LifeKeeper Single Server Protection

LifeKeeper Single Server Protection
v8.3.1
インスト レーションガイド
2014年 9月
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2 Title Page
目次
Chapter 1: はじめに
1
Chapter 2: インスト ール
3
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
3
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
リソースポリシー管 理
4
6
概要
6
LifeKeeper SSP のリカバリ動 作
6
ポリシーによるカスタム動 作 およびメンテナンスモード 動 作
7
標 準 ポリシー
7
メタポリシー
7
リソースレベルのポリシーに関 する重 要 な考 慮 事 項
8
lkpolicy ツール
8
lkpolicy の使 用 方 法 の例
9
ローカルおよびリモート サーバとの認 証
9
ポリシーのリスト 表 示
9
現 在 のポリシーの表 示
9
ポリシーの設 定
10
ポリシーの削 除
10
LifeKeeper Single Server Protection のインスト ールの検 証
10
目 次 i
Chapter 1: はじめに
LifeKeeper Single Server Protection (SSP) は、単 一 ノード 構 成 におけるアプリケーション監 視 を可 能 に
します (つまり、クラスタの要 件 または制 約 はありません)。単 一 ノード 環 境 は、物 理 的 なものでも仮 想
(vSphere、KVM) でも構 いません。LifeKeeper SSP は、実 績 がある安 定 した SIOS LifeKeeper アーキ
テクチャ上 に構 築 されます。LifeKeeper SSP は優 れたアプリケーション監 視 機 能 を提 供 し、障 害 が発
生 したアプリケーションおよびシステムインフラスト ラクチャ項 目 (例 : NFS 共 有 、IP アド レス、ファイルシス
テム) のリカバリを実 行 することができます。何 らかの理 由 でアプリケーションをリカバリできない場
合 、LifeKeeper SSP は、システムのリブート または VM とアプリケーション監 視 を設 定 された VMware 仮
想 マシンの VMware HA 再 起 動 によって、ノード の再 起 動 を開 始 します。
注 記 : LifeKeeper SSP は SIOS LifeKeeper 技 術 を使 用 して構 築 されているため、ド キュメント 全 体 で
LifeKeeper を参 照 します。また、両 製 品 に共 通 するト ピックについては SIOS Protection Suite for Linux
ド キュメンテーションの情 報 を参 照 します。これらの共 通 のト ピックを参 照 する場 合 、LifeKeeper SSP に
は以 下 の話 題 は適 用 されません。
• クラスタリング
• コミュニケーションパス
• 共 有 スト レージ (要 件 、構 成 、…)
• リソース階 層 の拡 張 /拡 張 解 除
• スト レージキット (DR、DMMP、HDLM、LVM、MD、PPATH)
注 記 : LifeKeeper SSP にベースとなるスト レージキット がない場 合 、保 護 さ
れるファイルシステムのマウント に必 要 なデバイスがシステム起 動 時 にアク
ティベート されるようにするための手 順 が必 要 です (例 : ファイルシステムが
論 理 ボリューム上 でマウント される場 合 、LifeKeeper SSP が起 動 する前 に
ボリュームがアクティブな状 態 になっていなければなりません)。
• リソース/マシンのフェイルオーバ (LifeKeeper SSP のデフォルト では、これによってノード が
再 起 動 されます)
• リソースのスイッチオーバ
• 切 り替 え可 能 な IP アド レス (LifeKeeper SSP では、保 護 されるアプリケーションの一 部
には切 り替 え可 能 な IP アド レスが必 要 ですが、単 一 ノード しかないため、実 際 には切 り
替 えは行 われません)
LifeKeeper SSP のベースになっている SIOS LifeKeeper 製 品 の詳 細 については、共 通 するリリース番
号 の SIOS Protection Suite for Linux ド キュメンテーションを参 照 してください。このド キュメンテーション
は、リソース階 層 の作 成 、リソースタイプ、状 態 と関 係 、グラフィカルユーザインターフェース (GUI)、および
共 通 の作 業 と高 度 な作 業 に関 する詳 細 情 報 を提 供 します。
LifeKeeper Single Server Protection 1
Chapter 2: インスト ール
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインス
ト ール
LifeKeeper Single Server Protection 構 成 内 の各 サーバに LifeKeeper Single Server Protection ソフト
ウェアをインスト ールしてください。各 LifeKeeper Single Server Protection サーバには、オプションのリカバ
リキット パッケージを含 む、設 定 要 件 をサポート するために必 要 なパッケージがインスト ールされている必
要 があります。
重 要 : LifeKeeper Single Server Protection をインスト ールする前 に、Linux の依 存 関 係 ト
ピックを参 照 してください。
LifeKeeper Single Server Protection Core パッケージおよび他 のオプションのリカバリキット は、LifeKeeper
Single Server Protection インスト ールイメージファイル (lkssp.img) を使 用 して、コマンド ラインでインス
ト ールします。このイメージファイル は、LifeKeeper Single Server Protection をシステムにインスト ールす
るときに必 要 なユーザ対 話 型 のシステムセット アップ作 業 を実 行 するよう設 計 されたインスト ールスクリプ
ト 一 式 を提 供 します。インスト ールイメージファイルは、実 行 中 の Linux ディスト リビューションを特 定 し、
一 連 の質 問 へのユーザの回 答 に基 づいて、LifeKeeper Single Server Protection を正 常 にインスト ール
するために必 要 なさまざまなパッケージをインスト ールします。ライセンスがインスト ールされた後 にサーバ
の Host ID と Entitlement ID を取 得 して表 示 するユーティリティを提 供 するライセンシングパッケージもイ
ンスト ールされます。Entitlement ID は LifeKeeper Single Server Protection を実 行 するための有 効 なラ
イセンスの取 得 に使 用 され、ソフト ウェアに付 属 しています。
注 記 : これらのインスト ール手 順 は、読 者 がサーバにインスト ールされた Linux オペレーティングシステムに
精 通 していることを前 提 としています。
重要:
l
l
l
l
LifeKeeper Single Server Protection は共 有 スト レージサポート または I/O フェンシン
グを提 供 しません。各 サーバはアプリケーションデータにローカルディスクスト レージを
使 用 する必 要 があります。
すべての LifeKeeper Single Server Protection パッケージは、 /opt/LifeKeeper ディ
レクト リにインスト ールされます。
LifeKeeper の既 存 バージョンを再 インスト ールする場 合 、最 初 に、古 い LifeKeeper
パッケージを削 除 する必 要 があります。標 準 の LifeKeeper のインスト ールには、既
存 のリソース階 層 の再 定 義 が必 要 になります。現 在 のリソース階 層 定 義 を保 持 す
るには、を参 照 してください。
LifeKeeper Single Server Protection のインスト ール中 に、LifeKeeper Distribution
Enabling Package を参 照 するエラーメッセージが表 示 された場 合 、LifeKeeper
Single Server Protection インスト ールイメージファイル上 の setup スクリプト を実 行 ま
たは再 実 行 する必 要 があります。
LifeKeeper Single Server Protection 3
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
LifeKeeper Single Server Protection は、使 用 している Linux ディスト リビューションに関 わらず、コマンド
ラインでインスト ールされます。
1. 次 のコマンド を使 用 して、lkssp.img ファイルをマウント してください。
mount PATH/IMAGE_NAME MOUNT_POINT -t
iso9660 -o loop
ここで、PATH はイメージへのパスです
IMAGE_NAME はイメージの名 前 です
MOUNT_POINT はマウント 位 置 へのパスです
2. lkssp.img がマウント されたディレクト リに移 動 して、次 のコマンド を入 力 してください。
./setup
3. インスト ール手 順 の間 に何 が行 われるかを説 明 するテキスト が表 示 されます。ここで行 われる一
連 の質 問 に対 して、Yes の場 合 は「y」、No の場 合 は「n」と答 えます。質 問 の種 類 と順 序 は、
お使 いの Linux ディスト リビューションによって異 なります。
各 質 問 をよく読 んで、適 切 に回 答 してください。LifeKeeper Single Server Protection インスト ー
ルを正 常 に行 うために必 要 なすべての手 順 を最 後 まで行 うには、各 質 問 に Yes と答 えることを
推 奨 します。
4. 次 に、LifeKeeper Single Server Protection Core パッケージがインスト ールされます。
5. ここで setup スクリプト が、ライセンスユーティリティのインスト ールを実 行 します。詳 細 については、
ライセンスの取 得 とインスト ールを参 照 してください。
6. setup スクリプト が提 示 するすべての質 問 に回 答 した後 、インスト ールが成 功 したことが通 知 さ
れ、インスト ール可 能 なすべての LifeKeeper Single Server Protection Recovery Kit の一 覧 が
表 示 されます。
注 記 : setup スクリプト の実 行 に関 する追 跡 情 報 が、/var/log/LK_install.log に保 存 されます。
7. インスト ールするキット を反 転 選 択 し、「スペース」キーを押 してください。インスト ール予 定 のキット
の横 に「i」のマークが付 きます。Enter を押 してください。
注 記 : 後 でキット を追 加 するには、-k を付 けて setup スクリプト を実 行 します。
./setup -k
LifeKeeper Single Server Protection では、サーバごとに別 々 のライセンスが必 要 です。ライセンスは、ラ
ンタイムライセンスです。つまり、LifeKeeper Single Server Protection のインスト ールはライセンスなしでも
可 能 ですが、正 常 に製 品 を起 動 して実 行 するためには、事 前 にライセンスをインスト ールする必 要 があ
ります。
インスト ールスクリプト によってインスト ールされるライセンスユーティリティパッケージは、LifeKeeper Single
Server Protection ソフト ウェアの初 期 インスト ール時 にサーバの使 用 可 能 なすべての Host ID を取 得 し
て表 示 します。ライセンスがインスト ールされると、このユーティリティは Entitlement ID (使 用 可 能 な場
合 ) または Host ID (使 用 できない場 合 ) を返 します。
4 LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
注 記 : Host ID が表 示 される場 合 は常 に NIC の MAC アド レスに基 づいています。
SIOS Technology Corp. ライセンス管 理 ポータルから取 得 した LifeKeeper Single Server Protection ラ
イセンスには Entitlement ID が含 まれ、クラスタ内 の特 定 のノード にロックされることはありませ
ん。LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアと一 緒 に提 供 された Entitlement ID (認 証 コード )
は、LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアを実 行 するために必 要 なパーマネント ライセンスを
取 得 するために使 用 されます。このプロセスを以 下 の図 に示 します。
注 記 : ソフト ウェアパッケージごとに、サーバごとのライセンスが必 要 になります。
LifeKeeper Single Server Protection クラスタ内 の各 サーバについてライセンスを取 得 してインスト ールす
るには、次 の手 順 を行 います。
1. LifeKeeper Entitlement ID (認 証 コード ) があることを確 認 してください。ライセンスの取 得 に必
要 な Entitlement ID を含 むソフト ウェアをメールで受 け取 っているはずです。
2. SIOS Technology Corp. ラインセンス管 理 ポータルでライセンスを取 得 してください。
a. インターネット アクセスが可 能 なシステムを使 用 して、SIOS Technology Corp. ライ
ンセンス管 理 ポータルにログインしてください。
b. [Manage Entitlements] を選 択 してください。
LifeKeeper Single Server Protection 5
リソースポリシー管 理
注 記 : パスワード を変 更 する場 合 は、画 面 の右 上 隅 にある [Profile] ボタ
ンを使 用 してください。
c. [Entitlement ID] を探 して、行 項 目 の左 にあるボックスをオンにすることで、その
Entitlement ID に関 連 付 けられた各 [Activation ID] を選 択 してください。
d. [Activate] タブを選 択 してください。
e. 必 要 なフィールド を定 義 して、[Next] を選 択 してください。
f. [Add New Host] をクリックして、新 しいホスト を作 成 してください。
g. [Node Locked Host] リスト から [Any] を選 択 して、[Okay] をクリックしてください。
h. [Host ID] の左 にあるボックスをオンにして、[Generate] を選 択 してください。
[Fulfillment ID] が [License Summary] 画 面 に表 示 されます。
i. [Fulfillment ID] の左 にあるボックスをオンにして、[Email License] タブを選 択 し
てください。
j. ラインセンスの送 信 先 となる有 効 なメールアド レスを入 力 して、 [Send] を選 択 し
てください。
k. [Complete] を選 択 してください。
l. メールを取 得 してください。
m. ファイルを適 切 なシステムにコピーにしてください。
3. ラインセンスをインスト ールしてください。各 システムで、ライセンスファイルを
/var/LifeKeeper/license にコピーするか、または各 システム
で、/opt/LifeKeeper/bin/lkkeyins を実 行 してファイルに対 するファイル名 (フルパスを
含 む) を指 定 してください。
リソースポリシー管 理
概要
LifeKeeper Single Server Protection (SSP) のリソースポリシー管 理 では、リソースのローカルリカバリと
フェイルオーバの動 作 管 理 機 能 が提 供 されます。リソースポリシーは、lkpolicy コマンド ラインツール
(CLI) を使 用 して管 理 できます。
LifeKeeper SSP のリカバリ動 作
LifeKeeper SSP には、個 々 のアプリケーションおよび関 連 し合 うアプリケーションのグループを監 視 する
機 能 があり、定 期 的 にローカルリカバリを実 行 したり、保 護 下 のアプリケーションに障 害 が発 生 したとき
に通 知 したりすることができます。関 連 し合 うアプリケーションの例 としては、主 アプリケーションが下 位 の
スト レージまたはネット ワークリソースに依 存 する階 層 などがあります。アプリケーションまたはリソースに障
害 が発 生 した場 合 のデフォルト の動 作 は以 下 の通 りです。
1. ローカルリカバリ: 最 初 に、リソースまたはアプリケーションのローカルでリカバリを試 みます。このとき
は、外 部 の介 入 なしにローカルサーバ上 でリソースまたはアプリケーションをリスト アしようとしま
6 LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
す。ローカルリカバリが成 功 した場 合 、LifeKeeper SSP は追 加 のアクションを実 行 しません。
2. フェイルオーバ: 次 に、ローカルリカバリでリソースまたはアプリケーションのリスト アに失 敗 した (また
はリソースを監 視 するリカバリキット がローカルリカバリをサポート していない) 場 合 、 フェイルオーバ
が開 始 されます (下 記 の標 準 ポリシーセクションの Failover を参 照 )。
リカバリ動 作 の詳 細 については、LifeKeeper Single Server Protection 障 害 検 出 とリカバリのシナリオを
参 照 してください。
ポリシーによるカスタム動 作 およびメンテナンスモード動 作
LifeKeeper SSP は、デフォルト のリカバリ動 作 を変 更 する追 加 ポリシーを設 定 する機 能 をサポート しま
す。リソース単 位 またはサーバ単 位 で、4 つのポリシーが設 定 可 能 です (リソース単 位 のポリシーに関 す
る注 意 については下 のセクションを参 照 してください)。サーバレベルでポリシーを変 更 する方 法 を推 奨 し
ます。
利 用 可 能 なポリシーは以 下 の通 りです。
標準ポリシー
Failover - LifeKeeper SSP では、このポリシー設 定 を使 用 すると、リソースフェイルオーバを有 効
/ 無 効 にできます (これによって再 起 動 されます)。
l LocalRecovery - LifeKeeper SSP は、デフォルト では、フェイルオーバ (再 起 動 ) を実 行 する前
に、個 々 のリソースまたは保 護 対 象 アプリケーション全 体 を再 起 動 することにより、保 護 対 象 リ
ソースのリカバリを試 みます。このポリシー設 定 を使 用 すると、ローカルリカバリを有 効 / 無 効 にで
きます。
l TemporalRecovery - 通 常 、LifeKeeper SSP は、障 害 リソースのローカルリカバリを実 行 しま
す。ローカルリカバリに失 敗 すると、LifeKeeper SSP は再 起 動 を実 行 します。ローカルリカバリに
成 功 した場 合 は、フェイルオーバ (再 起 動 ) は実 行 されません。
ローカルリカバリに成 功 した場 合 でも、サーバの何 らかの異 常 によって短 時 間 の間 にローカルリカバリが
再 試 行 される場 合 があり、結 果 として何 度 も連 続 してローカルリカバリが試 行 されることになります。こ
れが発 生 すると、問 題 のアプリケーションは可 用 性 が悪 化 します。
l
この反 復 的 なローカルリカバリ / 障 害 サイクルを回 避 するために、時 間 的 リカバリポリシーを設 定 できま
す。時 間 的 リカバリポリシーを使 用 すると、管 理 者 は指 定 した時 間 内 に試 行 するローカルリカバリの回
数 を (成 功 かどうかにかかわらず) 制 限 することができます。
ソースが試 行 するローカルリカバリの回 数 を 30 分 間 で 3 回 に限 定 するポリシー定 義 を
ユーザが設 定 した場 合 、30 分 以 内 に 3 回 目 のローカルリカバリが試 行 される
と、LifeKeeper SSP はフェイルオーバ (再 起 動 ) を実 行 します。
定 義 した時 間 的 リカバリポリシーは有 効 または無 効 にできます。時 間 的 リカバリポリシーが無 効 の場
合 、時 間 的 リカバリ処 理 は継 続 して実 行 され、ポリシーが適 用 されるはずの時 間 に通 知 がログに表 示
されますが、実 際 のアクションは実 行 されません。
注 記 : 時 間 的 リカバリポリシーを設 定 した状 態 で、フェイルオーバとローカルリカバリの一 方 または両 方 を
無 効 にすることは可 能 です。フェイルオーバまたはローカルリカバリを無 効 にした場 合 に、時 間 的 リカバリ
ポリシーは実 行 されることがないため、この状 態 は非 論 理 的 です。
メタポリシー
「メタ」ポリシーは、他 の複 数 のポリシーに影 響 を与 える可 能 性 があるポリシーです。通 常 、これらのポリ
シーは、標 準 ポリシーであれば複 数 個 の設 定 が必 要 になるような特 定 のシステム動 作 を実 現 するため
LifeKeeper Single Server Protection 7
リソースレベルのポリシーに関 する重 要 な考 慮 事 項
のショート カット として使 用 します。
l
NotificationOnly - このモード では、管 理 者 は LifeKeeper SSP を「監 視 専 用 」状 態 にすること
ができます。1 つのリソース (または、サーバ単 位 のポリシーの場 合 はすべてのリソース) のローカル
リカバリおよびフェイルオーバ (再 起 動 ) の両 方 が影 響 を受 けます。障 害 が検 知 されると、ユーザ
インターフェースには Failure 状 態 が表 示 されます。ただし、リカバリもフェイルオーバ (再 起 動 ) も
実 行 されません。注 記 : 管 理 者 は、障 害 の原 因 となった問 題 を手 動 で修 正 し、障 害 が起 きた
リソースを復 帰 させて通 常 の LifeKeeper SSP の運 用 を継 続 する必 要 があります。
リソースレベルのポリシーに関 する重 要 な考 慮 事 項
リソースレベルのポリシーとは、リソース階 層 全 体 またはサーバレベルのポリシーとは異 なり、特 定 のリ
ソースにのみ適 用 されるポリシーです。
例:
アプリケーション
- IP
- file system
上 記 のリソース階 層 では、アプリケーションは IP とファイルシステムの両 方 に依 存 していま
す。ポリシーは、特 定 のリソースのローカルリカバリまたはフェイルオーバを無 効 にするように
設 定 できます。これは、例 えば、IP リソースのローカルリカバリが失 敗 し、IP リソースのフェ
イルオーバが無 効 に設 定 されていた場 合 、IP リソースはフェイルオーバを実 行 せず、他 の
リソースのフェイルオーバも発 生 させないことを意 味 します。ただし、ファイルシステムリソー
スのローカルリカバリが失 敗 し、ファイルシステムリソースのポリシーのフェイルオーバが無 効
化 されていない場 合 、階 層 全 体 が再 起 動 を伴 うフェイルオーバを実 行 します。
注 記 : 重 要 事 項 として、リソースレベルのポリシーは設 定 対 象 の特 定 のリソースにのみ適
用 されることに注 意 してください。
上 記 は単 純 な例 です。複 雑 な階 層 を構 成 することもできるため、リソースレベルのポリシーを設 定 する
ときは注 意 してください。
lkpolicy ツール
lkpolicy ツールは、LifeKeeper SSP が稼 働 するサーバのポリシーを管 理 (参 照 、設 定 、削 除 ) する
ためのコマンド ラインツールです。lkpolicyは、ポリシーの設 定 および修 正 、ポリシーの削 除 、利 用 可
能 なポリシーと現 在 の設 定 値 の表 示 をサポート します。さらに、設 定 したポリシーは、有 効 または無 効
に設 定 できるため、リカバリ動 作 に影 響 を与 えながらリソース / サーバ設 定 を保 持 できます。
全 体 的 な使 用 方 法 は次 の通 りです。
lkpolicy [--list-policies | --get-policies | --set-policy
| --remove-policy] <name value pair data...>
<name value pair data...> は、運 用 方 法 および対 象 のポリシーによって異 なり
ます (特 にポリシーを設 定 する場 合 )。 たとえば、以 下 のようになります。 有 効 / 無 効 タイ
プのポリシーのほとんどでは、必 要 なのは –on or --off のスイッチのみですが、時 間
的 ポリシーの場 合 は、しきい値 を設 定 するための値 も必 要 です。
8 LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール
lkpolicy の使用方法の例
ローカルおよびリモート サーバとの認証
lkpolicy ツールは、サーバが公 開 する API を通 じて LifeKeeper SSP サーバと通 信 します。この API
は、lkpolicy ツールなどのクライアント に対 して認 証 を要 求 します。lkpolicy ツールで LifeKeeper
SSP サーバに最 初 にアクセスしようとしたときに、そのサーバに対 する認 証 情 報 がまだ保 存 されていない
場 合 、ユーザは認 証 情 報 を求 められます。認 証 情 報 はユーザ名 とパスワード の形 式 であり、さらに以
下 の条 件 があります。
1. クライアント には LifeKeeper SSP の管 理 者 権 限 が必 要 です。したがって、そのユーザ名 は、
(PAM による) オペレーティングシステムの認 証 設 定 によって lkadmin グループに属 する必 要 が
あります。必 ずしも root で実 行 する必 要 はありませんが、root ユーザはデフォルト で適 切 なグ
ループに属 しているため、root を使 用 することもできます。
2. 認 証 情 報 は認 証 情 報 ストアに保 存 されるため、ツールを使 用 してこのサーバにアクセスするたび
に手 動 で認 証 情 報 を入 力 する必 要 はありません。
認 証 情 報 スト アと credstore ユーティリティによる管 理 の詳 細 については、SIOS Protection Suite の認
証 情 報 の設 定 を参 照 してください。
lkpolicy によるセッションの例 は以 下 のようになります。
[root@thor49 ~]# lkpolicy -l -d v6test4
Please enter your credentials for the system 'v6test4'.
Username: root
Password:
Confirm password:
Failover
LocalRecovery
TemporalRecovery
NotificationOnly
[root@thor49 ~]# lkpolicy -l -d v6test4
Failover
LocalRecovery
TemporalRecovery
NotificationOnly
[root@thor49 ~]#
ポリシーのリスト 表示
lkpolicy --list-policy-types
現在のポリシーの表示
lkpolicy --get-policies
lkpolicy --get-policies tag=\*
LifeKeeper Single Server Protection 9
ポリシーの設 定
lkpolicy --get-policies --verbose tag=mysql\* # all resources starting with mysql
lkpolicy --get-policies tag=mytagonly
ポリシーの設定
lkpolicy --set-policy Failover --off
lkpolicy --set-policy Failover --on tag=myresource
lkpolicy --set-policy Failover --on tag=\*
lkpolicy --set-policy LocalRecovery --off tag=myresource
lkpolicy --set-policy NotificationOnly --on
lkpolicy --set-policy TemporalRecovery --on recoverylimit=5 period=15
lkpolicy --set-policy TemporalRecovery --on --force recoverylimit=5 period=10
ポリシーの削除
lkpolicy --remove-policy Failover tag=steve
注 記 :NotificationOnly はポリシーのエイリアスです。NotificationOnly を有 効 にすることは、対 応 する
LocalRecovery および Failover ポリシーを無 効 にすることと同 じです。
LifeKeeper Single Server Protection のインスト ールの検 証
LifeKeeper Single Server Protection パッケージが正 常 にインスト ールされたことを確 認 するには、コマン
ド ラインで次 のように入 力 してください。
rpm -V <package name>
注 記 : パッケージが正 しくインスト ールされている場 合 、このコマンド は何 も出 力 しません。
コマンド ラインから照 会 を実 行 するには、次 のように入 力 してください。
rpm -qi <package name>
注 記 : このコマンド の予 想 される出 力 は、パッケージ情 報 です。
10 LifeKeeper Single Server Protection ソフト ウェアのインスト ール