Muller Martini Japan Ltd. みなさん、こんにちは。 私はミューラー・マルティニ グループの会長を務めるルドルフ・ミューラーです。私はまた同 時に、日本法人のミューラー・マルティニ ジャパン株式会社の取締役会長も兼務しております。 本日はお忙しい中、私の記者会見にご出席いただき、大変感謝いたします。 毎年、この美しい季節を選んで日本を訪れていますが、なかなか桜のタイミングに合いません。 今年は今日まで西の方から、岡山、大阪、京都、そして東京と移動してきましたが、どこでも 桜の開花を楽しむことできました。私の訪問に合わせて日本中の桜を準備していただいて、大 変感謝いたします。 そこでお返しに、今日は、開催まであと55日に迫ったドルッパについて、当社の取組みを中 心にお話したいと準備してきました。 ドルッパ2016 世界最大の印刷機材展、ドルッパ2016はドイツ、デユッセルドルフ市のメッセにて、5 月 31 日(火曜日)から、6 月 10 日(金曜日)まで、11日間の日程で開催されます。当社も 2 号館内ブースに最新のソリューションおよび未来への提案を出展し、みなさまのご来場をお待 ちしております。 4 年前、前回のドルッパ2012は「デジタル印刷ドルッパ」と呼ばれ、主役はそれまでの印 刷主流であったオフセットに代わり、デジタル印刷の台頭が注目を集めました。当社もすべて の新製品を「デジタルレディー」として発表し、デジタルでもオフセットでも対応できる新し い世代のフィニッシングを提案いたしました。 さて、あれから4年、私たちを取り巻く環境はどのように変化したでしょうか。また、これか ら先への見通しはどうでしょうか。 いくつかの象徴的な出来事がありました。そのなかでふたつだけ取り上げてみます。 ひとつはソーシャルネットワークサービスに代表される新しいコミュニケーションのネットワ ークが世界中に広く普及し、それまではテレビや新聞でしか得られなかった遠い国の出来事も、 SNS ユーザーの中では瞬時にリアルタイムで拡散してしまいます。数億人を抱える地球規模の 大きな SMS の出現は、情報流通の物理的、地勢的あるいは政治的な壁をいまや無意味なもの に変えようとしています。 そして、もうひとつの象徴的なもの、それは無人化への素早く高度化された取組みです。例え ば、無人運転の自動車の出現、あるいはロボットがすべての接遇を行う接客サービスの登場な どです。背景にはより優れた効率と安全、安定への人類の欲求、そしてバックボーンとして急 速に高度化する自動化技術の発展があります。 こうした技術的なそして社会的な動きは、いつも最初は緩やかに始まりました。しかし、それ らは、そのメリットが実際に認識された瞬間から爆発的に早まります。それまでは限定的であ Muller Martini Japan Ltd. 2-5-14 Higashi-Sakashita Itabashi-Ku 174-0042 Tokyo/Japan Tel +81 (0)3 3558 3131 Fax +81 (0)3 3558 3130 info@jp.mullermartini.com www.mullermartini.com/jp Osaka Service Station 3-14-21 Hishie Higashi-Osaka 578-0984 Osaka/Japan Tel +81 (0)72 964 5660 1/5 160407_Rmupressbriefing_Japanese.Doc Muller Martini Japan Ltd. ったインターネットがウィンドウズ95の発表と共に急速に普及した歴史を振り返れば、それ はよく分かることです。 ではさて、そうした動きは私たちのような製造業にとって何を意味するのでしょう。 ドルッパ2016のテーマは「未来に触れよう(touch the future)」です。おそらく、私たち は今回のドルッパで、印刷そしてフィニッシングにおける新しい情報流通技術の応用やより高 度な自動化への取り組みを目撃することになると思います。 印刷はプリント4.0(Print4.0)としてマシンとシステムのデジタルネットワーク化に向かい ます。ミューラー・マルティニはフィニッシングソリューションの世界的なサプラヤとして、 フィニッシング4.0(Finishing4.0)という新しいコンセプトで、当社ブースの来場者のみな さんを驚かせてみたいと考えています。 フィニッシング4.0 今回のドルッパでミューラー・マルティニは Finishing4.0 をモットーにしています。これはま さに最新の情報技術を生産現場のシステムに結合させることで印刷製本会社のオペレーション を透明化し高効率でより柔軟にするものです。 Finishing4.0 において、すべての生産システムは厳密に規定されたフォーマットで生産に関わ る情報を共有し、生産のあらゆる工程でそれらを活用して、無駄のない、高効率の生産を実現 します。 ニーズの多様化と在庫レス化で世界的にあらゆる分野で仕事の平均長さはどんどん短くなって います。印刷業界ではデジタル印刷の普及がその流れをさらに加速させています。 また、電子メディアとの連携においては、印刷物の個別化、柔軟性は当たり前の話になってき ました。Finishing4.0 によって、ますます小ロット化の進む印刷市場にポストプレス側もしっ かりと対応させることができます。 ミューラー・マルティニは Finishing4.0 を具現化するために、すべての製品を見直し、アップ グレードあるいは設計のやり直しを行いました。すべての改良について完結してはいませんが、 メインとなる製品群を Finishing4.0 対応機として今回のドルッパで発表いたします。 代表的な新しい製品をいくつか紹介しましょう。 アレグロ・デジタル 前回ドルッパでデビューした最高 7000 回転のアレグロは、無線とじ機で初めてモーションコ ントロールを採用した全自動機です。大変成功した 4 年間でしたが、今回アレグロは、アレグ ロ・デジタルとして新しい驚くべき付加価値を携えて、ドルッパの来場者を驚かせます。それ は「タッチレスワークフロー」です。 Muller Martini Japan Ltd. 2-5-14 Higashi-Sakashita Itabashi-Ku 174-0042 Tokyo/Japan Tel +81 (0)3 3558 3131 Fax +81 (0)3 3558 3130 info@jp.mullermartini.com www.mullermartini.com/jp Osaka Service Station 3-14-21 Hishie Higashi-Osaka 578-0984 Osaka/Japan Tel +81 (0)72 964 5660 2/5 160407_Rmupressbriefing_Japanese.Doc Muller Martini Japan Ltd. タッチレス、とはつまり、オペレーターの操作を必要としないことを意味します。ドルッパ2 016でアレグロはいわば無人運転のバッチモードを備えたバインダーマシンとなりました。 仕組みについては実際にドルッパ会場でご説明いたしますが、簡単にまとめると、Finishing4.0 ベースのアレグロ・デジタルは、自らがローディングされたブックブロックを測定し、運転し ながら次々と自動セットして、一部ごとの製本を完成させるというワークフロー機能を装備し ているのです。 もともとはフォトブックなど一部ごとの厚みの異なる製本への対応がベースになって考案され たシステムですが、アレグロ・デジタルはそのスピードと品質に加えて、この新しい「タッチ レスワークフロー」により、これからは商業系、出版系そして自費出版系における極小生産に も大変有用な無線とじ機となるでしょう。 プレスト・デジタル 中綴じ機のデジタル対応をさらに拡充しました。パートナー企業のフンケラー社及びハイデル ベルグ社との共同開発により、ロールおよびカットシートを兼用する給紙システムを実現、今 回のドルッパで実演をご覧いただけます。 従来は印刷ロールとカットシートはそれぞれ異なる給紙加工ユニットおよびワークフローが必 要でした。しかし、新しいプレスト 2 デジタルは、新開発の給紙機構と Finishing4.0 理念のワ ークフロー制御により、シートとロールが混在する工場環境でも短時間の切り替えにより、一 台で中綴じ製本を処理します。もちろん、従来通りオフセット折丁や表紙とデジタル印刷コン テンツを組み合わせることも可能です。 加えて、さらにユニークな新機能、ダイナカットとフレキシブルフォールドを組み合わせて、 4 ページ単位で異なる中綴じ製品を連続的に生産できるようになりました。なお、ここで述べ たデジタル対応機能は、ミッドレンジ中綴じ機プリメーラ・デジタルにもそのまま実現させて います。 バレオ 昨年 2 月、スイスルチェルンのフンケラーイノベーションデイズで発表し、そして 9 月の IGAS で日本の皆様にもご紹介した、小型のバレオバインダーが、さらに機能を拡充して、ド ルッパにお目見えいたします。 IGAS でご覧いただいたユニークな1000回転、3 クランプバインダーのバレオは手投げ方式 の単体機でしたが、今回のドルッパでは上流から下流への加工プロセスを一連の生産システム として発表いたします。 つまり、デジタル印刷機との連携を前提とし、ブックブロックをコンベアで流し込むと、背糊 加工、表紙プレス、乾燥、そして仕上げ断裁されて、完成本となります。ユニークなバリアブ ルのクランプ駆動方式で製本品質の高さを保ちつつ、最小 1 冊という極小ロットのソフトカバ ーを生産するための最新の品質管理と Finishing4.0 ベースのワークフローシステムを装備しま した。 Muller Martini Japan Ltd. 2-5-14 Higashi-Sakashita Itabashi-Ku 174-0042 Tokyo/Japan Tel +81 (0)3 3558 3131 Fax +81 (0)3 3558 3130 info@jp.mullermartini.com www.mullermartini.com/jp Osaka Service Station 3-14-21 Hishie Higashi-Osaka 578-0984 Osaka/Japan Tel +81 (0)72 964 5660 3/5 160407_Rmupressbriefing_Japanese.Doc Muller Martini Japan Ltd. プリメーラMC ミューラー・マルティニのモーションコントロールファミリーにいよいよミッドレンジ中綴じ 機「プリメーラ」が加わりました。2008 年ドルッパ発表以来、世界の多数のユーザーから高い 評価をいただいているプリメーラ中綴じ機が、今回のドルッパでモーションコントロールを実 装した MC マシンに生まれ変わります。 フライングステッチャやマジックホイルなど独自のメカニカルな設計は維持しながら、制御系 を一新。それぞれのステーションが個別のサーボ駆動となり、セットアップをさらに正確に短 時間で実現させます。駆動関係の磨耗部品も大幅に削減いたしました。 また、モーションコントロールの採用でフィーダーの選択肢が増えました。標準の平積みフィ ーダーに加えて、新しく、積みやすさが特長の正面積み縦型フィーダーを選択できるようにな りました。ドルッパから販売を始めますが、日本での発売は今のところ、今秋を予定しており ます。 MM サービス 未来志向の新しいマシンやシステムの開発と同様に、既存のマシンやシステムのフォローアッ プを当社は大変重要視しております。マシンは正しい操作とタイムリーな保守により本来の性 能を発揮し続けます。 据え付けから退役までのライフサイクルにおいて、定期的な計画保守を行うことがそのマシン の生産性を維持することにつながります。そして変化する需要に応じて、新たな機能を追加し たり、構成を見直すことも競争力の強化には有効でしょう。 今回のドルッパ展示ブース内に MM サービスのコーナーを設けました。当社の専門家が貴社の 設備の性能維持、生産性の向上あるいは競争力の強化に向けての提案を用意してお待ちしてお ります。 ブース内ツアー 以上、当社のドルッパ出展の一部を紹介いたしましたが、この他にも Finishing4.0 のモットー の元、新しい興味深いマシンやソリューションを出展いたします。それらに少しだけ触れてみ ますと、新しい柔軟なフォルダーに刷新された「シグマライン2」、メールルームの斬新なワ ークフローを備えた「フレックスライナー」、新しい全自動のハードカバーブックライン、 「ディマント MC デジタル」と糸かがり機「ベンチュラ・デジタル」 なども実演いたします。 また、Finishing4.0 のベースとなる当社独自の JDF ベースのワークフロー、コネックスはブー スのセンターにその概要が閲覧できるインフォタワーを設置しております。 ミューラー・マルティニ ジャパンでは今回のドルッパでもまた、当社の主な出展内容を効率 的にご視察いただけるブース内ツアーを企画しています。ツアーは日本人スタッフにより日本 Muller Martini Japan Ltd. 2-5-14 Higashi-Sakashita Itabashi-Ku 174-0042 Tokyo/Japan Tel +81 (0)3 3558 3131 Fax +81 (0)3 3558 3130 info@jp.mullermartini.com www.mullermartini.com/jp Osaka Service Station 3-14-21 Hishie Higashi-Osaka 578-0984 Osaka/Japan Tel +81 (0)72 964 5660 4/5 160407_Rmupressbriefing_Japanese.Doc Muller Martini Japan Ltd. 語の音声ガイドで行われますので、日本からご来場のみなさんにも、ミューラー・マルティニ の未来へのメッセージをよくご理解いただけるツアーになると思います。 みなさん、ドルッパでお会いいたしましょう。ご清聴、ありがとうございました。 April 7, 2016 RMU (翻訳 by YMI) Muller Martini Japan Ltd. 2-5-14 Higashi-Sakashita Itabashi-Ku 174-0042 Tokyo/Japan Tel +81 (0)3 3558 3131 Fax +81 (0)3 3558 3130 info@jp.mullermartini.com www.mullermartini.com/jp Osaka Service Station 3-14-21 Hishie Higashi-Osaka 578-0984 Osaka/Japan Tel +81 (0)72 964 5660 5/5 160407_Rmupressbriefing_Japanese.Doc
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