報道関係者様各位神戸から被災地へ音楽の力を知る日本人としてフェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏企画のご案内 1：はじめに 2：慰問演奏企画概要 3：発案から実現まで 4：フェニックスフィルハーモニックオーケストラプロフィール音楽監督井上勝義プロフィール取材問い合わせ 2011 年 6 月フェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏実行委員会 ■フェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏企画 1：はじめにこの度の東日本大震災により、多くの方の尊い命が失われたことに深い哀悼の意を捧げ、また被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。私たちフェニックスフィルハーモニックオーケストラは 2008 年に神戸で発足した社会人によるアマチュアオーケストラです。「お客様に音楽で楽しんでいただき、元気になってコンサート会場から帰っていただく」事を目指し、演奏会を中心に活動を続けてきました。 3 月 11 日の大震災が起こってから、全ての日本人が感じたように、団員 1 人 1 人がさまざまな思いを抱えておりました。そして、練習日の雑談時に「私たちに何か出来たらいいのに…」という言葉を、誰からともなく口にするようになりました。「何か出来たらいいのに…」しかしながら、つぶやくだけで終わってしまっては、何にもなりません。未だかつて経験したことのない規模の大災害に対してはたして、何が出来るのか当初想像もつきませんでしたが、「とにかく実行に移そう」という音楽監督の呼びかけにより慰問演奏を企画、多くの方の賛同とご協力により、来る 7 月 1 日∼ 3 日の日程で実現できる運びとなりました。ここに、企画内容についてご案内いたします。 ■フェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏企画 2：慰問演奏企画概要【慰問先】宮城県・福島県【演奏形態】 21 人（フェニックスフィルハーモニックオーケストラ有志 / 一部レイズ・バンド有志）による管弦楽（チャーターバスに楽器・支援物資・演奏者全てを積載し、神戸から被災地を訪問）【スケジュール】 7 月 2 日（土）宮城県 11:00 マリンピア松島水族館ペンギン水槽前にて演奏（宮城県宮城郡松島町浪打浜 16） 14:00 東松島市小野市民センターにて慰問演奏（宮城県東松島市小野字新欠下 36）【プログラム】 1. フィガロの結婚序曲（最初はクラシック曲で 2. ありがとう（NHK 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のテーマ曲 3. ひまわり（NHK 連続テレビ小説「てっぱん」のテーマ曲 4. アンパンマンのマーチ（希望曲 no.1 5. ドラえもん 6. 上を向いて歩こう（同じく希望曲 no.1 7. 情熱大陸 8. 崖の上のポニョ 7 月 3（日）日福島県 10:30 郡山市ビッグパレットふくしまにて慰問演奏（福島県郡山市南二丁目 52 番地） 14:00 福島市あづま総合運動公園にて慰問演奏（福島県福島市佐原字神事場１番地） 9. 美女と野獣 10. 恋のきざし（美女と野獣より） 11. ハンガリアンダンス 5 番（最後もクラシック曲で全体歌唱：負けないで（慰問先の皆さんとご一緒に歌を上記曲目を中心に、慰問先の状況、年齢層の特徴に合わせ、プログラム内容を変更します。 ■フェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏企画 3：発案から実現まで ●被災地の状況をまず知るために… 慰問先の状況を知る為に、被災地へのヒアリングからスタートしました。 ●宮城県 4 月、宮城県の HP から県外ボランティアに登録。ボランティアセンターの方にお話をうかがいました。そこで私たちが知ったのは、甚大な被害をうけた宮城県では、点在する避難所と避難所の連絡が全く取れず、ボランティアセンターのスタッフの方々が直接各避難所に行くしか連絡手段が無いという厳しい現実でした。全国からのボランティアがボランティアセンターをとおり、必要とされている避難所へ向かうのですが、4 月の時点ではあまりに状況が混乱しており、避難所での慰問演奏が実現可能かは全く見通しがつきませんでした。貝原前兵庫県知事の応援被災地の情報収集が難しい中、阪神大震災発生時に兵庫県知事に就かれていた貝原俊民氏にお伺いする機会を得ることが出来ました。貝原氏に慰問演奏の企画に賛同頂く事が出来、ひょうごボランタリープラザ高橋氏をご紹介頂きました。ひょうごボランタリープラザとはボランタリー活動の全県的支援拠点として兵庫県が設置し兵庫県社会福祉協議会が運営している事業体で今回の東日本大震災にも様々な支援を行っています。宮城にも拠点をおいてボランティアを行っており、高橋氏はそこで活動をされていました。高橋氏のご紹介で松島町マリンピア松島水族館での演奏が実現しました。これは、避難所への慰問ではありませんが、松島の観光活性化を趣旨とし、松島町町長大橋氏にもご同席いただくイベントとして企画されました。この過程において、松島町副町長の西村氏をご紹介頂き、西村氏から、甚大なる被害を受けた東松島市の避難所、小野市民センターをご紹介頂きました。東松島市東松島市小野市民センター千葉事務長にお話を伺い、同センターでの慰問演奏が実現しました。また、被災者の方々が、津波で全てを失い本当に物資が不足している現状も伺いました。最優先で必要なものを伺うと、夜、一斉に消灯される広い避難所の中で、子供たちが勉強するためのライト、これから夏にむけての扇風機、テーブルタップ、等との返答を頂き、それらを支援物資として持参することにしました。 ■フェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏企画 ●福島県音楽監督の個人的な縁もあり、福島県富岡町副町長三瓶氏にお話を伺う事が出来ました。富岡町は町ごと郡山市ビッグパレットふくしまに避難、お話を伺った 5 月の時点では、避難所は非常に混乱しており、避難されている方の心情を考えても、とても今すぐ演奏を出来る状態ではない、との事でした。しかしながら、刻々と状況は変わり、1 か月・2 か月先はどうなっているか分からないので、その時々で話し合いながら考えましょう、というお言葉を頂きました。その後、激務の中の三瓶副町長と定期的にお話をさせて頂き、7 月、ビッグパレットふくしまでの慰問が実現しました。合わせて、福島市あづま総合運動公園の企画課とも話が出来、そちらでの慰問も実現可能となりました。 ●寄付金慰問演奏の資金は、メンバーの一部負担と、賛同頂いた方の寄付によります。また、フェニックスフィル音楽監督が指揮を務める吹奏楽団「レイズ・バンド」の演奏会が 5 月 15 日に開催され、その会場でも寄付を募る事が出来ました。 ●演奏曲目宮城県・福島県各 2 ヶ所、合計 4 ヶ所での慰問演奏が確定すると同時に、演奏の内容についても企画を始めました。演奏の最初と最後は、せっかく管弦楽団が演奏するのでクラシック音楽を。その他はなじみのある選曲にしたいと思い、ご協力いただいた各避難所・スタッフの方に希望曲をヒアリングしました。おおむね、どんな曲でも歓迎という回答を頂きましたが、たとえば、海に関係する曲はやはりすべきではないのだろうか、という疑問もありました。先述の東松島市小野市民センター千葉事務長に率直に伺ったところ、「そんなに神経質になる事はないと思います。皆、生き残ってこれからやっていこうとしていて、楽しい演奏を期待しています。」といった、力強い言葉を頂き、逆に私たちが勇気づけられました。 ●どんな演奏をするかフェニックスフィルハーモニーのメンバーはそれぞれに仕事・家庭を持つプロとアマチュアプレイヤーの混合チームです。今回の慰問演奏には時間的に参加できないメンバーもおり、慰問演奏参加者を募ったところ、21 人のメンバーが集まりました。演奏曲目が決まると、通常のフルオーケストラではない 21 人の編成で演奏するため、音楽監督による編曲作業がスタートしました。また、気持ちだけで未完成な演奏は決して許されません。メンバーは集中練習に入りました。その他、キャリーの計画、物資の調達、ホテルの手配、慰問先との連絡等を手分けして進めました。 ■フェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏企画 ●移動手段はバス物資が不足し混乱している被災地へ、管弦楽団がどのように移動するか。当初いくつかの案を考えましたが、楽器・メンバー・物資・食糧とも全て 1 台のバスで移動するのが一番効率がいいだろうという結論になりました。しかし、全国的に震災の影響が出ている中、関西でもバスが不足していましたが、交通業界に勤務しているメンバーからの情報もあり、チャーターバスを手配する事が出来ました。 ●被災地と心をともに慰問場所、演奏曲目、移動手段…慰問演奏に向けて準備が整っていく中、被災地へ直接行くにあたり、注意すべき言動や、被災された方の心を第一にすることなどについて、メンバー同士で話し合いながら参加姿勢についても気持ちを整えていきました。いまだかつて経験した事のない規模の震災。その被害に対して、音楽が出来ることは決して大きいとはいえません。 1 曲数分のほんの短い時間、音楽にひきこまれ、そしてその後ちょっとしたリラックスを味わってもらえれば…。そんな願いを込めて、最良の演奏を実現するべく、被災地に向かいます。 ●慰問演奏、その後の報告今回の慰問演奏の内容は、フェニックスフィルハーモニックオーケストラ、レイズ・バンドの HP で公開する他、11 月に開催されるフェニックスフィルハーモニックオーケストラ第 4 回演奏会会場での写真展示、パンフレット掲載により、報告いたします。フェニックスフィルハーモニックオーケストラ第 4 回演奏会【日時】2011 年 11 月 13 日（日） 13：00 開場 14：00 開演【場所】神戸文化ホール大ホール【演奏曲目】リスト / 交響詩「前奏曲」（レ・プレリュード）チャイコフスキー /「くるみ割り人形」組曲ブラームス / 交響曲第 4 番 ■フェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏企画慰問演奏行程 7月1日（金） 7月2日（土） 7月3日（日） 20:30 神戸出発 11:00 宮城県松島町マリンピア松島水族館にて演奏 10:30 福島県郡山市ビッグパレットふくしまにて慰問演奏翌 7月2日 10:00 頃宮城県松島町マリンピア松島水族館到着予定バス車内にて宿泊名神高速、北陸道新潟経由、磐越自動車道、東北自動車道、仙台北部道路、三陸自動車道路三陸自動車道 14:00 宮城県東松島市小野市民センターにて慰問演奏 14:00 福島県福島市あづま総合運動公園にて慰問演奏福島県郡山市へ移動三陸自動車道、仙台北部道路、東北自動車道帰神東北自動車道、磐越自動車道、新潟経由、北陸道、名神高速阪神高速 18:00 頃福島県郡山市着投宿翌 7月4日 4:00 頃神戸着 ■フェニックスフィルハーモニックオーケストラ東日本大震災慰問演奏企画 4：プロフィール ●フェニックスフィルハーモニックオーケストラ神戸を拠点に活動する、プロ・アマチュアの演奏家からなるオーケストラです。 http://phoenix-phil.sakura.ne.jp/ ●レイズ・バンド関西を中心に活動する社会人吹奏楽団です。 http://www.raysband.com ●井上勝義（フェニックスフィルハーモニックオーケストラ／レイズ・バンド音楽監督）幼児保育音楽研究家全国の幼稚園・保育園でのレッスンを展開。保育音楽の編曲を多数手がける。ひかりのくに㈱より出版された著書「年齢別こどものうた 12 か月」は年齢別こどものうた 12 か月 51,000 部突破のベストセラー。 ●取材問い合わせフェニックスフィルハーモニックオーケストラ広報担当 : 酒井裕佳子メール : y-sakai@shinko-create.co.jp 携帯電話：090-9695-1493 6 月 26 日（日）慰問演奏練習合奏 ※取材対応いたします。是非ご検討ください。場所：大阪市港区民センター時間：10：00 ∼