授業科目名 有機化学Ⅱ 科目コード T300115 科目区分 専門教育科目 開講時期 後期 学部・学科等 工学部 応用化学科 曜日 月曜日 必修・選択区分 選択 時限 3~4 標準対象年次 2 授業形態 講義 単位数 2 教室名 221番(陽東) 電話番号 (代表者名) 028-689-6302 e-mailアドレス (代表者) sekik@cc.utsunomiya-u.ac.jp 担当教員名 オフィスアワー 関 桂 月曜日16.30~17.30 10号館3階 関研究室(10-307) 【授業の目標】 授業のねらいは,体系的な学習を通して,有機化学に対する理解と興味を深め,工学 的な応用力を身につけることにある。具体的には,代表的有機化合物のカルボン酸,ア ミン,その関連物質の命名法,構造,構造に起因する性質や反応性,反応機構,合成法 など基礎的事項につて理解し応用できるようにすると共に,炭水化物、アミノ酸・ペプ チド,脂質など生体分子の基本的有機化学について学習し,生体機能と有機化学の関わ りについて考察できる能力を養うことである。本授業は,学習教育目標のC-4 (JABEE学 習教育目標ではd-3)の達成に寄与する。 【前提とする知識・経験】 「有機化学基礎・演習」を履修し,「有機化学Ⅰ」を受講していることが望ましい。 【授業の具体的な進め方】 本授業では予習を前提とし,教科書や補助プリントに沿って進める。具体的には,下 記の授業計画に従い,プロジェクターを用いて行う。学習の定着と理解度の確認のため に,授業開始時に15分間の小テストを3回程度行い,次週にテストについて解説する。 【授業計画】 第1週 ガイダンス,カルボン酸とその誘導体(命名法;カルボン酸類の存在と性質) 第2週 カルボン酸とその誘導体(カルボン酸の酸性度,合成,反応;求核アシル置換 反応,酸ハロゲン化物の化学) 第3週 カルボン酸とその誘導体(酸無水物,エステル,アミド,ニトリルの化学) 第4週 アミン(命名法,構造と性質,塩基性度) 第5週 アミン(合成,反応1) 第6週 アミン(反応2,複素環アミン) 第7週 生体分子:炭水化物(分類;Fischer投影式,DL糖,立体配置,環状構造) 第8週 生体分子:炭水化物(単糖の変旋光,立体配座,反応) 第9週 生体分子:炭水化物(二糖,多糖,その他の重要な炭水化物) 第10週 生体分子:アミノ酸とペプチド(アミノ酸の構造,等電点,合成) 第11週 生体分子:アミノ酸とペプチド(ペプチド,その共有結合,構造決定,合成) 第12週 生体分子:脂質(脂質,油脂,脂肪酸,セッケン,リン脂質) 第13週 生体分子:脂質(プロスタグランジン,テルペン,ステロイド) 第14週 まとめ 第15週 期末試験 【教科書・参考書、教材】 教科書:伊東・児玉訳,マクマリー有機化学概説 第6版,東京化学同人 参考書:伊東・児玉訳,マクマリー有機化学(上中下)第6版,東京化学同人 【成績評価法】 評価の配分は,期末試験70%,小テスト30%であり,60%以上を合格とする。なお, 期末試験は,授業回数の2/3以上出席していなければ受験できない。 【教官からのメッセージ】 有機化学は,幾つかの基本事項を理解すれば大変楽しい学問です。授業で学習する多 種多様な有機化合物が我々と如何に密接に係わっているかを理解し,有機化学に対する 興味を深めてもらうために,関連分野の最新トピックスを交えながら進める予定です。
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