JVCG2010(上越視覚的カリキュラム表ジェネレータ)利用マニュアル 作成:戸田 正明(mtoda@toda-family.net 春日小学校) ※本マニュアルは、Windows Vista で Microsoft EXCEL の 2007 バージョ ンを用いた利用環境で説明しています。 利用前に:JVCG2010(上越視覚的カリキュラム表ジェネレータ)は、マイクロソフトエクセ ルのマクロを利用しています。利用に当たっては、マクロを有効にしてください 【EXCEL2007 で、マクロを有効にするには…】 ①左上のセキュリティの警告部分で、 オプション をクリックします。 ② このコンテンツを有効にする を 選択して、OKをクリックします。 = もくじ = 基本1.利用を開始する際に(初期設定) 基本2.一覧表を作成する(全教科年間一覧表の作成) 基本3.単元を修正する(単元の時数、順番の変更) 基本4.教科を追加する 基本5.単元の配置を変更する(並行して進行する学習活動の表示) 基本6.他の視覚的カリキュラム表の教科シートを読み込む 応用1.進度バーの位置を変更したり、マークを非表示にしたりする。 応用2.一覧シートの表示フォントを常に黒にする 応用3.矢印や吹き出し、テキストボックスを連動する 応用4.他シートや PDF ファイルと連携(リンク機能)する 応用5.履歴を保存・活用する Faq: -1- 基本1.利用を開始する際に(初期設定) 1 1 視覚的カリキュラム表を開く。 視覚的カリキュラム表は、ファイル名が「JVCG2010.xlt」となっているものと、 「○○○年.xls」 となっているものがあります。ファイル名の末尾が「~.xlt」となっているのは、視覚的カリキ ュラム表のもとファイルで、 「~.xls」となっているのは、単元データなどが入ったファイルです。 市教委で配付したものは、学年別のデータが入力されたものになっています。 2 2 設定タブをクリックし、設定シートを出す。 「設定」とかかれたタブをクリックして、設定シートを出します。(下図を参照) 3 3 タイトル設定で学校名、学年などを入力する。 一覧シートに記載するタイトルを設定します。通常は学校名、学年などを記載し、他学年と区 別できるようにします。 4 4 スイッチ項目の名称を入力する。 一覧シートのボタンに記載される項目です。全角文字で4~5文字程度にします。全部で10 項目設定できますが、項目09と項目10は既定の項目ですので、変更しません。 スイッチ項目の設定については、各学校で相談し決定します。詳しくは、次ページを参照。 1 2 学校名・学年・組を入力する。 3 4 2 -2- 4 5 スイッチ項目の設定 自校で設定 市教委で設定 スイッチ項目設定は以下のような機能があります。 ●項目名が一覧シートのボタンの文字になります。 ●塗りつぶしたセルの色が、そのままボタンや囲み線の色になります。 ●項目名が入力されたスイッチが、一覧シートのボタンになります。 項目名が入力されていないと、一覧シートにボタンは表示されません。 スイッチの項目名は、何にしたらよいか。そのあたりは以下のコラムをご覧いただき、設定し ます。スイッチを多くすると、一覧シートにしたときに見づらくなります。また、学校の特色を 顕在化するために用いる場合、特色を焦点化する必要があります。そのため、4~6項目程度に しておいた方が無難でしょう。 視覚的カリキュラム表を用いた学校の特色の具体化 ~職員の協働性を発揮し、スイッチ項目を設定する~ 「視覚的カリキュラム」は,自校の特色が視覚的に現れるように,単元相互の関連や教科間の 関連を明示したものです。様々な学習活動を貫く,特色ある取組が浮かび上がってきます。また, 関連を明示することで,教科,道徳,総合,特別活動のどの単元・活動において学校課題解決に 向けたアプローチをするのかが、視覚的に分かるようになります。 毎年3学期に、特色ある学校づくりを目指し次年度の教育活動の構想を行います。その際、職 員間で、学校の強みや弱み、課題となることを協議します。職員の意見交換の中から、一人一人 の取組が明確になり、それが特色ある学校づくりの原動力となります。 スイッチ項目の設定も同様です。スイッチ項目を何にしたらよいか、職員の協議を通して決定 することが、職員一人一人に具体的な取組を生み出します。この過程は、年度の重点や学校評価 のプロセスと同様です。そのため、このように職員の協働性を発揮して設定されたスイッチ項目 は、年度の重点や学校評価の項目と関連が保たれたものになります。 -3- 基本2.一覧表を作成する(全教科年間一覧表の作成) マクロは有効になっていますか? 確認してください。 配付した視覚的カリキュラム表には、教科のデータが同梱してあります。そのため、教科名を 指定するだけで、とりあえず一覧表は作成できます。 1 1 一覧シートを開く。 シートの下の【一覧】タブをクリックして、一覧シートを表 示します。 2 2 一番左のセルで教科を選択する。 A 列のセルをクリックすると、 ▼ が出てきます。そこをク リックすると、教科名が出ますので、一覧に並べる教科を選択 します。 3 3 並べる! 左上の をクリックして、単元を並べる 並べる! 何も表示 されていな い場合は、上 部に隠れて いるので、こ こを上に動 かしてから 教科を選択 する。 をクリックして、単元を並べます。時数 に応じて、幅が自動で設定されます。 4 4 2 と 3 を、繰り返しながら、一覧表を作成する。 教科を選択して、並べるという作業を繰り返します。そうして一覧表ができあがります。 教科の並び順は、「国語、社会、算数、理科…」という順番ではなく、それぞれの学校の重点 を置く教科を優先して並べます。なぜなら、上部の方が、どうしても注目が集まるからです。 教科の並び順を変更すには? 一覧シートの教科の順番を変えるには、次の手順で行います。 移動したい教科名をクリック → 消す! → 移動先の行頭に教科名を表示 → 並べる! 一覧シート上では、同じ教科を2つ以上並べることができないようになっています。 -4- 基本3.単元を修正する(単元の時数、順番の変更) 既定の内容・時数は、教科書会社から提供されているデータを基本に作成されているため、必 ずしも各学校の実情に沿っていない部分があります。そこで、活動の重点化を図るために、単元 の内容・時数を変更します。 1 1 教科のシートを選択する。 変更する教科のシートを選択します。ここでは、「社会」のシートを例に説明します。 2 2 時数の確認、変更をする。 単元名の右となりの数字が、単元の時数です。ここの数字を変更します。C列の一番上は、全 単元の時数合計が表示されます。学年の標準時数を念頭に置いて変更しましょう。 総時数が表 示されてい る。 6時間減 6時間増 3 3 単元を入れ替える。 単元を入れ替える必要がある場合、 入れ替える単元セルを選 3a 択した( 3a )上で、右クリックします。移動用のメニュー( 3b ) が出ますので、単元の移動か削除( 3c )を選択します。 3c 3b 3d マウスカーソルの近くに青い四角がでます( 3d )。 その青四角の中に移動する単元の内容があり、そのまま、移動 したい単元のところでクリックします。クリックしたところに移 動します。 4 4 一覧シートで、変更した内容を反映する。 修正が終わったら、一覧シートへ移ります。そこで、変更対象教科を 消す! 並べる!で更新してください。 -5- で消去した後、 基本4 教科を追加する 市教委から配付された視覚的カリキュラム表には、生活科や総合的な学習の時間、道徳、学級 活動が入っていません。各校で作成することになります。 そのための教科シートの追加のしかたについて説明します。 1 1 教科シートの追加をする。 設定シートの上部にある 教科シートの追加 ( 1a )を選択します。そうすると、新しい教科 シートが追加されます。追加されるときに、シート名(教科名)を設定( 1b )することができま す。ここで設定したシート名が、一覧シートで選択する教科名となります。 1a 2 2 1b 単元名と時数を入力する。 B 列に単元名などを入力します。文字が入ると、白く反転します。C 列には、その単元の時数 を入力します。 3 3 スイッチ項目を設定する。 年度の重点やグランドデザインの方向性を受けて設定されたスイッチ項目にマークを入れま す。ここで設定された情報が、一覧シートで囲み枠などの視覚的な表示になります。詳しくは3 ページを参照してください。 スイッチは数字で入力します。数字は以下のよう な視覚的な表示を行います。 1…実線囲み(単元枠を色線で囲みます) 2…点線囲み(単元枠を色点線で囲みます) 3…横バー(横実線です。位置は手動設定です。) 4 4 一覧シートで、変更した内容を反映する。 修正が終わったら、一覧シートへ移ります。そこで、変更対象教科を 消す! 並べる!で更新してください。 -6- で消去した後、 基本5 単元の配置を変更する(平行して進行する学習活動の表示) 生活科や総合的な学習の時間などでは、教科学習と異なり、同時に並行して異なる学習活動が 展開される場合があります。そのような平行して指導する単元を表現するために、配置の編集機 能を追加しました。(JVCG2010) 1 1 教科の表示幅を変える。 画面の左端の行と行の間( 1a )のところをドラッグすることで、行を広げることができます。 行を広げた状態で、変更対象教科を 消す! で消去し、並べる!で更新する幅を広げること ができます。 ( 1b ) 教科の幅は、広げるだ けでなく、狭めることも できます。その場合、文 字がはみ出 る場合があ ります。 幅を狭めることで、一 枚のシート に多くの教 科を並べることができ、 効率的です。 1b 1a 2 2 単元の並びを変更する。 通常は年間の合計時数に応じて、各単元の時数 の割合で幅が決定されますが、任意に単元の幅を 設定することができます。右のような表現ができ ます。 配置の編集 をクリックすると編集モードになります( 2a )。単元のテキストボックスの大き さを変更し、並べます( 2b )。編集の終了 2a をクリックして、結果を反映します。 2b 教科の並び順を変更したり、もとに戻したりする場合は、Data リセット をクリックします。 単元の表示位置が変になった時は、Data リセット を試してください。 4 4 一覧シートで、変更した内容を反映する。 修正が終わったら、一覧シートへ移ります。そこで、変更対象教科を 消す! 並べる!で更新してください。 -7- で消去した後、 基本6 他の視覚的カリキュラム表の教科シートを読み込む 他の視覚的カリキュラム表の教科シートを読み込むことができます。この機能を使うと、以下 のようなことができます。 ○各学年でカリキュラム表を作成した後、同一教科だけを読み込んで一覧を作成し、 教科の窓口から学校全体を俯瞰する。 ○昨年の学習活動(単元)を読み込み、重点ボタンの設定も同時に読み込む。 1 1 教科シートを追加する。 2 2 他の視覚的カリキュラム表の教科シートを読み込む。 設定シートで 教科シートの追加 をクリックします。 教科シートの左上にある、 Data 読み込み をクリック( 2a )します。そうすると、ファイル を開くダイアログ( 2b )が開きます。対象となる視覚的カリキュラム表を選択し、コピーする元 の教科シートを選択し、 選択→データコピー をクリックします( 2c )。これでデータの読み 込みができます。 2a 2b 2c JVCG2009 のデータ(平成 21 年度作成データ)から読み込んだり、スイッチ項目の順番を入れ替 3 3 えたりして読み込む。 JVCG2010 で、JVCG2009 のデータを利用する際、そのまま読み込みをすることができませ ん。変換して読み込む必要があります。 コピー元のシート選択の画面( 3a )で、選択→データコピー をクリックする際、SHIFT キー を押しながらクリック( 3b )します。すると、コピー先指定画面が出ます( 3c )。読み込みシート と書き込みシートの内容を合わせて読み込みます( 3d )。 3c 読み込む教科シー 3a トに入っているスイ ッチのデータが表示 されます。▲▲ボタ SHIFT キーを 押しながら ンをクリックして、 並び順を揃え、読み 3b 込みます。 3d -8- 応用1.進度バーの位置を変更したり、マークを非表示にしたりする。 視覚的カリキュラム表の一覧シートには、学習内容 がどのあたりまで進んでいるかを見ることができる ピンクのバーが表示されています。このピンクのバー を「進度バー」といいます。 この進度バーが、教科同士のつながりを見るように 促します。 1 1 進度バーの位置を変更する。 進度バーを変更するには、右上の日付の数字を変更 1a 1b ( 1a )し、進度バーの移動 をクリック ( 1b ) します。 2 2 進度バーやマーク(スイッチボタンに連動)を非表示にする。 全体を見渡したいとき、印刷時など、進度バーやマーク(スイッチボタンに連動して出てくる 囲み)を消したいときは、Shift キーを押しながら、進度バーの移動 をクリックします。 応用2.一覧シートの表示フォントを常に黒にする 視覚的カリキュラム表の一覧シートの表示では、ボタンをクリックしたときに、スイッチが設 定されている単元の文字が黒く表示され、それ以外の文字はグレーアウトされます。重点的に取 り組む単元が分かりやすくなるためです。しかし、逆に全体像が分かりにくくなる、印刷すると 単元名が読めないなどの不都合が生ずる時があります。その場合、全部のフォントを黒にするこ とができます。 1 1 一覧シートで、全部のボタンを無選択にする。 2 2 設定シートの 強調表示 を OFF にする。 強調表示機能は、標準設定で ON になっ 2a ています。ここをクリック( 2a )して OFF にします。 3 3 一覧シートに戻って、ボタンをクリックし直す。 -9- 応用3.矢印や吹き出し、テキストボックスを連動する 一覧シート上に、矢印を付け加えて、単元のつながりを分かりやすくすることができます。ま た、スイッチボタンと連動して表示されるので、必要がない時は表示されず見やすくすることが できます。矢印だけではなく、オートシェイプとして登録されているものであれば、同様の動作 をします。たとえば、吹き出し図形に単元の説明を追加して分かりやすくすることができます。 1 1 挿入から「図形」を選択し、必要な図形を選択します。 2 2 表示したい位置に挿入します。 図形の色や囲み線の太さなどは、すべてエクセルの通常の操 作と同様です。 3 3 連動したい図形を選択し、スイッチボタンと関連付ける。 連動したい図形を選択した後、メニューの[アドイン]から 図形の連動登録 を選択( 3a ) します。そうすると、連動する教科とスイッチを選択するダイアログが表示( 3b )されます。必 要な事項を選択した後、OKをクリックします。 3a 3b 4 4 該当のスイッチボタンを何回かクリックし、連動しているか確かめる。 - 10 - 応用4.他シートや PDF ファイルと連携(リンク機能)する 小学校の 1 年生活科、3 年理科、4年理科、5 年社会科、6年理科には、雪のカリキュラムが 追加されています。たとえば 4 年理科では、通 常の理科の他に理科雪という教科シートが追加 されています。 一覧シートに「理科雪」を並べると、 ークがついた単元が表示されます。 マ をクリ ックすると、単元の詳細が書かれた PDF ファイ ルが表示されます。このように、一覧シートに 関連情報をリンクして表示することが可能です。 1 1 リンクするシートや PDF ファイルを用意する。 連携するファイルは、エクセルでリンクできるものであれば、どのようなものでも使うことが できます。特にエクセルのファイルは、シートの指定だけでなく名前の指定ができます。一枚の シートを用意してそれぞれに違う場所を参照させることができます。また、PDF ファイルなら、 すでに作成してある計画と親和性が高いので使い勝手がよいです。 2 教科シートで、関連する単元へのリンクを作成する。 教科シートを表示し、LINK を入力するD列に文字を入力し ます。この文字は何でもよいのですが、わかりやすく関連ファ イルなどとするとよい( 2a )でしょう。その文字で右クリックし、 ハイパーリンク(H)を選択します( 2b )。関連付けるファイルを 2a 選択( 2c )し、OK をクリックします。 2b 2c ※エクセルファイルの場合、右側のブックマークをクリックすると、シート上の「名前」を指 定することができます。 3 一覧シートで単元を並べる。 一覧シートで変更した教科を並べます。そうすると 連資料の関連づけ(表示)がされます。 - 11 - マークが出現し、一覧シートと関 応用5.履歴を保存・活用する。 視覚的カリキュラム表は、作成したあと日々の学習活動に合わせて修正し活用していくことが 期待されています。そのとき、最初の計画と現在の計画との差異を把握できるように、作成状況 を画像で保存する履歴機能をつけています。 過去のデータは、Web ページと同じ形式で保存されているため、Web ブラウザ(インターネ ットエクスプローラ等)で閲覧可能です。 1 設定シートで、履歴ファイルを保存するフォルダを指定する。 設定シートの「その他の項目の設定」の下に:履歴 フォルダの設定( 1a )というところがあります。そこ にかかれているリンクが、履歴のファイルが保存され ているフォルダです。 フォルダの選択 をクリックして、保存するフォル ダを指定します。OK をクリックすると、フォルダ内 に存在している履歴ファイルが登録されます。 2 2 1a 一覧シートで履歴に保存をクリックし、保存する。 一覧シートの右上に 履歴に保存 というボタン があります。このボタンをクリック( 2a )すると、表 2a 示されている状態が保存されます。 3 3 利用の仕方 履歴に保存すると、設定シートの :履歴へのリンク に、履歴表示へのリンクが登録されま す( 3a )。そこをクリックすると、Web ブラウザが開き、保存された時点の視覚的カリキュラム 表の画像が閲覧( 3b )することができます。 3a 3b - 12 - Faq ○特色を視覚化する工夫にはどんなものがありますか? その1 スイッチ項目の精選・設定 その2 教科の並び順・幅の工夫 その3 矢印や図形の設定 ○視覚的カリキュラム表の効果的活用はどうしたらいいでしょう? その1 履歴機能の活用 その2 他の情報へのリンク その3 学校全体で特色を一覧 ○視覚的カリキュラム表の改善要望はどこに伝えたらよいでしょう? その1 www.toda-family.net を見る。 (サポート Web ページ) その2 mtoda@toda-family.net へメール その3 但し、気力体力のある場合、対応可能。 - 13 -
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