観光にぎわい商業地区(特別用途地区)の概要

■観光にぎわい商業地区(特別用途地区)の概要
観光にぎわい商業地区の区域
・特別用途地区として、観光にぎわい商業地区を指定
熱海駅
・建築制限の内容により以下のとおり区分
◎東海岸町地区
商業地域のうちの東海岸町のみ
◎商業住宅共存地区
熱海地区の商業地域及び近隣商業地域
東海岸町地区
商業住宅共存地区
・敷地面積300㎡以下は適用除外
【東海岸町地区】
①建築物の用途の制限
観光商業用途
1
2
3
4
5
建てられる建物用途の種別
補
足
店舗、飲食店
風営法第2条第6項に該当するものを除く
旅館業法に第2条に規定するホテル、旅館 風営法第2条第6項第4号に該当するものを除く
劇場、映画館、演芸場、観覧場
風営法第2条第6項第3号に該当するものを除く
公衆浴場
建築基準法施行令第130条の4及び第130条
巡査派出所その他の公益施設
の5の4に該当するもの
(1) 食品製造のパン屋及び菓子屋、民芸品等の工房その
6
その他、地域の健全な賑わい創出に支障が
他の作業場で床面積が150㎡以下のもの
ないものとして市長が認めて許可したもの (2) 病院、診療所、保育所等
(3) その他集客、観光を目的とした用途の建築物
②国道135号に面する建築物には、道路につながる階に観光商業用途に供する部分を設けること。
③次に掲げる場合は、①の規定にかかわらず、建築できるものとする。
・既存の戸建住宅、長屋の建替えで、住宅部分の容積率が300%以下のとき。
・共同住宅・寄宿舎・下宿に観光商業用途を併設し、市長が規則で定める基準に従い許可したとき。
規則で定める共同住宅の基準
共同住宅等(100%)
共同住宅等
観光商業用
途 が 50 % 以
上で、共同住
宅等は 200%
まで可
(最低基準)
(200%)
共同住宅等
(200%まで)
観光商業用途
観光商業用途の規
模に応じて共同住
宅等の容積率を上
乗せできる。
+100%
(共同住宅等の合
計上限 300%)
(200%)
観光商業用途
(50%)
※観光商業床と共同住宅等の床の規模の関係(附属建築物に供する部分は含まない。)
観光商業容積率:a
共同住宅等容積率:b
計 画 容 積 率 合 計:c とすると
・cが 50~250 まで
a=50(一定)、b=c-a
・cが 250~500 まで
a=(c-250)×0.6+50
b=(c-250)×0.4+200
ただし、建築物全体の容積率(附属建築物の容積算入部分を含む)は、建築基準法第52条に
よる容積率制限の範囲内とする。
- 1 -
【商業住宅共存地区】
○建築物の用途の制限
共同住宅、寄宿舎、下宿、有料老人ホームの容積率の合計が 300%を超える建築物を建築してはな
らない。
指定容積率 400%の場合
(100%)
共同住宅等
有料老人ホーム
(300%まで)
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300 % を 超 え る 容
積を使う場合に
は、共同住宅、寄
宿舎、下宿、有料
老人ホーム以外の
用途とする必要が
ある。
熱海国際観光温泉文化都市建設計画観光にぎわい商業地区建築条例
(目的)
第1条
この条例は、建築基準法(昭和25年法律第201号。以下「法」という。)第49条第1項
及び第50条の規定に基づき、都市計画法(昭和43年法律第100号。以下「都計法」という。)
第8条第1項第2号の特別用途地区として定める熱海国際観光温泉文化都市建設計画観光にぎわい
商業地区(以下「観光にぎわい商業地区」という。)内における建築物の建築及び敷地の制限につい
て定めることにより、観光商業機能と居住機能の配置の適正化を図るとともに、観光、商業及び文化
に係る機能を集積し、にぎわいを創出することを目的とする。
(用語の定義)
第2条
この条例において使用する用語は、特別の定めがある場合を除くほか、法、建築基準法施行令
(昭和25年政令第338号。以下「政令」という。)及び都計法において使用する用語の例による。
(観光にぎわい商業地区の区分)
第3条
観光にぎわい商業地区は、建築制限の内容により、東海岸町地区及び商業住宅共存地区に区分
する。
(観光にぎわい商業地区内の建築制限)
第4条
次の各号に掲げる地区内には、それぞれ当該各号に定める建築物を建築してはならない。
(1) 東海岸町地区
ア
次に掲げる用途に供する建築物(当該建築物に附属するものを含む。)以外のもの
店舗、飲食店その他これらに類するもの(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
(昭和23年法律第122号。以下「風営法」という。)第2条第6項に規定する店舗型性風俗
特殊営業を営むものを除く。)
イ
ホテル、旅館その他これらに類するもの(旅館業法(昭和23年法律第138号)第2条に規
定する旅館業に係るもの(風営法第2条第6項第4号に該当する営業に係るものを除く。)に限
る。)
ウ
劇場、映画館、演芸場又は観覧場(風営法第2条第6項第3号に該当する営業に係るものを除
く。)
エ
公衆浴場
オ
巡査派出所その他政令第130条の4及び第130条の5の4に規定する公益上必要な建築
物
カ
その他市長が地域の健全なにぎわいの創出に支障がないと認めて許可したもの
(2) 商業住宅共存地区 共同住宅、寄宿舎、下宿又は老人福祉法(昭和38年法律第133号)第2
9条第1項に規定する有料老人ホームの用途に供する部分のそれぞれの床面積(建築物の延べ面積
の算定に当たりその床面積が延べ面積に算入されない部分を有するときは、当該部分を除く。)の
敷地面積に対する割合の合計が10分の30を超える建築物
2
東海岸町地区に建築しようとする建築物が道路法(昭和27年法律第180号)第3条第2号の道
路に面する場合は、当該建築物は、当該道路に直接出入りする避難階に、前項第1号に規定する用途
に供する部分を有しなければならない。
3
第1項の規定は、次に掲げる場合には、適用しない。
(1) 第1項第1号の地区内に建築する共同住宅、寄宿舎又は下宿(以下「共同住宅等」という。)の用
途に供する建築物(当該建築物に附属するものを含む。)で、同号に規定する用途に供する部分を
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設けることにより、市長が規則で定める基準に従い許可したとき。
(2) 前号の地区内に存する一戸建ての住宅又は長屋の建替えで、当該住宅の用途に供する部分の床面
積(建築物の延べ面積の算定に当たりその床面積が延べ面積に算入されない部分を有するときは、
当該部分を除く。)の敷地面積に対する割合が10分の30以下のとき。
(適用除外)
第5条
この条例の規定は、建築しようとする建築物の敷地面積が300平方メートル以下の建築物に
ついては、適用しない。
(都市計画審議会の意見聴取)
第6条
市長は、第4条第1項第1号カ及び同条第3項第1号の規定による許可をしようとする場合に
おいては、あらかじめ、熱海市都市計画審議会の意見を聴かなければならない。
(委任)
第7条
この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。
(罰則)
第8条
次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する。
(1) 第4条第1項又は第2項の規定に違反した場合における当該建築物の建築主
(2) 法第87条第2項において準用する第4条第1項又は第2項の規定に違反した場合における当該
建築物の所有者、管理者又は占有者
第9条
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務
に関し、前条の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対して同条の罰金刑
を科する。
附
則
(施行期日)
1
この条例は、公布の日から起算して3月を超えない範囲内において規則で定める日(以下「施行日」
という。)から施行する。
(経過措置)
2
施行日において現に存する建築物(現に建築工事中のものを含む。以下同じ。)については、第4
条の規定にかかわらず、次の各号に定める範囲内において、増築、改築又は用途の変更をすることが
できる。
(1) 建築物の増築又は改築が施行日における当該建築物の敷地内におけるものであり、かつ、当該増
築又は改築後における延べ面積及び建築面積が施行日における敷地面積に対してそれぞれ法第5
2条及び第53条の規定に適合すること。
(2) 建築物の増築又は用途の変更後における当該建築物の第4条の規定に適合しない用途に供する部
分の床面積の合計が施行日のその部分の床面積の合計の1.2倍を超えないこと。
(3) 建築物の増築又は用途の変更後における共同住宅等の住戸の床面積の合計が施行日における共同
住宅等の住戸の床面積の合計を超えないこと。
3
施行日において現に存する建築物で第4条の規定に適合しないものについて、施行日後に建替えを
する場合において、次に掲げる基準に従い市長が許可したときは、同条の規定は適用しない。
(1) 建替えが施行日における敷地内におけるものであること。
(2) 建替え後の床面積の合計が施行日における床面積の合計を超えないこと。
(3) 建替え後に第4条の規定に適合しない用途に供する部分の床面積の合計が、施行日におけるその
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部分の床面積の合計を超えないこと。
4
第6条の規定は、前項の許可について準用する。
5
この条例の施行の前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。
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熱海国際観光温泉文化都市建設計画観光にぎわい商業地区建築条例施行規則
(趣旨)
第1条
この規則は、熱海国際観光温泉文化都市建設計画観光にぎわい商業地区建築条例(平成19年
熱海市条例第21号。以下「条例」という。)の施行に関し必要な事項を定めるものとする。
(許可の基準)
第2条
条例第4条第1項第1号カに規定する市長が許可する建築物は、次に掲げるものとする。
(1) 自家販売のために食品製造業を営むパン屋及び菓子屋、民芸品の工房その他の作業場でその床面
積が150平方メートル以下のもの
(2) 病院、診療所、保育所等
(3) 前2号に掲げるもののほか、集客又は観光を目的とした用途の建築物
2
条例第4条第3項第1号の規則で定める基準は、 共同住宅等に供する部分(当該共同住宅等に附
属する建築物の用途に供する部分を除く。)の床面積(建築物の延べ面積(容積率の算定の基礎とな
る延べ面積をいう。以下同じ。)の算定に当たりその床面積が延べ面積に算入されない部分を有する
ときは、当該部分を除く。)の敷地面積に対する割合(以下「共同住宅容積率」という。)が10分の
20以下の建築物を建築する場合に、条例第4条第1項第1号の用途(以下「観光商業用途」という。)
に供する部分(当該建築物に附属する建築物の用途に供する部分を除く。以下同じ。)の床面積(建
築物の延べ面積の算定に当たりその床面積が延べ面積に算入されない部分を有するときは、当該部分
を除く。)の敷地面積に対する割合(以下「観光商業容積率」という。)を10分の5以上確保しなけ
ればならない。
3
前項の規定にかかわらず、共同住宅容積率が10分の20を超える建築物を建築する場合であって、
観光商業容積率が10分の5を超えるものについては、当該共同住宅容積率は、当該観光商業容積率
から10分の5を減じて得た値に3分の2を乗じ、これに10分の20を加えた率(当該率が10分
の30を超えるものは、10分の30とする。
)以内としなければならない。
(許可に関する手続)
第3条
条例第4条第1項第1号カ、同条第3項第1号及び条例附則第3項に規定する許可を受けよう
とする者は、建築物許可申請書(様式第1号)に次に掲げる図書を添付して市長に提出しなければな
らない。
(1) 方位、道路、目標となる建物等を明示した付近見取図
(2) 縮尺、方位、敷地境界線、土地の高低、敷地内における建築物の位置、当該申請に係る建築物と
他の建築物との別、擁壁の位置並びに敷地の接する道路の位置及び幅員並びにこれらの相互間の距
離を示した配置図
(3) 縮尺、方位、間取り、各室の用途並びに壁、開口部及び防火設備の位置及び構造並びに延焼のお
それのある部分の構造を示した各階平面図
(4) 縮尺、開口部の位置、延焼のおそれのある部分の外壁及び軒裏の構造を示した2面以上の立面図
(5) 縮尺、床の高さ、各階の天井の高さ、軒及び庇の出並びに軒及び建築物の高さを示した2面以上
の断面図
(6)当該建築物の完成予想図及び周辺建築物を示したイメージ図
(7) 許可に係る理由書
(8) 条例附則第3項に該当する場合は、既存建築物に係る図書及び周辺環境に対する調査書
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(9) 前各号に掲げるもののほか、許可事項の審査の参考となる図書として市長が指示するもの
2
市長は、前項の規定による申請があったときは、これを審査し、当該申請に係る建築物が第2条の
基準に適合すると認めたときは建築物許可通知書(様式第2号)により、当該申請に係る建築物が第
2条の基準に適合しないと認めたときは建築物の許可をしない旨の通知書(様式第3号)により、当
該申請を行った者に通知する。
(委任)
第4条
この規則の施行に関し、必要な事項は、別に定める。
附
則
この規則は、平成19年12月28日から施行する。
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