I s h i o k a Ci t y Me d i ca l A s s oci a t i on H o sp ita l 石岡市医師会病院 25年のあゆみ 社団法人 石岡市医師会 石岡市医師会病院 石 岡 市 医 師 会 病 院 2 5 年 のあゆみ 目 次 会長挨拶 石岡市医師会 会 長 瀧田 孝博 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 祝 辞 茨城県医師会 会 長 齋藤 浩 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4 石岡市医師会 副会長 小林 博雄 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 石岡市医師会 副会長 柏木 史彦 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 石岡市医師会 理 事 友部 正大 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6 石岡市医師会 理 事 小貫 道子 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥6 石岡市医師会 理 事 加部 俊文 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7 石岡市医師会病院‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11 介護老人保健施設ゆうゆう‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 55 在宅介護医療支援センター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 71 社会福祉法人欅会‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 85 10 石岡市医師会病院 開設25周年記念誌発行にあたり 石岡市医師会 会長 瀧 田 孝 博 医師会病院の建設を見る時、25年前、否27年前に遡ってしまう。 あれは、ものすごい豪雨の晩だった。松葉先生を乗せて車を走らせた。医師会病院建設のための市との打 合せの中で、ある有力者が建設反対の方々と、反対運動の記事を新聞に発表し、建設が進まなくなるとの話 でその有力者との会談に向かっていた。その方の自宅の応接間には、一見して判る方も座っており、記事に されたくなかったら、それ相当の事をしなさいという話だった。背筋に緊張が走りながら帰ってきた事を記 憶している。その後多くの紆余曲折があったが、その記事も出ず、無事、医師会病院建設となった。忘れら れない夜だった。 病院建設は比較的簡単に出来るが、いずこの病院も同じで、その運営は大変だと言われている。当院も当 然建設補助金は出たが、その後の運営資金は一切出しませんよ、との市の冷たい契約で始まった。 1986年(昭和61年)8月開設以来、25年間の多くの苦労、努力、忍耐を経て、地域の皆様に安心・安 全な医療を提供出来る病院として成長してまいりました。 なんとか地域の病める方々に信望と信頼と安心を得るために、辛い事、悲しい事、悔しい事が多く、永く、 深く連なりました。今、25年を迎えると、地域の方々に、役立ったり、喜んで頂いたり、嬉しんで頂いたり、 褒められたりと、少しずつではありましたが存在意義が認められてきたような気がします。 25周年を前に病院のリメイクもなんとか型になり、設備もCTスキャンを始め、どんどん新しいものに取 って変わり、優れた検査、診療を提供できるようになり、特に医師の充実が矢張り病院の中枢となって来て、 それと共にコメディカルの人たちが段々とモチベーションも高くなり、何よりも患者さんを中心とした基本 的な理念を持ち、良質の医療が、地域の患者さんの喜びへと変化していく様は、この25年間の進捗の中で 最も強く感じられる事です。 高度の質の高い医療を目指して設立された病院ですが、大学病院等に比べるとその格差は歴然としていま すが、その足りない分を暖かな思いやりの心と、身近な気配りで、他に負けない病院となってまいりした。 15年前には総合的な高齢者医療を目指して介護老人保健施設“ゆうゆう”や、在宅介護医療支援センター、 訪問介護ステーションが設立され、今年で15周年を迎えました。多くの医療を必要とした患者さんが治療 によって緩解し、在宅に戻ったり、リハビリを必要としたり、介護を必要としたりする方々が益々増えてき た時代にこのような施設をつくり、石岡市医師会として、総合的な高齢者社会に向き合うべき努力をしてま いりました。幸い、多くの優秀なスタッフに恵まれ“ゆうゆう”も県内でもトップクラスの利用者数(デイ ケア、リハビリ)を誇れるようになりました。他施設からの多くの研修生等がひきもきらず、介護、医療の 上に研修機関として、地域に貢献をしている様子は医師会事業として大変大きな意義を感じています。 これから更に高まる健康志向の中、予防医学にも力を入れ健診センターの充実も地域への信頼を得るため の必要欠くべからざるものと考えます。又、 社会福祉法人“欅会”の運営する特別養護老人ホーム“のぞみ” も幾多の困難を乗り越えて、10周年を迎え、新しいスタッフと共に多くの利用者を迎え、地域の中で大切 な施設となってまいりました。 職員の福利厚生を充実させるため、働く女性のための保育所の拡充や、健康づくり、禁煙運動等を推し進 め、働く喜びを多くの職員と共に分かち合いたいと願っております。 おわりに、医師会病院の発展と充実に欠かせないのが、会員の先生方の御協力、御指導であった事を深く 感謝致しております。 25周年を迎え、今後建物、設備の修復・改善と、職員の教育・待遇改善をしながら、地域の方々への信 頼と信望を得るために、職員全員で努力を重ねますと共に、地域の方々に貢献できますよう、是非今後共、 先生方の御支援を心よりお願い申し上げます。 3 祝 辞 茨城県医師会 会長 齋 藤 浩 このたび、社団法人石岡市医師会 石岡市医師会病院が設立され、25周年を迎えられましたことを心から お祝い申し上げます。 日頃から医師会病院におかれましては、石岡市を中心とする広域の保健医療活動に多大なる貢献をされて まいりましたことに対し、心から敬意を表する次第でございます。 現在、少子高齢化の急速な進展、国内外の経済情勢と政治不安定、医療技術の進歩、医師・コメディカル 不足など多数な要因によって、医療・介護・福祉にかかわる環境が大きく変化しております。また、東日本 大震災と原発事故への対応も迷走が続いており、まさに太平洋戦争敗戦に次ぐ困難の渦中にあると言っても 過言ではありません。医療や介護に対する市民意識も大きく変化している状況のもと、市民の視点に立つ質 の高い医療の提供や安全性の確保が求められております。 私事になりますが、命をかけて医師会病院の発展に尽力された初代松葉院長、二代佐久間院長の晩年の会 話の数々が、昨日のように憶いおこされます。小生と現瀧田院長は、ご両名と生涯を通してよく酒を飲み交 わしました。 「人生意気に感ず」という言葉を実体験させていただいたことに心から感謝していることを記 して両先生のご冥福をお祈り申し上げます。とくに佐久間先生は終末期に「先生が吸った煙草で一番美味し かったものを買ってきて!」と所望され、木箱入りのDavidoffを東京で探して持参し、二人で深々と一服 した憶い出が、私にとって意気消沈から立ち直るときの“お守り”となっております。故松葉先生・佐久間 先生、そして現瀧田石岡市医師会長との出会いが、私を県医師会あるいは日本医師会に歩を進めさせた端緒 となったことは、まぎれもない事実なのであります。 閑話休題、石岡市医師会病院が、持つべき機能をさらに充実させ、医師会員との連携を密にして、より一 層の地域医療の質の向上に取り組み、地域住民の実り多い生涯に寄与して頂けることを期待申し上げて、お 祝いのご挨拶とさせていただきます。 4 祝 辞 石岡循環器科脳神経外科病院 院長 石岡市医師会 副会長 小 林 博 雄 開設25周年おめでとうございます。 私と石岡市医師会病院のかかわりは、 石岡循環器科脳神経外科病院開設準備にあたり、当時の石岡市医師会 長 故 松葉弘先生にお目にかかりに伺ったのが最初でした。松葉先生は医師会病院の病院長もされており、 医師会の先生方が多数医師会病院へ出入りされ開放型病院として活発に活動されていたと記憶しております。 以来、平成2年5月石岡循環器科脳神経外科病院の開院を経て、医師会員として、その後理事として時折 伺っております。当時の医師会病院の忘年会には、私も参加させていただいており、病院の医師の出し物も あり大盛況で酔いすぎて入院する職員もいるほどでした。 一方運営面では、医師会病院の周辺には訪問看護ステーションが開設され、その後、老健施設「ゆうゆう」 更に特老「のぞみ」が開設され、医療・介護の一大エリアが完成されました。しかし、この間も決して順風 満帆ではありませんでした。これらの発展の陰で様々な難題に立ち向かわれた、医師会長であり且つ病院長 の瀧田先生は、どれ程ご苦労された事でしょう。 「人間万事塞翁が馬」順風であっても慢心せず、逆風の時 はそれをチャンスとして25年間発展し続けてまいりました。今後も医師会理事並びに医師会員、職員みん なで協力し、開放型病院として、そして石岡地区の医療・介護の中心としてさらなる発展をされる事をお祈 りしております。 支え合うこと 柏木医院 院長 石岡市医師会 副会長 柏 木 史 彦 先の東日本大震災は各地に甚大な被害をもたらしました。その惨劇は私たちに、自然が持つ計り知れない 力に対する恐怖や多くの悲しみももたらしました。しかしそれと同時に私たちに様々なことを考えるきっか けも与えてくれました。震災直後は突然の停電で電話も使えず水道はでない、携帯電話もつながらない。外へ 出てみれば信号が消え道はどこも大渋滞でした。多くの在宅患者抱える私には心配は募るものの、自院には 患者さんもおり、身動きがとれない状態でした。そんなころ医師会の在宅介護支援センターのスタッフは、電 話連絡がつかないならば足で回るしかない、ということで全員手分けをして患者さんの安否確認のため走り 回りまわっていました。私の受け持つ人工呼吸器装着中の患者さんは彼女たちの迅速な対応と医師会病院ス タッフの見事な連携でバッテリー切れの前に医師会病院に搬送されて事なきを得ました。主治医の指示がな くとも自らの判断で危機に対処できたその能力と、 同じ医師会の職員ならではの連携プレーは実に見事でした。 医師会病院は25年前、医師会員の手で自らの地域の住民の健康を守る目的で設立されました。文字通り 地域住民のための病院でありまた、医師会員のための病院でもあります。過去、病院の経営が非常に困難な 時期もありましたが現在は全員の不断の努力により経営も安定してきました。今後の医師会病院の安定した 運営には会員の先生がたの協力が不可欠です。医師会病院が会員諸先生にとってずっと役に立つ病院であり 続けるために、 是非積極的に病院を利用していただきたいと思いますし、 職員一同もそれを待ち望んでいます。 5 医師会病院開院25周年にあたって 友部整形外科 院長 石岡市医師会 理事 友 部 正 大 石岡市医師会病院開院後25年経ちました。この1/4世紀の間に医療を取り巻く状況は格段に厳しくなっ ております。同じころ練馬区医師会光ヶ丘病院が設立されました。光ヶ丘病院は元々、地元の医師会が設立 した病院ですが負債が増えたため日大が代わりに経営するようになったと記憶しております。 日大が経営するようになって地域の中核病院となり外来患者や救急患者も多かったようですがそれでも赤 字が増えて来年3月には閉鎖予定です。このように中核病院として機能しているにもかかわらず倒産するの では現在の根本的な医療制度に欠陥があるとしか思えません。 当石岡市医師会病院も平成10年頃までは赤字経営で倒産の危機があったと推測します。現在の瀧田会長 が院長に就任し老健ゆうゆう設立後は年間1億数千万円以上の黒字となっております。これは目を見張る躍 進といえます。それでも、病院等の医療機関に対するマスコミ等の評価は常に勝手なもので利益をあげると あげたで公共性に乏しいのではないか、とたたかれます。また逆に倒産でもしたら普段の経営が怠慢だと厳 しく非難されます。このように経営者は苦労のわりには報われません。それでも将来も今まで同様に利益を 出していく義務があります。このためにも瀧田会長には逆境にめげずに年齢にも負けず、つき進んでくださ ることをお願いします。 25周年に寄せて 杉並クリニック 副院長 石岡市医師会 理事 小 貫 道 子 石岡市医師会病院創立25周年、誠におめでとうございます。 10年ひと昔と言いますが25年は4分の1世紀、まさに創立以来ひと区切りとなるべき重要な時期を迎え たというべきでしょう。 創立間もない頃の私の医師会病院に対する印象は、一言で言うと『遠い、不便』というものでした。老い た両親を石岡に残して遠い地に居住する身としては、待望の「病院」ではあるけれど、何とも市街地から遠 い感はぬぐえず、他の石岡市民の意見も同様であったかと思います。 近年、石岡に戻って開業し、石岡市医師会理事にさせていただいた頃も、地の利のなさが災いしてか又、 人材確保の難しさも相俟ってか、業績に伸び悩んでいたと記憶しております。 しかし、ここ1、2年の人材の充実には目を見張るものがあり、業績も急激に上昇しているようです。 これだけの車社会になってしまえば、市内からの距離も問題にならず、むしろ広々とした敷地、恵まれた 自然環境が癒しとして大きな価値を持つものと思います。 新たな開業が年々困難になっている昨今、優秀な勤務医の先生方に多数来ていただき、ますます病院機能 の充実を計ることがさらなる飛躍への土台となると信じております。 地域の基幹病院として、また私どもの指導病院としてますますの御発展を心よりお祈りしております。 6 医師会病院開設25年を迎えて 石岡診療所 院長 石岡市医師会 理事 加 部 俊 文 この度の大震災における被災者、ならびに関係者の方々には謹んでお見舞い申し上げます。 さて、医師会病院開設も早25年を迎えます事が出来ましておめでとうございます。 私も麻酔科、救命センター、内視鏡科、放射線科と渡り歩いて13年。開業地を探していて、身寄りのな い石岡に偶然開業する事になりました。(OB、同級生は多数いらっしゃいましたが。 )時の経つのは早いも ので、平成7年3月にこの地で開業し、16年が過ぎました。「光陰矢の如し」であります。当時は診療所の 経営も良く理解せず、知的レベルもあまり高くなく右往左往しておりました。その際に、当時の故佐久間先 生を初め医師会病院の外科の先生方に、後方病院の受け皿として大変お世話になりました。また、私事で申 し訳ございませんが、母が13年前にインフルエンザ肺炎で医師会病院のICUに入院しておりました。危篤 状態の時に主治医は私でしたが、内科の先生方に学問上の事は勿論医師としての行動も含め先輩方の医師と しての心構えを教えていただいたと思います。 この様に、人間性豊かな先生方がいらっしゃる地域で開業出来たことは、感謝、感謝でございます。現在、 私としましては良く学び良く遊びを実践し、頑張って行きたいと思います。 医療を取り巻く情勢が厳しいのは、周知の事実でありますが、医師会病院のこれからの発展をお祈りした いと思います。 7 石岡市医師会 会員名簿 (平成24年3月1日現在) 医 療 機 関 名 8 会 員 名 石岡眼科診療所 杉山 昌子 石岡整形クリニック 外間 道雄 石岡第一病院 吉野 淨 舘 泰雄 土居 建次 生天目信之 石岡ひかりクリニック 薛光 明 石岡・平本皮膚科医院 平本 力 石渡眼科 石渡 東海 岡崎内科医院 岡崎 明信 柏木医院 柏木 史彦 金丸医院 飯田 利博 川並クリニック(廃院) 川並 節夫 久保田病院 佐藤 恭子 久保田奈美代 早船 佳文 ごとう内科 後藤 厚 斎藤病院 小林 孝明 齋藤 浩 朝倉真紀子 山王台病院 幕内 幹男 金森 直明 中村 明浩 志村 浩 笹屋 昌示 上道 治 藤原 康朗 栗原 勇大 前沢 浩司 寿星会 石岡診療所 加部 俊文 杉並クリニック 小貫 啓二 小貫 道子 関クリニック 関 正道 芹澤医院 芹澤 雄二 芹澤医院 分院 芹澤 滋幹 田中クリニック 田中 純 滝田整形外科 橘田 雅美 冨田産婦人科医院 冨田 雅弘 友部整形外科 友部 正大 友部 益代 長尾眼科 長尾 完 仲田耳鼻咽喉科医院 仲田 充雄 羽成耳鼻咽喉科医院 羽成 敬一 桧山医院 桧山 三府 藤井内科クリニック 藤井 茂樹 府中クリニック 小林 雅人 手塚 克彦 医 療 機 関 名 会 員 名 松葉産婦人科 佐々木裕美 米村脳神経クリニック 米村 尚晃 吉田小児科医院 吉田 久邦 吉田 久昭 渡辺クリニック 渡辺 理 渡辺内科 渡辺孝太郎 渡邊 文代 石岡市医師会病院 瀧田 孝博 元山 誠 日引 太郎 福田 元司 中村 博志 尾上 彰則 飯塚 尚志 江畑医院 江畑 隆夫 江畑 均 滝田内科歯科クリニック 朴 明俊 医療法人社団金山会 桜井病院 桜井 忠隆 桜井 礼二 有留 照周 鈴木 秋津 吉川医院 吉川 グリーンクリニック 渡辺 栄 新生会 豊後荘病院 鈴木 守 森 博昭 小松崎雅彦 丸山荘病院 滝田 泰彦 八郷整形外科内科病院 仲田 敏明 川又 忠 西山 敬浩 太田内科医院 太田 誠 太田 仁 川俣医院 川俣 圭子 桜井皮膚科医院 桜井 政治 桜井由美子 白井こどもクリニック 白井 潤二 大和医院 桜井 大和 高木医院 高木 康樹 三輪眼科 三輪 隆 酒井医院 酒井 元 小松 紀恵 吉田茂耳鼻咽喉科 吉田 茂 石岡循環器科脳神経外科病院 小林 博雄 工藤 忠 遠藤 慎一 桧山 孝美 大久保信治 大島 幸亮 池田 律子 小塙医院 小塙 清 つくば病院 佐賀 健二 大津内科クリニック 大津 格 やまぐち医院 山口 典久 桜井医院 桜井 洸 9 石岡市医師会病院 基本理念 私たちは、地域の方々が安心して生活できるよう、医療の質を高めるとともに、会員および保健・福祉グ ループと一体となって、良質で包括的なサービスを提供します。 基本方針 ■患者さま本位の安心安全な医療の提供 十分な説明と、患者さまの同意に基づいた医療を提供します。 ■高齢者への質の高い医療・介護の提供 長期の療養を必要とされる方へは、各自の状況に応じた介護サービス計画を実践します。 ■人間性豊かな医療人の育成 高い専門性と、豊かな人間性を持った医療人を育成します。 ■地域社会への貢献 医療・保健・福祉の連携を通して、地域に貢献します。 開院当時の病院(昭和61年) 12 ◆ご挨拶 石岡市医師会病院開設について 石岡市医師会病院は、地域のために、住民と相たずさえ、 医師会が中心となって建てた病院です。 医師と患者の交流に基づく原点に立って初期医療が始まり、 高度医療に連なるためにも開放型医師会病院は、 最も現代が要求している医療拠点です。 この病院は地域住民の真剣な要望に即応し、 最善の医療サービスを提供することはもちろん、 地域特性による疾患への重点的対応を行い、 健康情報の集積の場としての保健予防活動にも、 充分期待に応えるものです。 病院施設は共同利用性を尊重し開業医との連携を密にし、 医療の一貫性を堅持します。 地域文化の向上は、健全な福祉医療施設の完備により その発展が期待されます。 わが石岡市医師会は本来の使命と責任に則り、 行政と相たずさえ住民の協力のもとに、 全力を挙げて本病院の経営の円滑を期し、 皆様のご支援にお応えしていきます。 石岡市医師会病院院長 石岡市医師会会長 松 葉 弘 歴代病院長 初代 第2代 第3代 松葉 弘 佐久間 晃 藤井 茂樹 昭和61年7月∼平成7年3月 平成7年4月∼平成8年5月 平成8年6月∼平成12年3月 第5代 第4代・第6代 白井 康正 瀧田 孝博 平成13年4月∼平成14年9月 平成12年4月∼平成13年3月 平成14年10月∼ 13 ◆石岡市医師会病院概要 〔平成23年12月1日現在〕 院 長:瀧田 孝博 所 在 地:茨城県石岡市大砂10528番地25 敷 地 面 積:31,464㎡ 建 屋:地上4階 延床面積 5,450.9㎡ 診 療 開 始:昭和61年8月22日 医 師:常勤6名 非常勤22名 診 療 科 目:内科 消化器科 小児科 整形外科 呼吸器科 外科 循環器科 泌尿器科 脳神経外科 皮膚科 眼科 リハビリテーション科 放射線科 乳腺外来 禁煙外来 健診 人間ドック 主 要 設 備:16列CT撮影装置 X線テレビ撮影装置 超音波診断装置(腹部、心臓、泌尿器、婦人科) 内視鏡検査装置(上部・下部消化管、十二指腸、咽喉) X線一般撮影装置 マンモグラフィー(乳房X線撮影装置) 手術設備 PACS(医療用画像管理システム) リハビリテーション設備 病 床 数:120床 一般病床75床(内、亜急性期病床8床) 介護療養病床45床 看 護 体 制:一般病床 看護13:1 院外処方箋:100%実施 認 定 指 定:開放型病床 救急告示指定 連 絡 先:電話 0299-22-4321 FAX 0299-23-4674 ホームページ:http://www.ishiokashi-ishikai.or.jp 〈平面図〉 X線室 (マンモグラフィ) 脳波室 X線室 (透視室) エコー室 X線室 (透視室) 処置室 エコー室 放射線科 受付 健診 更衣室 自販機 健診センター 応接室 診察室 X線室 救急 処置室 薬局 医事課 相談 コーナー 玄関 14 警備室 通用 入口 点滴室 総合受付 1F トイレ 診察室 受付 管理課 車椅子トイレ 臨床 検査室 X線室 (CT室) 小児科 診察室 時間外入口 心電図室 受付 石岡市 医師会 事務室 内視鏡室 談話室 病室 205号 206号 病室 201号 ∼ 浴室 203号 湯沸室 2F トイレ リカバリー室 車椅子トイレ 病室 207号∼210号 管理棟 リハビリ テーション センター ナース ステーション 管理棟 吹き抜け 会議室 中央滅菌 材料室 応接室 手術室 病室 311号∼317号 談話室 337号 (亜急性期病床) 3F 病室 336号∼340号 病室 ナース 318号∼321号 ステーション 333号 (亜急性期病床) 車椅子トイレ 機能 訓練室 ナース ステーション 病室 401号 病室 436号∼440号 病室 431号∼435号 特殊 浴室 ∼ 4F 病室 410号∼412号 屋上階段 食堂 談話室 トイレ 湯沸室 病室 302号 病室 331号∼335号 浴室 病室 301号 402号 15 ◆石岡市医師会病院 歴代院長・副院長・看護部長・事務部長 和暦 副院長 院長 西暦 看護部長 事務部長 相田 照重 初代 (開設時∼S62.3.31) 昭和61年度 1986年 昭和62年度 1987年 初代 昭和63年度 1988年 花野 廣一 *補佐 ― 滝田 なみえ (S62.4.1∼S63.9.30) (開設時∼H2.3.31) 佐久間 晃 (S61.7∼H7.3.31) 平成1年度 1989年 平成2年度 1990年 初代 松葉 弘 (S61.7.1∼H7.3.31) 三原 光雄 2代 (S63.10.1∼H5.6.30) 平成3年度 1991年 平成4年度 1992年 平成5年度 1993年 藤井 茂樹 (H5.5.1∼ H8.5.31) 平成6年度 1994年 2代 持丸 きよ (H2.5.1∼H10.3.31) 佐久間 晃 平成7年度 1995年 2代 (H7.4.1∼H8.5.31) 田口 秀穂 3代 (H5.7.1∼H10.9.30) 平成8年度 1996年 平成9年度 1997年 平成10年度 1998年 剱持 俊明 (H8.6.1∼H12.10.31) 藤井 茂樹 3代 (H8.6.1∼H12.3.31) *代理 前田 米子 熊木眞雄 3代 ― (H10.10.1∼H11.9.30) (H10.4.1∼H12.3.31) 平成11年度 1999年 高木聡 佐藤 章 *代理 (H11.5∼ ― (H11.10.1∼H12.7.31) 瀧田 孝博 H13.4) 平成12年度 2000年 4代 (H12.4.1∼H13.3.31) 木口俊郎 須賀田 英一 4代 堀本 薫 (H12.4∼H13.7) 4代 (H12.8.1∼H13.7.31) (H12.4.1∼H14.10.6) 平成13年度 2001年 白井 康正 5代 (H13.4.1∼H14.9.30) ※不在 平成14年度 2002年 平成15年度 2003年 平田 和子 5代 (H14.10.7∼H18.3.31) 平成16年度 2004年 5代 平田 征一 (H13.8.1∼H18.3.31) 平成17年度 2005年 平成18年度 2006年 平成19年度 2007年 6代 6代 ― 木佐慎司*代理(H18.4∼10) 鈴木 せん (H18.4.1∼H18.12.31) 6代 平田征一(H18.11∼H19.3) 7代 堀本 薫 (H19.1.1∼H21.3.31) 元山 誠 瀧田 孝博 (H14.10.1∼現在) (H14.10.16∼現在) 平成20年度 2008年 7代 平成21年度 2009年 平成22年度 2010年 平成23年度 2011年 16 8代 岡野 朋子 (H21.4.1∼現在) 宇留野 利夫 (H19.4.1∼現在) ◆医師会病院 25年のあゆみ 年 月 昭和55年 1980 昭和58 1983 病院の出来事 月 社会の出来事 「市民医療懇談会」に於いて市中核病院について論 議 3 法人病院設立に関する準備予算成立(昭和59年度 予算) 4 法人病院設立準備会第1回会合 昭和59年 8 市長、医師会に医師会病院の建設を要請 1984 9 市医師会理事会 病院建設を検討開始 12 市医師会臨時総会 医師会病院建設を全会一致で 決定 昭和60年 1 第1回(病院)建設準備委員会 1985 2 市医師会眼科診療所を開設 8 地鎮祭、着工(8/10) 9 病院開設許可申請(9/3)、許可(9/26) 3 「科学万博つくば85」開幕 昭和61年 7 1986 8 病院建築工事完了竣工検査(7/22) 8 県内各地に豪雨。那珂川、小貝川などが氾濫し大 病院竣工式(7/24)、病院使用許可申請許可(7/24) 被害 社会保険医療機関指定(8/11) 11 伊豆大島の三原山が大噴火 診療業務開始(8/22) ※基準給食、基準寝具、開放型病院 救急病院 告示 昭和62年 1987 第二次救急医療施設指定(4/1) 人間ドック開始(6/1) 胃部集団健診開始(6/10) 基準寝具実施承認 成人病健診開始(8/20) 4 6 8 4 国鉄が民間会社になり、JR各社が誕生 11 つくば市誕生 昭和63年 1988 3 平成1年 1989 1 4 6 10 11 常磐自動車道全線開通(埼玉県三郷市∼福島県い わき市) 青函トンネル開通 昭和天皇崩御(87歳)。年号が昭和から平成へ 消費税が実施される。税率3% 美空ひばり死去(52歳) 久慈郡大子町で全国植樹祭開催 ベルリンの壁崩壊 平成2年 − 整形外科新設 1990 − 地域医療室新設 3 水戸芸術館会館 平成3年 1991 1 4 特一類基準看護 基準取得 院内保育所開設(定員10人) X線TV装置導入(2台) 心臓血管撮影装置導入 分包機導入 非接触型眼圧計導入 6 長崎県の雲仙・普賢岳で大規模な火砕流発生。28 人死亡 プロサッカーチーム 「鹿島アントラーズFC」 創設 平成4年 1992 4 医師会南台診療所開設 臨床検査外部発注開始 3 6 全国都市緑化いばらきフェア(グリーンフェアい ばらき'93)が水戸市で開幕 皇太子徳仁親王と小和田雅子さんがご結婚 平成6年 10 新看護配置2.5:1、看護補助10:1、入院時食事 4 療養(Ⅰ)基準取得 1994 8 9 日本一長いつり橋として水府村(現常陸太田市) の竜神峡に竜神大吊橋が完成 県内各地で記録的な猛暑。古河市で38.3度を記録 関西国際空港開港 平成5年 1993 電子内視鏡ビデオスコープシステム導入 平成7年 1995 4 老人訪問看護ステーション開設 1 阪神・淡路大震災、5,500人以上の死者 3 地下鉄サリン事件、死者11人・重軽傷者5,000人 10 土浦市において世界湖沼会議開催 平成8年 1996 4 訪問看護ステーションに名称変更 (健康保険法改正) 7 病院群輪番制実施 大阪・堺市の小学校で集団食中毒「O-157」が発生。 県内でも感染者を確認 下館市(現筑西市)で突風発生、1人死亡、19人 けが 17 年 月 病院の出来事 月 平成9年 1997 3 動燃東海事務所再処理工場で火災、爆発事故発生。 作業員37人が被爆 4 消費税5%に 11 山一證券が自主廃業、負債総額約3兆円 県天心記念五浦美術館が開館 平成10年 4 院外処方箋発行開始 1998 7 老人保健施設ゆうゆう開設 2 第18回冬季長野オリンピック開幕 7 和歌山毒入りカレー事件発生 10 ゆうあいピック茨城大会開催 平成11年 1 療養型病床群16床設置使用許可 1999 4 石岡市より石岡市緊急診療所を受託 健診センターにて生活習慣病予防検診を受託開始 午後診療開始 2 4 9 平成12年 4 地域医療推進室の設置 2000 居宅介護支援事業所開設 療養型病床16床返還 3 平成13年 10 乳房X線撮影装置更新 2001 9 6 9 平成14年 2002 ヘルパーステーション開設 3 在宅介護医療支援センター開設(センター内へ3 5 事業所移転) 8 10 介護療養型医療施設へ病床転換(45床) 平成15年 2003 3 平成16年 2004 4 1 高知赤十字病院で臓器移植法による初めての脳死 移植 茨城県庁開庁式 NTTが4社に分割再編されスタート 東海村のJCO東海事業所でわが国初の臨界事故が 発生、69人かか被爆 北関東自動車道が水戸南ICから常磐自動車道・友 部JCまで部分開通 雪印乳業製品で集団食中毒 三宅島噴火で全島民避難 ニューヨークの世界貿易センタービルに旅客機激 突など同時多発テロ発生 アクアワールド茨城県大洗水族館が開館 日韓共同開催のサッカーワールドカップが開幕 全国高校総体茨城大会が開幕 米英軍がイラク攻撃開始 石岡市在宅介護医療支援センター 「石岡市医師会」 1 山口県の養鶏場で鳥インフルエンザ感染、鶏3万 開設 羽以上を処分 10 NHK水戸放送局で県域地上デジタル放送開始 新潟中越地震、M6.8、死者68人、負傷者4,800人 以上 平成17年 3 ヘルパーステーションみなみ開設 2005 10 健診システム更新 12 減圧滅菌装置導入(ステラッド100) 6 8 全国植樹祭が潮来で開催 つくばエクスプレス開業 平成18年 2006 7 北朝鮮が日本海にミサイル7発を発射 4 内視鏡検査装置更新(オリンパス) 救急医療管理加算取得 6 CT装置更新(4列) 8 患者監視装置更新 9 訪問看護ステーションおみたま開設 12 医事コンピュータ更新 平成19年 1 ニコチン依存症管理科取得 5 2007 4 X線一般撮影装置更新 5 2階リハビリテーション室整備工事(血管撮影室 →リハ室) 7 リハビリ機器購入整備 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)基準取得 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)基準取得 無菌製剤処理加算 病棟空調器増設工事(18台) 8 病歴管理システム(病歴大将)導入 9 診療録管理体制加算 基準取得 11 亜急性期入院料 基準取得 新保育所建築地鎮祭(11/9) 18 社会の出来事 国民投票法が可決 年 月 平成20年 2008 2 2 3 4 平成21年 2009 1 4 5 8 10 11 平成23年 2011 月 社会の出来事 新保育所竣工式(2/25) 、保育開始(2/29) 1 中国製冷凍餃子による食中毒事件発生 TVレントゲン装置更新(1台目) 4 ひたちなか海浜鉄道が開業 超音波診断装置更新(心エコー) 11 第23回国民文化祭・いばらき2008が開幕 特定健診・保健指導ソフト導入 オバマ氏が米大統領選で当選。史上初の黒人大統 監視カメラ設置 領誕生 西側駐車場増設(22台) 病後児保育事業開始 ヘルパーステーションおみたま (ヘルパーステーションみなみ移転の為名称変更) 5 介護療養型リハビリテーション提供体制(理Ⅰ、 作業、言語)基準取得 眼底カメラ更新 7 TVレントゲン装置更新(2台目) CR装置更新 9 医用画像情報システム導入(PACS) 11 1階改修工事開始(診察室、 トイレ、 壁、受付、照明) 12 健診センター更衣室・保健指導室整備 3 平成22年 2010 病院の出来事 霊安室改修 3 外来化学療法加算2 基準取得 1階改修工事完了 訪問看護ステーションおみたま、医師会へ統合 ヘルパーステーションおみたま、医師会へ統合 集団コミュニケーション療法料 基準取得 病院案内表示工事 待合室イス更新 特定健診開始 セントラル空調機本体更新(石油焚→電気ヒート ポンプ) 1階天井塗装工事 院内売店閉店、自販機増設 電気メス更新 人工呼吸器 BiPAP Vision導入 新型インフルエンザ予防接種開始 眼圧計更新 2階レイアウト変更工事開始(リハビリ室拡張、 手術室整備) 地方の高速道路で土日祝日の1,000円乗り放題が スタート 3 保育所東側駐車場増設(33台) 3 茨城空港開港 4 2階レイアウト変更工事完了(リハビリ室拡張、 9 尖閣諸島で中国漁船が巡視船に激突 手術室整備) 10 チリ鉱山落盤事故。69日ぶりに作業員33人を全員 リハビリ機器購入整備 救出 医師事務作業補助体制加算25対1取得 がん性疼痛緩和指導管理科取得 6 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)基準取得 眼科診療開始 8 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)基準取得 10 検体検査管理加算(Ⅰ)基準取得 超音波診断装置更新(腹部、表在、婦人) 12 内視鏡洗浄消毒装置更新 3 東日本大震災発生(3/11 14:46)マグニチュー ド9.0 石岡市震度6弱 5 外来診察室増設(内科/外科4→5室) CT装置更新(4列→16列) 3 5 6 7 東日本大震災発生、観測史上最大のM9.0、死者・ 行方不明者約1万9千人 東京電力福島第一原発事故、放射能漏れにより甚 大な被害 東京電力、計画停電実施(4月末まで) 北関東自動車道全線開通 米軍、パキスタンでビンラディン容疑者殺害 地方の高速道路の休日上限1,000と無料化実験終 了 水戸IC以北の常磐道と白河IC以北の東北道などで、 中型車以上と被災者や避難者が乗る全車種が無料 に 東京電力・東北電力管内に電力使用制限令発令(9 月9日まで) 最後のスペースシャトル「アトランティス」打上げ サッカー女子ワールドカップ「なでしこジャパン」 初優勝 19 ◆常勤医師 紹介 [質問事項] ①出身大学 ②出身地 ③生年月日 ④専門・得意分野 ⑤趣味 ⑥診察時モットー 元山 誠 副院長 (病院管理者) ①群馬大学 ②静岡県清水市 ③昭和19年7月14日 ④内科、消化器 ⑤昔は、ゴルフ、カメラなどいろ いろやっていましたが、今は忙 しくて無趣味になっています。 ⑥自分が患者さまの立場だったら…と常に考えて「やさ しさ」と「いたわり」の気持ちで診察しています。患 者さまにきちんと誠意が伝わることこそ大切だと考え ています。 着任後今も残っているスタッフは数えるほどしかい ません。 長年にわたり医師会病院で勤務されているスタッ フには敬意を表したいと思います。 平成14年の着任当初、医師会病院の外来には藤 井内科クリニックの藤井茂樹先生・グリーンクリニ ックの渡辺栄先生・開業間もない杉並クリニックの 小貫道子先生が診療応援に来ておられました。健診 センターの業務には松葉産婦人科医院の佐々木裕美 先生・石岡眼科診療所の杉山昌子先生・三輪眼科の 三輪隆先生、小児科には手塚直美先生のご支援を頂 いておりました。その後一時、渡辺毅先生(現渡辺 クリニック院長・渡辺理先生の父上)に乳腺外来の 25周年記念にあたって 診療応援を頂きました。金丸医院・飯田利博先生に 石岡市医師会病院が開院して、早くも25年が経 に病棟まで往診して頂きました。ご自身の医院の診 過しました。瀧田院長(会長)はじめ開院当初より 療の合間をぬって病院のために応援される事は中々 病院開設に尽力された先生方にとっては感慨ひとし 出来ることではないと今でも感動的に思い出されま おのものがあると思います。 す。石岡市医師会の先生方のチームワークの良さの 私も平成14年10月着任し足掛け10年となりま 一環を見たような気がしております。 す。あっと言う間の9年間で、この間に石岡市医師 現在の石岡市医師会病院は瀧田院長はじめ医局の 会病院の復興・復活の歴史を見た気がしています。 先生方の奮闘と、宇留野事務長・紺谷次長・岡野看 瀧田院長・平田事務長(当時)より医師体制その 護部長はじめ各看護師長や多くのスタッフの創意・ 他のご苦労を聞かされていました。 工夫を凝らした日々の業務運営で、赤字体質から脱 着任当初の経営状況は大変不安定で、月間1000 却し黒字経営が続くようになりました。現在は病棟 万円の赤字と言う状況が続き経営は‘ゆうゆう’よ 稼働率も95%以上と高水準を持続し、患者さんの りの支援で乗り切っていたのが現状でした。4階を 入院に関しても師長・主任と喧嘩をしなくてはなら 一般病棟から療養病棟への変更工事を進めていた時 ない時もある状態となっています。 期であり、病棟稼働率は50%程度でした。療養病 バブル真最中に全国に多くの医師会病院が設立さ 棟への移行終了後も全体の病棟稼動率は85%前後 れた頃開設され、裕福な(放漫な)経営や職員福祉 と言う状態が続いておりました。 により一時危機的な状況となったと聞いておりま 当時の内科の医師は「一日入院患者は3人まで。 す。私の着任後にはオープンにはなりませんでした その後は開業の先生方から紹介患者が有っても入院 が、老人病院への転換が議論されたことも有りまし 予約対応とする」等のきまりを作っている有様でし た。 た。 多くの情熱のあるスタッフのおかげで新たな前進 着任早々の朝礼で「この様な経営状況の下で、給 の時期に入ってきたと考えております。不安定な経 料を払いボーナスを払えるのは奇跡に近いこと」と 営状況が改善され黒字に転換した歴史・経過を見る お話させていただきました。 につけ、一人のスタッフが抜けても(仮に有能なス 病院は資格保持者の集団であり、働いている職員 タッフであったとしても)多くのスタッフの努力で、 は、移動先には困らないのが現状です。(隣の芝生 組織と言うものは決して潰れることなく強化される は綺麗に見えるものなのですが‥)あるスタッフは ものだと実感しております。職員の力・情熱を信じ 経営状況の不安により、又あるスタッフは取り巻く ることの大切さを学んだ9年間でした。 職場環境の不満により離職されていきました。私の 20 は私どもの急な診療依頼にも嫌な顔もされず積極的 福田 元司 医師 ①東北大学 ②宮城県石巻市 ③昭和40年2月25日 ④糖尿病・内分泌 ⑤テニスとサッカー観戦 ⑥自分の専門においては、大学病 院での診察と変わらない結果を残 していきたいと常に考えています。 医師会病院25周年おめ でとうございます ん、たとえ広大な土地があったとしてもです。流さ れた家はまた建てることができますが、潰れてしま った企業・雇用はもう二度と戻ってきません。今の 被災地の状況を見れば職場を守るということがいか に大切か痛感せざるをえません。 そしてもう一つ今回の震災で学んだこと、それは 債務の多い企業はこういう想定外の事態に遭遇した 時、簡単に潰れてしまうということであります。ど んなに努力をしても長年の間に予期せぬ自然災害、 経済不況等に遭遇する可能性は恒にあります。人の 努力でそれを避けられぬ以上、人ができることは債 務を平時から極力減らす努力をすることではないで しょうか。 今年はこの国が未曾有の震災に襲われ、まさか日 震災による医師会病院の被害は比較的軽微で、今 本で原発が爆発する事態が起きるなど、想像だにし も順調に事業を継続できていることは幸いでありま ていませんでした。 私の実家のある石巻市雄勝町も、 す。これも職員一丸となって病院を守りたいと頑張 津波で街の殆どの家屋が消失、復興のめどもいまだ った努力の賜物であると信じます。 に立たないという事態に見舞われています。仮設住 そしてこれからも医師会病院は10年、20年とこ 宅が建ち、避難所も解散になり当面の住居は確保さ の地域に存続していかなければなりません。 れましたが、問題は被災地の多くの企業がこれで事 ともに職場を守っていきましょう。 業閉鎖・解散に追い込まれ雇用が喪失してしまった がんばろう東北! がんばろう茨城! こと。極論すれば雇用の無いところに人は住めませ がんばろう医師会病院! 日引 太郎 医師 ①昭和大学 ②神奈川県横浜市 ③昭和42年8月18日 ④消化器内視鏡(胃カメラ・大腸 カメラ) ⑤太極拳で身体を動かすことと、 美味しい物と美味しいお酒をい ただくことが一番の楽しみです。 ⑥患者さまとご家族の方が本当に困っている心の中まで 踏み込んで解決策を一緒に考えていくことです。 私は「どのくらい急患が来るのか、来ても受け入れ できるのか」と考えましたが、杞憂でした。 配管の破損による水漏れ、エレベータの故障、断 水、停電があった以外は、幸い大きな建物・医療機 器の損傷はなく、何より心強かったのは、どの部署 でも管理者の的確な指示のもと、整然と眼前の問題 解決に取り組む職員ばかりだったことです。ほどな く在宅人工呼吸器、在宅酸素の患者さんが次々と救 急搬送され、その後も会員の先生から出血性ショッ クの救急搬送のご依頼、施設より停電下での痰の吸 引方法の問い合わせなどが相次ぎ、翌朝までに腰痛、 25年間積み重ねた素地 があってのこと 胸部不快感、尿管結石、交通外傷、CPAなどの救 3月11日午後、私は2階病棟で看護師と中心静 これも、25年前の開院から現在に至るまで、当院 脈ルート挿入準備をしていました。突然、小さい縦 で働かれた諸先輩方、会員の諸先生方はじめ、当院 揺れに続いて、未経験の大きな横揺れ。掛け時計や に関わられた多くの方々が積み重ねて下さった素地 物品が床に落ちる音と「大きいよ!」 「患者さん押 があってのこと。改めて「うちの病院はすごい!」 さえて!」などの叫び声、モニター音が揺れととも と感謝した次第です。 急搬送、入院がありましたが、各部署のスタッフが 冷静に、率先して各人のできるベストサポートを提 供してくれたため、ストレスなく仕事ができました。 にしばらく続きました。 東北沖が震源の巨大地震と大津波。その日当直の 21 中村 博志 医師 ①秋田大学 東京大学大学院 ②神奈川県 ③昭和48年8月4日 ④腎臓・内分泌 ⑤旅行、キャンプ、スキー 最近はダイビングです。 ⑥わかりやすく、丁寧に説明すること 25年間で得た患者さん の信頼 水が止まり、ガソリンが不足するなか、職員が一丸 となって働いたことなどが思い出され、短い間にも 多くの出来事がありました。 医師会病院は25周年を迎えますが、患者さんの なかには病院が設立された当初から定期通院をされ ている方もおります。また、まだお元気であるにも かかわらず、 「自分が寿命をむかえるときには、絶対、 医師会さんでお世話になりたい」とおっしゃってく れる方もおり、病院が、この25年間に多くの患者 さんから信頼を得てきたと感じる場面が多々ありま す。 次の25年で医師会病院がどのように変化するか 予想できませんが、日本の政治・経済状況により大 医師会病院に入職し、2012年5月で3年になり きく左右されるようにも思われます。わたくし自身 ます。ふりかえりますと、2009年の冬から翌年春 は、地域病院だからこそできる細やかな調整を意識 にかけての新型インフルエンザにより、多くの方が しつつ、日々、目の前の患者さんの診療を行い、こ 半ばパニック気味に病院に押し寄せ、こちらも手探 れまでに諸先輩方が築いた信頼を失わないよう、微 り状態で対応したことや、大震災のときに、電気や 力ながら頑張っていきたいと考えております。 尾上 彰則 医師 ①北海道大学 ②栃木県宇都宮市 ③昭和48年7月25日 ④小児科全般・小児内分泌 ⑤「車」とドライブです。昔は夜 な夜な車で山登りをしていまし た。 ⑥わかりやすい表現に心がけ、患者さまやご家族の不安 を少しでも取り除けるように、頑張りたいと思います。 ました。岩手・宮城・福島ばかりに目が向き、注目 はされませんでしたが、確かに茨城は被災地であり スタッフは被災者でした。 当院はライフラインの被害にも負けず、限られた 資源のなかではありましたが市民の皆様に医療を提 供し続けることができました。先が全く見通せない 中「病院がやっている安心感」を提供できたことは 本当に素晴らしいことだったと思います。被災者で もあったはずのスタッフ一人ひとりの素晴らしさを 改めて実感しました。 石岡市医師会病院の創立25周年 おめでとうございます 現在も地震の傷跡はまだ依然として残っているに 私が当病院にお世話になってから一年強が過ぎま 準に放射線量が判断されているのが現状です。実際 した。 のところ急性被爆以外の長期的な累積被爆のデー 御存知の通り言葉では尽くせぬ一年間でした。海 タは「チェルノブイリ」以外は見当たらず、専門 外では2010年8月のチリ鉱山落盤事故、2011年 家も長期的な影響はわからないのが現状でしょう。 1月には中東の反政府運動、国内では2010年11月 今から25年後はどうなっているのでしょうか? の尖閣列島沖衝突事故の映像流出、菅内閣がB型肝 日本を背負っていく今のこどもたちが健やかに過ご 炎訴訟の和解案受け入れを認めたのも2011年1月 せるよう、小児科医としてメディアに流されないよ でした。それぞれの分野での象徴的なニュースであ う放射能問題には継続して注視していきたいと思い り、平時であればトップニュースになったであろう ます。 出来事でしたが、この1年のニュースは「3.11」 で全てをかき消されてしまいます。 当院も水道、電気などライフラインに被害を受け 22 も関わらず、メディアに取り上げられることは減り ました。原発事故による放射能汚染は、大問題とし て常にとりあげられ、 「暫定規制値」という線を基 飯塚 尚志 医師 ①東京慈恵会医科大学 筑波大学大学院 ②福島県いわき市 ③昭和45年2月8日 ④呼吸器疾患 ⑤ゴルフ、家庭菜園 ⑥医師と患者さんの間にある壁を なるべくなくすような診療に努めています。気楽に何で もお話してください。 であります。 おかげさまで、現病院はエントランスから病院内 に入った時、25年間という歳月を感じさせないほ ど明るくクリーンなイメージで、患者様を迎え入れ ることができております。 病床の稼働率も90%以上と高く、外来患者数、 入院患者数共に上昇傾向にありまして、地域住民の みなさまに必要とされている病院であることが伺え ます。 少子高齢化社会の今、国家の医療費は増大してお 医師会病院発展のために りますが、政府が常に問題としている無駄を減らす 努力を惜しまず、現場主導の医療を行うことにより、 国民の負担を軽減し、より良い医療を目指していく 石岡市医師会病院25周年おめでとうございます。 必要があると感じております。 25年という長い年月、地域に密着し、多くの患者 医師会病院の今後の発展のためにも、微力ではあ 様に親しまれてまいりましたが、現在、あちらこち りますが貢献できるように努めてまいりたいと存じ らで老朽化が認められ、随時改修を行っている状況 ます。 23 看護部∼25周年記念に寄せて∼ 看護部長 岡 野 朋 子 石岡市医師会病院が25周年を迎え、石岡市医師会病院看護部として25年の歴史を振り返ると感慨深いも のがあります。「地域の方々が安心して生活できるよう医療の質を高めるとともに会員及び保健・福祉グル ープと一体となって良質で包括なサービスを提供します」という病院理念のもとに看護部も初声をあげまし た。開設当初の看護部は、外科病棟、小児・内科病棟を有していたためそれに伴う看護が行われていました が、看護部としての理念を持たなかったことから職員個々の考えで看護が行われていました。こうした看護 の提供は患者様の満足には当然至らず、入院患者数が減少するという時期を迎えることになりました。そし て平成12年に病院職員全員で理念の見直しを行うとともに、看護部としての理念「ともに満足する看護」 を構築し、この理念到達に向けて諸々の改革が始まりました。まず慢性化する看護師不足を補助するために 病棟に介護職を配置し夜勤勤務も行うということでした。介護保険制度の開始とともに平成14年には4階 病棟を介護療養型医療施設に病床転換(45床)し、要介護認定を受けた患者様の「生活の場」としての療 養の生活支援を開始しました。このことと同時に2・3階病棟にスーパーバイザーを配置し各病棟の看護の 見直しと強化に取り組みました。急性期から終末期までの患者様が多く入院する2階病棟は「安全管理」を 強化し、慢性期で療養する患者様の多い3階病棟は「環境整備」を強化することから始まりました。さらに 患者様に満足していただく看護を実践していくためには、看護師が常にベッドサイドに居ることが必要との 考えからケア物品の工夫・改善等、看護の効率化とサービスの質の向上にむけた取り組みを行いました。そ の後看護基準、看護手順の作成・改訂、それに基づいた看護の統一を図ることを強化しました。 病院内・看護部内委員会活動の充実も図りました。安全管理委員会・感染対策委員会・医療安全機器管理 24 委員会・リスクマネジメント委員会、看護部内の教育委員会、業務検討委員会、記録委員会、入浴委員会、 排泄委員会、アクティビティ委員会などそれぞれの委員会活動が機能するようになってきました。委員会活 動においてそれぞれの委員が徐々に委員としての自覚、責任が芽生え成長がみられていることは喜ばしく頼 もしくも感じることであります。看護師・介護ともに問題解決志向を持ち行動し地域に貢献できる専門職業 人の育成に力をそそいでいきたいと考えます。 こうした諸々の取り組みの結果、患者様に安心した入院・療養生活を送っていただけるようになったと考 えております。 こうして病院内の看護の質に変化が見られるようになったことから、次には医師会の特徴である事業所間 の連携が必要と考えました。 患者様の居場所がどこに移っても安心して過ごしていただく為に、老人保健施設ゆうゆう・在宅介護医療 支援センター・特養のぞみとの円滑な連携が重要です。そのために平成15年から事業所の看護部をつない だ形で合同の教育委員会をスタートさせました。このことのもうひとつの目的は、毎年度の全事業所の新入 職者(職種問わず全入職者)を対象として石岡市医師会の職員・組織の一員として自覚と責任をもち行動で きるようにすることです。新人教育としては入職者研修プログラムを約5日間実施し、入職後の1・3・6・ 12ケ月研修にてフォローアップを継続しています。同じく教育委員会で新入職者・途中入職者含めプリセ プターシップ体制を導入し統一した教育・指導を開始しました。新人フォローアップ研修と併せプリセプタ ーのフォローアップ研修を実施して新人の成長段階の把握、指導し関わる中での悩みなど共有・話し合う場 として継続して行い現在に至っています。平成18年度には事業所管理者間で教育計画の再構築を話し合い、 平成19年度から2年目・3年目・中堅・主任・師長の対象別研修、石岡市医師会看護部主催の「全体研究 発表会」を開始しました。以降、毎年年間教育計画を更新し実施しています。数年前の新入職者が現在、教 育委員として研修企画実践を行うほどの成長をみせており成果のひとつとして考えています。現場において は患者様の状態・方向性を話し合う他職種との定期カンファレンスが定着してきました。今後も患者様ご家 族にとって何が一番大切かどう過ごしていきたいかを感じ取り、その為には何が必要であるか、計画∼実践・ 評価・修正を行い考えていくことを身につけられる医療人の育成をめざして頑張ってまいります。 25 リハビリテーション科のあゆみ リハビリテーション科主任代理 片 岡 尚 子 医師会病院にリハビリテーション科が開設され、4年が経過しました。開設当初は作業療法士2名、言語 聴覚士1名、アシスタント1名の計4名で始まりました。リハビリテーションという概念が広まるまでは手 探りの日々で、その中には理学療法、作業療法、言語聴覚療法を知ってもらうことも含まれていました。 開設当時、当院の患者様は、いわゆる「寝たきり」状態の方がほとんどでした。そのような方たちにリハ ビリテーションを提供するにあたり、 「明るく・楽しいリハビリテーション」をモットーとしました。ある 患者様が数か月ぶりにベッドの上で体を起こすことができた時、何とも言えない良い表情をされました。そ の場にいた看護師たちと共に喜んだ事を覚えています。 現在の職員数は、常勤・非常勤職員を合わせると、理学療法士5名、作業療法士6名、言語聴覚士2名、 アシスタント4名の計17名に増えました。また、物理療法機器も充実しました。それに伴い外来、入院と もにリハビリ患者数が大幅に増加してきております。アシスタントを含めリハスタッフ数が増えるにつれ、 関わることができる患者様が増えていき、現在ではリハビリテーションが必要とされる患者様全員に関われ るようになりました。入院してから離床できるまでの期間が短縮され、開設当初の感動も今では日常的な出 来事になりました。入院して早い段階からのリハビリテーションの実施により、病前に有していた機能を取 り戻し、患者様もご家族様も笑顔で自宅に退院されていく姿を見て、リハビリテーションの効果を少なから ず実感しております。 亜急性期病床が設置され、また、脳血管疾患発症後間もない患者様の入・転院が増えつつあります。今ま では維持期・慢性期の患者様が多かったものの、今後は更に回復期の患者様にも対応できるようにしていか なければなりません。患者様が持てる力を最大限に発揮し、入院期間の短縮、退院先の選択肢を増やすこ と、及び身体ばかりでなく同時に心のリハビリも実施していくこ とが、リハビリテーション科に求められていることだと感じてい ます。今はまだ医師会病院に漸くリ ハビリテーション科が浸透してきた 段階で、 発展途中の状態と言えます。 地域に開かれた病院として、地域 の皆様の健康に寄与できるよう、こ れからも弛まぬ努力を続けて参りた いと思います。 患者様とご家族様の笑顔の為に。 26 病院薬剤師として出来ること 薬剤科長 山 令 子 私たち薬剤師の使命は、 『患者様の安全で効果的な薬物療法を支援すること』と考えており、そのために、 石岡市医師会病院薬剤科では、入院された患者様全員に服薬指導を行うことを一番の目標としてきました。 最近では、入院される際、持参薬をたくさん持って来られる患者様が多く、服用法がわからない時は、処 方先の病院や調剤薬局へ連絡して内容を確認する場合もあります。入院されてからは、患者様のベッドサイ ドを訪ね、今まで服用されていたお薬や、これまでの患者様の生活についてのお話を伺ったり、新しく処方 された薬の服薬指導を行ったりして、これからの処方提案に役立てています。退院される前には、患者様の それぞれの状況に合わせた服薬支援を行うよう心がけています。また、希望される方には、訪問薬剤管理指 導も行っています。在宅療養されている患者様のご自宅を訪問して、薬の説明や保管、感染対策などの指導 を行っています。往診される医師や訪問看護師さんと連携をとりながら、薬剤師という立場で、チーム医療 の一端を担うやりがいのある仕事です。 一般的に、医薬品に関する医療事故が一番多いことから、少しでも事故を減らすために、私たちで出来る ことを常に考え、 実行してきました。例えば、数年前から、入院患者様の薬はすべて薬剤科で預かり、持参 薬も臨時薬も一緒にトレイにセットして払い出す方法に切り換えました。これで、薬の飲み忘れや中止薬の 誤薬といった事故が大幅に減りました。注射薬の個別調剤も同様です。高カロリー輸液に関しては、すべて 薬剤科で無菌的に混注を行うようにしました。私たちは、一人一人が院内のリスクマネージャーとなる、と いう気概を持って業務に臨んでおり、医師やその他のコメディカルスタッフに対しても、積極的に薬につい ての情報提供を行っています。 さらに、医療現場で働く者として、私たちは、常に最新の知識を取り入れていかねばなりません。当薬剤 科では、学会や勉強会での発表・参加を奨励しており、がん薬物療法認定薬剤師を初め、各種認定薬剤師の 取得を目指して勉強しています。また薬学部が六年制になり、長期となった実務実習の学生の受け入れも積 極的に行い、自分たちの知識を高める努力を行っています。 これからも、石岡市医師会病院が地域の皆様のお役に立つことが出来るよう、私たち薬剤科も、微力なが ら努力を続けて行きたいと考えています。 27 高度な医療技術の提供と、 真心こもった医療を目指して 放射線科主任 伊 藤 伸 一 放射線科は、現在、診療放射線技師5名、受付1名で、病院および健診業務を行っています。また、開放 型病院として地域の病院や診療所の先生方の御依頼により、患者様の検査をサポートしております。 2009年9月にPACSを導入し、アナログ(フィルム現像)からデジタル化へと移行しております。2011 年5月には16列CT装置を導入し、技師の画像解析技術を高めることで、受診者に還元できるよう切磋琢 磨しています。 *放射線科業務一覧 病 院 健 診 開 放 型 一般撮影(胸部・腹部・骨) 一般撮影(胸部・骨塩定量) X線CT検査(全身) X線CT検査(全身) X線CT検査(メタボ・胸部) X線TV検査(胃・注腸) 超音波検査(腹部・乳房etc) 超音波検査(腹部・乳房etc) 骨盤計測(etc) X線TV検査(胃・注腸etc) X線TV検査(胃・注腸etc) マンモグラフィー(乳房) マンモグラフィー(乳房) ポータブル撮影(病棟etc) 術中イメージ(手術室透視) 我々医療人は、患者様との接遇は大変奥の深いものです。良かれと思いやった事も時には裏目に出ること もあります。医療従事者と患者様の立場を逆の立場にて考え、応対することが必要であり、常に自分の五感 を養い鍛えていくことが大切です。 患者様に応対する時には、立場を入れ替え、視点を変えてみることによって、相手の気持ちを考えること ができると思います。相手が不快に思う事はしないよう心がけて、目配り・気配り・心配りをして業務を遂 行しています。 私たちは、スタッフ同士が連携をとり、助け合い、協力することによって、患者様や受診者が納得して、 安心して検査を受けて頂けるよう心がけております。当院で検査を受けてよかった、と思って頂けるよう、 スタッフ一同あたたかい医療を目指しています。 そして、技師になった者には、高度な専門的知 識や技術を求められていることを忘れてはなりま せん。また、新しいものが万全であるとも限りま せん。当院も25周年という節目を迎えるにあた り、あらためて先代の教え、築き上げてきた業績 に感謝しながら、日々考え、創造していきたいと 思っております。時代の流れとともに発展してい く医療技術の進歩に踏みとどまることなく、ただ ひたすら学び、早期発見・早期治療・緩和ケアな ど生・老・病・死に悩む受診者に寄り添うことで、 言葉なくしても心の通じ合える医療を日々提供し ていけるよう歩み続けてまいりたいと思います。 28 “常に成長する検査室”でありたい 生理機能検査室 小 林 直 子 ∼紹 介∼ 現在は臨床検査技師2名体制で検査を実施しています。 検査内容は超音波検査、心電図検査、脳波検査、肺機能検査、PSG検査などです。 特に超音波検査は医師から技師が受け継ぎ、心臓・腹部・血管・表在と多岐にわたり実施しています。 限られた人員の中で効率良く業務を稼動するべく、検査は予約制とするものもありますが、基本は「いつ でもwellcome ‼」です。 ∼最近の動向∼ 検査機器の変化としては2008年3月に超音波機器を導入し一台で心臓、腹部、血管、表在の検査を実 施できるようにしました。2009年3月からは睡眠時無呼吸症候群の診断に用いられるPSG検査を導入、 2010年4月には防水タイプの24時間ホルター心電図を導入し患者さんから好評です。 検査内容として主に超音波検査については心臓、腹部エコーに加えて血管エコーを実施し、乳腺外来での 乳腺エコーへも参入しました。また、睡眠時無呼吸症候群確定診断の検査であるPSG検査を解析まで行い、 検査から結果まで迅速に対応しております。 これにより検査件数は年々増加傾向となり、検査内容も幅広い対応が可能となりました。 ∼知識と技術の向上∼ 医療の進歩により非常に高い専門知識を要求されるため、ただ検査技師であるというだけでなく向学心を もってチャレンジすることで個々のモチベーションを上げ、患者さんにより良い情報、高度な医療を提供す ることを心がけています。学会や研修会への参加についても病院のバックアップがあり、積極的に“学ぶ” ことのできる環境の中で“常に成長する検査室”でありたいと思います。 ∼診療サイドとのつながり∼ 検査室を医師が訪ねたり、逆に検査技師が検査室を出て説明しに行ったりと、検査技師と医師とが直接顔 を合わせてコミュニケーションをとれる現状を最大限に生かして、視野を広くもち“臨床が求める検査”を 提供できるように努めていきたいです。 ∼チームの一員として∼ 開院25周年という節目の年ですが、3月に東日本大震 災を経験し病院として地域として日本として大変辛い年と なりました。 震災時、一丸となって協力し合うスタッフの姿が思い出 されます。 そして今、自分に何ができるのだろう?と思うようにな りました。 検査技師として業務に励むのはもちろんですが、 職種にとらわれることなく他部門にも関心をもち、チーム の一員として協力できる体制作りを考えています。 ∼おわりに∼ 無侵襲検査を充実させることにより“患者本位の医療” という医師会病院理念を守り、今後も痛くない、正しい検 査を目指し、診断・治療の一助になれれば幸いです。 29 高齢化社会の食のニーズにあわせて 栄養科での最近の試み 栄養科長 米 家 祐 子 日本において、ますます進む高齢化に伴い、当院の入院患者様の平均年齢も、上昇傾向にあると思います。 そのような状況において、加齢や脳血管障害の後遺症により、摂食・嚥下困難な方も増加しています。当院 では、可能な限り、経口摂取を継続できるよう、金谷節子氏が提唱されている「嚥下食ピラミッド」をツー ルに、嚥下食をレベル別に整えています。現在のところ「嚥下食ピラミッド」をツールにしていますが、日 本摂食・嚥下リハビリテーション学会より、新しい試案もでていることから状況に応じて随時改善をしてい きたいと思います。開始食で始まる嚥下訓練食は言語聴覚士の評価で、段階的にアップされていきます。 「嚥 下食ピラミッド」のレベル3にあたるペースト食は、現在、粘りやべたつき感、水っぽさ、見た目の悪さ を改善した、形のあるソフト食を提供しています。また、病態に応じた治療食や、週2回のセレクト食、月 2回以上の行事食を提供し、お食事は、 「安全、安心、美味しく、個々人にあった」を目標に、給食会社の 皆さんと日々研鑽し取り組んでいます。 そのほか、栄養科では外来、入院患者様の病態に応じた栄養食事指導を行っていますが、入院から在宅へ 切れ目のない栄養管理が重要と考え、通院が困難なご高齢者や在宅療養の方を対象とした訪問栄養食事指導 を行っています。高齢期は今まで食生活に気を付けてきた人とそうでない人との健康の差が明らかになって くる時期です。生活習慣病を抱えた、エネルギー、たんぱく質、脂質が過剰摂取であって、是正が必要な人、 その反面、エネルギー、たんぱく質の栄養障害(PEM)に陥り、十分な栄養摂取を促す必要がある人、そ のような方が適切な食生活を送れるように、 食のお手伝いが出来ればと考えています。訪問栄養食事指導は、 文字を介したパンフレットによる入院や外来時の栄養指導とは内容が異なり、調理を介した実技も伴う実践 的なものになります。普段食べ慣れている食材や、使い慣れている食器を使って、一人ひとりに合った献立、 調理、食べ方のアドバイスを行いたいと考えています。 適切な食のアドバイスには、対象者の情報が不可欠です。そのためには、他のスタッフともコミュニケー ションを図り、情報を共有することが大切です。栄養科では、高齢者の食の不安や、潜在する介護疲労が少 しでも軽減でき、一人ひとりが健やかで豊かな高齢期を送り、QOLの維持・向上を図るために、他職種と 協働で食の支援をしていきたいと考えています。 30 自分のために、大切な人のために 健診センター班長 萩 原 幸 枝 このたび創立25周年にあたりましては、地域の皆様方、医師会会員の先生方のご支援の賜物と深く感謝 致しております。 健診センターは、病院の中にあり、健診を開始した昭和62年は極少数の方のご利用でしたが、25年たっ た今では、1日30名前後、年間約9,000名の方が人間ドックや企業健診等を受診されております。 少人数制で、健診センターとしてのスペースが確保されており、落ち着いた雰囲気の中で、外来受診者の 方と重なることなくゆっくりと検査を受けていただくことが出来ます。初めての方でも、その都度職員が検 査のご案内を致しますので、安心して受診することが出来ます。 また、その日の内に結果が出るものもあり、医師の問診とともに結果説明を聞く事が出来、血液のデータ をもとに、保健師や管理栄養士の生活習慣病予防の指導を受けることが出来ます。半日ドックとなっており ますので、お忙しい方には、とてもご好評いただいております。そして、それぞれの専門医師がおりますの で、治療が必要になった方や異常所見があった方には、保険診療での受診が出来る流れとなっております。 各市(石岡市、小美玉市、かすみがうら市、笠間市)と契約を結んでおりますので、国民健康保険ご利用の 方は、 各市より補助があり、 受診者様のご負担がより少なく人間ドックが受けられるようになっております。 また、各共済や健保組合、協会管掌けんぽの指定医療機関となっています。 近年では、食生活の変化や運動不足によってメタボリックシンドロームの人が増えていることから、平成 20年度より予防を重視した制度『特定健診・保健指導』が始まり、当センターでも、積極的に健診と保健 指導を行っております。 近隣の市の教育委員会等と契約し、幼稚園児・保育園児、小中学生の検体検査及び心臓検診に取り組んで おり、心臓検診においては、専門の医師の協力のもと児童の健康管理に努めております。 早期発見、早期治療の大切さをもっと知っていただきたく、“自分のために、そして大切な人のために”、 年に一度は人間ドックを受けることをお勧め致します。 職員一同、皆様の健康増進のためにお役に立ちたいと思いますので、ご意見やご感想の程、お願い申し上 げます。 31 職員の皆様のお子さんを お預かりして20年 保育所管理者 枝 川 美津枝 なかよし保育園は平成3年3月1日に開設し、21年目を迎えました。 平成20年2月29日に新園舎に移り、同年4月1日より石岡市病後児保育事業を開設しました。 新園舎に移ると同時に保護者からの要望でもあった「託児所から保育所へ」をスローガンに、保育内容の 見直し、年間行事等の検討を重ね託児所のイメージを一新「なかよし保育園」として動き始めました。 入園児も少なく、年齢別保育も難しかった旧園舎と違い、保育室が2クラスそして、ホールがある新園舎 は衛生的で、且つ年齢別の保育を展開する上でとても良い空間でした。 新園舎に移った時は、園児が11名でしたが、22年度は園児数が定員を超えて35名の園児をお預かりしま した。急激な保育園へのニーズの高まりに、職員一同共通理解のもとに気を引き締めて保育を展開しようと 話し合いました。 保護者参加の行事は前から行っていた夏祭りの他に、保育参観・運動会・発表会を加えて、親子で楽しめ る行事や保護者の方にお子さんの成長をご覧いただく行事を計画し喜んでいただいています。 取り分け、運動会は保護者の競技もあり、毎年楽しんでいただいています。そして、発表会は子どもたち の遊戯・劇・合奏・歌と楽しんでもらい、衣装については特に毎年素晴らしいと絶賛されています。 子どもたちの楽しみな行事は、今までの園外保育の行事に加えて季節の移り変わりを果物狩りで感じてみ ようと、9月にはぶどう狩り、11月にはみかん狩りを行っています。 又、季節毎の行事や1月、2月に行っているゆうゆう・のぞみへの慰問によってたくさんの方々に触れ合 う中で、情緒の発達や友達・お年寄りへのやさしさ等が自然に育ってくれればと考えています。 石岡市特別保育事業病後児保育室「さくらんぼ」は、開設から3年が経ち、石岡市医師会の会員の皆様の ご協力をいただき、毎年ご利用の方が増えてまいりましたが、まだまだ認知度は低く、平成22年度の利用 実績は50名程でした。しかし、ご利用なさった保護者の方からは「良く見て頂いてありがとうございました。」 「仕事を休めないので本当に助かりました。 」とお礼の言葉を頂戴し、リピーターが増えています。小児科医 の1日2回の往診、そして看護師・保育士による手厚い看護・保育が評価されたようです。 お子さんが病気になる事は望みませんが、保護者の方が困った時には保育室への入室条件を満たしたうえ で、すこしでもお役に立ちたいと思っております。 新園舎による保育を開始して4年目、職員の皆様が「なかよし保育園に預けて良かった」と言っていただ けるよう保育士一同保育内容の充実に努力していくつもりです。 32 これまでも…これからも… 医事課・事務部次長 紺 谷 浩 子 グラッグォーグォー、経験した事のない地鳴りに東日本が揺れ、医師会病院が揺れました。医師、看護師、 事務職員等全ての職員が、一人の人間になった瞬間でした。そして、 『人が人を思いやる、誰かのために』 という心を蘇らせてくれた3.11。私達は、決して風化されてはならない十字架を背負いました。 医事課は、 『診療報酬を計算するところ』と言い切れる医事課職員は、全国でどの位いるでしょう。千床 規模の病院はもしかしたら、そういう役割で業務をこなしているかもしれません、しかし多くの医事課職員 は、マルチな人材として要望されているに違いありません。 この数年で医師会病院の医事課は大きく変化しました。診療単価のアップや未収金の額が減ったことは勿 論、何よりスタッフの意識が変化したように感じます。感じるだけでなく、震災の時、そう確信しました。 自分の家の屋根やガラスの破片も片付かないまま、病院の炊出しや階段でのリレー配膳を手伝った者、何 日も泊り込みで対応した者、患者様を担いで階段を昇る者、井戸水のやり取り、ガソリン不足による乗合い 出勤…と、八面六臂の活躍をし、その姿は、もはや『計算をする事務員…』ではありませんでした。 人間誰しも家族は大切であり、家の事が気にかかります。その葛藤の中で、皆、快く、患者様の為、病院 の為に力を貸してくれた事に、私は何度も何度も感謝しました。そして、家族や様々な方々に支えられて仕 事をし、何もなかったかの様に以前の生活をとり戻しています。 法改正以外に、セカンドオピニオン、クレーム対応、個人情報の遵守と、多様化した医事課の窓口の役割 は、一人一人が、手間をかけ丁寧に対応するか否かによって、全く思いもかけない方向へ進んでしまう事も あり、 『メディエーション的な対応』が求められるケースに発展してしまいます。 IT化の進む一方で、システムでは対応出来ない部分があることは否めない、それを上手く融合させてい くことに、病院で働く全ての職種の人々の業務が効率化されること、そのキーマンであることを医事課職員 が認識し、他部門への情報提供の発信源となり、医療を底辺から支えている責任と自信を持ち、楽しく仕事 をしていってほしい。そして、患者様の痛みを共感し、仲間の痛みを共感し、自らの仕事に誇りを持って日々 すすんでいってほしい。自分の笑顔や言葉が支えになっている人が必ずいるはず、これまでも、これからも 目の前にいる誰かのためにベストを尽くしたい。 33 縁の下の支えになって 管理課・事務部長 宇留野 利 夫 昭和61年(1986年)8月22日の病院の診療開始から、今年で25年。 多くの方々に支えられ、25周年を迎えることができました。 病院と言いますと、やはり医師、看護師が中心で、技師が検査を行い、事務と言うと、ほとんどの方が受 付や会計の仕事と思われるようです。しかしながら、一般の企業と同じように、経理・庶務等を行う事務部 門は当然必要ですし、欠かすことはできません。 管理課の業務は、経理、庶務、購買、建屋・設備の保全等の他、諸々多数あり、数えたら限がありません。 「事務は、いつも椅子に座って仕事ができていいなー。私たちなんて、いつも駆けずり回っているわ。」な んて言う言葉を耳にすることが、度々あります。事務の言い分は、 「皆さんには分からない仕事が一杯ある のよ! 私たちがいるから皆さんは落ち着いて仕事ができるのよ。」というかも知れません。 お互いの仕事の苦労は、中々分かりあえない部分もありますが、それぞれ何とか病院を少しでも良くしよ うとする思いに相違は無いと思います。 私が就職してから約5年経ちますが、入職時良く言われた言葉があります。それは、 「言っても、どうせ お金が無いと言って買ってくれないから言っても仕方ない。」「どうせ、言っても何もしてくれないから言う だけ無駄よ。 」なんていう、あきらめムードが漂っていました。常勤の先生が他院に移り、外来の患者数も 大幅に減り、病院運営が危ぶまれていた時期でした。このままでは、病院存続が難しいと、誰しも思ったに 違いありません。そういう私も同様に感じたのですから・・・。 過去にも危機的状況はあり、その危機も乗り越えてきていますし、今回も何とかなるはずです。 そう思い、 他院での経験をもとに、 病院としての機能充実のために必要な施設基準を取得することを進め、 リハビリ体制の整備、続いて亜急性期病床の取得と進めました。外来の患者数増加は直ぐには難しいので、 先ずは病床の稼働率向上を推進し、 原価低減等も同時に行い、何とか2年余りで業績もよくなってきました。 良き先生方にも恵まれ、明らかに病院の体制、職員の意識も変わってきて、患者様にもそれが伝わったのか、 外来患者数も大幅に増加してきました。先生方、職員の皆さんの努力の賜物と思います。 その中で、事務部管理課は中々表舞台に立つことはございませんが、少しでも懇切丁寧な電話応対、無料 送迎等の患者様と接する部分でより良い 対応に心がけ、また病院内で職員の皆さ んが働きやすい環境づくりを目指してき たつもりです。 “今は、頼んだら、直ぐ対応してもらえ る。改善してくれる。 ”と思われることが 大事です。しかしながら、これで良いとい うことはありません。まだまだ不十分な ことが多々あります。事務と言えど、患 者様の笑顔、職員の皆さんの笑顔は、何 にも勝りうれしいもので励みになります。 今後も縁の下の力持ちとして、職員の皆 さんの力が十分発揮できる環境づくりに、 邁進し続けたいと思います。 34 ◆委員会活動 医療安全関連 安全な医療サービスを提供するために、 病院職員が等しく危機意識を持ち、日常の診療に当たると同時に、 医療事故という形で患者に実害を及ぼすことのないように、患者の安全を確保するための不断の努力を行い、 安全管理の仕組みと対策を構築する。 ●リスクマネジメント委員会 安全管理委員会より、インシデント・アクシデント報告書の分析結果や職員受傷報告書、事故報告書の 提出を求め、院内の安全管理に関する情報を収集する。 特に重要と思われるインシデント・アクシデント報告や、頻発する事故についての原因分析、安全管理 対策について職員の周知徹底を図る。 ●安全管理委員会 各部門のリスクマネージャーが参加し、各部門より提出されたインシデント・アクシデント報告事例を 発表し、発生原因を分析し、再発防止策をたて、職員への周知徹底をする。 年2回の職員研修の企画立案を行い、リスクマネジメント委員会に報告する。月ごとに安全管理目標を 定め、朝礼で唱和、また隔月で安全管理ニュースを発行し、職員の安全管理への意識を高める。 ●身体拘束委員会 各病棟における身体拘束の現状を把握、委員会で発表し、安全管理委員会と協力しながら、事故発生を 防止し、なおかつ身体拘束を減らすための協議を行う。 ●医療機器安全管理委員会 院内における医療機器の安全使用の体制を確保し、医療機器による事故の発生を防止する。 医療機器の安全使用の研修の企画立案を行うとともに、医療機器の保守点検計画に基づき、点検の実施、 評価、記録を行う。 感染対策関連 ●感染対策委員会 医療関連感染の発生を未然に防止することと、発生した感染症が拡大しないように、可及的速やかに制 圧、終息を図ることを目的とする。院内感染予防の徹底と的確な対応がとれる体制づくりを行う。 院内感染マニュアルの策定、年2回の職員研修の企画立案を行うとともに、職員の意識を高めるため、 感染対策ニュースを不定期で発行する。また誤刺事故防止の対応について、安全管理委員会と協力し、マ ニュアル整備、職員への周知徹底を行う。 その他 ●褥瘡委員会 患者の早期の疾病回復とQOLを重視し、褥瘡発生予防と、早期治療を実施する。化学的根拠に基づい た新しいケアを実施し、褥瘡の発生、悪化を予防する。 各病棟の褥瘡患者の把握・評価・指導や褥瘡ハイリスク患者についてのケアの検討、ドレッシング材、 エアマット、外用薬、補助食品の評価を行う。また職員研修を実施し、職員の知識向上に努める。 35 ●マナーアップ委員会 院内における患者サービスの質の向上を目的とし、以下の活動を行う。 職員に対する接遇教育、研修の企画立案、投書箱「患者様の声」への対応と改善策の実施、入院および 外来患者様への満足度調査の実施、院内環境整備を目的としたクリーン運動の実施など。 ●薬事委員会 安全で効果的な薬物療法の実践を目指し、医師・薬剤師が中心となって、新規薬剤の採否、副作用情報 や使用上の注意等医薬品情報の伝達、抗生剤の適正使用の基準作成、不動在庫薬品の使用推進、同効医薬 品の採否見直し等を検討する。また、医薬品安全管理研修の企画立案を行う。 ●レセプト委員会 適正で円滑な保険診療の実施のため、医事課職員が中心となり、レセプト審査による保険請求の査定・ 返戻等の情報の共有、また新しい診療報酬の内容についての解説や地域の情報等を提供する。 ●輸血療法委員会 輸血療法の適正使用を目的とし、院内の血液製剤の使用状況と使用量の把握、血液製剤の選択、輸血実 施時の手続き・検査に関すること、輸血療法に伴う事故や副作用、合併症の報告と防止策の策定等を行う。 ●給食委員会 栄養科を中心に、看護部長、リハ科(言語聴覚士)、各病棟看護師、介護士、薬剤科、医事課のメンバーで、 患者様に安全で、安心な、栄養的にも充足した給食の運営を行うため、食事形態や給食の提供方法におい て、問題点を提示しながら、それについて、協議し決定していく。 給食委託業者(マックトレス)との、給食運営においての連絡会議は、委託会議という名称で、月1回の 会議を並行して行っている。 36 ◆各部門の業績(学会発表、資格取得、執筆、表彰等) 医 局 日引太郎 研修会指導 ・緩和ケア研修会(PEACEプロジェクト)2009年よりファシリテーター 茨城県立中央病院、土浦協同病院、友愛記念病院等 学会発表 ・ 『茨城県立中央病院・医師会病院・在宅介護医療支援センター・老健の連携により広がった石岡地区の 肺癌終末期胃瘻の選択肢』 (共同演者)茨城癌学会 2008年2月 ・ 『大腸検査における「鉗子摘徐」の臨床的妥当性の検討』第58回昭和医学会総会 2011年11月 執筆 ・ 『10mmの表面陥凹型腺腫内癌の1例』早期大腸癌8(3), 245-246, 2004.(共同研究者) ・New専門医を目指すCASE METHOD APPROACH 消化管疾患, 2007.(分担執筆) ・Gastrointestinal Cancer Atlas for Endoscopic Therapy. Springer, 2008.(分担執筆) ・特集「Common problemへの総合診療的アプローチ」下痢、便秘の項。日本医事新報2010, 2011 薬剤科 女鹿敏恵 学会発表 ・ 「誤薬防止の取り組み」 日本病院薬剤師会関東ブロック第37回学術大会 2007年8月 山 令子 学会発表 ・ 「訪問薬剤管理指導を通して乳がんの皮膚転移を呈した患者のQOL向上に貢献した一症例」第3回日本 緩和医療薬学会年会 2009年10月 ・ 「乳がん皮膚転移患者の悪臭および創部痛に対するモルヒネ含有メトロニダゾール軟膏の 評価」第5 回日本緩和医療薬学会年会 2011年9月 資格・認定取得 ・がん薬物療法認定薬剤師 ・薬剤師研修センター認定薬剤師 ・認定実務実習指導薬剤師 稲川徳幸 資格・認定取得 ・認定実務実習指導薬剤師 放射線科 伊藤伸一 表彰 ・日本放射線技師会30年永年勤続表彰 小仁所圭子 表彰 ・平成22年健康づくり推進事業功労者表彰 37 栄養科 米家祐子 執筆 ・症例報告;Nutrition Support Journal 創傷治癒経過記録集 Vol.1 メディカルレビュー社 2011年特 別号 学会発表 ・ 「MNA-SF による栄養評価で得た結果より入院時から在宅での切れ目のない栄養管理の必要性と訪問 栄養食事指導のシステム構築の新たな取り組み」第31回食事療法学会 資格・認定取得 ・日本糖尿病療養指導士 リハビリテーション科 小林隼也(共同執筆) 執筆 ・ 「緩和ケアにおける理学療法アプローチ∼ぬり絵を介して∼」理学療法いばらき 14(2): 58-60 2011 岩崎円(共同発表) 学会発表 ・ 「低強度呼気筋トレーニング中の舌骨上筋群の表面筋電図活動」第30回関東甲信越ブロック理学療法士 学会 38 ◆院内研究発表会 〈平成20年度〉平成20年12月6日(土) 14:30∼ № 座長 日引太郎医師 発 表 題 目 所 属 発表者 1 症例報告「有機リン剤中毒」 医局 渋谷 正俊 2 栄養科の現状 栄養科 足立深紗子 3 事例研究「褥瘡形成患者の自然治癒力を促す援助とは」 2階病棟 舟橋 紗代 4 左橈骨遠位端骨折を呈した症例に対してADL自立を目指した関わり リハビリテーション科 岩渕 智史 5 健診センターの業務の実状 健診センター 萩原 幸枝 6 ユニットケアへの取り組み ∼ユニットリーダーとして 介護老人保健施設ゆうゆう 吉田 浩之 7 動作をくぎってみよう ∼第2報 介護老人保健施設ゆうゆう 鈴木 竜二 8 在宅で看取りをする際の家族ケアの重要性について 訪問看護ステーション 目黒 瞳 9 薬剤の副作用への早期対応 ∼CKDの概念から考える 薬剤科 篠原陽一郎 4階病棟 飯村 節子 中塚久美子 藤江 恵子 10 病院4階での利用者様に対する口腔ケアの取り組みについて 11 外来患者アンケートに見る時間的不満足度の解消と今後の取り組み 医事課 永井 綾子 12 不眠へのアプローチ ∼フットケアを通して∼ 高橋 綾子 3階病棟 13 事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン (改定案) 感染対策委員 伊藤 伸一 姿勢保持機能と呼吸発声機能が摂食・嚥下訓練に影響を及ぼした2 リハビリテーション科 14 症例 片岡 尚子 〈平成21年度〉平成21年12月11日(金) 18:00∼ № 座長 日引太郎医師 発 表 題 目 所 属 発表者 1 医療区分について 相談室 浅水 香織 2 居宅介護支援の質の向上についての取り組み 居宅介護支援事業所 白井 俊和 3 超早期脳梗塞診断について 放射線科 中川 博善 4 「PEAP日本版3」を用いた環境改善の取り組み 介護老人保健施設ゆうゆう 木内 和也 5 当院の訪問薬剤指導について 薬剤科 山 6 褥瘡形成患者様に対するチームアプローチを振り返る 褥瘡委員会 露木みずえ 7 PNF施行後歩行に変化が見られた症例報告∼下部体幹に着目して リハビリテーション科 岩崎 円 〈平成22年度〉平成23年5月27日(金) 18:00∼ № 令子 座長 日引太郎医師 発 表 題 目 所 属 発表者 1 大腿骨頚部骨折を呈し、歩行動作改善を目指した症例 リハビリテーション科 小林 弘明 2 患者送迎業務の改善・効率化と送迎件数推移 管理課 倉木 幸一 3 大腿骨頚部骨折による疼痛に対するボールエクササイズを用いたア リハビリテーション科 プローチ 國井 亮 4 診療情報管理士と国際疾病分類 医事課 江橋 忠大 5 生活環境を整え、意欲の向上を引き出した援助 4階病棟 大坪 由季 6 MNA-SF で当院入院患者の栄養評価を行って −入院時、在宅栄 栄養科 養介入の必要性− 米家 祐子 7 徘徊に対する関わり方の一検討 リハビリテーション科 関 広行 8 禁煙治療制度とチャンピックス錠について 薬剤科 女鹿 敏恵 9 タール剤(グリテール)含有軟膏について 医局 尾上 彰則 ※東日本大震災により、3月開催予定を5月に延期 39 ◆最近の主な建築・改修及び設備等導入 ●病棟空調設備増強 病棟の冷房能力不足改善のため、廊下及び一部病室にパッケージエアコンを設置 ・設置台数 2∼4階廊下12台+2階病室6台=18台 室外機:4台 ・工事期間 平成19年7月12日∼29日 ●新保育所建築 平成3年建築の旧保育所(定員10名)を取り壊し、病院東側駐車場に新保育所を建築 ・建築面積 253.39㎡(一般用211.16㎡ 病後児用42.23㎡) ・保育定員 一般30名 病後児4名 ・起 工 式 平成19年11月9日 ・竣 工 式 平成20年2月25日 ・保育開始 平成20年2月29日 ●医用画像情報システム(PACS)導入 レントゲン画像等のフィルムレス化を推進し、画像情報管理の高効率化を図るために導入 ・導入設備 富士フイルム製 SYNAPSE Mini-X 端末20台 ・使用開始 平成20年9月1日 ●病院1階リニューアル 病院1階のリニューアルエ事として、壁・天井・トイレの改修、イス・案内表示更新 ・工事期間 平成20年12月∼平成21年4月 ●空調機本体更新 灯油焚冷凍機を空冷式ヒートポンプチラー(電気)に更新し、運転コストを大幅削減 ・導入設備 三菱電機製コンパクトキューブ 型式MCHV-P1500A 3台連結 ・空調能力 冷房能力450kW 暖房能力375kW ・工事期間 平成21年3月∼5月 ・運転開始 平成21年5月28日 ●リハビリテーションセンター構築 病院機能充実のため、2階をリレイアウトし、リハビリテーションセンターを構築 ・構築面積 190.35㎡(内、言語療法室12.83㎡) ・工事期間 平成21年10月∼平成22年3月 ・使用開始 平成22年4月1日 ●CT撮影装置更新 精度向上、撮影時間短縮等のために4列から16列装置に更新し、大幅なコスト削減も達成 ・導入設備 東芝製16列マルチスライスCT Activion16 ・使用開始 平成23年5月30日 40 病棟空調設備 増強 平成19年7月 室外機 廊下エアコン 新保育所建築 平成20年2月 保育所外観 保育所内部 医用画像情報 システム(PACS)導入 平成20年9月 医用画像情報システム端末 41 病院1階 リニューアル 平成21年4月 外来ホール 外来待合室 受付カウンタ 空調機本体 更新 平成21年5月 空調機本体外観 42 リハビリテーション センター構築 平成22年3月 言語療法室・台所・和室 リハビリテーション室全体 CT撮影装置 更新 平成23年5月 16列CT撮影装置 43 東日本大震災…職員の結束で難局面を打開… 事務部長 宇留野利夫 東日本大震災により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上 げます。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。 3月11日14時46分過ぎ、それは、いつもの地震の揺れとは異なり、かつて経験したことのない大地震が、広域に壊滅的な 被害を及ぼし、尊い多くの人命を奪ってしまいました… 震源地から距離のある当院では、幸いなことに、患者様、職員への人災はありませんでしたが、長時間の停電・断水、そし て長期間に亘るエレベータ故障停止等々幾多の障害が発生しました。以下に、その状況及び対応内容を記録として、記載いた します。 1.地震状況 ⑴日 時 : 平成23年3月11日(金) 14:46 ⑵震 源 : 牡鹿半島の東南東約130km マグニチュード9.0 ⑶震 度 : 茨城県内最大震度6強、石岡市 震度6弱 2.地震時の患者様への対応 地震発生時は、1階の外来待合室には30人程の外来患者様がおりましたが、職員が、直ちに患者様を誘導し、混乱なく 無事に避難することができました。 2階、3階の一般病棟では、一部のものが棚から落ちた程度でしたが、4階の療養病棟は、2、3階に比べ揺れが格段に 大きく、多くの物が棚などから落下し、ロッカーが倒れる寸前までいったため、ロッカーを横置きにする等の余震の転倒防 止策を行いました。職員が患者様の看護、見守りを続け、動揺を最小限に抑えました。 幸いにも、建屋は堅牢に造られており、地震での被害も内壁のひび割れ程度でしたので、患者様の避難は実施せず、従来 通り建屋内での安静・療養を継続しました。 3.病院内の体制・対応 ⑴地震対策本部設置 地震発生後直ちに、院内に病院管理者の元山副院長を委員長とする地震対策本部を2階リハビリテーションセンター内 に設置し、各部門長等を委員に、朝・昼・夕に対策会議を開き、院内の情報収集・対策・対応を行い、職員の総力を結集して、 局面の打開を進めました。 ⑵人員体制 地震発生後から1週間は常勤医師、及び看護師長を始めとした看護師が交代で泊り込み、入院患者及び急患に対応しま した。 特に、発生後2日間は、常勤医師、看護師、介護、リハビリ、技師、事務等の多数の職員が泊り込み、緊急事態に備え ると共に、院内の諸対応に尽くしました。 ⑶診療対応 外来は、レントゲン検査、検体検査ができないため、3/12(土)から3/14(月)までは、外来診療を制限しましたが、 復旧した15日(火)からは通常の診療を開始しました。尚、3/12夜に医師会会員の診療所の急患の内視鏡処置依頼に対応 しました。 入院は、地震直後から3/14(月)までは、かかりつけの患者様を中心とした対応とし、復旧した3/15(火)からは通常 対応しました。 4.全体の状況及び対応 ⑴主な被災状況 ①地震直後に停電・断水し、直後から自家発電機が稼働し、照明、コンセントの電源供給実施。セントラル式の暖房は停 電のため停止。 ②建物は、内壁にひび割れ、クラックが多数入ったが、建物の使用に問題無し。 ③エレベータは1階部分で故障停止。原因は錘用ガイドレール破損。 ④4階フロア一部が水漏れにより一時水浸し。破損場所を見つけてバルブを閉めることで程なく止水でき、一時的なもの で終息。 ⑵自家発電機 停電直後から復旧する3/13の20時過ぎまで53時間余り運転しました。発電能力は200V3相160kVAであり、空調の 稼働は行わず節電につとめ、使用電力は10kVA程度でした。燃料は灯油又は軽油で、消費量は毎時10ℓでタンク満タン で約35時間の連続が可能でした、運転中に3回計500ℓの給油を行い、前年5月にオーバーホールを実施しておいたた めに特にトラブルはなく運転できました。 ⑶水道水 地震直後に断水し、地上の受水槽60tと屋上高架水槽12.5tに残っている水のみで当面しのがなければならず、高架水 槽にある分が水道蛇口から出て、直後から節水しましたが通常1日平均約35t使用していることもあり、翌日3/12夕方 でこの分は使い切ってしまいました。以後は受水槽の分しか残っておらず、市内の水道管破損状況から復旧は相当日数か かることが予想されたため、急遽用意したバケツに受水槽の水を入れ、病棟等に水を供給し、飲用水は市等から提供され たペットボトル水を使用しました。トイレもバケツに入れた水を用意して対応しました。 3/13夜に停電復旧し、また水道の復旧も一両日中であることが分かり、高架水槽へ送水し蛇口からの使用を可能にし ましたが、使用蛇口は限定し水量も絞り節水を継続しました。3/14の14時から水道の試験通水が開始しましたが、水圧 が低く当院の受水槽の位置が高いために給水ができませんでした。3/15朝時点で受水槽の残量が半分以下になったため 44 に市へ給水を依頼し、久保田市長自らが来院、陣頭指揮されて、水道局給水車により病院及び老健へ各17tの給水をして いただきました。3/15夜には受水槽への給水ができたため、3/16から使用を再開しました。 ⑷検査 停電・断水のため、レントゲン機器、検体検査は実施することが不可能であるため、諸検査ができない状態での診療対 応となりました。エコー検査、内視鏡検査は自家発電時で対応可能でした。検査再開は電気・水が復旧した3/15からでした。 ⑸食事提供 厨房は、断水後は備蓄の水等を使用し、備蓄のレトルト食品、ディスポ食器等の使用で、3/11∼16かけての実質5日 間の入院患者、職員への食事を提供しました。3/16朝から水道水の使用を再開し、当日の夕食から通常の食事提供を開 始しました。 ⑹エレベータ故障停止対応 地震時エレベータ内に1名乗車していましたが、1階フロアで停止し、負傷はありませんでした。地震で錘が揺れて錘 用レール(5m×2本)が曲がってしまい運転できず、メーカー工場が被災したために部品供給が大幅に遅れ、修理が完 了する4/4までの25日間停止しました。その間の患者様等のフロア移動は、職員の人力で行い、また入院患者様への食 事も、1日3回、毎回職員が階段に並び、手渡しリレーにて実施しました。長期間に亘り、多数の職員が早出を行い、職 員の皆さんの積極的な労を惜しまぬ協力には、本当に頭の下がる思いでした。 ⑺薬剤 薬剤不足の大きな問題は無く、不足の薬剤については業者に代替品の納入で対応しました。また、院内の調剤において も大きな問題は生じませんでした。 院外処方では、停電のために門前薬局で粉剤の調剤ができなかったために、当院及び緊急診療所の外来患者の粉薬の調 剤は院内にて対応しました。 ⑻医療材料等 紙オムツは通常の国内品の一部が納入できず、業者に海外の代替品を納入してもらうとともに、使用量を節約しました。 その他の医療材料については、業者に納入対応してもらい、特に不足になるものはありませんでした。 問題となったのは生活関連の物品で、店舗が地震により被災し、流通の混乱等で物品の不足が多々あり、その確保に苦慮 し、各店舗の情報収集・買い出し等、及び節約で対応しました。 ⑼保育所 保育は通常通り休みなく24時間対応しました。しかし、暖房停止で夜間は寒いため、夜間は病院2階のリハビリテーシ ョンセンターに寝泊まりして対応しました。 ⑽その他の対応 ①ボイラー及び自家発電機燃料として、地下タンク(容積6,000ℓ、地震時残量約5,000ℓ)に灯油を貯蔵していますが、 この供給ポンプに自家発電機電源が接続されてなく、停電時は地下タンクから供給することが不可能でした。このため 外部から給油しなければならず、この対策として、自家発電機の電源を接続することが必要であることが判明しました。 ②自販機は停電で使えないため、自家発電機の電源を自販機に接続し、自販機内にあるジュース等を買い取り、職員への 慰労として分配しました。 ③暖房停止のため、寒さ対策として入院患者様には掛布団を増やしたり、電気毛布 (1枚20W程度)を使用したりしました。 空調設備への被害は無かったため、停電復旧後に順次稼働しました。 ④地震後1週間ほど2階リハビリテーションセンターを、職員の寝食の場所として確保して対応しました。 ⑤地震後に不足して最も困ったものはガソリンであり、職員のほとんどが自家用車通勤しているため、病院に寝泊まり又 は乗合で出勤等対応し、診療体制に影響を与える事態は回避できました。ガソリン確保のためにスタンドと直接交渉し ましたが、確保は一部のみで、結果として地震後2週間余りはガソリン不足が続き、各自スタンドに長時間並ぶなどし て給油せざるを得ませんでした。 5.当院被害状況まとめ ※( )内は修理費用 ①エレベータ故障停止 錘用ガイドレール破損修理(525千円)4/4修理完 ②屋上貯湯槽脚破損他 脚固定部破損・水漏れ修理(174千円)5/12修理完 ③受水槽水漏れ 亀裂部補修(181千円)5/19修理完 ④建屋内壁ひび割れ 約250ヶ所(2,678千円) ⑤病室換気扇破損落下 3、 4階病室計10ヶ所(150千円) 6.今後の対応必要事項及びまとめ ハード面では、自家発電機電源接続による停電時の稼働で、レントゲン機器、自家発電機燃料供給ポンプ、井戸水くみ上 げポンプへの接続や、建屋内の自家発電用コンセント場所等の見直しが必要です。ソフト面では、 非常時の対応体制見直し、 及び対応マニュアル整備と訓練実施等です。 以上をまとめますと、建物の被害が軽微であり、自家発電機がトラブルなく稼働したこと、各方面からのご支援、及び職 員の一致団結した積極的な行動により、試行錯誤のところは多々ありましたが、病院としての機能を維持し、その役目を果 たすことができたのではないかと思います。 ご支援いただきました皆様に厚く御礼申し上げますとともに、積極的に各々の役割を全うし対応しました職員の皆様に感 謝申し上げます。 しかしながら、災害の対応策は普段の備えしかありませんので、今回の災害を教訓としまして、これらの整備を進めてい く必要があります。 45 ◆患者数等推移 19 20 単位 人 人 人 人 % 日 件 日 人 人 人 人 人 人 人 人 人 件 人 人 − S61年度 1986年 405 9,607 50.2 36.1% 27.5 − 156 1,729 3,073 4,802 30.7 − − − − − S62年度 1987年 983 − 20,082 54.6 45.8% 20.3 − 302 3,488 − 14,182 17,670 58.5 45,140 1,544 − 96 − − − S63年度 1988年 1,034 − 21,562 59.0 49.1% 20.8 − 305 3,278 − 20,184 23,462 76.9 47,656 1,576 − 145 − − − H1年度 1989年 1,212 322 27,457 75.2 62.7% 22.6 162 298 3,871 − 29,936 33,807 113.4 51,193 2,553 − 406 − − − 1,285 243 31,479 86.2 71.9% 24.7 200 294 3,915 − 31,928 35,843 121.9 51,030 3,368 − 585 − − 1,390 392 33,841 92.5 77.1% 24.5 213 300 8,445 − 33,559 42,004 140.0 51,836 2,462 − 667 33,936 − − H4年度 1992年 1,374 371 30,284 83.0 69.0% 21.9 160 296 10,481 630 37,480 47,961 162.0 48,868 3,468 − 858 32,989 − − H5年度 1993年 1,341 263 32,334 88.6 73.8% 24.2 133 298 9,033 698 41,487 50,520 169.5 46,866 3,292 − 946 33,175 − − H6年度 1994年 1,470 256 32,549 89.2 74.3% 22.1 160 294 10,952 549 48,369 59,348 201.9 46,726 3,657 − 1,116 53,426 − − H7年度 1995年 1,383 173 32,708 89.4 74.5% 23.5 149 294 11,150 970 50,775 61,925 210.6 43,207 3,214 − 1,108 64,386 2,474 165 H8年度 1996年 1,391 195 30,875 84.6 70.3% 22.4 161 295 12,271 706 53,977 66,248 224.6 44,877 2,716 − 1,140 93,722 1,342 139 H9年度 1997年 1,323 246 30,437 83.4 69.5% 23.0 169 293 11,993 810 54,287 66,280 226.2 37,091 2,581 − 1,082 64,610 1,472 84 1,467 289 32,886 90.1 75.1% 22.5 130 294 11,806 619 53,982 65,788 223.8 36,870 2,694 − 1,070 57,852 1,400 159 1,341 274 33,444 91.4 76.4% 24.9 123 296 13,287 357 50,704 63,991 216.2 41,176 3,043 − 1,251 55,070 1,929 141 1,508 267 31,706 90.8 72.2% 21.8 100 295 13,033 553 47,901 60,934 206.5 40,223 3,073 − 1,260 71,010 2,052 91 H2年度 1990年 H3年度 1991年 H10年度 1998年 H11年度 1999年 H12年度 2000年 H13年度 2001年 H14年度 2002年 293 303 − − 1,495 238 32,453 88.9 74.1% 21.5 241 295 12,289 405 46,788 59,116 200.5 39,002 3,347 − 1,290 69,035 1,966 72 1,036 139 29,077 79.7 66.4% 23.9 91 296 10,926 260 35,936 46,862 158.3 18,351 3,770 − 1,081 65,045 2,023 77 H15年度 2003年 912 105 36,734 100.6 83.9% 23.5 72 296 11,205 216 31,603 42,808 144.7 21,556 3,520 − 1,034 63,976 2,297 76 H16年度 2004年 880 120 40,283 110.1 91.7% 23.8 33 295 10,984 193 29,918 40,902 138.7 39,474 3,466 − 1,016 89,118 2,199 74 H17年度 2005年 980 131 40,159 110.0 91.7% 19.2 32 297 11,066 216 30,549 41,612 140.1 39,038 3,102 − 986 72,860 2,868 71 H18年度 2006年 887 99 40,805 111.8 93.2% 19.0 30 294 11,598 227 30,956 42,554 144.9 29,791 3,539 − 986 83,336 2,608 66 H19年度 2007年 868 109 40,779 111.7 93.1% 20 25 292 5,451 190 22,291 27,742 94.9 31,726 3,724 − 1,028 100,721 2,293 116 H20年度 2008年 827 67 42,608 116.4 97.0% 21 26 293 4,778 178 23,141 27,919 95.3 30,431 3,642 352 1,020 86,762 2,488 139 H21年度 2009年 910 60 42,402 116.2 96.8% 20 24 294 5,955 250 25,051 31,006 105.5 30,761 3,671 383 1,074 99,867 4,723 153 H22年度 2010年 957 72 42,422 116.2 96.9% 18 19 295 6,314 335 28,751 35,512 120.4 29,796 3,763 1,462 1,140 103,410 3,961 186 50,000 90% 70% 30,000 60% 25,000 50% 20,000 40% 15,000 30% 10,000 20% 5,000 10% 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 0% 60,000 300 50,000 250 40,000 200 30,000 150 20,000 100 10,000 50 0 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H7年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 S 年度 S 年度 S 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H7年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 H 年度 S 年度 S 年度 S 年度 61 62 63 1 2 3 4 5 6 350 61 62 63 1 2 3 4 5 6 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 0 1日平均外来患者数︵人/日︶ 35,000 400 外来延べ患者数 1 日平均外来患者数 70,000 外来延べ患者数︵人/年︶ 80% 病床稼働率︵%︶ 入院延べ患者数︵人/年︶ 40,000 0 80,000 100% 入院延べ患者数 病床稼働率 45,000 46 乳幼児検診延べ数 18 予防接種延べ数 17 受託検査件数 16 人間ドック延べ数 15 特定健診延べ数 14 成人病健診延べ数 13 学童検診延べ数 12 1日平均外来患者数 うち紹介患者数 11 外来延べ患者数 10 再来外来患者数 9 初診外来患者数 8 外来診療日数 7 手術件数 6 平均在院日数 5 病棟稼働率 4 1日平均入院患者数 うち紹介患者数 3 入院延べ患者数 2 新入院患者 1 区分 № ◆損益計算書(昭和61年∼平成22年度) 科 目 S61年度 S62年度 S63年度 H1年度 H2年度 H3年度 H4年度 H5年度 H6年度 Ⅰ.医業収益 214,872 582,691 647,814 881,311 995,327 1,242,051 1,343,964 1,437,554 1,622,704 入院診療収益 160,514 394,519 418,885 545,358 593,789 730,074 747,544 760,369 829,324 室料差額収益 7,624 13,481 13,747 28,521 28,231 28,430 25,188 30,737 30,898 外来診療収益 29,915 124,724 170,849 244,158 293,748 386,260 456,372 526,040 630,639 利用者等利用料収益 − − − − − − − − − 419 16,596 19,971 32,581 44,525 51,948 63,218 66,951 76,398 受託検査収益 15,606 29,111 19,939 22,790 26,610 33,685 38,201 36,289 33,090 託児所利用料収益 − − − − − 978 1,478 1,662 2,504 保健予防活動収益 その他医業収益 1,120 7,116 5,852 10,112 11,477 13,212 14,651 17,638 21,423 保険査定減 ▲326 ▲2,857 ▲1,429 ▲2,209 ▲3,054 ▲2,536 ▲2,689 ▲2,132 ▲1,572 Ⅱ.医業費用 307,118 825,194 854,248 998,272 1,103,071 1,259,044 1,330,840 1,418,181 1,565,574 給与費 128,340 262,366 310,933 368,911 421,011 502,070 547,617 589,561 614,340 材料費 73,709 212,170 261,638 358,900 404,518 483,665 525,258 517,468 621,242 委託費 43,582 57,329 37,644 42,955 44,721 54,274 86,152 156,676 158,507 2,324 5,104 7,108 5,398 5,216 4,147 3,476 2,771 2,180 59,163 138,969 116,966 124,250 139,428 129,322 96,130 89,994 95,339 0 149,256 119,958 97,859 88,177 85,565 72,207 61,711 73,966 − − − − − − 研究研修費 経 費 減価償却費 本部費配賦額 Ⅲ.医業利益 − − − ▲92,246 ▲242,503 ▲206,433 ▲116,961 ▲107,744 ▲16,994 13,123 19,373 57,129 Ⅳ.医業外収益 0 139,350 155,508 16,128 61,343 28,223 18,085 21,783 17,345 Ⅴ.医業外費用 26,615 99,452 98,169 77,599 163,559 131,241 97,877 82,248 73,343 Ⅵ.経常利益 ▲118,861 ▲202,605 ▲149,094 ▲178,433 ▲209,959 ▲120,012 ▲66,669 ▲41,092 1,131 Ⅶ.臨時収益 9,056 14,205 14,671 16,476 16,000 2,336 1,764 3,001 0 Ⅷ.臨時費用 0 0 0 0 128 0 0 6,178 463 Ⅸ.当期純利益 ▲109,805 ▲188,400 ▲134,423 ▲161,957 ▲194,088 ▲117,676 ▲64,905 ▲44,269 668 当期純利益累計 ▲109,805 ▲298,204 ▲432,627 ▲594,584 ▲788,671 ▲906,347 ▲971,252 ▲1,015,521 ▲1,014,852 47 科 目 H7年度 H8年度 H9年度 H10年度 H11年度 H12年度 H13年度 H14年度 H15年度 1,630,493 1,683,323 1,647,928 1,481,665 1,387,639 1,342,678 1,442,137 1,133,848 1,211,300 入院診療収益 813,683 810,414 810,880 903,860 889,041 842,962 932,642 704,219 803,004 室料差額収益 26,738 34,732 21,481 28,284 30,605 20,969 18,946 16,171 18,221 外来診療収益 653,360 701,694 681,494 432,760 343,559 354,135 349,351 249,475 222,098 14,610 14,043 Ⅰ.医業収益 利用者等利用料収益 − − − − − 保健予防活動収益 84,201 87,476 84,733 85,182 99,207 102,597 108,085 106,904 101,477 受託検査収益 33,384 34,121 32,154 27,100 20,623 20,544 20,816 21,085 21,783 3,056 2,244 1,937 − − − − − その他医業収益 20,838 19,455 19,965 9,263 10,165 9,798 18,856 25,017 23,423 保険査定減 ▲4,767 ▲6,813 ▲4,716 ▲4,784 ▲5,561 ▲8,327 ▲6,559 ▲3,633 ▲1,457 Ⅱ.医業費用 1,598,109 1,514,617 1,602,598 1,365,227 1,291,986 1,265,976 1,374,440 1,242,910 1,153,114 給与費 668,254 639,450 688,524 654,660 676,474 667,754 739,505 708,963 645,802 材料費 637,438 597,879 596,290 373,328 269,753 236,652 262,175 178,214 191,544 委託費 151,509 156,219 158,948 181,415 183,328 177,439 196,926 190,213 176,025 2,504 2,712 1,945 2,486 2,829 3,463 4,035 3,839 2,646 経 費 91,121 103,591 118,097 118,336 123,259 148,381 142,853 133,462 109,656 減価償却費 47,284 14,765 38,794 35,002 36,343 32,287 28,946 28,219 27,441 本部費配賦額 − − − − − − − − − Ⅲ.医業利益 32,385 168,707 45,329 116,438 95,653 76,702 67,697 ▲109,062 58,186 Ⅳ.医業外収益 40,395 41,156 37,161 51,540 53,184 22,043 28,155 38,544 18,554 Ⅴ.医業外費用 52,108 50,254 47,548 43,309 40,111 39,075 38,711 45,970 28,097 Ⅵ.経常利益 20,672 159,608 34,943 124,669 108,726 59,670 57,141 ▲116,488 48,643 Ⅶ.臨時収益 2,000 0 0 15,062 0 7 0 86,522 0 Ⅷ.臨時費用 9,914 0 0 15,062 15,467 8,556 4,462 0 2,858 12,758 159,608 34,943 124,669 93,259 51,121 52,679 ▲29,966 45,785 ▲1,002,094 ▲842,486 ▲807,543 ▲682,874 ▲589,615 ▲538,494 ▲485,815 ▲515,781 ▲469,996 託児所利用料収益 研究研修費 Ⅸ.当期純利益 当期純利益累計 48 − − 8,708 科 目 H16年度 H17年度 H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 1,259,507 1,264,046 1,224,073 1,235,388 1,360,847 1,417,549 1,507,290 入院診療収益 862,440 866,580 787,728 864,339 934,671 942,875 984,722 室料差額収益 20,718 22,431 23,722 23,614 26,658 26,020 26,420 外来診療収益 234,241 230,313 241,621 200,294 209,799 238,853 274,469 29,114 28,349 Ⅰ.医業収益 利用者等利用料収益 − − 27,182 保健予防活動収益 95,692 94,598 96,160 106,207 108,224 116,291 122,830 受託検査収益 16,410 16,224 15,532 16,352 15,663 18,094 18,370 7,240 5,423 5,497 4,534 9,190 12,791 16,343 その他医業収益 28,545 31,146 28,681 23,175 32,713 35,908 38,253 保険査定減 ▲5,779 ▲2,669 ▲2,050 ▲3,127 ▲3,819 ▲2,397 ▲2,466 Ⅱ.医業費用 1,206,227 1,189,170 1,222,289 1,245,373 1,304,805 1,365,161 1,460,417 給与費 666,641 683,038 733,277 753,993 804,684 841,004 927,678 材料費 210,238 194,062 180,508 166,128 183,938 191,327 182,848 委託費 182,359 175,530 156,827 156,989 141,885 161,057 164,544 1,101 1,211 1,050 1,639 1,392 913 1,054 121,461 113,936 130,456 136,325 140,128 128,285 114,872 減価償却費 24,427 21,393 20,171 23,855 25,758 36,575 63,661 本部費配賦額 − − − 6,444 7,020 6,000 5,760 Ⅲ.医業利益 53,280 74,876 1,784 ▲9,985 56,042 52,388 46,873 Ⅳ.医業外収益 16,708 15,591 15,792 17,051 37,037 27,213 24,420 Ⅴ.医業外費用 23,111 18,683 17,739 27,030 24,491 15,845 10,842 Ⅵ.経常利益 46,877 71,784 ▲163 ▲19,964 68,588 63,756 60,451 Ⅶ.臨時収益 57 0 3,869 1,554 16,153 6,397 2,894 Ⅷ.臨時費用 10,810 4,095 6,224 26,996 14,610 4,440 45 Ⅸ.当期純利益 36,124 67,689 ▲2,518 ▲45,406 70,131 65,713 63,300 ▲433,872 ▲366,183 ▲368,701 ▲414,107 ▲343,976 ▲278,263 ▲214,963 託児所利用料収益 研究研修費 経 費 当期純利益累計 − 27,748 49 ◆石岡市医師会病院組織図 〔平成23年12月1日現在〕 事務部長 宇留野利夫 管理課 課 長 宇留野利夫 事務次長 紺谷 浩子 医事課 課 長 紺谷 浩子 託児所 管理者 枝川美津枝 診療部長 内科 医 長 外科 医 長 医局 医局長 元山 誠 整形外科 医 長 小児科 医 長 尾上 彰則 脳神経科 医 長 泌尿器科 医 長 地域医療連携室 室 長 日引 太郎 理事会 病院運営委員会 病院長 瀧田 孝博 看護部長 岡野 朋子 副院長 元山 誠 2 階病棟 師 長 小室日出子 3 階病棟 師 長 小室日出子 4 階病棟 師 長 野田 悦子 外来・中材 師 長 野田 悦子 〈各種委員会〉 ・感染症対策委員会 ・リスクマネジメント委員会 ・給食委員会 ・褥瘡対策委員会 ・身体拘束委員会 ・薬事委員会 診療技術部長 薬剤科 科 長 山 令子 放射線科 主 任 伊藤 伸一 生理機能室 責任者 小林 直子 栄養科 科 長 米家 祐子 リハビリ科 科 長 渡邉 基子 〈各種会議〉 ・部長会議 ・院内連絡会議 ※1.組織単位ごとの業務分掌は業務掌規定で規定する。 ※2.職位ごとの業務業務分掌は職務規定で規定する。 ※3.各種会議、委員会の目的、運営方法は会議規定で定める。 50 健診センター センター長 元山 誠 健診センター 班 長 萩原 幸枝 介護老人保健施設ゆうゆう 病気や障害の安定している高齢者の方々にご利用いただき、個々の資質にあったリハビリテーションや介 護、看護を中心とした医療ケア、食事・排泄・入浴などの日常生活サービスを提供します。 また、ご利用者にとって楽しく、充実した日々をお過ごしいただけるよう季節に応じたイベントや趣味活 動などを行います。 そして、1日でも早く家庭生活に復帰した後も、個々に見合った在宅サービスを支援します。 基本理念 ■自立支援 リハビリテーションや介護サービスによるADLの維持向上を図る。 ■家庭復帰 退所後も在宅療養を積極的に支援する。 ■家庭的雰囲気 利用者の生活サイクルを家庭生活に近づけ、生活訓練を中心にQOL向上に努める。 ■地域・家庭との結びつき 家庭復帰を促進することが介護老人保健施設の全てのサービスの基本である。 ◆施設概要 ◆サービス概要 名 称:介護老人保健施設 ゆうゆう 営 業 日:全サービス年中無休 施 設 長:瀧田 孝博 営業時間:通所リハビリテーション 所 在 地:茨城県石岡市大砂10528-14 (介護予防通所リハビリテーション含む) 電話番号:0299-24-1611 9:00∼17:00 FAX番号:0299-24-2677 利用定員:入所(短期入所療養介護・介護予防短期 ホームページ:http://www.rouken-yuuyuu.jp/ 入所療養介護含む) 100名 事業所番号:0850580010 ・療養室 60名(個室 31名、 開設年月日:平成10年7月1日 特別室1名、4人部屋 28名) 設置形態:病院併設型 ・認知症専門棟 40名 延床面積:5,218.14㎡ (個室4名、4人部屋36名) 協力医療機関:石岡市医師会病院 高野歯科医院 通所リハビリテーション(介護予防通所 リハビリテーション含む)80名 送迎実施地域:石岡市、小美玉市、 かすみがうら市、 笠間市、行方市 56 ◆施設沿革 西暦 年 月 1998年 平成10年 7月 2000年 平成12年 9月 7月 2001年 平成13年 2002年 平成14年 介護老人保健施設ゆうゆう 石岡市医師会創立50周年記念事業として 介護老人保健施設ゆうゆう 開設 入所定員:100名、 通所定員:40名 利用登録者数500名突破 通所定員の増員:40名→60名 痴呆専用単独型通所介護 ゆうゆうみなみ 開設 8月 3月 2005年 平成17年 5月 6月 3月 浴室棟増築 全国老人保健施設協会 実地研修指定施設 認定 利用登録者数1,000名突破 通所定員の増員:60名→80名 リハビリセンター増築 2006年 平成18年 4月 利用登録者数1,500名突破 2007年 平成19年 4月 4月 2003年 平成15年 2008年 平成20年 通所介護ゆうゆうみなみ へ事業形態変更 職員駐車場増設 通所介護ゆうゆうみなみ 閉鎖 3月 2009年 平成21年 5月 6月 介護保険法改正に伴い 認知症対応型通所介護 ゆうゆうみなみへ移行 全国老人保健施設協会 実地研修指定施設 認定 (専門実技習得コース:リハビリテーション) 8月 10月 ゆうゆうみなみ 利用登録者数2,000名突破 倉庫棟増築 歴代役職者 施 設 長 初 代 初 代 2 代 事 務 長 3 代 4 代 5 代 初 代 2 代 総 師 長 3 代 4 代 5 代 1998年(平成10年) 6 月 1 日∼ 1998年(平成10年) 6 月 1 日∼ 1999年(平成11年) 9 月30日 1999年(平成11年)10月 1 日∼ 2000年(平成12年) 9 月30日 2001年(平成13年) 1 月16日∼ 2001年(平成13年) 3 月31日 2002年(平成14年) 2 月19日∼ 2003年(平成15年)12月31日 2005年(平成17年) 4 月 1 日∼ 1998年(平成10年) 6 月 1 日∼ 2001年(平成13年)10月15日 2001年(平成13年)10月16日∼ 2003年(平成15年) 3 月31日 2003年(平成15年) 4 月 1 日∼ 2006年(平成18年) 3 月31日 2006年(平成18年) 4 月 1 日∼ 2008年(平成20年) 3 月31日 2008年(平成20年) 5 月 1 日∼ 瀧田 孝博 佐藤 章 熊木 眞雄 石井 洋一 岩瀬 均 宮内 隆史 平田 和子 鈴木 せん 関 恵美子 小平 弥生 磯山 侯子 57 介護老人保健施設ゆうゆうのあゆみ 事務長 宮 内 隆 史 1998年(平成10年)7月1日 、石岡市医師会創立50周年記念事業として介護老人保健施設ゆうゆうが 開設しました。 開設以来、地域社会の中核としての機能を果たすべく、地域や家庭との結びつきを重視し、保健医療福祉 サービス関係機関等と綿密な連携を図り、利用者が地域において総合的なサービスの提供を受けることが出 来るよう努めて参りました。 介護保険の動向としては、平成12年4月に介護保険法が施行され、その後、平成17年10月には食費・居 住(滞在)費の利用者負担改正などがありました。 また、3年毎の介護報酬改正により、平成15年4月には個別リハビリテーションが評価され、平成18年 4月には介護予防サービスの開始、平成21年4月には介護サービスの提供体制に基づく加算が創設されま した。 定員40名で開始した通所リハビリテーションは、平成13年7月に定員を60名とし、更に約2年後の平成 15年6月には定員80名となり、県内最大級の通所リハビリテーションへと発展しました。 ハード面においても、平成14年3月に浴室棟を増築し、平成17年3月には332.04㎡を有するリハビリ テーションセンターをオープンして通所リハビリテーションの拡大に備えました。 現在では、開設時に蒔いた“やさしさの種”が、芽を出し、施設利用登録者数も2,300人を越え、利用者 の穏やかな笑顔に満ちた「もうひとつのあたたかい家庭」となって地域のみなさまをお迎えしております。 今後も地域社会の中核としての役割を果たし、「みなさまとともに歩み」一歩一歩前進していきたいと考 えておりますので、変わらぬご指導ご支援をお願い申し上げます。 58 「いい日一日」を目指して 総師長 磯 山 侯 子 介護老人保健施設は、在宅復帰と在宅支援・介護予防を目的に運営されている施設です。 ゆうゆうの特徴は医療機関・地域サービス提供事業者との連携を大切に、他職種協働の総合力を活かし、 御利用者様方、地域の方々の生活支援と介護予防の実践・指導を行っている事です。 介護老人保健施設は全国で29万床。茨城県では100施設以上運営されています。「エイジング・イン・プ レイス」という言葉のとおり、住み慣れた地域でずっと暮らしていく為、今後は地域の求めるニーズに対応 できる施設に淘汰して行くものと考えます。今明らかな事は、私たちがどのようなケアサービスを提供する かではなく、御利用者様・御家族様、地域の方々がどのような生活を望み、そのためにどの様な努力をされ ているのか、また、潜在化しているニーズを共にひもとく時代になりました。人生を主体的に過ごせるこ と「パーソン・センタード・ケア」を実現することを目標に、その人らしさを最大限に活かし、今ある力を 十分に発揮できるよう、私たちは支援して行きます。そしてご家族様と共に一番近くにいる存在でありたい とスタッフ一同考えています。 ゆうゆうの介護理念の中核は「いい日一日」です。過ぎ去る今日が満足のいく一日で、明日に希望が持て る事、たとえ指先ほどもない、小さい喜びだとしても「いい日一日」を共に感じたいと思います。 59 笑顔あふれるデイケアを目指して ∼心と心をつなぐお手伝い∼ 通所リハビリテーション科 科長 黒 木 勝 紀 病気や障害の安定している高齢者の方々にご利用いただき、個々の資質にあったリハビリテーションや介 護・看護を中心とした医療ケア、食事・入浴・レクリエーションなどのサービスが超一流であることを目指 し、平成10年定員40名で介護老人保健施設ゆうゆう通所リハビリテーションがスタートしました。 ご利用者様のご要望と地域の方々の温かいご支援を賜り、平成15年には定員80名に規模を拡大してまい りました。 開設当初より「いい日一日」をモットーに、ご利用者様そしてご家族様が充実した一日をお過ごしいただ き、日々に生きる感動を味わいながら、未来への夢を持ち、安らぎを感じ、心の通うふれあいを持って、社 会や家庭に再び復帰して頂けるよう一生懸命お手伝いさせていただいております。 現在、各種関係機関やご家族様との連携を図り在宅生活の充実はもちろん、心が動けば身体が動くと言わ れるように、病気や障害をもっても孫と遊びたい、旅行に行きたい、社会参加したいという目標を立て、そ の目標に向かって進むご利用者様のニーズにお応えすべく季節に応じたイベントや趣味活動などを企画して おります。1日のなかに楽しみがある、週の中に心待ちにする日がある、1ヶ月の中にワクワクする日があ る、年に1回、その日のために「長生きしたいなぁ!」と思えるようなことがある。そんなメリハリのある 暮らしをつくり、家族や友人に誇らしげに話している姿を見聞きし、 「ありがとう!」と言われることが私 たち職員の生きがいです。 今後もご利用者様、ご家族様、地域の方々、そして職員が安心して生活していただけるように「気配り・ 目配り・心配り」の行き届いたサービスを提供していきます。 60 リハビリテーション科の 軌跡と今後の展望 リハビリテーション科 科長 渡 邊 基 子 開設から13年が経過した当施設とともに、リハビリテーション科も発展してきました。 開設当初は、リハビリ室というよりも、リハビリスペースとしてデイフロアの一角にリハビリ器具を設置 し、スタッフも当時の人員配置基準に則った人数で、細々とリハビリを行っていました。通所リハの事業拡 大と入所者の在宅復帰促進の強化に伴い、リハビリ室の増築・新たな機器の導入などのハード面での整備を 行いました。332.04㎡と広く、道路に面し日差しが差し込む明るいリハビリ室は、利用者様にとっては、 気分転換の場にもなっているようです。 また、当初はリハビリの供給量の確保に主眼が置かれていましたが、リハビリの質の向上を図るため、リ ハビリスタッフも増員となりました。リハビリ室で行うリハビリが全てではなく、実際の生活場面と連動し ていなければなりません。これを実践するために、入所者リハビリではフロアリハビリとして入所者様が実 際に生活しているフロアでもリハビリを行うようになりました。また、通所リハビリ利用者様に対しては、 訪問指導等を活用してご自宅を訪問させていただき、その場で生活動作のアドバイスや環境調整、ご家族へ の介護指導なども行っています。 リハビリはリハビリスタッフだけが行うものではありません。生活場面と連動するためには、多職種間の 連携が重要であると考えます。カンファレンスへの参加はもちろんのこと、何気なく立ち話でも利用者様に ついて話ができるような、良好な関係性の構築に努めています。 「いい日一日」 をモットーに、 利用者様に 「今日、ゆうゆうでリハビリをして良かった」と感じて頂けるよう、 日々の関わりを大切にしていきたいと考えています。また、 「リハビリをしてもらうのではなく、リハビリ をするのは自分自身である」、と利用者様に感じて頂き、自ら主体的にリハビリを行って頂けるような関わ りを心掛けています。利用者様一人一人に合ったリハビリを提供できる知識と技術を身に付け、その人らし い生活・人生を過ごして頂けるよう支援していきたいと思います。 61 ◆利用者数推移 区 分 H10 在所者延べ数 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H20 H21 H22 18,049 35,924 36,258 35,874 36,320 36,319 36,387 36,277 36,022 36,226 35,010 34,789 34,769 1日平均入所者数 65.9 98.2 99.3 98.3 99.5 99.2 99.7 99.4 98.7 99.0 95.9 95.3 95.3 入所平均要介護度 − − 3.63 3.45 3.48 3.55 3.54 3.53 3.51 3.50 3.52 3.60 3.74 家 庭 163 361 306 283 470 536 677 607 632 665 809 835 737 医療機関 113 109 105 114 93 82 74 115 126 81 90 76 90 介護保険施設 0 0 0 0 0 0 0 3 3 3 3 1 1 その他 27 7 5 5 4 4 2 0 0 0 0 0 1 303 477 416 402 567 622 753 725 761 749 902 912 829 家 庭 119 345 294 265 449 510 665 601 618 654 806 825 736 医療機関 70 99 100 106 101 102 88 104 129 90 86 71 81 介護保険施設 0 0 0 0 0 0 0 7 8 5 14 12 6 その他 9 30 18 32 18 6 8 11 4 2 0 1 10 198 474 412 403 568 618 761 723 759 751 906 909 833 男 − 341 311 302 307 308 274 254 282 271 267 286 299 女 − 817 871 873 877 871 917 935 915 898 866 844 828 計 − 1,158 1,182 1,175 1,184 1,179 1,191 1,189 1,197 1,169 1,133 1,130 1,127 通所者延べ数 1,111 5,773 9,722 11,657 16,198 20,769 20,980 22,120 21,616 22,786 24,171 23,776 23,224 1日平均通所者数 − 19.7 29.4 36.3 45.0 56.7 57.5 60.6 59.2 62.3 66.2 65.1 65.1 通所平均要介護度 − − 2.55 2.47 2.41 2.31 2.21 2.21 2.23 2.37 2.34 2.38 2.43 新入所者数 計 退所者数 計 期末在所者数 利用日数 在所日数 274 366 365 365 365 366 365 365 365 366 365 365 365 通所日数 − 293 331 321 360 366 365 365 365 366 365 365 357 1日平均通所者数 1日平均入所者数 100.0 99.3 99.5 99.7 98.7 95.9 95.3 80.0 80.0 60.0 40.0 40.0 59.2 H16 H18 66.2 65.1 H20 H22 29.4 20.0 20.0 0.0 0.0 H12 H14 H16 H18 H20 H22 H12 入所平均要介護度 2.60 3.74 3.70 2.50 2.55 3.54 2.34 2.30 3.52 3.51 3.48 2.43 2.41 2.40 3.63 3.50 H14 通所平均要介護度 3.80 3.60 57.5 45.0 60.0 2.20 3.40 2.21 2.23 2.10 2.00 3.30 H12 62 H19 H14 H16 H18 H20 H22 H12 H14 H16 H18 H20 H22 ◆損益計算書 区 分 (単位:千円) 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 Ⅰ 医業収益 230,021 526,015 630,177 643,204 690,497 719,300 728,171 736,055 688,031 710,570 713,757 736,335 743,500 施設介護収益 167,324 348,999 452,646 443,321 432,455 423,000 421,891 394,515 344,217 342,954 330,156 331,645 333,744 室料差額収益 8,751 23,422 24,155 23,815 24,744 22,896 23,455 19,219 13,046 12,883 13,598 13,590 13,329 居宅介護収益 8,705 48,337 124,411 147,662 198,610 235,772 246,999 252,109 226,722 243,983 257,853 267,283 263,432 45,008 104,578 27,766 27,368 33,265 33,610 33,416 72,192 108,023 109,279 111,051 122,239 122,260 その他 医業収益 271 748 1,199 1,038 1,423 4,259 2,644 1,595 367 1,471 1,099 1,578 10,735 保険査定減 ▲38 ▲69 0 0 0 ▲237 ▲234 ▲3,575 ▲4,344 0 0 0 0 306,005 456,251 480,045 533,684 592,170 575,967 587,141 622,465 639,207 628,599 649,715 685,380 683,431 材 料 費 9,087 11,568 16,501 16,489 17,069 18,116 14,814 15,214 13,634 13,690 13,914 16,397 15,885 給 与 費 119,135 222,242 246,649 312,726 344,362 342,099 361,799 389,390 407,811 403,641 419,626 471,540 464,255 委 託 費 37,106 76,261 77,720 70,025 76,566 78,612 83,152 77,853 79,161 76,208 75,193 73,719 77,384 研究研修費 462 854 1,091 2,068 1,533 619 724 846 441 475 979 659 401 経費及び 設備関係費 62,750 52,713 57,320 59,999 69,648 69,993 70,058 81,618 91,166 85,147 94,843 80,193 85,249 減価償却費 77,465 92,613 80,764 72,377 82,992 66,528 56,594 57,544 46,994 43,918 39,520 38,672 36,417 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5,520 5,640 4,200 3,840 ▲75,984 69,764 150,132 109,520 98,327 143,333 141,030 113,590 48,824 81,971 64,042 50,955 60,069 Ⅲ 医業外収益 419 6,328 1,372 1,988 9,074 8,980 7,214 3,336 3,984 3,421 4,135 8,599 7,113 Ⅳ 医業外費用 27,632 37,347 35,175 33,142 22,253 20,326 19,171 17,464 15,484 15,986 13,977 12,637 11,638 経常利益 ▲103,197 38,745 116,329 78,366 85,148 131,987 129,073 99,462 37,324 69,406 54,200 46,917 55,544 Ⅴ 臨時収益 109,751 0 3,159 63 0 0 0 151 3,224 1,545 6 36,000 2,251 Ⅵ 臨時費用 109,751 1,079 1,117 511 731 1,846 0 6,719 0 1,356 193 197 39 ▲103,197 37,666 118,371 77,918 84,417 130,141 129,073 92,894 40,548 69,595 54,013 82,720 57,756 利用者 利用料収益 Ⅱ 医業費用 本部費配賦額 医業利益 当期純利益 63 ◆全国介護老人保健施設大会 研究発表実績 第12回 東京大会 2001年(平成13年)8月20日∼22日 尿漏れ防止対策を考える際の観察の視点とオムツの当て方の工夫 介 護 士 牧田 麻里 心の癒しにつながる老健施設のマッサージ マッサージ師 小室 芳浩 痴呆症状のあるO氏の変化とケアの実際 准看護師 和島 明子 虚弱入所高齢者の日常生活動作自立に関する検討 作業療法士 渡邊 基子 作業療法士 渡邊 基子 口腔周辺の筋緊張のある者に対する開口へのアプローチ 言語聴覚士 片岡 尚子 24時間ROを使った認知症高齢者への初歩的アプローチ 社会福祉士 黒木 勝紀 施設入所者の「楽しみ」調査 作業療法士 山口 裕子 社会福祉士 黒木 勝紀 動作を区切ってみよう 介 護 士 桃原 智仁 施設職員のバーンアウトと笑いに関する調査研究 作業療法士 渡邊 基子 ∼認知症だからこそ 日々の関わりを∼ 介護福祉士 雨谷 綾子 Y様の自由な生活のために 介護支援専門員 市川 光治 介護福祉士 木内 和也 車椅子からT字杖歩行見守りへ 理学療法士 有田 真己 全スタッフで取り組んだ業務改善について 介護福祉士 川井 祥久 大規模デイケアにおける利用者満足度UPへの取り組み 社会福祉士 黒木 勝紀 夜間のおむつをはずし、パンツで眠るアセスメント 作業療法士 渡邊 基子 理学療法士 鈴木 祥二 福岡大会 2002年(平成14年)10月2日∼4日 第13回 第14回 北海道大会 2003年(平成15年)10月15日∼17日 主観的時間とQOLに関する検討 神奈川大会 2005年(平成17年)8月30日∼9月1日 第16回 第17回 熊本大会 2006年(平成18年)11月8日∼10日 [優秀奨励賞受賞]通所リハビリテーションの活性化による波及効果 愛知大会 2007年(平成19年)10月10日∼12日 第18回 京都大会 2008年(平成20年)8月27日∼29日 第19回 新潟大会 2009年(平成21年)7月22日∼24日 [奨励賞受賞]「PEAP日本版3」を用いた環境改善の取り組み 第20回 第21回 64 岡山大会 2010年(平成22年)11月10日∼12日 施設における多様性と質のよいサービスを目指して ◆ゆうゆう親睦会 本会は、ゆうゆう職員相互の親睦を図り、施設の発展 と職員の福祉に寄与することを目的として1998年(平 成10年)9月(施設開設から2ヵ月後)に発足しました。 事務 橋 本 直 之 44名の会員で始まった親睦会ですが、現在では、 140名を越える会員に支えられ、慶弔時の相互扶助は基 より、職員旅行や新入職員歓迎会などを実施しておりま す。 今後も、職種や年代の垣根を越えた職員相互の親睦が 図れるよう様々なイベントを企画し、充実した活動を実 施していきたいと考えております。 事務 鈴 木 孝 典 1999年 平成11年 3月 スキー旅行 2000年 平成12年 12月 第1回ボーリング大会 2001年 平成13年 2002年 平成14年 2003年 平成15年 10∼11月 11月 9∼12月 9月 10∼12月 9月 2004年 平成16年 2006年 第1回職員旅行(鬼怒川、大阪、北海道) 第2回ボーリング大会 第2回職員旅行 第1回バレーボール大会 第3回職員旅行(新潟、那須、大子、東京) 第2回バレーボール大会 10∼12月 第4回職員旅行 (沖縄、河口湖、塩原、仙台、東京ディズニーランド、福島) 平成18年 10∼11月 第5回職員旅行 (沖縄、山形、新潟、千葉、東京ディズニーランド、日光) 2007年 平成19年 11月 2008年 平成20年 10∼11月 第6回職員旅行 (沖縄、山形、新潟、伊豆、東京ディズニーランド、会津) 2010年 平成22年 11月 第7回職員旅行 (沖縄、長野、宮城、群馬、東京ディズニーリゾート、東京) 第3回バレーボール大会 65 大震災の体験 介護老人保健施設ゆうゆう 事務長 宮内 隆史 2011年(平成23年)3月11日 三陸沖を震源とする東日本大震災により、当施設も含め、 石岡地域でも甚大な被害がありました。 14時46分 大震災の始まりは、以後に起こる未曾有の災害を予期するものではなく、緩や かな揺れから始まりました。その後、緩やかな揺れが約30秒間続いた後、立っていることが 出来ない程の激しい揺れが起こりました。激しい揺れはその後も続き、当施設のある茨城県石 岡市は震度6弱を観測しました。 通所リハビリテーションは、通常、年中無休で定員80名に対しサービスを提供しておりま すが、大震災により計8日間の事業休止を余儀なくされました。 4階建ての建物内では、照明器具やスプリンクラーヘッドの一部が下部に飛び出し、居室内 では掛け時計が落下するなどの被害がありました。 このような事態により、入所者(当日97名)は、1階へ避難することになりました。男性 職員が中心となり、約2時間を要して2∼4階の入所者を1階へ避難誘導しました。 時間が経つにつれ、施設内が不安と戸惑いに包まれ、現在の状況が非常事態であることを痛 感していきました。 電気・水道・ガスなどのライフラインは、電気が地震発生直後から停電となり、復旧は2日 後の13日夜となりました。その間は、地元業者や地域の方々に発電機をお借りし、酸素療法 や喀痰吸引を要する利用者に対応しました。また、投光器を設置し、真っ暗な施設内を照らし 続けました。同時に空調も停止したため石油ストーブを配置しましたが、施設備品だけでは足 らず、利用者家族よりお借りし、まだまだ寒い3月の冷え込みに対応しました。 水道は、水源のポンプなどが停電により故障したことで断水となり、全面復旧までには4日 を要しました。その間、石岡市災害対策本部からの支援や給水車により飲料水の確保に努める とともに、トイレの流水には、風呂の残り水を再利用しました。また、可能な限りディスポー ザブル食器を使用し、大量の水を使用する食器洗浄機の使用を控えました。 66 ガスは通常どおり使用可能だったので、食品の過熱や一部食器の煮沸に役立てました。 利用者の日常生活において、食事の提供は非常食を用いての対応を強いられました。非常事 態により、食事量や水分摂取量が低下しないよう、管理栄養士を中心に栄養面からのサポート に注力しました。 入浴については、ライフラインの復旧状況を見極め、水量確保が可能となった14日から提 供を開始しました。大震災後、初めての入浴に、利用者の表情にもひとときの安らぎが感じら れました。 排泄については、おむつの物流が途絶えたことにより、在庫管理に苦慮しましたが、業者の 配慮により代替品が納品されたことで解消することができました。 職員を取り巻く環境としては、石油製油所の相次ぐ運転停止によるガソリン不足がありまし た。給油するための所要時間は平均3時間以上を要し、渋滞の長さは約5㎞となりました。ま た、給油に至っても、数量や金額の制限があり、満タンまで給油することができず、連日の大 渋滞となりました。7∼10日程で解消されましたが、当施設に勤務する職員の95%以上はマ イカー通勤となっており、ガソリン不足は出勤者数確保に直結する問題となりました。 生活面でも、飲料水や食糧の確保が困難となりましたが、職員間での物資の提供がみられ、 尚一層、職員間の絆が深まる出来事となりました。 東日本大震災発生から9ヶ月が経過した現在、こうして以前と変わらない事業運営を展開で きているのは、地元業者や地域の方々、官公庁など数多くの皆様からご支援の賜物と感謝致し ております。 私たちはこの経験を踏まえ、 今後の非常災害対策に活かしていかなければならないと痛感し、 実態に基づく非常災害時のマニュアル整備や備品整備に努める日々を送っております。 今後も当施設に運営に関し、ご支援ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。 67 ◆組織図 医 師 薬剤師 介護支援専門員 管理栄養士 支援相談員 リハビリテーション科 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 リハビリアシスタント 理事会 運営会議 施設長 総師長 通所リハビリテーション科 看護職 介護職 マッサージ師 送迎ドライバー 2階 看護職 介護職 <各種委員会> ・サービス向上委員会 ・教育委員会 3階 看護職 介護職 ・アクティビティ委員会 ・記録委員会 ・リスクマネジメント委員会 ・身体拘束廃止委員会 ・感染対策委員会 ・生活支援委員会 4階 看護職 介護職 事務長 事務職 清掃職 68 在宅介護医療支援センター 石岡市在宅介護支援センター 石岡市医師会 石岡市医師会 居宅介護支援事業所 石岡市医師会 訪問看護ステーション 石岡市医師会 ヘルパーステーション 石岡市医師会在宅介護医療支援センター 基本理念 基本方針 私たちは、地域の方々が介護や医療が必要となっても地域で安心して生活が送れるよ う、保健・医療・福祉グループが一体となって良質で包括的なサービスを提供します。 地域の方々が在宅において、安心して生活できるよう、会員医療機関との緊密な連携 の下、介護医療支援体制を整備します。 歴代管理者 在宅介護医療支援センター長 H14. 3 ∼H18.12 H19. 1 ∼ 平 田 和 子 鈴 木 せ ん 居宅介護支援事業所 H12. 4 ∼ 出 山 けい子 ヘルパーステーション H14. 3 ∼H19.4 H19. 5 ∼ 生 沼 文 代 岡 野 ひとみ ヘルパーステーションみなみ(統合) H17. 3 ∼H17.9 H17.10∼H21.3 唐 沢 恵 子 豊 崎 久美子 訪問看護ステーション H 7 . 4 ∼H 9 .4 H 9 . 5 ∼H13.5 H13. 6 ∼H14.9 H14.10∼H16.6 H16. 7 ∼H18.12 H19. 1 ∼H20.3 H20. 4 ∼H23.4 H23. 5 ∼ 佐久間 房 江 根 本 幸 子 阿 部 美代子 葭 原 恵理子 茅 場 和 代 鈴 木 せ ん 茅 場 和 代 鈴 木 せ ん 訪問看護ステーションおみたま(統合) H18. 9 ∼H21.3 石 崎 美穂子 ◆研究発表実績 平成20年9月21日 ∼一人暮らしの不安を持った利用者への関わり∼ 市 川 晴 美 平成22年4月22日 ∼居宅介護支援の質の向上について∼ 白 井 俊 和 平成22年12月15日 ∼ターミナルケアについて∼ 目 黒 瞳 ◆概 要 名 称:石岡市医師会在宅介護医療支援センター 法 人 名:社団法人 石岡市医師会 実習受入れ:筑波大学、茨城県立医療大学、常盤大 開 設:平成14年3月 学、 茨城キリスト大学、大成高校、県 所 在 地:茨城県石岡市大砂10528-14 立中央看護専門学校、アール医療福祉専 E - m a i l :zaikai.iryo.center@ishiokashi-ishikai.or.jp 門学校、つくば福祉専門学校、水戸総合 職員職種:看護師、保健師、作業療法士、介護福祉 福祉専門学校 介護労働安定センター、 士、介護士、介護支援専門員、社会福祉 72 主事、事務職員 シルバー人材センター、その他 在宅介護医療支援センターのあゆみ 在宅医療のニーズの高まりに対し、1991年老人保健法の改正により老人訪問看 護が制度化され、続いて1994年健康保険法が改正され在宅医療が明文化され、そ れまで高齢者中心であった訪問看護が在宅で医療、療養を受けるすべての人に対象 が広がりました。 石岡市医師会副会長 在宅介護医療支援センター 運営委員長 柏木 史彦 そのような状況下、石岡市医師会では医師会立としては県内では最も早く訪問看 護ステーションを立ち上げ活動を開始しました。その後介護保険制度の導入ととも に当医師会でも病院と在宅の橋渡しをする中間施設として介護老人保健施設「ゆう ゆう」を設立、 別法人ですが特別養護老人ホーム「のぞみ」の運営も開始しました。 そこで、患者さまの退院、退所後の療養生活支援のさらなる充実を図るとともに、新たに各施設間の連携強 化が必要になってきました。 これまで培ってきた訪問看護ステーションの機能のさらなる充実と、居宅介護支援事業所としてのケアマ ネージメント業務を核として訪問介護(ヘルパーステーション)部門を追加し、当支援センター内の連携は もとより医師会内の他の事業所との連携強化もなされ、在宅療養の支援体制の強化を目指しました。 その後、市より委託された在宅支援センター機能も加わり現在に至っています。当支援センターの特徴は その名前に「医療」を加えたことからもわかるように、在宅の利用者の支援はもとより医師会立ということ で、会員の先生方からのご要望に答えられるよう会員医療機関と医師会の各施設との連携強化と利便性の向 上もあわせてめざしたものです。国は医療費抑制政策の一環として在宅医療を推進しています。しかしこれ とは別に、在宅で療養し、自宅で最期迎えたいと希望される方は年々増えてきています。しかし少子化と共 働きの増加により本人が在宅療養を希望しても、介護力不足により断念せざるを得ないこともしばしばです。 このような現状のなか、私たちは安心して在宅での療養生活が送れるよう、持てる力をフルに使い、利用者 の期待にこたえていきたいと考えています。 今後ともご支援のほどお願いいたします。 石岡市医師会在宅介護医療支援センターの役割 「在宅介護医療支援センターってなんですか?」と、外部の人からよく質問を受 けます。そこで、 「在宅で生活する人の生活を支える為に、在宅介護支援センター・ 訪問介護・訪問看護・居宅介護支援事業所が、一つの家屋に集まっていて、地域の 方々のニーズに迅速に対応できるようになっています。」と答えています。 在宅介護医療支援センター センター長 鈴木 せん 上記の答えに応えるべく、当センターには現在約40名の職員がおりますが、ど の事業所の職員にも石岡市医師会の理念である、「地域の人達の役に立つ」という 使命感が根付いていると同時に、専門職としての知識と技術を身に付け、自立(自 律)している者の集団です。ですから、利用者・家族を中心としたサービスになっ ているかを徹底的に追及していく為に、事業所間の垣根をこえたカンファレンスも盛んに行われています。 (とにかく、休憩時間も口まめで明るい事業所です。) 石岡市医師会在宅介護医療支援センターの開設から9年が経過する今、地域で生活する方々の安心と安全 を第一に考えて活動する当センター職員の行動の迅速さ、サービスの的確さ、連携の良好さは他の組織に負 けないと自負しています。地域社会生活が見直され地域連携が強調される社会状況のなか、当センターに期 待されるものは大きくなると考えます。今後もしっかりと地域に根付き、地域の方々に信頼され続けるよう 努力していきたいと思います。 73 石岡市医師会在宅介護医療支援センター ◆在宅介護医療支援センター組織図 居宅介護支援事業所 訪問看護ステーション 理事会 センター運営委員会 運営委員長 ヘルパーステーション センター長 石岡市在宅介護支援センター 石岡市医師会 〈各種委員会〉 ・サービス向上委員会 ・業務改善委員会 ・教育委員会 ・感染対策委員会 ・災害対策委員会 事務職 〈各種会議〉 ・管理者会議 東日本大震災について この度の東日本大震災により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますととも に被災された皆様とそのご家族様に心よりお見舞い申し上げます。 当センターでは震災発生と同時に各事業所管理者の指揮のもと、独居世帯の安否確認、 認知症利用者の不安の緩和、また人工呼吸器・在宅酸素使用者の入院の手配等、ライフラ イン再開までの数日間、 「人命第一」として、できる限りの支援を実施して参りました。 当時、ガソリンの供給制限が続き、訪問業務を行うのは非常に厳しい状況にありました が、全職員一丸となって協力し仕事の効率化を図り、利用者への訪問を実施し、必要な支 援と安心を提供することができました。 上記のように当センターとしては円滑な活動が行えたと満足しておりましたが後日、地 域の利用者宅への訪問が医師会以外の関係機関と重複していたこと、少数ではあるが訪問 が行えていなかった利用者宅があることがわかりました。 こうしたことから、チームワークの大切さ、地域の行政機関・民生委員・医療機関・各 事業所等とのネットワークをさらに強化することの重要性を痛感いたしました。今後、地 域の皆さまの安心した在宅療養生活を支えるためには、有事における地域の支援体制を構 築することが急務の課題であります。 そして、これからますます増えるであろう在宅医療、在宅介護を充実させ、更なる地域 貢献を目指すために、私達職員一人一人が信念をもって、日々努力と研鑽を重ねていきた いと思います。 74 石岡市在宅介護支援センター 石岡市医師会 活動方針 高齢でも、独居でも、介護が必要となっても、安心して生活できるよう な支援と地域づくりを考え、活動します。 ■地域の中の身近な相談窓口となり、 生活や介護についての困りごとを、 各自の状況に合わせ一緒に考えます。 ■介護予防や介護交流会を目的とした教室を開催し、生きがい・仲間づくりの場を提供します。 ■問題解決のためのネットワークづくりに努め、関係機関との密接な連携により、 的確で迅速な対応を行います。 活動の あゆみ 在宅介護支援センターは、地域の皆様がいつまでも住み慣れた場所で、生きがいを持ち、 自立した生活が送れるように支援する石岡市地域包括支援センターの協力機関です。65 歳以上の一人暮らしの方を中心にご自宅へ訪問し、見守りや生活状況の把握を行います。 必要に応じ、介護保険や福祉サービスの利用手続きも行っています。また、介護予防や被 介護者の家族支援を目的とした教室を開催するなど、少しずつ活動の幅が広がっています。 今後も身近な相談窓口として、より多くの皆様にご利用いただけるよう、行政・医療機関・民生委員・ボ ランティア団体といった多方面との連携をはかりながら、地域貢献を目指していきます。 ◆概 要 ◆沿 革 名 称:石岡市在宅介護支援センター石岡市医師会 H16 開 設:平成16年1月 H18 介護予防や介護方法についての教室開催 TEL/FAX:0299-35-2230/0299-24-5707 実施区域:国府地区 営業時間:月曜日∼金曜日 AM9:00∼PM6:00 H20 地域包括支援センターとの連絡強化目的とした 在宅介護支援センター連絡会を定期開催 H21 介護者同士の交流会、介護についての情報提供 を目的とし家族介護者交流会を開催 (緊急時対応の為連絡があれば対応可) ◆状況把握・ 支援者数 200 184 182 ◆介護予防教室 40 182 175 180 172 157 37 35 36 30 100 20 ◆家族介護交流 会数 38 31 150 石岡市在宅介護支援センター石岡市医師会開設 (石岡市からの委託業務、石岡市小学校地区担当) H18からH20は家族介護教室、 H21より家族介護交流会へ移行 9 10 ◆生活機能評価 120 102 109 117 100 80 60 5 5 4 40 3 10 50 2 20 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 0 H18 H19 H20 H21 H22 0 H18 H19 H20 H21 H22 0 H20 H21 H22 75 石岡市医師会 居宅介護支援事業所 活動方針 ■どのようなケースにでも対応できる調整力と問題解決力で地域から信頼 される事業所を目指します。 ■事業所全体でサービスの質の向上を図り、地域の方々が安心して相談できる体制づくりを強化します。 活動の あゆみ 当事業所は平成12年4月の介護保険制度の開始とともに歩んで参りました。介護保険に切り替わっても、 「ゆうゆう」と「訪問看護師テーション」の利用者が、それまで受けてきたサービスが継続できるようにと の考えから居宅介護支援事業所の開設に至ったと聞いております。 開設当初はケアマネージャー2名で「ゆうゆう」の一角を拠点として活動していましたが平成14年3月 に新しく「石岡市医師会在宅介護医療支援センター」が建設され、そこに拠点を移しました。 『迅速に、必 要な時に必要なサービスが提供できるように』職員数が徐々に増え平成18年には12名の大所帯となりまし た。そのメンバーの多くが看護師でしたので訪問看護師とケアマネージャー業務を兼務するという体制でし た。兼務する事のメリットはありましたが煩雑さも見られるようになり、ケアマネージャーの仕事の質を向 上させるためには専任で活動することが有効と考え、人員数を8名とし医療職・福祉職の資格を持つ者で構 成し専任で活動をしております。平成21年8月からは365日24時間、利用者からの相談を受けられる体制 を整えております。それぞれの職種の専門性を生かした活発な意見交換が行われ幅広い視点でいますよう努 力しております。 今日まで、 『いつでも、どのよな方にも対応する』という事を職員全員が強く認識し、取り組んできた結 果現在の事業所の成長に繋がってきております。今後も地域の皆様に「医師会に行けば何とかなる」と思っ ていただけるよう、石岡市医師会職員として活動していきたいとスタッフ一同考えております。 ◆概 要 名 称:石岡市医師会居宅介護支援事業所 開 設:平成12年4月 事業所番号:0870500121 TEL/FAX:0299-24-5706/0299-24-5707 実施区域:石岡市・小美玉市・かすみがうら市 (旧千代田) 営業時間:月曜日∼金曜日AM9:00∼PM6:00 (但し、緊急的な相談受付対応可) 苦情受付:月曜日∼金曜日AM9:00∼PM5:30 76 ◆会議・委員会開催 H12∼ H18∼ H21∼ 認定調査委託実施 介護予防事業委託実施 サービス向上委員会発足 ・利用者アンケート調査、自己評価に よる来年度の課題検討 業務改善委員会発足 ・過去のケースの問題点、苦情内容 の改善方策 ・地域における事業者や活用できる 社会資源の進捗情報 ・保健・医療・福祉に関する諸制度 ・ケアマネジメントに関する技術 リーダー会議発足 ・業務内容の見直し検討 グループ会議発足 ・新規利用者の報告 ・自宅訪問等計画及び実施の報告 ・認定更新代行有無の進捗状況 ・個々の困難ケースの検討 ・プラン作成、担当者会議、ご利用 者同意の進捗報告 一人暮らし安否確認実施(夏期) 特定事業所加算Ⅱ取得 複数担当制及びグループ制の導入 ◆月平均利用者数 介護予防 要介護 5 要介護 4 (人) 300 250 0 19 21 200 41 0 13 23 17 7 18 23 32 49 42 62 0 5 22 33 8 23 27 50 63 73 65 56 81 90 17 42 25 2 28 H21 3 10 18 43 25 1 41 H20 4 51 H19 3 8 24 H18 2 8 24 24 7 19 46 24 0 43 22 0 45 20 0 21 0 73 H17 2 6 23 47 H16 2 6 27 47 97 97 H15 80∼89 90∼99 100 以上 H22 3 10 87 76 59 以下 60∼69 70∼79 8 74 100 50 5 63 ラインを遵守し、個人情報の保護を図っています。 (%) 62 150 するとともに、関係法令及び厚生労働省のガイド 経過介護 18 42 の個人情報に関し、適正かつ適切な取扱いに努力 ◆月平均年齢割合分布 要介護 3 要介護 2 要介護 1 0 ※個人情報保護においては法人が保有する利用者等 64 65 69 47 16 23 0 0 0 0 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 相談対応の様子 H15 2 7 0% 27 20% 18 45 40% 60% 19 80% 0 0 100% 在宅でお独り暮らしをされ、今年で100歳を迎えられました 77 石岡市医師会 訪問看護ステーション 活動方針 ■質の高いサービスの提供を行い、地域の利用者、医療、保健、福祉グル ープとの連携を密にし、信頼されるステーションを目指します。 ■職員一人一人が専門的な知識・技術を身に付け、どのような利用者の依頼にも対応できるよう努めます。 活動の あゆみ 当ステーションは、平成7年に開設され、15年が経過しました。 地域の方々が、住み慣れた自宅で、 「自分らしく」安心して日常生活を送ることができるよう、常に利用 者の方と同じ立場に立ち、ご本人とそのご家族の皆様とともに介護保険法、医療保険法関係法令の趣旨に従 ったサービスを提供しています。 開設当初は、状態観察に加え、清拭やリハビリテーションなどを主に行っていました。しかし、医療技術 が発達し、入院期間の短縮化が図られている今、人工呼吸器を装着している方や、難病の方、小児や精神疾 患の方、がんの終末期の方など、医療的な処置や看護が必要な状態で在宅療養をされる方々が増えてきてい ます。また、ご自宅での看取りの支援も行っています。「住み慣れた自宅で安らかに最期を迎えたい。」と、 誰もが願っているのではないでしょうか。ご本人が安らかに最期まで自分らしい生活ができるように身体と 心の支えとなり、ご家族が安心して介護ができるよう、医療、介護などの多職種のスタッフとの連携も行っ ています。これからも皆様に信頼され、より良い看護サービスを提供できるステーションを目指して日々努 力していきます。 ◆概 要 名 称:石岡市医師会訪問看護ステーション 開 設:平成7年4月 事業所番号:0860590017 TEL/FAX:0299-24-3377/0299-24-5707 実施区域:石岡市・小美玉市 営業時間:月曜日∼金曜日AM9:00∼PM6:00 但し、緊急時対応の為連絡があれば対応 可 苦情受付:月曜日∼金曜日AM9:00∼PM5:00 週1回の昼休みを利用し、スタッフ全員で利用者 様の状態、治療方針、ご家族の意向等について、共 通理解を深め、サービス向上を目的としたカンファ レンスを行っています。 78 ◆事例検討会 開設と同時に始った事例検討会も15年目を迎えます。毎月、 運営委員長をはじめ地域の医療機関、保健機関、施設、介護支 援専門員、看護師、介護士等の専門的な意見をもとに在宅での 困難事例を解決するため、活発 な意見交換を行っております。 昨年は、茨城県医学会より『地 域医療功労者褒賞』を頂きまし た。今後も地域医療の推進に尽 力して参ります。 ◆サービス提供内容 ◆年度別利用人数 ・気管カニューレ管理 ・状態観察 ・留置カテーテル管理 ・点滴管理 ・人工呼吸器管理 ・その他 (人) 120 100 80 ・透析、IVH、経管栄養管理 ・リハビリテーション 60 ・酸素療法管理 40 ・入浴介助、清拭 20 ・ストーマ管理 医療保険月平均人数 介護保険月平均人数 0 20 19 10 11 12 75 72 83 H18 H19 11 11 67 69 62 H15 H16 H17 18 92 88 H20 H21 H22 60 72 118 ・終末期ケア全般 ・褥瘡管理、処置 ◆年度別訪問件数 ・小児看護 ・精神看護 (件) 600 ・服薬管理 ・排泄介助 月平均医療訪問件数 月平均介護訪問件数 500 在宅での点滴管理の様子 400 81 64 87 96 385 372 417 453 390 421 407 339 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 95 300 200 100 0 ◆ターミナルケア・看取りケア実施数 気管カニューレからの吸引 (件) 30 医療保険 介護保険 25 褥瘡管理・処置 20 9 15 リハビリテーション 13 10 5 5 8 0 H15 2 18 8 10 4 6 6 H16 H17 8 H18 11 H19 9 9 10 H20 H21 H22 79 石岡市医師会 ヘルパーステーション 活動方針 ■サービスの質を高めると共に保健・医療グループと連携し、一体となっ て良質なサービスを提供し、地域に貢献します。 ■個々の職員が自己研鑚に努め、的確な専門性を身に付け地域の安心して頂けるサービスを提供します。 活動の あゆみ 当事業所は平成14年3月に医師会在宅介護医療支援センター開設と同時に、支援センター内に開設致し ました。 開設から9年、地域の方々が住み慣れた自宅で、 「安心」で「満足」した生活を送れるよう介護保険法の 趣旨に従った、訪問介護及び介護予防訪問介護サービスを提供して参りました。 居宅介護支援事業所・訪問看護ステーション・在宅介護支援センターもセンター内に併設されており他職 種との連携を図りながら支援を行っております。訪問介護が提供するサービスは生活援助と身体介護、相談 援助の3本柱と言われています。利用者様の生活の場である自宅に訪問し、実際の生活場面に深く関わりな がら提供するサービスであることから常に利用者様の立場で考え、専門性に基づいたサービス提供を心掛け ています。また、地域の方々に信頼される事業所となるようこれからも努力と研鑽を重ねていきたいと思い ます。 ◆概 要 名 称:石岡市医師会ヘルパーステーション 開 設:平成14年4月 事業所番号:0870500303 TEL/FAX:0299-35-2231/0299-24-5707 実施区域:石岡市・小美玉市・かすみがうら市 (旧千代田) 営業時間:月曜日∼日曜日(365日) AM7:30∼P M7:00 苦情受付:月曜日∼金曜日 AM9:00∼P M6:00 80 ◆会議・研修 会議 ・リーダー会議 ・サービス内容検討会議 ・業務改善会議 ・スタッフカンファレンス ・感染症の理解と予防 ・介護現場での接遇「コミュニケーション」 ・介護現場における危機管理 外部研修 ・介護関連法令の知識 ・介護従事者のメンタルヘルス ・医学の基礎知識 ・リハビリテーションの理解と利用方法 ・権利擁護プライバシー保護 ・認知症 ・リスクマネージメント ・事故発生防止 内部研修 ・職業倫理 ・ターミナル ・急変時の対応 ・災害支援 ・食中毒について・肺理学療法(介護編) ◆月平均利用者数 (人) 50 要介護 5 要介護 4 要介護 3 45 40 35 10 5 25 20 7 10 7 6 5 15 6 5 7 18 16 経過介護 予防介護 6 5 3 5 8 3 9 7 7 6 8 9 8 11 3 4 4 H15 H16 H17 4 5 2 3 5 0 要介護 2 要介護 1 6 4 30 ◆月平均訪問件数 6 8 H18 8 H19 6 H20 4 600 0 500 5 400 8 300 7 200 199 予防介護 身体生活 161 7 H21 11 H22 0 45 69 211 0 145 18 31 31 194 138 137 91 90 97 71 9 100 生活援助 身体介護 0 135 6 6 8 (人) 700 162 144 169 136 159 161 H15 H16 H17 H18 H19 H20 234 179 62 77 298 297 H21 H22 ◆月平均サービス内容別推移表 (件) 300 身体生活 生活援助 予防介護 298 297 234 250 199 211 194 200 162 150 身体介護 169 179 159 161 144 161 143 135 100 97 50 136 18 0 0 H15 H16 138 137 91 31 90 31 77 71 62 69 45 0 0 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H18年よりアンケート調査及び職員自己評価を 実施しています。毎年95パーセント以上の回収率 から頂く貴重なご意見や要望と、職員の自己評価か ら分析、課題検討を行い、更なるサービスの向上を 目指します。 81 ◆損益計算書 訪問看護ステーション 区 分 平成 7年度 平成 8年度 (単位:千円) 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 Ⅰ 医業収益 13,828 26,811 20,827 27,954 26,170 26,228 41,603 52,337 50,998 48,667 51,019 51,815 52,639 56,980 64,111 52,417 医療・介護収益 13,828 26,806 20,827 27,954 26,170 26,228 41,195 51,872 50,095 48,501 50,905 51,652 52,575 56,946 64,094 52,408 その他医業収益 Ⅱ 医業費用 材 料 費 給 与 費 5 408 経費・減価償却費 本部費配賦額 医業利益 Ⅲ 医業外収益 167 407 234 153 139 83 3,266 2,663 2,200 82 163 205 327 189 114 76 79 64 34 17 9 116 88 132 77 52 84 105 96 58 46 1 29 39 26 3,630 5,739 4,859 5,147 5,355 6,087 4,985 5,482 5,519 4,846 396 420 432 600 2,727 12,087 15,870 16,517 20,200 17,123 15,111 14,083 11,952 17,060 8,924 128 4 13 3,541 4,030 53 53 4,887 5,459 417 ▲2,907 9,173 1,669 6 ▲2,901 3,661 3,325 14 3 2,525 84 63 42 6,648 1,585 3,612 3,286 98 1 2 1 2,500 ▲2,901 6,648 ▲915 3,691 3,612 ▲405 128 145 186 83 1 2 2 22 4 2,794 12,088 15,872 16,518 20,273 17,160 15,187 14,271 12,136 17,121 9,167 114 71 37 4,502 190 31 73 4,760 77 654 Ⅵ 臨時費用 82 114 2 3,421 Ⅴ 臨時収益 当期純利益 166 12,802 14,568 16,724 20,591 19,161 19,376 25,679 30,265 29,275 23,057 23,520 25,033 28,298 34,507 40,801 37,799 Ⅳ 医業外費用 経常利益 903 16,735 17,638 19,158 24,293 22,845 23,501 29,516 36,467 34,481 28,467 33,896 36,704 38,556 45,028 47,051 43,493 委 託 費 研究研修費 465 247 4,719 1,382 57 132 3,448 11,974 15,872 16,447 20,273 17,160 15,187 14,271 12,136 21,783 10,417 ヘルパーステーション 区 分 Ⅰ 医業収益 居宅介護収益 その他医業収益 Ⅱ 医業費用 材 料 費 給 与 費 委 託 費 研究研修費 経費・減価償却費 本部費配賦額 医業利益 Ⅲ 医業外収益 Ⅳ 医業外費用 経常利益 Ⅴ 臨時収益 Ⅵ 臨時費用 当期純利益 (単位:千円) 平成 14年度 12,921 12,712 209 12,212 6 10,269 50 1 1,886 平成 15年度 22,579 22,179 400 16,919 15 14,559 53 15 2,277 平成 16年度 22,391 22,206 185 18,677 14 16,241 53 51 2,318 平成 17年度 17,054 16,929 125 14,716 14 12,639 126 23 1,914 平成 18年度 15,222 15,105 117 14,271 5 12,053 112 1 2,100 2,375 951 40 4 987 平成 19年度 15,930 15,862 68 13,935 32 11,377 106 44 2,100 276 1,995 51 5 2,041 平成 20年度 15,495 15,474 21 13,323 17 10,953 101 22 1,906 324 2,172 54 2 2,224 平成 21年度 24,557 24,530 27 22,970 23 18,199 157 17 3,998 576 1,587 367 5 1,949 2,987 709 5,660 3,714 72 2,338 37 709 64 5,596 3,786 709 5,596 3,786 2,375 987 2,041 2,224 4,936 平成 14年度 24,374 23,634 740 22,894 平成 15年度 28,472 27,970 502 21,635 平成 16年度 26,955 26,504 451 22,262 2 19,163 69 59 2,969 平成 17年度 33,422 28,204 5,218 34,380 平成 18年度 45,117 39,480 5,637 45,727 平成 19年度 42,058 37,251 4,807 45,541 平成 20年度 35,683 35,683 平成 21年度 41,984 41,984 平成 22年度 47,758 47,758 44,523 46,328 31,126 132 24 3,098 41,114 129 23 4,461 6,837 4,693 72 ▲958 37 1,481 6,837 4,765 ▲921 ▲610 49 5 ▲566 41,331 137 49 3,700 324 ▲3,483 80 5 ▲3,408 39,401 121 56 4,573 372 ▲8,840 71 3 ▲8,772 43,452 1 38,878 108 140 4,037 288 ▲1,468 42 2 ▲1,428 20,024 50 21 2,799 18,352 53 18 3,212 1,480 1 1,481 6,837 4,765 ▲921 ▲566 ▲3,408 ▲8,772 ▲1,428 1,537 平成 16年度 2,940 2,940 平成 17年度 2,980 2,980 平成 18年度 3,676 3,676 平成 19年度 3,900 3,900 平成 20年度 4,000 4,000 平成 21年度 4,325 4,325 平成 22年度 4,325 4,325 3,587 2,272 3,794 3,232 10 9 543 4,783 4,132 20 7 624 4,787 4,197 26 4,964 4,310 8 5,233 4,629 6 ▲647 183 360 ▲824 ▲814 ▲1,107 108 ▲922 108 ▲1,215 528 36 ▲887 1 108 ▲994 610 36 ▲964 1 108 ▲1,071 5,269 4,628 13 9 583 36 ▲944 108 ▲1,052 25 ▲933 256 ▲824 ▲922 ▲1,215 ▲994 ▲1,071 ▲1,052 ▲677 居宅介護支援事業所 区 分 Ⅰ 医業収益 居宅介護収益 その他医業収益 Ⅱ 医業費用 材 料 費 給 与 費 委 託 費 研究研修費 経費・減価償却費 本部費配賦額 医業利益 Ⅲ 医業外収益 Ⅳ 医業外費用 経常利益 Ⅴ 臨時収益 Ⅵ 臨時費用 当期純利益 (単位:千円) 在宅介護支援事業所 区 分 Ⅰ 医業収益 運営委託収益 その他医業収益 Ⅱ 医業費用 給 与 費 委 託 費 研究研修費 経費・減価償却費 本部費配賦額 医業利益 Ⅲ 医業外収益 Ⅳ 医業外費用 経常利益 Ⅴ 臨時収益 Ⅵ 臨時費用 当期純利益 35 1,280 平成 22年度 25,076 24,084 992 21,156 28 17,479 138 23 3,128 360 3,920 13 3 3,930 139 3 4,066 40,846 107 40 5,095 240 1,430 112 5 1,537 (単位:千円) 562 36 ▲908 83 社会福祉法人欅会 社会福祉法人 欅会 石岡市特別養護老人ホーム のぞみ のぞみデイサービスセンター 石岡市デイサービスセンター 社会福祉法人 欅会 法人理念 福祉サービス利用者が、心身共に健やかに育成され、社会、経済、文化その他のあらゆる分野の活動に参 加する機会を得られると共に、その環境、年齢及び心身の状況に応じ、地域において必要な福祉サービスを 総合的に享受できるよう援助します。 特別養護老人ホームのぞみ 開設10周年を迎えて… この度、社会福祉法人 欅会が設立10周年を迎えるにあたり、これまでご指導・ ご鞭撻を賜りました関係者の皆様には心より感謝申し上げます。 介護保険法が平成12年4月に施行されましたその一年後、平成13年4月に石岡 市特別養護老人ホームのぞみは開設されました。初めは定員50床、石岡市より運 施設長 加賀谷 吉也 営を委託されるという公設民営の形で事業を開始致しました。 その後、平成15年4月には、短期入所生活介護(定員12名) 、通所介護(定員20名) 、 生きがいデイサービス(定員15名)の新規事業も拡張しました。 同時に、施設をユニットに細分化し、個別ケアの実践を取り入れ、 「入居の方々が我が家のように気兼ね なく」生活できる環境を心掛け、より良いサービスの提供に向けて全職員がチームで対応するネットワーク 作りを目指し運営して参りました。 今後は、平成24年4月に施行される介護保険法一部改正や報酬改正を見据えて、地域のニーズに合わせ、 関係機関、ご利用者様とそのご家族様、地域住民の皆様と共に、新たな高齢者介護のステージに向けた取り 組みの展開を思案しております。 その為には、スタッフのキャリアアップ支援、ICT、RT技術を採用した業務の効率化、省力化による処遇 改善等を勧め、ご利用者様の高いニーズにお応えできるケアを提供していきたいと考えております。 また、 高齢者福祉に関する事で「分からない事、困った事があったら【のぞみ】に相談してみたら良いよ!」 と多くの方々におっしゃっていただけるような、地域に開放された施設運営を心掛け、職員一同邁進して参 りますので、今度とも変わらぬご支援、ご尽力を御願い申し上げます。 ◆事業主体概要 ◆沿 革 西暦 和暦 2001 H13 2002 H14 のぞみ家族会発足 海外研修生受入(ブラジル) 広報誌第1号発行 電話番号:0299(27)5501 2003 H15 併設型ショートステイ開設(定員12名) のぞみデイ開設(定員20名) 生きがいデイ 医師会より引継ぎ(定員15名) FAX番号:0299(27)5502 2004 H16 臨床研修協力施設として認定・研修医の受入開始 2005 H17 ホームページ開設 2006 H18 石岡市より指定管理を受ける 2007 H19 ㈶日本相撲協会より福祉相撲号の贈与 初代 施設長(児玉透)急逝 2008 H20 2代目 施設長(加賀谷吉也)就任 H23 東日本大震災(3.11) 震災に伴うエアコン修繕工事 創立10周年 施設設置者:石岡市 事業所運営主体:社会福祉法人 欅会 代表者氏名:理事長 瀧田 孝博 法人所在地:茨城県石岡市大砂10527番地6 ホームページ:http//nozomijs.jp/ E - m a i l : nozomi0@joy.ocn.ne.jp 2011 86 内容 社会福祉法人 欅会設立 特養のぞみ開設(定員50名) 空所型ショートステイ開始 ◆施設概要 歴代施設長 代 氏 名 就任期間 初代 児玉 透 H13. 4 . 1∼H19.9.28 職務代理者 成富 勇 H19. 9 .29∼H20.3.31 施設の種類:指定介護老人福祉施設 2代目 加賀谷吉也 H20. 4 . 1∼ 施設の名称:石岡市特別養護老人ホーム 特別養護老人ホーム のぞみ 事業所区分:茨城県指定 ◆組織図 (平成13年4月1日指定) 看護課 介護職 特養・短期 施設長 副施設長 看護職 介護課 介護支援専門員 事業所番号:第0870500279号 施設長氏名:加賀谷 吉也 入 所 定 員:50名 理学療法士 音楽療法士 ショートステイ 生活相談員 事務課 理事長 通所 管理者 管理栄養士 事務職 施設の名称:石岡市特別養護老人ホーム 清掃職 のぞみ 生活相談員 副管理者 石岡市デイサービス 管理者 施設の種類:短期入所生活介護 事業所区分:茨城県指定 看護職 空所型:平成13年10月1日指定 介護職 併設型:平成15年4月1日指定 介護職 事業所番号:第0870500279号 施設長氏名:加賀谷 吉也 利 用 定 員:12名(併設型) デイサービスセンター 施設の種類:通所介護 施設の名称:のぞみデイサービスセンター 事業所区分:茨城県指定 (平成15年4月1日指定) 身体上又は精神上著しい障害があるために常時の 介護を必要とし、かつ、居宅においてこれを受ける ことが困難な方に対し、介護保険制度における指定 事業所番号:第0870500394号 管理者氏名:加賀谷 吉也 利 用 定 員:20名 介護老人福祉施設サービス、指定短期入所生活介護 サービス並びに通所介護サービスを提供致します。 また、特定高齢者の要支援・要介護状態となる事 の予防を目的とした介護保険制度外のデイサービス も提供しております。 「見る、 見せる」 「聴く、聞かせる」 「食す」 「触れる、 触れあう」 「作る」 「考える」等の「いつも生活」 「い つもの様に」が続くことを目標として掲げ、常にサ ービスと技術の向上に向け励んでおります。 公 益 事 業 施設の種類:通所型介護予防事業 施設の名称:石岡市デイサービスセンター 事業所区分:石岡市指定 (平成15年4月1日指定) 管理者氏名:加賀谷 吉也 利 用 定 員:15名 87 石岡市特別養護老人ホーム のぞみ (指定介護老人福祉施設:定員50名) 基本理念 ■利用者の個性を大切にし、その人の意思及び人格を尊重し、常にその人の立場に立って、自由で主体的な 生活が送れるようにトータルな援助を致します。 ■「のぞみ」を社会資源として自覚し、地域福祉の根拠となる施設作りを目指します。 平成13年4月に開設した石岡市特別養護老人ホ ームのぞみは、常時介護が必要な方(要介護1∼5 ◆沿 革 と認定された方)を対象に、施設での生活支援を行 H13年 特養開設 H14年 海外研修生受入 H16年 研修医臨床研修受入 ります。 H18年 石岡市より指定管理を受ける 地域住民の方との交流、社会資源の活用など、社 H19年 福祉相撲号贈呈(日本相相撲会様より) いながら、安心で生き生きとした毎日を送ることが 出来るよう、また、ご利用者様だけでなくご家族様 と共に考え、歩んでいける施設の実現を目指してお 会とのつながりを大切にしながらサービスの提供を 図ります。 ◆入所者年齢構成の推移 65∼69 85∼90 64歳以下 80∼84 70∼74 90歳以上 75∼79 100% 80% 60% 40% 20% 0% H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 ◆月平均利用者数・月平均要介護 (人) 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 45 19.8 21.1 19.9 19.8 19.1 13.7 17.9 10.9 16.3 14.5 5 0 88 13.8 15.1 13.8 16.1 6.9 6.0 3.0 4.8 3.0 4.6 2.5 3.8 4.3 2.9 3.8 H15 H16 H17 H18 H19 20 10 16 15 5.5 6.9 20.5 16.8 8 15 14 14 13 11 11 10 10 30 15 14 退所者数 15 12 35 25 入所者数 18 16 50 40 ◆入所・退所状況 9 7 6 8.2 8.4 13.2 10.3 2.8 3.0 4.8 2.0 9.6 2.8 1.5 H20 H21 H22 4 2 0 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 日 常 風 景 のぞみでは、普段ご利用者様のペースでのんびり と過ごして頂いております。ここでは、職員やご利 用者様同士の触れあいなどの様子を紹介させて頂き ます。 雪だるまと一緒に スタッフと一緒に のぞみ畑にて 行 事 風 景 毎年職員が様々な行事を立案・実施しています。 ご利用者様がご家族様と一緒に楽しんで頂く納涼祭 などの全体行事と、外出や調理レクを中心としたフ ロア行事等、季節を感じて頂けるような行事を職員 も一緒になって楽しんでおります。 ◆年間行事 4月:いちご狩り外出 10月:運動会 5月:水族館外出 11月:敬老会 6月:家族会 12月:クリスマス会 利用者懇談会 1月:餅つき会 7月:花火大会 2月:節分 8月:納涼祭 3月:観梅外出 9月:石岡お祭り外出 お花見外出 石岡お祭り いちご狩り 花火大会 クリスマス会 餅つき会 運動会 89 石岡市特別養護老人ホーム のぞみ (短期入所生活介護:定員12名) 基本方針 ■家庭的な環境のもと、楽しく安心で安定した日常生活を提供いたします。 ■ご利用者様が常に笑顔でいられるような生活空間や、交流の場を提供いたします。 ■継続的に楽しみながら行えるリハビリ体操をご利用者様の意見を取り入れながら行います。 要支援1、2及び要介護1∼5と認定された方が ご利用頂けます。 在宅で生活しながら、 ご本人様及びご家族様の状況 に応じて、 短期間の施設サービスを提供いたします。 我が家で暮らすような安らいだ気持ちでお過ごし 頂きながら、外食・外出などの行事を企画し、気分 ◆沿 革 H13年 空所型受入開始 H15年 併設型開設 H17年 C棟→ひだまり棟と改名(ショート専門棟) 転換を図ります。 ◆月平均利用者数・平均要介護 予防 要介護3 (人) 35 1.9 30 2.8 7.3 25 1.8 20 15 2.4 要介護1 要介護4 5.0 1.8 3.8 7.7 要介護2 要介護5 7.0 4.5 3.5 7.8 6.8 8.0 10.3 8.5 7.8 7.7 10.3 5.2 9.3 9.4 7.6 8.4 H17 H18 9.5 10 5 0 5.9 5.1 H15 7.2 8.9 9.2 10.7 5.3 5.1 0.8 0.1 3.5 0.1 3.5 0.3 1.9 0.3 1.6 1.3 2.4 1.3 1.5 1.2 H16 H19 H20 H21 紫陽花の苗付け。のぞみ畑に色を添えます。 H22 ご利用時の風景。 職員が優しく出迎えます。 職員との共同作業。職員が絵を描き、ご利用 者様が色を塗ります。 90 のぞみデイサービスセンター (通所介護:定員20名) 基本方針 ■ご利用者様とご家族様の要望・意向を十分に反映させたサービス提供に努めます。 ■「その人らしさ」を把握し、レクリエーションや行事など余暇時間の充実を図ります。 ■地域に開かれたデイサービスを目指します。 のぞみデイサービスでは、身近な憩いの場を提供 ◆平均利用者数・要介護度 すると共に、入浴・お昼の食事や健康チェック、介 予防 要介護3 護その他生活全般にわたる援助をさせて頂いており ます。 40 折り紙や貼り絵、施設外への外出、調理レクリエ 35 ーションを行う等、ご利用者様が少しでも充実した 30 一日をお過ごし頂けるよう、真心込めたサービス提 25 20 供を目指しております。 5 行 事 風 景 0 要介護2 要介護5 3 1 1 0.3 1 1 1 7 7 H15 1 H16 4 5 4 4 13 15 5 6 8 11 5 7 2 H17 4 9 8 8 1 4 6 11 7 7 4 2 1 12 11 7 0.2 1 7 9 15 10 要介護1 要介護4 1 H18 4 4 4 4 H19 H20 H21 H22 外 食 会 皆さんのリクエストに応じて外食会も行います。気心の知 れた仲間との外食は、開放感も手伝って、本当に美味しそ その季節季節にあった行事を企画・実施します。皆さん うに召し上がります。 思い出話に花が咲き、たくさんの笑い声があれます。 七 夕 会 運 動 会 お 散 歩 91 石岡市デイサービスセンター 生きがいデイ(通所型介護予防事業:定員15名) 生きがいデイサービスは、おおむね65歳以上の特定高齢 者を対象に、要支援・要介護状態となることを予防する事を 目的としています。 一人ひとりが自立し、社会的で活動的な生活・人生を送る ことが出来るように支援をしていきます。 又、季節毎の楽しいイベント、調理や指先を使った物作り など、様々な活動を通じて地域や職員、利用者様同士の関わ りを大切にしながら、今後も笑顔のたえないデイサービスに していきたいと思います。 ◆平均利用者数 行 事 風 景 (人) 350 300 250 200 150 313 227 262 255 H17 H18 H19 301 295 100 50 0 H20 H21 H22 年度 男の料理教室 皆様の趣味や特技を活かしたレクリエーション や、 天気の良い日には外出・買い物にも出かけます。 フロアー内は常に笑い声があふれます。 運動機能の維持・ 向 上 を 目 的 に、 リハビリ体操を 行います。 真夏のスイカ割り 日帰り旅行 92 ハロウィンパーティ のぞみ諸会議・研修内容 業務委員会 会 議 サービス担当者会議 【会 議】 毎月1回、諸会議を開催し、他職種の連携強化、施 職員会議 設運営やサービス内容の見直しについて話し合い、 入所判定会議 業務改善を図ります。 【研 修】 法人全体の職員を対象に様々なテーマにおける内部 研修を企画・開催し、また、外部研修への参加調整 を図り、一人ひとりの質の向上に努めています。 【委員会】 各委員会を設置し、他職種連携し様々な活動に取り 組んでおります。 内部研修 職業倫理研修 リハビリ研修 リスクマネジメント研修 嚥下機能、口腔ケア研修 救急法研修 権利擁護研修 感染症及び食中毒予防研修 医療ケア研修 ターミナルケア研修 外部研修 食中毒予防研修 口腔ケア研修 医療ケア研修 リスクマネジメント研修 高齢者権利擁護推進委員研修 メンタルヘルスケア研修 認知症ケア研修 レクリエーション研修 ターミナルケア研修 行事委員会 委員会 活動内容 施設行事の計画・実施活動 防災委員会 法人全体の防災避難の計画・実施活動 給食委員会 食事内容の向上と改善 感染・排泄・褥瘡対策委員会 感染症、褥瘡予防への対策。排泄ケアへの取組み 身体拘束・事故対策委員会 事故対策防止、身体拘束ゼロへの取組み 広報委員会 広報誌の作成・配布活動。その他、広報活動 研修委員会 外部、内部研修の調整。実習生の受入・指導 ボランティア委員会 ボランティアの受入対応 医療ケア検討委員会 経管栄養や吸引等医療ケアの提供に関する取組み 就業規則委員会 就業規則の見直しや改善 93 社団法人 石岡市医師会 役員名簿 平成24年3月1日現在 [ 任期 平成22年4月1日∼平成24年3月31日 ] 会 副 会 長 瀧 田 孝 博 長 小 林 博 雄 柏 木 史 彦 元 山 誠 冨 田 雅 弘 小 貫 道 子 飯 田 利 博 友 部 正 大 吉 野 淨 長 尾 完 加 部 俊 文 山 口 典 久 ※ 理 事 小 林 雅 人 監 議 副 裁 議 定 委 事 塩 原 修 蔵 長 江 畑 隆 夫 長 滝 田 泰 彦 員 小 塙 清 久保田 美奈代 芹 澤 雄 二 江 畑 隆 夫 吉 田 久 昭 太 田 誠 吉 川 酒 井 元 県医師会代議員 瀧 田 孝 博 小 林 博 雄 県医師会予備代議員 柏 木 史 彦 冨 田 雅 弘 顧 問 ※ 齋 藤 浩 ※平成22年7月3日選任 (任期:平成22年7月3日∼平成24年3月31日) 95 ◆社会福祉法人 欅会 役員名簿 平成24年3月1日現在 理事 (定数7名) 理事長 瀧田 孝博 H23.1.19∼H25.1.18 理 事 冨田 雅弘 H23.1.19∼H25.1.18 理 事 小林 博雄 H23.1.19∼H25.1.18 理 事 柏木 史彦 H23.1.19∼H25.1.18 理 事 飯田 利博 H23.1.19∼H25.1.18 理 事 木村美枝子 H23.1.19∼H25.1.18 理 事 加賀谷吉也 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 (定数15名) 評議員 加部 俊文 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 友部 正大 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 飯田 利博 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 小林 雅人 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 山口 典久 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 小貫 道子 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 長尾 完 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 吉野 淨 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 元山 誠 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 井坂日出代 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 須田 勝 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 仲田 卓 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 土師 照夫 H23.5.31∼H25.1.18 評議員 岡野 裕子 H23.1.19∼H25.1.18 評議員 畠山 和博 H23.1.19∼H25.1.18 監 事 飯村 裕一 H23.1.19∼H25.1.18 監 事 小野登代子 H23.1.19∼H25.1.18 監事 (定数2名) 96 石岡市医師会病院のロゴマークについて 石岡市医師会病院は、地域のために住民と相携え、 医師会が中心となって建てた病院です。石岡市の “I”を中心に、左右の円は「医療従事者」と「地域 住民=患者さま」を表しています。医師と患者の対 話・交流こそ医療の根幹であり、医師会病院の姿 です。マークに使用した色、濃紺はロイヤルブル ーといい「沈着真摯な姿勢」を表現しました。地に 配した淡い水色のストライプは「無限に伸びる可能 性」をイメージしています。 石岡市医師会病院 25年のあゆみ 発行日 平成24年2月28日 編集者 25周年記念誌編集委員会 発行人 石岡市医師会 会長 瀧田孝博 茨城県石岡市大砂10528-25 電話 0299(22)4321 Ishioka City Medical Association Hospital
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