製品調査報告書 作成日 : 2015/3/26 株式会社ダルマフーズ 星 勝 回収させていただきました製品について、社内での調査結果を以下の通りご報告申し上げます。 製品名 わさびドレッシング 製造日 2014.12.10 出荷数量 200本 賞味期限 2015.6.8 問題内容 3/5に「わさびドレッシング」にビニール片が混入していたとの報告。 3/8に混入していたわさびドレッシングとビニール片到着。 修正処置 わさびドレッシング及び酒粕ドレッシングを全品返品回収。 [製品調査] 回収したビニール片を社内にて調査し、以下の所見が認められた。 ①ビニール片の大きさは横3cm×縦1cm。 ②「三菱ガス化学」製造の脱酸素剤包装片。 [製造工程調査] 製造工程表略図 玉葱・ニンニク洗浄→カット→玉葱・ニンニク加熱→原料計量→調味料計量→ 原料・調味料加熱混合→ホット充填→蓋締め→金属探知機→ラベル貼付→箱詰め→保管→出荷 所見 ①原材料である食用植物油脂、玉葱、マヨネーズ、醸造酢、野沢菜、わさび、パルメザンチーズ、 にんにく、ワインビネガー、食塩、マスタード、コショウ、増粘剤、調味料(アミノ酸等)の包装 及び内容物を確認。脱酸素剤が同包されている原材料は無し。 ②脱酸素剤製造メーカー「三菱ガス化学」へ問い合わせ、脱酸素剤の混入の可能性がある原材料 としてパルメザンチーズを特定。 ③パルメザンチーズの製造メーカー「三祐」に問い合わせ、2014年10月26日までの製造分には 脱酸素剤が同包されていたが、10月27日以降製造分は、窒素ガス充填方式に変更したため、 脱酸素剤は同包されていないことが判明。 以上により、製造工程「原料・調味料加熱混合」の過程において、パルメザンチーズを使用。 包装パッケージ内に同包されていた脱酸素剤を取り除かず、使用したことが混入原因であることを特 定。 1 商品名:山葵ドレッシング 出荷日:2014.12.10 製造日:2014.12.9 賞味期限:2015.6.8 出荷数:200本 作業員数:5名 ビニール片が同包されていた原材料:パルメザンチーズ (包装単位:1kg/袋、袋内に脱酸素剤1袋(9g/袋)が同包) ※出荷数200本に対してパルメザンチーズ1.5kgを使用。パルメザンチーズの包装単位は 1kgであるため、2袋開封し使用。 そのため、脱酸素剤の袋が混入した可能性は最大で2袋(18g)。 ※作業員への聞き取りは以下の通り 「パルメザンチーズに脱酸素剤は同包されていないと思い込んでいた上、更に食材に 紛れ目視できない状態であったことから、誤って混合してしまった」。 ビニール片 が混入され ◆上記以外の以下の商品については、ビニール片の混入がないことを確認。 ている商品 商品名:酒粕ドレッシング 出荷日:2015.1.21 製造日:2015.1.20 賞味期限:2015.7.22 出荷数:198本 確認内容:原材料の中でローズマリーのパッケージ内に脱酸素剤が同包されていたが 作業者の目視により取り除いたことを確認。(ローズマリー198本に対して10g×6袋使用) 商品名:山葵ドレッシング 出荷日:2015.1.23 製造日:2015.1.20 賞味期限:2015.7.22 出荷数:195本 確認内容:2014年10月27日以降製造分のパルメザンチーズを使用しており、当該 パッケージ内には脱酸素剤が同包されていないことを確認。 2 以下のことを改めて工場内に周知し、社員の意識改革を図る。また、定期的に工場長など責任者が 巡回し作業が規定どおりに行われているか確認を実施。 1.朝礼にて全従業員に今回の件を報告し、異物混入の重大性を周知徹底。 (平成27年3月6日実施) 2.各製造工程において、ナクアホテル&マネジメント社からの改善案をもとに再指導を実施。 ナクア社からの指導内容 ・作業工程指導 ①製造作業前に、使用する全ての食材を個別にステンレス製ボールに移す。 異物混入に対する目視確認状況の改善とリスト化によるデータの共有⇒実施済。 ②使用する全ての食材をビニール包装から取り出した後、調理台上に包装部分を全て並べ 数の一致を確認し廃棄。 確認者は作業者本人と作業場内にいる他1名とし、確認後製造表にサイン。 脱酸素剤が含まれている食材についても、脱酸素剤を取り出した後、同様の確認作業を 実施。⇒実施済。 是正処置 ③製造表の仕様変更を行い確認者サイン欄を設ける。⇒欄外に記載。 (仕様変更案を検討中) ④刻み山葵・野沢菜漬けは、みじん切りにする際、半冷凍の状態で粉砕機 ロボクープで行う。半冷凍にすることで細かく粉砕しやすくし、みじん切り にする手作業を省き、異物混入のリスクを軽減。 ⇒今後製造していく際に実施。 ⑤出来あがったドレッシングを加熱する前に、金属製の裏ごし器にて濾す ことで異物混入を防止。⇒今後製造していく際に実施。 ・作業場内指導 ①作業場内での拭取りに、現在ペーパー類を使用。破片となり混入 の可能性があるため、ペーパーは止め化学繊維製のダスターを使用。 ⇒工場内全てで実施済。 ②脱酸素剤の入っている全ての食材を一覧表にし、作業場内に掲示、 作業に関わる全員への見える化と注意喚起を指導。 ⇒リスト化を行い掲示済 3
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