専任教員の教育研究等「計画」と「実績」 第 4 集:平成 25 年度 ハリウッド大学院大学 ビューティビジネス研究科 専任教員の教育研究等「計画」と「実績」 第 4 集の刊行に当たって ビューティビジネス研究科長 評価委員会委員長 若林克彦 ハリウッド大学院大学は、学校法人メイ・ウシヤマ学園のこれまでの実績を 踏まえて、平成 20 年 4 月に設立されたビューティビジネス分野に特化した日本 で唯一の専門職大学院である。本大学院はビューティビジネス業界従事者の社 会的、経済的評価の向上を図るために、ビューティビジネスに携わる経営者・ 管理者・教育者の育成と再教育を実施することによって社会貢献を図ることを 目指している。平成 26 年 3 月までにビューティビジネス修士(専門職)の学位 を得た修了生数は 57 人である。 この間、研究科ではさまざまな FD(ファカルティデベロップメント)活動 ——研究者教員と実務家教員の相互理解を深めるための研究会、教員による授 業の相互参観、学生による授業評価など——を実施してきた。大学院開設当初 から、専任教員を対象に教員各自の自己規律と自己点検を促す目的で、年度初 めに教育研究等の年間計画を申告し、年度末にその実績(結果)を報告すると いうプログラムを始めた。この小冊子は、平成 25 年度の「計画」と「実績」を個人 別に収録したもので、第 4 冊目に当たる。なお、平成 20 年度から平成 23 年度 までの 4 年間は 2 年ごとにまとめて発行していたが、平成 24 年度からは単年度 ごとに発行することとなった。 「計画」と「実績」の記載事項の詳細は「凡例」に譲るが、項目としては「教育」「研 究と実践」「学内行政」「社会貢献」の 4 つに大別されている。研究者教員と実務家 教員が同一のフォームで記載するようになっている。この共通のフォームを使 用した結果として、研究者教員にとって「社会貢献」とは、通常教育と研究とい う本来の職務の外での貢献がイメージされるが、実際に実務にも従事している 実務家教員の場合、実務自身が社会貢献だと理解することは不自然ではないし、 逆に大学院の教員として教育に従事することこそ社会貢献だと理解されるケー スもあった。今回の調査においても、前回に引き続きこれらの諸点についてあ i えて解釈を統一することを避け、各教員の自由な回答にゆだね、回答をほぼそ のまま掲載している。今後さらに自己点検・評価を何回か繰り返していくなか で、専門職大学院の教員に固有の職務が明確になり、適切なフォームができる ことを期待したい。 この冊子をご覧になって、ご感想やご意見等がありましたらお寄せ下さい。 平成 26 年 5 月 1 日 ii 目 次 刊行にあたって ................................................................. i 凡 例 ....................................................................... iii 平成 25(2013)年度カリキュラム ................................................ iv ◆江夏健一(サービス産業論) ................................................... 1 ◆山口一臣(サービス経済学) ................................................... 3 ◆山中ジェニー(ビューティ文化論) ............................................. 6 ◆藤原美子(ビューティ心理学) ................................................. 9 ◆山中祥弘(ビューティビジネス論・ビューティサロンビジネス論) ................ 11 ◆本田あけみ(ファッションビジネス論・キャリア開発論) ........................ 15 ◆寺本義也(ブライダルビジネス論・ヘルスケアビジネス論・経営戦略論) .......... 18 ◆伊東昭彦(コスメティックビジネス論) ........................................ 21 ◆今井利絵(ホスピタリティマネジメント論・マーケティング論) .................. 24 ◆赤間善郎(ベンチャービジネス論) ............................................ 27 ◆川島鋼太郎(ビジネス日本語Ⅰ・Ⅱ) .......................................... 29 ◆柳田志学(ビジネス英語Ⅰ・Ⅱ) .............................................. 32 iii 凡 例 平成 25 年度は、 「計画」については4月に、 「実績」については年度末の 3 月に、 各教員に対するアンケートの形式で以下のように「設問」し、回答をいただき、 整理した。 「計画」に関する設問 【教育】あなたの担当科目について,例にならって科目ごとに「科目名」 「単位 数」「必修・選択の別」「教育目標の要点」「成績の評価方法」,および「特別な 教育技法」を用いられる場合にはそれを含めて,お書きください。 【研究と実践】あなたの研究テーマないし実践課題を列挙し,例にならって今 年度の達成目標(学会・研究会での報告,著書・論文の執筆,作品・業績など の発表,取り組むイベントなど)をお書きください。 【学内行政】あなたの今年度の学内行政における職務を,例にならってお書き ください。 【社会貢献】あなたの学外における社会貢献活動について,例にならってお書 きください。 「実績」に関する設問 【教育】あなたが 25 年度に担当された科目を列挙し、例にならって年度初めに 設定した「教育目標」の達成度や教育技法の効果などについて、ご自分なりの 評価をお書きください。 【研究と実践】あなたが 25 年度当初に設定した研究テーマ及び実践課題(学会・ 研究会での報告,著書・論文の執筆,作品・業績などの発表,取り組むイベン トなど)について、例にならって実績を列挙し、反省点をお書きください。 【学内行政】あなたが 25 年度に担当された学内行政における職務を列挙し,例 にならって特記すべき実績があればお書きください。 【社会貢献】あなたが 25 年度に携わった学外における社会貢献活動について, 例にならって特記すべき実績があればお書きください。 iv 平成 25(2012)年度 専任教員の教育研究等「計画」と「実績」 サービスビジネス基礎科目 江夏健一(研究者教員 教授) 計画 【教育】 1. 「サービス産業論」2 単位 必修(後期開講) ビューティビジネスを含むサービス産業・企業を理解するために必要な基 礎的知識の学習を促す。まずサービスの概念、その特性、競争優位の源泉、 マネジメントの理解を徹底させる。ついで11 の業種を選び、受講生ととも にその現状と課題の検討をする。また、適宜、専門家をゲストに招いて、 受講生とのディスカッション等を行う。 2. 「プロジェクト成果報告」4 単位 必修(通年開講) 指導する担当学生が選択した課題に即して、研究指導を個別に、あるいは グループで行う。その際、フィールドワークの手法も利用する予定である。 【研究と実践】 1.ビューティビジネスの学問体系の確立を学際的に展開。 2.研究誌『ビューティビジネスレビュー』第 2 巻 2 号の発刊。 3.関連する著作、論文、訳書の執筆、発表、出版を計画・実施。 4.ビューティビジネス学会第 2 回全国大会の開催。 5.エクステンションスクールの企画・開催。 6.国際会議に参加。 7.若手専任教員によるビューティビジネスに関する総合的研究の科研費補助 金申請の支援。 【学内行政】 1.学長として学務を統括。 2.海外協定大学との交流促進。 3.その他、関連する諸行事への参加。 【社会貢献】 日本経済学会連合理事長。 一般社団法人 世界経済研究協会常務理事。 v ビューティビジネス学会会長。 国際ビジネス研究学会理事。 パーソナルファイナンス学会理事。 公益財団法人家計経済研究所評議員。 国際ビジネスフォーラム名誉会長 実績 【教育】 1. 「サービス産業論」2 単位 必修(後期開講) ビューティビジネスを含むサービス産業・企業を理解するために必要な基 礎的知識の学習を促した。まずサービスの概念、その特性、競争優位の源 泉、マネジメントの理解を徹底させた。ついで12の業種を選び、受講生 とともにその現状と課題の検討をした。また、業種別ケースの検討に際し ては、専門家をゲストに招いて、受講生とのディスカッション等を行った。 昨年度以上に、受講生からの積極的な発言・質問するよう促したが、所期 の成果が得られたことが受講生による授業評価アンケートから読み取れる。 2. 「プロジェクト成果報告」4 単位 必修(通年開講) 指導を担当した学生(H.24 年春学期留学生 2 名)が選択した課題に即して、 研究指導を個別に行った。それぞれの個性を活かした優れた成果があがる ようきめ細かく対応してきた。 【研究と実践】 1.エッセー「アベノミックスは“招福の経済学”たりうるか」世界経済評論 WEB サイト、IMPACT、H25.4。 2.日本貿易学会より、これまで理事等として学会の研究活動に尽力した功績 が評価されて、名誉会員の称号を授与された、H.25.5。 3.共監訳、J,ジョーンズ著『多国籍企業の変革と伝統』文眞堂刊、H.25.5。 4.基調講演「美しい人生:共感」韓国人体美容芸術学会、春期国際学術大会、 於韓国大田広域市、H.25.5。 5.共編著『国際ビジネス入門』 (第2版)中央経済社刊、H.25.5。 6.講演「アベノミックスとはなんだろうか」NPO 法人こども大学かわごえ、入 学式、H.25.6。 7. エッセー 「パルクロノミックス」 、 世界経済評論 WEB サイト、 IMPACT、 H.25.10。 8.講演「グローバル時代の企業経営を考える」高崎経済大学経済学会主催、 2 平成 25 年度第 2 回学術講演会、H.25.7。 9.エッセー「国会の安全保障と個人のプライバシー保護」世界経済評論 WEB サイト、IMPACT、H.25.11。 10.巻頭言「リベラルアーツの復興」 、 『連合ニュース』No.50、日本経済学会 連合刊、H.26,3。 11.エッセー「ミャンマーにおけるビジネス教育事情」世界経済評論 WEB サ イト、IMPACT,H.26.3。 【学内行政】 1.学長として学務を統括。 2.機関別評価に向けての自己点検・自己評価報告書の改善に参画。 3.台湾開南大学との交流協定の締結等、国際交流の活性化を企図・実現。 1. その他、関連する諸行事への参加。 【社会貢献】 日本経済学会連合理事長として 63 加盟学会の活動振興に尽力。 (一社)世界経済研究協会常務理事として諸活動等に関与。 ビューティビジネス学会会長として第二回全国大会開催を統括。 国際ビジネス研究学会理事(大会担当)として全国大会の準備に参画。 パーソナルファイナンス学会理事(大会担当)として全国大会の準備に参画。 公益財団法人家計経済研究所評議員として財団活動に参画。 国際ビジネスフォーラム名誉会長として研究会活動に参画。 桜美林大学博士後期課程生薛喬が申請した博士(経営学)桜美林大学学位申 請論文「中国企業の国際 M&A 戦略における組織統合に関する研究」の副査 を担当。H.25.7。 ハリウッド大学院大学教授今井利絵が申請した博士(商学)早稲大学学位申 請論文「小売システム国際移転における意思決定フレームの研究」の副査を 担当。H.25.12。 山口一臣(研究者教員 教授) 計画 【教育】 1. 「ビューティビジネス史」2 単位 選択 本講義のメイン・テーマは、「ビューティ産業を築いた人々と企業」であり、 3 前半は革新的起業家活動、後半は代表的ビューティ企業のケース・スタディ を取り上げる。 2. 「プロジェクト成果報告」4 単位 必修 指導を担当する学生のテーマに即して、研究指導(文献紹介、論文構成の指 導など)を行い、毎週開催予定のセミナー等を通じて成果報告の作成を個別 指導する。その際、テーマに応じてフィールドワーク(現地国文献の検索と 収集、対象企業や現場実務の資料収集、工場見学や実業家へのインタビュー など)の手法も加味する。 【研究と実践】 1.未開拓な研究分野「ビューティ産業発展史」の進展に貢献したい。 2. 「美食同源」の理念に基づき、私のライフワークである「アメリカ食品産業 発展史」研究の一環として、 「米国ソルト・インダストリー発展史」および 「米国ソルト企業のケース・スタディ」の調査、文献研究、翻訳、可能で あれば現地調査なども進めたい。 3.将来的には、上記テーマを更に発展させ、財団法人塩事業センターの膨大 な文献・資料提供と協力しながら、 「戦後の日米塩産業比較発展史」に関す る著書を刊行したいと考えている。 【学内行政】 1.研究科長として大学運営の推進に努める。 2.その他、関連する委員会や諸行事への参加。 【社会貢献】 1.財団法人 塩事業センター評議員 2.他大学で学部学生を対象に「経営学」と「外国書講読」の講義2科目を担 当予定。 実績 【教育】 1.「ビューティビジネス史」(2 単位 選択):ビューティ産業の人と企業のケ ース・スタディを、ビデオ・DVD 映像と5度のゲストスピーカーによる講 義などを通じて取り上げた。受講者数は 20 名近くにおよび、真面目で熱心 な学生の参加により一定の成果を挙げることができた。成績については、 毎週の出席・ディスカッションへの参加度、および最終レポートによって 評価した。 4 2. 「プロジェクト成果報告」(4 単位 必修): 「中国における中日米化粧品企業 の収益性と経営戦略に関する分析:上海家化、花王、P&G の事例を中心と して」「日本と中国における美容文化とヘアスタイルの変遷」、以上2つの 成果報告の作成を指導し完成させた。 【研究と実践】 1.翻訳:ジェフリー・ジョーンズ著、江夏健一・山中祥弘・山口一臣監訳、 ハリウッド大学院大学ビューティビジネス研究所訳『多国籍企業の変革と 伝統――ユニリーバの再生(1965-2005 年)』文眞堂、2013 年5月刊行。 2.書籍紹介:デーヴィス・ダイアー、フレデリック・ダルゼル、ロウェナ・ オレガリオ著、足立光、前平謙二訳『P&G ウェイ:世界最大の消費財メー カーP&G のブランディングの軌跡』(『ビューティビジネスレビュー』 Vol.2,No.2 に掲載) 反省点: 「米国ソルト・インダストリー発展史、米国ソルト企業のケース・スタ ディ」および「戦後の日米塩産業比較発展史」に関する研究については、本年 も着手することができなかった。但し、神奈川県小田原市の海水総合研究所な らびに塩業資料室を訪問し、Salt: Global Industry Markets and Outlook, Roskill Information Services Ltd.,の貴重な資料を入手できた。 Thirteenth Edition,2011, 【学内行政】 1. 研究科長:本年度から教授会・委員会の並行体制に復帰し、一定の成 果を挙げたもの と認識している。 2. 自己点検委員会委員: 「認証評価結果に対する改善報告書」ならびに機 関別認証評価の 「自己点検報告書」の作成に参加。 3.入試委員会委員長:平成 25 年度 10 月生については合計 3 回の入試業務を 実施し、本科生 4 名、外国人研究生 1 名、また平成 26 年度 4 月生について は合計 6 回の入試業務を実施し、本科生 18 名、外国人研究生 1 名の合格判 定を行った。 【社会貢献】 1. 財団法人 塩事業センター評議員として年 4 回の会議に出席し、公益 財団法人への移 5 行認定などの審議に参加した。 2.日本大学商学部で学部学生を対象に、「経営学」と「外国書講読(英語)」の 通年講義 2 科目を担当した。 ビューティ基礎科目 山中ジェニー(実務家教員 教授) 計画 【教育】 1.講義「ビューティビジネス文化論」2 単位 必修 美容文化を論じます。過去 5000 年にさかのぼり、西洋と東洋のヘア・メイク・ ファッションを各時代の背景となっている社会の歴史をお伝えします。比較 文化論として、西洋と東洋を同時進行し、その中から、ビューティビジネス に必要なエッセンスを学んでいただきたいと考えています。 ファッション、ヘア、メイクの各文化に特化することなく、 “美”としての総 合された文化としてのユニークな授業を目指しています。資料は拙著「歴史 を彩る女性たち」 (45 回連載) 『ヘア・モード』 (女性モード社、1988)シリー ズ、また現代においてはハリウッドの映画スターを題材としていきます。さ らに、これまでパリの古本屋などでコレクションした多数の本を活用します。 我が国の資料としては、江戸時代のファッション、メイク、ヘアの心得帳の 復刻版を見て、ビジュアル面からも学びます。 美しさに不可欠の食も、食文化としてとりあげ、 『メイ牛山の世界』や『毎日 生きているのが楽しくて仕方がないわ』などの拙著 6 冊から美容の真髄を探 ります。 各国の美術館、博物館を訪れて自身で学んだ歴史と文化を授業の中にちりば めて、芸術や文化をお伝えしたいと思います。 母であるメイ牛山から 60 年間学んだ美学や感性を多くの方に伝え、美的感性 と美しき生きる生き方を学んでいただきたいと思います。 2.講義「国際比較文化論とビューティビジネス」2 単位 選択 これまでの研究や経験などから、美容における芸術文化を歴史から食生活(食 文化)に至るまで、日本・東洋・欧米などと比較しながら美容芸術文化を講じ ます。また、アジア(日本・中国・台湾)の生活習慣の比較をし、どのように 違いがみられ、その違いはどこから生まれてきたのか、また、それをビジネ 6 スとしてどうとらえるかを議論します。 【研究と実践】 1. 『美容史』の執筆・出版 これまでに各誌で発表した、美容文化史を一冊に完成する予定で、現在大 手出版社で進行中です。また、複数の雑誌等にメイ牛山から学んだ自分の 体験、食事法などを発表します。 2. 『牛山清人の世界』の執筆・出版(7月) 当校の創設者「牛山清人を偲ぶ本」として、私のエッセイと写真が多く入 った本です。 日本の美容業界の歴史を多くの人に伝えることのできる本となります。 3.美容食・美学の発表 開発の成果を『ハリウッドスター』 (ハリウッド株式会社)等に掲載します。 4.3 月末開催のファッション&ビューティショウで、本格的なメイク、ヘア、 ファッションを発表する予定です。私の資料を活用し、時代考証を確実に 再現してビューティの全てを見せ、また総合指導を行います。感性の勉強 でもあり、私の研究の一つの集大成でもあります。 【学内行政】 1.入学試験委員会委員 2.人事委員会委員 【社会貢献】 1.NPO法人元気な 120 歳を創る会 理事 2.世界美容家協会(ICD)所属 アジア地区オブザーバー 3.日本風俗史学会所属 4.インタビューや取材を通じて、メイ牛山の生き方と美容のための健康食を 広めます。 5.複数の講演会をとおして、美的感性、健康と美容のための食を伝えていき ます。 6.六本木ヒルズ自治会の美容セミナーでは毎回美容と健康食を講演。季節に 応じた献立を紹介し、その食品の特徴を解説し、試食していただきます。 実績 【教育】 1.講義「ビューティビジネス文化論」2 単位 必修 7 ・西洋と東洋の美容文化を比較しつつ、5000 年にわたる美容文化論を展開し ました。美容文化を生み出す各時代の背景にも目を向けて、美容が社会の 中で展開されていくことを伝えました。 ・教材として拙著「歴史を彩る女性たち」 (45 回連載)を使用し、各時代、各 国の45人の女性をとりあげました。また、現代ではハリウッドなど映画 スターに言及しました。 我が国の江戸時代のファッション、メイク、ヘアについても当時の心得帳 から本物の束髪などの版画をとおして貴重な知識を得ました。 ・これらの講義には、ビジュアル面の参考としてこれまでに集めた諸国のフ ァッションプレートなどの資料、さらにひろく各地の博物館を訪れて取得 した体験や経験を授業に取り込みました。 ・ “美”には必須の食文化についても、長年身近で学んだメイ・ウシヤマ食事に 対する姿勢をもとに、6冊の拙著を教材として内面から生み出される美し さについての知識と実践を学びました。 2. 「国際比較文化論とビューティビジネス」2 単位 選択 これまでの研究や経験などから、美容における芸術文化を歴史から食生活(食 文化)に至るまで、日本・東洋・欧米などと比較しながら美容芸術文化につい て紹介致しました。また、アジア(日本・中国・台湾)の生活習慣の比較をし、 どのように違いがみられ、その違いはどこから生まれてきたのか、また、そ れをビジネスとしてどうとらえるかを外国人留学生の意見を参考にしながら 全体で討論しました。 【研究と実践】 1. 『美容史』の執筆・出版 これまでに各誌で発表した、美容文化史を一冊に完成する予定で、現在大手 出版社で進行中です。また、複数の雑誌等にメイ牛山から学んだ自分の体験、 食事法などを発表しました。 2. 『牛山清人の世界』の執筆・出版(7月) 当校の創設者「牛山清人を偲ぶ本」として、私のエッセイと写真が多く入 った本となりました。 日本の美容業界の歴史を多くの人に伝えることのできる本となりました。 3.美容食・美学の発表 開発の成果を『ハリウッドスター』 (ハリウッド株式会社)等に掲載しまし 8 た。 4.講演会などで講演しました。3 月末開催のファッション&ビューティショウ で、本格的なメイク、ヘア、ファッションを発表しました。私の資料を活 用し、時代考証を確実に再現してビューティの全てを見せ、また、総合指 導を行いました。感性の勉強でもあり、私の研究の一つの集大成となりま した。 【学内行政】 1.入学試験委員会委員として尽力しました。 2.人事委員会委員として尽力しました。 【社会貢献】 1.NPO法人元気な 120 歳を創る会 理事 2.世界美容家協会(ICD)所属 アジア地区オブザーバー 3.日本風俗史学会所属 4.インタビューや取材を通じて、メイ牛山の生き方と美容のための健康食を 広めました。 5.複数の講演会を通して、美的感性、健康と美容のための食を伝えました。 6.六本木ヒルズ自治会の美容セミナーでは毎回美容と健康食を講演。季節に 応じた献立を紹介し、その食品の特徴を解説し、試食していただきました。 藤原美子(実務家教員 教授) 計画 【教育】 1.講義「心理学」 (前提科目) 心理学全般について基本的な知識を身に付けることを目指す。後期に勉 強する「ビューティ心理学」をよりよく理解できるように心理学的な物 の考え方を習得する。 2.講義「ビューティ心理学」 (選択必修科目) 広く美容で行っている行為は人の精神活動にどのような影響をおよぼす のか。講義に加えて、さまざまな文献やディスカッションなどを通して考 察する。 3. 「プロジェクト成果報告」 (必修科目) 学生のテーマにそって個別に研究指導を行なう。 9 【研究と実践】 美容で行う行為には皮膚刺激を喚起するものがほとんどである。第二の脳と言 われる皮膚刺激が、人間の精神活動とどのようなかかわりがあるのか文献収集 に努め、考察してみたい。そこから従来の「美を追求する美容」に留まらず、 「精 神の充足感をもたらす美容」への道を切り開いていきたい。 【学内行政】 1.学生相談委員会、委員長 2.入試委員 3.評価委員 【社会貢献】 1.筑波大学視覚支援学校における「人間発達学」 「臨床心理学」の授業ととも に視覚障害のある学生たちの相談を引き受ける。 2.岐阜県恵那市の観光大使としての務め(講演会、広報活動など) 。 3.エッセイストとして執筆活動。さらにペンクラブ会員としてさまざまな会 合へ出席し活動する。 実績 【教育】 1.講義「心理学」 (前提科目) ビューティ心理学を学ぶ準備として、心理学全般に渡る基本的な心理学知 見をプリントや実例を挙げながらわかりやすく解説したことから学生たち の興味を喚起でき、 ディスカッションや心理テストにおいて学生たちは 積極的に参加し生き生きと意見を述べることができた。 2.講義「ビューティ心理学」 2 単位 選択 美容という行為が我々の精神活動に与える影響やその重要性についていろ いろな角度から学ぶことができたと思う。生徒からはもっとこの授業を継続 してほしいと言われたので、内容は満足してもらえたと感じている。ただ学 生のレポートは秀逸なものから出来のあまり良くないものまでとレベルに 開きがあり、下の者を今後どのように指導していくかの課題が残った。 3.プロジェクト成果報告 学生のテーマにのっとり指導に当たったが、学生 に時間的余裕があまりなく、行ったアンケート調査をもう少し深く考察で きればよりよかったと思う。 【研究と実践】 10 1.ビューティビジネス学会(2013.7.13)の「ヘアサロンにおける女性活用 の有用性」のセッションで司会とコメンテーターを務めた。 2. 認知行動療法について国立精神・神経医療研究センターのセッションに参 加し療法について実地に学んだ。このことは美容の心理学的アプローチの 有力な手立てとなりそうである。今後は専門分野での成果をより挙げられ るように努力していきたい。 【学内行政】 1.学生相談委員会の委員長として活動した。 2.教務委員として活動した。 3.入試委員として活動した。 4.評価委員として活動した。 【社会貢献】 1.岐阜県恵那市の観光大使として恵那市で講演した。 (2013.10.18) 2.筑波大学視覚支援学校において「人間発達学」 、 「臨床心理学」を担当した。 視覚障害のある学生たちのさまざまな相談を引き受けた。 ビューティビジネスマネジメント発展科目 山中祥弘(実務家教員 教授) 研究 【教育】 1.講義「 ビューティビジネス論」単位数(2 単位 必修) 1.教育目標の要点―本学の教育研修対象であるビューティビジネスの概 念を明確にし、次に産業、経営、教育の視点からビューティビジネス の変遷と現状について理解させる。 2.試験とレポートで評価 3.教育技法―院生のプロジェクト研究に必要なビューティビジネスの実 態を総合的に教授し、かつ各分野の調査研究方法の指導と、それに必 要な資料を提供する。 4.院生個々のプロジェクト研究については、個々の研究テーマに即した 形で、実務家の視点から入学時より継続的に指導する。 2.講義「ビューティサロンビジネス論」 (2単位 選択必修) 1.教育目標の要点――ヘア・メイク・ネイル・エステ等のビューティサ 11 ロンビジネスについて、サロン経営の視点から解明する。業界動向に ついて総合的に分析する。 2.評価方法――試験とレポート。 3.教育技法――各業界別ビューティサロンの動向については代表的企業 の社長による具体的事例により理解させる。 【研究と実践】 1.ビューティビジネス研究活動の充実 研究者と実務家教員による産学協同の研究所を充実しビューティビジネス 研究の高度化を図り、本学の教育レベルの充実を図る。 2.平成 25 年度文科省成長分野における中核人材養成の戦略的推進事業 平成 25 年度は昨年に引き続き「美容師のためのキャリア・フレームワーク と教育プログラムの構築およびその海外への普及」の委員長として事業の推 進を統括し「事業成果報告書」を作成する。 3.同様に上記文科省の事業として「美容分野の専門人材の育成を支援する産 学官連携コンソーシアムの組織」の委員長として事業の推進を統括し、 「事 業成果報告書」を作成する。 【学内行政】 1.理事長職 学校法人メイ・ウシヤマ学園の理事長として、 ① 学校法人の適切な運営管理と経営基盤の強化 ② 大学院の適切な管理運営 ③ 教育および教科内容の充実化 ④ 自己点検評価及び第三者評価に対応した体制の準備 について尽力する。 【社会貢献】 1.日本理美容教育センターの常任理事として全国理美容学校の教員の資質向 上策としてのエステ・メイク・ネイルの教員研修プログラムを作成する。 2.日本理美容試験センターの常任理事として国家試験制度のあり方検討会を 開く。 3.東京都専修学校各種学校協会の副会長として第三者評価機構理事の役職を 勤める。 4、経済同友会では教育問題研究会・中小企業問題研究会・生産性向上委員会 12 に尽力する。 5 NPO 法人日本ホスピタリティ推進協会の理事としてホスピタリティコーデ ィネータ養成教育に尽力する。 6 本大学院大学主催の各種エクステンションスクールを開催し、公開する。 実績 【教育】 1.講義「 ビューティビジネス論」 (2 単位 必修) 本学の教育研究対象であるビューティビジネスの概念を明確にし、次に産 業、経営、教育の視点からビューティビジネスの変遷と現状について理解 させることは出来た。院生のプロジェクト研究に必要なビューティビジネ スの実態を総合的に教授し、さらに、各分野の調査研究方法を指導し、ま たそれに必要な資料を提供できた。院生個々のプロジェクト研究テーマに ついては、入学時より継続的に指導することができたが、今後、独自性が 必要と思われた。 2.講義「ビューティサロンビジネス論」 (2単位 選択必修) ヘア・メイク・ネイル・エステ等のビューティサロンビジネスについて、サ ロン経営の視点から解明した。業界動向については、総合的に分析させた。 各業界別ビューティサロンの動向については、代表的企業の社長による具体 的事例により理解を深めさせることが出来た。 【研究と実践】 ビューティビジネス研究活動の充実 研究者と実務家教員による産学協同の研究所を充実し、ビューティビジネス 研究の高度化を図り、本学の教育レベルの充実を図った。 1.平成 25 年度文科省成長分野における中核人材養成の戦略的推進事業 平成 25 年度は昨年に引き続き「美容師のためのキャリア・フレームワー クと教育プログラムの構築およびその海外への普及」の委員長として事 業の推進を統括し、 「事業成果報告書」作成に向け尽力した。 2.同様に、上記文科省の事業として「美容分野の専門人材の育成を支援す る産学官連携コンソーシアムの組織」の委員長として事業の推進を統括 し、 「事業成果報告書」 (295頁)を作成した。 【学内行政】 1、理事長職として ①学校法人の管理運営 13 ②大学院の適切な管理運営を図り健全な経営基盤を強化 ③教育および教科内容の充実のシステム化 ④自己点検評価および第三者評価の体制準備 を積極的に行った。 【社会貢献】 1.日本理美容教育センターの常任理事として全国理美容学校の教員の資質向 上策としてのエステ・メイク・ネイルの教員研修プログラム作成を担当し た。 2.日本理美容試験センターの常任理事として国家試験制度のあり方検討会を 実施した。 3.東専各の副会長として 第三者評価機構(理事)に尽力した。 4.経済同友会 では教育問題研究会・中小企業問題研究会・生産性向上委員 会に尽力した。 5.NPO法人日本ホスピタリティ推進協会の理事としてホスピタリティコー ディネータ養成教育に尽力した。 6.エクステンションスクールを、以下に示すように回数を増して開催し、盛 況であった。 第19回 テーマ「筆は道具なり」 講 師 株式会社白鳳堂 取締役統括部長 高木光 第20回 テーマ「高齢化社会の展望」 講 師 厚労省大臣官房審議官 本学客員教授 麦谷眞人 第21回 テーマ「求人・教職における絶対満足の4つのキーワード」 講 師 株式会社実務教育出版 「進路ジャーナル」編集長 蓑地一夫 第22回 テーマ「社会の変化とサービスイノベーションの進展」 講 師 株式会社オピニオン代表取締役、 京都大学大学院特別教授 碓井 誠 第23回 テーマ「ファッションビジネスが大きく変わる―オムニチャネ ル時代の到来と個客の台頭―」 講 師 日本FIT会会長 本学大学院客員教授 尾原蓉子 第24回 テーマ「ブライダルビジネスの現状と将来 14 ―ワタベウェディングの成長とビューティビジネス―」 講 師 ワタベウェディング株式会社 相談役 渡部隆夫 本田あけみ(実務家教員 教授) 計画 【教育】 講義「ビューティサロンビジネス論」 (2単位 必修) ・教育目標の要点―主に日本におけるビューティサロンビジネスについて理 解しそれを通して、自分なりにサロンにおけるビジネスモデルの考察、構 築ができるようにする。 各業態別ビューティサロンの経営動向については、代表的企業のケースス タディによって理解を深める。 ・成績の評価方法―期末レポート40%、プレゼンテーション30%、授業 態度及び授業参加度30% 講義「ビューティビジネス技術論」 (2単位 必修) ・教育目標の要点―ビューティビジネスにおけるヘア、メイクアップ、ネイ ル、エステティック、ブライダルそれぞれの技術及び技術者評価の理解を 深め、各「技術論」受講の際のプレ講義的役目をするとともに、近年注目 されている「メディカルビューティ」についての概要を把握する。さらに、 ビューティビジネスの核技術分野における技術者の評価指標の一つである 各種免許制度・検定制度などについても理解を深める。 ・成績の評価方法―期末レポート30%、授業態度及授業参加度70% 【研究と実践】 1.エステ用化粧品の研究:新しく開発された化粧品の研究結果を論文にまと める。 2.毎年ブリュッセルにて8月末に開催される「INFA 国際エステティック連盟 の総会及びセミナー」に参加し、加盟国のエステティック教育やエステテ ィックサロンの現状を把握し、学会等で報告をする。 3.毎年7月に神戸ナリス化粧品研究所で開催される「一般社団法人日本エス テティック協会総会及び研修会」に参加し、日本におけるエステティック 教育の現状と新しい技術を習得する。 4.CIDESCO JAPAN における技術講習会に参加し、CIDESCO エステティシャンと 15 しての研鑽をつむ。 【学内行政】 ・教務委員会委員 ・評価委員会委員 ・学生相談委員会委員 ・FD 委員会委員 ・国際交流センター委員会委員 ・キャリア開発センター長(入学に関する学生対応及び就職に関する業界に おける学生対応、就職説明会の実施、エクステンションの開催) ・広報委員会委員長(入学案内、募集要項等の作成、各誌大学院案内での学 校紹介と記事掲載、学生募集に関する大学・美容業界メーカー・ディラー 訪問、毎月の広報委員会開催) 【社会貢献】 ・東京地区理容師美容師養成施設研修協議会運営委員、幹事 ・CIDESCO インターナショナルエステティシャン代議員 ・ICD JAPAN 世界美容家協会 会員 ・社団法人「日本産業カウンセラー協会」認定 産業カウンセラー ・一般社団法人日本エステティック協会 正会員 ・一般社団法人日本エステティック協会 認定トータルエステティックアド バイザー ・一般社団法人日本エステティック協会 認定指導講師 ・財団法人日本エステティック試験センター試験官 実績 【教育】 講義「ビューティサロンビジネス論」 (2単位 必修) 学生は、熱心に受講していました。 特に、業態別のビューティサロンの経営動向について、美容界において代表 的な企業(サロン)の創業者や会長、社長の講義は、当大学院ならではのも のであり、教育目標に十分達せしたと考えます。また、美容業界を知ること 以外に人脈も広がり、ビューティビジネスに特化したビジネススクールなら ではの科目であり、教育技法的にも期待通りの効果がありました。 サロン見学も学生の興味の対象でありました。 16 また、 講義「ビューティビジネス技術論」 (2単位 必修) 技術に興味のある学生も多く、また、必修ということもあって、学生は熱心 に受講していました。すでに美容技術を習得しサロンワークをしている学生 にとっても、充実した講師陣の講義は好評でした。 ーティへの関心も高かったように思います。 また、メディカルビュ 技術者の評価指標の一つであ る各種免許制度・検定制度についても興味の対象となり、 特に留学生にと っては、自国との比較対象として質問も多かったように感じます。 【研究と実践】 1.当初予定していた化粧品ではなく、肌の状態をスマートフォンなどの携帯 で確認できる新製品「ミモレ」の開発協力を司、さらに、 「ミモレ」を実際 に学生でモニタリングすることにより、肌分析の資料を収集することがで きた。今後、これを研究課題の一つとして検討していきたい。 2.6月3日、4日に神戸ナリス化粧品研究所で行われた、一般社団法人日本 エステティック協会総会及び研修会に参加し、 「エステティックの授業にお ける効果的な教授法」などを受講した。 3. CIDESUCO JAPAN における技術講習会に参加し、 「高周波によるトリートメ ント」技術を学んだ。 【学内行政】 ・教務委員会委員 ・評価委員会委員 ・学生相談委員会委員 ・FD 委員会委員 ・国際交流委員会委員 ・キャリア開発センター長(就職説明会の実施4月・7月、エクステンショ ンの開催6月・7月・9月・10月・11月・12月、入学に関する学生 対応、美容業界における就職対応) ・広報委員会委員長(入学案内・募集要項等の作成、各誌大学院大学での学 校紹介・卒業生紹介・在校生紹介、エクステンション参加者への学生募集、 美容業界への大学院案内送付、毎月の広報委員会) 【社会貢献】 1.東京地区理容師美容師養成施設研修協議会運営委員として、事業計画作成、 技術研修の立案・実施、1泊研修の立案・実施・会計報告作成。 17 2.CIDESCO JAPAN 総会 出席。 3.ICD JAPAN 会員としてイベント協力。 4.8月31日、ブリュッセルにおける INFA エステティック国際連盟 総会 及び研修会に参加。東日本代表として、学園、大学院の紹介及び日本にお けるエステティック業界の現状を報告。また、研修会においては、各国の 広報活動についての方法を学ぶ。 5.文部科学省委託事業における、コンソーシアム評価委員として、北京にお けるメイクアップの実践授業のアセッサーとして、授業評価を2日間に渡 り行った。 6.学内における INFA(12月) CIDESCO(2月)のエステティック国際試 験立会う。 寺本義也(研究者教員 教授) 計画 【教育】 1.講義「ファッションビジネス論」2 単位 選択(原田保との共同講義) 世界のファッションビジネスの概要を理解させ、ビジネスモデルやブラン ディングさらにはマーチャンダイジング、ストアオペレーションなどにつ いての基礎的、実践的な知見の提供を行う。毎回、簡単な宿題を出してそ れを院生各自がフィールドで観察・分析を通じて確認し、次の講義で相互 に発表・討議・総括を行う。最終レポートでは、今後のファッションビジ ネスとビューティビジネスとの融合について、アジア地域での展開も含め まとめさせる。 2.講義「ヘルスケアビジネス論」2単位 選択、 (原田保との共同講義) ビューティビジネスとの関連において広くヘルスケアビジネスの全般につ いての理解を深めさせる。なお、これらの講義をイオングループ、薬樹、 日本水産との連携講座として実施し、第一線の実務家の特別講義を提供し た。また毎回アジア地域での事業展開の可能性について意見の交換・総括 を行い、最終レポートにつなげるように配慮する。 3.講義「経営戦略論」2 単位、選択必修(高井透との共同講義) 現代企業の経営戦略に関する理論的考察とその実践的適用について事例研 究を中心に講義を行う。理論的な側面については代表的な理論モデル及び 18 分析手法を体系的に検討すると共に事例研究ではサービス産業を含めた幅 広い業種・業態を取り上げ院生の知的・実践的関心を深めるように配慮す る。 【研究と実践】 1.経営戦略に関する研究 1.経営品質学会で水産養殖事業のビジネスモデルに関する研究発表並びに 学会誌投稿 2.東南アジアに進出している主要な日本企業の経営現地化に関する実態調 査を進める。 国際協力銀行との共同研究。タイ、ベトナム、シンガポール等出張予定。 3.国家経営論についての研究及び出版を日本経済新聞社との協同により実 施する。 4. 「知識文化時代の情報経営」について日本情報経営学会の特別研究プロジ ェクトとして実施し、学会発表を行う。 2.ビューティビジネスに関する研究 1.メイ・ウシヤマ総合研究所の叢書として『ライフデザイン総論』 (仮) を執筆・編集・出版を進める。 2.トータルビューティの観点から、わが国におけるヘルスケアに関する 調査研究をイオングループ等と協働で取り組む。 3.わが国及び東アジアにおけるブライダルビジネスに関する実態調査を 進める。 【学内行政】 1.引き続きメイ・ウシヤマ総合合研究所所長としてトータルビューティビジ ネスの調査研究及び企業連携講座の開設、公開講座の企画運営に取り組む。 2.山中理事長、原田理事長補佐との「経営戦略会議」を定期的に開催し、大 学院・研究所及び学園全般の事業戦略の企画立案を補佐する。 【社会貢献】 1.学会活動 地域デザイン学会特別顧問、日本経営品質学会理事、ナレッジマネジメン ト学会理事、組織学会、ビューティビジネス学会 2.教育研究機関等 経営研究所所長・理事、 (社)MOT 協議会監事、 (財)海外投融資情報財団特 19 別顧問、群馬起業家塾顧問(群馬総合研究所)、他原宿顧問(熊本県)、 航空自衛隊幹部学校指揮幕僚課程特別講師、新潟大学大学院特別招聘教授、 (財)日本生産性本部「経営アカデミー」コーディネーター、日本能率協 会「役員のための経営戦略講座」主任講師 実績 【教育】 1.講義「ヘルスケアビジネス論」2 単位 選択、 (原田保との共同講義) ビューティビジネスとの関連において広くヘルスケアビジネスの全般につ いての理解を深めさせた。なお、これらの講義をイオングループ、薬樹、 日本水産との連携講座として実施し、第一線の実務家の特別講義を提供し た。また毎回アジア地域での事業展開の可能性について意見の交換・総括 を行い、最終レポートにつなげるように配慮した。 2.講義「経営戦略論」2 単位、選択必修(高井透との共同講義) 現代企業の経営戦略に関する理論的考察とその実践的適用について事例研 究を中心に講義を行った。理論的な側面については代表的な理論モデル及 び分析手法を体系的に検討すると共に事例研究ではサービス産業を含めた 幅広い業種・業態を取り上げ院生の知的・実践的関心を深めるように配慮 した。 【研究と実践】 1.経営戦略に関する研究 寺本義也・廣田泰夫・高井透著/一般財団法人海外投融資情報財団監修『東 南アジアにおける日系企業の現地法人マネジメント:現地の人材育成と本 社のあり方』 、中央経済社、平成 25 年 12 月 寺本義也・原田保・中西晶『風況が企業を変える!』、芙蓉書房、平成 25 年7月 寺本義也「日本企業の海外事業におけるパラダイム転換:課題と提言」 、 『東 亜経済研究』 、山口大学東亜経済学会、平成 26 年 1 月 【学内行政】 1.メイ・ウシヤマ総合合研究所所長としてビューティビジネスの調査研究及 び企業連携講座の開設、公開講座の企画運営に携わった。 2.山中理事長、原田理事長補佐との「経営戦略会議」を定期的に開催し、大 学院・研究所及び学園全般の事業戦略の企画立案を補佐した。 20 【社会貢献】 1.学会活動 地域デザイン学会特別顧問、日本経営品質学会理事、ナレッジマネジメン ト学会理事、組織学会、ビューティビジネス学会、情報経営学会 2.教育研究機関等 一般社団法人 経営研究所所長・理事(平成 26 年 3 月迄) ・名誉顧問、一般 社団法人 MOT 協議会監事、一般財団法人 海外投融資情報財団特別顧問、群 馬起業家塾顧問(群馬総合研究所)、公益財団法人 くまもと産業支援財団・ 田原塾顧問(熊本県)、航空自衛隊幹部学校指揮幕僚課程特別講師、新潟 大学大学院特別招聘教授、(財)日本生産性本部「経営アカデミー」コー ディネーター、日本能率協会「役員のための経営戦略講座」主任講師 伊東昭彦(実務家教員 教授) 研究 【教育】 1.講義「キャリア開発論」 2 単位 選択 ビューティビジネスに於けるキャリア開発をテーマに、人材育成やキ ャリア開発戦略に焦点を合わせ、特に美容師・エステティシャン・ネ イリスト・美容部員などを研究対象として、更には技術職や管理職・教 育担当者等それぞれの育成、また女性のキャリア開発等についても具 体的に言及し考察していく。 キャリア開発の基本的考え方を理解し、知識・情報の付与や事例研究 を通して、ビューティビジネスに於ける人材育成等の実践的なスキル の修得を目指す。 2.講義「コスメティックビジネス論」 2 単位 選択 ビューティビジネスの核となる化粧品ビジネスの経営及びマーケティ ングを徹底して学び、化粧品業界の現状やしくみを理解し、ビジネス チャンスを自分なりに見いだす能力を醸成する。 化粧品以外のビューティビジネスの経営者や戦略スタッフ、更には起 業を目指す者にも論理的及び実践的な能力を修得することが期待でき る。 3.「プロジェクト成果報告」 4 単位 必修 21 1) 「日本の免税店における化粧品とサプリメントの販売について」 2) 「台湾における美顔文化の変遷」 3) 「美容室(ヘアサロン)における社員教育」 以上の研究テーマに即して、3 名の学生に対してプロジェクト成果報告 の研究指導(内容指導及び作成指導)を行う。その際、研究者教員と実 務家教員が協働してテーマに対する研究や実務調査などの個別指導を 実施する。 【研究と実践】 1.ビューティビジネスに於けるキャリア開発の事例を研究し、化粧品会社 やヘアサロンの人材育成担当者や経営者からヒヤリングを行い、キャリ ア戦略について実践的且つ今日的課題を考察していく。 2.コスメティックビジネスに於ける経営及びマーケティングについて実態 調査と事例研究(ケーススタディ)を行い、今後の教育指導の為にも激変 する化粧品業界の現状を的確に把握し研究考察していく。そのためにも、 百貨店や化粧品専門店などの化粧品販売最前線に赴き、最新情報の収集 に努める。 3. 「ビューティワールドジャパン」や「ネイルエクスポ」などの催事やイベ ントに積極的に赴き、広くビューティビジネスの実態を把握・研究する。 【学内行政】 1.入試委員会委員 2.教務委員会委員長 3.評価委員会委員 4.FD・SD 委員会委員 5.人事委員会委員 【社会貢献】 1.社団法人「日本産業カウンセラー協会」認定 産業カウンセラー 2. 〃 キャリアコンサルタント 実績 【教育】 1.「キャリア開発論」 前期 2 単位 選択 ビューティビジネスに於けるキャリア開発をテーマに、人材育成やキ ャリア開発戦略に焦点を合わせて研究及び指導を行った。 22 具体的には、美容師・エステティシャン・ネイリスト・美容部員などを研 究対象に、 更には技術職と管理職、また女性のキャリア開発等についても具体的 な事例について考察した。 理論と実践の両面から研究及び授業展開を行い、情報・知識の付与に 関しては ある程度計画を達成出来たが、充分なる掘下げや研究にまでには至ら なかった。 2.「コスメティックビジネス論」 後期 2 単位 選択 ビューティビジネスの中核ともいえる化粧品ビジネスの経営やマーケ ティング について研究し、また化粧品業界の実態やしくみを把握することによ り、ビジネスチャンスの見い出し方を考察・指導した。 コスメティックビジネスは日々激変を続け、メーカー・流通・業態・顧客 等について 更なる実態研究が必要と思われる。 3.「プロジェクト成果報告」 前・後期 4 単位 必修 1)「日本の免税店における化粧品とサプリメントの販売について」 2)「台湾における美顔文化の変遷」 3) 「美容室(ヘアサロン)における社員教育」 以上の研究テーマに即して、3名の学生に対して研究者教員と実務家 教員が協働して各テーマの研究及びプロジェクト成果報告の作成指導 に当った。 複数の教員による指導体制においてはその役割と係わり方をより明確 にし、専門分野を生かした指導により更に充実したプロジェクト成果 報告が出来るものと思われる。 【研究と実践】 1.ビューティビジネスに於けるキャリア開発の事例を研究するため、化粧 品会社の人材育成担当者やヘアサロンの経営者等から直接ヒヤリングを 行い、美容部員やヘアスタイリスト等の人材育成・キャリア開発の実態 を把握・研究した。 2.コスメティックビジネスの現状を把握するため、化粧品販売の最前線で 23 ある百貨店やドラッグストア・化粧品専門店等の店頭に赴き、その実態 をつぶさに研究した。 3. 「2013 年ビューティワールドジャパン」や「ネイルエクスポ」等の催事・イ ベントに赴き、広くビューティビジネスに関する情報の収集に努めた。 【学内行政】 1.入試委員会委員 2.教務委員会委員長 3.評価委員会委員 4.FD・SD 委員会委員 5.人事委員会委員 【社会貢献】 1.社団法人「日本産業カウンセラー協会」認定 産業カウンセラー 2. 今井利絵(研究者教員 〃 キャリアコンサルタント 教授) 計画 【 教育 】 1.講義「マーケティング論」2 単位 マーケティングの全般論をカバーしながら、特にサービス業のマーケティ ングについて掘り下げて講義する。サービスの特性、サービスの 7P、サー ビスを創造するための組織・戦略および各論(エクスターナルマーケティ ング、インターナルマーケティング、インタラクティブマーケティングな ど)を体系的に解説する。その上で、各講義に対応するケースを紹介する ために、多数のケースを紹介する予定である。受講する学生のバックグラ ウンド、ニーズを踏まえ、満足度の高い従業にするように努める。 2.講義「ホスピタリティマネジメント論」2 単位 ホスピタリティマネジメントの理論・実践を、特にビューティビジネスと の関係性に焦点を当てつつ、体系的に解説する。ホスピタリティの概要、 個人レベルのホスピタリティマネジメント、組織レベルのホスピタリティ マネジメントという 3 部構成で講義を行うことにより、資格取得を目指す 学生、就職を希望する学生、起業を予定している学生など、幅広いニーズ に対応した内容を目指す。 24 3. 「プロジェクト成果報告」4 単位 質の高い研究指導を行い、完成度の高いプロジェクト成果報告の提出を目 指す。インタビュー調査、アンケート調査の技法について、念入りに指導 する。 【 研究と実践 】 1.「小売技術の国際移転」について、カルフールの日本撤退の事例を利用し、 博士論文の執筆・提出を予定。 2.ビューティビジネスに関する研究を進展させる予定。 3.以下の学会で発表予定。 ・ビューティビジネス学会 全国大会(7 月) ・Global University Network Conference(9 月) ・国際ビジネス研究学会 全国大会(10 月) 【 学内行政 】 学生指導(その他未定) 【 社会貢献 】 1.ビューティビジネス学会 事務局長。 2.国際ビジネス研究学会 広報委員。 3.ネットパイロティング社役員。 実績 【教育】 1.講義「ホスピタリティマネジメント論」2 単位 選択 ホスピタリティの概要、個人レベルのホスピタリティマネジメント、組織 レベルのホスピタリティマネジメントという 3 部構成で、幅広い学生のニ ーズに対応した授業が実施できたと考える。個人レベルの授業では、資格 取得の支援を行うことができたし、組織レベルの授業では、ドラッグスト アの化粧品研修会や、美容サロンの臨店講習を訪問するなど、理論のみな らず実践的な内容を肌で感じてもらうことができた。 2.講義「マーケティング論」2 単位 選択 特にサービス業における観点から、マーケティング論を体系的に解説する ことができた。理論の解説の後、実践に当てはめた場合として、ケースを 紹介するという流れを定型化することで、学生の理解も進んだと考える。 ケースのみを紹介すると、その事実に対する知識の増加に留まるが、理論 25 と絡めて解説することで、自身が他に適用する際の応用力がつくと考えら れる。本講義では応用力をつけるということに主眼を置いて解説を進め、 また学生もその旨を幾度となく伝えた。 【研究と実践】 1.2014 年 3 月に早稲田大学より博士号(博士(商学) )を取得した。 2. 『ビューティビジネスレビュー』Vo.2、No.2 に「ヘアサロンのナレッジマネ ジメントに関する現状分析」を掲載した(9 月) 。 3. 『世界経済評論』に『Asian Management Review』の記事紹介を掲載した(5 月、9 月、3 月) 。 4. 『世界経済評論 IMPACT』に原稿を掲載した(4 月、12 月) 。 5.『世界経済評論』に書評「川端康子著『小売業の国際電子商品調達』」を掲 載した(5 月) 。 6. 『多国籍企業の変革と伝統 ユニリーバの再生<1965‐2005年>』 の第 12 章「企業イメージと意見表面」を翻訳担当した。 7.以下の学会で発表した。 ・The Korean Society of Beauty and Arts International Conference 2013 「Exploiting Core-Competence Strategy in Japanese Hair Salon Business」 ・国際ビジネス研究学会 2013 年 全国大会 「小売システムの国際移転 ―上海における日系ドラッグストアのケース―」 ・ビューティビジネス学会 2013 年 全国大会 「ヘアサロンのナレッジマネジメントに関する現状分析」 【学内行政】 1.FD・SD 委員会(委員長) 以下の対応を行った。 ・規程の改訂 ・「分野別認証評価時の指摘事項への対応」 および 価 基準項目」原稿作成 ・授業評価アンケートの設計・実施・分析・公表 ・修了生アンケートの設計 ・業界関係者アンケートの設計 ・FD・SD 研究会の開催(6 月、7 月、12 月、1 月) ・相互授業参観(年 2 回) 26 「大学機関別認証評 2.教務委員会 ・科目登録指導案の作成 3.広報委員会 ・ホームページの随時更新 4.国際交流委員会 【社会貢献】 1.ビューティビジネス学会 事務局長 以下の対応を行った。 ・全国大会の開催(7 月) ・研究誌『ビューティビジネスレビュー』の発刊(9 月、3 月) ・部会の開催(10 月) ・JABB ニュース e メール版の発行(年 10 回) ・JABB ニュースの発行(年 2 回) ・会員対応、会員募集、年会費集金、会計処理等事務全般 2.ネットパイロティング株式会社 社外取締役 ・鮮度の高い授業を行うための素材や人的ネットワークを活用した ・当該会社の人員を活用し、大学院のホームページの改訂を行った 3.国際ビジネス研究学会 広報委員 ・SNS の活用について検討した。 赤間善郎(実務家教員 教授) 計画 【教育】 1. 講義「ベンチャービジネス論」 2単位 選択科目 株式会社、市場、資金調達、付加価値の創出、企業価値と株価など、ベンチ ャー起業に不可欠な諸概念を整理しつつ、ケーススタディを通じて、ベンチ ャー企業の事業化・成長プロセスにおいて生じる諸課題やリスクの理解と、 対処にむけた視座の涵養につとめる。 2. 「プロジェクト成果報告」 4単位 必修 実務家(企業経営者)の視点から、指導担当学生の研究テーマに即した助 言指導を行う。政府系関係機関による支援施策、インキュベーター制度な どベンチャー企業、中小企業の支援に関する内外の諸制度については政府 27 系関係機関への紹介等を支援する。 【研究と実践】 1.政策と市場の両面からベンチャー・中小企業の現状を概観し、今後を展望 する。特に中小企業政策の中における「中小企業投資育成株式会社」の在 り方を整理し、個別の融資事業の成功・失敗モデルを俯瞰して現状の制度 が抱える課題の抽出と対応策の考察を行う。 【学内行政】 ・入試委員会 ・学生相談委員会 ・図書委員会 ・ビューティビジネス研究所 研究所員 上記各委員会の委員・研究所員としての業務に携わる。 【社会貢献】 一般社団法人「日本企業承継監理機構」理事(非常勤) 弁護士、公認会計士、税理士、その他事業承継問題につき知見を有する人材を 組織し、事業承継における「所有と経営の分離」などの諸問題に関して「所有」 サイドから公正な助言を行う。 実績 【教育】 1.講義「ベンチャービジネス論」 2単位 選択科目 計画シラバスに沿った授業を行い、学生の理解も深まり、教育目標を概ね 達成したと判断する。 2. 「プロジェクト成果報告」 4単位 必修 徐寅「グリーン産業とビューティビジネスの融合 -美と健康と環境に配 慮した新しい空気ビジネスモデル-」の主査として、主にビジネスモデル と支援制度の点から助言、指導を行いつつ評価した。所期の成果をあげ得 たと判断する。 【研究と実績】 特になし 【学内行政】 1.「入試委員会」:厳正なる入学試験と合否判定を通じ、学生の質の確保 つとめた。 28 に 2. 「学生相談委員会」 :学生の就学環境の向上と改善につとめた。 3. 「図書委員会」 :蔵書の充実と質的向上につとめた。 4.「ビューティビジネス研究所」:研究所員としてビューティビジネス研究の 深化につとめた。 前提科目 川島鋼太郎(実務家教員 教授) 計画 【教育】 1.講義「ビジネス日本語ⅠⅡ(前提科目) 」 各 2 単位 選択 受講生の背景・特徴と語学力・語彙力を踏まえて、調査研究に必要不可欠 な基本的な日本語力を習得した上、ビューティ・ファッションに特化した 基本的な日本語の語彙と文法を身につけることを目指す。また、読解を通 じて、論理的な文章になれるようにし、ビューティビジネスの理論ないし サロンマネジメントに関する基本的な文章、論文の読解力の向上に取り組 む。さらにビジネス日本語の習得により受講生の基本的なコミュニケーシ ョン力の向上を図る。 2.講義「国際比較文化論とビューティビジネス(前提科目)」 2 単位 選択 ビューティビジネスの背景となっている日本・韓国・中国や欧米等の国際 文化比較を通して、日本の伝統的な精神文化、芸術文化、生活文化、企業 文化、政治文化の基礎を比較考察し、日本のビューティビジネスのグロー バル化および将来のあるべき姿を老舗企業等のケースを中心に共に考えて 行く。 (横澤利昌客員教授、山中ジェニー教授と分担) 3. 「プロジェクト成果報告」4単位 必修 指導を担当する学生のテーマに即して、研究指導を行い、成果報告の作成 を個別指導する。その際、フィールドワークの手法を用いる。(伊東昭彦教 授と共同) 【研究と実践】 1.日本・中国・韓国の美容教育制度、社内研修およびそのフレームワーク等 の調査研究 2.外国人留学生を対象とするビジネス日本語教育の研究 29 3.日本と中国の文化の比較研究 4.美容教育のグローバル化研究 5.平成 25 年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」委託 事業の「美容分野の専門人材の育成を支援する産学官連携コンソーシアム の組織」に関する研究 6.平成 25 年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」委託 事業「美容師のためのキャリア・フレームワークと教育プログラムの構築 およびその海外への普及」に関する研究 7.日本の美容教育および国家資格美容師免許の研究 【学内行政】 1.国際交流委員会委員長 2.教務委員会委員 3.学生相談委員会委員 4.評価委員会委員 5.FD 委員会委員 【社会貢献】 1.公益社団法人東京都専修学校各種学校協会国際交流委員会委員 2.公益社団法人東京都専修学校各種学校協会私立専門学校振興会留学生対策 委員会委員 3.公益社団法人東京都専修学校各種学校協会私立専門学校振興会出版事業委 員会委員 4.公益財団法人三鷹国際交流協会理事 5.みたか国際化円卓会議委員 実績 【教育】 1.講義「ビジネス日本語ⅠⅡ(前提科目) 」 各 2 単位 選択 ビジネス日本語の語彙、文法、読解の専門的な知識を習得し、総合的な語学 力の向上と日本語による比較的高いコミュニケーション能力の習得を図ると 同時に、ビューティビジネスに特化した読解、会話、ヒヤリング等の授業に した。その結果、受講者の総合的な日本語力の向上に繋がり、日本語能力試 験(JLPT)N1 合格者もいた。 2.講義「国際比較文化論とビューティビジネス(前提科目)」 30 2 単位 選択 「日中文化の比較」「日中韓の美容教育の比較」をテーマにした講義を行い、 ビューティビジネスの背景となっている日本・韓国・中国の国際文化比較を 通して、受講者の美容文化のグローバル化への認識や理解を深めた。 3.「プロジェクト成果報告」4単位 必修 高煜翔「日本の免税店における化粧品とサプリメントの販売について」につ き副査として、主にビジネスモデルに関する指導を行い、指導評価し、所期の 成果を得たと判断する。 【研究と実践】 1.平成 25 年 7 月 13 日に開催された「ビューティビジネス学会第 2 回全国大会」 において「海外美容教育・制度の比較――日本・中国・韓国・台湾を中心に― ―」を題に発表した。 (Vol.2No.2[Beauty Business Review]P31~P37) 2.大学院 FD 委員会では、 (2013 年 7 月 24 日) 「外国人院生を対象とした「ビジ ネス日本語」について」を発表し、外国人留学生を対象とする日本語教育の 特徴、対処法等の実体験をケーススタディーとして他の教員との共有を図っ た。 3.韓国ソウルで開催された「韓国・中国・日本ビューティ産業人材育成のため のシンポジウム」において「日本における美容教育のグローバル化およびハ リウッドの教育システム」を発表した。 4.平成 25 年度「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進」委託事 業の「美容分野の専門人材の育成を支援する産学官連携コンソーシアムの組 織」および「美容師のためのキャリア・フレームワークと教育プログラムの 構築およびその海外への普及」に関して、事務局長として、運営委員会、実 施委員会及び成果報告会の運営全盤を担当した。また、日本国内・海外での 調査研究を行い、特に実証講座に係る企画、準備、実施等を統括し、所期の 成果報告書にまとめた。 5.日本語学校東京地区教育集会セミナー(平成 26 年 2 月 14 日開催)では「美 容教育と国家資格美容師免許およびハリウッドの教育システム」というテー マで発表し、日本語学校の教員を対象として美容教育と国家資格の重要性を 紹介した。 【学内行政】 1.国際交流委員会委員長として委員会の運営を統括。また、国際交流事業を企 画し、海外の大学との提携・交流を進めた。年度内に中国1校、韓国1校、 31 ベトナム1校、計3校の大学との交流協定を締結した。 2.教務・学生相談・FD 委員会委員として、積極的に委員会に出席し、職務を遂 行した。特に留学生相談等に助言し、対応した。 3.評価委員会委員として大学機関別認証評価自己点検評価書の「基準 A」と「基 準 B」を担当した。 【社会貢献】 1.美容教育の国際化、美容の国際交流の活発化を図るために努めたため、公益 社団法人日本理容美容教育センターから表彰された。 2.公益社団法人東京都専修学校各種学校協会国際交流委員会:専門学校のグロ ーバル化、海外への PR、海外での日本留学フェアの企画、実施に努めた。 3.公益社団法人東京都専修学校各種学校協会私立専門学校振興会留学生対策委 員会:専門学校に在籍している外国人留学生の管理における諸問題の対策の 立案、実施に努めた。 4.公益社団法人東京都専修学校各種学校協会私立専門学校振興会出版事業委員 会: 「東京都専門学校概要」及び「東京と専門学校案内」の編集、出版に協力 した。 5.公益財団法人三鷹国際交流協会理事として、外国籍市民との交流、コミュニ ティの国際化を支援した。 6.みたか国際化円卓会議の委員として、三鷹市の国際化に助言、提案した。 7.一般財団法人職業教育・キャリア教育財団が受託した文部科学省平成 25 年度 専修学校留学生就職アシスト事業の委員として、外国語版の専門学校案内の 企画・編集・出版に協力した。 柳田志学(研究者教員 助教) 計画 【 教育 】 1.講義「ビジネス英語Ⅰ」 2単位 前提科目 前期はビジネス全般で必要とされる英語、とりわけビューティビジネスに 関する英語の習得を目的とする。具体的には初級者を対象として日常の英 語会話から始め、とりわけサロンで用いる英会話のフレーズやロールプレ イングを行う。最終的にはビューティビジネスに関する特定のテーマを設 定し、ディスカッションを行うことを目指す。また、英語の正確な表現や 32 発音を確認できるよう、講義の補助役としてネイティブスピーカーの TA を 招聘して実施する。なお、前期は全て英語での授業に徹するため、母国語 が異なる学生でも参加しやすい環境づくりをする狙いもある。 2.講義「ビジネス英語Ⅱ」 2単位 前提科目 後期は英語の中級者向けに、ビジネス全般で必要とされる語彙力の増強を 目指す。具体的には海外のファッション誌をはじめとする英語雑誌を用い て英語の読解を学ぶ。さらにビューティビジネスに関する英語論文を用い ながら、サロンマネジメントに関して議論を行ってもらう。受講生のレベ ルに応じて対応する予定であり、用いる言語は基本的に英語のみとするが、 受講生の希望に即して行う予定である。 3.講義「サロンマネジメント」 2単位 前提科目 受講生がサロンを経営する際に求められるビジネスの知識について様々な 視点から講義を行い、サロンマネジメントの理論と実務について理解を深 める。 4.講義「産業経済論」 2単位 前提科目 日本の産業構造について基礎的な理論や歴史などの知識を知ることで、ビ ューティビジネスの位置づけや各業界の最新動向を理解する。 【 研究と実践 】 1.東南アジアのビューティビジネス研究:タイ、フィリピン、インドネシア など成長著しいビューティ市場を対象とした研究を継続する。本年度の予 定としては、夏頃に開催されるビューティビジネス学会第2回全国大会に おいて報告を行い、学会誌『ビューティビジネスレビュー』への投稿を目 標とする。 【 学内行政 】 1.現在は未定であるが、平成25年度に設置される各種委員会の委員として 参画予定。 2.第2回ビューティビジネス学会全国大会の開催に向けた準備ならびに補佐 業務を担当する予定。 3.文部科学省の委託事業( 「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的 推進事業」 ) 、 『美容分野の専門人材の育成を支援する産学官連携コンソーシ アムの組織』の補佐業務を行う予定。 【 社会貢献 】 33 特になし。 実績 【教育】 1.講義「ビジネス英語Ⅰ・Ⅱ」各2単位、前提科目 前期は「ビジネス英語Ⅰ」、後期は「ビジネス英語Ⅱ」を担当。「ビジネス英語 Ⅰ」 「ビジネス英語Ⅱ」については講義を全て英語で実施した。また、英語の正 確な表現や発音を確認できるよう、講義の補助役としてネイティブスピーカー の TA を招聘した。その結果、講義の質は高まり受講生の効果と満足度も高まる ことにつながった。また、各自の関心分野に則して英語でプレゼンテーション を行い、アクティブラーニングを想定した授業内容を試みた。 【研究と実践】 1.東南アジアのビューティビジネスに関して『ビューティビジネスレビュー』 (2013年3月発刊)に論文を投稿し、それを踏まえて国際ビジネス研 究学会第20回全国大会(2013年10月開催)において研究報告を行 った。具体的には、東南アジア諸国の美容関連企業に関する現状をマクロ の視点から紹介するとともに、 「距離」の概念に基づき報告を行った。 【学内行政】 1.図書委員会(委員長) 【社会貢献】 1.ビューティビジネス学会第2回全国大会(2013年7月) 、自由論題コメ ンテーター 34
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