食糧危機からあなたと家族を守る金貨貯金 金銀の貯金推進協会 目 次 はじめに … 2 1.日 本 の 借金は 1000 兆円 … 4 2.そ し て 日 本の 借金 はふくらみ 続ける … 5 3.銀 行 に 預金者が 殺到する とお金を引き出せない … 6 4.現 金 と いう幻想 … 7 5.深 刻 な 世界の環境問題 … 8 6.外 国 人 か ら買われる日本の領土 … 9 7.日 本 の 環境問題も深刻 … 10 8.輸 入 に 頼る日本の食糧事情 … 11 9.水 ・ 食 糧が武器になる時代 … 12 1 0.“ 円 ”の価値で物価が決まる … 13 1 1.日 本 に食べ物がなくなる日 … 14 1 2.金 貨 貯 金が あ なたと家族を 守る … 15 1 3.“ 金 ”は 不況に強い金融商品 … 16 1 4.金 の 歴史は 六〇 〇〇年 … 17 1 5.金 を 持つ 五つの 理由 … 18 最後に … 20 1 はじめに 日本 は豊か な国だ とい われて い ますが 、日本 の借金 は 1,0 00 兆 円を超 えて い ま す 。 これは国民一人当たり 792 万円の負担があることになります。 国 税 庁の 民 間 給 与 実 態 統計 調 査 ( 平 成 23 年 ) に よ る と 、サ ラ リ ー マ ン の 平 均年収 は 40 9 万円 です から、 年 収の約 1 .9倍の 借金 をして いる こ とにな りま す。 日 本 の借 金 の 借 入 先 は 、外 国 か ら で は なく 自 国 通 貨 建 て なの で 日 本 の 財 政 が 破 た んす る こ と は ない と い う 人 も い ま すが 、 そ の 調 達先 を 突 き 詰 め れ ば 私た ち の 預 金 な のです。 日 本 の借 金 は 年 々 増 え てい ま す 。 そ の 分、 私 た ち の 大 切 な預 金 が 減 っ て い る と い う こ と になります 。 日 本 の 金融資産は 1,571 兆円(借金を差し引いた実質金融資産は 1,20 7 兆 円 )と い わ れ て いま す が 、 こ の ま ま 借金 が 増 え 続 けて 、 日 本 の 借 入 金 が金 融 資 産 を超 え て し ま った ら 、 私 た ち 国 民 の生 活 に 大 き な影 響 が あ る こ と は 間違 い あ り ま せ ん。 私 た ちの 生 活 に 不 可 欠 な燃 料 や 食 料 は 輸入 に 頼 っ て い ま す。 特 に 食 糧 は 年 間 5 ,5 0 0 万トン 輸入 してい るの で す。も し、日 本で食 糧の 輸入が ス トップ した 場 合 、 1 年後 には 3,000 万人が 餓死する と試 算され ている ので す 。(「 NHK 特集 輸 入 食糧ゼロの日」 1978 年) ま た 、世 界 的 に は 食 糧 は不 足 し て い ま す。 私 た ち の よ う に、 食 べ る も の が い つ で も 十 分手にはいるのは、世界のおよそ 2割の人だけなのです。 そ し て 万 一 、 日 本 の 財 政が 破 た ん し 、 日本 円 の 価 値 が 暴 落し た 場 合 、 食 糧 輸 入 は 確 実 にできなくなることは 容易に想像でき ます 。 日 本 の 財政が破たんした場合、ハイパーインフレとなり、食料価格が高騰し 、 今 ま で の ように 食料 を 買うことが でき なくなくなるからです。 “ 飽 食 ”といわれていたのが一転、“飢餓”の状態になるのです。 「 そ ん なバカなことはない」 「 心 配 しすぎだ」 と 、 思わ れ る 方 も い ら っし ゃ る こ と と 思い ま す が 、 全 く 可能 性 の な い 未 来 で は あ り ま せん。 日 本 の 経済破たん、食糧危機からあなたやご家族を守るための一つの方法 が 、 あ な た の 資産の一部を“金貨”で貯蓄することです。 2 金 は 5 5 00 年前から 装飾品や 通貨として使用されていただけでなく、 ・ 金 は 無 価値にならない ・ 世 界 中 どもでも換金できる ・ 長 期 的 に価値が上昇する ・ 金 は イ ンフレに強い ・ 金 は 燃 えない・変質しない と い う 特 長があります。 日 本 円の 価 値 が 下 が っ ても 、 世 界 的 に 金貨 の 価 値 が 下 が るこ と は な い と い う こ と で す 。そして、通貨として 食料を買うこともでき るのです 。 ま た 、 こ の ま ま 日 本 の 財政 が 破 た ん し なか っ た と し て も 、ご 自 身 の 資 産 は そ の ま ま 残 ります。 こ の小 冊 子 は 、 日本 の 現 状 を 悲 観 的 にと ら え 、 読 む人 の 不 安 を か き 立 てる こ と を 目 的 としたものでは決してありません。 日 本の 現 状 を 正 しく 理 解 し た う え で 、 ど の よ う な 状況 に な っ た と し て も、 あ な た とご 家 族 の 大 切な 生 活 や 資 産 を 守 るた め の 一 つ の方 法 を お 伝 え す る もの で す。 こ の 小 冊子をお読みになった方が、『金貨預金』の重要性をご理解いただ け れ ば 幸 い で す。 3 1. 日本の借金は1000兆円 「 や れ やれ、やっと住宅ローンを完済できたな。 これか らは、お前と悠々自適な生活を楽しめるな 」 「 あ な た何を言っているの。 うちは四人家族だから、借金が約三二〇〇万円あるのよ」 「え?」 2 0 1 3 年6月末現在で、日本の国債と借入金、政府短期証券をあわせた「国 の 借 金 」 の残高が 1,000 兆円を超えたと、金融庁から発表がありました。 こ れ は 、国民一人当たり 792 万円という金額となります。 日 本の 借 金 は 、 自国 通 貨 建 て な の で 日本 経 済 が 破 たん す る こ と は な い とい う 説 が あり ま す 。 つ まり 、 日 本 で お 金 を どん ど ん 造 れ ば、 借 金 は 返 せ る と いう わ けです。 し か し その結果は、ハイパーインフレと大増税となるのです。 また、 日本の 金融 資産 は 201 2 年度末 ( 3月 末) に 1,5 71 兆 円 ( 家計 の 金融資 産から 負債を 引い た純資 産 は 1,20 7 兆円 )あ ります から 、 差し引 きす れ ば 黒 字 だという説もあります。 日 本 の金 融 資 産 の う ち 、家 計 金 融 資 産 の現 金 ・ 預 金 が 8 48 兆 円 で す か ら 、 日 本 の 資 産の大部分は、国民の個人資産だということになります。 つまり 、 1,0 00 兆 円を 超えた 日 本の借 金を返 すた めには 、お金 を どんどん 造 る か 、 私たちの個人資産を使うしかないということになるのです。 4 2.そして日本の借金はふくらみ続ける 「 あ な たの毎月のお給料は 43万円でしょ」 「 そ う だね」 「 で も 、毎月必要な生活費は 103 万円なの」 「 足 り ない分はどうしているんだ?」 「 子 供 たちから借金しているわ」 「 そ れ じゃあ、借金が増えるばかりじゃないか!」 日 本 の 一般会計の歳出(国家予算の支出)は 103 兆円です。 一 方 、収 入 に 当 た る 税 収は 4 3 兆 円 し かな い た め 、 1 0 3 兆 円 の 支 出 の 大 部 分 を 国 債 という借金で補っています。 国 の 収入 の 基 本 は 税 金 であ り 、 不 足 分 は借 金 ( 国 債 発 行 )を す る し か あ り ま せん。 平 成 2 5 年3 月で の日本 の借金 は 1,240 兆円 あり、 日本 の税収 の 29年 分 の 借 金 と なります。 こ の 借金 ( 国 際 ) は 、 期限 が 来 た も の から 利 子 を 付 け て 返済 し な け れ ば な り ません。 そ の ため 、 見 え て い る 借金 の 金 額 以 上 に国 債 を 発 効 し 、 その 新 し い 借 金 で 借 金 を 返 す という自転車操業をしているのが日本の現状なのです。 高 度 経済 成 長 を 掲 げ 、 19 6 6 年 以 来 建設 国 債 、 赤 字 国 債を 発 行 し て き た 結 果 が 、 こ れだけの借金となっているのです。 現 在の 公 共 事 業 を主 体 と し た 経 済 政 策は 、 借 金 が 蓄積 さ れ 、 増 え 続 け る仕 組 み な の で す。 5 3.銀行に預金者が殺到するとお金を引き出せ なくなる 「 今 日 、銀行に行ったんだけど、すごい人だったわ」 「 何 か ニュースが流れていたな」 「 途 中 でお金の引き出しできなくなったのよ」 「 え っ 、明日からどうするんだ」 日 本の 借 金 ( 国 債) の 大 部 分 は 、 銀 行、 生 保 、 郵 貯な ど の 金 融 機 関 や 大手 企 業 、 個 人 投資家など、国内で消化されています。 も し 、 日 本 の 借 金 が こ のま ま 増 え 続 け 、返 済 不 能 ( 債 務 不履 行 ) に な っ た と し た ら 、 私 たちの生活に大きな影 響があ ります。 最 悪の 場 合 、「 国民 の 預 金 は すべ て 凍結 ( 預 金 封 鎖)、 半 分 は召 し 上 げ 」、「 国 家 予算 は 半 減 」、「 消 費 税は い き な り 20 % 越 え 」、「 公 務 員半 減 、 教 員 の給 与 半 減 」 と な るという 説もあります 。 こ れ は大 げ さ だ と し て も、 国 際 化 が す すん だ 現 在 で は 、 外国 の ど こ か の 国 が 債 務 不 履 行になれば、日本にも大きな影響がある のです。 実 際 に 債務不履行にならないとしても、「日本が危ない、銀行預金が封鎖 さ れ る 」 と う 風評が立てば、 人々 は銀行に殺到します。 そ の 場合 、 自 分 自 身 の 預金 で あ っ て も 引き 出 し が で き な くな る 可 能 性 が あ る のです。 銀 行 は、 私 た ち が 預 け たお 金 を 運 用 し て利 益 を 出 し て い ます 。 預 か っ た 現 金 を そ の ま まストックしているわけでは ないからです 。 銀 行 から お 金 を 引 き 出 せな け れ ば 、 今 日の 生 活 費 に も 困 ると い う こ と に な る か も し れ ません。 6 4.現金という幻想 「 一 万 円札の原価は“ 22.2”円なんですって」 「 え ~ 、一万円は一万円だろ」 私 た ち が普段使っているお金の原価(モノを作る時にかかる経費)は、 ・ 千 円 札= 14.5円 ・ 五 千 円札= 20.7 円 ・ 一 万 円札= 22.4 円 だ そ う です 。 こ の 価 格で印刷した紙を使い、私たちモノを売り買いしているのです。 お 金 の価 値 は 、 他 の 人 がお 金 と 認 識 し て受 け 取 っ て く れ るこ と で 成 り 立 っ て います。 別 の 見 方をすれば 、「お金=国家への信用」ということになります。 そ し て、 お 金 の 価 値 が 崩壊 し た 例 は 、 歴史 上 た く さ ん あ り、 歴 史 を み れ ば 、 マ ネ ー は 国の「信用」に依存していることは間違いありません。 逆 に いえ ば 、 国 の 信 用 が失 墜 す れ ば 、 その 国 の お 金 の 価 値も 暴 落 し て し ま う のです。 高 齢 者が し て い る 「 タ ンス 預 金 」 は 、 太平 洋 戦 争 の 辛 い 体験 か ら 、 銀 行 を 信 用 せ ず、 現 金 を 家 に隠 し 持 つ こ と で 資 産を 守 っ て い る そうです。 7 と い う 意 味 も あ るの だ 5.深刻な世界の環境問題 「ねぇママ、“ちきゅうおんだんか”ってどういうこと?」 「 地 球 の平均気温が高くなることよ」 「 気 温 が高くなるとどうなるの?」 「 森 が なくなったり、絶滅する生き物が増えるのよ」 「 私 た ちは生きていられるの?」 世 界 各 国の財政以上に深刻なのが、地球の環境問題です。 具体的には、 「地球温暖化」 「人口増加」 「エネルギー枯渇」 「水資源の危機」 「酸 性 雨」「 食 糧問 題 」「 生物 種 の 絶滅 」「森 林 破 壊」「 オ ゾ ン層 の 破 壊」「 ゴミ 問 題 」 などです。 特 に 「 地球温暖化」 は、単に地 球の気温が高くなるということだけでなく 、 ・ 生 物 の 移動による生態系の変化 ・ 海 面 が 上昇し、海抜の低い土地が浸食される ・ ゲ リ ラ 豪雨などの異常気象が多発する ・ 水 資 源 の被害 ・ 異 常 気 象により食料生産への被害 な ど 、 非常に大きな被害が起きることが予測されています。 植 物 への 影 響 に つ い て は、 森 林 の 消 滅 や生 物 種 の 絶 滅 な どが 予 測 さ れ 、 5 0 年後にはアマゾ ン の 森 林 は 砂 漠 化 す る と い わ れ て い ま す 。( イ ギ リス 政 府 報 告 ) 地 球 温暖 化 は 、 生 態 系 を狂 わ す だ け で なく 、 世 界 的 な 食 糧不 足 の 一 つ の 原 因 と も な っ ています。 8 6.外国人から買われる日本の領土 「 マ マ 、あそこで遊んできてもいい?」 「 あ の 土地は、外国の人が買ったから入れなくなったのよ」 「え~」 林 野庁 の 発 表 に よる と 、 平 成 1 8 年 1月 か ら 平 成 24 年 1 2 月 の 7 年 間で 、 外 国企 業 や 外 国 人に よ る 国 内 の森 林 買収 は 計 8 0 1 ヘ ク タ ー ルに 上 っ てい ま す 。 こ れ は 、東京ドーム約 170 個分に相当する広さとなります。 外 国 資 本が日本の森林を購入 しているのは 、 「 中 国の 金 持 ち の 間で 、 日 本 の ヒ ノ キ や杉 を 使 っ た 住宅 建 築 が 静 か な ブ ーム に な っ て い る」 と い うこ と を 表 向 き の 理由 に 、 ヒ ノ キ や杉 な ど の 高 級 木 材を 山 林 ご と 購 入 し て い る と な ってい ます 。 し か し 、新聞やテレビでも数多く報じられているとおり、真の目的は、 「 深 刻 な 水不足や水質汚染を背景に、中国資本が日本の水源林を狙っている」 た め と いわれています。 ま た 、自 衛 隊 や 海 上 保 安庁 の 施 設 な ど 、安 全 保 障 や 治 安 維持 に 関 わ る 場 所 に 隣 接 す る 土地を、中国資本が購入したケースも報告されています。 9 7.日本の環境問題も深刻 「 ね ぇ ママ、これは食べても大丈夫?」 「 こ れ は大丈夫よ」 「 や っ たー」 「 安 心 して食べることができる食べ物が減ったわね」 地 球 温 暖化の問題は、日本でも例外ではありません。 2 0 13 年 9 月 2 日 に 、気 象 庁 か ら 「 平成 2 5 年 ( 2 0 13 年 ) 夏 の 日 本 の 極 端 な天 候 に つ い て~ 異 常 気 象 分 析 検 討会 の 分 析 結 果の 概 要 ~ 」 と い う 発表 が あ り ま し た。 そ こに は 、 2 0 13 年 夏 の 日 本 の 天 候は 、 気 温 、 大雨 、 少 雨 な ど で 、 極端 な 天 候 とな っ た こ と が書 か れ て い ま す 。 地球 温 暖 化 と の関 連 性 は 明 記 さ れ てい ま せ ん が 、 その原因 は、 海面水温 の変化が原因であったと分析されています。 日 本 の 場合、異常気象以上に深刻なのが放射能汚染の問題です。 中 部 大 学の武田邦彦氏は、『あまり神経質になる必要はない』と前置きし な が らも、 「外食の米、露地栽培のキノコ、神奈川から宮城までの太平洋側の都県の川魚、 神 奈 川 か ら北海道までの太平洋側の魚は買わない方がよいでしょう 」 と 、 ご 自身のホームページに 書いています。 異 常気 象 や 放 射 能汚 染 に よ り 、 農 産 物や 海 産 物 な ど、 私 た ち が 安 心 し て 食 べ る こ と が できる日本産の食糧は確実に減っているのです。 10 8.輸入に頼る日本の食糧事情 「 こ の お米は、アメリカ産。こ のお魚は、カナダ産。このお野菜は、 メ キシコ産。私たちの食 べ物は、いろんなところから来ているのね 」 「 マ マ 、外国が食べ物を売ってくれなくなったどうなるの?」 「 さ ぁ 、どうなるのかしら?」 私 たち は 日 本 人 の食 生 活 は 、 第 二 次 世界 大 戦 前 と 比べ る と 大 き く 変 わ りま し た。 例 え ば、 肉 や 卵 を 食 べ る量 は 1 0 倍 に なり 、 え さ と し て 使う 穀 物 の 量 も 急 増 し て いま す 。 ま た 、砂 糖 や 植 物 油 ( ヤ シ油 ) な ど の プラ ン テ ー シ ョ ン 作 物を 大 量 に 輸 入 す るようになりました 。 もし、 日本の 食糧 輸入が 途絶し た 場合、 1年後 には 3 ,00 0 万人 が 餓死する と 1 9 7 8 年に試算されています。 (「NHK特集 輸入食糧ゼロの日」 1 9 78年) 昭 和 5 0 年頃の 食料 自給率 (カロリーベース)は約 40% でしたが、平成 2 4 年 度 には 27% になっています。 もし、 食糧輸 入が 途絶し た場合 に は 、3,0 00 万人を はる かに超 す 餓死者 が 出 る こ と が 推測されます 。 世界で は、飢 餓が 原因で 1日に 4 ~5万 人( 1 年間 に 1,5 00 万 人 以上)の 人 が 亡 く なっており(FAO 発表)、そのうち 7割以上が子どもたちです。 日 本 は 飽 食の国といわれていま すが、その生活を支えているのは、食糧輸 入 なのです。 11 9.水・食糧が武器になる時代 「 マ マ 、おなか減ったよ」 「 お 金 があっても、買える食べ物がないのよ」 「 お な か減ったー」 地 球 温 暖化の最大の問題は、 世界的に 水や食料が不足してくることです。 2 02 5 五 年 に は世 界 人 口 の 大 半 に あた る 約 5 0 億人 が 水 不 足 に な る と予 測 さ れ て い ます。 ま た 、今 後 1 0 0 年 以 内に 、 中 国 で 米 の収 穫 は 8 割 減 、 ブラ ジ ル や イ ン ド で は 小 麦 な どの収穫が大幅に減少するなど、深刻な食糧不足が警告されていま す 。 ( 国 連 I PCC報告) す で に 干 ば つ や 洪 水 が 多発 し て お り 、 こう し た 水 不 足 や 食糧 危 機 の 兆 候 が 現 れ 始 め て い ます。 異 常 気 象 が増えてくれば 、水・食糧確保は大切にな ります。外国資本により、 日 本 の水 源 林 が 購 入さ れ て い る の は 、 この よ う な 将 来予 測 が 原 因 と 考 え られ て います。 日 本 の 食糧は外国の輸入に 依存し ています。 も し 、 世 界 で 異 常 気 象 が起 き て 食 糧 が 不作 に な っ た 時 、 輸出 国 は 自 国 優 先 で 日 本 に食 糧 を 輸 出 して く れ な く な り ま す。 場 合 に よ って は 食 糧 輸 出 を 条 件に 日 本 領 土 を 要求してくる かもしれま せん。 そ う な れば、 食糧は武力、武器 と同じことになるのです。 12 10.“円”の価値で物価が決まる 「 何 で 、 1 ドル100 円から 120 円になったのに “円安”っていうの?」 「 1 ド ル が 100 円で買えていたのに、今は 120 円必要になった。 つまり、円の価値が下がった(安くなった)ということだよ 」 「 な る ほ ど」 「円安」「円高」という言葉を良く聞きます 。 「円安」「円高」のメリット・デメリットを整理すると、 〈 円 安 の メリット〉 ・ 外 貨 商品で外貨を買っていると儲けやすくなる。 ・ 輸 出 企業に有利な状態となる 。 ・ 通 貨 価値の下落によりデフレ 圧力が緩和される。 〈 円 安 の デメリット〉 ・ 物 価 が上昇しインフレ懸念が 出てくる(モノの価格が高くなる) ・ 海 外 旅行やブランド商品などの値段が上がってしまう。 ・ 海 外 から資材を購入している輸入企業の業績が悪化する。 と な り ま す。 「 円 高 」の場合のメリット・デメリットは、これと ほぼ 逆です 。 私 た ち の生活に直接関係することでは、円安になれば輸入品の価格が上が り 、 円 高 に な れば価格が下がる。ということです。 食 糧 の大 部 分 を 輸 入 に 依存 し て い る 日 本で は 、 円 安 に な ると 食 品 の 価 格 が 上 が り ま す 。その分、私たちの家計に影響することにな るのです 。 13 11.日本に食べ物がなくなる日 「 マ マ 、おなかへったよ」 「 昔 は 、捨てるほど食べ物があったのにね」 日 本 の 食品の半分以上は、世界から輸入したものです。 私 た ち は年間 5,500 万トン以上の 食糧を輸入しながら、年間約 1,70 0 万 ト ン の 食 品を廃棄しています。 し か もこ の う ち 、 食 べ られ る の に 廃 棄 され る 食 品 、 い わ ゆる 「 食 品 ロ ス 」 は 年 間 約 5 0 0 ~800 万トン(農 林水産省 平成22 年度推計)にもなります。 こ れ は、 米 の 年 間 収 穫 量( 約 8 1 3 万 トン 。 平 成 2 3 年 水稲 の 主 食 向 け ) に 匹 敵 す る 数量なのです。 世 界的 に み れ ば 、食 料 は 減 産 し て い ます 。 た と え ば、 2 0 0 1 年 の 世 界の 穀 物 在 庫 量 は約 6億トン(約 100 日分)でした。 し か し、 猛 暑 ・ 干 ばつ な ど の 異 常 気 象 、さ ら に 、 新 興国 で の 食 肉 消 費 の 増加 な ど の 影響 で 、 在 庫 は減 少 し 、 2 0 1 1 年の 在 庫 量 は 4. 5 億 ト ン 7 5 日 分) ま で 低 下 し ています。 食 料の 大 部 分 を 輸入 に 依 存 し て い る にも 関 わ ら ず 、日 本 の 食 料 備 蓄 は 数ケ 月 分 し か あ りません。 万 一 、 食 料 輸 入 が ス ト ップ し た 場 合 、 数ケ 月 で 私 た ち の 前か ら 食 料 が 消 え て し ま う 可 能 性が高い のです。 14 12.金貨貯金があなたと家族を守る 「 ど う してお金があっても、食べ物が買えないの?」 「 も の すごく高くなってしまって、今のお金では買えないのよ」 「 お 隣 さんが“金貨”なら、今まで通り買えるって聞いたよ」 「 う ち も金貨貯金しておけばよかったわ」 日 本 の 借金は年々増え続けています。現在は債務額(国債発行額)に対し て 、 金 融 資 産 が上回っているから安心だと思われていますが、このままの状況だ と 、 負 債 額 が 資産を上回るのも時間の問題です。 仮に、日本の 財政 が破たんし、日本国債の買い手がいなくなったとしたら… 、 日 本 円が 売 り 叩 か れ 、 円安 に よ り 輸 入 物は 価 格 が 上 昇 し 、金 利 が 急 上 昇 し て イ ン フ レ になります。 こ れ は 、 最悪のシナリオですが、可能性がまったくない話ではありません 。 ま た 、日 本 が 財 政 破 た んし な く て も 、 他の 国 の 財 政 破 た んの 影 響 を 受 け 、 最 悪 の シ ナ リオに近い状態になることも考えられます。 最 悪 の場 合 、 銀 行 に 預 けて い る 私 た ち の大 切 な お 金 ( 現 金) が 紙 く ず 同 然 の 価 値 に な ることもありうるのです。 以 上 は確 率 の 問 題 で は あり ま す が 、 万 一に 備 え 、 あ な た とご 家 族 の 生 活 を 守 る た め の 一つの選択肢が、 「資産の一部を“金貨預金”として保有しておくこと 」 なのです。 15 13.“金”は不況に強い金融商品 「 不 況 になって、株や債券が暴落してしまったわ」 「 金 価 格だけは下がらなかったわね」 「 不 況 になると“金”の価格は上がる傾向にあるからね」 金 は株 や 債 券 と 違っ て 、 配 当 や 利 息 を生 む 金 融 商 品 の よ う に 、 安 定 的 な収 入 が 得 ら れ るわけではないので、年金代わりには不向きだと思われがちです。 し か し、 リ ー マ ン シ ョ ック で 世 界 中 の 株や 債 券 が 暴 落 し たと き も 、 金 価 格 だ け は 底が 抜 け ず 、 むし ろ 、 そ の 後 の 米 国の 量 的 緩 和 によ っ て 価 格 が 大 き く上 昇 しました。 こ の 事 実が金に対する信頼感を強めました。 ま た 、今 後 急 激 な イ ン フレ が 進 行 し た とし て も 、 イ ン フ レに 強 い 金 を 資 産 の 一 部 と し て保有しておけば、資産価値の目減りを抑えることができ ます 。 資 産 の一 部 を 金 で 保 有 する 場 合 、 将 来 的に 換 金 す る こ と を考 え れ ば 、 金 の 装 飾 品 で は なく 、インゴッド(塊)や金貨で保有する必要があります。 な ぜ なら ば 、 金 は 、 そ の地 金 の 状 態 で 金額 が 変 わ る か ら です 。 装 飾 品 の 場 合 は 、 デザ イ ン 料 や 加工 の 手 間 賃 が 含 ま れた 価 格 で 販 売さ れ て い る た め 、 買い 取 り の 時 に 価格が大きく下がる可能性があるからです。 16 14.金の歴史は6000年 「 金 は 6 000 年前から装飾品として使われていたのよ」 「 そ ん な昔から金は貴重な金属だったのね」 金 は、 世 界 で 始 めて 貴 金 属 と し て 扱 われ 、 装 飾 品 に使 わ れ て き ま し た 。古 代 シ ュ メー ル 人 が 紀 元前 3 5 0 0 年 頃 、 すで に 金 装 飾 を用 い て い た と い う 話も あ る く ら い です。 ● 古 代 エ ジプト 歴 史上 最 も 有 名 だと 思 わ れ る も の は 、ツ タ ン カ ー メン 王 の 黄 金 の マ ス クだ と 思 い ます 。 フ ァ ラ オの 時 代 か ら 「 金 は 高価 で 尊 い も ので あ る 」 と し て 珍 重さ れ ました。 ● 中 世 ヨ ーロッパ 基 本的 に 、 金 と いう の は い つ で も 不 足し て い て 、 希少 性 の 高 い 金 属 で す。 そ こ で中 世 ヨ ー ロ ッパ で は 他 の 金属 か ら金 を 生 み 出 す研 究 が 盛 んに 行 わ れま し た 。 こ れ が 有 名な錬金術というものです。 ●アメリカ 新 天地 で 夢 を つ かむ た め に 、 1 8 4 9 年 を ピ ー ク にゴ ー ル ド ラ ッ シ ュ があ り ました。 ●現在 金 の用 途 の 大 半 は宝 飾 品 で す が 工 業 用と し て の 用 途も 多 く 、 将 来 的 に も需 要 が 高 ま る と考えられています。 17 15.金を持つ5つの理由 「 2 0 代 、 30 代の人で“金”を買う人が多いのよ」 「 金 貨 預金が当たり前の時代になったんだね」 将 来の こ と を 正 確に 予 測 す る こ と は でき ま せ ん が 、明 る い 未 来 で あ っ ても 、 暗 い 未 来 であっても、ご自身とご家族の生活 は守 っていかなければ なりませ ん 。 金 貨 貯 金は、大切な資産を守る一つの方法です。 外 国 で は結婚指輪や新郎から新婦へのプレゼントとして、“金”の装飾品 を 贈 る こ と は 常識です。 日本でも、大正生まれの女性たちは、マリッジリングとして「金のカマボコ」 と 呼 ば れ る太いリングを好みました。 こ れ は、 世 の 中 が ど の よう に 変 わ っ た とし て も 、 金 製 品 を身 に つ け て い れ ば ど こ で も 生きていけるという考えがあったからだと考えられます。 現 在 で も、 金を保有するというとは、次のメリットがあります。 ● 金は無価値に ならない こ れ は 、 金特有の 希少性 からきています。 金 は金 貨 や 宝 飾 品以 外 に も 、 工 業 製 品に も 多 く 使 われ て い ま す 。 し か し、 こ れ か ら 発 掘 さ れる も の を 含 め て も 、 世 界 の 金 の 総量 は 、 長 さ 5 0 メ ー ト ル×幅 2 5 メートル×深さ 2 メートル プール 4杯 分しかありません。 そ れだ け 希 少 性 が高 く 貴 重 な モ ノ で すか ら 、 将 来 的に 金 の 価 値 が な く なる こ と は な い のです。 ●世界中どこで も換金でき る 海 外へ の 長 期 滞 在、 永 住 者 を 含 め た 海外 在 留 邦 人 数は 、 平 成 1 2 年 に 81 万 人 だ った の に 対 し 、平 成 2 2 年 に は 1 14 万 人 に な り、 年 々 増 加 傾 向 に あり ま す。(外務省 海外在留邦人数調査 平成23 年度より) 金 は、 世 界 で 通 用す る 資 産 で あ り 、 世界 中 ど こ で も換 金 で き ま す 。 海 外で 生 18 活 を する 場 合 、 資 産の 一 部 を 金 で 保 有 して お け ば 、 その 国 の 財 政 が 不 安 定に な っ た と し ても、生活を守ることができます。 ●長期的に価値 が上昇する 現 金を 銀 行 に 預 けた り 、 株 や 債 券 で 運用 す る 場 合 と比 べ 、 金 を 保 有 す るデ メ リ ッ ト は 、金利や配当が付かないということです。 し か し 、 金はそれ自体に価値があることから、 政 治 ・経 済 が 不 安 定 に なっ た と し て も 影響 さ れ る こ と は 少な い 。 不 景 気 、 経 済 不 安に な り 、 株 や債 券 の 価 格 が 下 が った と し て も 、金 の 価 値 が 下 が る こと は な い ( 逆 に上がる)。 と い わ れています。 ま た、 1 0 年 、 20 年 と い っ た 長 期 的な 視 点 で 考 えた 場 合 、 金 は 価 格 変動 に 強 く 、価 格 が 高 く なる 傾 向 に あ り ま す から 、 金 を 保 有す る こ と は 本 当 の 資産 形 成 だ と も いわれています。 ●金はインフレ に強い デ フ レ が続く日本ですが、いずれインフレに変わるといわれています。 イ ンフ レ に な れ ば、 現 金 の 価 値 が 下 がり ま す か ら 、現 金 を モ ノ に 交 換 した ほ う が よ く なります。その時に、現金に再交換が容易な金の価値が高まります。 こ れ が 、 金はインフレ耐性が強いといわれている理由です。 ● 金 は 燃 えない・変質しない 金 は 高 熱であぶられても、融けるだけ です。そして、 融けても金は金です 。 ま た 、 金 は 錆びたり、変質しない 特性があります。 金の価値は、形状ではなく素材にあ り、 「金の価値 = 金の重量」となるので、 融 け た と しても、 価値が変わるわけでは ありません。 金 が 古代 か ら 現 代 ま で 、そ の 価 値 を 失 わな か っ た 理 由 の 一つ に 、 金 の 普 遍 性 が あ る の です。 19 最後に こ の 小 冊子を最後までお読みいただき、ありがとうございま す。 こ の小 冊 子 で は 、日 本 の 財 政 破 た ん 、ハ イ パ ー イ ンフ レ 、 食 料 危 機 と いう 、 日 本 の将 来 に つ い て書 か せ て い た だ き まし た が 、 冒 頭で 述 べ た よ う に 、 日本 の 未 来 に対 し て 、 い たず ら に 不 安 を あ お った り 、 悲 観 的に 考 え て い る わ け では あ りません。 将 来の こ と は 、 最悪 の 場 合 を 想 定 し て準 備 す る こ とが 、 自 分 自 身 や ご 家族 の 生 活 を 守 るために必要だということ。 そ の準 備 の 一 つ の手 段 と し て 、 資 産 の一 部 を 金 で 保有 す る こ と が 大 切 であ る こと。 そ の 二 点をお伝えしたかったのです。 私 が 金 のビジネスに興味を持った背景には、二つのエピソードがあ ります 。 私 の父 は 金 貨 や 銀貨 の 収 集 が 趣 味 で 、天 皇 陛 下 の ご成 婚 記 念 金 貨 や 在 位記 念 金 貨 を 集 めていました。 私 が子 供 の 頃 、 父が 私 の 手 に の せ て くれ た 十 万 円 金貨 は ず っ し り と 重 く、 今 で も 印象 深 い 思 い 出と し て 残 っ て い ま す。 そ の 経 験 から 、 コ イ ン に 対 す る興 味 が ど ん ど ん膨らんでいったのです。 も う一 つ は 、 社 会人 に な っ て 、 長 野 県佐 久 市 の 実 家に 帰 省 し た 時 に 、 手土 産 に お 菓子 や 果 物 、 洋服 を 買 っ て い っ て も喜 ば な か っ た父 が 、 メ ー プ ル 金 貨を 手 土 産 に 持 ってゆくと、初めて嬉しそうな表情を見せてくれ ました 。 そ の よ うな体験が、金ビジネスを始めるきっかけとなっているのです。 この小冊子をお読みいただき、金を持つ意義をご理解いただいたとしても、 「 金 を 購 入する」ことに 敷居の高 さを感じる 方も多いことと思います。 金 を身 近 に 感 じ てい た だ き 、 手 軽 に 購入 し て い た だき た い と 考 え 、 弊 社で は 『 金 貨 ・ 銀貨 の自動販売機』の開発 を行いました。 こ の 『金 の 自 動 販 売機 』 は 、 世 界 初 の 取組 み と い う こと で 、 テ レ ビ や 新 聞、 雑 誌 な ど 、 多くのメディアに取り上げていただ いています 。 20 ご興 味 あ り ま した ら 、 店 舗 (「 金 銀の 貯 金 箱 」)に あ り ま す から 、 お近 く に お 越 し の 際 は、ぜひお立ち寄りください。 ( 住 所 : 東京都中央区八丁堀三丁目六-一京橋長岡ビル) ま た 、 金のことやご購入のご相談は、お気軽にご連絡ください。 ( 電 話 : 03-3553-6311 ) ( メ ー ル:info@spacein.jp) ( ホ ー ムページ :http://www.spacegold.net) こ の 小冊 子 の 内 容 が 、 皆さ ま の よ り 豊 かな 生 活 を お く る ため の ヒ ン ト に な る こ と を 願 っ ています 。 金 銀 の貯金推進協 会 代表 21 六川 牧志 ◆著者プロフィール 六川 牧志(ろくかわ まきし) 金銀の貯金推進協会 代表 スペースインターナショナル株式会社 代表取締役 1975 年 長野県生まれ。野沢北高校卒業 Auckland institute of Technology 卒業 2001 年 10 月 東京都江東区有明に有限会社設立 2003 年 ペンドライブ(ボールペンにフラッシュメモリーを組み込んだアイディ ア商品)発売開始 2004 年 5 月 スペースインターナショナル株式会社に組織変更 2006 年 業務拡大のため東京都中央区八丁堀へ移転 2010 年 純金コイン、アクセサリー、置物の通信販売開始 2011 年 純金自動販売機を企画開発、純金販売のサービス開始 2014年 1 月 純金コイン、アクセサリー等の直売店「金銀の貯金箱」開店 PenDrive(ペンドライブ)は、発売の 2003 年から現在まで、広告宣伝用品と し て 、 ギ フト市場、広告市場において安定的な売上をあげています。 ま た 、デ ジ タ ル フ ォト フ レ ー ム 、 携 帯 電話 の ソ ー ラ ーチ ャ ー ジ ャ ー な ど 、時 代 を 先 取 り した新しい商品やサービスを企画し、実現してき ました。 2010 年からは世界情勢をふま え 、純金の通信販売、直売を 開始し ました 。 今 後 は 店舗 販 売 を 強 化し 、 金 銀 貯 金 を よ り身 近 に 感 じ てい た だ け る よ う な 活動 を 推 進 し て ゆきます。 <連絡先> 金銀の貯金推進協会 〒104-0032 東京都中央区八丁堀 3-6-1 京橋長岡ビル T E L 03-3553-6311 FAX 03-3553-6315 http://www.spacegold.net 平成25年12月初版発行<検証省略> 定価 1,000 円<税込> ©2014 Space International Inc, All Right Reserved 22
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