣 伝 広 告 に お け る 構 成 に 関 す る 研 究 」、「 日 米 Web デ ザ イ ン の 統 計 的 比 較 分 析 」、「 カ ン ボ ジ ア を中心とした生活環境に関する研究」、「転職人気企業における財務デー タの計量分析」などがある。 Ⅱ. テキストマイニング われわれの日常生活とかかわりのあるテキスト型データとしてはメール、 ブログ、日記、新聞、教科書、レポート、小説、歌詞などなどがある。こ のような文章・書のデータから情報や知識を見つけ出す分野をテキストマ イ ニ ン グ (text mining)と 呼 ぶ 。 文化の伝播や交流に最も多く用いられているメディアは文章である。ま た企業では営業日報、自由記述文を含むアンケート調査の結果、コールセ ンターでの顧客とオペレータとのやり取りの記録、メーリングリストのロ グなど業務に関連するテキストデータを大量に抱えている。これらのテキ ストデータについて、一つひとつ目を通して分析する方法は時間がかかり 効率が悪い。また、人によって理解が異なり客観的に分析し難いなどの問 題がある。テキストマイニングは、従来の方法では解決しがたいこのよう な問題を新しい技術と方法論で解決の切り口を模索する。 本 研 究 室 は 、現 代 文 (日 本 語 、中 国 語 、韓 国 語 )の 計 量 分 析 の ノ ー ハ ウ を 蓄 積しており、その基礎研究の結果を応用し犯罪に関わる文章の書き手の同 定に関する研究も行っている。また、テキストマイニングのツール MTMineR( エ ム ・ テ ィ ・ マ イ ナ ー ) の 開 発 も 行 っ て い る 。 本ブランチにおける過去の卒業研究としては、「携帯メール文面の情報 を用いたメールの書き手の識別」、「メール文面のテキスト情報を用いた ス パ ム メ ー ル の 識 別 」、「 森 鴎 外 の 小 倉 左 遷 前 後 の 文 体 変 化 の 要 因 分 析 」、 「テキストマイニング法から見た太宰治の文体」「大学ホームページにお け る 学 長 メ ッ セ ー ジ か ら 大 学 の 特 徴 抽 出 」 、 「 Web 上 の 口 コ ミ 情 報 か ら 商 品 の 人 気 要 因 の 分 析 」 、 「 Twitter の テ キ ス ト マ イ ニ ン グ 」 、 「 オ ン ラ イ ン ゲ ー ム の レ ビ ュ ー に お け る テ キ ス ト マ イ ニ ン グ 」 、 「漫 画 レ ビ ュ ー の 計 量 分 析 」 、 「川 端 康 成 に つ き ま と う 代 筆 疑 惑 の 検 証 」 、 「男 女 の 別 れ を 唄 っ た 韓 国 の 歌 詞 の 計 量 分 析 」 、 「4 大 都 市 銀 行 ト ッ プ メ ッ セ ー ジ の 計 量 分 析」、「企業における経営理念のテキスト分析」、「東京23区内ホテル における口コミのテキスト分析」「公務員試験における選択肢文の計量分 析 」 、「 ス マ ホ App ゲ ー ム に お け る レ ビ ュ ー の テ キ ス ト 分 析 」 、「 流 行 歌 の歌詞からみる時代性」などがある。 皆 さ ん が 興 味 を 持 っ て い る 分 野 の 諸 問 題( マ ー ケ ティング、経営、経済、金融、組織、メディア、 政治、スポーツ、音楽、デザイン、言語、行動、 民 俗 、政 策 な ど )を デ ー タ サ イ エ ン ス の 手 法 で 分 析・解決したい方、 データ解析の方法を改良・開発したい 方、 データサイエンティストのスキルを磨き たい方、 統計解析ツール作成に興味を持ち方、 大 学 院 で 学 習・研 究 を 続 け た い 方 な ど 大 歓 迎 で す。 MK605 TEL:7677. E-mail: kkawasak@mail.doshisha.ac.jp 2 1 DL/ 1 2 1 !(#) %!(#)/%# = ((!) − !(#)) 1 6 10 2 TFT 1 hhoshi@mail.doshisha.ac.jp 6 I 2012 2013 2014 1 2 3-5 9 8 2 3 ※ 2015 12 2015 12 2016 3 3/31 4 4/30 8 7/28 9 2 11 2 12,000 12 2017 3 1 1 6,000 11/15 9/15 50% (i) (ii) (iii) 1 50% 6,000 50% 0 2 12,000 50% (1) (2) 0 “move” 時空間情報科学・行動計量解析学研究室 Spatiotemporal Informatics and Behaviormetrics Laboratory 担当教員:津村宏臣 人文社会学が対象としてきた文化や社会という”実体”は、我々の目に見える形で、あ るいは手に取る形で「これ」という姿を持ちません。これは”唯名論的実在”とも言うべ き存在であり、直接観察したり、触ったりできる対象ではないのです。当研究室では、人 間の振るまい(Behavior:行動)に関する情報を時空間に配列し、その関連性をオントロ ジー(Ontology)として評価、理解することをめざしています。対象は人間、資料は文化 遺産、こうしたモノからコトを再現する研究を、世界中で進めています。具体的には、こ れまで下記のような研究が学生さんによって実践されています。 ・アラビア海におけるイスラーム世界の変容と適応-オマーンを中心にして- ・クメール王朝とその前史の再評価 -タケオ地城の GIS を用いた評価- ・西洋美術におけるルネサンス、そしてロマン主義という変革~科学と心と美術の出会い ・横断的文化財データアーカイブに見る文化情報学的側面 ・「文化の音楽的側面」の検討~子守唄に隠れる文化的影響を探る~ ・クフ王のピラミッド“太陽の船”の調査・保存計画策定 テーマ① など 文化遺産情報分野 アンコールワットで有名なカンボジアは、クメール王 朝期、東南アジア一体の社会・経済・文化の中心でした。 そのアンコールの成立以前、ジャヤヴァルマン2世によ るシェムリアップへの遷都以前のプレアンコール期の中 心地域であったタケオの歴史遺産や経済遺跡の調査と情 報解析から、タケオの都市構造が後続するアンコール期 の都市構造に発展的に継承されていることを明らかにし ました(世界遺産:アンコールを中心としたクメール王 朝の調査研究)。 テーマ② 人類行動研究分野 Fig.1 タケオの文化属性傾向分布解析図 現在の様々な場面でみられる「占い」という行動につ いて、特にその呪術的側面に関して、人類学的・社会学的なフォーマライゼーションの方 法によってその機能を検討しました。レヴィストロースのいう野性の思考(ブリコラージ ュ)の様態の観察だけでなく、デュルケームのいう社会的アノミー状態の解消に向けた社 会的事実としての呪術の意味について「占い」や「お神籤」の機能的側面から明らかにし ました(呪術のフォーマライゼーション評価研究)。 テーマ③ 情報資源共有分野 文化遺産は、”地域の知”として、その 時代や地域の様相を明らかにする基本的 情報を保有しています。それらの情報は人 間という行為者を介してすべてつながっ ており、その行動の背景には、文化や社会 という不可視な実在が隠れています。それ らを暴き出すためには、行為者という実在 を情報を介してバーチャルに再現するコ トを可能とする新しい情報技術の開発や 実践的応用が必要と考えています(世界遺 Fig.2 敦煌研究院壁画データベースシステム 産:敦煌石窟のデジタルアーカイブ技術開 発、人材育成プロジェクト)。 テーマ④ 現代社会文化分野 我々の現代社会における様々な文化要 素のうち、特に時間芸術と空間芸術、が対 象となります。時間芸術では例えばオチ話 としてのお笑いのストーリー性や流れ、間、 という芸術性について、空間芸術について は舞台景観や都市景観、建造物デザインな どがそれぞれ研究テーマとなって研究さ れています。 テーマ⑤ 文化財探査・保護研究分野 Fig.3 喫茶店内装デザインのフラクタル次元の解析 文化遺産調査について、各国の行政機関 や国際機関(UNESCO)と共同研究・連 携研究の枠組みをしっかりと作りながら、 世界遺産指定やツーリズムを含めた行政 的施策の立案、法律、手法、探査保護など の実践的研究を行っています。対象フィー ルドは下記の通りです。 韓国・中国・ベトナム・カンボジア・インド・タ イ・モンゴル・ ル ス・ウズベ スタン・トル コ・イラン・シリア・オマーン・チュニジア・エジ プト・モロッコ等 ★研究室の詳細については、 http://www.cis.doshisha.ac.jp/htsumura/ Fig.4 ケンブルン遺跡人材育成(測量)結果 音文化研究室 (担当:柳沢英輔) □概要 私のゼミでは、京都の音文化について研究を進めています。さて音文化とは何でしょう か?音といえば、まず音楽や言語音が思い浮かぶかもしれません。でもそれだけでなく、 各地域にはその土地に根差した自然の音、産業の音、人間の活動に伴う様々な音が響いて います。地域ごとに風景が異なるように、それらの音が織りなす音風景も異なります。ま たある音が人々にどのように聞かれているのか、つまりその音が持つ機能やイメージも場 所や時代によって異なる可能性があります。そうしたことをフィールドワークや文献資料 などの調査によって明らかにします。普段あまり意識することのない音に着目することで、 新たな京都の魅力を発掘しましょう。 □研究手法 ・先行研究の調査 ・現場での観察・聴取 ・聞き取り・アンケート調査 ・フィールド録音 →収集したデータの分析 □春学期の予定 ・先行研究の収集と読解 ・研究テーマの設定 ・各自のテーマに基づいたフィールドワークの実施(予備調査) ・研究計画書の作成・提出 □秋学期の予定 ・コロキアムの発表練習 ・フィールドワークの実施(本調査) ・収集したデータの分析 ・卒業論文の作成・提出 ・試問会の発表練習 □2015 年度ゼミ生の研究テーマ(仮) ・伏見稲荷大社の人気の秘密を音の観点から探る ・京都特有の静けさとは何か ・なぜ鉄器風鈴が広まってきているのか?―ガラス風鈴との比較から ・サウンドスケープの観点からみる商店街の音文化 ~質的な分析から新たな視点を~ ・日本人が虫の音をあまり聞かなくなったのはなぜか? □こんな学生におすすめ ・音、環境、文化に興味がある ・フィールドワークに興味がある ・興味があることはとことん突き詰められる □連絡先など 研究室の場所:MK714 Email: eiyanagi@mail.doshisha.ac.jp ☆興味がある方はメールで事前連絡の上、研究室訪問期間(10 月 7 日~16 日)に研究室を 訪ねてください。またゼミの見学も歓迎します。 1 7. s a No K I E c 7 :2 . 7. 0 :2 :2. . @ a k a a o @ l a o@ a No s @ siMo a o s h L@ e a a o o @ a s h L@ c a No k s a m l o @ kIa po L p Eo s II o@ c k EoIm E ik E - - j a E pd s I L L o Eo Eo @ s s j d o @ @ @ 1 c aj a E@ a No @ alo e a E a No a o c Im h L o a o mp @ a @ h a x a N s a Im o II s a o ac No s i ac Im EE@ a o@ S ol ia a s a o@ c I E@ a h K E@ pd sk s p No I j a m E@ Eo I I s L L o s @ o jk E E s h E c a 2 s i EL@ E E 3 宿久研究室 @ MK503 キーワード:ビッグデータ分析,統計学,専門職就職,大学院進学 統計を武器に働く そ 他 取り組み スポーツデータ解析(野球,サッカー),株データ解析, 理論研究(次元縮約,クラスタリング) 2016年4月卒業・修了生 主要内定先 ・専門職 ビデオリサーチ,日経リサーチ インテージ,NTTデータ, ヤフー,野村総合研究所 ・総合職 NTT ドコモ,NTTコミュニケーションズ 日本電気,ソフトバンク,大和証券 ・大学院進学 同志社大学大学院文化情報学研究科 コンペティション実績 4回生 過去 実績 ・経営科学系研究部会連合協議会 データ解析コンペティション関西部会 優秀賞,最優秀賞 ・スポーツデータ解析コンペティション 優秀賞 ・IASC Data Analysis Competition Award ・経営情報学会 最優秀発表賞 優秀論文賞 宿久研究室 @ MK 503 卒業まで 流れ ビッグデータ分析 4月~5月: R 勉強会(週1) 理論研究 4月~5月: R 勉強会(週1) 5月~7月: 扱うデータについてゼミ(週1) 5月~7月: 扱う理論についてゼミ(週1) 7月~9月:具体的な分析についてゼミ(週1) 7月~9月: 扱う理論および, 卒業論文 課題設定ゼミ(週1) 9月:ゼミ合宿 9月:ゼミ合宿 10月~11月:具体的な分析および 卒論執筆 ため ゼミ(週1) 12月: 卒論執筆 10月~11月:扱う理論および, 卒論執筆 ため ゼミ(週1) 12月: 卒論執筆 Q&A Q. 定量的,定性的データを履修していない ですが大丈夫でしょうか A. 大丈夫です.大事な ,Rなど 分析に用いるツールが嫌いでないこと,データ分析をし て知見を得たいという思いです.やってみたいことを実現する力 後からついてきます. Q. 就職活動と折り合いがつくか不安です. A. 基本的に週1でゼミを行います.できる限り出ていただかないと卒業論文を執筆できません. しかし,ゼミ メンバー 予定に合わせてフレキシブルに行います で,多く メンバー うま く折り合いをつけています. Q. 興味 ある ですが,文系でついていけるか心配です. A. 毎年,文系と理系 半々ぐらいです.ちなみに,院生 ほぼ全員文系出身です. 興味がある であれ ,一度MK503に来てみてください. Q. 男女比 どれくらいなんでしょうか. A. 年々女性 割合が増えています.今年度 3割が女性です. Q. 大学院進学を考えている ですが・・・ A. 宿久研究室 大学院進学を考えている人も大歓迎です.また宿久研究室 文化情報学 研究科 大学院生 数 NO.1です.実態について知りたい人 ぜひMK503に ミスマッチを防ぐために面接を行います. 共同研究室 様子が知りたい人 ,MK503に来てください. 19 8 11 ― ― ― ― ― ― ― ―“ ”“ ― ” ― ― ― ― ― ― ― ―B i g - F i v e ― ― ― ― ― ― ― ― ― 日本美術史研究室(狩野博幸) (1)“歴史”に少しでも関心を持っていることが、最低限必要。“歴史”を詳 しく知っていることが必須ではないが、“歴史”にまったく関心が無いならば、 本研究室で卒業研究をまとめることは、残念ながら出来ない。また、微力なが らとはいえ、指導することすら不可能なので、よく考えて選んで欲しい。 (2)日本の美術の“歴史的観察”が主題であることから判るように、日本の 絵画はもとよりとして、庭園や工芸(陶磁器、蒔絵、染織)、彫刻(仏像など) がなぜその時代に生まれたのかを歴史的に理解することを求める。たとえば、 このキャンパスのすぐ西側に存する観音寺の奈良時代製作の国宝「十一面観音 像」の造像環境を調べることによって、この田辺の地域の“時代性”を認識す ることができるだろう。今出川地域よりも古い田辺の歴史的存在意義を、実際 の作品によって知ることが出来るのである。 (3)日本美術が“辺境”の美術であるという考え方が、いかに的を射ない見 方であるかということも、本質的な分析的研究によって明らかになると思われ る。 (4)以上のような視点を少しずつ強化してゆくことで、日本美術に対する真 の理解を深めることが、このゼミナールの目的であり、それを卒業研究の作製 に繋げてゆく。 つまり、日本文化はただそこに在るのではなく、 “理解すること”で初めて存 在し始めるということを知って貰いたい。 日本文学研究室 FUKUDA Tomoko 福田 智子 文化情報学部蔵 文化情報学部蔵 文学研究においては、用例を網羅的に集めて、その語句がもつ独特のニュアンスや、 使われ方の規則を吟味する、実証的な研究スタイルが伝統的にとられてきました。私た ちのゼミでは、そのキーワードの発見や用例収集のために、計算機(文字列解析ツール) を用います。そのためにはまず、作品の電子テキストが必要ですが、研究対象とする作 品のテキストが大部であればあるほど、情報科学との連携は、文学研究にとって有益で す。電子テキストを、研究目的に適した文字列解析ツールを用いて分析し、結果をしっ かり吟味する。文学作品の「ことば」を対象に、テキストを適切に分析・整理することで、 新たな文学的知見を得るのが目標です。 情報科学との連携から産学連携へ 近年、資料保護と一般への資料閲覧の利便性のため、公立機関が古典籍のデ ジタル化を進めようとしています。 所蔵機関に出向かなくても鮮明な画像を 閲覧できるのは、夢のような話です。では、その先には、いったい何が求めら れるのでしょうか。おそらく、複数の画像の比較検討のほか、画像に記された 文字の読み、さらにはその文字データの横断検索、文字列抽出など、画像と画 像とをつなぐ新たな教育・研究システムが必要となってくるでしょう。 そこで、画像情報に文字情報を有機的に統合した閲覧・分析システムを構築 文化情報学部蔵 するために、異分野の研究者・技術者がそれぞれの「得意技」を持ち寄り、意 見交換をしています。富士ゼロックスとの連携もそのひとつ。これにより、こどもからおとなまで、 また、一般の方から研究者まで、誰でも容易に利用できる―遊んでいるうちに、しぜんと研究の領 域に足を踏み入れることができる―バリア・フリーの閲覧・分析システムの構築を目指しています。 同志社大学人文科学研究所第18期研究会(京都と文化)第17研究会 科学研究費助成事業基盤研究(C)課題番号(25330403) 「伝統文化形成に関する総合データベースの構築と平安朝文学の伝承と受容に関する研究」 (平成二十五∼二十七年度) 【卒業論文】 ▼坂口安吾『夜長姫と耳男』の表現 (早瀬隆哉) ▼『源氏物語』の「なま」形容詞(伊藤 育寿) ▼『今昔物語集』と『宇治拾遺物語』の同文説 話(安東勇太) ▼『百人一首像讃抄』の挿絵(和井田遼) ▼八代集の「名残」の歌(藤原豪輝) ▼催馬楽の歌詞 と拍子(稲垣周) ▼『伊勢物語』の絵画化(望月結鶴) ▼『蜻蛉日記』の和歌(蜷川一磨) ▼八代集の「唐衣」 の歌(小方樹) ▼芥川龍之介『羅生門』の表現(大下 明日香) ▼八代集の「時鳥」の歌(相根玖未子) ▼ 与謝野晶子『新訳源氏物語』縮刷版の表現(多田梨華子) ▼八代集の「ひとり」の歌(寺尾和起) ▼日本古典文 学における「須磨」(山﨑麟太郎) 同志社大学 文化情報学部 Human-computer interaction CHCI Lab. Human-Computer Interaction =ヒトとコンピュータ内蔵システムとの間の 相互作用、つまりやり取り やり取りをする部分をinterfaceといい、 この良し悪しが、システムの使い勝手を大き く左右 (Cultural Human-Computer Interaction Laboratory) 卒業研究説明 30/9/14 杉本 裕二 従来は、interfaceの仕様にヒトが合わせて いた 同志社大学 文化情報学部 教授 同志社大学大学院 文化情報学専攻 教授 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto →ヒトが使いにくいシステムが多く interactionがスムーズでないことが問題 1 2 2 2008年度卒業研究テーマ例 CHCI Lab. 機能分離型マウスの研究 ~クリック・ポインティング機能の分離~ マーチングフォーメーション描画支援インタフェース の研究 Web上での横スクロールを活用した表現方法の研 究 ジェスチャを用いたWebブラウジング法の研究 換喩的グラフィクスによる視線ナビゲーション機能を 有する画像表示インタフェースの開発 ブログの句読点解析 読学習用インタフェースの研究 文化を電子的に表示・加工・生成等を 効率的・効果的にするため それぞれの文化に適合した、ヒトが使いやすい interface装置を研究 すなわち、interface装置(ハードウェア)の 設計-製作-評価 (改 も含む)をする ゼミ;文系出身の学生が多いくらい 卒業研究ミーティング;1講時/週 卒業研究中間発表会;2回/学期 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto 扱うコンテンツによって適切なinterfaceも異 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto なる CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto 3 3 2009年度卒業研究テーマ例 4 4 2012年度卒業研究テーマ例 操作環境に依存しないマウス式ポインティングデバイスの製 作・評価 - 操作面とマウスの一体化によるアプローチ - フルート練習用インタフェースの研究 音量調整機能付きマウスの研究 音楽に対する人間の感性の研究 - 画像クラスタリングで読みとるロック - バッティングフォーム修正支援インタフェースの研究 ローマ字入力におけるキー配列の研究 3Dモデルを用いた情報検索手法とシステム開発に関する検 討 - 時空間情報アーカイブシステム開発へのアプローチ - Webにおける印象のあり方 - イメージから分析する企業Web CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto 5 5 自動演奏トロンボーンの開発 ジェスチャ認識による電子ドラム静寂性向上の研究 馬術トレーニング装置の開発 ヘッドトラッキングとハンドジェスチャを組み合わせたポ インティングデバイスの研究 初対面同士のコミュニケーションを促進する照明機器の 開発 メディアアート作品の鑑賞スタイルに基づく人間中心イ ンタフェースの提案 マウス機能付左右分離型キーボードの開発 ジェスチャによるメディアプレイヤ操作法の研究 テルミンの多音声化の研究 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto 6 6 音量調整機能付きマウスの研究 2013年度卒業研究テーマ例 ゲームセンタにおける音環境改善の提案-小型パラメトリッ ク・スピーカの活用- 両利き用ビデオカメラの開発 スキーにおける集団からの離脱防止装置の開発 オートバイ運転時における視認負荷軽減装置の研究 AR技術を用いたパーソナルコンピュータ自作体験システム の開発 オートバイ運転者用の簡易情報交換機器の開発 スノーボード基礎練習支援装置の開発 エレクトリックギターの自動スイッチング技術の開発 ウォーキングフォーム改善装置の開発 コンピュータによる立体 形簡易化システムの研究 スイッチ併用によるジェスチャ認識バーチャルドラムの研究 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto クリックしてアウトラインを挿入 7 7 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto オートバイ運転時における 視認負荷軽減装置の研究 自動演奏トロンボーンの開発 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto 8 9 スキーにおける集団からの 離脱防止装置の開発 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto 10 CHCI Lab.での研究を希望する人 CHCI Lab.での研究に興味がある人 希望順位にかかわらず 第1希望でなくても、第2希望、第3希望、第4希望や第5希望でも 必ず事前に相談に来てください 目的 皆さんが希望する研究と、 当研究室で可能な研究のマッチングをとって、 価値ある卒業研究が楽しくできるようにする アポイントメントは、E-mail を使ってとってください ysugimot@mail.doshisha.ac.jp CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto 11 CHCI Lab. 2014 (c) Yuji Y. Sugimoto 12 YAMAMURA Norio KA A - A A 4 8 K Mathematica -B A 2012 A A 2013 A 2014 A 8 A 2015 • 2011 • • • • • 4 • • • • • • • • 2012 2013 • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • 2014 • • • • • • • • • • • • • • 1 2 •4 • 3 12 • 3 1 • • 3 2 • • 3 •4 8 •4 11 • • 10 ( 4 ) •4 12 •4 1 … •4 • 1 … • • • • • • • tsugio@mail.doshisha.ac.jp Cognitive Science Society Diagrams 2015 9 30 ! ! ! ! 9 22 USA Today (9 16 ) (9 22 ) 1 USA Today USA Today USA Today USA Today • • • • USA Today 2 USA Today USA Today 3 WEB 4 C A B A. Shimojima, Semantic Properties of Diagrams and Their Cognitive Potentials, CSLI Publications, Stanford, CA, 2015. • • • • 5 「研究力」の習得 → → 「研究力」の習得 → → → → = ( ) ( ) Q&A • • • • • • • • • 10 8 9 12:30 19:00 • • MK707 http://www1.doshisha.ac.jp/~ashimoji 6 数理統計研究室 玉谷 充 (たまたに みつる) mtamatan@mail.doshisha.ac.jp 1. はじめに 私は,今年度の 4 月から助教として着任しました.研究内容は“高次元小標 本における統計的漸近理論”というざっくり言うと数学に関する内容を研究 しています.ゆえに… “数学が嫌い” …という気持ちを持っていると,この研究室は難しいかもしれません.ただ し,“数学が好き”という気持ちさえあれば,取り組んでいける研究室でも あります(得意でなくても構いません).現在,研究室では理系出身の学生 1 名と文系出身の学生 2 名が研究に取り組んでいます.この研究室紹介では, “理論”と“応用”というキーワードが出てきます.ここで言う“理論”は, 数学における定義や定理を用いて新たな結果等を導出することになります. データ分析をしていく上で,この手法だとうまくいくという結果が得られた りすることもありますが, その理由を説明する際に“理論”を学んでおく と,よりうまく説明を与えることもできます.また,“理論”で得たことを シミュレーションによって得られた結果の挙動を確認することができ,その 手法の良し悪しを比較することができます.そして,実データ解析,すなわ ち,“応用”へと繋げることができます.話の内容的にとても難しそうに見 えますが,結局は“数学が好き”か否かで興味をもって取り組んでいけるか どうかが決まってしまいます.トピックに関しては基本的に何でも構いませ ん.ただし,現時点のテーマの有無に関わらず,研究の流れとしては自身の 興味のあるデータから,適切なデータ分析手法を与え,その背後にある“理 論”,そして“応用”へと展開していくことを目標とします. 研究したいテーマが既にある場合 もし,現時点で研究したいテーマがある場合は,基本的にその意見を尊 重します.ただし,そのデータ分析手法における“理論”を学んだもと で研究に取り組んでもらいます. 研究したいテーマがまだ無い場合 研究テーマを見つけていない場合は,これから見つけてもらいます.状 況に応じてこちらのアドバイスも適宜入れたいと思います.この場合も 上記と同様,データ分析手法における“理論”をまずは掘り下げていき ます. 2. 指導方針 セミナーについて 基本的に週 1 回のセミナーを行ってもらいます.セミナーを行う際は, 『他のゼミ生及び教官に講義をする』ということを念頭に置いてくださ い.普段,教員が学生に講義をするときには前もって準備をします.そ れと同様に,セミナーにおける準備をしっかり行って下さい. セミナーの進め方 “理論”…各自トピックに関連するテキストを進めていきます.セミナ ーにおいては,テキストに書かれていない数式の行間を展開し,その数 式が得られると,どんな利点が得られるのかを追求してください. “応用”…“理論”で得られた結果が実際に成り立っているのかをシミ ュレーションを通じて検証・考察等を与えたりします.その際,どのよ うなアルゴリズムで与え,パラメータの設定はどのように与えたかを説 明できるようにしてください.また,実データ解析も行うため,理論か ら応用まで幅広くこなすことが重要となります. 3. その他 研究室配属後は何をしておけば良い…? 「はじめに」や「セミナーの進め方」にも書いてある通り,本研究室で は最初に“理論”を軸としてセミナーを行います.その際に,“理論” における基礎的な知識が不足していると,セミナーが思い通りに進まな いといったことも考えられます.そのため, 『数学基礎』, 『確率・統計』, 『数理統計』等で習った講義内容をもう1度復習することを推奨します. セミナーの準備をする上で分からない部分に遭遇してしまった… 私の在室している時に質問しに来て下さい.ただし,質問する際は“分 かっている部分”と“分からない部分”を明確にし,“どのように考え ている”のかを説明できるようにしてください. 年間予定はありますか? 具体的な内容は未定ですが,下記の合間にイベント(飲み会等)を取り 入れる予定です.4月…本格的にゼミを行い,テーマを定める.7月下 旬…研究計画書を提出.8月…(基本的に)オフ.9月…研究計画書をも とに取り組む.12 月…卒業論文提出.1月…試問会. 平日は研究をしっかり取り組み,休日はしっかり休み,イベントのとき には研究を忘れてはっちゃけれるような,いわゆるオンとオフの切り替 えができるような学生だとより良いです. 興味・気になる点があれば,気軽にメールや研究室訪問をしてください! 感性情報心理学研究室 大塚幸生 専門領域:実験心理学,認知科学 連絡先:sotsuka@mail.doshisha.ac.jp,研究室:MK709 研究の内容 専門は実験心理学,認知科学で,人が日常的に見ている文字(言語)や日常風景の 認知・記憶に関する研究を行っています。また,最近では金属,ガラス,毛皮といっ た物の材質,喜びや怒りといった感情(曖昧で定義することは困難であるが,直感的 には認識できるような感性に関する情報)を,人がどのように認知・記憶しているの かについて研究しています。 卒業研究で指導する予定のトピック 記憶研究全般について指導する予定です。人は日常場面で文字や物体,風景などを 見ていますが,そこからどのような情報を取り出して記憶しているのか,どのくらい 覚えておくことができるのか,そしてどうして忘れてしまうのか(記憶した情報を取 り出せなくなるのか),などのテーマを扱います。 また,学習に関する研究も指導する予定です。人は注意を払わずに容易に物体など を認識することができますが,それは以前に学習した知識や経験に基づいていると考 えられます。過去にどのような情報を学習することで,後に効率的に物体を認識でき るようになるのか,物の配置や観察する順序などに着目した研究テーマを扱います。 2015 年度の卒業研究のテーマ 単語の色命名課題における干渉の特性―反応時間課題を用いた刺激の分類,反応 選択からの検討― トイレピクトグラムの認知における色と形態の影響 大学生の就職活動における企業選択の要因―階層分析法による検討― 懐かしさ感情が記憶の意図的な抑制に及ぼす影響 懐かしさ感情と記憶が主観的な幸福感に及ぼす影響 あか あお きいろ みどり あか あお きいろ みどり あか あお きいろ みどり 指導方針について 2 週間に 1 回程度の割合で,進捗報告を行うミーティングを実施する予定です。 上記のトピックに関連するものから,自分が面白そうだと思った関心のあるテー マを選んでもらいます。 先行研究を調べる過程で,英語で書かれた論文を読んでもらうことがあります。 日本語で書かれた論文もありますが,最新の研究成果が発表されるのは,ほとん どが海外の学術雑誌であるためです。 実験参加者を募集して個別に(一対一)実験を行う,あるいは集団実験や調査を 行ってもらいます。実験はパソコンで行い,実験を実施する際に必要なプログラ ムを書いてもらうことになります(必要な場合には,適宜指導します)。 実験結果を分析する際に,t 検定,分散分析,相関分析,因子分析といった統計的 手法を用います。 単に実験結果だけを評価するのではなく,先行研究を客観的・論理的にとらえて 研究の問題を批判し,その問題を解決する方法を考えることを重視します。 卒業論文の作成を通じて,科学的に物事を見る力を身につけ,日常生活で遭遇す る様々なデータを客観的に捉える能力を身につけることを目的とします。 * 認知科学の方法,認知科学実習,ジョイント・リサーチⅠ-16・Ⅱ-16 を受講して いることが望ましい。 * 共同研究室は MK212 です。 10 12 MK513 tsukigar@gmail.com 比較文化研究室(担当 田口哲也教授) 本研究室では比較文化を軸にして内容的には次の3つの分野の研究を行います。 1) 比較文化 この分野で研究を進めようとする人は田口担当の「比較文化論」を受講していることが望ましい。 研究例: • 外国の文化と日本の文化の比較 • 現在の日本文化と過去の日本文化の比較 • ポピュラー・カルチャーとハイ・カルチャーの比較 (ハイ・カルチャー:クラシックバレーやオペラなど、あらかじめ知識を必要とする文化) 2) メディア研究 この分野で研究を進めようとする人には田口担当の「人間と文化」を受講していることが望ましい。 研究例: • メディアと政治学 • 複合メディア 例)検閲、タブー、扇動など 例)ゲーム、実験演劇など • メディアとしての大衆文化 例)映画、ポップ音楽、演劇、ファッション、写真、ポップアートなど 3) 現代政治学研究 この分野で研究を進めようとする人には上記の「人間と文化」や「比較文化論」を受講していること が望ましい。 研究例: • 二十世紀イギリス政治 • アメリカにおける人種関係論 • 北アイルランド問題 過去5年間のゼミ生卒論タイトル(一部) 2008年度 Otakuの転換点-オタク文化の現状とその未来- 1960年代アメリカ対抗文化研究-ビートヒッピーとロック- 2009年度 メディア報道の定量評価-報道が人間に与える影響とは- デンマークの公共空間事例に学ぶ21世紀の福祉デザイン 2010年度 グラフィティの路上文化としての可能性-許容される<落書き>とは- 2011年度 対露観の変遷-ハルビンとステレオタイプを通じて- 振袖における伝統と革新 女性シンガーアイドルの自己主張とプロモーション 2012年度 映画に表わされたイメージから考えるスコットランド 2008 年アメリカ大統領選挙における選挙戦略の変化 女性ファッションの変遷-モテるファッションから「モテファッション」へ 2013 年度 キャラクターの流行に関する考察-物語を持たないキャラクターに着目して- 日本のポピュラー音楽のサウンドに現れる地域性の比較-京都を例に挙げて- 授業計画とゼミ行事一覧 時期 授業計画 行事 毎週、調査方法、資料収集やデータ検索 第 1 クール (5 月中旬まで) の方法、文献室の利用方法、論文の書き 方など、実践的なリサーチ方法や研究の ゼミ生顔合わせ まとめ方などを学習する。 第 2 クール (6 月下旬まで) 第 3 クール (8 月上旬まで) 第 4 クール (10 月初旬まで) 第 5 クール (11 月中旬まで) 第 6 クール (卒論提出まで) 基本的な理論書を輪講しながら、各自の 研究テーマを絞り込む。 研究発表を繰り返しながら研究テーマ を決定する。 各自の研究テーマに関する調査、データ の収集、実験などを行う。 研究テーマ発表会 春学期打ち上げ 進捗状況報告会 研究発表を繰り返し、最終的な発表にお いて章立てを決定する。 12 月中旬までに第 1 項を完成させ、そ の後修正を経て提出へ。 卒論提出打ち上げ ゼミは週 1 雰囲気は「自由」 各自の興味・関心を もとに研究を行う 「研究したいテーマがない」 「先生にがっつり助けてほしい」 なんて人には不向きかも!
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