エコ・カレッジ通信第11号はこちらからご覧下さい

エコ・カレッジ通信
- 第 11 号 -
エコ・カレッジ通信は毎月(第 3 火曜日)定期開催される北海道 GPN エコ・カレッジカフェでの学生・企業の環境
活動等の取組事例を紹介します。今回第 11 号はエコ・カレッジカフェ第 11 回目(11 月 17 日、会場アースカフェ・
インザループ、参加者約 15 人)の発表内容を掲載します。
北清企業株式会社
『北清企業が取り組む環境事業活動』
取締役社長 大嶋 武 氏
●北清グループが取り組むリサイクル活動
20 世紀の静脈産業から21世紀の循環産業へ
北清企業㈱
・食用廃油から軽油代替燃料(BDF)へ
・廃石膏ボードからグランドラインへ
角山開発㈱
・廃プラ・紙屑からRPF固形燃料として製紙工場へ
北清商事㈱
・機密書類を出張シュレッダー処理で製紙原料へ
ふらのリサイクル㈱
・農ビ・農ポリを洗浄破砕処理で再生プラの原料へ
九州北清㈱
・溶融処理残渣のスラグを下層路盤材へ
【BDF事業】
・平成15年1月にプラント導入。事業系廃食用油から、 BDFの製造事業を開始。
(年間約17万Lを精製)
・使用済み廃食油を原料に日量1500Lを精製
・自社のごみ収集車25台に混合物なしで100%使用。
☆ 北海道での回収状況:廃食用油回収量 約8000㌧/年間
出典:廃食用油リサイクルによる BDF 製造事業研究会 報告書
☆ 北海道でのBDF生産量 約630㌧/年間
※ 新聞情報、ヒヤリング等に基づき推計(2006 年)
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BDF事業の目的
・自社の軽油燃料コストの削減⇔(石油系燃料の高騰)
・資源循環型社会形成と環境負荷の低減⇔(化石燃料の見直し)
・寒冷地での対応実績における研究開発⇔(技術機関との燃料凍結防止の共同開発)
・食用廃油のリサイクル推進⇔(新たな利活用開拓)
BDFの特徴
・排ガス中の硫黄酸化物(SOX)が少ない。
・軽油に比べて排ガス中の黒煙が減少する。
・軽油より含有有害物質が少ない。
・二酸化炭素排出量カウントがゼロである。※1
・軽油と使い勝手が同等、ディーゼル車に改造なしで給油できる
札幌圏に於ける BDF プロジェクト提案
・札幌市及び石狩管内の一般家庭排出の廃食油
・札幌市教育委員会(42万 L/年)排出の廃食油
計画システム(モデルスキーム)
ごみ収集
車両
事業所A
事業所B
廃食用油
回収
【設置場所】
北清リサイクルファクトリー
公用車
BDF
利用・販売
バス
市町村
一般家庭
燃料化工場
札幌市内一般
家庭で年間
約320万L
廃食油排出
【生産能力】
日量 3000リットル
【生産方法】
エステル交換反応法
ごみ収集車
公共車両
環境教育
へ利活用
【廃ボードの収集・処理・リサイクル】
新築系廃石膏ボードを中心に破砕・粉砕石膏粉・紙を分離して各種リサイクル
☆平成14年:中間処置施設として稼動
☆平成15年:札幌市廃石膏ボード指定工場の認定
☆平成17年:中小企業・ベンチャー挑戦支援事業(実用化研究開発:経産省)
☆平成19年:循環資源利用促進設備整備費補助事業(北海道環境局)
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札幌市
石膏リサイクル 「エコプラスタ-ライン」の製造~販売
①石膏ボードの排出
年間12,000m3・約5,000トン
の廃棄ボードを受入(道内7%シェア)
ゼネコン・工務店等
の建築業者
運搬
②石膏ボードの受入
搬入ボートの゙約6割の新築系ボード
をプラスターラインの原料とする
北清企業㈱
(破砕・粉砕)
加工
③プラスターライン生産
原料を篩い機の3次元流動
パターンにて製品化
北清企業㈱
(粒度調整・紙粉除去)
発注
納品
④営業・販売
日本理化学工業㈱
(事務系ルート全国販売)
商品はOEMにて日本理化学
の販売管理にて一括対応
●北清企業㈱が取り組む環境貢献
~「年間CO2削減マイナス1000t」~
北清企業は、本年創業40周年を機に、10月から「CO2削減運動:チャレンジ・マイナス1000」として、事業
活動によるCO2排出量の年間1000t削減を目標に、BDF燃料の活用やアイドリングストップの徹底など、循環
型社会に向けて全社を挙げてエコ活動に取り組みます。
自社のCO2削減分をさぽーとほっと基金(札幌市)へ、ペットボトルで廃油を回収する市民運動を後押し
【活動の概要】
・年間CO2排出量1000tを削減目標に設定
・排出量1t削減につき 1,000 円を札幌市に寄付
・「さぽーとほっと基金」※を通じ、まちづくり活動を支援
・寄付を活用した助成事業参加者にはペットボトル1本分の廃食油の持参を依頼し、市民のエコ運動を
後押し。
「北清企業㈱まちづくり活動支援基金」 創設
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【2008年度の実績より】
・2008年度実績:CO2削減359t
・CO2削減1t=1,000 円(価値想定)=>359,000 円
・札幌市及び地域への感謝の気持ちをモエレファンクラブに寄付
モエレ沼公園は、弊社至近にあり、かつてのゴミ埋立地に立地。弊社も、最終埋立地として施設を利用。
施設の跡地利用でイサムノグチの設計による文化・芸術を発信する公園をステージに、多くの人が交流する
ボランティア・NPO団体を応援、支援。
【2009 年度社会貢献活動】
・地域でのクリーン大作戦
札幌丘珠鉄工団地内のごみ拾い奉仕活動
・札幌駅ごみステーション啓蒙活動
ごみ袋配布によるごみステーション環境美化と廃棄物の再資源化啓蒙活動
・BDF燃料の寄贈
BDF2000Lを札幌市のごみ収集車両燃料として寄贈
【環境貢献型の営業提案】
・カーボン・オフセット付き収集運搬プラン
廃棄物収集にて使用の弊社BDF使用車両による削減されたCO2の排出権を得意先へオフセット提案
●北清グループが取り組む地域貢献
廃棄物最終処分場の跡地利用によるパークゴルフ場
国際大会も開催できる 72 ホールの施設を運営管理
えべつ角山パークゴルフ場
廃棄物処理施設
・・・>安心・安全・信頼・・・>市民の憩いの場へ
21 世紀型環境貢献企業として、安心をもっと未来に
連絡先 :北清企業株式会社
TEL 011-791-1101 FAX 011-791-1233
URL http://www.hokuseikigyou.jp
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環境 NGO ezorock
『ezorock の"今まで”と”これから”』
代表理事 草野 竹史 氏
■ 団体概要
【団体名称】
環境NGO ezorock(任意団体)
※ロックバンドではありません
【設 立】
2001 年 4 月
【役 員】
代表理事 草野 竹史 ほか 2 名
【専従職員】
5名
【ス タッ フ】ボランティアスタッフ:約 40 名
【会 員 数】
215 名(2009 年9月現在)
【会員制度】
学生会員 3000 円 、 一般会員 5000 円 ほか
■ これまでの ezorock
「50 年後も野外で気持ちよく音楽を聞いていたい」この言葉が、私たちが大切にしてきた言葉です。たくさんの
緑にあふれ、広い空と太陽の下にあるたくさんの笑顔。そんな中で、自分の好きな音楽を聞いていられる社会は、
どんなに素晴らしいことだろう。そのような夢を描き、9 年間活動を展開して来ました。
そして、この活動を継続して行く中で、一つの副産物が得られることに気がつきました。それは、活動に参加する
一人ひとりが活動を通して、生き方(自分の夢や、変えていきたいことなど)を見つけ、持続的な社会を創る次の
担い手として次のステップへと進んでいったことです。「環境活動を行うことで、人が成長する機会となっている」。
この気づきが、ezorock の活動を変える一つのきっかけとなりました。
■ これからの ezorock
環境問題は、言い換えると「次世代の夢や希望に影響する問題」です。その原因は、今の私たちの「生き方
(ライフスタイル)」にあり、人生の生き方を選択する瞬間である、「進学」や「就職・転職」などに、大きく影響され
ています。私たちは、この「選択をする瞬間」より前に、持続的な北海道を構築するための様々な活動に参加す
る機会を提供し、その体験を通して自分の生きる意味を見つけ、次の担い手を生み出します。
■ 北海道の可能性
北海道には、数多くの生き物が生息する自然と 500 万人以上の人、さらに、豊富な自然エネルギーや食料
など、都市と自然環境を合わせ持つ島です。その島には、様々なフィールドを生かした教育や活動など、持続
的な社会の実現に向けての多くのヒントを得る可能性を秘めてます。この可能性を引き出して行くことで、持続
的な社会を創るヒントを見つけ、その情報を世界に伝えていきます。
■ ステートメント・ミッション・ビジョン
○Statement(ステートメント)
「ROCK THE LIFE,ROCK THE FUTURE」
○Mission(ミッション)
「持続的な北海道を創る次の担い手を生み出す」
○Vision(ビジョン)
「世界から目標とされる持続的な北海道の実現」
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■社会の中にさりげなく、至るところで
酪農・農業
音楽
イベント
商店街・
町内会
企業の
社会貢献
アウトドアブランド
中間支援組織
ラジオ
大家
NPO・NGO
行政
(国、道、市)
■ 具体的な活動内容
【持続的な北海道に向けての取り組み】
― 「調べる」「評価する」ソーシャルリサーチ ―
・北海道グリーンファンド × 環境 NGO ezorock
イベントで温暖化に関する情報提供を行っていくた
めに、北海道グリーンファンドの運営や温暖化の現状
について取材の実施
○北海道グリーンファンドの取り組みや考えをイベント
の来場者に伝える
○「環境」を仕事にしている人の生の声を聞くことの学び
ができる
・大和ハウス × 環境 NGO ezorock
大和ハウスが実施している社会貢献活動や、環境
への取り組みの取材を実施。WEB サイトなどで発信し
ていく予定
○企業が行っている社会貢献などわかりにくい取り組
みを伝える
○スタッフ(このときは学生)にとっても、企業の取り組み
を深く知るチャンス
○他にも、株式会社 wess など企業の環境や社会貢献への取材を実施
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― 「行動する」「解決する」プロジェクトチーム ―
・RISING SUN ROCK FESTIVAL × 環境 NGO ezorock
フェスティバルで発生する環境負荷を下げるために約 6 万人の来場者に対して普及啓発を行う活動
○160 人のボランティアが、主にごみ分別の呼びかけを実施
○リサイクル率が、48.3%(‘03)→70%(‘06)台まで上昇
○音楽イベントでは、マジカルキャンプ、SOLSTICIO、GROOOVE、マジカルパレードなどで実施
・幌北地区 × 環境 NGO ezorock
地域の課題を、地域のお祭りから変えていく取り組み。ごみの有料化に向けてごみ分別がどのように変
わるのかをイベントから発信。
○発生したごみを展示し、来場者にリサイクルの
現状を伝える
○発生した生ごみは、地域で堆肥化し小学校の
活動(街路樹)で使用
○地域のお祭りは、澄川地区連合会、平岸商
店街、発寒北商店街などで実施
・はるきちオーガニックファーム×環境 NGO ezorock
RSR で発生した生ごみを、石狩のはるきちオーガニックファームと連携し、手作業で堆肥化。再びイベン
トの食材として活用するプロジェクト。
○生ごみの堆肥化から、作物の収穫まで食の
循環を知ることができる。
○畑や作物を通した、コミュニケーションの創出
○イベントで出た生ごみのリサイクルの取り組みを
小さなイベントでの実施に向 けて、検討中
・平取町地域交流イベント×環境 NGO ezorock
平取町の若者と農協が行った地域交流イベント。地域にこれまでとは違う雰囲気を作り出すために、都
会の若者がボランティアとして参加した
○田舎では、新しいお祭りをやりたくても人が
足りなかった。
○農村と都会の交流を通して、お互いに新し
い発見が生まれた。
○今後も、農山漁村との交流を行うふるさと
づくりセンターと実施していく
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― 「共有する」コミュニケーションデザイン ―
・FM ラジオ×環境 NGO ezorock
ボランティアスタッフによる、環境問題を伝える番組の放送。これまで3局の放送局と実施
○さっぽろ村ラジオ レギュラー放送(2005~2006)
○ラジオカロス 隔週レギュラー放送(2008~2009)
○FM ノースウェーブ 番組内コーナー担当
(2009.10 月~12 月) 協力:環境省
・古古米のごみ袋×環境 NGO ezorock
イベント会場や、共同住宅など、環境メッセージをたくさんの人に伝えるツールとして、お米でできたごみ袋を
活用
○紙の媒体と異なり、情報を入手した後もごみ袋として
活用できる
○素材に古古米を使っているため、匂いを通して日本
の食の問題も伝えられる
○イベント会場で配るごみ袋のスポンサー募集中
(ミュンヘンクリスマス市、商店街・町内会のお祭り、音
楽イベント) など
・これからのカタチ~若者の創造力と行動力を持続可能な社会のために
活動による成果をwebサイトで報告
ノウハウの共有・課題解決のデータベース
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【次の担い手を生み出す取り組み】
― 「目標を立てる」「振り返る」 人材育成 ―
「持続的な北海道を創る次の担い手を生み出す」
・ezorock の人材育成のプロセス
ezorock の運営のヒミツ SNS による組織運営
・メール→待っていても情報が入ってくる仕組み(受身)
・SNS→ログイン及び書き込みによる仕組み(主体)
携帯電話一つあれば、参加できる環境活動=あなたのアイディアが、持続的な北海道につながるかも!?
環境 NGO ezorock の全ての判断基準は、
「その行動や決断は、50 年後に生きる人々の笑顔につながっているのか?」
連絡先 :環境 NGO ezorock
TEL/FAX 011-562-0081
URL http://www.ezorock.org/
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会場:アースカフェ・インザループ(札幌市北区北 14 条西 3 丁目ル・ソレイユ 1 階)
◆事例発表者、参加者大募集!!
(エコ・カレッジ通信、開催当日の様子はウェブサイトからご覧いただけます)
詳しくはこちらまで↓
作成:北海道 GPN 事務局(担当 大内)
〒060-0002 北海道札幌市中央区北 2 条西 14 丁目 2-3
連絡先:TEL 011-222-0234 FAX 011-222-0235
E‐mail : staff@hokkaido-gpn.org
URL : http://www.hokkaido-gpn.org/
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