ガーリッシュ・カルチャー*GIRLISH CULTURE

2007 年 7 月 13 日
デザインギャラリー展覧会開催のお知らせ
「ガーリッシュ・カルチャー*GIRLISH CULTURE
<リカちゃん>少女のあこがれ史 40 年」
2007年7月21日(土)∼9月9日(日)
開場時間:午前10時から午後6時まで(金・土曜日は午後8時まで)
閉場日:毎週月曜日(ただし8月13日は開場)
金沢 21 世紀美術館(館長:秋元雄史、所在地:石川県金沢市広坂 1-2-1)デザインギャラリー
では、本年 7 月 21 日(土)から 9 月 9 日(土)まで、「ガーリッシュ・カルチャー*GIRLISH
CULTURE<リカちゃん>少女のあこがれ史 40 年」を開催いたしますので、お知らせい
たします。
ⓒ 2007 TOMY
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展覧会について
最近、「ガーリィ」や「ガーリッシュ」という言葉が使われるようになってきています。女の子
を表す「ガール(GIRL)」からきているこれらの言葉は、ややマイナスイメージに使われる「少女
趣味」という言葉に対し、もっと女の子が大好きな、女の子っぽいアイテムやデザインを堂々と楽
しもうという意気込みにも感じられます。
今回の展覧会は、ガーリッシュの元祖とも言える「リカちゃん人形」に焦点をあてます。今年4
0周年を迎える「リカちゃん人形」は、時代とともに変化する女の子のあこがれを形にしながら、
40年という長い間に渡って人気を保ち続けているといえるでしょう。リカちゃんの 40 年をたど
りながら、女の子がずっと変わらずあこがれているもの、あるいは時代とともに移り変わるものを
見ていきます。
展覧会概要
■展覧会名称: 「ガーリッシュ・カルチャー*GIRLISH CULTURE
<リカちゃん> 少女のあこがれ史 40 年」
■会期:
2007 年 7 月 21 日(土)∼9 月 9 日(日)
休場日:毎週月曜日(ただし 8 月 13 日は開場)
■開場時間:
10 時∼18 時(金・土曜日は 20 時まで)
■料金:
無料
■出展点数:
人形、ハウス等約 60 点、映像 1 点
■会場:
金沢 21 世紀美術館 デザインギャラリー
■主催:
金沢21世紀美術館 [(財)金沢芸術創造財団]
■協力:
(財)日本玩具文化財団、株式会社タカラトミー、
株式会社 NAOKI TAKIZAWA DESIGN
金沢美術工芸大学大学院ファッションデザインコース
■監修:
増淵宗一(日本女子大学教授)
本企画の特徴
①少女の文化からリカ ちゃんを解剖
これまで リカちゃん をテーマにした展覧会は、懐かしのおもちゃという切り口が多く、特に今年
はリカちゃん生誕 40 年に当たるため、全国で同種の展覧会が開かれています。しかし、金沢 21
世紀美術館での展覧会はそれらとは一線を画し、少女文化の一面として リカちゃん を捉えました。
少女達の憧れとして、リカちゃんの存在を位置づけ、それを取り巻く環境や職業などに、その時代
ごとの少女たちの憧憬を読み解きます。監修に、少女論、人形論などで知られる日本女子大教授の
増淵宗一氏を迎え、より多角的に リカちゃん の世界を分析します。
② 金沢美術工芸大学との コラボレーショ ン
今回、展示構成のプラン作りには、金沢美術工芸大学大学院のファッションデザインコースの学生
が参加しました。女子学生 5 人が、展覧会の会場構成やレースを用いた装飾などを考え、それを美
術館担当者と話し合いながら、実現させました。
③ 金沢 21 世紀美術館の制服を着たリカち ゃんも登場!
近年タカラトミーは、高校の同窓会などとコラボレーションして、その学校の制服を作りリカちゃ
んに着せるなど、オリジナルのリカちゃんを数多く生み出しています。そうした流れに乗り、今回
の展覧会では、金沢 21 世紀美術館の監視員の制服を作ったデザイナーの滝沢直己氏の協力を得て、
金沢 21 世紀美術館の制服を作りました。展覧会場では、この まるびぃ の制服を着たリカちゃん
も展示されます。
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展覧会構成
①あこがれのヒロイン
少女マンガか ら誕生したリカちゃん
女の子なら誰だって少女マンガのヒロインに憧れたことがあるのではないでしょうか。リカちゃん
が生まれた 1967 年はまさに少女マンガの人気が急に高まりだした頃。なかでも人気の牧美也子さ
んの絵がリカちゃんのモデルになりました。完璧な美人というよりは、ちょっと鼻ぺちゃでかわい
い女の子というリカちゃん。身近なヒロインは、たちまち女の子たちの人気者になりました。
②あこがれの職業
リカちゃんファ ミ リーの華麗なるキャリア
リカちゃんファミリーをみまわしてみると、その華麗なキャリアに圧倒されます。ママはファッ
ションデザイナー、パパは世界を飛び回る指揮者、おじいちゃんは外交官、おばあちゃんはスイス
大使館勤務とあこがれの職業が勢ぞろい。いったいリカちゃんは大人になったら何になるのでしょ
うか。第一生命調査による 2006 年女の子の憧れの職業ベスト3は、1位食べ物やさん、2位保育
園・学校の先生、3位看護婦さん。リカちゃんやリカちゃんのお友達も、憧れの職業にチャレンジ
しています。
③あこがれの暮らし
マイホーム・ド リ ームの変遷
リカちゃん人形のはじまりは、リカちゃんハウスからってご存知ですか? 子どもたちが楽しめる
ドリームハウスを作ろうというプロジェクトがやがて、そのハウスに暮らす女の子の人形をも生み
出しました。リカちゃんの住む家はいつだって、あこがれの生活がいっぱい。子ども部屋が始めて
登場したり、2 階建ての家、大きなリビングの家、そして今はハートヒルズと、リカちゃんの住ま
いは時代とともに変化していきます。最初はヨーロッパ風の豪華な家具や装飾品に囲まれていたリ
カちゃんのうちは、しだいにシンプル・モダンに変わってきます。でも、やっぱり女の子の大好き
なピンクや白、パステルカラーは欠かせません!
④あこがれのファッシ ョン
最先端の ガ ーリッシュ・ファッシ ョン
ガーリッシュを代表するリカちゃんとしてはファッション抜きに語ることはできません。リカちゃ
んは女の子のかわいらしさとかっこうよさをとことん追求する女の子です。フリフリドレスももち
ろん大好きだけれど、近頃はブランドにも目覚め、いろんなファッションに挑戦しています。
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ⓒ 2007 TOMY
関連企画
■ リカちゃん茶会
リカちゃん博士増淵先生のレクチャーとリカちゃんにちなんだお茶とお菓子の会です。金沢の和菓
子の老舗「吉はし」が展覧会に合わせかわいいお菓子を製作しました。また参加者にはゆかたでお
越しになるよう、呼びかけています。
日時:7 月 21 日(土)14:00∼15:30
会場:松涛庵(茶室)
講師:増淵宗一
会費:1000 円(茶菓代込み)
定員:20 名
申込方法:電話予約 076-220-2811(交流課) ※先着順。
講師プロフィール
増淵宗一
1939 年東京生まれ。東京大学大学院修了。専攻は芸術学、現在は日本女子大学教授(人間社会学
部)。これまで学問的にほとんどかえりみられなかった人形遊びの世界に注目、その研究成果は高
い評価を受けている。
「人形論」
「人形文化史」の観点から「リカちゃん人形」にも着目、今回デザ
インギャラリーで開催される「GIRLISH CULTURE リカちゃん 少女のあこがれ史40年」展
で展示される「リカちゃん人形」と「リカちゃんハウス」はおもに増淵コレクションからの出展で
ある。著書に『人形と情念』
『リカ・カルチャー序論̶戦後少女文化の構造̶』
『リカちゃんの少女
フシギ学』『少女人形論 禁断の百年王国』等がある。
本資料に関するお問い合わせ
金沢 21 世紀美術館
担当:高橋・落合
TEL:076-220-2811
FAX:076-220-2806
〒920-8509 金沢市広坂 1-2-1
http://www.kanazawa21.jp
E-mail:press@kanazawa21.jp
※ 展覧会の作品写真は上記へお問い合わせください。
また増淵宗一氏に対するインタビュー取材等ご希望の方は事前にご連絡下さい。
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