大 津 市 の 議 会 改 革

2016 年 5 月 31 日
週刊新社会牛久版
1998 年1月 18 日第三種郵便物認可
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杉森弘之後援会広報委員会発行
613号 2016 年 5 月 31 日
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大津市の議会改革
大津市議会の議会改革、①政策に強
い議会、②議会審議の活性化、③議会
活動の透明性向上、のための取り組み
が注目されています。以下に紹介しま
す。(今回は①を紹介)
政策検討会議
議会運営委員会において、交渉会派
から条例づくり等の政策提案が行われ
たときは、複数の交渉会派の賛同が得
られたものについて、政策検討会議を設置す
る。全会派から選出した議員で構成し、座長
は政策提案を行った会派の委員を充てる。同
時に議員全員による全体会も設置する。
検討会議の取り組み事例として、2014 年度
は「大津市議会基本条例」
「大津市災害等対策
基本条例」
「大津市子どものいじめの防止に関
する条例」の改正検討がある。
ミッションロードマップの策定
特に議員任期 4 年間における議会改革・政
策提案の実行目標やその工程を任期当初に設
牛久市議会第 2 回定例会
杉森議員の一般質問
傍聴のご案内
杉森議員の一般質問の日程と内容は以下
の予定です。ぜひ傍聴に来てください。
予約不要で、どなたでも傍聴できます。
【日時】6月8日(水)午前 10 時半
【内容】1、奨学金
2、太陽光発電
3、マイナンバーのリスク
東海第 2 原発の再稼働に反対する茨城県
自治体議員連盟の第 3 回総会が 5 月 17 日開
催され、杉森議員も会計監査として参加した。
この間、同連盟は、周辺各市町村に再稼働
の判断の権限拡大を求め、署名行動と各首長
への激励行動を展開。本年 4 月に福島第一原
発の視察と関係自治体等の調査を実施した。
新年度方針は、協定枠拡大や東海第 2 原発
の運転延長問題に関する講座の開催、広域避
難計画に関する政策研修等、会員の議会活動
に資する活動に取組むことを確認。
総会後は記念講演会として、環境エネルギー
政策研究所の飯田哲也さんが「エネルギーデモ
クラシー 私たちの選択が未来を創る」を講演。
全エネルギーに占める風力・太陽光などの自
然エネルギーはもはや少数派ではなく、多数派
になりつつある。コスト的にも急速に技術革新
が進み、割安なエネルギーになっている。日本で
も 2014 年には自然エネルギーのコストが電気
料金を下回った。対照的に原子力は圧倒的に
少数派・異端となってきていると指摘した。
定し、計画の策定によって、全議員が議会活
動のビジョンを共有して議会力を高める。
例えば、2015~2019 年のロードマップは、
政策立案では(仮)がん対策基本条例、(仮)
土地利用基本条例、
(仮)交通基本条例、議決
事件の検証、議会における行政評価、若者の
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2016 年 5 月 31 日
週刊新社会牛久版
議会への関心と投票率向上の仕組みづくり等。
議会改革では専門的知見を有する職能団体と
の連携強化、政策形成過程における住民参加
のあり方検討、正副議長選出に係る立候補
制・所信表明制度、議会活動の評価制度の構
築、議会図書室の充実等。
議員研修会
議会力を向上させるために、各分野の専門
家を招いて年に 2~3 回開催している。
例えば、2015 年度は①龍谷大学政策学部の
土山希美枝教授を講師に「『質問力』ある一般
質問のために」、②東京大学の大森彌名誉教授
と立命館大学の鵜養幸雄教授で「今、地方議
会に望まれること」をテーマに開催した。
議会 BCP(業務継続計画)
災害時などに行うべき議会・議員の役割や
行動方針を定めた。
2013 年度の政策検討会議で議論して策定し
たもので、今後は、大規模災害時においても、
初期対応の高度化が図られ、災害情報の収集
や議員の参集、議会としての協議、審査を迅
速に開始し、自治体として市民ニーズを的確
に反映した復旧・復興に早期に取り組むこと
が可能となった。
大学とパートナーシップ協定
大学の知的資源を議会改革に活用し、政策
立案機能の強化と人材育成を目指して、2011
年 11 月に龍谷大学と、また 2014 年 1 月に立
命館大学と、2014 年 4 月に同志社大学政策学
部・大学院総合政策科学研究科とそれぞれ
パートナーシップ協定を締結した。
連携の内容は、政策検討会議等に大学から
教授等を招いて専門的な助言を求める、学生
のインターンシップを受け入れる等。
議会基本条例の制定
議会運営の基本理念や基本原則、議会と首
長との関係などについて定め、二元代表制の
下、議会の役割や責務、住民自治の実現のた
めに議会が何をすべきかについて示した、議
会基本条例を策定した。
1998 年1月 18 日第三種郵便物認可
忍び寄る老後破産
高齢者介護の現状と政策の提言 ㊤
清水 英宏
新社会党政策委員会ニュース 4 月 22 日号に
掲載された、表記の文章を上中下で転載します。
団塊世代に迫るリスク
4 月 17 日夜のNHKスペシャルで、「しのび寄る
老後破産、団塊世代に迫るリスク、親の介護と子
への支援、貯蓄取り崩しの果てに」が放映された。
高齢化社会を迎え、年金改悪等で、高齢者の貧
困が深刻化している。そのため、介護を巡る事
故・事件の報道は絶えることはない。
そもそも介護保険制度は、どのような目的と理
念を掲げていたのかを振り返る。
目的は、①社会全体で介護を支える「介護の
社会化」、②介護サービス利用の措置制度から
利用契約制度への転換、③保健・医療・福祉に
分立していた介護サービスやその手続き、費用負
担などの統一、④サービス供給主体の多様化に
よる競争原理の導入によるサービスの質の向上、
⑤ケアマネジメント導入による介護の科学化の 5
つである。
理念は、①個人の尊厳の保持、②自立したロ
常生活の保障、③国民の共同連帯、の 3 つであ
る。2000 年の制度スタートから、17 年目に入って
いる。3 年ごとに介護保険料と介護報酬の改定、
制度改正が実施された。目的と理念は、どのよう
に実現されているのか、検証が求められる。
目的で積極性があるのは、「介護の社会化」と
「ケアマネジメント導入」だが、現実は、「介護の社
会化」は同居家族がいる場合の在宅サービスの
切り捨て、特別養護老人ホームの建設抑制で家
族介護か(そのため介護離職が増大)、「社会的
入院」に追い込まれている。
理念では、「自立」の強調で「個人の尊厳」は軽
んじられ、「国民の共同連帯」で保険料と利用者
負担は引き上げられ、国や自治体の公的責任は
縮小している。
本来、介護は保険制度で実施すべきであるかと
いう問題(わが党は一貫して、介護は税でと主
張)があるが、保険制度の存続を前提とした場合
でも早急に改善を求めていく必要がある。