カナダ ライフサイエンスセミナーのご案内

平成28年1月
カナダ
ライフサイエンスセミナーのご案内
カナダ政府大阪通商事務所は、平成 28 年 1 月 20 日(水)、カナダ・ライフサイエンスセミナ
ー「カナダにおけるがん免疫調整療法の新薬開発」と題し、下記のとおりセミナーを開催いた
します。
5回目となる今回は、世界の5大がん研究センターであるプリンセスマーガレット病院がん研
究センターより臨床研究や橋渡し研究を行うのに絶好の場所であるゆえんを研究の測定基準、
免疫療法、細胞療法、標的剤といった複合的治療を実践する設備に焦点をあててご説明するほ
か、同センターから分離独立した臨床研究マネジメント会社を活用した質の高い企業主導型、
また研究者主導型の臨床研究試験の管理および運用に関してもご紹介いたします。
カナダ企業メディセナ セラピューティク社からは、IL-2、IL-4、およびIL-13サイトカイ
ンの新バージョンであるSuperkinesとEmpowered Cytokinesのご紹介、キューバイオロジクス社
からは免疫不全や慢性炎症を反転し、標的の組織や器官での先天性免疫を再起動するようにデ
ザインされた病原体バクテリア由来の新規免疫療法開発についてご紹介いたします。
本セミナーにおいて、御社の活動の一助となる情報を提供させていただくことができれば幸い
に存じます。
ご多用中とは存じますが、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
日時:
会場:
記
-
平成 28 年 1 月 20 日(水) 14:00-16:50 受付開始 13:30
千里ライフサイエンスセンターサイエンスホール
住所:豊中市新千里東町1-4-2
主催:
カナダ政府大阪通商事務所
協力:
大阪医薬品協会
URL:
http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/commerce_canada/healthsante.aspx?lang=jpn
お問い合わせ:カナダ政府大阪通商事務所 (担当:大場)Tel: 06-6252-0120
E-mail:
OSAKAG@international.gc.ca
参加料:
無料
お申し込み:
以下の内容をご明記の上、osakaG@international.gc.ca の申し込み先にお送りください。追って受
講のお知らせをお送り申し上げます。なお、会場の都合上やむを得ずご参加いただけないこと
もございますのでご了承ください。
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御氏名
御役職
貴社名
貴社 URL
お電話番号
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E メールアドレス
プログラム
14:00-14:05
開会の辞
14:05-14:45 特別講演
「プリンセスマーガレットガンセンターにおける臨床研究:共同研究の
ための枠組みの構築」
プリンセスマーガレット病院(PMH)(トロント大学医学部連携がん専門病院)
癌臨床研究ユニットプログラムディレクター
Ozmosis Research 社(CRO) チーフオペレーティングオフィサー
パメラ・デゲンドーファー氏
本プレゼンテーションでは主にプリンセスマーガレット(PM)がんセンターで実施されている
臨床研究プログラムの強みとその幅広さにスポットを当てる。PM はカナダ最大の総合がんセ
ンターであり、基礎研究、臨床研究および橋渡し研究の最前線にあり、患者のうち 20%が介入
的臨床試験に参加。また、カナダ・オンタリオ州、特に PM が臨床研究や橋渡し研究を行うの
に絶好の場所である理由を研究の測定基準、専門知識および施設について重点的に説明する。
PM がもつ強みのなかでも特に重要な同センターから分離独立した臨床研究マネジメント会社
Ozmosis Research を活用した質の高い企業主導型、また研究者主導型の臨床研究試験の管理お
よび運用に関しても紹介する。さらに試験の測定基準に関する情報のほか、免疫療法、細胞療
法、標的剤といった複合的治療を実践するための設備に関する情報を提供し、協調の成功例に
関するケーススタディも検討する。
14:45-15:25 「ガン免疫療法のための Superkines と Empowered Cytokines」
メディセナ
セラピューティク/Medicenna Therapeutics
代表取締役社長兼 CEO
ファハー・マーチャント 博士
メディセナ社は、Superkines と呼ばれる IL-2、IL-4、および IL-13 サイトカインの新バー
ジョンを開発している臨床開発を行う会社である。これらの Superkines は膨大な免疫調
節性行動に影響を及ぼし、高親和性、狭められた細胞特定性、信号伝達を高めるもしく
はブロックする能力そして引き下げられたオフターゲット効果によって安全性を高める
能力を持っている。
Superkine は、抗体薬物複合体(ADC)に結びつく現在の制限に対処する Empowered
Cytokines(EC)形成に細胞致死ペイロードを融合できる。ADC とは違い、EC は安定して
おり細胞質でのみアクティブでペイロードを効果的に内面化し、ピコモル範囲で類似性
と有効性によって単分散する。EC は、共役化学や特殊な製造設備なしで発酵により製造
するために大変安価である。
IL-4 受容体(IL4R)をターゲットにすることにより、メディセナ社のリード EC である
MDNA55 は脳腫瘍の中でも最も悪性である再発膠芽腫(rGB)に説得力のある結果を見せ
た。MDNA55 はファスト・トラック、オーファンドラッグ指定を受け、2016 年に前検証
研究に入る。
IL4R は未開発のターゲットであり、毎年 100 万人を超えるがん患者さんを苦しめている
20 の癌で高発現している。さらに、IL4/IL4R 軸は、悪性腫瘍マーカーで、患者さんの予
後不良と免疫抑制腫瘍微小環境(TME)を支配する。メディセナの IL4_ECs は効果的に
プロアポトーシスペイロードを伝達することにより IL4/IL4R 軸を破壊し、腫瘍容積を減
らすだけでなく、免疫抑制 TME も崩壊させる。
MDNA109 は、メディセナ社のリード Super-Agonist で、癌免疫療法の前臨床段階。リコ
ンビナント IL-2(アルデスロイキン)とは違い、MDNA109 が独立した CD25 のシグナ
ルで、調節性 T 細胞と内皮毒性の刺激を制限する一方、優先的にエフェクターT 細胞
(Teffs)を作動させる(肺水腫と血液漏出症候群)。それは、アルデスロイキンに比べて
高い有効性と進んだ薬剤投与、許容性を持つように設計されている。MDNA109 はまた、
癌免疫療法後に頻繁に起こる MHC クラス I 損失に続く、ナチュラルキラー細胞アネルギ
ーと戦うことも示されている。
単独療法として、また免疫療法との組み合わせとしての MDNA55 と MDNA109 のパイプ
ラインは癌治療薬開発の最も有望地域のひとつで多くの可能性を秘めている。Lead
Candidate MDNA-55 は、膠芽腫においてフェーズ 2b とフェーズ II、非小細胞性肺癌、固
形腫瘍および腎細胞癌においてフェーズ I を行っている。
15:25-16:05
「先天的免疫システムを利用した部位特異的免疫調節剤」
キューバイオロジクス/Qu Biologics
CEO
ハル・ガン博士
Qu バイオロジクス社は、カナダ バンクーバーを本拠地とするバイオテク企業で、部位
特定免疫調整剤(SSI)を開発している。同社はしている。
現在 3 件の臨床試験を行っている。1 件は、中程度から重篤なクローン病対象で、68 名
の参加者による無作為化プラセボ対照フェーズ 1/2 試験(トップラインデータは 2016 年
の第一四半期予定)である。2 件目は、潰瘍性大腸炎対象で、40 名が参加するオープン
ラベル用量範囲探索試験(早期データは 2016 年第二四半期予定)である。3 件目は非小
細胞肺がん(NSCLC)のパイロットスタディである。SSI は安全であり、これまで 300
名以上の患者さんにコンパッショネートユースで使用される中、特に安全性の問題は出
ていない。2017 年前半には潰瘍性大腸炎対象のパラレルフェーズ3を開始することを見
越し、Qu バイオロジクス社は現在 cGMP で QBECO(消化器ターゲットのSSI)を製
造している。
Qu バイオロジクス社は、Dr. Hal Gunn により 2007 年に起業された。Dr. Gunn は、慢性疾
患に対する人体の免疫反応について高い知見を持つ医師であり、起業家として同社 CEO
を務める。同社の経営陣には著名な科学者を迎えている。癌治療開発で国際的にも知名
度の高い、BC Cancer Agency の元 CEO である Dr. Simon Sutcliffe がチーフ・メディカ
ル・オフィサーを務めており、癌への免疫細胞の移送に関する世界的な権威で、Geisel
School of Medicine at Dartmouth の Norris Cotton Cancer Center において助教授を務める Dr.
David Mullins がチーフ・サイエンティフィック・オフィサーを務めている。
16:05-16:50
カナダ企業講演(予定)
16:50
閉会の辞および名刺交換会
(敬称略)
*プログラム及び講演者は、予告無く変更されることがございます。予めご了承下さい。