Information Security 2014 情報セキュリティ(2014年12月12日) ソーシャル・メディア 学術情報基盤センター 升屋正人 masatom@cc.kagoshima-u.ac.jp Information 2 Security 2014 年齢別・スマートフォン保有別ネット依 存度 Information 3 Security 2014 スマートフォン保有別最大利用目的分析 Information 4 Security 2014 SNSの利用に対する認識 Information 5 Security 2014 Information 6 Security 2014 リテラシー教育の有無 Information 7 Security 2014 ソーシャル・メディア(Social Media) • ⇔マスメディア(新聞・テレビ・映画) • 産業メディア • 主に個人による情報発信により、コミュニティが生成さ れる形のメディア • 単なるホームページはコミュニティを作らない • 形態 • 電子掲示板 • ブログ • Wiki • YouTube・Ustream・Flickr • SNS Information 8 Security 2014 電子掲示板 • 古くはusenet(1979-) • テキスト情報 • 専用プロトコル(NNTP)・専用ソフト • バケツリレー方式により配送 • Webブラウザで参照できる場合もある • 「ネットニュース」 • パソコン通信の主要サービスだった • NIFTY Serveなど • 現在の電子掲示板 • 2ちゃんねる、Yahoo!知恵袋→「匿名」 • SNS(Mixi、MySpaceなど)の主要サービス • 「運営者」がいる Information 9 Security 2014 電子掲示板用語 • ハンドル • インターネット上のニックネーム • 書き込み・投稿・ポスト・カキコ • 電子掲示板に情報をアップロードすること • スレッド・トピック・スレ • 特定の話題に関する書き込みの集合 • マルチポスト • 複数のスレッドに対して書き込みを行うこと • レス • 書き込みに対する返事 • 炎上 • 電子掲示板上でのけんか・論争 • 荒らし • いたずら(繰り返されるもの) • 煽り・釣り • 炎上を引き起こすことを目的とした書き込み Information 10 Security 2014 電子掲示板のメリット・デメリット • メリット • 「いつでも・どこでも・だれでも」書き込み、閲覧が 可能 • 専門知識を有する第三者からの回答が得られる (Yahoo!知恵袋など) • 見ず知らずの人とのコミュニケーションを楽しむこと ができる • デメリット • 情報の信憑性・正確性に保証が無い • 公表すべきで無い情報、公表したくない情報が公表さ れてしまう場合があり、削除は容易ではない • 犯罪(禁止薬物・売春・自殺幇助・業務妨害) Information 11 Security 2014 ブログ • インターネット上の日記が発展したもの • 全世界に公開される • 検索エンジンのクローラに収集されるため検索結果の上位に表示される場 合も多い • web log→we blog→blog • コメント・トラックバックによるコミュニケーションが可能 • トラックバック=リンク通知機能 • コメントスパム・トラックバックスパム • WordPress、TypePadなどのシステム(ソフトウェア)により自分の Webサイト上に構築可能 • 匿名・非匿名どちらもある • 書いた人が全責任を負う • アフィリエイト(成果報酬型広告)により収入を得られる Information 12 Security 2014 アフィリエイト • Webページ上に広告を掲載し、成果に応じて報酬を支払 う仕組み • クリック報酬型 • クリックされた回数=ページが表示された回数 • 不正クリックによる詐欺が横行 • 成果報酬型 • 売上に対して報酬 • Amazonでは3.5%~8%、上限1,000円 • 儲からない • 月1,000円未満が68.1%、月10,000円以上は5.2% • 宣伝と記事の境界があいまい • アフィリエイト収入を得るため宣伝記事 Information 13 Security 2014 ブログのメリット・デメリット • メリット • WordPressなどにより簡単に情報発信ができる • HTMLを知らなくてよい • 自分の考えを自由にインターネットに発信できる • コメント・トラックバックによるコミュニケ-ションが可能 • デメリット • 発信者にとって • スパムが多くコミュニケーションが難しい • 掲載する情報には十分な注意が必要(著作権、正確な情報) • 継続するのは容易ではない • 閲覧者にとって • 情報の正確さに保証が無い • アフィリエイト目的の宣伝記事 • 検索結果に多く含まれるため求める情報にたどり着きにくい Information 14 Security 2014 Wiki • はじまりはWiki Wiki Web • 誰でもWebページ(サイト)を編集できるシステム • HTMLより簡易な文法 • ユーザーIDによる制限も可 • ブログは日記、Wikiは落書き帳のようなもの • このシステムを利用したWikipedia(2001-)が有名 • インターネット上の百科事典 • 「まとめサイト」が多く存在 • アフィリエイト目的 • ねつ造、意図的な取捨選択 Information 15 Security 2014 Wikiのメリット・デメリット • メリット • 誰でも編集でき、記事の内容を向上することができる • 複数の参加者による編集作業が可能 • Webサイトを簡易に構築可能 • デメリット • 情報の正確さに保証が無い • Wikipediaは鵜呑みにできない • 「まとめサイト」には特に注意 • 誰でも編集できる=誰でもいたずらできる • 検索するとWikipediaが上位に来る • コミュニケーションには使えない Information 16 Security 2014 YouTube • Googleの子会社が運営する動画投稿サイト • 誰でも動画を投稿できる • 個人が匿名で投稿可能→いろいろな問題が発生 • 著作権侵害 • 海上保安庁からの映像漏洩も • 企業も活用 • 文字・画像による情報より動画の方が訴求力がある • 投稿された動画にコメントを付けることができる • サイト上でのコミュニケーションが可能 • 自分で演奏した楽曲の投稿が可能 • YouTubeがJASRACと包括的に契約しているのでOK • CD音源は不可 Information 17 Security 2014 YouTubeのメリット・デメリット • メリット • 「動画」を共有できる • 過去のテレビ番組・見逃したテレビ番組を見られる • 第三者によるアップロードの場合は違法の場合もある • DVDをただで見られる(違法) →制作者にとってはデメリット • デメリット(問題点) • 著作権の侵害が多発 • テレビ番組・映画の違法アップロードが後を絶たない • コンテンツ制作側は削除依頼に追われる→自動システムも • 自動システムのご検知による問題も発生 • ニコニコ動画など動画投稿サイトに共通の問題 Information 18 Security 2014 Ustream • 動画ストリーミング(配信) • ストリーミングプラットホームを無償で提供 • 広告非表示オプションが有償 • 様々な映像中継に利用 • 東日本大震災時には各テレビ局が番組をストリーミング • 鹿児島大学入学式・卒業式 • 簡単に動画配信が可能 • PCではWebブラウザだけで可能 • アプリケーションを使えばより高度な制御も • スマートフォンのみでの配信も可能 • Twitter・Facebookと連携 • 映像に対するコメントをSNSでやり取りできる Information 19 Security 2014 Ustreamのメリット・デメリット • メリット • 誰でも簡単に映像を配信できる • 配信の仕組みを用意する必要がない • 配信者と視聴者や視聴者同士でコミュニケーションが可能 • デメリット • 著作権・肖像権などが侵害されやすい • 匿名で配信できる • 実は、コンテンツ作成は簡単ではない • テレビ番組と同等の品質を求められる(ことがある) • 映像を配信しているだけでは誰も見ない Information 20 Security 2014 Flickr • Yahoo!が運営する写真投稿サイト • 上質な写真が多数 • 投稿された写真にコメントを付けることができる • 日本語サイトなし→日本ではあまり普及していない • 日本における類似サービス • フォト蔵 • Livedoor PICSは終了 • Instagramからも投稿可能 Information 21 Security 2014 SNS • ソーシャル・ネットワーキング・サービス • コミュニティ型の会員制サービス • 世界的にはMySpace・FaceBook・LinkedIn • 最近は写真共有のPinterestが台頭 • 日本ではMixi・GREE・Mobage→いずれも↓ • 多数が乱立するが多くは淘汰されてきている • 「SNSで地域おこし」が一時期流行 • ミニブログ・マイクロブログ・短文投稿サイトもSNSと 見なされることが多い • Twitter・Google+ • Twitter自身はSNSでないとしている • コメント機能等がないため、ゆるいつながりになる Information 22 Security 2014 Twitter • 2006年7月から • ミニブログ、マイクロブログ、簡易投稿サイト、短文投稿サイ トとも呼ばれる、情報の発信形態 • SNS(Facebook・Mixiなど)に分類される場合も • 140字(70字以下) • →URL短縮サービス(セキュリティ的には危険) • 「Tweet=小鳥のさえずり」だが日本語では「つぶやき」 • Twitterは「ツイート」と呼ぶ • 類似サイト多数 • Amebaなう、Google+など • 他のサービスと連携 • 日本語によるツイートが英語に次いで多い • 中国ではFacebook・Twitterが禁止→Weibo Information 23 Security 2014 Twitter用語 • ツイート(Tweet):ユーザーからの投稿 • リツイート(Retweet):他のユーザーの投稿の再投稿 • 自分のフォロワーに知らせたいときに使う • 公式RT:オリジナルそのままで編集不可能 • 非公式RT:「RT @username 引用文」の形式に編集して投稿されたも • • • • • の。コメント付きRTをQTと呼ぶこともある リプライ(Reply):他のユーザーにあてた投稿。「@ユーザー名 投稿」の形 式 タイムライン(Timeline):投稿を時系列に並べた画面 フォロー(Follow):自分のタイムラインに他のユーザーを追加すること。無 断でできるが相手に通知される。自分をフォローしているユーザーをフォロ ワーと呼ぶ ダイレクトメッセージ(Direct Message):フォロワー向けメッセージ送信 機能 ボット(bot):自動投稿プログラム Information 24 Security 2014 Twitterのいいところ • ホームページ・ブログに比べ簡易に情報発信ができる • 無料、携帯電話からも可 • 即時的な情報発信ができる • 生の情報を発信 • オンライン上の新たな人間関係を構築できる • 対面によるコミュニケーションが苦手な場合に有効 • 企業からの情報提供を簡易に行うことができる • イオン、UCC、ソフトバンク • 災害時に… • 実はあまり役には立っていないかも(5%との調査あり) Information 25 Security 2014 Twitterの悪いところ • 情報の信憑性に問題 • うわさ・デマが一人歩き • 風評被害 • いったん出した情報は回収不可 • 非公式RTされたものは削除不可 • 訂正ツイートが拡散するとは限らない • 本人かどうかわからない • 有名人の偽物も多数出現 • 善意(?)のなりすまし(もどき)アカウントも多数 • 犯罪被害にあう • ~なう。で留守であることがわかる • 位置情報を付加すれば現在地もわかる • 位置情報付加しなくても写真に位置情報が入る • 組織内情報が漏洩する • 不適切ツイートによる組織・個人のイメージダウン • 産経新聞『民主党さんの思うとおりにはさせないぜ』 • Twitterは「バカ発見器」とも呼ばれる Information 26 Security 2014 Twitterに関連する大学での事例 • 複数の大学で授業で利用 • 教員からの情報提供 • 学生からのフィードバック→口頭の場合とおなじくダンマリがほとんど • 授業での使用は無理? • 【東京大学】教育学部学生が「飲酒運転なう!」とツイート • 【首都大学東京】不適切な動画に関連してツイートを行った教員を処分 • 【東北大学】文学部沼崎教授が「千葉、滅びろ!」などツイート • 不適切な写真投稿で処分された学生多数(店舗閉鎖も) • 鹿児島大学では… • 職員が無断で組織の情報を出していたTwitterアカウントが閉鎖 • 当該職員は勤務時間中にツイートを継続 • 同輩を侮辱するツイートなどを投稿していた学生が訓告処分 • 当該学生のオンライン上の全アカウントが閉鎖→離籍後復活 • 広報誌への掲載辞退 Information 27 Security 2014 Twitterに興味があるなら • 全世界に向けて叫びたいことはそんなにないはず • ツイートは「つぶやき」ではなくて「全世界に聞こえるように叫 ぶ」ことに相当 • 友だちどうしならLINEでよいのでは? • プライバシー問題や出会い系問題があるが… • 発信は組織に認められたものに限定する • 個人の情報を出す必要はない • イベント等での利用は有効 • 個人情報には注意 • 他人に利用を強制しない • 関わりたくないと思っている人もいる Information 28 Security 2014 情報入手のためなら • 受信専用アカウントでつかう • 個人情報は明かさない • 氏名はもちろん、年齢、性別、住所、学校も • 架空にする場合は興味を持たれにくいものに設定 • つぶやかない • フォローだけすれば十分 • 情報を鵜呑みにしない→メディアリテラシー! • 「非公開」にしてもフォロワーによるリツイート、リプライで公 開される可能性があるので注意 • Twitter以外の方法を使う • Twitterでしか得られない情報か? Information 29 Security 2014 SNS最近の動き • 短時間の動画投稿が可能に • 「マイクロビデオ」と呼ばれる • Vine(Twitter/6秒)→様々なSNS/ブログで利用可 • Instagram(Facebook/15秒) →様々なSNS/ブログで利用可 • Snap Movie(LINE/10秒)→LINE内のみ • マイクロポルノ問題 • SNSプラットフォームを利用しないオンラインゲームが 流行 • ケータイ/スマホゲームは以前はGREE/Mobageだった • 今はパズドラ • LINEの利用が進む⇔世界的にはWhatsApp • LINE GAMEほかプラットフォーム化 • 出会い系サイト規制の対象外だがID交換により実質的に出会い系 として機能 Information 30 Security 2014 LINE • 無料音声通話+メッセージ • Messenger(メッセ)と同じ • 自分の電話帳をLINEに登録するこ とにより、新たに登録された電話番 号が「友だち」として自動登録 • 友だち自動追加ON=アドレス帳アップ ロード • これにより知らないうちに友だちが追加される • 友だちへの追加ON=誰かがアップロー ドしたアドレス帳に番号があればその誰 かに自動追加 • 適当に番号を登録したアドレス帳をアップロー ドすれば友だちを増やすことができる Information 31 Security 2014 おまけ:Facebook • ここらでピークかも、と個人的には思う • その理由 • 1.実名登録は多くの日本人には受け入れがたい • 2.使いづらい・使い方が難しい • 3.いつの間にか使い方や表示が変わる • 4.時々サービスが停止している • 5.文字が小さい • 6.知り合いが見ていると思うとなんだか面倒くさい • 7.学生が使うのは危険(就活不利) • 8.MixiもMySpaceもあっという間に廃れた • まじめに使える類似サービスが無いのでもうしばらくは続く • LinkedIn・Google+・Path・Tumblrはそんなに流行ってない
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