ロンドン及びパリにおける沖縄コンテンツの認知度 及び

05.On-the-spot investigation for Okinawan cultural industry in London and Paris
05. ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツ可能性現地調査
ロンドン及びパリにおける沖縄コンテンツの認知度
及び沖縄コンテンツの可能性を探る
「沖縄音楽活用型ビジネスモデル創出事業」のビジネスマーケットとして
視野に入れているロンドン及びパリ。
現地を訪れ、沖縄の認知度を調査すると共に
沖縄コンテンツの可能性や、沖縄コンテンツの発表の場となる
ギャラリーやライブハウスなどを調査した。
受託事業社:プランニングオフィス Coda
The Japan Society(ジャパン・ソサエティー)への取材報告書
カテゴリ:ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツ可能性現地調査
取材日:2010.2.3
調査員:高志保綾子
【組織概要】
目的:日本・英国間の関係促進(1891年発足)
活動:2007/ジャパン21と統合。
特記事項:大使館と密接な関わりを持つ。
ジャパン祭り(2009年)主催、3万人を動員。
【取材の経緯】
同団体主催のジャパン祭りが大盛況だったことを受け、PLANNING OFFICE Codaがロンドンで沖縄音楽を浸透させていく事
業の過程で、ジャパン祭りでのプロモーションは効果的だと考える。ジャパン祭りの実行委員でもある内間直子さんの紹介
で、同団体の事務局長であるHeidi Potter(ハイディー・ポッター)さんから意見をいただくのと同時に事業への協力依頼を兼
ね取材した。
【取材内容】
ジャパン祭りについて
①規模
3万人の観客の中で日本人と外国人の割合がが4:6。86ブースが出店。ステージが3つ。
②客層
家族連れや学生も多かった。浴衣や着物を着た日本好きのイギリス人もいた。
③宣伝ツール
ウェブサイト、日系新聞広告、ポスター、face book、日本大使館・JRAのネットワークなど、ネット媒体がメイン。
④出店
各ブースで日本のものを含むことが絶対条件。ブースは食べ物が中心。他には、お酒、雑貨、美術品、着物など
⑤パフォーマンス
広田ジョージさんの和太鼓、在英沖縄三線会によるパフォーマンスなど
ヨーロッパでの沖縄文化のプロモーションについて
ヨーロッパでの沖縄文化の知名度はまだ低いが、健康・長寿、空手は知られているので、キーワードになる。より知ってもら
ためには、「日本の中の沖縄」という位置づけが重要。
例えば、ジャパン祭りに参加する際に「沖縄村」みたいな空間をつくってみる。そうすることで、日本と沖縄の文化の違いも
地元の人に実感してもらえる。沖縄の文化には空手などヨーロッパでも人気があるものがいくつかあるので、それらを通して
沖縄を知ってもらうことから始めると効果的。地元の祭りに参加することでも沖縄文化を紹介できるだろう。
沖縄がジャパン祭りに参加する際のキーポイント
①ヘルシーな沖縄料理
2009年のジャパン祭りでは沖縄料理ブースはなかったが、ヨーロッパでは「沖縄=長寿県、沖縄料理=健康食」と認識され
ているので、ジャパン祭りで沖縄料理を出せば喜ばれるだろう。ただし、食べ物を出店するときには免許も必要なので簡単で
はない。ロンドン市内の日本料理店で出しているラフテーは地元の人にも好評。
②空手
空手を通して沖縄を知っている人もいるのでパフォーマンスも受け入れられる。
③ワークショップ
ジャパン祭りには家族連れも多いので、シーサー作りなどのワークショップもおすすめ。ただし、観客が多いため空間を流動
的にするため時間がかからないワークショップであるべき。
今後取材すべき対象リスト
ーJalux(ジャルックス)
→http://www.jalux.com/
ーバービカンセンター(イベント主催、資金提供もする)
http://ja.wikipedia.org/wiki/バービカン・センター
ージャパン・ソサエティー
→http://www.japansociety.org.uk/
ージャパン祭りの様子についてはジャパン・ソサエティーのホームページ内で確認できる
ーJRA
→http://195.12.48.80/ jra/organisations.php
【その他特記事項】
2010.9.18にロンドンのスピタル・フィールズ・マーケットでジャパン祭り2010が開催される。PLANNING OFFICE Coda
は同祭りで沖縄音楽をロンドンへ紹介するため参加を検討する必要有り。→参加申し込み2010年5月まで
Paul Fisher(ポール・フィッシャー)氏への取材を経た調査報告書
カテゴリ:ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツの可能性現地調査
取材日:2010.2.3
調査員:高志保綾子
【プロフィール】
1962年 イギリス・ロンドン生まれの音楽ジャーナリスト。
1990年 来日。熊本に3年、東京に8年滞在。
沖縄民謡をはじめとした日本のルーツ音楽を欧米諸国の音楽ファンに紹介するべく、「Far Side Music」を設立。
CDのオンラインショップ経営を中心に、コンピレーションアルバムの制作や日本人アーティスト(宮沢和史、ザ・
ブーム、オキ・ダブ・アイヌ・バンド、琉球ディスコ、平安隆、シカラムータなど)の海外エージェント(ライブや
アルバムリリースのコーディネイト)など多くに携わる。
2001年 イギリスへ帰国。
現在、ロンドンのFM局・Resonance 104.4fmにて、自身のラジオ番組「Far Side Radio」(日本時間で毎週水
曜日午後9時∼10時)のDJを担当。インターネットでも中継している。
イギリスのワールドミュージック誌「folk roots」や日本の英字新聞「Japan Times」、在東京外国人向け雑誌
「Tokyo Journal」などにも執筆。
日本国内外の音楽出版やアジアの音楽紹介、販売などに関わる。
アジアからアフリカまで世界中の音楽が守備範囲。沖縄音楽や日本の伝統音楽にも詳しい。
【取材の経緯】
ポール・フィッシャー氏の喜納昌吉や、りんけんバンド、ネーネーズといった世界的に活躍する県出身のアーティストをキー
パーソンとした商品展開や、沖縄や日本を含むアジアの音楽を海外マーケットに広める活動は、PLANNING OFFICE Codaの
今後の事業展開と接点を感じられ、同氏から意見をいただくのと同時に事業への協力依頼を兼ね取材した。
【取材内容】
ポール・フィッシャー氏の考える沖縄音楽の魅力
沖縄音楽はレゲエ、ロック、沖縄音楽など様々な音楽の要素が入ったミックスチャーミュージックなので聞きやすく面白い。
現在もハワイ、オーストラリア、カリフォルニア、ロサンゼルス、ロンドン、ヨーロッパなどで需要がある。ヨーロッパで
は、ワールドミュージックに多くのファンがおり、沖縄音楽もそのひとつとして考えられる。
沖縄のミュージシャンが海外へ進出するにあたって必要なこととは何か?
絶対条件として海外進出に興味と意欲があること。そして、言葉が通じなくても観客を楽しませることができるカリスマ性と
ステージパフォーマンスができることも重要。ロンドンでは音楽のネット配信に伴いCDや楽曲自体の人気は低迷している
が、ライブやフェスティバルはまだ人気がある。例えば、琉球ディスコは見た目もパフォーマンスも楽しいので、彼らのロン
ドンライブには日本人も外国人もたくさん来た実績がある。
日本人ミュージシャンがロンドンでイベントをするにあたっての問題点は?
ヨーロッパでのターゲットをどの層にするかのか見極めが必要。在英日本人の場合は有名なミュージシャンだけに興味がある
人が多い。例えば、ブームの宮沢さんがライブをしたとき、一日でチケットは完売し、99%は日本人客だった。ヨーロッパで
沖縄音楽を広めるためには客の種類も人種がミックスしてる方が望ましいが、有名なミュージシャンがライブにくるとそれは
なかなか難しい。また、不況でスポンサーが少なくなってきているので、高価な交通費を確保するのが大変。→国際交流基金
などで対応できるか要検討。
PLANNING OFFICE Codaへのアドバイス
無名でも意欲と才能のあるミュージシャンを見極める目をもつこと。そしてそのミュージシャンのためにPRをしっかりするこ
と(ラジオ、新聞、雑誌、ネット、facebookなどで)
ヨーロッパでの沖縄音楽のプロモーションについて
①ルーツ系ミュージックとしてのプロモーション
沖縄音楽はクラブ系ミックスよりも最近はルーツ系の方が人気がでてきている。例えば、最近は喜納晶吉でも昔の音源をほし
がる人が増えている。他には60年代ポップスや、60年代コンピレーションの楽曲もよく売れている。現代の人が求めている
楽曲を提供することが必要。また、沖縄音楽はワールドミュージックとしてヨーロッパ進出させると受け入れられやすいだろ
う。
②ラジオ・テレビでのプロモーション
地元のテレビ&ラジオ局のBBCをプロモーション媒体として活用すると効果的。例えば、堀内加奈子さんの楽曲を2009年年
末から2010年年始にかけて毎週フィッシャー氏のラジオ番組で流した結果、売れ行きがのびた。そのためにはコネも必要。
→同氏の紹介も期待できる。
③在英日本人だけではなく地元の人も対象にしたイベントでのプロモーション
地元の人たちへのプロモーションとして、ローカルのイベントに参加するのも効果的。また、その際ロンドンのイベント主催
者側はビジネス的に日本人ミュージシャンのイベントには日本人客が来るのを好むので、日本人も地元の人たちもバランスよ
く入るイベントにするための企画が必要。
需要のある沖縄音楽は?
リンケンバンド、ネーネーズ、チャンプルーズなどは現在もイギリスを含めたヨーロッパ、ハワイ、カリフォルニア、ロサン
ゼルス、オーストラリアなどで売れている。ハワイでは夏川りみの需要が高いが、ヨーロッパでは60年代ポップスや60年代
コンピレーション、堀内加奈子さんなどが売れている。また、彼女の楽曲をロンドンでヘビーローテーション放送したことと
彼女のライブとの相乗効果で売り上げがのびたことも今後の事業の重要ポイントとなる。
今後取材すべき対象リスト
ーバービカンセンター(イベント主催、資金提供もする)
http://ja.wikipedia.org/wiki/バービカン・センター
ーBBC(レコーディング、ライブレコーディング £300-£500)
http://news.bbc.co.uk/local/london/hi/
ーAsia House(アジア諸国のためのイベント会場)
http://www.asiahouse.org/net/ContactUs.aspx
ーCity of London Festival(年に一度のロンドンのフェスティバル)
http://www.colf.org/
ーJapan Foundation(日本のイベントのサポートもしてくれる)
http://www.jpf.go.jp/j/index.html
【その他特記事項】
2010.2.12にポール・フィッシャー氏からメールで、2010年10月開催のロンドンのイベントに沖縄のアーティストをよぶ際
に一緒になにかできないかという要請があった。
ロンドンの音楽業界ともつながっていける実感を感じ、これをきっかけに沖縄とロンドンの架け橋になれたらと思う。
【参考資料】
・フィッシャー氏がロンドンのFM局 Resonance104.4fmにて、DJを担当するラジオ番組「Far Side Radio」
→URL:http://www.resonancefm.com/
・フィッシャー氏がCD販売もするページ
→http://www.farsidemusic.com/acatalog/Other_Services.html
・下記のオムニバスCDは、彼が選曲・編集したもの。
・オムニバスアルバム「The Rough Guide to the music of Japan」第一弾リリース
※海外にてベストセラーになる
※このアルバムに収録されたアーティスト数名は、海外公演も行った
■収録曲
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マクラ/国本 武春
カーキン音頭/河内家菊水丸 復興節/ソウル・フラワー・モノノケ・サミット
荷方節/佐藤 通弘
多喜雄のソーラン節/伊藤 多喜雄&多喜雄バンド 雨乞節/アンチャン プロジェクト
満月の夕/平安 隆
ヒヤミカチ節/アヤメ・バンド
門司バナナの叩き売り/井川 忠義
ウツワスカラップ(UTUWASKARAP)/オキ 如来寂音/田辺 頌山 安里屋ユンタ/大工 哲弘 油断しるな (2001年3月30日沖縄市でのライブ音源) ジェームズ ボンドのテーマ/ザ・サーフチャンプラーズ ハイサイおじさん/久保田 麻琴と夕焼け楽団 東門/吉田 康子 HO NA MI/コト ヴルテックス
宴/林 英哲
四丁目/シカラムータ
・オムニバスアルバム「The Rough Guide to the music of Japan」第二弾リリース
※日本人ゆえに気付かない、世界から見た日本の音楽の面白さを伝えている
※古典∼民俗的な基盤を受け継ぎながらも、独自の創造性を持って、今の時代と見事に呼応している楽曲・アーティストを収
録
※1曲目から18曲まで、ストーリーを感じさせるように並べている
■収録曲 1. 須賀 道子 『牛深ハイヤ節』 【民謡】
2. チャンチキ 『やがえふ』 【現代民謡】
3. 牧岡 奈美 『側家戸節』 【奄美民謡】
4. 平安 隆 『コザ恋歌』 【沖縄新作島唄】
5. オキ・ダブ・アイヌ・バンド 『イースト・オブ・国後』 【アイヌクラブ音楽】
6. 琉球アンダーグラウンド 『Shinkaichi (Saru remix)』 【沖縄クラブ音楽】
7. 登川 誠仁 『安里屋ユンタ』 【沖縄民謡】
8. ソウル・フラワー・モノノケ・サミット 『ああわからない』 【演歌(明治期)】
9. 生駒 一 『河内の竜』 【河内音頭】
10. 沢井 忠夫 『二つの変奏曲(さくらさくら)』 【箏曲】
11. 宮内庁楽部 『平調音取』 【雅楽】
12. 天台聲明と小馬崎達也&パンゲア 『後唄 』 【天台聲明】
13. 蓼胡津留 『腹の立つときゃ』 【小唄】
14. 国本武春&ザ・ラストフロンティア 『アパラチアン三味線』【浪曲】
15. 笠置シズ子 『東京ブギウギ』 【歌謡曲(昭和)】
16. 都はるみ 『夕日坂』 【演歌】
17. あがた森魚 『東京節』 【大正流行歌】
18. 渋さ知らズ 『悪漢』 【日本のジャズ】
・オムニバスアルバム「The Rough Guide to the music of Okinawa」リリース
※嘉手苅林昌、登川誠仁、大城美佐子、大工哲弘のベテラン勢からネーネーズ、奄美大島の唄者RIKKI、大島保克、どんと、
THE BOOMの貴重な音源、テクノ、トランス系アーティストまで収録した、幅広い沖縄音楽のコンピレーション
※沖縄の「チャンプルー文化」を体現した作品
※全曲、オリジナル音源にて収録
■収録曲/アーティスト
1. 孝行口説/嘉手苅林昌<口説囃子・登川誠仁>
2. 島々清しゃ/伊波智恵子、フォー・シスターズ
3. ちょんちょんキジムナー/平安 隆&ボブ・ブロッズマン
4. いったー母(アンマー)まーかいが∼唐鳩/シーサーズ
5. 浦波節/大城美佐子
6. 時代の流れ/嘉手苅林次
7. 祝節/サラバンジ
8. 童神(天の子守唄)/古謝美佐子
9. こいなーゆんた/大工哲弘
10. ゴーゴー・チンボーラー/アカナーズ
11. いきゅんにゃ加那∼ヨイスラ/RIKKI
12. 赤ゆら/大島保克
13. てぃんさぐぬ花(ダブ・バージョン)/琉球アンダーグラウンド
14. ジンジン/どんと<未発表音源>
15. 太陽(てぃだ)アカラ 波キララ/THE BOOM
<「SOUND RAINBOW 天に響めさんしん3000」イベント沖縄限定発売シングル>
16. なりたい節/登川誠仁
17. ウムカジ(思影)/ネーネーズ
18. トーシンドーイ/ザ・サーフ・チャンプラーズ
在英国日本国大使館への取材を経た報告書
カテゴリ:ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツの可能性現地調査
取材日:2010.2.4
調査員:高志保綾子
【組織概要】
英国で外交活動の拠点となるほか、ビザの発給や、滞在先での日本国民の保護といった援助などの領事サービス、広報・文化
交流活動、情報収集活動などの業務を行う。
【取材の経緯】
英国において日本文化を紹介する際、在英国日本国大使館(以下日本大使館)を通すことになっている。
日本に関する情報は全て日本大使館に集まるので、PLANNING OFFICE Codaがロンドンで沖縄音楽を浸透させていく事業に
おいても接触不可欠の機関になる。多数の日本文化を英国に紹介してきた日本大使館の広報文化センター一等書記官の根津俊
太郎氏とサイモン・ライト氏から意見をいただくのと同時に事業への協力依頼を兼ね取材した。
【取材内容】
日本大使館内で作品展示するための条件
英国と日本国の接点が見えるものであれば、大使館内のギャラリースペースの作品展示が可能。大使館の目的は日英交流のた
め。個人のアーティストや沖縄の宣伝のためだけの展示は許可されないが、日英交流や教育的な要素があれば認められる。応
募者が多いため早めに応募する必要がある。ビジネス的要素がある場合は他の団体や施設に協力してもらうべき。
ヨーロッパでの沖縄文化のプロモーションについて
①「沖縄村」のような空間プロデュース
英国には説明しても沖縄の文化を日本や中国のものと見分けられる人はあまりいないだろう。なので地元のお祭りなどに参加
して少しずつ沖縄文化を浸透させていくのが効率的。例えば、昨年大成功したジャパン祭りに「沖縄村」のような空間を作っ
てみる。そうすることで、日本と沖縄の文化の違いを地元の人たちにも体感してもらえる。
②同時期にライブを開催
またそれに加え、同時期にライブハウスやギャラリーなどでのイベント企画をする。その際、「作品内容や条件にあった場所
選びが重要。一度の渡航で複数のイベントに参加できると効率よく宣伝することが必要」。
③ルーツ音楽として沖縄音楽をアピール
アイルランドや英国にはルーツ的な音楽に興味をもっている人が多く、沖縄の伝統音楽にも興味をもつだろう。また、クラブ
ミュージックがさかんなロンドン市内のオールドストリートの調査が有効との情報も。若者が集うオールドストリートに見合
う音楽を提供することで集客できるだろう。
ヨーロッパにおける効果的な沖縄文化のプロモーション会場
根津氏とライト氏にビジネスとしての作品展示や音楽イベントができる場所や団体をいくつか提案してもらった。
①アジアハウス
アジア諸国の音楽を含めた芸術や文化などを紹介するための施設。ギャラリーもあるが小規模なので、沖縄音楽では古典音
楽が向いているだろう。現時点では日本関連のイベントはまだ少ないが、需要はあるだろう。
②Themes Festival
テムズ川沿いでジャパン祭りの次の週に2日間に渡って野外で開催されるイベント。どちらも大規模でたくさんの人が集ま
るので、参加できるとたくさんの人に沖縄の文化を紹介することができる。また、このタイミングでの渡航は双方のイベン
トに参加できるのでおすすめ。
③Cafe OTO
坂本龍一やオノ・ヨーコなどの大御所から若手ミュージシャンまで様々なジャンルの音楽イベントが行われているライブハ
ウス。アーティストも英国内外から参加し、新しいものも受け入れる客層なので、質もよい。
④ICA(Institute of Contemporary Art)
ギャラリー2つ、映画館2つ、ライブ会場などがあり世界の様々な種類の芸術作品を展示する非営利のアートセンター。
⑤セインズベリー日本藝術研究所
日本の芸術や文化を理解するための施設で、イベント開催のための資金提供などもしている。
⑥レスター大聖堂
イベントの共催や支援も行っている教会。
⑦SOUTHBANK CENTER
英国中で一番多種多様な観客が集まる会場で、クラシック、ワールドミュージック、ロック、ポップス、ジャズ、ダンス、
文学、芸術作品など内容も多岐にわたる。
今後取材すべき対象リスト
ー在英国日本国大使館
→http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/index.html
ーアジアハウス
→http://www.asiahouse.org/net/
ーThemes Festival
→http://www.thamesfestival.org/
ージャパン祭り(ジャパン・ソサエティーウェブページ内で確認できる)
→http://www.japansociety.org.uk/
ーCafe OTO
→http://www.cafeoto.co.uk/
ーICA (Institute of Contemporary Art)
→http://www.ica.org.uk/
ーSainsberry Institute(セインズベリー日本藝術研究所)
→http://www.sainsbury-institute.org/
ーLeicester Cathedral(レスター大聖堂)
→http://www.cathedral.leicester.anglican.org/
ーSOUTHBANK CENTER
→http://www.southbankcentre.co.uk/home
【その他特記事項】
沖縄作品の展示アイデアを直接日本大使館に応募したら大使館のギャラリースペースを使わせてもらえる可能性有り。その際
日本の一部としての沖縄という位置づけで、目的をビジネスと切り離すことが重要。ギャラリースペースは無料なので、ぜひ
有効活用できればと思う。大使館側から広告もしてくれるので、有力な沖縄文化宣伝になりうる。
在英沖縄県人会&三線会への取材を経た報告書
カテゴリ:ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツの可能性現地調査
取材日:2010.2.4
調査員:高志保綾子
【団体概要】
在英沖縄県人会は、イギリス在住の沖縄県出身者から成り立ち、会員は35名ほど。三線会はイギリス在住で沖縄県外出身者で
も参加でき、定期的に練習を行っている。会員は同じく35名ほど。両会では、互いの親睦を深めあい、ウチナーンチュアイデ
ンティティーを継承し、沖縄関連イベントのサポートをし、沖縄との連絡窓口になるなど重要な役割を担っている。
【交流会の経緯】
今回現地コーディネーターの、在英沖縄県人会の内間直子氏に呼びかけて頂き、交流会を開催。在英沖縄県人会の方々から意
見をいただくのと同時に事業への協力依頼、ネットワーク構築を目的を兼ね訪問した。
【在英沖縄県人会交流会の情報】
在英沖縄県人会&三線会の活動
日本や沖縄関連のイベントのサポート
①2009年にはロンドン市内のCafe OTOで沖縄まつりを主催した。メインは歌コンサートとエイサー。
②同年に開催され3万人以上を集客した「ジャパンまつり祭り」では、裏方としてだけではなく三線やエイサーのパフォーマ
ンスでも参加した。
③2010年1月には国指定重要無形文化財組踊「地謡」保持者の喜瀬慎仁氏(県立芸術大学名誉教授、野村流古典音楽保存会師
範)が文化庁に海外で日本文化を紹介する「文化交流使」に指名され渡英した。その際、ロンドンでの活動をサポートしたの
が在英沖縄県人会のメンバーだった。場所探しから活動中のサポートなども行った。
在英沖縄県人会&三線会交流会について
交流会会場は在英沖縄県人の野村礼王氏がマネージャーをしている「鶴亀」というパブ・レストランだった。泡盛、すしなど
が用意された。イギリス在住の沖縄県民や、沖縄にゆかりのある人、沖縄に魅了された人など様々な人が参加した。三線や囃
子、カチャーシーがまるで沖縄いるように感じさせた。立食パーティー形式で個々で会話をすることができた。おきなわデー
の開催など、本事業にも活かせると確信。このネットワークは本事業において有効であり、プロモーション時に活用できる。
ロビン・トンプソン氏について
ロビン・トンプソン氏は英国人で琉球古典音楽野村流保存会・琉球古典音楽湛水流保存会の師範である。在英三線会のメン
バーでもある。工工四を五線譜におとすなど、クリエイティブな活動をしている。
イギリスでの沖縄文化
沖縄空手は英国各地に深く根ざしている。BBCでも沖縄の長寿が紹介されるなど、沖縄に関心を持つ英国人も増えてきてい
る。また、以下のような実績もある。
2001年 りんけんバンド ハイドパーク公演
2005年 園田エイサー テムズフェスティバル参加
2009年 おきなわ祭り 開催→三線会による三線演奏&エイサー
おきなわデーについて
2010年6月26日(土)11時∼18時にロンドン市内のスピタルフィールズ・マーケットにて開催。ステージでの音楽、エイ
サー、空手演舞をはじめ、沖縄料理、物産販売、観光展示などにより琉球文化やあらゆる沖縄のアクティビティを英国に紹介
し、沖縄旅行をプロモートするとともに、沖縄コミュニティの発展、英国と沖縄の絆を深めるのが目的である。主催は英国沖
縄県人会であるが、沖縄観光コンベンションビューローが後援する。
今後取材すべき対象リスト
ーThe Japan Society(ジャパン・ソサエティー)
→http://www.japansociety.org.uk/
ージャパン祭りについてはThe Japan Society(ジャパン・ソサエティー)内サイトで確認できる。
ー在英国日本国大使館
→http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/index.html
【その他特記事項】
2010年のジャパン祭りやおきなわデーにPLANNING OFFICE Codaが参加できるか要調査。
小川美穂子氏への取材を経た報告書
カテゴリ:ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツの可能性現地調査
小川美穂子氏への取材/2010.2.6
取材日:2010.2.6
調査員:高志保綾子
【プロフィール】
氏は毎年日本アカデミックツアーを行う Indigo Rose Project 創始者。
個人コレクターやお寺のコレクションなど、普通の日本観光では見れないものや行けない所に海外の日本通を連れて行く。
【取材の経緯】
氏とPLANNING OFFICE Codaの今後の事業において共通する点が多々あったので、同氏から意見をいただくのと同時に事業
への協力依頼を兼ね取材した。
【取材内容】
海外へ向けての沖縄文化プロモーションについてのアドバイス
沖縄文化は世界中で学者に研究されているので需要もある。ロンドンの大英博物館、ベルリンの民族博物館、オランダのライ
デン美術館などでも沖縄文化の展示がされたことがある。美術館などで沖縄文化を展示する際にはそれに連携させて背景や歴
史の説明などをすることが重要。作品を学術的に展示することで、作品の価値をあげ、付加価値をつけることもできる。ま
た、各地域での志向に合わせたプロモーションも重要になってくる。
【各地域の志向】
アメリカでの沖縄文化プロモーションについて
商品やプロダクトを購入する人が多い。沖縄文化はニューヨークやシアトルではすでに一般層にも広がっている。
ニューヨークでの沖縄文化プロモーションについて
ニューヨークは今沖縄ブームである。2002年にベストセラーになった"The Okinawa Program"も沖縄ブームの一因である。
2010年11月にも1週間程ニューヨーク市内ソーホーで沖縄ウィークを開催予定。また、オーガニック、エコ、自然などをキー
ワードにニューヨークの人々の関心はナチュラルや地球にも体にも安全なものへシフトチェンジしている。マクロビオティッ
クレストランやオーガニックスーパーなども増えてきている。これらの傾向はその地域の文化度の高さを意味する。
シアトルでの沖縄文化プロモーションについて
シアトルは日本コミュニティーが強く日本関連のイベントなどにも協力的。ネットワークシステムも確立しており、ワシント
ン大学、コンベンションセンター、シアトルアジア美術館、シアトル図書館などでも日本文化を扱っている。ニューヨークと
同様に良い大学があるので文化や生活の水準が高く、オーガニック製品にも関心がある。
ヨーロッパでの沖縄文化プロモーションについて
基本的に沖縄文化を知りたい学者などが多いので、学術的に紹介すると良い。
フランスでの沖縄文化プロモーションについて
資金提供する団体や機関と連携できるとなおよい。
日仏会館では随時日本関連イベントが開催されている。パフォーマンスアートやワークショップ、ライブなども頻繁に行われ
ている。以前ワークショップで「とらや」が四季を表現した和菓子作りをデモンストレーションし、販売。即完売したことか
ら需要があることがわかる。
日仏国際交流基金は国際交流のため資金提供なども行っている。
また、フランスはマニアックで学識の高い学者が多い。学者の知的欲求を刺激できると沖縄文化を研究し、それを形にしても
らえるチャンスがある。
沖縄文化を広める際の海外でのターゲット
日本文化を知っている人を三つに分類できる。
1. 何も知らない
2. 少し知っている、そしてもっと知りたい
3. オタクレベルの知識
どの層の人をターゲットにするかを明確にして、紹介する作品または商品を選ぶことが重要。
また、教育レベルが高い場所を選ぶ。安全で購買力があり、知的好奇心がある人が集まるので。
小川美穂子氏と事業展開の可能性
1. PLANNING OFFICE Codaと協力して沖縄ツアーを組めないかと案が出ている。ツアーの参加者は学者などが多く、沖縄 文化をさらに知ってもらい広めてもらうきっかけにもなる。
2. 大英博物館で開催された沖縄関係の学会を、沖縄県立博物館・美術館で行うという案も出ている。
3. 11月にニューヨークで日本の富裕層に対してのマーケットを開拓予定。そのコンテンツに本事業で開発した商品を出品す
る可能性も多いにある。
今後取材すべき対象リスト
ーワシントン大学
→http://www.washington.edu/
ーシアトルアジア美術館
→http://www.youmaga.com/1page/asianmuseum/asianmuseum.html
ーシアトル図書館
→http://tenplusone.inax.co.jp/archives/fieldwork/photoarchives/0504library/001.html
ー日仏会館
→http://www.mfj.gr.jp/recherche/recherche/index_ja.php
ー日仏国際交流基金
→http://www.jpf.go.jp/j/index.html
【その他特記事項】
2010年11月にニューヨークのソーホーで開催予定の沖縄ウィークに参加できるかも要調査。
【参考資料】
・小川美穂子さんの経歴
IndigoRose Project
Arts Consultancy
所在地:
ロンドンオフィス 代表:小川美穂子
7 Salisbury Road, New Malden, Surrey, KT3 3HZ
電話&FAX: +44 208 949 6357
携帯:+44 77 6140 1172
Email: mihoko@mihokoogawa.com
東京オフィス 代表:村野和美
〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-8-2-602
電話&FAX:03-5478-8218
携帯:090-34050282
Email: KazumiMurano@aol.com
基本業務内容:
● アーティスト・コンサルタント/マネージメント
● 個展・展覧会・展示会・学術イベント(学会・講演会・デモンストレーション)・コンサートの企画・プロデュース・運
営・コンサルタント業務
● 文化・学術交流プロジェクトの企画・プロデュース・運営・コンサルタント業務(日本・英国・米国・カナダ・フラン
ス・イタリア)
● デザイン商品開発プロジェクトの企画・プロデュース・コンサルタント業務
History:
2004年 ロンドン在住・小川美穂子と東京在住・村野和美によりアーティスト・コンサルタントとしてIndigoRose Project
を立ち上げる。
2005年 ロンドン・OXOギャラリーにて、日本人アーティスト岸啓介の個展を手がける。
グラフィックデザイナ―・ウノサワケイスケ、イラストレーター・タケイ・E・サカエ、アーティスト・Play Set
Productsのマネージメントをスタート。
日本工芸コレクターのリサーチツアーを企画・運営(現在も継続中)。
2006年 京都在住染織史家の吉岡幸雄の海外マネージメントをスタート。
ロンドン・City of London Festivalにて、ジャパンフェスティバルのゲストとして、吉岡幸雄のSt. Brides
Churchにおける展示の企画・プロデュース・運営。
イギリスのSurrey Institute of Art並びに、Royal College of Artとの学術交流プロジェクト(日本への学術リサー
チツアー+インターンシップ交流)を開始(現在も継続中)。
ロンドン・Cadogan HallにてEnglish Chamber Orchestraと若手日本人アーティストによるコンサートの企画・
プロデュース・運営。
2007年 ロンドン・大英博物館にて、吉岡幸雄による 日本の色 講演、デモンストレーションを行う。同地、Livingston
Studioにて吉岡幸雄の展覧会、講演を行う。
ロンドンにてウノサワケイスケの商品発売スタート。
ハンティングワールドとのモノグラム・デザイン契約をウノサワケイスケで取る。
ロンドン・Cadogan HallにてEnglish Chamber Orchestraと若手日本人アーティストによるコンサートの企画・
プロデュース・運営。
2008年 吉岡幸雄のアメリカ講演ツアーをプロデュース。アトランタ・Georgia University、インディアナ・Indiana
University、シアトル・University of Washingtonにて日本の染織関連の講演・展示・デモンストレーションを行
う。
フランス・アルザスのCentre Europeen d'Etudes Japonaises d'Alsace (CEEJA)にて、 日本の四季 講演・展
示・染織デモンストレーションのプロデュース。
表参道RINショップ・オープンにあたり、ウノサワケイスケと共にプロデュース。
ロンドン・在英日本大使館及び、The Sainsbury Institute for the Study of Japanese Arts and Culturesと共催
の吉岡幸雄による 源氏物語千年紀 講演を企画・プロデユース。
カナダ・日本国際交流基金のギャラリーにて、吉岡幸雄の 源氏物語千年紀 展をプロデュース。
ロンドン・Draper s Hallにて、在英日本商工会議所とジョイントによる若手日本人アーティストのコンサートの企
画・プロデュース・運営。
日本美術コレクターのリサーチツアーを企画・運営(現在も継続中)。
2009年 ウノサワケイスケのTENT LONDONにおけるヨーロッパデビューをプロデュース。
吉岡幸雄・虎屋六本木ミッドタウン店における展示のプロデュース。
ロンドン・Draper s Hallにて、在英日本商工会議所とジョイントによる若手日本人アーティストのコンサートの企
画・プロデュース・運営。
ロンドン・大英博物館における、ミュージアムショップの商品開発プロジェクトを企画・プロデュース(現在も継
続中)。
主なクライアント:
日本:経済産業省, ハンティングワールド, バルス, シボネ, アクシス, スパイラル
英国:在英日本国大使館, 在英日本商工会議所, 大英博物館, 日本国際交流基, Victoria and Albert Museum, The Sainsbury
Institute for the Study of Japanese Arts and Cultures, Surrey Institute of Art, Royal College of Art, English
Chamber Orchestra, City of London Festival
米国:Museum of Modern Art (MOMA), Metropolitan Museum, Georgia University, Indiana University, University
of Washington, 日本国際交流基金
カナダ:日本国際交流基金
フランス:アルザス大学・Centre Europeen d'Etudes Japonaises d'Alsace (CEEJA), 在仏日本国大使館, 日本国際交流基
金
在仏沖縄県人会交流会への取材を経た調査報告書
カテゴリ:ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツ可能性現地調査
取材日:2010.2.7
調査員:高志保綾子
【団体概要】
在仏沖縄県人会は、フランス在住の沖縄県出身者・沖縄にゆかりのある方々から成り立っている。互いの親睦を深めあい、ウ
チナーンチュアイデンティティーを継承し、沖縄関連イベントのサポートをし、沖縄との連絡窓口になるなど重要な役割を
担っている。
【交流会の経緯】
在英沖縄県人会の内間直子さんに、在仏沖縄県人会副会長の知念祐紀さんを紹介してもらい、知念さん主催で交流会を開いて
もらった。在仏沖縄県人会の方々から意見をいただくのと同時に事業への協力依頼を兼ね訪問した。
【在仏沖縄県人会交流会の情報】
在仏沖縄県人会の活動
在仏沖縄県人会には三線係があり、定期的に三線の練習も行う。また、年に7回ほどピクニックなどのイベントもある。2007
年に版画家の名嘉睦稔氏、2010年1月には国指定重要無形文化財組踊「地謡」保持者の喜瀬慎仁氏(県立芸術大学名誉教授、
野村流古典音楽保存会師範)が文化庁に海外で日本文化を紹介する「文化交流使」に指名された。その際、パリでの活動をサ
ポートしたのが在仏沖縄県人会会長の大城洋子さんを中心とした県人会メンバーだった。場所探しから活動中のサポートなど
もした。
パリ市内での効果的なプロモーション会場
マレ地区:個性的な服屋やギャラリーが集まる。
パレ・ド・東京:1階にあるショップにはオリジナルブランドなど個性的な商品が っていて面白いので市場調査する価値が ある。
区役所:パリ市内区役所内にはギャラリースペースもあり、随時区民の美術作品が展示されている。またカルチャースクール
なども開催している。
日仏会館:日本関連イベントのサポートや、会場提供をしている。
フランスで沖縄文化を広めるには
フランスで日本文化といえば、漫画やアニメがメイン。沖縄音楽をフランスに浸透させる際のキーワードにする。例えば、ア
ニメソングを歌っている沖縄ミュージシャンをジャパン・エキスポに派遣するなど。
フランスで沖縄文化を広める具体策
①フランスの出版会社へのプロモーション→県人会の翻訳者パトリック・オノレさんが紹介可能
②広告会社とのプロモーション→県人会の翻訳者パトリック・オノレさんが紹介可能
③ジャパン・エキスポに出店→ビジネスベースで10代を主に対象としているイベント。2009年には16万人以上が来客。日本
文化といってもメインは漫画、アニメ、コスプレなど。→出店店舗が多いので、他ブースとの競争に勝たないといけない。→
場所も重要。
④チビ・ジャパン・エキスポに出店→Japan Expoと内容は似ているが、規模は小さい。約2万人が来場。ほとんどがフランス
人客なのでよい宣伝になる。
⑤沖縄の商品を扱ったセレクトショップでのプロモーション→1ヶ月程運営が可能。トータル的な雰囲気へのこだわりが重
要。
⑥沖縄同人誌の制作。
フランスで沖縄文化を広める際の注意点
富裕層の人たちはいいものをキープし、隠したがる。沖縄文化を広めたいなら、同世代で一般層の人たちをターゲットにすべ
き。
今後取材すべき対象リスト
ージャパン・エキスポ(Japan Expo)
→http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml
ーチビ・ジャパン・エキスポ(Chibi Japan Expo)
→http://apalog.com/kurita/archive/366
ー日仏会館
→http://www.mfjtokyo.or.jp/
ーパレ・ド・東京
→http://www.palaisdetokyo.com/fo3/low/programme/
【その他特記事項】
フランス訪問中、在仏沖縄県人会会長の大城洋子さんは出張のため不在だったので、今後連絡をとりあえればと思う。
日仏会館への取材を経た報告書
カテゴリ:ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツ可能性現地調査
取材日:2010.2.10
調査員:高志保綾子
【組織概要】
目的:日仏両国の協力によって相互の文化研究を行い、交流をはかること(1924年設立)。日仏両国間の学術・文化の交流
と、両国文化の研究、学術の振興とその成果の社会への普及を目的に活動をしている。
特徴:2007年から日仏協会と一体となり、日仏関連26学会並びに約50ある各地日仏協会を始め日仏関係諸団体と緊密な連携
を保ちながら、一層充実した事業を展開。
【取材の経緯】
在仏沖縄県人会の新城ゆかりさんの紹介で日仏会館の事業局長・今井貴之氏と事業局次長・小林康博氏らから意見をいただく
のと同時に事業への協力依頼を兼ね取材した。
【取材内容】
日仏会館に関して
日仏会館内には、多種多様なスペースがある。会議室、作品展示のためのギャラリースペース、映画・演劇・ライブのための
舞台・芸術用スペース、料理デモンストレーションができる厨房スペース、お茶やお花のための和室、図書室、日本のものを
おいたショップなどイベント内容に対応した施設を完備。同会館を通して日仏交流を目的に積極的にイベントを開催してい
る。また、日仏会館でイベントを開催する際、同会館用イベント情報誌の他にラジオ、新聞、雑誌、ポスターなどで広告す
る。
日仏会館のワークショップ
2009年10月に和菓子レクチャー・デモンストレーションおよび講演会のワークショップ開催。試食有りの参加費一人20ユー
ロだった。即完売。「虎屋」の和菓子職人が和菓子で四季を表現。→食のワークショップは人気がある。
2010年1月には沖縄から沖縄県立芸術大学名誉教授で、琉球古典音楽、野村流三線の名手である喜瀬慎仁さんが三線のワーク
ショップを開催。三線の数が限られていたため人数制限はあったが、大成功だった。→沖縄音楽に興味がある人も多い。
日仏会館で作品展示する際の注意点
日仏交流が目的のため、同会館をビジネス的に利用することは不可能。展示スペースには美術品しか置けないため、商品を置
くなら館内1階にあるショップを紹介してもらえる。また、基本的に美術品の展示はショーケースやセキュリティーなど費用
がかかるため審査が厳しい。
日仏会館を利用した効果的なプロモーション法
沖縄といえば、食・音楽・空手。沖縄文化の宣伝はこの三つを使うのが効果的。その中でも食のワークショップが理想的。健
康・長寿への関心から、フランスには沖縄料理に関心ある人が多いので料理関連のイベントは需要がある。館内にある厨房ス
ペースで、沖縄の家庭料理のデモンストレーションと実食などのワークショップは好ましい。パリには沖縄料理店がないの
で、たくさんの人が集まるだろう。また、沖縄料理に関する講演会も需要があるだろう。
フランスで沖縄の商品販売に関して今井氏、小林氏からのアドバイス
JETROやJNTOは海外と日本の架け橋となって、貿易や販売促進などにも携わっているのでPLANNING OFFICE Codaの事業
に協力してもらえる可能性有。
今後取材すべき対象リスト
ー日仏会館
→http://www.mfjtokyo.or.jp/
ーJETRO(日本貿易振興機構)
幅広い海外ネットワークを持ち、貿易・販売促進・ビジネスに役立つ各種海外情報の収集・提供、海外経済に関する情報の
収集を行っている。→商品を海外で販売する際に必要。
→http://www.jetro.go.jp/indexj.html
〒901-0152 沖縄県那覇市字小禄1831番地1 沖縄産業支援センター609号室
TEL:098-859-7002
ーJNTO(日本政府観光局)
JNTOは国際観光の振興を図り、外国人観光客の来日促進なども行っている。→沖縄文化を海外に広め、そこから来日観光
客へつなげる。
→http://www.jnto.go.jp/jpn/
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館10階
TEL:03-3216-1901
【その他特記事項】
日仏会館を利用し、パリで沖縄文化の紹介をすることが可能なので要検討。舞台・芸術用スペースは特に予約がいっぱいなの
で、前年度の秋に次年度のイベントが決定する。利用するなら早めの応募が必要。
ロンドン・パリでのマーケット市場現地調査報告書
カテゴリ:海外マーケットへの沖縄コンテンツの可能性調査/2010.2.2∼2.10
調査日:2010.2.2∼2.10
調査員:高志保綾子
【ロンドン・パリ現地調査の経緯】
PLANNING OFFICE Codaは「沖縄音楽活用型ビジネスモデル創出事業」プロジェクトでロンドン・パリへ沖縄のアーティス
トや作品を進出させる計画をもつ。その前準備として、会場視察や商品調査も兼ね、現地調査を行った。
【ロンドン・パリ現地市場調査】
大和ファウンデーション・ジャパンハウス
日本人版画家 塩見奈々さんの個展「LOOKING INTO THE MIRROR POND」に参加。
大和ファウンデーション・ジャパンハウスを運営する「大和ファウンデーション(大和日英基金)」は、個展会場の提供や、
アーティストへの助成金など、日英交流に尽力する非営利団体。
同個展会場では、プログラム・ディレクターの小川紫保子氏と名刺交換を行った。
Spital Fields Market
スピタルフィールズ・マーケットは、ロンドン市内にある大規模な屋外イベント会場。フード、小物、洋服などの出店から、
ライブやステージパフォーマンスまで対応可能。
右手写真は同会場のオーナー。会場使用料など、柔軟な交渉が可能のようであった。
昨年2009年には、同会場でジャパン・ソサエティー(※「ジャパン・ソサエティーへの取材報告書」参照)主催の「ジャパ
ン祭り」を開催。3万人以上もの国際色豊かな人が来場した。また、2010年6月には、在英沖縄県人会 & 三線会に主催の「お
きなわデー」が開催予定。
スピタルフィールズ・マーケット内の会場。通常は、週末にフリーマーケットなどの出店でにぎわう。施設内にはレストラン
やカフェ、トイレなど設備も整っている。
大英博物館
英国で最大の博物館で、観光名所のひとつでもある。入場無料でもあり、多くの人が来場する。美術品の他にも、世界各地の
民族誌資料や、考古学的な展示物が並ぶ。小川美穂子氏(※「小川美穂子氏取材報告書」参照)によると、同博物館で開催さ
れた沖縄文化の学術的展示会は好評だったそうだ。プロモーションの仕方次第では、同博物館を沖縄文化のプロモーションの
場にする可能性もある。また、現在、同氏は大英博物館のショップの商品開発に携わっている。
同博物館内のショップを調査した。店員によると、お土産や旅の思い出として購入する人が多いので、大英博物館のロゴ入り
の商品の需要が高い。中でも、キーホルダーは値段も大きさも手頃なので、人気があるそうだ。
テート・モダン
ロンドン市内サウスバンクス付近にある英国一のモダンアート美術館。入場無料のため、友達同士で立ち寄る10代の学生も多
くいた。日本の美術館よりも生活に密着している。そのため客層も幅広い。(※「ロンドン・パリの街報告書」参照)写真右
はサウスバンクスにある、テナントショップが入る建物。サウスバンクスは、河沿いにある地帯で、お祭りイベントが開催さ
れるなど、人が集まる人気スポットのひとつである。
テート・モダン内にあるショップ。カラフルでリーズナブルな価格の商品も多かった。ショップでお土産等を購入する客が多
かった。
Cafe OTO
Cafe OTOというイベント会場の調査も行った。FENという日本、シンガポール、中国、韓国の4人組グループのライブも見
てきた。アジアからの無名バンドのライブイベントだったが、会場にはたくさんの客がいた。実験的な音を奏でるFENに対
し、興味更深そうに楽しんでいた。ポール・フィッシャー氏が言ったように、ロンドンの人は有名無名に関わらず、純粋に音
楽やアートを楽しむ傾向にあるように思われる。(※「ポール・フィッシャー氏への取材報告書」参照)また、同会場は過去
に坂本龍一やオノ・ヨーコなどの大物アーティストのイベントも開催された。(※「在英日本国大使館への取材報告書」参
照)その他、2009年には在英沖縄県人会 & 三線会による沖縄イベントの会場にもなった。
パリ市立近代美術館
パリ市内にあるパレ・ド・トーキョーに併設されたモダンアート美術館。常設展は無料で、絵画や、オブジェ、陶器に家具な
ど、様々な展示品が並んでいた。館内には観光客の他、芸術大学の生徒たちがメモをとるなど、学びの場でもあった。
パレ・ド・トーキョー
ロンドン市内にある近代美術館。在仏沖縄県人会の前田ゆかりさんより、同館内のショップがPLANNING OFICE Codaの調
査の参考になるだろうということで、立ち寄った。
パレ・ド・トーキョー内にある本屋(写真左と真ん中)と雑貨屋(写真右)。本屋には、美術関連の書籍や日本文化に関する
書籍まで豊富に っていた。また、雑貨屋では、オリジナルブランドの商品などが陳列されており、PLANNING OFFICE
Codaが今後沖縄文化を取り入れた商品を展開する際に、商品販売のパリ窓口になる可能性もある。
【今後取材すべき対象リスト】
・大和ファウンデーション(大和日英基金)
http://www.dajf.org.uk/index_j.asp
・スピタルフィールズ・マーケット
http://www.visitspitalfields.com/
・大英博物館
http://www.britishmuseum.org/visiting.aspx?lang=ja
・テート・モダン
http://www.tate.org.uk/modern/
・Cafe OTO
http://www.cafeoto.co.uk/
・パリ市立近代美術館
http://www.paris.fr/portail/Culture/Portal.lut?page_id=6450
・パレ・ド・トーキョー
http://www.palaisdetokyo.com/fo3/low/programme/
【ロンドン・パリ現地市場調査を経ての考察】
ロンドン・パリには日本に比べ、無料で入場できる美術館及び博物館が多い。そのため、人々の生活に密着しており、より多
くの地元の人に訪れてもらえるというメリットがある。展示作品も、豪華でバラエティーに富んでいるため、多くの観光客を
集客できる。→美術館への作品展示の可能性あり。
そのためには、会場や地域に応じて、展示作品を選ぶことが重要になってくる。
また、美術館内のショップの商品も充実しているため、お土産として購入する人も少なくない。→PLANNING OFFICE Coda
の開発商品をショップへ納入するというビジネスチャンスの可能性あり。
次回の調査では、展示するための会場使用料の調査や展示作品のプロモーション、また商品販売に関する交渉など、具体的に
話を進めていきたい。
ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツの市場現地調査報告書
カテゴリ:ロンドン・パリにおける沖縄コンテンツの可能性現地調査
調査日:2010.2.2∼2.10
調査員:高志保綾子
【ロンドン・パリ市場調査の経緯】
PLANNING OFFICE Codaは「沖縄音楽活用型ビジネスモデル創出事業」プロジェクトでロンドン・パリへ沖縄のアーティス
トや作品を進出させる計画。そのための市場調査とネットワーク構築のため渡航した。
【ロンドン・パリ市場調査】
アーティストファイルを使っての調査の結果
調査の対象はアート関係者にターゲットをしぼり、アーティストファイルの中から好きな作品を選んでもらった。
87票の内訳:
イラスト - 24票(27.6%)
オブジェクトアート - 6票(6.9%)
ファッション - 6票(6.9%)
写真 - 9票(10.4%)
紅型 - 9票(10.4%)
陶芸 - 30票(34.5%)
その他伝統工芸 - 3票(3.5%)
・ヨーロッパでは、日本のアニメや漫画がブームなので、若い世代には城間さんやpokke104さんのようなポップなタッチの
作品が人気があった。
・クニヨシミツルさんの作品のアイデアを気にいる人もいた。→i-pod用シールはアップル社に売り込むようにとの提案も。
・yokangさんの作品も人気はあったが、販売となると、テイストがヨーロッパよりもアジア向きであるとの意見もあった。
・20代の世代の人でも壺屋焼に興味をもつ人もいた。
・栄天さんや東さんのアブストラクトな作品も人気があり、またロンドン・パリのギャラリーでもアブストラクトな作品がよ
く目についた。
・大嶺さんの作品に関して、作品自体は好きだが、ロンドンの光ではあまりきれいにみえないかもという意見もあった。
→沖縄の光が作品を引き立たせる。
・シーサーに興味をもつ人もいた。紹介する際にシーサーの情報を添えると魅力を増すだろう。
沖縄との違い
1. 芸術の土壌ができあがっている
ロンドン・パリにはテート・モダンなど無料の美術館が多い。お金がなくても一流の美術作品を見ることができる。無料とい
うことに加え、夜遅くまで開いているので、気軽に美術館に足を運ぶことができ、10代の学生たちもデートで利用していたり
している。若い頃から一流作品に触れることで、目が養われ芸術に興味をもつ人も多い。
2. 古い建造物を大切にしている
ロンドン・パリには古い建物がたくさん残っている。建造物はある一定の古さを超えると、所有者であっても無断で外観を改
装することは法律で禁じられている。古くて上質のものに価値を見いだし、街全体の雰囲気も大切にしている。沖縄では戦後
の建物も次々と取り壊され、清潔できれいな建物が増えているが、沖縄の歴史的を感じられる建物は少なくなりつつある。
3. アーティストが展示販売できるようなギャラリーがたくさんある
ギャラリーやアーティストが集まる地区が何カ所もあり、その街自体にギャラリーが点在し需要もあるので、若いアーティス
トたちも活動しやすい。
ロンドン・パリでの沖縄文化進出の可能性
ポール・フィッシャー氏によると沖縄音楽の需要はあるので、プロモーションなどのプランニングが重要になる。キーワード
は「ワールド・ミュージック」。→ポール・フィッシャー氏の報告書内参照。
小川美穂子氏によると学術的に沖縄の文化・歴史に興味を持っている人も多いので、沖縄文化の需要もある。→小川美穂子氏
の報告書内参照。
ロンドン・パリでの市場調査からもわかるように、沖縄アーティストによる作品も人気がある。よって、ロンドン・パリでの
沖縄音楽・文化・芸術作品の進出の可能性に手応えを感じる。
【その他特記事項】
次回調査では、具体的にプロジェクトを進めたり、実際に作品やアーティストをロンドン・パリへ紹介できるとよい。また、
調査する際のサンプルの数を増やし、詳細に分析する。
ロンドン&パリ視察旅行スケジュール
【0201 (mon) OKINAWA→NARITA】
13:35 沖縄発(JAL3098)
16:00 成田着
ー東横イン成田空港 千葉県成田市取香560 tel.0476-33-0451
ー視察旅行打ち合わせ
【0202 (tue) NARITA→LONDON】
12:00(ロンドン時間3:00) 成田発(JAL401)
15:45(日本時間0:45) ロンドン着→ホテルへ移動
—パーク イン ロンドン ホテル ラッセル スクエア
92 Southampton Row, London tel. 20-724-22828
18:00∼19:00 内間直子さんと打ち合わせ
【0203 (wed) 市内視察とロンドン県人会とのネットワーク作り】
9:00∼12:00 市内バス観光
12:00∼13:00 Borough Marketにて昼食
13:00∼14:00 Paul Fishr氏と面談
15:00∼16:00 Japan Societyと面談
16:30∼17:30 Soho,Westland?
18:00∼20:00 Exhibition Private View
【0204 (thu) ロンドン調査期間】
9:00∼10:30 ナショナルギャラリー?
11:00∼12:00 日本大使館面談
19:00∼22:00 県人会&三線会パーティー
【0205 (fri) ロンドン調査期間】
16:00∼18:00 スピタルフィールズマーケット&ブリックレーン?
18:30∼19:30 夕食/トルコ料理
20:00∼22:00 FENライブ@Cafe OTO
【0206 (sat) ロンドン調査期間】
イリエハルカさんと会合希望(連絡待ち)
【0207(sun) パリへ移動】
9:32 ロンドン発@ST-PANCRAS駅(ユーロスター9014@)
12:47 パリ着@NORD駅→ホテルへ移動
—ル リットル ホテル パリ
9 Rue Littre, Paris(最寄り駅:Montparnasse駅) tel.01-536-30707
15:30 在仏沖縄県人会副会長 知念祐紀さんと待ち合わせ@ル リットル ホテル フロント
16:00∼ 在仏沖縄県人会と面談
【0208(mon) パリ調査期間】
【0209(tue) パリ調査期間】
10:13 内間直子さんロンドンへ移動@NORD駅(ユーロスター9019)
【0210 (wed) PARIS→NARITA】
18:05(日本時間2:05) パリ発@シャルルドゴール発(JAL406)
【0211(thu) NARITA→OKINAWA】 14:00(ロンドン時間5:00) 成田着(JAL773)
18:25(ロンドン時間9:25) 成田発(JAL3095)
21:45(ロンドン時間12:45) 沖縄着
OKINAWA CREATORS
NETWORK FILE!!
MUSIC, ENTERTAINMENT, MEDIA, ART, EVENT, OTHER
Production, Musician, Bar & LiveHouse, CD shop, Comedian, Model, Talent, Announcer, TV & Radio, Magazine, Advertising agency, Artist, Photographer,
Art planning, Event planning, Sports, Enterprise, Prefectural, Tourist, Shop, Other
Illustrator
クニヨシミツル Kuniyoshi Mitsuru
Born in Okinawa prefecture in 1969, Mitsuru
Kuniyoshi has become a freelance illustrator since
2003 after serving under an advertising agency and
1969年、沖縄県生まれ。広告代理店、印刷会社を経て2003年からフ
リーイラストレーターとして活動中。沖縄の伝統芸能、エイサー、空手
などのダイナミックな躍動感や琉装、紅型などの沖縄独自の繊細な美
しさにインスピレーションを受ける。TVオープニングアニメーショ
ンやCMイラスト、ホームページ用イラスト、その他広告物に起用され
ているほか、CDジャケット、かりゆしウェア、オリジナル風呂敷など
も展開。
printing company. He gets inspirations from
Okinawan unique delicate beauty, which comes
- - and bingata, and dynamic energy from
from ryuso
traditional entertainmentーeisa- and karate. His
works contribute to the opening part of a TV
program, television commercials, homepages,
advertising media, CD jackets, kariyushi wear
shirts, and original huroshiki, a wrapping cloth.
Illustrator
pokke104
Born in Okinawa prefecture in 1980, pokke104
became a freelance illustrator after serving under a
design company. Her illustrations have contributed
to CD jackets, exhibitions, interior decoration such
1980年、沖縄県生まれ。デザイン会社を経て、フリーイラストレー
ターとして活動。CDジャケット、個展、産婦人科などの内装イラスト、
モデルルームのイラスト提供、雑誌、ポスター、フライヤーなどでイラ
ストが起用されているほか、子供達とのコラボレーションによるアー
ト活動や、クラブイベントでのライブペインティングなど、精力的に
活動中。沖縄の自然や動植物などをモチーフにした色鮮やかなイラス
トが特徴。
as in obstetrics and gynecology and model rooms,
magazines, posters, and fliers. She works actively
as an artist, and holds art activities in which she
creates works in collaboration with children. She
also performs live painting for nightclub events. Her
vivid colour illustrations and motifs of Okinawan
nature, including animals and plants, are the
features of her artworks.
Illustrator
城間英樹 Shiroma Hideki
1976年生まれ、沖縄出身。
PS3、WIIなどのゲームキャラクター制作や、デザイナーズトイ、お菓
子、アパレル、ファンシーグッズ、2D,3DCGデザイン、アニメーション
など、表現に垣根を作らず活動。
オリジナルキャラクターである「BUDOG」は、デザイナーズトイ、ファ
ンシーグッズ、お菓子、アパレル、楽器など、様々な分野で商品化、こら
ボレーションし、人気をよんでいる。
Hideki Shiroma designs original character, the
BUDOG has been released in many different fields.
The BUDOG has been released as a desigher vinyl
toy, animation, and as 2D and 3D CG designs. You
can also find the BUDOG on household goods,
animations, candies, musical instruments, and
more! We are now doing collaborations with many
talented artists, and plan to make the BUDOG and
more known around the world
Illustrator
英天
EITEN
Born in Okinawa prefecture in 1972, Eiten creates
art works using paint and colour pencils. He also
uses iron rod for his works such as art objects. He
has actively held his solo exhibitions every year
since 2002. He had a solo exhibition in July,
1972年、沖縄県生まれ。ペンキ、色鉛筆を使用した作品と、鉄筋を素材
としたオブジェ等を制作。2002年より精力的に個展を毎年開催。
2008年7月には、海外でのソロ個展をニューヨークにて開催するほ
か、10月、11月にはニューヨークでのグループ展にも参加し、ワール
ドワイドな活動を見せる。ミュージックCD(MONGOL800)のジャ
ケットイラストに起用される他、ミュージックフェスタやイベントで
のライブペインティングなど、
パフォーミングアーツの魅力も伝える。
participated in group exhibitions in October and
November in New York in 2008. He plays an active
part in the art field worldwide. He has contributed to
music scene as well. He designed a CD jacket for
MONGOL 800, which is a very popular Okinawan
band. He is a messenger, who tells charms of
performing arts by live painting at music festivals
and events.
Fashion designer + Textile designer
YOKANG
田仲洋(テキスタイルデザイナー)と山内カンナ(ファッションデザイ
ナー)によるファッションブランド。
琉球王朝文化の繁栄とともに開花した、伝統工芸の一つである「琉球
紅型」の型紙を用い、紅型染め、エアー型染め、抜染、型抜き、浸染など
の技法をデザインや、素材によって使い分け、染料や、顔料で、一点一
点染め上げる。手作業でしか出すことの出来ない、風合いを大切にし
たデザインや、独特な色彩やテキスタイルが特徴。
YOKANG dyes fabrics with paper patterns of
bingata, which is one of the Okinawan traditional
industrial arts, using various techniques. She
considers textiles to be one of the most important
parts of her works, and chooses designs according
to the textiles. Unique colours and patterns are the
features of her works.
Bingata artist
縄トモコ Nawa Tomoko
鳥取県出身。沖縄の伝統工芸「紅型染め」
に惹かれ来沖。
金城紅型染工房、普天満紅型工房を経て、
自己ブランド
「紅型ナワチョウ」
を立ち上げる。
「生活の中に華やかさ・楽しさを」
をコンセプトに、紅型バッ
クや箸入れ・名刺入れなどを制作。今後、
自分の制作の他、陶芸のヨコイと
のコラボレーション
「紅型陶板」
など、新商品の開発にも力を注いでいる。
「コココ工房」HP http://www.cococo-koubou.com/
Tomoko Nawa has the concept of "floweriness and
pleasure in an everyday life", and creates bags,
cases for chopstick and business cards with
bingata cloth. She is also working on creating works
made using both bingata and ceramics.
Bingata artist
賀川理英 Rie Kagawa
1967年、埼玉県川口市生まれ。染色の専門学校卒業後、沖縄へ移住。
や
ふそ紅型工房を経て、1998年、
自ら
「紅型だいだい」
を立ち上げる。
以後、沖縄を拠点に、
「伝統」
にとらわれないポップでキュートなデザイン・
色遣いの紅型(びんがた)
を数多く制作している。沖縄県那覇市•国際通り
にある、工芸品・土産物の店「鍵石(キーストン)」
には、
シャツ、
コースター、
巾着、
ポストカードなど彼女の色鮮やかな作品が並ぶ。
また、紅型作家•宜保聡は賀川さんの夫。
Rie Kagawa is an Okinawa-based artist. She
creates lovable modern bingata, using unique
colour and patterns unlike traditional one.
Bingata artist
横井祐輔 Yusuke
Yokoi
Yusuke Yokoi was asked to create a memorial to
1953年、名古屋市生まれ。1980年、音楽活動に終止符を打ち首里へ移
住後、本格的に染め
(紅型)
を学ぶ。
グループ展や、企画展へ出品参加や、
沖縄県の依頼により南米•ハワイ移民の記念品を制作。
その他、校舎瓦の
デザイン等も手がける。暖簾・タペストリー、
インテリアファブリックや版画
immigrants to South America and Hawaii by
Okinawa prefecture. He designs roof tiles of
schools, and creates variety of art works such as
noren, a split shop curtain, tapestries, interior fabric,
・イラスト等額絵など幅広い自由奔放な作風を見せる傍ら、琉球舞踊衣装
prints, illustrations, and so on. He also creates
- - which is a
traditional clothing for Ryukyu-buyo,
及び帯等伝統に根ざした仕事をしている。
traditional Okinawan dance.
Ceramist / Learder of Yomitan kiln
-
大嶺實清 Jissei Omine
1933年、沖縄出身。陶芸家、
読谷村窯主宰、
沖縄県立芸術大学元学長。
返還前の沖縄で小学校教師をした後、画家を志して京都へ。哲学者・舩山
信一の影響を受け、立命館大学文学部哲学科に入学。1961年に大学を
卒業後、陶芸家への道を歩む。1971年、首里城北に
「石嶺窯」
を、1980年
には
「読谷村窯」
を築く。1986年に沖縄県立芸術大学が開学すると同時
に教員となり、1997年に教授を退官した。2002∼03年にかけて、沖縄県
立芸術大学学長を務める。
Jissei Omine is a master of the modern Okinawan
ceramics. His ceramics, without extra decorations
and colours, are simple, and at the same time give
the viewers the feeling of warmth. The fine shapes
of his ceramics make his works modern.
Ceramist
高畑伸也 Shin ya Takahata
1976年、兵庫県生まれ。
海外を放浪し、沖縄へ立ち寄った際に、
やちむんに出会う。2002年、読谷
村の窯元に入り陶芸を学ぶ。2005年には読谷村で独立し
「一翠窯」築窯
した若き陶芸家。05年、07年に現代沖縄陶芸展奨励賞を受賞。06年に
は沖展入選。
男性的な迫力のある作品から、繊細な女性らしさを感じさせ
る器まで豊富なバリエーションを持つ。
日々使う楽しみを感じさせる作風
が魅力。
Shin'ya Takahata is a young ceramist, and learned
ceramic art from a ceramist in Yomitan-village in
Okinawa. He was awarded a Okinawa Ceramic Art
Exhibition Encouragement Prize of The Present
Age in 2005 and 2007. His works are rich in variety
- some are powerful, and the others are very
delicate. They are attractive, and give people
pleasure of everyday life.
Traditional industrial artist of Tsuboya-yaki ceramics
金城敏男 Toshio Kinjo-
1936年、那覇市壷屋にて人間国宝(故)金城次郎の長男として生まれる。
1951年、親元で作陶を始める。1957年、国展初入選。1973年に、親元
から独立。
その後、東京銀座松坂屋で親子展を開催し、1986年、県優秀
技能賞受賞。
その他、沖縄タイムス芸術選賞、大賞受賞、伝統的工芸品振
興功労者として沖縄総合事務局賞など、数々の賞を受賞。作品は白化粧に
くっきりのびやかな線描きの魚文が特徴。金城製陶所の作品は、頑なに壺
屋焼にこだわり、伝統の技にうらうちされた誇りに満ちている。
T o s h i o K i n j o- h a s b e e n a w a r d e d n u m e r o u s
honorable prizes for his ceramics. His father is also
a ceramist and a living national treasure. Fish
design drawn clearly with free and easy lines on the
white surfaces is the feature of his works.
Japanese traditional industrial artist
新垣勲 Arakaki Isao
昭和19年、
那覇市壺屋にて出生。
浪速短期大学デザイン工学科卒。
民芸を指導した柳宗悦、
浜田庄司諸先生方と、
広く交友があった祖父、
栄
徳、
そして名陶工と呼ばれた、
栄三郎を父にもつ、
七代目新垣勲。
その作
風は、
壺屋焼の特徴である白化粧に魚や花を大胆に線彫りした、
南国ら
しい躍動感に溢れたもの。
使う人間が豊かになれるような、
生活雑器づ
くりを目指すその姿にやさしさが漂う。
また、
沖展賞、
日本民芸公募展に
て最高賞である経済産業大臣賞受賞など、
数々の賞を受賞している。
Isao Arakaki's ceramics have designs of fish and
flowers drawn with bold lines on the white surfaces,
which are the features of Tsuboya-yaki ceramics.
His ceramics are lively - the typical impression of
tropical places. He aims to create household
utensils, which make users' everyday lives richer.
Japanise traditional industrial artist
- Shimabukuro
島袋常栄 Joei
昭和45年、父である常恵(島袋陶器所)
に師事。
豆獅子から高さ90cmのシーサーまでシーサーづくりをメインとする島袋
氏。伝統的な
「手びねり」
と
「押し型」
の方法を用い、
1体ずつ手づくりで作
るため、
それぞれの表情に変化がでる。伝統的な厳つい表情のものから、
見ていて思わず笑顔になるような愛らしいものまで様々。色彩も青•緑•黒
•土灰色など豊富。現在は、那覇市伝統工芸館で体験教室も行っており、
当組合の理事長をつとめている。
- Shisa, a traditional Okinawan decoration
resembling a cross between a lion and a dog, is
- Shimabukuro's typical works. His works
one of Joei
are all handmade with traditional techniques,
therefore there is no identical work. The styles of
- his works differ respectively - some sisa look
severe, and the others appear lovely. The colours
are rich in variety - blue, green, black, mud grey,
and so on.
琉球書道
Ryukyu Calligraphy
田場珠翠 Syusui Taba
沖縄県出身。両親の勧めで3歳から習字を始め、高校2年で日本武道館奨
励賞に輝き、
さまざまな賞を受賞。
日本習字最高段位8段取得。
筆文字アートは、漢字の持つ意味やイメージを捉え自由な発想で字と絵で
表現していく。文字のイメージをダイレクトに出せるのが最大の魅力である
。今後は筆文字アートを通して、子どもから大人まで楽しめる書道展を沖
縄から世界に発信していく。
茅原南龍 Nanryu Chihara
1939年、石垣市出身。
日本習字の原田観峰・墨滴会の広津雲仙に師事、
27歳の頃に書の道へ。
日展会友、読売書法展理事および審査員、
日本書
芸院評議員、墨滴会常任理事、沖展審査員ほか多方面で活躍。2003年、
本邦最高峰の総合美術展である日展で特選受賞。同賞は書部門8000点
余の応募作中10人のみに授与されたもので、
日展史上初めて沖縄県から
の快挙となった。石垣市民栄誉賞を受け、4人目の栄誉市民となる。
また、
ちはら書藝会主宰。
琉球漆器 Ryukyu lacquer ware
前田孝允 Takayoshi Maeda
嘉手納憑勇 Hyouyuu Kadena
金城唯喜 Yuiki Kinjo