教職員のための権利一覧 2015年度版

教職員のための権利一覧 2015年度版
労
働
時
間
に
関
す
る
権
利
項 目
勤務時間
内 容
勤務時間は休憩時間を除き、4週間を超えない期間につき1週間あたり38時間45分とし、職務の特殊
性又は当該学校の特殊の必要により勤務時間を超えて勤務する必要がある学校職員の勤務時間は、人
事委員会の承認を得て、別に定めることができる。
週休日の振替
週休日に勤務時間が割り振られる場合は、前4週間後8週間以内に振替をしなければならない。
学校行事により週休日に勤務が割り振られた場合には、特例として、振替期間の末日を「前4週後8週
後直近の長期休業期間(夏季休業・冬季休業のいずれか)の末日、さらに、冬季休業期間で対応しきれ
ない場合は、学年末・学年始休業の末日とする。
半日勤務時間の振替も可能。
休日に勤務を命ぜられた場合は、事前に代休日を指定する。
原則として時間外勤務を命じない。但しやむを得ず時間外勤務を行う場合は、次の業務に従事する場
合で臨時、又は緊急やむを得ない必要がある時に限る。
休日の代休日
時間外労働
①生徒の実習に関する業務
②学校行事に関する業務
③職員会議
修学旅行の引
率業務等の勤
務時間の割振
り変更
早出・遅出勤務
育児のための
短時間勤務制
度
年次有給休暇
④非常災害の場合、児童又は生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合その他やむを得ない場合
に必要な業務
「修学旅行の引率業務」「文化祭(学校祭)等の業務」「体育祭(運動会)等の業務」「『文化祭
等』『体育祭等』の事前準備業務(実施日前1週間以内)」「登校時の通学指導業務」「校区内巡視業
務」「現場実習の引率業務」に関して、勤務時間の割振りを変更することができる。
・業務を行う日に属する週を含む4週の期間を決め、その期間で週休日が8日となるようにする。
・勤務日は引き続き12日を超えてはならない。
・4週の期間における勤務時間の平均が1週間当たり平均38時間45分となるようにする。
・4週の期間の初日から14日前までに割振りを決定する。
・勤務時間の割振りは、1時間または15分を単位として行う。
・原則、児童・生徒活動を予定している時間の範囲内で割振る。
・1回の勤務に割振ることのできる時間は16時間以内。
・午後10時から翌日の午前5時までの間に勤務時間は割振ることはできない。
「小学校入学前の子の養育」「学童保育、ファミリー・サポート・センター、放課後子ども教室、日
中一時支援・児童デイサービスの送り迎え」「要介護者の介護」のための15分単位で早出・遅出勤務
ができる。
小学校入学まで週20時間勤務などの短時間勤務ができる(非常勤、任期付職員などを除く)、給料な
どは、勤務時間に応じて逓減。
(1)1年につき20日、但し2月以降新たに採用された者のその年における年休日数は次表による。
2月採用…18日 3月採用…17日
4月採用…15日 5月採用…13日
6月採用…12日 7月採
用…10日
8月採用…8日 9月採用…7日
10月採用…5日 11月採用…3日
12月採用…
2日
(2)期限付き教員等の場合は、上記日数に応じて適用。
任用期間が1月1日をまたぐ場合については、20日を限度として、使用しなかった日数を繰り越すこと
ができる。また、任用期間が引き続く場合には、使用しなかった残日数を加えた日数を付与する。
備 考
・労使の交渉で決定する。
対象業務
・部活動の大会、練習試合、合宿、大会の当番校業務
などの生徒引率。大会、練習試合は自校で行う場合も
可。
・対外運動競技以外の生徒引率業務。
・④は、非常災害、児童生徒の人命にかかる場合、非
行防止に関する指導に関し、緊急の措置を必要とする
場合である。
・やむを得ず時間外勤務をさせた場合は、教職員の健
康及び福祉を害することにならないよう原則として直
近の日において回復措置を講ずる。(詳細は11.13通達
参照)
・4泊5日の見学旅行の引率を行った場合、引率期間中
に、最大8時間15分×5=41時間15分を旅行期間を含む4
週の中で、振り替えて休むことができる。
・行事等の期間中に週休日が含まれている場合には、
週休日を「振替期間の特例」で振替え、週休日の超勤
分を「勤務時間の割振り変更要領」で割振り変更する
ことはできません。
・「登校時・・」「校区内巡視・・」「現場実習・・」は学
校保健安全法27条に基づくもの。
(詳細は「週休日の振替等に係る振替期間の特例につ
いてQ&A」参照)
①月~金で1日3時間55分×5日(週19時間35分間)
②月~金で1日4時間55分×5日(週24時間35分)
③月~金で1日7時間45分×3日(週23時間15分)
④月~金で1日7時間45分×2日+1日4時間×1(週19時
間25分)
・理由の記載は不要
労働者の自由意志に基づき、その期間就労から開放
されるという法的性格を持つ以上理由記入は無意味。
・校長に承認権はない。
・最高裁第二小法廷判決(1973.3.2)
・継続した任用とみなす範囲
期限付、産代・育代→期限付、産代・育代
期限付、産代・育代→正規職員
正規職員(退職)→期限付、産代・育代
※時間講師については適用されない
(3)一般職非常勤職員は、採用年度は10日以内、翌年度は15日、3年以上は20日以内。1週間の勤務時
間が30時間未満の場合は、採用の翌年は11日、2年度を越える1年につき1日を加算、20日まで。
休
暇
に
関
す
る
権
利
病気休暇
期間については、連続した90日を上限とする。連続する8日以上の病気休暇を取得した職員が、実勤
務日数20日に達する前に再び病休を使用したときは、連続したものとみなす。
7日以下の場合は 校長承認診断書不要
8日~90日未満 校長承認診断書必要
(連続した場合、週休日、休日も含めて数える)
90日以上になりそうな場合、(70~80日ぐらいで新たに診断書と長期有休欠勤承認願提出)
・使用した病気休暇の期間が90日に達した日以降に明らかに別な病気で療養する必要があるときは、
その後90日を限度として病気休暇をとれる。
90日以上連続して病欠の場合は休職となる。
特別休暇
①夏季休暇
3日間(7~9月・分割でも可)
・時間分単位も可(ただしその場合も期間計算には算
入する)
・90日を超えた場合は、給料半減となる。(共済会か
ら傷病手当金が支給される~給料と合わせて概ね8割。
1年6ヶ月限度。その後、同条件で傷病手当付加金が6ヶ
月支給)
・休職1年目は、給料8割支給。2年目以降は無休。3年
間限度。(共済会からの支給は同上)
②リフレッシュ休暇
ア 勤続30年表彰を受けた日以後1年以内の期間において3日間
イ 勤続20年に達した日の翌日から1年を経過する日までの期間内において2日間
③忌引休暇
ア 配偶者(事実婚も可)、父母・配偶者の父母7日
イ 子5日
ウ 祖父母、兄弟姉妹3日(職員が代襲相続し、かつ、祭具等の承継を受ける場合にあっては7日)
エ 孫、おじ・おば、子の配偶者、配偶者の祖父母、兄弟姉妹の配偶者、配偶者のおじ・おば等1日
④法要祭日休暇
父母の追悼 1日
⑤結婚の休暇
5日以内(休暇期間中に休日等の日数を含む)
⑥配偶者出産休暇
3日以内(一般非常勤職員は2日以内)
⑧育児休暇(育児時間)
1日2回合わせて2時間以内
職員が生後満2年に達しない生児を育てる場合
(一般職非常勤職員は1日2回合わせて1時間30分)
男性職員についても適用する。
男性職員に対する育児の休暇について
ア 承認に当たっての制限
男性職員の配偶者(届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。以下「配偶者」
という。)が生児を育てることができる場合には、当該男性職員に育児の休暇を承認しないものとす
る。
ただし、配偶者が傷病等により育児をすることができないときは、承認することができる。
イ 承認する期間に係る制限
男性職員の育児休暇の時間は、2時間から、その配偶者が使用する育児休暇の時間を差し引いた時
間の範囲内とする。
・結婚の日の5日前から当該結婚の日後1月を経過す
る日まで(公務の都合等特別な事情である場合はこの
限りでない)
・出産のため入院する等の日から当該出産の日後2週
間を経過する日まで(時間単位で取得可)
・本人の請求により1日1回、120分とすることができ
る。
・往復に要する時間を含まない。(1969年確認)
・「配偶者が生児を育てることができる」とは
(ア)配偶者が育児休業、育児休暇、または産休を取
得しているか
(イ)配偶者が生児と同居し、就業しておらず(1週
間に2日以下の就業)、生児を育てることができる場
合
休
暇
に
関
す
る
権
利
項 目
特別休暇
備 考
・時間単位で取得も可
・健診、予防接種の付き添いも対象。
⑪短期介護休暇
配偶者、父母、子、配偶者の父母などが負傷、疾病又は老齢により介護が必要な場合、1年に5日
(要介護者が2人以上の場合は10日)
介護休暇
義
務
免
に
関
す
る
権
利
内 容
⑨子の看護休暇
中学校就業の終期に達するまでの子の看護
1年に5日、2人で10日、3人以上は15日(15日が限度)。
⑩育児参加休暇
配偶者の出産前8週間(多胎14週)出産後8週間の間で育児をする時、5日以内(小学校入学前の
子に限る)
⑫その他の特別休暇
ア 伝染病発生で交通しゃ断
イ 天災非常災害で交通しゃ断
ウ 天災、地変で現住居の滅失
エ 証人・鑑定人・参考人としての公共機関からの呼び出し
オ 公民としての権利行使
カ 骨髄移植
次に定める者で負傷、疾病又は老齢により日常生活を営むのに支障があるものの介護をするため、勤
務しないことが相当であると認められる場合の休暇
①2親等以内の親族
②職員または配偶者と同居する3親等の親族
③職員と同居する配偶者の父母の配偶者
連続する6月の期間内において必要と認められる期間。時間又は分単位の取得も可。1時間又は1分
単位のときは、1日のうち4時間の範囲内。
職 務 専 念 義 務 次のいずれかに該当する場合、任命権者又はその委任をうけた者の承認を得て、その職務に専念する
の 免 除 ( 義 務 義務を免除される。
免)
①研修を受ける場合
②厚生に関する計画実施に参加
③人事委員会が定めた場合
④部活動に係る大会等が当該学校の教育活動として位置づけられており、自校の生徒が参加する大会
等の運営に関わる場合
・無給。ただし、共済組合と互助会から60%給付。
・引続き30日を超えることが明らかになった場合、代
替措置がある。(時間講師)
・人事委員会が定める場合
(ア)公共団体、学校その他の依頼を受けての講演、
講義の場合
(イ)職務上の教養を目的とする講習会、講演その他
のこれに類するものであって、公共団体、学校等が行
なうものに参加する場合
(ウ)職務遂行上必要な公共団体の実施する競争試験
その他の試験をうける場合
(エ)人事委員会が特に認める場合(国体、オリン
ピック)など
予 防 接 種 の つ 男女職員が、小学校就学の始期に達するまでの子に予防接種法、または、結核予防法に定める予防接
きそい
種(種痘の検診およびツベルクリン反応検査を含む)をうけさせる場合、その都度1日を超えない範
囲
女
性
に
関
す
る
権
利
生理休暇
女性職員が生理日に勤務することが著しく困難である場合
1回につき3日以内において必要とする期間
妊 娠 出 産 後 通 妊娠中及び出産後1年以内の職員が母子健康手帳の交付を受けてから分べんに至るまでの間、医師、
院(義務免)
歯科医、助産婦、又は保健婦から妊娠、出産等に関し保健指導を受ける場合
妊娠満23週(6月末まで) 4週間に1日
妊娠満24週から妊娠満35週まで 2週間に1日
妊娠満36週から出産まで 1週間に1日
出産後1年まで 1日
ただし、いずれの区分の期間においても、医師の特別の指示があった場合は、その指示された日数と
する。
妊娠障害休暇
妊娠中の職員が妊娠に伴うつわり等の障害により勤務することが困難な場合
14日以内
(一般職非常勤職員は7日以内)
・診断書不要
・本人の請求による
・風疹抗体検査に必要な日数の休暇についても「医師
の特別の指示(口頭で可)」があれば該当する(1981.
8確認)
・診断書不要、口頭申告
・本人の請求による(休暇処理等・有休)
・断続でも可、通算して14日以内
産 前 産 後 の 休 出産予定日前8週間、出産後8週間(多胎妊娠は産前を14週)
暇
・休暇処理等(有休)
・医師の証明をもらう
妊 娠 中 通 勤 緩 妊娠中の職員で交通機関を利用する者(自家用車も可)、1日1時間以内
和(義務免)
・地域指定はなし
・本人の請求(休暇処理等・有休)
・診断書不要
勤務時間の始めと終わりに分割してもよい
流産、早死産に ・妊娠4カ月以上(85日)の職員が、流産、早死産をした場合その日から産後休暇と同様である。
ついて
育
児
休
業
・本人の請求により3日以内で本人が必要とする期間
・時間単位も可
妊娠中の労働
軽減について
出産後1年以
内の業務軽減
等の措置につ
いて
妊娠中の労働軽減については、最低、体育実技時間の変更、運動会、学芸会等の軽減、遠足の付き添
いの免除をおこない母体の保護をはかること
業務の軽減の措置には、勤務時間の割振りの変更、時間外勤務又は深夜勤務の制限、出張の制限等の
措置が含まれる
次に掲げる業務、悪臭が著しい環境における業務等で母体に悪影響を及ぼすと認められるものについ
ている者を他の業務に従事させる等の措置をする
①勤務時間の大部分にわたって立ち作業又は下肢作業を必要とする業務
②著しい精神的又は神経的緊張を必要とする業務
③任意に作業を中断することができない業務
④運搬、けん引、持ち上げ等相当の筋肉労働を必要とする業務
⑤身体の動揺、振動又は衝撃を伴う業務
育児休業
養育する子が満3歳に達する日まで。「配偶者が育児休業している」場合や「配偶者が子を養育でき
る場合」であっても取得できる。
身分継続、無給(ただし、共済組合から育児休業手当金の給付あり)
・人工中絶も含む
・出産費支給
・延長は1回限り。ただし配偶者の疾病など特別な事
情があるときは再度延長できる。
(一般職非常勤職員は1歳まで)
育 児 に 関 わ る 「小学校入学まで」勤務時間の始又は終わりに1日2時間まで、30分単位でとれる。
部分休業
(一般非常勤職員は「3歳まで」1日2時間まで取得可能)
給料は、休業部分を減額。
育児短時間勤務の職員は取得不可。
子どもたちが人間として大切にされる学校と社会を
北海道高等学校教職員組合連合会(道高教組)
TEL:011-231-0816 FAX:011-241-8510 E-mail:kokyoso@dokokyoso.jp HP:dokokyoso.jp