行動規範 - AstraZeneca

行動規範
CODE OF CONDUCT
患者の安全とベネフィット 研究開発倫理 当社製品に関する情報の提供 医療従事者および医療機関とのかかわり 贈賄と汚
職の防止 雇用上の原則 安全・健康・環境 政府・公共団体とのかかわりと政治活動 コミュニティーへの支援、製品の寄贈、患
者グループへの支援 個人情報の保護 利害の衝突の回避 経営資源の保護 情報の伝達・開示・記録 インサイダー取引と機
密情報 独占禁止法 貿易規制
アストラゼネカは、アストラゼネカグループのすべての取締役、執行役員ならびに従業員に
最高水準の高潔さと誠実さを維持し、かつ配慮、勤勉さ、公正さをもって事業活動の遂行に
あたることを要請します。 また、当社のステークホルダー(利害関係者)および地域社会と
のあらゆるかかわりにおいても、倫理的に、また適切に行動することを求めます。
そのためには、我々全員が本行動規範および関連規則、ならびにアストラゼネカが事業を
展開している国々の関連する法令・規則、その他適用される国内外のあらゆる規範を遵守
しなければなりません。
目次
はじめに
行動規範の趣旨と対象者
行動規範に関する疑問や懸念の報告手順
患者の安全とベネフィット
研究開発倫理
当社製品に関する情報の提供
医療従事者および医療機関とのかかわり
贈賄と汚職の防止
雇用上の原則
安全・健康・環境
政府・公共団体とのかかわりと政治活動
コミュニティーへの支援、製品の寄贈、患者グループへの支援
個人情報の保護
利害の衝突の回避
経営資源の保護
情報の伝達・開示・記録
インサイダー取引と機密情報
独占禁止法
貿易規制
問い合わせ先・懸念事項報告先の電話番号
定義
本行動規範で変更された項
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はじめに
私たちはアストラゼネカが医薬品の提供によって高く評価され、利害関係者、アストラゼネ
カの事業、および社会に対し利益を提供し続けることで信頼を得ることを願っています。
私たちの使命は、優れた医薬品を研究、開発、および販売することで健康に対して意味のある差(ベネフィット)を実現す
ることです。 これは、私たちの利害関係者や社会に対する責任の中枢を担うものであると考えます。
また、どのような事業を営み、その事業をどのように遂行するかという点を通じて、正々堂々と事業を成長させることに尽
力します。 利害関係者の信用と信頼、および社会から事業を営む資格を得るのは、そのことにかかっています。
利害関係者の信用を勝ち取り、それを維持することは、アストラゼネカが事業を展開し、影響を及ぼすいかなる国・地域に
おいても、常に高潔さをもって行動することから始まります。
高潔さをもって行動することで、アストラゼネカの全従業員に求められる高い倫理基準を定めた、この行動規範のすべて
の要件が実証されます。 これらの要件は、事業を展開していく上で他者と連携するための基準となる規則であり、遵守が
義務付けられています。
アストラゼネカが利害関係者および社会に高く評価され、信頼される企業であり続け、また全員が誇りを持って仕事がで
きる企業であり続けるには、全従業員が行動規範および関連規則で定められた基準に従って行動しなければなりません。
私たちの事業活動は、患者、医師、医療費を支払う人々、株主、規制当局、パートナー、そして私たちを取り巻くコミュニティーなど、多くの人々の
生活・暮らしに影響を与えるものです。 このような人々と強い信頼関係を築くことは、アストラゼネカの成長にとって欠かせないものであり、強固な
関係は相互の信頼の上に成り立っています。
行動規範の趣旨と対象者
本行動規範は、全世界のアストラゼネカグループの常勤および非常勤の取締役、執行役
員、従業員、ならびに契約社員、パートタイマー、派遣社員等に適用されます。
誰もが、本行動規範、関連規則および適用規範、ならびに当社が業務や事業展開を行う国々の関連する法令・規則を認
識し、それに従って行動することが求められます。 私たちはこれらのさまざまな関係当局が要求する最も高い基準に従っ
て事業活動を行わなければなりません。そして、国内の法律や、2カ国以上の法律が適用される場合の当該各国の法律
が要求する事項については特に留意することが必要です。
マネジャーには、自分のチームが本行動規範および各社員の業務に適用される種々の関連規則で求められている内容を
理解し、さらに、それを実際の業務にどのように反映すべきかを理解できるよう適切にサポートする責任があります。 また、
マネジャーには、アストラゼネカの取締役会に対し、これらの事柄について保証する責任があります。 このような責任によ
って、高潔さや高い倫理基準への取り組みが強化されます。 さらに、私たちが事業展開を行う国々の関連する法令・規則
に違反した場合は、アストラゼネカの評判が著しく傷つけられ、刑事制裁金や民事制裁金、その他の罰金の支払い義務が
課せられるなど、財政面でも悪影響が及ぶ可能性があります。
本行動規範の以下の項で、アストラゼネカのコミットメントの概要およびそれが何を意味し、全社においてどのように積極
的に実践すべきかを示しています。
本行動規範および関連規則は起こりうる全ての状況を網羅しているわけではありません。従って、正しい行動を選択・決
定するためには、適切な判断力と常識が要求されます。 本行動規範の内容について不明な点がある場合や本行動規範
に書かれていない問題への対処方法がわからない場合は、次ページの手順に従って問い合わせてください。
また、関連する法令・規則、本行動規範、または関連規則への違反を知った場合、疑念がある場合、目撃した場合は、次
ページの手順に従ってその旨を速やかに報告しなければなりません。
本行動規範または関連規則に違反が見られる場合は、徹底的に調査が行われ、適切な措置が講じられることになります。
これには、再研修、懲罰、その他の是正措置、そして場合によっては、解雇処分も含まれます。 また、法律に違反した場
合は、適用法に応じて刑事制裁金や民事制裁金、その他の罰金の支払い義務が課せられることがあります。
アストラゼネカは、サプライヤー、合弁事業または共同プロモーションのパートナー、研究またはライセンスパートナーなどの契約先についても、当
社独自の倫理行動基準と合致した基準を採用するよう要請します。
アストラゼネカは、連邦保険制度、食品医薬品局、および企業の法令順守に関する協定のそれぞれが定めた要件に全面的に準拠して、米国内
で商品化された製品のマーケティング、販売、販売促進、研究、開発、製品に関する情報の提供、宣伝を行います。
行動規範に関する疑問や懸念の報告手順
遵守違反の可能性についての懸念を真摯に報告する人は、マネジメントによって支援され
ます。報復の対象となるようなことはありません。 報復行為やその脅威を与えることは、本
行動規範の重大な違反と見なされます。
アストラゼネカの方針に違反していると思われるような状況に遭遇することがあるかもしれません。 違反が疑われる場合
は、必ずその旨を速やかに報告しなければなりません。
懸念事項については、まず上司に相談するようにしてください。 上司に相談することが適切でないと思われる場合は、所
属する会社の人事部門、法務部門、またはコンプライアンス担当者に相談することもできます。 所属する会社以外の人に
相談したい場合は、以下の連絡先に相談することも可能です。
AZETHICS ライン 各地域の電話番号については、20 ページを参照してください(MedImmune の従業員も、各組織内
で報告を行う際の手順について 20 ページを参照してください)
ウェブサイト AZethics.com
Eメール GlobalCompliance@astrazeneca.com
郵送宛先 Global Compliance Strategy and Assurance, AstraZeneca PLC, 2 Kingdom Street, London, W2 6BD,
United Kingdom
懸念事項が会計、内部統制、または会計監査に関するものである場合、AZethicsライン、グローバルコンプライアンスオ
フィサー、またはAZグループ内部監査部門(GIA)責任者に相談することができます。
希望する場合で、かつ、現地の法律で認められる場合は、匿名で情報を提供することができます。 いかなる場合におい
ても、報告された違反に関する情報は機密扱いとし、関係者内部のみで取扱うことを保証します。
本行動規範およびその関連規則に対して質問がある場合や、説明が必要な場合にも、上記の手順に従ってください。
AZethicsラインとAZethics.comは、アストラゼネカに代わって第三者が管理しています。 質問をした際や懸念事項を通報
した際には、その詳細の提供が求められます。同時に、匿名を希望するかどうか尋ねられます。 アストラゼネカUKリミテッ
ドでは、これらの情報をデータベースに記録し(ホストは米国のEthicsPointが代行)、さらなる情報を提供していただくため
に連絡する場合があります。 アストラゼネカが取り扱う通報者等に関する個人情報に対しては、その通報者等がその内
容を知る権利があります。
患者の安全とベネフィット
アストラゼネカは、私たちが生み出す医薬品の製品ライフサイクルを通して、我々の製品
が患者にもたらすリスクを最小限に抑え、ベネフィットを最大限引き出すことに全力を尽くし
ます。
安全性と有効性は、研究、開発、その後のあらゆる事業活動において、我々が最も考慮しなければならないことです。
我々は薬事当局と連携して、当社の医薬品の処方に必要な効果/安全性に関する情報を整備し、医療従事者等に提供
します。
我々は、発売後も、当社のすべての医薬品の副作用について、研究開発中に特定できなかったものを含め、情報の収
集・調査を行います。 我々が認識した副作用については、薬事当局に報告し、協力して必要な措置をとります。
我々は、当社製品(および有効成分)の研究、開発、製造、保管、流通の各段階において、社内外のすべての関連規則に
従わなければなりません。
また、我々は深刻化している偽医薬品の問題にも取り組みます。このような偽医薬品は、世界中の多くの人々の健康と福
祉に悪影響を及ぼす可能性があります。
クイック・リファレンス
> GLP、GCP、GMP など、製品の安全性、有効性、品質の向上を目的としたすべての関連規則を遵守する。
> 違反事例については必ず報告する。
> 当社医薬品に関係する副作用の疑いがあるときには、決められた手順に従い、必ず報告する。
> 偽医薬品あるいは偽物と疑われる医薬品については、決められた手順に従い、必ず報告する。
我々には可能な限り安全で、効果的な医薬品を患者へ届ける責任があります。 いかなる医薬品にも副作用が起きる可能性はあります。 したがっ
て、医薬品のベネフィットをそのリスクと比較検討することが必要です。
研究開発倫理
重要な医療分野での新薬を探求する過程において、アストラゼネカは、世界中のあらゆる
研究開発分野において高い倫理基準に従い、革新的で高度な科学の発展に貢献します。
研究開発に関連する法令・規則の遵守は、最低限要求される事項であり、アストラゼネカはそれらを基にして独自の基準
を定めています。
これには、世界のどこで治験に参加しても不要なリスクにさらされないようにすること、治験の内容と目的が理解されるこ
と、インフォームド・コンセントを得るための適切な手順に従うこと、適切な機密保持に関する規定が適用されることなどが
あります。
治験から得られたすべての情報は、個人情報の保護に関する法令を遵守し、透明性をもって正確に報告され、解釈され、
確認できるように記録、処理、保存されなければなりません。
すべての研究実施計画は、現行の法令・規則に従い、倫理的かつ科学的に検討されなければなりません。また、関連す
る社内のあらゆる確認・承認手順にも従わなければなりません。
動物を使用するすべての研究は、慎重に検討し、正当性を証明するとともに、3Rs(動物実験のReplacement(動物を使
用しない方法への置き換え)、Reduction(動物使用数の削減)、Refinement(実験方法の改良))の原則に従わなければな
りません。
クイック・リファレンス
> ヘルシンキ宣言、医薬品の GCP、GLP などの国際的な実施基準を遵守する。
> 治験を行う場合や、科学的研究で使用されるヒト組織を入手する場合は、必ず適切なインフォームド・コンセントの手順に従う。
> 健康情報の収集またはアクセスには、個人情報保護に関する本行動規範の条項(13 ページを参照)に従う。
> 他に選択肢がない場合に限り、実験動物を使用する。
> 動物実験を実施するに当たっては、動物福祉を最優先し、我々の統一した基準を全世界で適用する。
研究開発の高い倫理基準を遵守するという我々のコミットメントは、研究開発部門(すべての国およびマーケティングカンパニーを含む)はもちろ
ん、購買、ビジネスデベロップメント、法務などの管理部門にも適用されます。
当社製品に関する情報の提供
アストラゼネカは、医薬品などの当社製品に関する情報を提供する際、高い倫理基準を遵
守することに全力を尽くします。
アストラゼネカでは、営業担当者による直接訪問からインターネットによる情報提供まで、幅広いコミュニケーション手段を
用いています。 どの手段においても、情報は正確かつ効果的に、そして適切な方法で提供されなければなりません。
当社製品の安全な使用を支援するために我々が提供する情報は、媒体(出版物や販促資材等)を問わず、科学的証拠
に裏づけされ、会社が設定した審査・承認手順によって承認されたものでなければなりません。これは、社外からの照会・
質問に対して回答をする場合でも同様です。 我々は承認を得た製品のみを、承認された使用方法に限定して販売促進し
なければなりません。
我々の世界規模での販売およびマーケティング活動は、関連する法令・規則、規範が定める最低基準を満たすか、より厳
しい基準をもって実施されなければなりません。
クイック・リファレンス
> 当社製品に関する情報は、承認された範囲内で提供する。 これには、インターネットまたはその他の電子媒体による当社製品に関する情報
提供も含まれる。
> 当社製品の販売促進は、倫理的かつ公正に、健全な方法で行う。
> 社内の審査手順によって承認された販促資材およびその他の製品情報のみを使用する。
> 会社の基準および手順に沿って当社製品に関する情報を公表する。
> 国際製薬団体連合会(IFPMA)の医療用医薬品マーケティングコード、当該地域のマーケティング活動に関する法律、規則、および適用規範、
ならびにアストラゼネカ独自のより厳しい規範を遵守する。
> 現地の法律が認めていない限り、消費者/患者に対する直接のコミュニケーションは行わない。
製品情報には、販売促進を目的としたものであるかどうかにかかわらず、医療従事者および医療機関、患者、投資家、メディアなどに当社製品の
特徴と使用法を知らせるための情報、資料、活動などが含まれます。
医療従事者および医療機関*とのかかわり
我々と医療従事者および医療機関とのあらゆるかかわりにおいて、我々は、高度の高潔さ
と誠実さを貫かなければなりません。
我々と医療従事者および医療機関とのかかわりは、すべて、当社医薬品の効果的な使用を確保し、患者への治療の質を
高めることが目的でなければなりません。 これには、医学研究の推進、医学知識や医療業務管理の向上、当社医薬品に
関する必要な情報の収集が含まれます。
我々は正当な理由がある場合に限り、医療従事者および医療機関からのサービスを受けることができます。また、提供さ
れたサービスに対し、適切な市場価格を超える報酬を支払ってはなりません。
我々は当社の製品やサービスの取引を不当に誘引し、またはその決定に対する報酬を提供する目的で医療従事者およ
び医療機関とビジネス上の関係を結んだり、贈物、もてなし、その他経済的価値のあるものを提供したりしてはなりません。
我々は、医療従事者および医療機関に対し、常に本行動規範の関連条項および関連規則に従って、当社製品に関する情
報を提供しなければなりません。
クイック・リファレンス
> 国際製薬団体連合会(IFPMA)の医療用医薬品マーケティングコード、当該地域のマーケティング活動に関する法律、規則、および適用規範、
ならびにアストラゼネカ独自のより厳しい規範を遵守する。
> 書面による契約が結ばれている場合に限り、医療従事者および医療機関に支払いを行う。
> 医療従事者または医療機関への賄賂となる恐れがある場合は、報酬、贈物、もてなし、接待など、価値のあるものを一切提供してはならない。
医療従事者および医療機関とのかかわりには、製品プロモーション、講師依頼、アドバイザリーボードミーティング、コンサルティング契約、学会、
会議、シンポジウム等、あらゆる会合、コミュニケーション、リサーチ、サービスの手配が含まれます。
*医療従事者および医療機関の定義については、21ページ参照。
贈賄と汚職の防止
アストラゼネカの取締役、執行役員および従業員、ならびにアストラゼネカを代表して行動
する人は、賄賂の申し出、提供、受領をしてはなりません。
我々は、アストラゼネカにとって有利となる決定を働きかけたり、そのような決定に対する報酬として、金品を申し出または
提供したりしてはなりません。
これには、政府官僚(国、地方政府の職員、公的な国際機関の職員を含む)やその他の医療従事者および医療機関、患
者、サプライヤー、慈善団体、患者グループ(企業、個人を問わない)への利益の提供が含まれます。
アストラゼネカは、代理業者、請負業者、顧問、または当社のために業務を行う第三者が、このような行為を行うことも認
めません。
我々は、賄賂を申し出ることも、受け取ることもしてはなりません。 詳細については、14ページの「利害の衝突の回避」を
参照。
クイック・リファレンス
> 取引を獲得、維持するため、または不当な利益を確保するために、決して報酬や贈物を提供、または提供を許可してはならない。 自分に代わ
ってそのような行為をするよう第三者に求めたり、そのような行為を第三者がすることを許したりしてはならない。
> 医療従事者および医療機関のサービスに関与し、華美過大でなく、慣行的に認められている食事や進呈物を提供することは、それが現地の
法令および適用規範、ならびに当社の関連規則・手続き(本行動規範の7ページを含む)を遵守している場合に限り、認められる。
> いかなる活動、行為も、公表された場合に誤解を招くものにならないようにする。
> 当社施設への訪問、コンサルティング契約、製造販売後調査・試験、進呈物・もてなしなど、第三者との関係には特に注意を払う。
> 公務員またはその他の者に対してファシリテーションペイメント(便宜を図ってもらうための支払い)を行ってはならない(ただし、脅迫などを受
けて自分の身を危険から守る必要がある場合は、この限りではない)。
> 汚職(賄賂の授受)の可能性のある行為が疑われる場合は必ず報告する。
有利な取り扱いを受けること、取引の確保、または不当な利益の獲得のために政府官僚に金銭提供を申し出たり、提供することは、それが現金
であれ物品であれ、当社が事業を営むいかなる国においても犯罪です。 また、このような報酬を他国の政府官僚に提供することも多くの国におい
て犯罪です。政府官僚でない人に取引に関して賄賂を贈ることも多くの国において犯罪となります。
雇用上の原則
アストラゼネカは、各個人の成功は個人の能力と貢献のみによって達成されるという、個
人の尊重および機会均等の文化を推進、維持するよう全力を尽くします。
アストラゼネカは、世界中の従業員が当社のビジネスにもたらすさまざまな技術と能力を高く評価します。 また、我々は人
材とリーダーシップの多様性を全面的に支援するとともに、社内のあらゆる人材の才能を伸ばすよう努めています。
採用、雇用、給与、成果、昇進に関する判断は全て、業務遂行上必要とされる個人の能力、経験、態度、業務実績、実証
された潜在能力のみに基づいて行わなければなりません。
アストラゼネカの従業員や業務関係者への嫌がらせ(ハラスメント)は許されません。
自分自身または他の者が違法な差別や嫌がらせ(ハラスメント)を受けていると思う場合は、その事態および状況につい
て、上司、人事部門のマネジャー、またはその他のシニアマネジャーに報告してください。これらの報告を受けた者は、適
正かつ公平にその事態の調査を行うよう手配します。
クイック・リファレンス
> 多様性と創造的な潜在能力を促し、実績に基づいた採用、昇進を行い、従業員の技術と能力の継続的な開発を支援する。
> 他人に対しては、高潔さ、誠実さ、礼儀、配慮、尊敬、および尊厳をもって接する。
> いかなる形態の嫌がらせ(ハラスメント)も一切許さない職場環境の維持に貢献する。
> 自分自身や他の者に対して行われた不適切な行為については必ず報告する。
アストラゼネカは、国連の世界人権宣言で定められた原則を支持しており、当社の方針には、当社の高い水準の雇用慣行が詳しく述べられてい
ます。 この中には、多様性の尊重、そして最低要件として賃金と労働時間に関する国内の法律上の要求事項を遵守することなどが定められてい
ます。 また当社は、児童労働と最低労働年齢に関する国際労働機関の基準も支持しています。
安全・健康・環境
アストラゼネカは、環境に責任を持ってビジネスを営むとともに、全世界の従業員にとって
安全かつ健全な職場作りを推進することに全力を尽くします。
我々は事業活動が環境へ与える影響を管理し、我々の活動の持続性を常に向上させるよう努めます。とりわけ、再生不
可能なエネルギーおよび原料の使用を削減し、我々が発生させる廃棄物の量を最小限に抑え、当社製品の環境に対する
悪影響を最小限に抑えるよう努力します。
また、当社の事業活動が影響を与える環境、当社の従業員、当社施設の訪問者や施設内で働くその他の人々の安全衛
生、ならびに当社が事業を営むコミュニティー、などに対する既存および新たに発生するリスクの特定、軽減、監視に努め
ます。
我々は法律で最低限要求されている以上の努力をし、職場における化学的、生物的、物理的、あるいはその他の種類の
災害にさらされる可能性を積極的に削減するとともに、当社の研究・製造施設におけるその他の事故のリスクを軽減し、
車両の安全運転を促進しつつ、従業員の健康・福祉管理をサポートします。
また、重病、重傷、環境被害を引き起こした、あるいは引き起こす可能性のあった事故に迅速かつ効率的に対処し、その
調査を行い、収集した情報を共有し、さらには迅速にしかるべき是正措置を講ずることを目指します。
全社員が、安全衛生および環境のために考慮すべき事項を日常業務に取り入れることが期待されています。 ラインマネジ
ャーも、安全を脅かす可能性のあるリスクやそれらの管理方法に対する認識を醸成するなど、自らのチームに安全なビジ
ネス環境を提供する義務を負っています。
クイック・リファレンス
> 安全衛生および自分の業務が環境に及ぼす影響を理解することに対して各個人が責任を負う。
> 自分の業務に伴う危険を理解し、責任を持ってリスク管理を行い、安全衛生に関して必要な研修を受けた業務のみを行う。
> 自分の業務の環境への影響を継続的に改善、削減するよう努力する(不要な出張を避けるなど)。
> エネルギー削減プログラムとごみ減量化プログラムに積極的に参加する。
> 事故、違反事例、あるいは安全・健康・環境を脅かすその他の問題を迅速に報告する。
安全衛生には、病気や怪我の防止、職場における福祉の増進などがあります。 安全衛生に関する法令・規則は、従業員および当社施設への訪
問者の職場環境を保全するために制定されています。
当社は、当社の活動および製品による環境への悪影響を最小限に抑えるとともに、天然資源の消費を削減する取り組みや、環境的に持続可能
な方法で事業を行うよう全力を尽くします。
政府・公共団体とのかかわりと政治活動
アストラゼネカを代表して行う政府・公共団体への働きかけや政治活動は、合法的かつ倫
理的で、会社が設定した手順の下で承認されたものでなければなりません。
政府・公共団体への働きかけ
アストラゼネカを代表して政府や他の公共団体との対話に参加して公共政策に対し情報を提供したり、影響を与えたりす
る従業員等は、提供するいかなる情報も事実と証拠に基づき、誤解を生じさせたり、招いたりしないようにしなければなり
ません。 これらの活動を行う従業員等は、アストラゼネカを代表していることを常に明確にしなければなりません。
政府官僚やその他の第三者とのいかなるかかわりにおいても、本行動規範の8ページの内容(贈賄と汚職の防止)に従
わなければなりません。
政治的支援
当社の企業資金、資源、施設を使用、または使用に同意することにより、政府組織、政治団体、政党、政治家候補を支援
してはなりません。ただし、法的に認められている場合や政府/産業とのかかわりにおいて現地の一般慣行の一部として
認められる場合はこの限りではありません。 これには、政策支持組織の支援などが挙げられます。
規模または関係の点において過度または不適切と思われる場合は、政治献金を行ってはなりません。
会社が行ういかなる政治献金も、ガバメントアフェアーズ部門が承認した方針に従うとともに、年次連結決算の一部として、
財務部門を通じて報告しなければなりません。
クイック・リファレンス
> 許可されていない限り、アストラゼネカを代表していかなる政府・公共団体とのかかわりを持ったり、政治活動に参加したりしてはならない。
> 会社の資源や施設を使用して、個人的な政治活動を行ったり、支援したり、推進したりしてはならない。
> 個人的な政治活動に参加する際に、アストラゼネカの代表者として行動したり、行動しているように見える振る舞いをしたりしてはならない。
当社の基準は、高度に規制された分野において合法的かつ高潔さをもって行動するというアストラゼネカの取り組みを反映している。 これらの基
準は、アストラゼネカの従業員として関わったり、従業員としての役割を損なったりしない限り、個人資金による個人的な献金を禁止するものでは
ありません。
コミュニティーへの支援、製品の寄贈、患者グループへの支援
我々は、事業活動を通じて、人々の健康と生活の質の向上および科学の価値向上を目指
しながら、社会貢献活動を行うことに重点を置いています。
アストラゼネカは、慈善寄付、各種の支援制度、その他の活動を通じて、私たちの地域コミュニティーに積極的に貢献する
ことに尽力します。
アストラゼネカは、また、公衆衛生の必要性が明らかな場合、資金援助や製品の寄贈による人道的な支援も行います。 当
社は世界保健機構(WHO)の医薬品寄贈ガイドラインに準拠しており、当社医薬品が対象となる受取人の手元に届き適切
に使用されることを確信できる場合に限り、信頼できる非政府組織または確立された政府プログラムを通じて当社医薬品
を寄贈しています。
アストラゼネカは、患者の福祉向上を目指す資金援助および物品による援助の提供を通じて、患者グループの活動を支
援します。 当社と患者グループの関係においては、適用される業界ルールおよび当社独自の関連規則だけでなく、関連
する法令・規則で要求される事項も常に遵守しなければなりません。
クイック・リファレンス
> 関連するガイドラインを遵守して、コミュニティーへの貢献を行う。
> 医薬品の寄贈に関する適切な承認を取得し、管理手順に従う。
> 当社と患者グループとの関係は、透明で、信頼関係および患者の健康増進という共通の目的に基づくものでなければならない。
アストラゼネカでは、従業員が現地のコミュニティーの諸活動に参加することは奨励しますが、利害の衝突の可能性は回避しなければなりません
(14ページを参照)。
個人情報の保護
アストラゼネカは我々に委ねられた個人情報を尊重し、公正かつ透明、安全な方法で、個
人情報を収集、使用、保存、開示することに全力を尽くします。
アストラゼネカは、従業員、患者、医療従事者、およびサプライヤーに関する個人情報を保持しています。 個人情報の
収集、使用、保存および開示にあたっては、人材確保、科学的、または法的な目的を果たす場合など、それらの個人情報
が事業活動に必要最低限であることを保証しなければなりません。 また、新しいシステムやプロジェクトの一部などで、
個人情報を収集、使用、保存、または開示する場合は、事前にプライバシーリスクを検討しなければなりません。
現地の法律で定められている場合や臨床試験を実施しているなど、場合によっては、個人情報の収集、使用、保存、また
は開示について同意を得る必要があります。
個人情報を常に正確で最新の状態に保つよう努力しなければなりません。
個人情報をどのように使用するか、誰と共有するか、またどこに送られる可能性があるかについては、対象者に隠し立て
せずすべてを伝えなければなりません。 また、対象者が自分の個人情報に簡単にアクセスして訂正できるようにしなけ
ればなりません。
個人情報の不正使用を防ぐために有効な保護措置を講じることで、保持している個人情報を保護する必要があります。
特定の個人情報のビジネスニーズがなくなった場合は、法律上の義務および会社の文書保存の方針に従って速やかに
破棄しなければなりません。
クイック・リファレンス
> 当社が個人情報を収集、保持する各国に適用される個人情報保護法および関連する全ての法律を遵守する。
> 予定している個人情報の使用について疑念がある場合は、かかる情報の収集、アクセス、使用の前に、個人情報の専門家からさらなるアドバ
イスと承認を仰ぐ。
o
慎重に扱うべき個人情報の収集、使用、保存、および開示*
o
個人情報の国外への転送
o
アストラゼネカのサプライヤーなど、外部の関係者との個人情報の共有
> 個人情報の盗難、紛失、または不適切な開示はすべて報告する。

「個人情報」および「慎重に扱うべき個人情報」の定義については、21 ページを参照してください。
利害の衝突の回避
我々は、個人または家族の利害が、当社の業務上の判断に影響を与えることを許しませ
ん。
第三者の利益のために当社意思決定への働きかけをしたり、その意思決定への謝礼とみられるような金品を決して受け
取ったりしてはなりません。
我々は、当社の独立性や第三者に対する判断に影響を及ぼす可能性のある、またはその他不適切であると思われる贈
り物やもてなしを受けてはなりません。 正当な仕事上の付き合いが主な理由である場合を除き、第三者から飲食や社交
目的の接待を受けてはなりません。
我々は、個人的な金融投資や、事業活動を通じて出会う人との社交的な関係を維持することは自由ですが、一方で、アス
トラゼネカとの利害衝突を招く、または招く恐れのあるビジネス上の関係を持ってはなりません。
クイック・リファレンス
> 忠誠心を二分しかねない状況は回避する。
> その国において規定された限度を超える贈物や、スポーツ、劇場、音楽、その他の娯楽行事に関連したもてなしをベンダーやその他の第三者
から受け取ってはならない。
> 個人または家族の利害がアストラゼネカの利害と衝突する可能性がある状況に足を踏み入れてはならない。
> 利害の衝突となる可能性のある場合はラインマネジャーにその旨を明確に伝え、アドバイスを仰ぐ。
> 自分自身、家族、家族同様の付き合いをしている個人が経営に携わっている、あるいは、その経済的利益を有している企業や組織(上場企業
において出資比率が 1% 以下の場合を除く)と、アストラゼネカが取引がある場合は必ず報告する。
> アストラゼネカにおける自分の地位を個人的な利益のために利用したり、家族、友人、仲間の利益のために利用したりしてはならない。
> 提供された商品やサービスに対し、契約で合意された市場ベースの価格や手数料を超える額を第三者に支払ってはならない。
利害の衝突は、従業員の活動、利益(金銭的または個人的)、または交友関係が、
直接間接を問わず、自分自身の独立性または判断に影響し、その結果、その従業員または他人の利害が当社のビジネスの意思決定に不適切
な影響を及ぼすことになる場合に発生します。
経営資源の保護
我々は、アストラゼネカの経営資源を我々の事業の適正な発展にのみ利用し、個人的利
益や不正目的に利用してはなりません。
会社の財産、資金、その他の経営資源を最大限に活用することは、我々の株主に対する義務です。
卓越した経営を推進するという当社の戦略的取り組みの一つとして、我々の経営資源および情報システムを確実に保護
し、その原因が偶発的事故、不正行為、背信などに拘らず、破損、無断使用、流用、不適切な開示、持ち出しから常時保
護しなければなりません。
そして、すべての従業員には、会社の情報を完全な状態に保ち、機密性を保持するだけでなく、会社の電子システム、通
信ネットワーク、コンピューター資産を保護する責任があります。
クイック・リファレンス
> アストラゼネカの経営資源の利用に際しては、適切にかつ責任を持って行動する。
> 会社の資金を利用する場合や会社が金銭的な責任を負うこととなる行為を行う場合には、然るべき注意を払う。
> アストラゼネカの経営資源に対する不正行為または不正が疑われる行為があったときは、適切な措置を講ずることができるよう、必ず速やか
に報告する。
> 関連規則によって許されていない限り、業務と関係のない目的でアストラゼネカの経営資源を利用してはならない。
> 重要な権利、義務、責任に関する契約上の問題については、法務部に相談する。
> 会社の電子システムを業務と関係のない目的で利用する場合は、現地の法令が認めていない限りプライバシーの保護を要求することはでき
ない。
経営資源には、有形資産、無形資産、機密情報などがあります。 有形資産には、原材料、製品、機器、現金などがあり、無形資産には、知的財
産、情報資産、ブランド価値、従業員の時間と能力などがあります。
情報の伝達・開示・記録
アストラゼネカは、誠実に情報を伝え、適時に適切な方法で情報を開示し、正確な会社の
帳簿および記録を保持するよう全力を尽くします。
我々の社内外に対する情報の伝達は、そのルートが何であっても、全て、公平、正確、かつ時宜を得たものであり、適切
に承認されたものでなければなりません。 すべての従業員は、自分が会社を代表して情報を伝えていると受け取られる
可能性のある状況下においては細心の注意を払わなければなりません。
関連するすべての法令・規則に従い、必要な場合に適時に情報を開示することが、アストラゼネカの方針です。 その開示情
報はすべて、正確で誤解を招くものでなく、重要事実*の抜け漏れのないものでなければなりません。 この方針はアストラゼ
ネカにとって都合のいいものであれ、悪いものであれ、すべての情報に適用されます。
我々は会社の帳簿および記録を適切に保持し、アストラゼネカの事業活動および財務状態の正確な実態を示さなければな
りません。 また、会社の記録を改ざんしたり、不適切に変更したりしてはならず、記録を破棄する場合は関連規則に従わな
ければなりません。
我々は業績の嵩上げやその他の目的で、売上を人為的に改ざんしてはなりません。 また、製品の販売は正規の市場需要に
基づく正規の注文に対してのみ行い、製品が出荷されインボイスが発行されない限りかかる売上を計上してもなりません。
クイック・リファレンス
> 社内外に対する情報の伝達は、印刷物、インターネット、口頭などの媒体を問わず、社内外のすべての関連基準を遵守し、公開する前に社内
の適切な承認を得る。
> 権限を与えられていない限り、会社の代表として情報を伝えてはならない。 これには、インターネットやその他の電子媒体により当社または当
社製品に関する情報を提供する場合を含む。
> 非公開の重要事実に該当する可能性のある情報を開示する場合は、アストラゼネカ本社のIR担当副社長またはデュプティカンパニーセクレタ
リーを通じて、情報開示委員会に開示の可否の判断を仰ぎ、事前承認を得る。
> 会社または従業員に絡む社内および社外の調査、訴訟等に関する記録は保存する。
情報の伝達とは、アストラゼネカまたはその製品に関するメッセージを社内外に発信することであり、他の者が我々に代わって行うものを含みま
す。 例としては、プレスリリース、広告、販促資材の配付などがあります。 情報の開示とは、会社が株主、監督機関、証券取引所、メディア、およ
びその他の第三者に向けてステートメントを公表または提出することです。 情報の記録には、契約書、会計帳簿、研究開発データ、バッチ記録
(製造および試験検査記録類)、財務書類、財務以外の書類が含まれます。
インサイダー取引と機密情報
アストラゼネカは、いかなる役員・従業員に対しても自分自身または他者の個人的利益の
ためにインサイダー取引を行うことを禁止しています。
我々は、業務を通じて得たアストラゼネカや他の企業に関する非公開情報を、我々自身またはその他の者が証券取引を
するための判断材料に用いることを認めません。
この要求事項は、アストラゼネカを退職した後も適用されます。
機密情報は不正な開示から保護される必要があり、機密情報の開示が認められる相手は、知る必要のある人に限定さ
れなければなりません。
クイック・リファレンス
> インサイダー取引および有価証券の売買に関する社内外の関連規則(クローズド期間(決算期日の翌日から決算発表日までの期間)中の取
引制限に関するものを含む)を遵守する。
> 情報が内部情報(下記参照)であるのか、あるいは他の制限事項が適用されるかどうかについて確信がもてない時は、当該情報の責任者(IR
担当副社長またはデュプティカンパニーセクレタリー)に相談する。
> 内部情報には、買収情報、決算情報または治験結果などが含まれる。
> 機密情報を他の従業員や社外の人に開示する場合は、事前に然るべき者から許可を得るなど、アストラゼネカの関連規則に従う。
> 当社が機密情報を共有する第三者とは必ず秘密保持契約を締結する。
インサイダー取引とは一般に、有価証券(株式、ADR(米国預託証券)など)の価格に影響するような重要事実であって、有価証券の発行者(たと
えばアストラゼネカ)についての非公開の情報で、公開されると有価証券の価格に影響を与えるような情報(内部情報)を入手して有価証券の売
買あるいはその有価証券に関するオプション(自社株購入権)の行使を行うことを意味します。
独占禁止法
アストラゼネカは、事業を営む各国において適用される独占禁止法および関連法規則を遵
守するよう全力を尽くします。
我々は事業を成長させる過程において、合法的な手段のみを用いて競争上の優位性を築かなければなりません。
我々は、単独であるいは他社と協働して自由市場を阻害するような行動をしてはなりません。 競合他社、顧客、サプライ
ヤー、その他第三者との間で情報交換や協定を締結し、研究開発、製造、マーケティング、販売、価格決定、処方状況、
流通活動や従業員報酬に関する慣行などに不適切な影響を及ぼしたり、談合や取引拒絶に参加したりしてはなりません。
当社が市場において力のある存在である場合、その地位を濫用して競合他社を排除したり顧客を支配したりすることのな
いよう、独占禁止法により特別な責任が課されることがあります。
我々は、正当な業務上の理由がない限り、競合他社と情報交換を行ってはなりません。
クイック・リファレンス
> 競争が阻害されるような協定を決して行ってはならない。
> 競合他社との間で協議や交流を持つ場合には、事前に現地の法務部に相談する。 事業者団体への参加が法的に認められたとしても、その
場で競合他社と戦略に関する情報交換をする場合には、関連する規則、基準に従わなければならない。
> 競合他社以外との間で情報交換する場合、正当な業務目的がある場合に限り、非公開の慎重に扱うべき情報を交換できる。
> 製品に関する当社の市場における立場を法務部とともに定期的に確認する。
> 競合他社に関する情報は、適切かつ合法的な方法のみを用いて収集する。
> 競争が阻害される、または阻害されるおそれのある協議や活動が行われているという疑念や疑惑があれば必ず報告する。
独占禁止法は、競争を促進、保護し、 企業が競争を阻害する協定を他社と結んだり、支配的地位を濫用したりすることを禁じています。 多くの場
合、国境を超えて行われる行為にもこれらの法が適用されることがあります。
貿易規制
アストラゼネカは、合法的かつ倫理的なやり方で、輸出入およびあらゆる貿易取引に携わ
るよう全力を尽くします。
我々は、国連、欧州連合、英国、スウェーデン、米国を始めとする、国際的に認められた機関および国家が定めた法規則、
許可要件、取引拒否、禁輸措置およびその他制限を遵守しなければなりません。 かかる要件は、特に化学薬品、生体物
質、機器、完成品、およびデータ/テクノロジー(共有コンピュータシステムでアクセス可能なデータを含む)に関連する場
合があります。
また、税関当局およびその他関連する当局に対しては、製品等に関する正確且つ真実の情報を提供しなければなりませ
ん。
クイック・リファレンス
> 疑わしい場合は、当社が遵守すべき貿易規制に従っていることを現地の法務関係者もしくはコンプライアンスの責任者に確認する。
> 貿易取引拒絶の対象となっている国との取引となるおそれがある行為やその要請はすべて現地の法務部に速やかに報告する。
> 禁止されている取引制限行為に関与してはならない。
> 国際的に設けられた貿易規制の対象となっている国や組織との間で取引をしてはならない。
> 製品等の輸出入を行うに当たっては、関係する国際的、地域的、あるいは各国のすべての法令・規則、アストラゼネカの関連規則を遵守する。
取引制限(制裁、禁輸を含む)とは、特定の国との取引やその国の中での取引が禁止または制限されることを指します。 また、貿易取引拒絶とは、
ある国が一つの国または複数の国との取引を(理由の如何を問わず)拒絶したり、他の国に対しこれらの国との取引を行うことを禁止したりするこ
とを指します。
問い合わせ先・懸念事項報告先の電話番号
AZETHICSラインの電話番号
0800 032 8483
英国から:
中国(南部)から:10-800-120-1239
中国(北部)から:10-800-712-1239
866 993 8442
米国から:
上記以外の国については、現地の電話番号一覧がAZethics.comに記載されています。 ウェブサイトにアクセスできない
場合や国名が記載されていない場合は、以下の電話番号を通じておかけ下さい。
+ 1 503 748 0641
コールセンターに電話が繋がったら、アストラゼネカ社員であることおよび必要な国の言語を伝えて下さい。
定義
適用規範とは、アストラゼネカが正式に採択している規範、またはアストラゼネカが遵守義務を有する規範のことを指します。
アストラゼネカ、アストラゼネカグループ、当グループ、当社、我々とは、AstraZeneca PLCおよびMedlmmuneをはじめその連結企業体を指し
ます。
機密情報とは、アストラゼネカが保有するすべての機密または専有の情報・資料を指します。 機密情報には、口頭、視覚、書面による形式、資料
の形式、その他、様々な形式があります。 機密情報には次の事項に関連する情報または資料が含まれます。(a)財務情報、事業計画・予測・戦
略、資産、商慣行および取引関係、業務プロセス・システム・運営方法、マーケティング計画、(b)研究・開発、その他の調査研究活動、(c)法規制
に対応する実務慣行・手順・方針、(d)製品、仕様、製法、成分、価格政策、マーケティング計画、製品コスト、販売促進活動、(e)顧客・サプライヤ
ー・従業員に関する情報または契約内容、(f)医療情報、科学情報、その他の技術情報、(g)企業協定、戦略的協定、商業協定、ライセンス協定、
その他の協定、(h)発明、イノベーション、改良点、ノウハウ、営業秘密、その他の専有情報。
契約先とは、サプライヤーまたはアストラゼネカが契約を結んでいるその他の第三者を指します。
医療従事者および医療機関とは、アストラゼネカが販売または供給する製品(サービスを含む)の処方、投与、推奨、購入、支払、償還、承認、提
供などをすることができる人や機関を指し、 次のような人や機関が含まれます。
> 医学、歯科、薬剤、看護に従事する人、または関連事務職員
>
病院およびその他の医療機関、医療保険会社(管理医療機関を含む)、薬局、処方または給付管理者、ならびに当該機関の関連職員
人とは、自然人(すなわち個人)または法人(企業など)を指します。
個人情報とは、特定された、または特定可能な自然人に関する情報です。
慎重に扱うべき個人情報とは、個人情報の特定のサブセットを指し、民族性、政治的な見解、宗教的信条、労働組合への参加状況、心身の健康、
性生活、犯罪歴や犯罪容疑歴、財務情報、および識別番号が含まれる可能性があります。
サプライヤーとは、ベンダーやコンサルタントなど、アストラゼネカに商品やサービスを提供する人を指します。
関連規則とは、行動規範に関連するすべての会社方針、規範、基準、手順を指します。
行動規範バージョン4で更新された項
問い合わせ先・懸念事項報告先の電話番号
行動規範バージョン3で更新された項
政府・公共団体とのかかわりと政治活動
行動規範バージョン2で更新された項
はじめに
行動規範の趣旨と対象者
行動規範に関する疑問や懸念の報告手順
当社製品に関する情報の提供
医療従事者とのかかわり
贈賄と汚職の防止
データのプライバシー(項のタイトルが「個人情報の保護」から変更になりました)
利害の衝突の回避
情報の伝達・開示・記録
インサイダー取引と機密情報
独占禁止法
貿易規制
問い合わせ先・懸念事項報告先の電話番号
定義
日常業務における自問自答
> 今行おうとしている決断、行動は、当社の基本的価値観と本行動規範に沿っている
か?
> 今行っている行動のリスクと、その行動によって生じ得る影響について理解している
か?
> 十分な情報に基づいた判断を下すために、必要に応じ関係者のアドバイスを求めた
か?
> 高潔さをもって行動しているか?
> 率先して範を示しているか?
> アストラゼネカの評判への影響を検討したか?
> 今日の自分の行動が明日、新聞やテレビで報道されたら、自分はどのように感じるだろ
うか?
© AstraZeneca PLC 2013
V3.0 日本語(2013 年 4 月から有効)
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