季 刊 ジ ラ フ |numéro 00 | 新 聞 ・ 新入生歓迎特別号 le 3 avril, 2010 (*続き) もちろん図書館には語学書コーナーもあり、フランス語の書 籍などもとても充実しています。語学書コーナーは、図書館の 3 階にあり フランス語や英語、ドイツ語などの言語だけでなく、ラテン語や古典ギリ シャ語などの書籍も充実しています。仏検や TCF(フランス語版 TOIEC のような試験)の問題集ならびにそれに付随する CD も貸し出しが可能 なので、図書館だけでなく、自宅に持ち帰って勉強することもできます。 便利です。各語学辞書も図書館では貸し出しをしているので、紙辞書が 重くって持ってくるのが面倒くさい人や、辞書を忘れてしまった人にとっ ては、とてもありがたいサービスです。ただし、電子辞書は貸し出してい ませんのであしからず。 同じく図書館の 3 階には AV コーナーがあり誰でも DVD やビデオ を気軽に楽しむことができます。ここでは ICZ とは違い、観賞スペース がきちんと区切られているので、他人に干渉されることなく視聴する ことができます。なぜか 2 人で並んで見ることができるカップル シートなるものも存在します。仲の良い友達と利用してみたら いかがですか?あまり知られてないと思うのですが、実はここ でもフランスのニュース番組 TV5MONDE を見ることができ るんです。静かに誰にも邪魔されずに見たい人にはオススメ です。利用時間は1回につき3時間と制限があるので注意し てください。もちろん図書館なので飲食も禁止されています。 新入生のみなさんはじめまして!獨協大学フランス語愛好会ラ・ジラフです。 私たちジラフは活動のひとつとして、フランス語・フランス文化・社会に関する 情報発信を目的とした「LE JOURNAL DE LA GIRAFE」(ジラフ新聞)を季 節ごとに年 4 回発行しています。今回は、新入生歓迎特別としてフランス語 学科の新 1 年生向けに内容をアレンジして新聞を作ってみました。この新聞 が少しでも新入生のみなさんのお役に立つことができたら嬉しく思います。 このコーナーでは、獨協大学でフランス語を勉強するときに活用でき るお得な情報をいくつかジラフ的な目線で紹介したいと思います。 みなさんぜひ活用してみて下さい。 ICZ みなさん、もう名前だけは聞いた ことがあるのではないでしょうか?こ の施設は、語学の獨協ならではのも ので、獨協生ならだれでも利用する ことができます。場所は天野記念館 3、4階にあり、平日は9:00~22: 00まで、土曜は9:00~17:00まで開館しています。3階はドイツ語・ 英語・フランス語の3つの部屋があり、各部屋ではそれぞれの言語に 関する書籍や・新聞・雑誌などが読めるほか、海外CDやDVD教材も 利用することができます。たとえばフランス語の部屋(Espace francophone) では、フランス語版のジブリ作品、風の谷のナウシカ やとなりのトトロなどが楽しめます。 また、各部屋では現地のリアルタ イムのニュースも見ることができます。Espace francophone では、 フランスのニュース番組TV5MONDEが視聴可能です。なので、授 業のない時間帯など積極的に活用してみてはいかがでしょうか? またICZでは、毎週チャットルームを各言語で開催しています。 チャットルームとは、簡単に言ってしまえばネイティブの先生と の会話レッスンです。フランス語の場合、昨年は火曜4,5限の 時間に行われていました。残念ながら個人レッスンではなく、 グループでのレッスンとなりますが、誰でも無料で参加できる ので、興味のある人は参加してみてください。かなり人気が あるので要予約です。詳しいことはICZの受付のお姉さんに 尋ねてみてください。 ICZでは、図書館とは違い飲食も可能なので素敵なランチ タイムをここでフランス語に浸りながら過ごすのもよいかも しれません。ただし、お昼は混雑している可能性がある のでご利用は計画的に! 国際交流センター 留学を考えている人には、まずここに行くことをオススメします。とり あえずここに行けばほしい情報がおおむね手に入ります。協定先の大 学情報であったり、先輩たちの留学体験記が冊子になって置いてあっ たりするので、とても参考になります。細かな留学費用のことや、留学 前にしとくべきことなどの諸々が詳しくこの冊子には書かれており、留 学の実際の様子をざっくり知ることもできます。 またここでは、留学関係の資料はもちろんです が、その他多くの国際交流情報も手に入れる ことができます。留学生との交流イベント情報も ここで知ることができます。 語学講座 なんと獨協大学では、アテネ・フランセ(語学学校)にわざわ ざ通うことなく学内でアテネ・フランセの授業を受けることがで きます。しかも格安で。ほとんど獨協生しかいないので、社会 人の人々と出会うチャンスがないのはとても残念ですが、お金 も時間も節約することができるので、興味のある人は受講して みてください。もちろんフランス語だけでなく 英語、ドイツ 語など他の語学講座も同様に開講されています。詳しいこ とは ICZ の受付のお姉さんに尋ねてみてください。 図書館 イベント 図書館にはあまりフランス語のイメージがない かもしれませんが、実は獨協の図書館はフランス 語で満ちているんです。 1 階のエントランスからはいってすぐ右手側に ある新聞コーナーにはフランスの Monde 紙 などの新聞があり、毎日のニュースをチェック することが可能です。またどの階の雑誌 コーナーにもフランスの雑誌が置かれて いるので、これもまた自由に閲覧する ことができます。(↗*) この新聞を発行しているわれわれフランス語サークルジラフも いろいろな活動をしています。昨年1年間は勉強というよりは、 フランスの文化を知ろう!!という面が強かったと思います。実際 に去年はフランス料理会や、丸の内で開かれた本場のマルシェ・ ド・ノエル(クリスマスマーケット)にみんなで出かけたりしました。ま た、ジラフでは毎年1年間の集大成として「ジラフ祭」を行っていま す。ジラフ祭ではフランス語劇をしたり、漫才をしたりとイベント盛り だくさんなお祭りです。ことしもまた秋学期に開催予定なので、ぜ ひとも遊びに来てください。 フランス語学科の生徒によると、フランス語サークル ラ・ジラフにはとってもお堅いイメージがあるそうなの ですが、そんなこと全然ありません。むしろその逆 でゆるゆるです。なので、フランスに興味のある方 はぜひ1度遊びに来てください。歓迎します。 1/2 フランス語学科では毎年いろいろなイベントを開 催しています。例えば、おととしは「優雅なハリ ネズミ」を書いたフランス人作家ミュリエル・ バルベリさんを招いての講演会を、昨年は初 夏に”Chante avec moi” というフランスの シャンソンコンサートを、冬には映画監 督のマレック・ベンスマイル氏を招いて の講演会をそれぞれ開催していま す。どのイベントも入場料は無料な ので、こういったイベントに積極的 に参加することもフランス語を勉 強する上において非常に重 要なことだと思います。 長原加奈さん独占インタビュー!!! このコーナーは毎回フランス語学科の先生方にインタビューをして、フラン ス留学時のエピソードや、フランス語学習のポイントなどを伺うコーナーで すが、今回は新入生歓迎号ということで、フランス語学科 2 年の長原加奈 さんに 1 年目の大学生活やフランス語の授業についての様子を振り返っ てもらい、お話を聞いてきました。 ――― まず、フランス語学科に入ろうと思ったきっかけは何ですか? 「そもそもフランス語を勉強しようと思ったのが小学校の時で、お父さんが たまたま買ってきたミッシェル・ポルナレフというフランスの歌手の CD を聴 いたのがわたしとフランス語との出会いです。その CD はアルバムだった んですけど、聞いた瞬間もう全部好きになりましたね。それであぁ、フランス 語勉強したいって思ったんです。それで NHK の『テレビでフランス語』と かを見始めたんですけど、当時まだ小学生だったんで漢字も読めないし、 母音とかもちんぷんかんぷんで挫折したんです。それでその時、大学で は絶対フランス語を勉強しようって思って・・・。そう、だからフランス語学科 を選んだんです。」 ――― なるほど、じゃあ実際に大学に入って、フランス語の授業をうけて みてどうでしたか? 「あぁ楽しい・・・って思いました。ずっとやりたかったフランス語だったの で、もう天国にいるように感じました。でも最初はすごく戸惑いましたね。中 学で初めて勉強し始めた英語の授業の進め方とは違って、文法も何もわ からない状態なのにいきなり会話文から入ったので授業について行くのが 精一杯でした。もちろん単語とかもわからないので、文の意味を推測する のも難しくって・・・。先生曰く、『慣れ』らしいんですけど、いきなりだったの でほんとに苦労しました。」 ――― 1 年経ってもう授業の進め方にはだいぶ慣れましたか? 「もちろんです。むしろやっぱり、『会話文主体の耳や口を使った勉強法 のがいいんだな~』って思いました。よくよく考えると、もし文法だとか面倒 くさい動詞の活用から入っていたら、きっと授業に行かずにきっと家で引き こもってましたね(笑)。ふふふ。」 ――― つらかった授業は何かありますか? 「やっぱり文法ですね。つらかったというよりは、大変でした。初めてだっ たので、いろいろと覚えることが多くて。特に動詞に活用は、覚えるまで大 変でした。でも文法なんで、やっぱりやればやっただけできるようになるん で、精神的にはそこまでつらくなかったですね。まぁテスト前は別でしたけ ど・・・。活用とか性数一致とかものすごく面倒くさかったですけど、今では もう当たり前なんで楽ちんです。英語と違って綴りの読み方にもしっかりと した規則があるんで、ある程度その規則がわかるようになれば読むこととか に関して言えば英語よりも楽でしたね。」 ――― フランス語学科の先生方にはどんな印象を受けましたか? 「『変』です。もちろんいい意味で。いろんな先生がいるんですが、どの先 生も個性的で、ちゃんと自分を持っているというか・・・。高校の時の先生と はやっぱりちょっと雰囲気が違いますね。でもそこが好きです。 ――― では次に大学生活について話を聞いていきたいと思います。長 原さんは、北海道の旭川市出身ということですが、はじめての 1 人暮らし はどうでしたか?また、東京(埼玉)に出てきてどんな印象を受けました か? 「こっち(東京)にきて驚いたことは、まず 3 月に花が咲いてるってことで すね。北海道で 3 月に花が咲くってことはまずないので、散歩していても 『わぁ~花咲いている~』って驚いていました。1 人暮らしについて言うと、 さみしいとかそういったことはまったくなかったですね。まったくなかったっ て言うと嘘になりますが、全てのことが新鮮で、新しいことの連続だったの で、忙しすぎてそんなこと思っている余裕が全然なかったです。掃除や洗 濯など、今までは親がやってくれていたことも全部自分自身でやらなきゃ いけなかったので大変でした。でもそのおかげで親への感謝の気持ちが 芽生えました(笑)。」 ――― ふふふ。大学生活でなにか不安なことはありましたか? 「入学する前は、友達ができるかどうかほんとに不安でした。というのも、 わたしは北海道出身なんで本州の人とはうまくいかないんじゃないかって 勝手に考えてたんです。一時は友達なしでひとり強く生きていこうと思うく らいでしたから・・・。でも実際会ってみるとそんなことはなくて、言っても同 世代なんでそこまでギャップは感じませんでした。だからすぐ友達ができて よかったです。たまにイントネーションが違うとは言われますが(笑)。」 |編集後記| 新入生のみなさん、楽しんでいただけましたか?最後まで読んでくださ った方々、ありがとうございました。2007 年にジラフを立ち上げた先輩達 に、彼らの意思を継いでいることを、この新聞で伝えられたら、メンバー 一同とてもうれしく思います。それから、ぜひホームページものぞいてみ てください。週替わりでメンバーがブログを更新しています。 http://www2.dokkyo.ac.jp/~club0102/ (フランス語学科公式HPトップページにリンクがあります) ――― もう入学してから 1 年経ちますが、1 番つらかったことはなんですか? 「夏です。もう汗まみれでしたね。5 月頃からじめじめ暑くなってきてつらかっ たです。冷房の利いた部屋から一歩も外に出たくなかったですね。でも幸い なことに大学のどの教室にもクーラーが備え付けられているので、授業に支障 が出ることはなかったです。獨協に感謝です。」 ――― 逆に 1 年間通して 1 番楽しかったことは何ですか? 「わたしは某サークルに所属しているんですが、そのサークルが年に 1 度 1 年の集大成として開催する某お祭りが今でも一番心に残っています。去年は そのお祭りで、劇や漫才、バンドなどをやったんですが、みんなで何か一つの 大きなことを創り上げるって言うのがすごく楽しかったです。達成感、最高でし た。」 ――― なるほど。大学生っぽいですね。 「てへっ(笑)。でもなにかしらのサークルに入らないと、先輩や他学科の人な どとあまりかかわる機会がないので、そういった意味でもサークルに入ることを 強く勧めます。また、この新歓の時期を逃すと、なかなか途中からサークルに 入るのは勇気がいるとおもうんですよ。だから今の時期にいろんなサークルを 見て回って、それで決めるのがよいかと思います。まぁ、個人の自由ですけど ね。」 ――― 同感です!! さて、大学生活で忘れちゃいけないのが学食ですが、 学食の常連として知られている長原さんの一押しメニューはズバリなんです か? 「日替わりで変わる『獨協ランチ』や『丼 B』も確かに美味しいんですが、やは り特筆すべきは『メイン D』です。あのうまさは異常です。ネ申です。」 ――― 『メイン D』とは何ですか? 「内緒です。学食に行ってのお楽しみです。ぜひ食べてみてください。」 ――― わかりました。前向きに検討します。最後になりましたが、新入生のみ なさんになにかメッセージはありますか? 「そうですね、フランス語の勉強面で言えば、先生にいっぱい質問をしてほし いということです。多くの人がフランス語を勉強するのは初めてだと思います が、最初なんだからわからないのは当然のことだと思います。だから恥ずかし がらずにどんなことでも質問するべきだと思いますよ。あと、始めはある程度 『慣れ』の部分があるので、慣れるまでは、辛抱が必要だということですね。学 生生活では、さっきも言ったように、第一にサークルに入ることをオススメしま す。そうすれば、友達の輪も広がるし、いろんなイベントに参加できる機会も増 えるので、大学がどんどん楽しくなるはずです。あとは、いっぱい遊んでほしい ということです。わたし自身、1 年生のころ『もっと遊べばよかったな。』と後悔し ているとこがあるので、新入生のみなさんには自由な時間があるうちにいっぱ い遊んでおいてほしいです。まぁ勉強をするっていう大前提はありますけどね (笑)。」 新入生の皆さん。大学入学おめでとうございます。 ようこそ獨協大学フランス語学科へ。 受験勉強お疲れ様でした。とても大変だったと思います。そんな大変 な試練を乗り越えた皆さんを待っているのは、大学生活という今まで とは大きく環境の異なる場所です。受験の余韻が抜けきれないまま、 周囲の状況が目まぐるしく変わっていく中で戸惑ってしまっている人 もいるのではないでしょうか。 私達La Girafe(ラ・ジラフ)には多くの学生が参加してくれています。 フランス語学科を問わず他の学科からの参加者までいます。皆がそれ ぞれ努力をしている人ばかりです。そんな仲間に囲まれていれば、時 には自分を助けてくれる人もいるでしょう。私達はそういった場所を 新入生の皆さんに提供できると思います。まずは新入生歓迎の食事会 がありますので、足を運んでみて下さい。 歓迎食事会 4月9日(金) 18:30~ 興味ある人は気軽に連絡してください! また履修相談にものるのでジラフの活動にも参加してみてください。 連絡先:フランス語学科3年 丸山成貴 hattrick-to-perfect-9darts@ezweb.ne.jp |REDACTION| 発行人:Naruki MARUYAMA|編集長:Akira MIYAIRI 編集者:Yuya FUKUDA, Ayako TAKEI, Rie KURIHARA, Tomoko KOMURO, Kana NAGAHARA, Erika KUMADA Merci à M. TANAKA, Mlle Kana NAGAHARA et フランス語学科共同研究室 無断利用・配布はご遠慮ください。 ©2010 UNIVERSITE DOKKYO LA GIRAFE 2/2 獨協大学フランス語愛好会 ラ・ジラフ
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