宮島沼水鳥・湿地センター ニュース 2011秋号

宮島沼水鳥 ・ 湿地センター┛ニュース 2011秋号 ┗
発行 ; 宮島沼水鳥 ・ 湿地センター 電話 ; 0126-66-5066 メール ; mwwc2@snow.ocn.ne.jp
住所 ;〒072-0057 美唄市西美唄町大曲3区 FAX; 0126-66-5067 URL ; http://www.city.bibai.hokkaido.jp/miyajimanuma/
▽ マガンの栄枯盛衰
7~8世紀
万葉集や古今和歌集で雁が詠まれる
春より秋の雁を詠んだものが多い
12世紀頃
「富士川の戦い」 (逸話です)
源頼朝 × 平惟盛とが戦った合戦
劣勢だった源軍。 誤って飛ばしてしまった水鳥の
羽音に平家軍が驚き敗走。 勝利をものにした。
16世紀頃
屏風絵などにも登場
たかおかんぷうずびょうぶ
・ 高雄観楓図屏風 (狩野秀頼)
ろがんず
・ 芦雁図 (宮本武蔵)
かりたかりあきくさずびょうぶ
・ 苅田雁秋草図屏風 (狩野友甫 )
江戸時代
将軍様に雁を献上 (室町、 戦国時代も)
精進料理のガンモドキが考案された
※お殿様しか食べられない高級食材だった
明治維新
(1868)
狩猟の解禁
一般市民も雁を食べられるようになる
雁1羽=お米20kgと同じ値段
1960頃
まだ、 全国で雁の記録あり
1970
日本へのガン類総飛来数が約5000羽まで減る
1971
マガンが天然記念物に指定 (狩猟鳥ではなくなる)
1977
宮島沼でねぐらをとるようになる
1984
宮島沼でねぐらをとるマガンの数が1万羽を越える
2000
6万羽を越える
餌場 ・ ねぐらの環境が改善されないため
春は6~7万羽、 秋は5~6万羽の飛来数に留まる
こうしてみると、 明治以降100年 ほどの間に、
一気に飛来数が減り、 1971年に 天然記念物に 指定されてから30年の間に飛来数が 回復してきた
ことがわかります。 ただし、 これは 日本でのこと。
「水鳥の個体群推定 第4版」 によると 東アジア
個体群 (極東ロシアで繁殖し、
日本 ・ 朝鮮 ・ 中国で越冬) のマガンは
減少傾向にあるそうです。
日本では中継地も越冬地もぎゅうぎゅうです。 生息地 (餌場 ・ ねぐら) の環境改善に
目を向ける時期がきています。 「ご飯を食べてマガンを守ろう!」
▽ 宮島沼イベントガイド
10/1( 土 )16時~2 (日) 7時 たっぷり雁観会
マガンのねぐら入り&ねぐら立ちの両方をいっぺんに楽しめ
る観察会です。 美唄産食材を使った夕食、 朝軽食をご用
意します。 夜にはマガン講習会も実施。
【持ち物】 防寒具 ( 毛糸の帽子、 手袋など )、 寝袋、
食器 (お茶碗、 お椀、 皿、 箸、 コップ)、
あれば双眼鏡&カウンタ
【参加費】 1200円 (食事代)
【定 員】 先着20名 (小学生2年生以下は保護者同伴)
【申込み】 9/25まで
11/3( 水 ・ 祝 )10時~16時
知恵袋 ・ おばぁちゃんに教わるわら草履作り
「知恵袋」 シリーズ第一弾。
冬水田んぼの稲わらで「わら草履」作りにチャレンジします!
先生は、 地域のおばぁちゃんたち。 皆で持ち寄ったおやつ
を食べなら、 おばぁちゃんたちとおしゃべりしながら、 わい
わい楽しくわら草履作りをいたしましょう~。
【持ち物】 霧吹き、 はさみ、 弁当、 おやつ&ジュースなど
【定 員】 先着20名
【申込み】 10/31まで
12/3( 土) or4 (日 )10時~12時
知恵袋 ・ おじぃちゃんに教わるしめ縄作り
「知恵袋」 シリーズ第二弾。
お正月のしめ縄飾りを、 自分で作ってみませんか?
先生はもちろん、 地域のおじぃちゃんたち。 皆で持ち寄っ
たおやつを食べなら、 おじぃちゃんたちの昔話を聞きなが
ら。 年末年始に神さまを迎える準備をいたしましょう~。
【持ち物】 霧吹き、 はさみ、 おやつ&ジュースなど
【定 員】 先着10名
【申込み】 11/30まで
12/18( 日 )10時から 年末交流会
毎年恒例、 年末大交流会。 宮島沼好きなみなさま、 是非
お集まり下さい。 「宮島沼ミニ講座&湿地の恵みでお餅つ
き ・ ・ ・ 」 などなど内容盛りだくさんでお届けします!
【持ち物】 箸、 お椀、 お皿、 飲み物
【その他】 漬物、 お茶菓子など差し入れ大歓迎!
▽ おすすめ図書
センターボランティアはいつでも募集しています!
来館者対応やイベントサブスタッフ、 手作り展示作成などの普
及啓発活動、 草刈&除雪、 ゴミ拾い、 冬囲いなどの環境整
備活動、 鳥類 ・ 魚類 ・ 植物・昆虫などの調査研究活動など、
やりたいことをやれる範囲で、 楽しみながら活動しています。
興味のある方はお気軽&お気楽にセンタースタッフまで。
団体プログラム、 学校の授業 (出張講師OK)、 講演などの
相談 ・ ご依頼も受け付けています。
図書の貸し出しはしてません!
私の愛読書、 と言って良いでしょう。
「麹」 と一言に言ってもいろいろありま
すが、 やはり基本は 「米麹」。 お米処
美唄では、 農家のお母さんたちが自分
の田んぼで取れたお米を米麹にして、
お味噌作りをしています。 この 「米麹」
さえ作ることができるようになれば、 味
噌のみならず、 醤油、 味醂、 酒、、、
なんでも作れるようになっちゃいます。