Vol.21 2014 年１月甲賀市人権推進課発行水口高校で出前授業「デートＤＶについて」を開催１１月２７日、水口高校３年生２４０人を対象に滋賀県立男女共同参画センター出前授業「デートＤＶについて」が行われました。「デートＤＶ」とは、恋人同士の間で起こる暴力のことです。将来、ＤＶ（配偶者、同居の恋人からの暴力）につながるおそれがあることから、交際が始まる前に、暴力的でない付き合い方、相手を尊重した対等な関係について学ぶことが重要です。また、友達同士で交際について相談し合った時にデートＤＶに気づいて、解決につなげられる力も大切です。デートＤＶって何？授業の中で使用された事例を参考にデートＤＶについて考えてみましょう。事例１：放課後、彼と彼女が日曜日の予定を相談？Ａ男：日曜、映画に行こうぜ。（機嫌良く）Ｂ子：ごめんね。部活があるの。Ａ男：部活なんかさぼれよ。（イライラ）Ｂ子：試合が近いから、さぼれないわ。Ａ男：（大声で怒鳴る）部活と俺とどっちが大事や！Ｂ子：レギュラーに選ばれたいから、練習しないと。Ａ男：お前なんか、練習してもへたくそや。俺がさぼれゆうたら、さぼれ！（バケツを蹴る）Ｂ子：わかったわ・・・ポイントＢ子さんが自分の予定を伝えたところ、Ａ男さんはイライラし怒りだしましたね。これでは相談になりません。Ｂ子さんは自分のやりたいことを我慢し、相手を怒らせないように顔色を伺って交際することになります。暴力によって恋人を支配することは愛情表現ではありません。デートＤＶの種類身体的暴力・・・腕などを強くつかむ、殴る、物を投げる、つねるなど社会的暴力・・・友達関係や行動を制限・監視する、行動や服装などを指示するなど心理的暴力・・・怒鳴る、おどす、無視する、バカにする、不機嫌になるなど経済的暴力・・・お金を返さない、みつがせる、デート費用をいつも払わせるなど性的暴力・・・性交渉の無理強い、避妊拒否、いやらしい雑誌やビデオを見せるなどウラにつづくポイント事例２：スマホをめぐって・・・Ａ子さんは嫉妬を理由に相手を束縛してＡ子：スマホ見せてよ。Ｂ男：いいけど、なんで？Ａ子：いいから見せてよ。（一方的に取り上げる）私と付き合っているなら、他の女の子のアドレスは消しておくね。Ｂ男：勝手に消すなよ！Ａ子：（大声で怒鳴る）私のことが嫌いなの！Ｂ男：君のことは好きやけど・・・。（小さい声で）いますね。束縛と愛情を同じと考え、友達関係を制限するのは、素敵な関係とは言えませんね。恋人同士の素敵な関係って… 自分も相手も大切にする。嫉妬を理由に束縛しない。自分のことを自分で決める。相手の決めたことを尊重する。事例３：友達同士の会話から・・・Ａ子：元気ないけど、カレシとうまくいってるの？Ｂ美：うーん、でもなんとなくキュウクツなの。今日も男と会うのかとうるさくて。Ａ子：やきもち焼いているのよ。愛されているからやわ。Ｂ美：服装やスマホもチェックするし。Ａ子：カレシを怒らせないようにカレシの好みに合わせたら。Ｂ美：彼の言うこと聞かない私が悪いのかな・・・男女の悩みごと相談窓口の相談員よりアドバイス!! 友達同士でありそうな会話ですね。今回の会話ではＢ美さんは、自分が悪いと思ってしまったようですね。Ａ子さんは、どうしたらよかったでしょうか？Ａ子さんは、Ｂ美さんの様子が「元気がない」と気づくことができましたね。友達や家族などの大切な人の変化に気づけるのは、身近な人だけです。愛されているからは禁物！束縛と愛情は違うよ。「デートＤＶ」に気づけたらいいね！自分たちだけでは、解決できないと感じた時は、先生や家族、大人に相談する勇気をもとう。相談された大人は、「よく話してくれたね」「あなたは悪くないよ」の気持ちで話を聞いてください。本人が今後の交際について考えられるよう、手助けをお願いします。友達や家族から相談されたら、相談を次につなげることも大切です。相談してください。男女の悩みごと相談窓口日時：月・水・金９時～１６時場所：甲賀市人権推進課内相談室相談電話：６５－０７５１第３回甴女共同参画講座「話してみよう」と思ってもらえるために－大切な人のＤＶに気づこう－日時：２月２７日（木）13 時 30 分～15 時 30 分場所：かふか生涯学習館研修室対象：家族や友人などの“よき相談相手”となりたい人定員：３０名申込：人権推進課(65-0694) この機関紙に関するご意見、ご質問などは甲賀市人権推進課男女共同参画担当(電話 65-0694 メール koka10207000@city.koka.lg.jp)までお願いします。なお、この機関紙の内容は甲賀市ホームページでも公開しています。URL http://www.city.koka.lg.jp/