Techno Systems Research Co., Ltd. <ニュースリリース> 2010 年 5 月 27 日 株式会社 テクノ・システム・リサーチ URL http://www.t-s-r.co.jp 東京都千代田区岩本町 3-7-4 TSR ビル 代表取締役社長 藤田正雄 2010 年携帯電話市場は主要セットメーカーの勢力図が変化 ~市場成長率は 10%を上回り再びプラスへと転じるとともに、ノン・ブランド携帯市場も拡大する~ 2009 年の携帯電話市場は前年に起こった金融危機の影響を受けて対前年マイナス成長となったが、 2010 年は 回復傾向を示し、再び 10%を上回るプラス成長を遂げる見通しである。また、中華系のノン・ブランド携帯や 山寨機(White Box) 、コピー製品などの市場も膨れ上がり、2009 年に引き続き 2010 年も 2 億台を大きく上回 るものと見られる。市場がマイナス成長やプラス成長と大きな変動を起こしたことで、参入しているセットメ ーカーの勢力関係に変化をもたらした。 Mobile Phone Demand Trand Units : 1,000pcs. 12.0% T otal 1,800,000 Growth(%) YoY 10.0% 8.0% 1,500,000 6.0% 1,200,000 4.0% 900,000 2.0% 0.0% 600,000 -2.0% 300,000 -4.0% -6.0% 0 2008 2009 2010(E) 2011(E) 2012(E) 2013(E) 2014(E) 2015(E) CY 従来のトップ 5 と呼ばれるメーカーの中で Sony Ericsson や Motorola が出荷台数を落とす一方で、新興勢力の ZTE、Apple、RIM が年間 4,000 万台を上回る出荷を遂げるようになる。上位 3 社の Nokia、Samsung、LG のト ップの 3 社が徐々に各自のポジションを固め始め、Sony Ericsson、Motorola、ZTE、Apple、RIM の 5 社が 4 位集団 を形成する。さらにこの 4 位集団を TCL/Alcatel や HTC が追走している。今後、携帯電話市場は“トップ 3” プラス 5 社という勢力構図に塗り変わっていく。 主要セットメーカーの出荷台数シェアの推移 CY2009 CY2010(E) Others T CL/Alcatel Nokia Others Nokia T CL/Alcatel Japanese Japanese HT C HT C Huawei Huawei Apple Apple Samsung Samsung RIM RIM ZT E ZT E Motorola Sony Ericsson LG Motorola Sony Ericsson LG 各社とも、今後の成長要因としてスマートフォンへの注力を挙げている。Apple や RIM、HTC などのスマー トフォン専業メーカーに加え、Dell や Acer など PC メーカーの参入により競争が激化し始めるなかで、Nokia や LG、さらに ZTE や Huawei などが低価格スマートフォンの生産・販売に乗り出してきた。また Sony Ericsson や Motorola は、回復の切り札として Android スマートフォンを前面に掲げている。さらに Samsung が同市場に おける遅れを挽回すべく、独自 OS「Bada」を開発して同市場へ本格参入してきた。 主要セットメーカーのスマートフォン出荷台数シェアの推移 CY2010(E) CY2009 Others Others ZT E / Huawei Nokia DELL Lenovo Nokia ZT E / Huawei RIM Motorola RIM Motorola Samsung Samsung Apple HT C LG LG Apple Sony Ericsson Sony Ericsson HT C エリア別の市場動向を見ていると、欧米などの成熟市場における成長率が鈍化している一方で、依然として 中国市場が高い成長率を示しており、インド市場がその後を追っている。また、両国以外のアジア圏も、イン ドネシアやパキスタンなど人口1億人以上の国々に加え、フィリピンやタイ、ヴェトナムなどで高い需要が見 込まれることから、今後の成長が期待できる。さらに、アフリカ市場では、徐々にインフラネットワークの敷 設が進んできており、携帯電話の需要が高まっていくものと見込まれる。 市場成長率の推移(エリア別) 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% -5.0% -10.0% -15.0% -20.0% -25.0% 2008 2009 2010 2011(E) 2012(E) 2013(E) Japan China Other Asian Areas North America Other Areas(Africa/M EA) 2014(E) 2015(E) Korea India(*CY2009より) Europe CS America -30.0% 上記リリースは『2010 年移動体通信市場マーケティング総覧』 (2010 年 5 月発刊)の概要です。同資料は携 帯電話市場を中心に取り扱った調査報告書であり、各エリア別の長期需要と各セットメーカーの事業動向や EMS を含めた生産動向、及び製品の主要機能トレンドを網羅しているとともに、主要エリアの各通信事業者の 動向を取り扱っております。また、携帯電話以外にデータ通信カード、通信モジュール(M2M ネットワーク) 、 携帯電話基地局、さらにノート PC や電子書籍等のその他モバイル製品の市場概況も収録しております。 【リリース及び資料のお問い合わせ先】 株式会社テクノ・システム・リサーチ 第 2 グループ 戸波勝徳(tonami@t-s-r.co.jp) 武花勇一(takehana@t-s-r.co.jp) TEL:03-3866-4505 / e-Mail:info@t-s-r.co.jp
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