━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ERIC NEWS 320 号 ともによりよい質の教育をめざして at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修 これからの未来へ 40 年をふりかえる もうちょっと考える ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (文責: かくた なおこ 角田尚子 http://ericweblog.exblog.jp/ twitter : kakuta09 FB も) 今週末、このニュースが発行される日曜日には、すでに始まっているのですが、第 四回 Project WILD & WET + PLT 全国大会が開催されます。二日間のこの会議、今年 から PLT も参加させていただくことになりました。米国でも、なかなか実現しない 三者合同の大会、米国の優れた教材をご紹介する団体としてだけでなく、日本から も米国に、そして世界に発信していくことができるものを、共に創り出していきた いものですね。 http://www.project-wet.jp/info/2013zenkokutaikai.html 今回のニュースでは、PLT 国際コーディネーター会議のことをご紹介いたします。ネ ットワーク団体の全国大会をよりよいものにしていくための参考になる情報もある かもしれません。 これまでのブログでも、その様子をお知らせしていますので、ぜひ、ご参考に。 2006 年、30 周年の年でした。日本からの参加者の写真です。 http://ericweblog.exblog.jp/3603046/ 2008 年、プログラムの概要と参加の報告です。 http://ericweblog.exblog.jp/7128776/ http://ericweblog.exblog.jp/7124817/ 2009 年、会議の様子が少し紹介されています。 http://ericweblog.exblog.jp/8275128/ 2012 年、二人のコーディネーターたちの似顔絵です。 http://ericweblog.exblog.jp/15708012 PLT 国際コーディネーター会議は、1987 年から始まって、今年で 27 回目になります。 毎回、異なる州で開催され、その州のコーディネーターや理事会が中心になって、 PLT 米国事務局とともに実行委員会をつくり、アコモやプログラムの内容を決めてい きます。次にどこで開催されるかは、毎年の会議の最後に発表されます。これまで に二回開催されたのはカリフォルニア州だけです。 今年は Point Clear, AL アラバマ で、4 月 29 日から 5 月 2 日に開催されます。日程 からわかるように、月曜日から木曜日の四日間の会議です。 2009 年の会議について、紹介したプログラムを再録してみます。数字は、PLT のベ スト・プラクティス評価 BAMPsat の項目を示しており、どの分科会や全体会が、そ の項目に関連しているかがわかるようになっています。 ■ スケジュール 5 月 4 日 事前ワークショップ: グリーン・スクールの推進 [6] 全体会 I 環境教育の推進 [12] グリーン・スクール [8] 地域会合 5 月 5 日 全体会 II 幼児期教育 [7] 分科会 A 優秀教育者賞 [9, 10] 全体会 III 脳科学と環境教育者にとっての意味 [6] 5 月 6 日 全体会 IV ベスト・マネジメントを通した PLT プログラムの安定と持続可能性 [All] 「BMPsat」ベスト・マネジメント・プラックティスを持続可能性の三点から点検 する。・経済・社会・生態系 分科会 B 5 月 7 日 分科会 C ゴールド・スター賞 [1, 13] インターアクト・セッション 分科会 D 閉会式 [All] ■ 分科会のテーマと BAMPsat 対応項目 分科会 A 4. 6&10. 5. 1&5&6 分科会 B 3&4. 5&7&13, 5&13, 5 分科会 C 3, 7, 5&10, 5 分科会 D 5&13, 5, 7, 13&14 インターアクト・セッション 6, 8, 7, 8, 5, 4, 14, 3, 5 ■ BAMPsat のセクションは以下のようになっています。 (BAMPSAT とは、モデル・プログラム・イニシャティブの一環で、ベスト・マネジ メント・プラクティス自己評価基準, Best Approach to Management Practice Self Assessment Tools) 1.PLT プログラムのためのコーディネーションと人材 2.事務所のスペースと記録の維持 3.方略的な計画を実施する 4.経済的な安定 5.ワークショップの質の保証と評価 6.教育変革の主導を握る 7.多様な聴衆のニーズに応える 8.行動化の構成要素を推進する 9.ファシリテーターの募集、トレーニング、支援、評価、認定 10.優秀な教育者を認定する 11.PLT トレーニングを受けた人びとのネットワークを維持する 12.環境教育を提言する 13.プログラムを効果的にマーケティングする 14.インターネット上のプレゼンスを維持する ■構成要素の特徴は以下のようなものです。 1. 全体会 1. PLT 推進の共通の課題に関連する基調講演 2. PLT 推進に関わる戦略的話し合い 2. 分科会 テーマ別 3. フィールド・トリップ 開催州の優れた環境教育施設や実践校を訪問。 4. ゴールド・スター賞 および 優れた教員・実践者の表彰 1. ゴールド・スター賞は PLT に貢献した人に送られる賞で、ERIC も 2007 年に受賞しました。 5. 事前ワークショップ 初参加者の人のためのアイスブレーキングであり、ま た、新しいモジュールやアクティビティのお試しをする場でもあります。 6. 最後の夜は、ダンスパーティ! 7. プレとポストには、別のフィールド・トリップも準備されています。自然保 護地域や環境教育センターなどが必ず含まれていて、とても勉強になります。 25 ドルとかの参加費で昼食、交通費こみですから、とても安上がりで、かつ 貴重な体験です。 8. そして、なんと言っても「ホスピタリティ・スウィーツ」毎晩、ホテルの一 室で、事務職主催で開かれる飲み会です。マルガリータやビールなど、無料 で飲み放題。歌もあります。 ランチやディナーを「寄付」してくれる企業、組織があるので、ほとんどの昼食と 夕食は、無料で提供されます。実行委員会のすごい努力の賜物ですね。 わたしが好きなのは、フィールド・トリップと「戦略的話し合い」です。 コーディネーターたちが団塊の世代、フラワー・チルドレンであったためか、ダン スは、ディスコが大好き。わたしも、年に一度のディスコダンスを楽しみます! 基本的にはコーディネーター会議なのですが、PLT ファシリテーターも参加します。 そして、日本からの参加者は、学生なども受け入れてもらったことがあります。PLT ネットワークはとても柔軟なのです。 ■今年の Point Clear での会議についての情報です。 ポイント・クリアはメキシコ湾に面した場所にあります。 4 月 29 日から始まる会議で使われるのはマリオット グランド ホテル Grand Hotel Marriott Resort, Golf Club & Spa。PLT の特別価格で一泊$100、今日の為替レート で言えば 9000 円程度でしょうか。ネットで予約すると一泊 2 万円以上する高級リゾ ートホテルが、会議参加者のための特別料金で利用できるのです。空港への送り迎 えのシャトルバスは、ホテルが運営。35 ドルです。 ⃝4 月 27 日の the Weeks Bay プレ会議ツアーに参加する場合は、Pensacola 空港 からのピックアツプがあります。ペンサコーラはフロリダ州ですが、地図で見る と北西の角。ポイント・クリアから近いですね。 いまなら航空券が税金など込みで 165000 円。ホテル代が 4 泊であれば、36000 円。 20 万円ほどの予算ということになりますね。やっぱり、フロリダは遠いなあ! 30 時間もかかるんですものね。 早割の申し込み期限は 2 月 28 日です。 そんなにお金をかけるのであれば、もっと長期滞在してくれば、といつも思うので すが、一人でうろうろするのは、意外に高くつくのです。それになんと言っても、 アメリカは広い! プレやポストのツアーでも、2 時間や 3 時間、ドライブなんてこ ともざらなのです。ありがたや、ありがたや、PLT ネットワーク! 目的をもって参加するのであれば、向こうでの訪問先なども、PLT ネットワークか ら紹介してもらえます。学校訪問とか、特別な支援教育施設とか。 ご関心のある方は、かくたまで、ご連絡ください。わたしも迷っていますが、たぶ ん、参加すると思います。Let’s room share! 部屋代が安くなりますよ。 >>>市民性教育「政治的リテラシーを育てる」政治に Yes, 選挙に Go!<<< 2013 年 2 月 9-10 日の主催研修 ESD ファシリテーターズ・カレッジ スキル「市民 性」のご案内が種々できました。ぜひ、一覧ください! http://eric-net.org/atERIC2012VVpamphlet.pdf これからの時代に生きる若者たちに、どんな市民性教育が求められるでしょうか? 「参加者アンケート」の方法で、より広く市民性教育の必要性を伝える声を広げて いきましょう。問いの項目の例はこちらからダウンロードできます。 http://eric-net.org/politicalliteracy.pdf 教育こそが、未来の鍵です。しっかりとした主体を育てましょう。 自分とは無関係だと、関心を持たないようにすることも、自己防衛の現れなのでは ないでしょうか? 自分を守るだけでは、未来は守れない。それが人類という生物種 の運命なのではないでしょうか? 遺伝型、表現型、継承型の三つの側面を持つ生き物として、統合されてある生き方 を支援する一つに、市民性教育があるのだと思います。 ぜひ、ご参加ください。 <<<<<2013 年度の主催研修予定>>>>>>>> 平成 25 年度、平成も 25 年たったのですねぇ。主催研修の予定です。 前半の三回は「テーマ」を中心に、気づきのためのアクティビティの活用・開発・ プログラムづくりを、 後半の三回では、「スキル」を中心に、「わたし・あなた・みんな」の参加のスキ ル・トレーニング、カリキュラムに埋め込む、学校全体アプローチ、社会を変えな がら生きる力を習熟していきます。 研修はいずれも土日の週末です。日程は、過去の要項をご参考に。 http://www.eric-net.org/ 平成 25 年 2013 年 6 月 29 日 30 日 国際理解 平成 25 年 2013 年 7 月 27 日 28 日 PLT 木と学ぼう・環境 平成 25 年 2013 年 9 月 28 日 29 日 人権 平成 25 年 2013 年 11 月 23 日 24 日 対立から学ぼう 平成 26 年 2014 年 2 月 22 日 23 日 市民性教育 平成 26 年 2014 年 3 月 予定 TEST 教育力向上講座 >>>>TEST 教育力向上講座 2013<<<<<< 2012 年度、最後の主催研修、TEST2013 の日程が決まりました。 2013 年 3 月 30 日 31 日 です。「指導者育成にガイドラインを活かす」をテーマに、 行ないます。ぜひ、ご参加ください。 TEST, Trainers Effective Skills Training 教育力向上講座は、1999 年度から TEST00 として始まりました。今年で 14 回目になります。 わたしたち、ファシリテーター、教員、教育的指導者、リーダー、トレイナーの教 育力を向上させていくための共通の課題について、みんなの頭で考える時間を、た っぷりととりませんか? 今年は、ガイドラインを指導者育成のためのツールとして徹底活用する力を身につ けましょう。近日、ERIC ホームページ、What 細をアップします。Check it out! s New に実施要項・プログラムの詳 >>>>>>平和教育のテキスト翻訳プロジェクト<<<<< Peace Education: A Pathway to a Culture of Peace Loreta Navarro-Castro Jasmin Nario-Galace, Published in 2008 by the Center for Peace Education, 「平和教育=平和の文化への道」を翻訳しています。すでに翻訳したものは、以下の ブログに紹介しています。 http://pepathway.exblog.jp/ >>>>>From Dictatorship to Democracy 独裁政権から民主主義へ<<<<< アラブの春の影の立役者と言われるジーン・シャープ著『From Dictatorship to Democracy 独裁政権から民主主義へ』は、無料でダウンロードできます。このタイ トルで検索してください。 既約部分は、こちらから。 ジーン・シャープの紹介 http://ericweblog.exblog.jp/14769573/ 第五章 権力を行使する http://ericweblog.exblog.jp/15726839/ 第六章 方略的計画の必要性 http://ericweblog.exblog.jp/15801577/ なんてことをぼちぼちやっている間に、待望の邦訳が出版されました! 価格もお安 く設定されています。みんなの教科書にしてまいりましょう! 独裁体制から民主主義へ 権力に対抗するための教科書 ジーン・シャープ、ちくま学芸文庫、2012 http://ericweblog.exblog.jp/17142885 既得権を得ている特権階級との対立なのだと、思います。人権教育とは、特権に気 づき、それでもなお「力の分有」のために動く人を作ること、かなあ。自分自身を ふりかえっても、それは、とても難しいことですね。 ただ、対立の構図だと捉えるだけでは、官僚制度は御し得ない。対立の構図を強化 することを、わたしたちの側がやるべきではなく、状況そのものを変化させていく 必要があるのです。 人権に関わる仕事についている人びとが、理念と哲学、価値観、ガイドラインに従 って、生きるトレーニングが必要だと思います。それが人権教育の肝。 ガイドラインを共有することが、対立の状況を変容させる鍵なのです。 >>>> Mindful Readings in English and Japanese 価値観を育てる日英リーディングズ<<<< 近現代史を読み解き、わたしたちの価値観を育てる「Mindful Readings」は、ガイ ドラインの活用の参加型アプローチの一つです。 プログラムのすすめ方は、以下の記録をご参照ください。 第一回 記録 日本国憲法 http://ericweblog.exblog.jp/16599037/ 第二回 記録 http://ericweblog.exblog.jp/16648846/ 第三回 記録 http://ericweblog.exblog.jp/16908904/ 憲法学習会を、それぞれの地域で呼びかけていきませんか? いま、わたしが参加しているのは埼玉県平和委員会二橋事務局長が主宰している学 習会です。毎週火曜日 18 時頃から、浦和の平和委員会事務所で開催しています。毎 回、わたしの手作りおやつと、終了後の一杯のビール、ありです。 そちらの様子も、ブログにアップしています。 第三回 http://ericweblog.exblog.jp/17122641 第四回 http://ericweblog.exblog.jp/17192195 <<<<<やりたいこと募集!>>>>>> こんなこと、やりたい人、いませんか? ○ 子どもと遊ぶ会 段ボールレンガ、トランプ、非電化ゲーム、環境体験 ○ すぐれた教材の展示会 その他、テーマ展示 ○ 中高年の社会参加支援を考えるワークショップ ○ 若者支援を考えるワークシッョプ ○ Big Brother, Big Sister プロジェクト その他、ERIC プレゼンテーション・エリアを活用して、できること、やりたいこと。 いっしょに考えませんか? アイデア大募集です。一緒にやる人も! ERIC の事務所、明治通りに面した一階ですよ! >>>>>>> ERIC25 周年に向けたご寄付のお願い <<<<<<<< 1989 年誕生の参加型学習老舗の ERIC 国際理解教育センター。なんと 2014 年には 25 周年を迎えます。 これまで続けて来られたのも、企画委員、運営委員、理事、テキスト購入者、ファ シリテーター育成事業参加者など、みなさまのおかげです。感謝です。 これからもよりよい「指導者育成のための実践」推進のための情報提供、研修プロ グラムの提供などに努力していきたいと思います。 日常活動に加えて、25 周年に向けて、事務所のリニューアル、フューチャーサーチ 走向未来ワークショップの開催、常設展示など、企画しています。 特別活動支援のために、テキスト活用、研修参加などのご支援に加えて、ぜひ、ご 寄付をお寄せください。よろしくお願いいたします。 ご寄付先 金融機関 ゆうちょ銀行口座: 10020-3288381 名義:ト ク ヒ 国 際 理 解 教 育 セ ン タ ー (ゆうちょ銀行同士) ⃝⃝八(ゼロゼロハチ)店 008‐0328838 名義:トクヒ国際理 解教育センター(他の金融機関から) >>>>>>2012 年度 ERIC 主催研修・ESD ファシリテーターズ・カレッジ<<<<<<<< すでに終了したものについては、報告があります。ブログを参照してください。 1.テーマ「環境」/PLT ファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012 年 6 月 23-24 2. 日 http://ericweblog.exblog.jp/15642643/ テ ー マ 「 国 際 理 解 」 2012 年 7 月 21-22 日 http://ericweblog.exblog.jp/15834944/ 3. テ ー マ 「 人 権 」 4. ス キ ル 「 対 立 」 2012 年 2012 年 9 月 29-30 日 10 月 27-28 日 http://ericweblog.exblog.jp/16689314/ 5. ス キ ル 「 市 民 性 」 2013 年 2 月 9 日 10 日 6. ス キ ル 「 TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教 育 力 向 上 講 座 2013 年 3 月 30 日 31 日 ********************************************************** (特定非営利活動法人)国際理解教育センター ERIC:International Education Resource & Innovation Center 〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105 tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系) fax: 03-5907-6095 ホームページ http://www.eric-net.org/ Eメール eric@eric-net.org blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/ blog 「PLT 幼児期からの環境体験」 http://pltec.exblog.jp/ blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」 http://focusrisk.exblog.jp/ **********************************************************
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