SCV会報誌「街クリくん」 - SCV NPOしずおかコンテンツバレー推進

2013
7
vol.1
創刊号
会報誌
街クリとは「街+クリエーター」の造語です。
しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム(SC
V)は、自分の能力に自信と誇りを持って街に繰り出し、能動的にクリエイティブな活動をするクリ
エーターの皆様を、親しみを込めて
「街クリくん」
と呼ぶことにしました。
街クリくんたちは地域産業界の方々との協働で、静岡ならではの差別化商品を産み出し、日本全
国・世界各国に発信します。
ブタは、世界的に縁起が良いとされて
いる生き物です。そこで私どもはクリス
マスにサンタが幸せを運んでくるとい
う設定の「しあわせのブタ」
と名づけた
インスタレーションを実施。ブタをSCV
のマスコットキャラクターとして扱って
います。
会報
の 視点
Voice for SCV
n-design代表 西村 春人 氏
http://www.facebook.com/mocaproject
2013.7
創刊号
SCVへの声
グラフィックデザインを専業としてご活躍して
いる西村さん。その一方で、最近は「mocaプロ
ジェクト」
という木材を使った玩具のイベントを
開催しています。木のパーツを紙やすりで削っ
て重心を変えたり、抵抗を減らすなどして1,000
分の1秒単位でタイムを競う木製玩具です。実
際イベントをやる中で、子供たちが夢中になっ
てタイムを競いだし、どうやって作ったのかコ
ミュニケーションをとりだしたのを見て、手応え
を感じたそうです。
「子供のころから遊ぶことが好き。このプロジェ
クトは昔遊んでいたモノを再現している感じ」
「しずおか
ミュージアムパスポート」
パンフレットも手掛けた
という西村さん。その発想の源は、童心を忘れ
ない 遊び心 にあるのかもしれません。
Mag Design Labo代表 花澤 啓太 氏
http://mag-labo.net/
プロダクトデザイナーの花澤さんは、昨年オリ
ジナルプロダクトブランド「KEITA HANAZAWA」
を立ち上げました。
また、駿河区用宗にギャラリ
ー兼ショップ「Timeless Gallery & Store」をオー
プンさせるなど精力的に活動をされているクリ
エーターです。
「ユーザーの手元に届く製品のデザインをする
中で、視覚的要素だけではなく皮膚感覚に訴え
ることを最も大事にしている」
と話す花澤さん。
この皮膚感覚というのはとても曖昧ですが、視
覚はもちろん嗅覚や聴覚・味覚・触覚などすべ
ての感覚から得られる、いわゆる「勘」
というも
のではないでしょうか。
この感性の部分とコミュ
ニケーションが取れる、そんな製品作りを目指
しています。
C+プロジェクト参加メーカー
BCROP店長 大野 義久 さま
有限会社藤浪木工所代表 藤浪 秀紀 さま
街を活性化させる為には地域の人々が力を合わせて取り組む
静岡市産学交流センター(B-nest)様や関連機関誌、友人からこ
のがよいと思い、
「街クリ」に参加しました。デザイナーさん達と
の「C+プロジェクト」の情報を頂き、参加しました。
のコラボは思った以上の成果でした。
弊社は、いわゆる「作り手」サイドであったため、デザインや販
「街クリ」に参加した事により、
ウインドウなどの陳列は、以前よ
路(販売価格)について全くの無知で問屋や御客様の注文を形
りも気に掛けています。デザイナーさんのアイデアを上手く取
にするだけでしたが、
「C+プロジェクト」に参加させて頂き消費
り入れています。
デザイナーはやはり違うということが解りました。
者・デザイナー・生産・販売サイド等幅広い観点から商品開発
SCVに期待する事は、商店街のショップの窓口として、相談に乗
を行う重要性や、参加しなければなかった多数様との人と人と
って頂けたらと思います。意外とクリエーターを知らないショッ
の出逢いを得ることができ感謝しております。
プが多いと思います。街クリを通して多くのショップがウインド
今後の展開としては、ペット用「HANA TO NARU」の開発や、多
ウなどの陳列がイタリアのような感じになると、街歩きも楽しく
様のニーズにも対応できる様「コンセプト」を元に素材・価格
なると思います。
面での見直しをしていきたいと思います。
Topics
理 事 長ご 挨 拶
理事長 大坪 檀
街クリ参加店
∼政令指定都市静岡市をコンテンツビジネスのメッ
SCV活動を通して協業相手を射止める、街に繰り出し
カに∼を合い言葉に平成17年4月、クリエーターと、
コ
て地域産業界の皆様方との協働事業を掴み出す。SCV
ンテンツビジネス(現在はクリエイティブビジネスと呼
ではそんな積極・果敢に行動するクリエーターの皆様
称)を牽引するプロデューサーの育成 を掲げたSCV活
を街クリくんとしてイメージしています。
動を産学の有志が立ち上げました。あれから8年。志は
SCVの役割は本活動に参画される街クリくんとユー
半ばですが、後2年で節目の活動10周年を迎えますの
ザーの皆様がつながる架け橋を何本も用意すること
で、
クリエーターの皆様のつながりが一層強まること
ですが、鍵を握っているのは丁寧に、分かりやすく活動
を期待してSCV会報「街クリくん」を創刊しました。 状況を広報していく情報戦略だと思っています。イン
街クリくんとは、創刊号の本号表紙でご紹介しまし
ターネット上のSCVホームページではフェイスブック
たように自分の能力を矜持して自ら仕掛けていくクリ
運用も始まっています。ネットと紙媒体の会報「街クリ
エーターの皆様を、親しみを込めて呼ぶ愛称です。坐
くん」が連動する相乗効果で、街クリくんの活動舞台が
して仕事が飛び込んでくるのを待っているのではなく、
大きく広がっていくものと確信しています。
4月 6月
ビジネスマッチングによる商品「響十茶(oto to cha)
」
清水のお茶農家 豊好園さんからの依頼、カクタスデザイン黒住氏のデザインによ
る商品です。SCVビジネスマッチングとして商品化サポートを行いました。10種類の
マイナー品種のお茶をアルバムのようにセット、様々な味が楽しめます。さらにジャ
ズギタリスト佐々木優樹(Gipsy Vibs)
さんがこの商品のために作ったオリジナルサ
ウンドCDがついていて、
ジャズを聴きながら急須で入れたお茶を味わえます。
デザイナーとのコラボで活路を開く!
セミナー「急成長の鍵は商品開発にあり!」
6月19日、㈱マルヒデ岩崎製茶の岩崎泰久氏を講師に招き、今年度初めてのクリエ
イティブビジネス研究会を開催しました。
商品開発にいち早くデザインを取り込み、ヒット商品を次々生み出している、その秘
訣を話していただきました。聴講した方からは「デザインの大切さを再確認でき
た」
といった感想を聞く事ができました。
Information
全3回シリーズで
基礎から学べるマーケティング講座を開催!
9/18(水) 18:30
ユーザーの志向を掴んで販売向上
∼売れる仕組みづくり
「マーケティング」の基礎を学ぼう∼
クリエイティブビジネス研究会では経営セミナーとして、
静岡産業大学総合研究所の協力のもと、大学講師によ
るマーケティング講座(全3回)
を開催します。
基礎から販売促進のノウハウまで、
クリエーターや事業
主が備えておくべきマーケティング知識を、短期間で網
羅するセミナーです。是非ご参加ください。
講師:大坪 檀 氏(静岡産業大学総合研究所 所長、SCV理事長)
マーケティングは現代の経営には不可欠な基本的視点、
仕組みです。わかりやすく言えば顧客志向、顧客満足を
もとに構想する 売れる仕組みづくり 。
なぜ売れないのか、会社はなぜ潰れるのか、それは売れ
ないものを売っているから。売れる仕組みはなにかをワ
ークシートを使用してその原点、原理を学びます。
■日時 9/18(水)・10/16(水)・11/22(金)
18:30∼20:00(18:00受付開始)
20:00∼20:45 交流会
10/16(水) 18:30
消費者の選択∼消費者心理を踏まえて考える
∼消費者心理、消費者行動に適合しない製品が
「商品」
と言えるだろうか∼
■会場 静岡市葵区追手町4-16
静岡市クリエーター支援センター(CCC)
3階プレゼンテーションルーム
講師:藤田 依久子 氏
■受講料 各1,000円 (SCV会員および学生は無料)
学習院大学大学院博士前期課程社会心理学研究室修了ののち、ハイデル
ベルク大学大学院医療心理学研究室を経て、現在静岡産業大学経営学部・
情報学部で社会心理学、組織心理学及びポジティブ心理学に基づくカウン
セリング教育やメンタルトレーニングの開発、青年期の若者のアイデンティ
ティに関する研究を続けている。
■定員 各50名
■申込み方法
SCVのHPセミナー申込みフォーム
(http://www.scv.jp/entry/)で送信
もしくは
お名前、ご所属、ご住所・電話番号を記入し、
Eメール(info@scv.jp)にてお申し込みください。
(※各セミナーごとお申し込み下さい)
11/22(金) 18:30
効果ある広告とは?
∼表現における
「意味のネットワーク」∼
講師:宮川 清 氏
(株)博報堂シニア制作プロデューサーを経て現在、静岡産業大学情報学部
教授、星城大学経営学部客員教授。
クリオアワードやカンヌ国際広告映画
祭など受賞歴多数。広告マーケティング研究の牽引者となっている。
事業紹介
しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム(SCV)は、静岡地域の
クリエーター育成とクリエイティブ産業振興を図るとともに、
コンテンツ
及びコンテンツ事業者の権利を保護して日本全国・世界に発信すること
で静岡地域経済の発展と地域活性化に寄与することを目指す特定非営
利活動法人です。
次に挙げた7つの事業を軸に活動を行っています。
SCV会員募集中
1.ビジネス支援事業(ビジネスマッチング)
2.セミナー・研修事業(クリエイティブビジネス研究会)
3.ワーキンググループ事業
4.発表支援事業
5.SCVF(街クリ)開催事業
6.国際協業推進事業
7.静岡市クリエーター支援センター(CCC)の運営
編集後記
SCVは、会員の皆様方の会費と寄付金等の収入で運営されます。募集
IT業界のシステム設計に長年携わってきたが、SCVの仕事にかかわるこ
している会員の対象はコンテンツの創造、保護及び活用を目指す企業
とになって、早いもので3ケ月が過ぎ去ろうとしている。
これまで見向き
(団体)・個人の正会員と、
クリエーター個人会員です。学生の皆様には
もしなかったであろうクリエイティブな雑誌、チョットした店舗のデザイ
無料で入会していただけます。
ンにも興味をもつようになっている自分に驚いている。
入会を希望される方はSCVホームページより申し込みフォームに入力
今回お届けするSCV会報は、デザインをする上では欠かせないであろう
していただくか、申込書を下記管理事務所でご請求ください。 申込書
(感じる・発想する・具現化する・洗練する)を念頭に置き、
「わくわく感を
提出後、事務局より会費請求書を送付しますので、所定金融機関へ納入
をお願い致します。
入会案内 http://www.scv.jp/about/join.html
年間会費は次の通りです。
■正会員[個人・団体]:年額1万円
■クリエーター個人会員:年額5千円
■学生会員:無料
※会費のほかに、皆様からのご寄付も受け付けております。
特定非営利活動法人
しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム
前面に」をコンセプトに編集・構成した。
現在、
日本の企業はデザイン力の差で欧米の後塵を拝している。デザイ
ン力は商品を変えるだけでなく、仕事のみならず企業の全てをひっくり
返す事が出来る可能性を持っている。
このデザイン力のパワーを活用す
ることで、静岡市はいうまでもなく静岡県全体のイノベーションに寄与
できるように、全力でSCV活動を盛り上げていきます。
SCV事務局長 髙地栄一
編集長:髙地栄一(SCV事務局長) 副編集長:黒住政雄 富山達章 村松伸明
本部事務所
管理事務所
静岡市葵区黒金町20-8 静岡商工会議所内
静岡市葵区追手町4-16 静岡市クリエーター支援センター内
TEL:054-293-4331 FAX:054-293-4332
URL:http://www.scv. jp/ E-mail:info@scv.jp