SAS® Viya

SOLUTION OVERVIEW
SAS® Viya
™
あらゆるアナリティクスの課題に対応できるように設計された
革新的なクラウド対応のプラットフォーム
概要
データ・サイエンティストのチームであろうとリアルタイムで答えを出す自動化アプリケーションで
あろうと、企業や組織のアナリティクスのニーズに対応し、最良の意思決定を支援する分析結果を
常に速やかに提供し続けるためには、いくつもの要件を満たす必要があります。
• データの準備や探索、高度なアナリティクスを実行するための超高速処理
• 管理、保守、統制の全てを容易に行える統合環境
• 必要に応じて規模を拡大/縮小し、多様なインフラを活用することができる、スケーラブルかつ
ダイナミックなアーキテクチャ
• どのような種類や規模のデータでも分析できるアナリティクス機能の包括的なスイートと、それ
に対するセルフサービス方式のアクセス
SAS Viya はオープンなクラウド対応のインメモリ・プラットフォームであり、高速で正確なアナリティ
クスの結果をいつでも利用するために必要な機能を全て提供します。柔軟性と拡張性に優れ、フォー
ルト・トレランス機能も備えた弾力性の高いプラットフォームにより、現在の複雑なアナリティクスの
課題に対応しながら、将来の規模拡張にも無理なく対応することができます。SAS Viya には以下の
特長があります。
• アナリティクスのリーディング・カンパニーが提供する最先端かつクラウド対応のアナリティクス・
プラットフォーム
• コードベースの標準化を通じて SAS と他のプログラミング言語を区別なく取り入れることができ、
ガバナンス機能も備えた単一のオープンなアナリティクス環境
• パブリック・クラウドとプライベート・クラウドのどちらにも導入できる、SAS ならではの包括性
と拡張性を備えたプラットフォーム
利点
あらゆるアナリティクスの管理と統制を容易に実行
SAS Viya では、SAS 言語からだけでなく、Python、Java、Lua のような
SAS Viya は、どのようなアナリティクスの課題も速やかに克服できる独
他のプログラミング言語からであろうと、公開された REST API を用いた
自のプラットフォームです。例えば、最初から組み込まれているアナリティ
独自のアプリケーションからであろうと、アナリティクス・ライフサイクル
クスに関する各種サービスを用いて簡単にアプリケーションを構築、公開
の全側面を統合することができます。一元的に管理およびモニタリングさ
することができます。また、統制の取れたアプリケーションによって答えを
れるプラットフォーム上で、全てのアナリティクスの資産を集積する単一
素早く導き出し、最良の結果を達成できます。
のインベントリを使って、SAS のパワーを活用できます。異なるコードベー
スの使用に伴う同期問題を解決する機能もあります。アナリティクスの中
SAS Viya の新たな世界へようこそ。この環境では、オープン・アーキテ
央バックボーンが確立されるため、異なる環境間で更新を行うコストが不
クチャにより、データ・サイエンティストからビジネス分析担当者、アプリ
要になります。コンプライアンス問題に頭を悩ます時間も減り、イノベー
ケーション開発者から経営幹部まで、あらゆる人々のニーズに対応できま
ションに集中できるようになります。
す。また、アジャイルな IT 活用に欠かせないアナリティクスの管理とガバ
ナンスを信頼性・拡張性・安全性に優れた形で実現します。
必要に応じた規模の拡大/縮小
高速に答えを導き出すインメモリ・アナリティクス処理
模な導入からスタートし、必要に応じて拡張できるため、特定のクラウド・
SAS Viya は、どのようなビジネス要件にも対応できるテクノロジーを備
プロバイダーの制約で身動きが取れなくなる心配がありません。コードは
SAS Viya は、処理の弾力性が高く、規模の調整も容易です。最初は小規
えており、企業や組織が、絶えず変化し対象範囲も広がり続けるアナリティ
可搬性に優れており、アプリケーションを書き換えずにどこでも実行する
クスのニーズに対処できるよう支援します。ユーザー数、データ規模、デー
ことができます。
タ更新頻度などを問わず、常に短時間で答えを取得することができます。
このアーキテクチャは弾力性の高い分散処理を前提として設計されてお
日常的な分析負荷の合理化と生産性向上
り、環境に応じて分析負荷が最適化されます。
SAS Viya で利用できる統合機能を活用すると、アナリティクス・チーム
複数のコードベースを保守・管理するコストの削減
はさまざまなアプローチの可能性を探り、従来のプログラミング言語より
も短時間で解決策を見つけることができます。SAS へのアクセスは、ガイ
一元管理されるひとつの環境から、アナリティクス・ライフサイクルを構
ド付きのワークフロー・インターフェイスからでも、数多くのプログラミン
成する全てのタスクを共通の基盤上で実行できます。データのアクセス・
グ環境からでも行えるため、習熟の敷居も下がります。
準備・探索、モデルの開発・導入といったタスクの管理に、それぞれ異な
るツールを使う必要はありません。スコアコードはグラフィカル・インター
フェイスによって、またはコード開発者が提供するプログラムによって自
動生成され、環境全体で共通です。コードを再定義する必要がないため、
さまざまな業務環境でアナリティクスの資産を再利用することができます。
カスタマイズ可能なダッシュ
ボ ード の 例 。管 理 者 は サ ー
バーの使用状況、システムの
健全性、ユーザーの活動など、
SAS Viya のアナリティクス環
境全体を「見える化」すること
ができます。
課題
• ビッグデータの取り扱いと計算処理に関する課題:日々、データは
• アナリティクスに関するガバナンスの欠如:オープンソースのテク
増え続け、問題は複雑化しています。企業や組織に求められているの
ノロジーは散在しており、統合性を欠いているのが一般的です。デー
は、多種多様なデータを分析し、パフォーマンスの改善を重ね、どの
タとアプリケーションに対する統制が欠如していると、保守、隠れた
ようなアナリティクスの課題でも速やかに答えが得られる手段です。
コスト、ガバナンス、コンプライアンスに関する懸念が高まります。
• 拡張性の高いソリューションを限られた予算内で導入しなければな
らないというプレッシャー:予算を無尽蔵に使える IT 部門など、ど
• 多様なテクノロジーのポートフォリオを管理する困難さ:データ管
こにも存在しません。しかし、ユーザーの要求に遅滞なく対応し続け
れているケースは珍しくありません。その結果、モデルの現行バー
られる低コストかつ俊敏なエンタープライズ・プラットフォームな
ジョンはどれか、最新状況が反映されているのか、必要に応じて更新
ど、存在するのでしょうか?
されているのか、といった点の把握が難しくなっています。
理やアプリケーション管理のために組織全体で複数のツールが使わ
• 全ての要因が常に変化し続けるビジネス環境:現在では、ビジネス
• 最適ではないテクノロジーが意思決定を阻害:低速なツールや IT の
要件は絶えず変化し、新たなテクノロジーが次々に登場し、顧客の
縦割り管理は、新たな洞察の獲得やイノベーションの業務適用をタ
ニーズも進化し続けます。ニーズと足並みを揃えて成長し、末永く活
イムリーに行うことを不可能にします。
用できる最良のソリューションが何かを判断するには、どうすれば
よいのでしょうか?
さまざまな部署とのコラボレーションの促進
済みの SAS のアナリティクス機能を既存アプリケーションに追加する目
アナリティクスを専門とする担当者は、ビジネス・コンテキストを説明する
的で利用できるパブリック REST API 群も含まれています。
ことや、データや分析要素に関する意思疎通のための共通の土台を見つ
けることに時間をかけすぎる傾向があります。SAS Viya では、Web ベー
アナリティクス・チームは好みの言語で作業しながら、共通プラットフォー
スの統合インターフェイスと統一された標準コンポーネントによって共有
ム上で全てのアナリティクスの資産を統合し、組織全体にわたって一元管
とコミュニケーションの基盤が確立されます。これにより、データ探索と
理されるインベントリを構築することができます。
モデル構築のプロセス全体で、複数のユーザーがニーズに合った方法と
タイミングでデータを分析し、対話操作型でコラボレーションできるよう
になります。
超高速の分散インメモリ処理
SAS Viya が提供するのは、次世代の SAS In-Memory Analytics です。
データと分析負荷に関するオペレーションが単一サーバーのコア群、ま
機能
たは大規模コンピューティング・クラスターのノード群に自動的に分散さ
弾力性と拡張性に優れたクラウド環境
ます。
れるため、極めて高速な並列アーキテクチャの利点を最大限に活用でき
SAS Viya は、プライベート・クラウドとパブリック・クラウドの両方で優れ
た弾力性と拡張性を発揮できるように設計されています。インメモリ方式
対話操作型のビジュアルな調査や高度な分析処理といった用途を問わず、
の分析計算処理は制約のない環境に最適化されていますが、制約のある
全てのデータ、テーブル、オブジェクトが必要性に応じてメモリ内に保持
環境に合わせて調整することも可能です。処理の弾力性が高いため、ニー
されます。SAS Viya ランタイム・エンジンは、同時アクセスに適したセキュ
ズやリソースに自動的に適応し、必要に応じてコンピューティング能力が
アかつスケーラブルなマルチユーザー環境を提供するため、多くのユー
加減されます。規模面の弾力性も高いため、異なるシナリオを短時間で
ザーがコラボレーションに参加して、同じ生データを探索したり、モデル
実験することも、より複雑なアプローチを大量のストリーミング・データ
構築を同時に行ったりすることが可能です。
に適用することも可能です。
また、分散処理用にコードを書き直す必要はありません。コードの可搬性
オープンなアナリティクス・コーディング環境
が高いため、いったん記述したコードはどこでも実行することができ、ど
SAS のアナリティクス機能を幅広いプログラミング言語から容易に利用
のような規模のデータを扱う課題でも解決できます。SAS Viya で構築し
できるため、データ・サイエンティストの業務遂行能力が高まります。
たコードは、インストリーム、インデータベース、インメモリの方式でも、
モデル作成者やデータ・サイエンティストは、Python ノートブック、Java
Hadoop やパブリック/プライベート・クラウド内でも、さらにはデバイ
クライアント、Lua スクリプティング・インターフェイス、あるいは SAS の
ス内でも実行できます。特定のインフラの制約に縛られることは、もうあ
どれを使う場合でも、データ操作、高度なアナリティクス、分析レポートに
りません。
関する SAS のパワーを容易に利用できます。
フェイルオーバーも万全の弾力性の高いアーキテクチャ
SAS Viya は 1 つのコードベースで定義されており、このベースには他の
信頼できる答えを得るためには、信頼できる分析処理能力が欠かせませ
言語からもアクセスできます。
ん。全ての分析計算処理が中断することなく確実に完了するような環境
が必要です。SAS Viya はフォールト・トレランス機能も備えており、サー
オープン開発プラットフォームとして設計されている SAS Viya には、実証
バーの故障を自動的に検出し、必要に応じて処理を再分散します。この
の優位性
The
SAS®Analytics
Viya™の詳細、ホワ
SAS Visual
• 極めて大規模なアナリティクスの課題にも対応できるスケーラビリティ:
主な機能(前ページより続く)
柔軟性の高いメモリ管理および分散処理を活用できるため、洞察を導き
イトペーパーのダウンロード、スクリー
• 統一されたアナリティクス環境:SAS Viya は、アナリティクス・ラ
導入展開の柔軟性
ンショットの確認、関連資料の閲覧につ
出す分析処理の規模に合わせてコードを描き直す必要がありません。
イフサイクル全体のあらゆるタスクの開発・導入・管理を一元的に
• 俊敏な IT の実現に最適:SAS Viya は、データベース、メモリ、メモリ、
• 従来のオンプレミス型導入:
いては、sas.com/jp/go/va にアクセ
行うための共通の統合環境を提供します。
デバイス、
、プライベート/パブリック・クラウドなど、
Hadoop
サーバーをサポートするシングルサーバー
・モー
• 中堅・中小規模の組織では、
Windows
スしてください。
どのような場所でも必要に応じて分析処理を実行し、
洞察を提供でき
• 導入展開を加速するオープン性:このオープン開発プラットフォーム
ドを活用可能。
または、sas.com/jp/go/va/demos
は、組織全体のユーザーに SAS テクノロジーを提供するために利用す
るように設計・構築されています。そして、アナリティクス・アーキ
• 分散モードは、Linux ベースでデータ処理要件の増大に応じた拡張が容易。
テクチャのガバナンスと安全性が常に確保されます。
る各種の SAS Viya 対応製品群の実行基盤となります。また、SAS 以外
試しください。
• クラウド型導入:
の Python、Lua、Java といった言語によるコーディングや、同じ共通の
• 現在および将来のアナリティクスのニーズを満たすことのできる最
• Amazon EC2 Web先端のプラットフォーム:最新のオープンなコンピューティング環
Services を含むパブリック・クラウド・プロバイダー。
アナリティクス手法に対するインターフェイスをサポートしています。
で SAS Visual Analytics の操作をお
・クラウ
• お客様独自のプライベート
境である
• データのガバナンス機能と、SAS または他の言語で構築された分析モ
SASドおよび/または仮想化データセンター。
Viya は、アナリティクス・チームがイノベーションを
デルのガバナンス機能:SAS や他のプログラミング言語で構築され
重ね続ける環境として最良のアナリティクスのアーキテクチャです。
たモデルを対象とする総合的なガバナンス機能を備えた単一のアナ
可搬性の高いコードを定義し、どこでも実行することができるため、
リティクス・インベントリを作成できるのは、SAS Viya だけです。
どのような規模のデータを扱う課題にも対応できます。
機能はマルチプラットフォーム処理環境にも対応しています。また、処理
また、SAS 9.4 に関する既存のコード資産/スキル/経験を SAS Viya
クラスター上ではデータの複数のコピーを管理します。クラスター内の
に橋渡しするための各種ツールも提供されます。そのため、どのような企
マシンが利用できなくなった場合や故障した場合には、必要なデータを別
業・組織でも、現在のアナリティクスの課題への対応と将来に備えるため
のブロックから取得して速やかに処理を続行します。こうした自己回復メ
の取り組みを容易に両立させることが可能です。
カニズムによって、中断のない処理のための高可用性と、自動リカバリー
性が確保されているのです。
SAS Viya の詳細については、sas.com/jp/go/viya をご覧ください。
アナリティクス・ライフサイクル全体をカバーする統一環境
SAS Viya は、組織全体で共通して利用でき、一元管理される統合プラッ
トフォームを実現します。データの管理や探索からモデルの構築と導入ま
で、アナリティクス・ライフサイクルに関連した全てのタスクを実行するこ
とができます。この包括的な環境では、組織全体にわたって全てのアナリ
ティクスの資産の開発・管理・実行が統合されます。そして、バージョン管
理、オーサリング権限管理、変更管理などの機能により、総合的なガバナ
ンスが実現します。SAS Viya では、ユーザーやグループの権限設定を行
うときと同じビューを用いて、サーバー、ジョブ・コンテンツ、ユーザーを
一元管理し、それぞれの活動を追跡することができます。
SAS® Viya™ 対応製品(第一弾)
SAS Viya は、このクラウド対応のオープン・プラットフォームを活用す
る製品の実行基盤でもあり、幅広い対応製品が続々と登場予定で
す。SAS Viya 対応製品には、コーディング用のインターフェイ
スと、ポイント & クリック操作のビジュアル・インターフェイスの
両方が含まれます。つまり、さまざまなユーザーが自分に合った方
法を選び、同じ分析手法にアクセスすることができます。
SAS Viya Environment Manager を使用すると、個人とグループの
権限を詳細にカスタマイズできます。管理者はアクセスレベルのカテゴ
リーをドリルダウンして、さらに細かく設定を定義できます。
SAS Institute Japan 株式会社 www.sas.com/jp
jpnsasinfo@sas.com
本社
大阪支店
Tel: 03 6434 3000 Fax: 03 6434 3001
Tel: 06 6345 5700 Fax: 06 6345 5655
〒106-6111 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 11F
〒530-0004 大阪市北区堂島浜 1-4-16 アクア堂島西館 12F
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