K E N C H I K U T O K YO Vol. 50 | No. 598 2014 08 T O K YO S O C I E T Y O F ARCHITECTS & BUILDING ENGINEERS 建 築 東 京 CONTENTS 01 オープン・カフェ 伊藤 滋 “東京の文明軸と文化軸” 02 インフォメーション 03 うごき 山嵜 一也 成熟都市五輪で世界に発信すべきものは 日本の新しい建築観 ロンドン五輪2012で見えたもの。東京 五輪2020で目指すもの。 06 建築むしめがね 158 下村 純一 理想宮 08 近代化遺産のカタチ 135 増田 彰久 大倉集古館 14 東京建築士会だより 5月定例理事会議事録 20 編集後記/執筆者紹介 <広告目次> 表 2 /株式会社三栄水栓製作所 P10/フジテック株式会社 P11/株式会社建築ピボット P12/パラマウント硝子工業株式会社 P13/株式会社東京バススタイル 表 3 /新日本法規出版 表 4 /総合資格学院 OPEN CAFÉ “ 東 京の 文 明 軸と 文化 軸 ” 伊藤滋都市計画事務所 主宰 伊藤 滋 今年の始め、私の事務所に、東大の副学長である社会学の教授、吉見俊哉先生 が来られた。吉見先生と私は旧知の仲である。 先生は私に次のようなことを言われた。 “ 東京大学の敷地の北東端に小さな出入口 がある。あまりつかわれていない。そこに立派な出入口を設ければ、不忍池と上野公園 は東大と直結する。上野公園には、数々の博物館と美術館がある。その後ろに東京 芸術大学がある。一方、東京大学の中にも膨大な古書や博物館資料がある。この2 つの ‘Archives Center’ を結びつける道路ができれば、本郷・上野地域は世界に誇れ る芸術と文化のHeritage Districtになる。伊藤は都市計画の専門家であるから私が 提起したこの課題を解いてほしい” という依頼であった。吉見先生の依頼にすぐ対応で きる答えは現在のところ探し出すことができない。しかし、この本郷と上野の地区を中 心とした周辺をよくみてみると、文化的に無視できない種々の場所や建物が拡がってい ることがわかった。まず、世に良く知られている谷根千地区がある。上野の東京国立博 物館に隣接して寛永寺がある。ここは徳川家の菩提寺であり、彰義隊の悲劇がおき た。湯島には、旧岩崎本家の邸宅が都立の公園となっている。更に南にさがれば、湯 島の聖堂やお茶の水のニコライ堂がある。東大周辺の住宅地には明治の文士、夏目 漱石や森鷗外等が生活をした家の跡がある。もっと南にさがれば、神保町という膨大 な古書を内蔵する古書店群がある。このような古書店の集まりは世界に例がないらし い。学士会館のある一ツ橋地区は、明治初期には東大、一橋大、東京外語大学、学 習院等著名大学の発祥の地であった。そこは明治時代の文教地区であった。 何故に私はこの東大と上野公園を中心とした東京の南北地帯を長々と解説するの であろうか。 それは、オリンピックの象徴である国立競技場に代表される、青山通りを中心として、 赤坂から渋谷に至る東京西南部地域と対比する意図が私にはあるからである。 第二次大戦後の東京の文明開化はこの青山通りから始まった。なぜなら、終戦後、 アメリカ軍は東京の駐屯地を、六本木の日本陸軍の師団所在地と渋谷の代々木の練 兵場跡地と定めた。そこに、大規模な下級将校と兵士用の宿舎を建設した。 私達、昭和20年代初期の子供たちはこのキャンプ周辺で、アメリカ軍のGI(兵士) にGive me a chocolate!と言って20世紀文明の匂いがプンプンとする菓子や小物 をねだったものである。 このことからもわかるように、昭和20年から現在迄の半世紀以上、青山通りやそこ につながる六本木通りは常にアメリカ文明を東京に放出する場所であった。そしてこの 東京の西南地域が東京全体の社会の風潮を支配する場所となった。東京文明はこ の青山通りで形成され成熟していった。 これに対して、私が説明した東京の南北方面(一ツ橋から駿河台・本郷・上野にいた る)はアメリカの文明を全く寄せ付けなかった。アメリカ軍は敗戦の年、東京大学を軍 の施設として接収しようとした。しかし当時の総長、建築学の内田祥三はそれを拒否し 学問の府は守られた。 そのあと、 この地域に米軍が進出したことはなかった。 この地域に “アメリカ文明” は入り込めなかったのである。 青山通りがアメリカ文明に浮かれ騒ぐのを横目にこの地域は静かに明治の “維新と 文明開化” のHeritageを維持し続けてきた。 あらためて、東京23区をながめてみる。赤坂∼渋谷の動の都市軸に一ツ橋∼上野 の静の都市軸を対比させてみると、東京は単に世界の文明に踊らされているだけでは なく、近代文化を熟成させてきたひだの深い都市であることが理解できる。その “文化 という政府の海外戦 軸” に手を入れて磨き上げていくことで、私達は “VISIT JAPAN ” 略の方針に応えられる新しい観光資源を発掘することができると思う。 幸いなことに、この文化軸をより深く熟成させてゆく方策を深める勉強会が国により 組織された。私はそのメンバーの一員となった。この勉強会の成果を基礎として “たたか う東京” の次の新しい戦略を組み立ててゆこうと思っている。 2014.08 KENCHIKU TOK YO 01 D I S C O V E R T H E N E W C O N C E P T O F A R C H I T E C T U R E I N J A PA N F R O M L O N D O N 2 0 12 T O K Y O ●2 0 2 0 成 熟 都 市 五 輪 で 世 界 に発 信 すべきものは 日本 の 新しい建 築 観 ロンドン五 輪 2 012 で見 えたもの。東 京 五 輪 2 0 2 0 で目指 すもの。 建 築家 山嵜 一 也 ロンドン五 輪と並 走した私 の 英 国 建 築 就 業 期 間 2020 年の夏に東京で五輪&パラリンピック 私は2001 年から2012 年にかけて、英国の が開催される。日本の建築士として世界中が注 建築事務所に勤務し、ロンドン五輪&パラリン 目するこのイベントにどのように向き合うべきか。 ピックの招致 、レガシー、そして競技場設計監 そのヒントが成熟都市での新しい五輪&パラリ 理に関わった。そこで本稿ではプロジェクトに関 ンピックのあり方を提示した2012 年ロンドン大 わった人間の視点に独自の考察を加えながら東 会にあった。 京五輪&パラリンピックへのヒントを提示したい。 都 市を舞 台にした成 熟 都 市 五 輪 宣 言 私とロンドン五輪&パラリンピックとの出会い は2003 年後半になる。当時の勤務先アライ れてもパークから一歩離れると不穏な空気を感 じたのを覚えている。 【写真 02 】 ズ・アンド・モリソン・アーキテクツの地下で模型 街に貼られた招致活動ポスターはロンドン市 制 作 士として働いていた私は 2012 年 五 輪& 内の様々なランドマークと選手達の躍動を描い パラリンピックをロンドンに招致するためのマス たデザインだった。竣工時 、賛否のあったフォ タープラン模型を制作していた。もちろんこの段 スター卿の丸みを帯びたビル 、通称ガーキンを 階での競技場は大まかな形と配置計画だけで 体操選手のあん馬とし、観光客が多く訪れるタ あり、周囲を流れる運河や河川を意識した畳サ ワーブリッジを陸上のハードルと見立てた。 【写 【写真 01 】 イズの1/2000 模型を作っていた。 真 03 】これは招致の段階から都市を舞台とし 当 時からメーンパーク計 画 地であるロンドン 【写真01 】 ロンドン五輪&パラリンピック招致段階のマスター プラン模型。縮尺は1/2000で畳サイズ。私は大 量の建物ブロック群を切り出していた。 た五輪&パラリンピックを目指すという壮大なコ 市東部地区ストラトフォードを度々訪れていた。 ンセプトが描かれていたことの証左であろう。そ 水際の風景の奥には産業廃棄物処理場 、電 して2005 年 7月6日、パリ優勢という大方の予 車やバスの操車場などが広がり、市内でも開発 想を裏切り、2012 年夏季五輪&パラリンピック が遅れ、治安の悪いエリアとして知られていた。 の開催地としてロンドンは招致に成功した。 メーンスタジアムの躯体が組みあがった頃に訪 【写真02 】 開幕一年前ぐらいのメーンパーク建設現場 。メー ンスタジアムの躯体が組み上がり、彫刻家のデザ インによる展望台も立ち上がる。簡素なつくりの 競技場に当時の私は “ロンドンはこのような建築し か出来ないのだ” と思っていた。 レガシー 計 画 は『 遺 産 』ではなく 『 次 世 代 へ のタスキ 』と訳 す の が 相 応しい 地下の模型室から “ 昇進 ” して設計士として 区の都市計画を提示していた。2012 年の遥か 働き始めると、00 年代の英国の好景気も追い 先にある2030 年や 2050 年に向けた壮大なビ 風となり私は様々なプロジェクトに携わった 。 ジョンを描くマスタープランなのだが 、運河や河 2010 年後半から関わったのがレガシー・マス 川の流れる中に配置されたメーンパークはその タープラン・フレームワーク。通称レガシー計画。 後、エリザベス女王五輪記念公園として中高層 招致段階から全体計画に関わっていた勤務先 の住宅棟や運動施設など水際に開けた地域へ は五輪&パラリンピック閉幕後のメーンパーク地 と変貌を遂げる。陸上競技場であるメーンスタ 【写真03 】 街角に貼られた招致活動ポスター。市内のランド マークと躍動するアスリート。都市を舞台にした五 輪&パラリンピックという明快なコンセプトが読み 取れるデザイン。 2014.08 KENCHIKU TOK YO 03 D I S C O V E R T H E N E W C O N C E P T O F A R C H I T E C T U R E I N J A PA N F R O M L O N D O N 2 0 12 ジアムはフットボール会場へ改修され、曲面が 【写真04 】 大会が近づくと、この街のランドマークであるタ ワーブリッジに巨大な五輪マークが掲げられた。多 くの通勤客が渡るロンドン橋からの眺めに気分が 高揚する。 【写真05 】 馬術競技場アリーナ外観。建設現場の仮囲いを 思わせる単管鉄パイプによる躯体 。そこにロンド ン五輪カラーであるピンクや紫の布を貼っただけ の簡素な作り。 後の恒久部分は1 本分として計画されていた。 美しい競泳場は恒久部から延びた仮設観客席 古い建築に継ぎ足し、長く使い続ける英国の を大会後に撤去し、縮小される。選手村の建物 建築文化に流れる精神が至る所に見れた。レ は住宅棟として転用され、バスケットボール場跡 ガシーは日本語で『 遺産 』と訳されるが 、このよ 地には住宅街区が計画される。メーンパーク内 うに次世代に生きる人々の生活に思いを寄せ の運河や河川に架かる橋も大会期間中は多く ながら走り出している計画は『 次世代へのタス の観客を捌くために 2 本分の幅だったが 、閉幕 キ』 という解釈が相応しいであろう。 世界遺産を敷地とする 馬術競技場計画から浮かび上がる3つの見立て 欧 州 危 機 に揺れる中 、明けた五 輪イヤー 設計によるクイーンズ・ハウスがあり、観戦スタン 【写真 04 】私はグリニッジ馬術&近代 2012 年。 ド3 方向分の敷地面積しか取れない 。そこでそ 五種競技会場の設計監理に配属された。世界 の建物のバルコニーを王室メンバーやVIP専用の 遺産にも指定され、標準時間を制定するグリニッ “観客席” と見立てた。 【写真07 】また、限られた ジ天文台王立公園を舞台とした2万人収容の 敷地内の競技場への導線上には柱廊や中世の 仮設競技場と敷地全体を全長6km のクロスカ 石積み壁があり、それらを通過するために仮設階 ントリーコースとする計画だ。欧州で人気の馬術 【 写真09 】 段や仮設通路を設置した。 【写真08 】 競技のためにロンドンは世界遺産を捧げた。こ 近隣市民の憩いの場であるこの公園は広大 の計画に関わった経験から成熟都市の五輪競 な芝生だけでなく、森のような緑豊かな場所もあ 技場として『 祭りのやぐら』 『 都市を借景 』 『 見得 る。高低差のある大地だけでなく、普段はボート を切る』 という3つの見立てが浮かび上がった。 が浮かぶ池もクロスカントリーコースの障害物と して活用した。 “祭りのやぐら”を思わせる 簡素な競技場 【写真06 】 緩やかに傾斜する芝生の上に並べられた支柱群 が仮設の馬場を支える。 “世界遺産”の公園に手 を加えることは出来なかったため砂と鉄板の上に 置かれただけ。深いところだと3mぐらいの高さ。 グリニッジ馬術競技場の躯体は単管鉄パイ プによる仮設構造体だった。建設現場の仮囲 いを思わせる骨組みに大会カラーでもあるピン クや紫色のシートを所々かぶせた仕上げ 。 【写 真 05 】また、緩やかに傾斜する芝生の上に馬 場を作るためには高さの異なる支柱を立て、パ 【写真07 】 観客席からの風景 。敷地の制約から3 方向だけ をスタンドで囲い、残りの 1 方向にある既存建物 クイーンズ・ハウスのバルコニーを王室やVIP専用 “観客席” とした。 グリニッジ同様 、バッキンガム宮殿近くのビー チバレーボール会場のように市内に点在した他 の競技場も周辺にある街並みの魅力を積極的 に活用した。それはあたかも都市を “ 借景 ” と見 立てたものだと言える。 世界のスクリーンにむけた “見得を切る”競技場配置計画 ネルを渡し、土を敷いた。しかも原状回復が使 公園内の一番高い位置に設置されたクロス 用条件のため支柱群は芝生の上に砂と鉄板を カントリーコースの障害物を馬が飛ぶ後姿は、そ 敷いた上に立てられたものでしかない 。 【 写真 の遥か向こうのテムズ川対岸の新金融街の高 06 】また、公園内の舗装された歩道だけでは 層ビル群に向かって飛んでいるようにも見える。 大量に移動する観客を捌ききれないので、周囲 そこからの風景はロンドンの古いレンガ造りの街 の芝生にダメージを与えないようパレットが敷か 並みが眼下に広がった。 【写真 10 】女王の孫娘 れ、観客はその上を歩いた。 五輪&パラリンピック期間の 2ヶ月ならばこの が馬術選手ということで連日メディアに紹介され ると、この高台からの映像が多く使用された。 ような簡素な造りの仮設競技場でも構わないと 五輪&パラリンピック大会期間中には、世界 いう割り切りがあった。もちろん、建設&解体も 中の人々がロンドンを訪れた。しかし、それ以上 短期間で可能。それはあたかも夏の盆踊りに使 に多くの人々がテレビを通して熱戦の様子に釘 われる “祭りのやぐら” を連想させた。 付けになっていたはずだ。しかもテクノロジーが 進み、今ではPCやスマホのスクリーンから観戦 【写真08 】 セキュリティーゲートを通過すると観客は柱廊を抜 け馬術会場へ向かう。土手の上にある石造りの 柱廊へは仮設階段を設置した。画像手前は芝生 にダメージを与えないための歩道としてのパレット。 04 KENCHIKU TOK YO 2014.08 歴史的に魅力ある“都市を借景”にする することが出来る。選手によるソーシャルメディ やぐらのような競技場の簡素な造りを補うかの アでの発信が解禁されたこの大会では、手のひ ように周囲の歴史ある都市の風景を積極的に取 り込んだ。グリニッジでは馬術競技場の隣に17 世紀初頭の英国人建築家イニゴ・ジョーンズの らのスクリーンに映る競技場の“ 見得 ”に向けた 配置計画も考慮されていたはずだ。 T O K Y O ●2 0 2 0 ロンドンという都 市にあった成 熟した建 築 観 この五輪の競技場建築は “ 祭りのやぐらのよ が整備されたロンドンは五輪というイベントを活 うな簡素な競技場施設に完成度を留め”、 “それ 用することで新しい都市の魅力を引き出し、世 を補うかのように魅力ある都市を借景として積 界に発信する方法をとった。 極的に活用し”、 “ その見得は現地に訪れた観 これは【どのような競技場を作るか?】から【ど 客だけではなく、未来の観光客に向けて手のひ のように競技場を扱うか?】という視点があった らに収まるスクリーンに映し出された” 。 と言える。WhatからHowへ。ロンドン五輪&パ 1964 東京五輪に代表されるような20 世紀 ラリンピックの競 技 場 計 画には一 歩引いた建 型五輪はそのイベントを加えることで競技場だ 築観があった。それこそが客観的かつ余裕のあ けではなくインフラを含めた都市の発展に寄与 るオトナな視点であり、21 世紀型五輪競技場 してきた。しかし、21 世紀に入り、既にインフラ に相応しい成熟した【建築観】だったと言える。 【写真09 】 柱廊を抜けた観客は中世に作られた石積みの壁 Haha wallの上に設置された仮設通路を渡って 競技会場に向かう。通路建設途中の様子。 東 京 五 輪 2 0 2 0 の 競 技 場 計 画に必 要なのは 日本をソトから見る視 点 これから東京も招致の基本計画を元に実施 場&クロスカントリーコース計画を思い出しなが 段階に入っていく。例えばロンドンでは招致段階 ら風景を重ね合わせる。欧州で人気の馬術を通 でメーンパーク内に予定されていた仮設競技場 してどのようにしたら東京という都市の魅力を伝 のフェンシングや新体操も市内に点在する既存 えられるだろうかと勝手に夢想する。 【写真 11 】 施設内へと移動させられ、中核競技から外され 東京の街を歩くと外国人観光客が不思議な る前の野球やソフトボールの会場は市中心部に 場所に向かってカメラを構えている。しかし、彼 広大な緑が広がるリジェントパーク内に建設予 らのレンズに写るものこそが世界から見た日本 定だった。ロンドンの計画は大きく変わっている。 の姿であり、都市を舞台とした五輪&パラリン 東京五輪の馬術クロスカントリーコース予定 ピックを考えるにはその視線を理解する必要が 地を訪れる機会があった。東京湾に浮かぶ『 海 ある。そこから逆算して建築計画をするぐらいの の森 』という埋立地が計画地となっている。まだ 大胆さが求められる。東京という都市の魅力を 何もない埋立地に植樹し、その間を馬が走るの 世界に発信するためには自分達の生まれ育っ だろうか。私はグリニッジ天文台公園という世界 た国と街をソトから客観視出来なければならな 遺産で制約の多い敷地に詰め込んだ馬術競技 い。 【写真 12 】 東 京 五 輪&パラリンピックは 新しい日本 の 建 築 観を世 界に示 す 機 会 ロンドン五輪&パラリンピックが閉幕し、その 2020 年に向けての最 初の議 題として「 新 興奮が徐々に落ち着き始めた2012 年秋 、ロ 国立競技場 」の是非が一般ニュースにまでなっ ンドン五輪設計チームの同僚がブラジル・リオ た。これから他の競技場についてもそのあり方 に向けて出発した。その送別会で「 2020 年の が問われていくだろう。私達建築士も建築業界 五輪はどこで開催されるべきか?」という話題に のウチに留まるのではなく、建築、都市、景観に なった。4 年ごとに開催地に移動し、競技場計 対する意識 、すなわち【 建築リテラシー】を高め 画に携わりながら生活する “ 五輪ノマド” と呼ば るべく業界のソトの人々と議論を重ねていかな れる彼らからすれば 、この話題の裏には「 五輪 ければならない 。都市の成熟度というのはそこ 競技場に関わりながら住みたい都市はどこか?」 で暮らす人々の成熟度に他ならない。 “ Tokyo! ” と答えた。 という意図がある。そして皆 【写真10 】 クロスカントリーコースで一番高いところにある障 害物。三日月形状の障害物の中を飛び越える馬 の後姿は、テムズ川対岸にそびえる高層ビル群 に向けて飛んでいるように見える。 【写真11 】 東京五輪 2020もう一つの馬術クロスカントリー コース案。海外観光客が多く訪れる明治神宮境内 で行うのはどうだろうか?鳥居という結界を抜けてい く世界の馬たち。敷地には東京乗馬倶楽部が隣 接し、大きさもグリニッジ天文台公園とほぼ同じだ。 私達日本人にとって世界中が注目する東京 海外からの日本建築に対する憧れは強い。し 五輪&パラリンピックは新しい建築観を提示す かし、それは整然とした景観に配慮した改修プロ る絶好の機会になる。21 世紀に入り、失われ ジェクトが多くを占め、それを “つまらない” とする た20 年を経て、派手なデザインの【 建築 】を示 欧州ならではの見方だ。すなわち、スクラップ&ビ すのではなく新しい【 建築観 】を発信しなければ ルドによって新築プロジェクトが多く溢れる20 世 ならない。それが 2020 年の東京五輪&パラリン 紀の東京の街並みの混沌とした風景とその設 ピックに向き合う私達日本の建築士に課せられ 計の機会がある建築業界への憧れでもあった。 た使命だと思っている。 【写真12 】 2012 年では五輪とパラリンピックロゴがロンドン の顔となるタワーブリッジ等に掲げられた。2020 年ではどこが東京の顔となるだろうか?東京五輪ロ ゴマーク銀座4丁目交差点案。 2014.08 KENCHIKU TOK YO 05 東 京建 築士 会だより 5月定例 理 事 会 議 事 録 27日 (木) まちづくり委員会 て開催。 参加者60名。 協議事項 各 部 会より今 後 の 活 動につ いて ● 〃 法規委員会 協議事項 建築基準法の一部を改正す る法律案について、他 〃 ● [日 時]平成26年5月28日(水) 午後4時~6時30分 [場 所]東京建築士会 会議室 可児 才介 村上 美奈子 <専 務 理 事> 鴛海 浩康 <理 内田 木下 小池 後藤 佐藤 髙塚 綱川 中野 事> 勝巳 庸子 和子 伸一 一成 忠宏 智久 晶子 <監 事> 植野 糾 [欠 席 者]山本 芝山 近角 山本 康友 哲也 真一 朋生 小田 圭吾 黒木 正郎 小黒 利昭 佐々木 龍郎 多羅尾 直子 高橋 孝一郎 当麻 茂尚 山中 誠一郎 小林 志朗 斉藤 博 竹田 佳司 根上 彰生 出席者報告(理事29名中 出席者22名) 定款第31条の規定により理事出席者は過半数 となり、本理事会は成立する。 議 長 定款第32条の規定により中村会長が議長となる。 議事録署名人 定款第35条2の規定により議事録署名人は 、 出席した会長及び監事となる。 会 長 : 中村 勉 監 事 : 植野 糾 監 事 : 小林 志朗 ○報 13日 (木) 平 成 2 6 年 国 土 交 通 大 臣 施 行 一級建築士試験日程発表。 〃 東京三会建築会議( 本会・ (一 社)東京都建築士事務所協会・ ( 公 社 )日 本 建 築 家 協 会 関 東 甲信越支部 )が建築家会館会 議 室にて開 催され 、本 会より 中村会長・可児副会長・小田理 事 、事務局鴛海( 専務理事 )が 出席。 14日 (金) 情報委員会・会員委員会・青年 委員会合同HP部会 協議事項 一般用HP、会員用HPの改訂 について ● 15日 (土) 本 会 共 催 公 開フォラム「 伝 統 的 木 造 住 宅と省エネル ギー 」 を文京区の東京大学弥生講堂 一条ホールにて開催 。参加者 350名。 17日 (月) 新規合格者歓迎特別企画「 ス キルアップセミナー&見学会 」 ( 青 年 委 員 会 企 画 )の 1 日 目 を新宿区の光HOUSE新宿に 14 KENCHIKU TOK YO 2014.08 「 名称使用規程 」による今後 の支部設立手続きについて 平成26年東京都知事施行 二 級・木造建築士試験受験申込 の 郵 送での 受 付 が 実 施され 、 本会が広報を行った 。 ( 3/31 まで) 〃 見 学 委 員 会( 晴 海 区 民 館にて 開催) 協議事項 平成26年度見学会候補の 検討 ● 18日 (火) 墨田区建築紛争相談事務打合 会が 、墨田区役所にて開催さ れ 、本 会 建 築 相 談 委 員 会より 青木(清)副委員長・高田・村田 両委員、事務局岩満が出席。 〃 31日 (月) 建築相談委員会 協議事項 現 地 調 査マニュアル 作 成に ついて ● 防災委員会 4月1日 (火) 本日より平成26年国土交通大 臣施行 一級建築士試験受験 申込書の配布を実施。 (土、日、 祝日を除く5/12まで) 協議事項 ● 活動方針の検討 19日 (水) 新規合格者歓迎特別企画「 ス キルアップセミナー&見学会 」 ( 青 年 委 員 会 企 画 )の 2 日 目 を新宿区の光HOUSE新宿に て開催。参加者60名。 〃 2日 (水) 青年委員会 協議事項 ● 住宅問題委員会( 東京都庁に て開催) 協議事項 ● 各グループセミナーの内容 検討 7日 (月) 見 学 委 員 会 企 画「 G C R & D Center」見学会 案内説明 : 鹿島建設( 株 )プリ ンシパルアーキテク ト 米田 浩二 氏、他 参 加 者 : 22名(全会員) 〃 *平成25年度実績 開催 : 10回 合計受講者3,025名 (平成24年度実績 開催 : 9回 合計受講者3,579名) 平成26年国土交通大臣施行 一級建築士試験受験申込の郵 送での受付が実施され 、本会 が広報を行った。 (4/21まで) 10日 (木) 平成26年東京都知事施行 二 ~14日 (月) 級・木造建築士試験受験申込 の 受 付を土日を含 む 5日間に 亘り、本会会議室にて実施。 24日 (月) 平成26年東京都知事施行 二 級・木造建築士試験受験申込 のインター ネットで の 受 付 が 実 施され 、本 会 が 広 報を行っ た。 (3/31まで) 〇受付人数(東京都) 25日 (火) 情報委員会 (郵 協議事項 ● 〃 7月号編集内容、他 環境委員会 協議事項 ● 環境セミナーについて、他 26日 (水) 建築士会版「 建築物の天井脱 落防止対策講習会 」 ( 第3回 ) を本会会議室にて開催。 講 師 : 植原 均 氏 (鹿島建設(株)) 〃 : 安藤 恒次 氏 (国土交通省) [ DVD講習] 〃 : 向井 昭義 氏 (国土交通省) [ DVD講習] 〃 : 福山 洋 氏 ( 独立行政法人建築 研究所)[DVD講習] 〃 : 廣田 貢 氏 (文部科学省) 受講者:105名(内、会員48名) *3回合計受講者:299名 (内、会員133名) 関ブロ青年東京大会について 6日 (日) 本会理事 、黒川 省二 氏( 享 年64才)は、かねて病気療養中 の所、本日ご逝去された。葬儀 は関係者のみで執り行われた。 20日 (木)( 公財 )建築技術教育普及セン ター主催 、本会運営 平成25 年度「 建築士定期講習 」 ( 第Ⅳ 期3月開催分)を新宿区のベル サール新宿グランドコンファレ ンスセンターにて開催。 受講者218名。 告 平成26年 3月12日 (水) 定例理事会を本会会議室にて開 催。 (理事30名中出席者20名) 協議事項 ● 〃 [出 席 者]<会 長> 中村 勉 <副 会 長> 尾﨑 勝 櫻井 潔 会員委員会 〈二 学 (対 科 級〉 〈平成26年〉 〈平成25年〉 〈差 3,234名 面 送 (インターネット 製 (対 図 面 (郵 送 (インターネット 計 3,350名 2,285名 2,398名) 865名 862名) 168名 160名) 292名 399名) 84名 512名 52名 3,746名 異〉 △116名 90名) 612名 △100名 53名) 3,962名 △216名 〇受付人数(東京都) 〈木 学 (対 (郵 科 造〉 〈平成26年〉 〈平成25年〉 〈差 面 送 (インターネット 製 (対 (郵 図 面 42名 33名 1名 8名 9名 4名 送 1名 計 51名 (インターネット 4名 51名 43名) 異〉 △9名 2名) 6名) 10名 5名) △1名 1名) 4名) 61名 △10名 11日 (金) 平 成 2 6 年 国 土 交 通 大 臣 施 行 一級建築士試験受験申込の インター ネットで の 受 付 が 実 施され、本会が広報を行った。 (4/21まで) 14日 (水) 情報委員会 18日 (金) 女性委員会 協議事項 ● 〃 第15回公開シンポジウムに ついて 関 東 甲 信 越 建 築 士 会ブロック 会会長会・理事会が栃木県宇 都宮市にて開催され、本会より 中村会長、村上副会長が出席。 ● 〃 22日 (火) 情報委員会 協議事項 ● 〃 ● 環境セミナーについて、他 今後の運営について、他 一般用HP、会員用HPの改訂 について 5月2日 (金) 4月29日付で、平成26年春の 叙勲受章者が発表され 、本会 関係者へ祝辞を郵送。 ● 旭日大綬章 賛助会員 樋口 武男 氏(76才) 大和ハウス工業( 株 )一級建 築士事務所代表取締役社長 ● 瑞宝小綬章 正会員 猪狩 靖雄 氏(71才) 元文部科学省官房文教施設 部広島工事事務所長 7日 (水) 青 年 委 員 会( 晴 海 区 民 館にて 開催) 協議事項 関ブロ青年東京大会について 8日 (木) 平 成 2 6 年 国 土 交 通 大 臣 施 行 ~12日 (月) 一級建築士試験受験申込の受 付を土日を含む5日間に亘り、 本会会議室にて実施。 〇受付人数(東京都) (対 (郵 〈平成26年〉 〈平成25年〉 〈差 面 送 (インターネット 製 (対 (郵 図 面 送 (インターネット 計 6,668名 6,925名 1,982名 2,346名) 3,977名 4,317名) 93名 96名) 709名 1,111名 19名 999名 7,779名 異〉 △257名 262名) 1,080名 31名 11名) 973名) 8,005名 △226名 9日 (金)( 公社 )日本建築家協会関東甲 信 越 支 部『 2 0 1 4 年 度 通 常 総 会・懇親会 』が渋谷区の建築家 会館にて開催され、本会より中 村 会 長 の 代 理として 、尾 﨑 副 会長が出席し祝辞を述べた。 13日 (火) 住 宅 問題委員会( 東京都庁に て開催) 協議事項 ● 協議事項 「 晴 海トリトン 建 築 相 談 会・ 2014」について、他 協議事項 科 まちづくり委員会 ● 24日 (木) 情報委員会・会員委員会・青年 委員会合同HP部会 学 〃 協議事項 東京三会建築会議( 本会・ (一 社)東京都建築士事務所協会・ ( 公 社 )日 本 建 築 家 協 会 関 東 甲信越支部)がJIA会館会議室 にて開 催され 、本 会より可 児 副会長・鴛海専務理事・小田理 事、事務局荻谷が出席。 ● 第15回公開シンポジウムに ついて 19日 (月) 建築相談委員会 協議事項 ● 27日 (火)( 公財 )建築技術教育普及セン ター主催 、本会運営 平成26 年度「建築士定期講習」 ( 第Ⅰ期 5 月 開 催 分 )を 新 宿 区 の ベ ル サール新宿グランドコンファレ ンスセンターにて開 催 。受 講 者214名。 協議事項 23日 (水) 正副会長会 〃 「シルバーマイスター制度」 ( 技術伝承の仕組みの新設 案)について ● 「名称使用規程」による今後 の支部設立手続きについて ● 関 東 甲 信 越 建 築 士 会ブロック 会青年建築士協議会臨時理 事会が本会会議室にて開催さ れ 、本 会 青 年 委 員 会より佐 藤 委 員 長 、荻 田・渡 辺 両 副 委 員 長、木村委員が出席。 協議事項 ● 協議事項 9月号編集内容、他 15日 (木) 女性委員会 8、9月号編集内容、他 環境委員会 ● 26日 (月) 会員委員会 協議事項 各グループセミナーの内容 検討 ● 20日 (火) 環境委員会 ● 環 境 セミナ ー 、環 境 建 築 見 学会について 21日 (水)( 公財 )建築技術教育普及セン ター主催 、本会運営 平成26 年度「建築士定期講習」 ( 第Ⅰ期 5月開催分)を千代田区のベル サ ー ル 半 蔵 門イベントホー ル にて開催。受講者290名。 22日 (木) 平成25年度決算について 、植 野 糾・小林志朗・柴山修一の 3 監 事 、出 塚 清 治 公 認 会 計 士 が 監 査を実 施 。事 務 局より鴛 海専務理事・高橋(理事) ・黒田 参与・内野・遠藤が立ち会った。 〃 東京三会建築会議( 本会・ (一 社)東京都建築士事務所協会・ ( 公 社 )日 本 建 築 家 協 会 関 東 甲信越支部 )が建築家会館会 議 室にて開 催され 、本 会より 中村会長・可児副会長・鴛海専 務理事・小田理事・黒田参与が 出席。 〃 協議事項 平成26年度東京都安全・安心 まち づくり協 議 会 第 1 回 幹 事 会 が 東 京 都 庁にて開 催され 、 本会事務局より高橋( 理事 )が 出席。 23日 (金) 環 境セミナー( 環 境 委 員 会 企 画)を本会会議室にて開催。 建築相談室報告(平成26年3月) 来 24日 (土) 第15回公開シンポジウム「 住 み継ぎの作法 」-都市居住のス トックと再 生 -( 女 性 委 員 会 企 画)を本会会議室にて開催。 パネリスト: 佐々木 珠穂 氏 ( A+Saアラキ+ササ キアー キテクツ代 表 取締役) 馬場 正尊 氏 ( OpenA代表 、東北 芸術工科大学准教授) 野城 智也 氏 ( 東京大学生産技術 研究所教授) 参加者 : 69名(内、会員34名) 電 話 ( 内 、会 員 ) 合 計 2 b. 設 計 監 理 1 1 c. 法 規 ・ 近 隣 2 2 d . 約 5 5 e. 施 工 管 理 1 1 g. 欠 陥 処 理 4 4 h. 紛 争 処 理 1 1 契 1 3 f. 技 術 ・ 性 能 i. 保 全 ・ 維 持 j. そ の 合 他 計 担当者 実 16 施 日 2 2 3 19 相談室委員 青木 清美 松岡 浩一 3月3日 講 参加者 : 38名(内、会員22名) 訪 a. 企 画 ・ 計 画 テーマ :「自立循環型住宅(準 寒冷地版)」の設計実 践セミナー 師 : 大倉 靖彦 氏 ((株)アルセッド建築 研究所代表取締役副 所長) 〃 : 三浦 尚志 氏 ( 国土技術政策総合 研究所住宅研究部主 任研究官) 〃 : 澤地 孝男 氏 ( 国土技術政策総合 研究所住宅研究部部 長) 各 部 会より今 後 の 活 動につ いて 10日 宮川 賢治郎 17日 村田 正博 24日 平林 智徳 31日 後関 和之 建築相談室報告(平成26年4月) 来 訪 電 話 ( 内 、会 員 ) 合 計 a. 企 画 ・ 計 画 b. 設 計 監 理 2 2 c. 法 規 ・ 近 隣 2 2 f. 技 術 ・ 性 能 2 2 g. 欠 陥 処 理 2 2 h. 紛 争 処 理 2 2 i. 保 全 ・ 維 持 1 1 11 11 d . 契 約 e. 施 工 管 理 j. そ 合 の 他 計 担当者 実 施 日 相談室委員 久保 昌也 福西 武士 4月21日 山中 誠一郎 田中 秀弥 28日 東京都液状化対策相談 (建築相談日に合わせて実施) 相談月 件数(内、会員) 相談室委員 4月 1 福西 武士 2014.08 KENCHIKU TOK YO 15 ○議 事 1. 平成25年度事業報告及び平成25年 度決算承認の件 平成25年度事業報告について 、鴛海専務 理事より別添資料に基づき、事業活動項目 別 、特に建築士制度普及事業及び建築士 育成事業( 会員に向けて行った事業 )を中 心に会務の概要報告を行った。 続いて 、平成25年度決算について 、事務 局内野より、別添資料に基づき説明の後 、 事業報告及び決算は全員異議無く承認さ れた。決算の概要は以下の通り。 経常収益としては 、約26,801万円であり 前年度より約1,880万円の減である。 会費収益は厳しい経済状況の中で前年度 より会員数の減少により約11,692万円 、 なお正会員の会費収益は約350万円減少 した。事業項目別収益では、建築士制度普 及事業で約11,154万円 、建築士育成事業 は約785万円 、刊行物等事業は約1,592 万円 、会報等発行事業は会報広告料等で 約1,119万円であり、講習会関係において 実務講習会で約1,300万円の収益減であ る。雑収益として約317万円があった。 次に 、経常費用としては 、約27,707万円 であり、事 業 項 目 別 費 用では 、建 築 士 制 度普及事業は約9,451万円 、建築士育成 事業は約3,178万円 、刊行物等事業は約 1,398万円 、会報等発行事業は約6,865 万円であり、講習会関係で約1,100万円削 減、会報発行関係で会員数減により約300 万円とそれぞれ経費削減となった 。また管 理費においても約650万円の削減である。 費用全体では、事業関係の収益減による費 用減に伴い前年度より約2,380万円の削 減である。 当期経常増減額は△約906万円となり、経 常外増減もなく一般正味財産増減額も同 額 、前年度と比較すると約500万円余り赤 字幅は縮減となった。 財政的には 、現在 、大きな負債も無いが 、 運営資金面を含め 、財政全体としては 、厳 しい状況が続くと予想される。会員増強と 絡め、事業の柱の一つである実務講習会の 積極的な実施による収益維持、費用面では 新規事業を含めた事業展開の合理化 、管 理費・固定費を含めた更なる費用の縮減に 努めたい。 2. 平成26年 建築士試験準備等業務委 託契約の件 提案理由 :(公財)建築技術教育普及セン ターとの間で 、例年行っている 建築士試験業務委託契約のご 承認を願うものである。 全員異議無く承認された。 3. 建築行政共用データベースシステム (建築士・事務所登録閲覧システム)の 「 登 録 機 関 等 の 利 用に関 する契 約 」 の件(更新) 提案理由 : 東京都指定登録機関の業務と して、建築行政共用データベー スシステムを利用し、建築士登 録閲覧業務を行っているが 、今 年 度 の 利 用にあ たり昨 年と同 様に、東京都と建築行政情報セ ンター及び本会の三者にて、標 記 の 利 用に関 する契 約を取り 交わすことへのご承認を願うも のである。 全員異議無く承認された。 16 KENCHIKU TOK YO 2014.08 4.「零細なドライクリーニング工場に対 する実態調査業務 」における( 一社 ) 新・建築士制度普及協会との今年度 の契約について 提案理由 : 昨 年 度に引き続き標 記 実 態 調 査における業 務 請 負 契 約であ る。従来通り零細ドライクリーニ ング 事 業 者からの 調 査 依 頼 の 受付並びに担当建築士の斡旋 、 現場調査・報告が主要な業務で ありご承認願うものである。 全員異議無く承認された。 5.「ストック対策委員会」設立準備委員 会の設置の件 提案理由 : 近年、貴重な建築ストックの喪 失が相次いでいる中 、ストック 問題は住宅だけでなく全ての建 築物について、都市防災や省エ ネルギー 、自然環境やヘリテー ジなどの観点から様々に論じら れている。東京の都市環境・建 築に責任ある当会としては 、他 分野の専門家も交えた意見集 約の場を持ち 、建築士としての 立 場から緊 急 性 の 高 い 良 好ス トックの維持保全について役割 を果たすためストック対策委員 会の設置を考えている。 ついては、10月を目標に立ち上 げたいと考えているが 、既存ス トックの課題及び委員会の対応 を進めていく上で、立ち位置を 明確にすることが大切であるた め、設立準備委員会設置を提案 し、ご検討いただくものである。 佐々木理事より、資格者としての活動の底 上げの実現に向けて 、ストック活用に関し て 、建築士会としてどのような活動ができ るか 、建築士として何をサポートし得るか の 観 点から協 力をしていきたい 旨 の 説 明 があった。 議場より委員構成については、社会学の観 点からの考察や実現のための経済性の問 題を含め 、社会にどう役立つのかとの視点 からの 提 案を頂ける人 選を願 いたい 意 見 があり、設立準備委員会設置の件は、全員 異議無く承認された。 6.「支部設立特別委員会」設置の件 提案理由 : 過日、正副会長会を開催し、今 後 、本 会 の 会 員 増 強 及び 地 域 貢 献 の 柱となるべき支 部 の 拡 充を図るため、会員委員会と連 動して、支部を建築士会の重要 な活 動 組 織 の 一 部と位 置づけ るため、本部と支部との関係を 再度確立する論議も交わし、各 区に支 部 の 設 立を推 進するべ きではないかとの主旨と、支部 設立の支援を図るため、特別委 員 会を早 急に設 置 すべきとの 意見があった。 ついては、目的をもった時限的 委員会として進め、従来の支部 連絡会もあるが 、それをさらに 拡 充して特 別 委 員 会 設 置 のご 承認を願うものである。 どのような設立支援体制が出来 るか検討していきたいと考え 、 委員構成としては、委員長に可 児副会長、委員に会員委員会委 員、各支部よりの代表者(会長、 支部長等)及び推薦者、青年・女 性 委 員 会より委 員 長 及び 推 薦 者等を予定している。 可児副会長より、支部に根付いた活動を推 し進めることが 建 築 士 会 全 体 の 会 員 増 強 に繋がると考え、今般 、更なる支部設立の 支援をし、他の建築関係団体との連携を強 化することを各 地 区で行 いたい 旨 の 説 明 後、全員異議無く承認された。 7.「建築士業務の紛争・保険・処分事例」 解説講習会開催催の件[CPD5単位] [主 催] (一社)東京建築士会 (公社)日本建築士会連合会 [開 催 日]平成26年6月23日(月) 13:00~17:00 [会 場]本会会議室 [定 員]100名 [受 講 料]会員 7,000円 一般 10,000円 (税・テキスト込) 提案理由 : 建築賠償責任保証制度に平成 2 6 年 改 訂により新たな 2 つ の 補償( 法令基準未達補償・構造 基準未達補償)が加わった。 今 般 、建 築 士 会 連 合 会 が 標 記 解説を取りまとめたのを機に 、 本会会員をはじめ、建築実務者 に広く周知致したくご承認願う ものである。 なお、開催案内等は、周知の関 係から既に行っている。 全員異議無く承認された。 8. 建築士と弁護士が行う「晴海トリトン 建築相談会・2014 」開催の件( 建築 相談委員会企画) [開 催 日]平成26年7月12日(土) 13:00~17:00 [場 所]本会会議室 [定 員]予約申込 [相 談 料]無 [協 先着20件 料 力]第二東京弁護士会 (消費者問題委員会有志) (予定) 提案理由 : 例年行っている催し物である。 今年も本会建築相談委員会委 員が中心となって 、開催致した くご承認願うものである。 尚 、相 談 員 の 人 選につ いては 当 委 員 会に一 任 頂きたくご 了 承願うものである。 全員異議無く承認された。 9.「日本橋ダイヤビルディング」見学会 開催の件( 見学委員会企画 ) [ CPD2 単位] [所 在 地]東京都中央区日本橋1-19-1 [設 計] (株)三菱地所設計 (株)竹中工務店 [施 工] (株)竹中工務店 [敷地面積]約 2,900㎡ [建築面積]約 2,500㎡ [延床面積]約 30,200㎡ [開 催 日]平成26年7月29日(火) 13:30~15:30 [定 員]20名 現地集合 申込多数の場合抽選 [参 加 費]正・準会員 1,000円 一般 2,500円 (当日払い、保険・資料代含む) 全員異議無く承認された。 10. 環境建築見学会(環境委員会企画) 開催の件[CPD3単位] [見 学 地] 「LCCM住宅デモンストレー ション棟」 [開 催 日]平成26年8月19日(火) 10:30~13:00 [所 在 地]茨城県つくば市(独立行政法 人建築研究所敷地内) [解 [定 説]小泉 雅生 氏 (建築家/首都大学東京大学 院教授/小泉アトリエ代表) 員]30名 現地集合 申込多数の場合抽選 [参 加 費]正・準会員・学生 1,500円 一般 2,500円 (資料代含む) 提案理由 : 環境委員会では、環境建築の モデルとして建てられた建物 の見学を通じて 、自然エネル ギーを活用する手法を学び 、 建築設計で実践していく機会 として上記見学会を企画して おり、ご承認願うものである。 提案理由 :( 公 財 )建 築 技 術 教 育 普 及セ ンタ ー が 主 催 する標 記 講 習 会 の 実 施に際し、引き続き 、 本会が開催運営することへの ご承認を願うものである。 2)伝統的技能者表彰候補者〔会員、非会 員は問わない、年齢60歳以上〕 伝統的技能者表彰候補者については、 ご推薦いただける方があれば、ご推薦 を願いたい。 (最終締切:6/6迄) 全員異議無く承認された。 連合会会長表彰候補者承認後 、議長は 、 伝統的技能者表彰候補者を是非ご推薦 願いたいと発言し、了承された。 12. 本会常置委員会委員交替・追加の件 会員委員会(交替) (現)清本 明宏 (新)西林 和夫(清水建設(株)) ● ● 16. 後援名義等使用許可の件 提案理由 : 各団体からの後援等の名義使 用依頼による一覧であり、後 援名義使用許可申請7件を一 括しご承認を願うものである。 なお、催事の日時等の関係か ら、事務局で予め申請内容を 確認している。 情報委員会(追加) 臼田 哲男(臼田編集室) 全員異議無く承認された。 13. 平 成 2 5 年 度 多 数 入 会 勧 誘 者 感 謝 状贈呈(総会席上)の件(2名) 提案理由 : 昨 年 度 に お け る 5 名 以 上 の 入 会 者 の 紹 介をい ただ い た 方々を、平成26年定時総会の 席上で感謝状の贈呈を行いた く、ご承認願うものである。 岸 隆司 氏 (株)総合資格本社代表取締役社長 勧誘数 6名 ● ● 後援名義使用許可申請7件を一括審議の 後、全員異議無く承認された。 17. 会 員 の 動 静 、入 会( 新・再・転 入 )者 承認、退会(連絡不能・死亡含)者報告 (平成26年3月1日~4月30日) 会員動静(正会員) 3月:入会者28名 退会者166名 現在会員数6,079名 平成26年3月1日〜3月31日 佐藤 一成 氏 青年委員会委員長 勧誘数 7名 全員異議無く承認された。 会 員 種 別 会 正会員 準会員 3月 全員異議無く承認された。 11. 平成26年度 第2期・第3期「建築士 定期講習」開催運営の件 [主 催] (公財)建築技術教育普及セ ンター [運 営] (一社)東京建築士会 (公社)日本建築士会連合会 [開 催 日]第2期【2回開催予定】 7月16日(水) ・ 9月30日(火) 第3期【2回開催予定】 10月29日 (水) ・11月19日 (水) [時 間]9:40~18:00 (講義5時間+修了考査1時間) [会 場]<7月16日・11月19日> ベ ル サ ー ル 半 蔵 門イベント ホール <9月30日> ベ ル サ ー ル 新 宿 グ ランドコ ンファレンスセンター <10月29日> ベ ル サ ー ル 神 田 イ ベ ント ホール [定 員]ベ ル サ ー ル 半 蔵 門ホー ル : 各400名/ベルサール新宿 グランドコンファレンスセン ター : 220名/ベルサール 神田イベントホール:300名 [受 講 料]12,960円 (テキスト代を含む、 消費税込) [ C P D ]各6単位 [申 込 書]● 配布予定 平成26年5月下旬~ ● 受付予定 平 成 2 6 年 6 月上 旬 ~ 定 員 になり次第終了 14. 永年勤続職員表彰(総会席上)の件 (2名) 提案理由 : 本 会 就 業 規 則 に 則り、平 成 26年定時総会の席上で表彰 を行いたく、ご承認願うもの である。 ● ● 荻谷 哲(平成 6年2月7日入社) 勤続年数20年3ヶ月 賛助会員 (口数) 計 員 数 入会数( A ) 退 会 数( B ) 増減 (A) − (B) 6,079名 28名 166名 -138名 37名 0名 1名 -1名 262社 385口 4社 4口 2社 2口 2社 2口 32名 169名 -137名 6,378名 4月:入会者27名 退会者49名 現在会員数6,057名 平成26年4月1日〜4月30日 会 員 種 別 会 4月 遠藤 智之(平成16年2月2日入社) 勤続年数10年3ヶ月 員 数 入会数( A ) 退 会 数( B ) 増減 (A) − (B) 正会員 6,057名 準会員 賛助会員 (口数) 計 27名 49名 -22名 36名 0名 1名 -1名 261社 384口 1社 1口 2社 2口 -1社 -1口 28名 52名 -24名 6,354名 全員異議無く承認された。 15. 第 5 7 回 建 築 士 会 全 国 大 会( 福 島 大会)における各表彰者の推薦の件 提案理由 :( 公 社 )日本 建 築 士 会 連 合 会 より標記依頼があり、建築士 会 全 国 大 会 の 席 上 で 表 彰さ れる候補者のご承認を願うも のである。 1)日本建築士会連合会会長表彰候補者 (7名・50音順) ( 敬称略) 〔会員・委員歴10年以上、 年齢50歳以上〕 岩崎 克也 (会員歴25年 委員歴10年) 木下 庸子 (会員歴12年 委員歴12年) 小林 志朗 (会員歴20年 委員歴10年) 權 成大 (会員歴17年 委員歴10年) 豊川 士朗 (会員歴18年 委員歴10年) 馬場 弘一郎 (会員歴12年 委員歴10年) 村田 正博 (会員歴12年 委員歴12年) 鴛海専務理事より内容について説明の後、 3・4月の入会者については承認された。 議事終了。 以下の報告及び案内があった。 ● ● ● ● ● 本会参与の件 黒田 清行 氏(平成26年6月末日をもって退任) 本会顧問の件 田中 順三 氏(平成26年5月末日をもって退任) 支部設立準備活動申請書(会員委員会) 中村会長は 、西部地域から支部設立準備の 申請書が提出されたことを受け 、今後支部 設立が健全に進められていくよう、検討願い たいと提案した。 第57回建築士会全国大会〔ふくしま大会〕へ のいざない 建築士カレッジのご案内(青年委員会) 中村会長より、今後の会員減を起因とする本 会の財政状況を鑑み 、今後 、会費及び事業の 収益減に伴う固定費削減案として 、事務局移 転も視野に入れて検討を進めていく旨の提案 があった。 その後 、次回の日程等を確認後 、午後6時30 分閉会。 2014.08 KENCHIKU TOK YO 17 EDITORIAL VIEW 編 集 後 記 08 通 巻 59 8号 2014 年 8月10 日発 行 真摯に受け止める必要があります。 定価 /7 72円 画・都市政策の多くの委員会の座長を務めら れ、都市計画に関わる教育・啓蒙等多領域にわ また同時に今号「うごき」では、山嵜一也氏に たりご活躍してこられました伊藤滋東京大学名 「 ロンドンオリンピック 」の施設計画に直接関 誉教授に御登場頂きました。 K E N C H I K U T O K YO 第5 0 巻/第 8号 ■ 編集 N OTE 今月は「 オープン・カフェ」に我が 国都市計 建 築 東 京 わってこられた経験を生かし、 「 ロンドンオリン 伊藤先生はこのたび鹿島出版会より新著「た ピックの様々な試行から見たとき浮き彫りとな “ 国際都市競 たかう東京/東京計画2030 + 」 る、東京オリンピックの課題と提言 」について 争を勝ち抜け!”を著わされました。 記述頂きました。 いま何故「 たたかう東京 」なのか 。近年アジ アの主要都市の“ 戦略的な国際観光・国際コン ベンション機能の充実”に向けた動きが顕著で、 「 東京 」のこうした国際都市間競争への立ち遅 我々は「オリンピック開催後の経済効果 」に は“ 投資一巡・五輪ブーム終了後の景気減速 ” “ 施設維持・監理・処分コストの拡大に伴う財 れへの多大な危機感がまずその背景にあるこ 政圧迫”等の大きなリスク(マイナス要因)が常 と。また「東京計画2030 + 」と“2020年オリン に伴うことを多くの経験から学びました。 ピック・パラリンピックの更なる先にある東京 ” しかし近年のオリンピック/スペイン(バルセ を描いた意図は、 「オリンピック開催 」を大きな ロナ1992)、オーストラリア(シドニー2000)、 都市改造の契機としながらも、より先を見据え 英国(ロンドン2012 )では、 「オリンピック関連 た「東京のグランドデザイン構築」が“東京の成 投資の抑制」 「 観光誘発効果拡大に向けた長期 長戦略 ”上「 今この時をおいて他にない緊急の 戦略の成果 」 「 国際コンベンション開催への環 課題であるから」と述べられています。 境整備効果 」等が 働き、開催後の景気減速も 少なく短期間に景気回復を果たしています。こ 2020東京オリンピックを“ 財政危機の引き うした課題に対して英国が「ロンドンオリンピッ 金にしてはいけない ”、むしろ世界に向けて日 ク」に向けた長期戦略をどのように描いてきた 本の経済復興をアピールする場とすべきです。 のかを、まじかに関わり、体験してこられた山嵜 そのために“オリンピックの高度な「リスク・マ 氏に語って頂きました。 ネージメント」”と“スポーツ観光都市・国際集 客都市への脱皮に向けた契機として活用する いま将に2020年に向けて“ 遮二無二突き進 発 行 人:高橋 孝一郎 発 行 所:一般社団法人 東京建築士会 んでいる東京の都市改造計画 ”に対して、私た 〒104-6204 オリンピック開催という我が 国にとって「 世 ち建築士は、こうした提言・経験の中から多くの 東京都中央区晴海1-8-12 紀の事業」を、我々は英知をもって、真の「成熟 「 気付き」 「 視点 」を見出すことが大切なのでは 「戦略的な計画」”が求められます。 都市東京 」実現への好機として生かさねばなり オフィスタワーZ 4F ないでしょうか。 [ TEL ]03-3536-7711 ません 。そうした意味で 、いま伊藤先生による 「 東 京の未 来への時 宜を得た提 言 」を我 々は [ FAX ]03-3536-7712 斉藤 博 ■ 執 筆者PRO FILE [E-mail]info@tokyokenchikushikai.or.jp 制 〒107-0062 東京都港区南青山6-11-1 伊藤 滋(いとう しげる) スリーエフ南青山ビル 7F 1931年生まれ/1962年 東京大学大学院工学系研究科博士課程建築学専攻修了 工学博士/1992年 東 京大学名誉教授/1994年 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授/2002年 早稲田大学特命教授 社会活動 :(一財)都市防災研究所会長、 ( 一財)日本地域開発センター会長、 ( 一社)再開発コーディネーター 協会会長、 (一財)国土計画協会会長を歴任/(前)アジア防災センターセンター長、(元)特定非 営利活動法人日本都市計画家協会会長/( 元 )内閣官房都市再生戦略チーム座長( 小泉内閣 )、 (元)国土審議会委員、 ( 元)都市計画中央審議会会長 情報委員長:斉藤 博 委 員:臼田 哲男 岡本 博 主な著書 :『 提言・都市創造 』 (晶文社)、 『 市民参加の都市計画 』 (早稲田大学出版社)、 『 東京のグランドデ ザイン』 ( 慶応義塾大学出版会)、 『東京育ちの東京論』 ( PHP研究所)、 『昭和のまちの物語~伊藤 滋の追憶の「山の手」』 (ぎょうせい)、 『東日本大震災からの復興覚書』共著 伊藤滋・三船泰道(万 ( 鹿島出版会)他 来舎)、 『たたかう東京 東京計画2030+』 観音 克平 山嵜 一也(やまざき かずや) 千葉 修嗣 1974年東京都出身。芝浦工業大学大学院修了。レイモンド設計事務所を経て、2001年渡英。観光ビザから 500社以上の就職活動。ヘイクス・アソシエイツのワイカラービジターセンターでRIBA賞入選。アライズ・アン ド・モリソン・アーキテクツで欧州最大級となるハブ駅キングスクロスセントパンクラス地下鉄駅の設計現場監 理担当 。ロンドン五輪パラリンピックでは誘致マスタープラン、レガシーマスタープラン、グリニッジ公園馬術 競技場の現場監理に関わる。個人でも第243回英国・ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツサマーエキシビション 入選。イタリア・ベネトン社店舗計画コンペファイナリスト。スイス家具メーカーのオークションで椅子パターン 発表 。芝浦工業大学WEB型非常勤講師( 2007-2012 )。2013年1月に日本へ帰国 。設計活動と共に英国 の建築設計現場や東京五輪に向けてロンドン五輪計画について講演、執筆などで伝えている。 三原 斉 [山嵜 一也 ホームページ]www.yamazakikazuya.com 20 作: (株)ケシオン KENCHIKU TOK YO 2014.08 小林 剛士 駒見 宗信 柴峯 一廣 編 集:川村 哲也 梅津 洋佑 http://www.tokyokenchikushikai.or.jp/index.htm
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