日本フランス語フランス文学会 2015 年度春季大会 2015 年 5 月 30 日(土)・31(日) 会場:明治学院大学 白金キャンパス 〒108-8636 東京都港区白金台 1-2-37 受付 11 : 30 - 16 : 00 3 号館 1 階ホール 開会式 13 : 00 - 13 : 20 3 号館 3201(1 階) 司会 明治学院大学 慎改康之 開会の辞 明治学院大学 朝比奈弘治 開催校代表挨拶 明治学院大学文学部長 湯沢英彦 会長挨拶 大手前大学学長 柏木隆雄 研究発表 2 号館 第 1 部 13 : 30 - 15 : 00 第 2 部 15 : 15 - 16 : 15 特別講演 I 16 : 30 - 17 : 30 3 号館 3201(1 階) 天沢退二郎(明治学院大学名誉教授) 「私のフランス語・フランス文学遍歴 ―し残したこと。し残されていること」 司会 湯沢英彦(明治学院大学) 懇親会 18 : 00 - 20 : 00 パレットゾーン白金 2 階 インナー広場「さん・サン」 *研究会 10 : 00 - 12 : 00 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 第 1 日 5 月 30 日(土) 第 2 日 5 月 31 日(日) 9 : 30 - 14 : 30 3 号館 1 階ホール 受付 10 : 00 - 12 : 00 2 号館 ワークショップ 特別講演 II 13 : 00 - 14 : 15 3 号館 3201(1 階) Daniel SANGSUE ( Université de Neuchâtel ) « Les apparitions dans la littérature française » 司会 杉本圭子(明治学院大学) 共催 明治学院大学言語文化研究所 総会 14 : 30 - 16 : 00 3 号館 3201 議長 吉村和明(上智大学) 閉会式 16 : 00 - 16 : 10 3 号館 3201 会長挨拶 柏木隆雄 閉会の辞 湯沢英彦 大会本部:明治学院大学文学部 フランス文学科共同研究室 Tel : 03-5421-5221 Fax : 03-5421-5695 e-mail : sugimoto@ltr.meijigakuin.ac.jp 当日連絡先 : 03-5421-5221 ●大会費等は同封の振込用紙にて、5 月 12 日(火)ま でにお振込みください。 ●大会参加にあたり、招請状の必要な方は学会事務局 までご請求ください。 ●各種委員会および役員会につきましては、学会事務 局よりご連絡いたします。 ●会場には正門、または本館入口からお入りください。 東門は日曜には閉まります。 一般控室・賛助会員展示場: 3 号館 3202・3203(1 階) 大会費:1,000 円 昼食:パレットゾーン白金1階・食堂は、30 日(土) のみ営業しております (11 : 30 - 13 : 30)。 大学近辺に飲食店、コンビニ等はほとんどあり ませんので、ご注意ください。31 日(日)は お弁当(1,000 円)を用意いたします。ご希望 の方は同封の振込用紙にてお申し込みください (弁当受け渡しは本館 1255 教室 11 : 30 - 13 : 30)。 日本フランス語フランス文学会 2015 年度春季大会 研究発表会プログラム 5 月 30 日(土)午後 第1部 13:30-15:00 17 世紀・18 世紀 2 号館 2401 (3 階) 司会:佐野泰雄(一橋大学) 1. ピエール・ベールにおける法と権力̶アウグスティヌス、 トマスと比較して 谷川雅子(東京大学大学院博士課程) 2. ヴォルテールの人間への信頼̶悲劇作品を中心に 渋谷直樹(関西大学非常勤講師) 司会:寺田元一(名古屋市立大学) 3. ディドロの『盲人書簡』とラ・モット・ル・ヴァイエ 満島直子(東京医科歯科大学非常勤講師) 19 世紀 1 2 号館 2301 (2 階) 司会:鈴木啓二(東京大学) 1. La subjectivité dans Les Fleurs du Mal : la mort baudelairienne 佐藤陽介(早稲田大学大学院博士課程) 2. 初期ヴェルレーヌにおける『悪の花』の受容と実践 山本健二(大阪大学大学院博士課程) 司会:吉田正明(信州大学) 3. テオドール・ド・バンヴィル < L’Ombre d’Eric > はなぜヒッ トしたか̶19 世紀詩とシャンソンの関連についての一考察 五味田泰(慶應義塾大学非常勤講師) 19 世紀 2 2 号館 2302 (2 階) 司会:北山研二(成城大学) 1. アルフレッド・ジャリにおける言語の物質性 -La machine à décerveler の形象を中心に 佐原怜(パリ第 4 大学博士課程) 2. Ce que manger veut dire ̶ L’Histoire d’une bouchée de pain (1861) de Jean Macé Christophe Garrabet(大阪大学特任准教授) 第 2 部 15:15-16:15 語学 司会: 井元秀剛(大阪大学) 1. c’est ainsi que における分裂文の機能 渡邉修吾(獨協大学大学院博士後期課程研究生) 2. Sur l’emploi illocutoire de merci Baptiste Puyo(筑波大学大学院博士課程) 19 世紀 3 司会:熊谷謙介(神奈川大学) 1. ランボーのヴィーナス 塚島真実(国立音楽大学非常勤講師) 2. マラルメにおける薄布の役割̶舞踊の問題を中心に 村上由美(早稲田大学大学院博士後期課程) 20 世紀 4 司会:岩野卓司(明治大学) 1. アントナン・アルトーとメタ演劇̶現実世界における 「破滅」としての悲劇 大坪裕幸(立教大学非常勤講師) 2. ジョルジュ・バタイユの詩学と不定形の言葉 大木勲(明治学院大学非常勤講師) 司会:朝比奈弘治(明治学院大学) 3. アナトール・フランスの小説における会話の技法 ̶結論を出さない議論 六川裕子(茨城キリスト教大学非常勤講師) 20 世紀 1 司会:斉木眞一(中央大学) 1. サント = ブーヴのサン = シモン評と『失われた時を求めて』 池田潤(滋賀短期大学非常勤講師) 2 号館 2. プルーストとジャーナリズム̶「フィガロ」紙掲載の挿話をめぐって 2102 大嶌健太郎(慶応義塾大学大学院博士課程) (地下1階) 3. プルーストとアンナ・ド・ノアイユ ̶ピュトビュス男爵夫人の小間使いをめぐって 福田桃子(日本学術振興会特別研究員) 20 世紀 2 司会:小倉和子(立教大学) 1. ルネ・シャール『図書館は燃え上がっていると他の詩』の 2 号館 「他の詩」-詩集の構成についての一考察 2101 神房美砂(ポワチエ大学博士課程修了) (地下1階) 2. フランシス・ポンジュと造形芸術̶オリヴィエ・ドゥブレ論を中心に 綾部麻美(慶應義塾大学非常勤講師) 3. 声と文字̶視覚詩人としてのアンリ・ショパン 熊木淳(早稲田大学非常勤講師) 20 世紀 3 2 号館 2202 (1 階) 司会:高塚浩由樹(日本大学) 1. カミュの「貧しさへのノスタルジー」について 安藤智子(九州大学専門研究員) 司会:杉浦順子(広島修道大学) 2. 葬送と再生̶セリーヌ『リゴドン』における「死」の描写 小玉司(首都大学東京大学院博士後期課程) 20 世紀 5 司会: 慎改康之(明治学院大学) 1. ドゥルーズとフィクション̶「ドラマ化」から 「仮構作用」へ 黒木秀房(立教大学大学院博士後期課程) 2. ミシェル・セールの皮膚論における 〈混合体 corps melés〉概念̶『五感』読解を通じて 縣由衣子(筑波大学大学院博士後期課程) 20 世紀 6 司会:石川美子(明治学院大学) 1. 母は「流れるエクリチュールになった」-草稿資料 DRS4.2 に見るデュラス『愛人』の初期構想 芦川智一(成城大学非常勤講師) 2. ロラン・バルトと「悲劇的なもの」 八木橋久実子(お茶の水女子大学大学院博士後期課程) ワークショップ要旨 5 月 31 日(日)10 : 00 ‒ 12 : 00 2 号館 ワークショップ 1 2 号館 2101(地下1階) フィクションの政治学 ワークショップ 2 2 号館 2102(地下 1 階) いま 19 世紀文学をどのように読み解くか 齊藤哲也(コーディネーター、明治学院大学)、 小倉孝誠(コーディネーター、慶應義塾大学)、 立木康介(京都大学)、中村隆之(大東文化大学)、 鈴木啓二(東京大学)、伊達聖伸(上智大学)、 廣瀬純(龍谷大学) 寺田寅彦(東京大学) 大学教育におけるフランス語、フランス文学の衰退がささやか れてひさしい。だが、いまフランス語を学ぼうとする個々の学習 者の「熱意」という観点から見るならば、事態はそれほど単純だ ろうか。漠然とした印象を書けば、コミュニケーション・ツール としてのフランス語を習得したいという学生のオーダーは、近年 むしろ高まりを見せているように感じられるし、また結果として、 そのツールとしてのフランス語を習得するための「ツール」とし てのフランス文学(テクスト)への関心は、それほど衰えを見せ ているようには思われない。こう書くと、あまりに素朴なオプテ ィミスムと思われてしまうかもしれないが、むしろ別の観点で事 態はよりいっそう深刻なのかもしれない。一方に「現実」を語る 言語が存在し、他方に「架空」でしかない言語(文学)が存在す る――この現実と架空の二者択一がもはや動かしえない事実とし て受け取られている状況をいかに考えたらいいだろうか。つまり 衰退した(かにみえる)のは、外国語や外国文学である以前に、 フィクション、作り話、「偽のもの」にたいする関心、信頼では ないだろうか? 本ワークショップで議論したいのは、現実か架 空か、という二者択一を無効にしてしまうフィクションの「真」 の(「偽」の?)「政治力」の可能性である。文学(中村)、精神分 析(立木)、映画(廣瀬)をおもなフィールドとする3人の登壇者 が、それぞれ「フィクション」をめぐって自由に発表するなかで、 それを受けて会場全体でも活発な議論ができればと思っています。 小倉が編者となって、昨年秋『十九世紀フランス文学を学ぶ人 のために』(世界思想社)が刊行された。文学の概念を広く捉え、 詩、小説、演劇など伝統的なジャンルだけでなく、自伝・回想録、 旅行記、社会思想や歴史学、文学と芸術など、わが国で出版され てきた従来の文学史では、独立して取り上げられることのなかっ たジャンルや主題にも大きな位置を付与し、新たな 19 世紀文学 入門をめざした試みである。「創造の文学」、「体験の文学」、「文学 の思想的背景」、そして「文学の周囲」の四部から構成されている。 どの時代の文学についても、研究スタンスや特権化される主題 は変化していく。19 世紀文学に関する研究も例外ではない。本ワ ークショップでは、上記の著作の執筆者が司会とパネリストを務 めて、その内容を踏まえながら、いま 19 世紀文学の何が問われ ているのか、そしてこの時代の文学を読むことの意義はどこにあ るのかを、聴衆と共にあらためて考察してみたい。具体的には、 鈴木が 19 世紀の詩人たちにおける超越性の消失というテーマに ついて、伊達が 19 世紀フランス思想や宗教の観点から文学をどの ように読めるかという問題について、そして寺田は文学と絵画、 文学と展覧会の多様な関係のあり方について、それぞれ発表する 予定である。 数多くの 19 世紀研究者が参集し、いくつかのジャンルや主題 をめぐって、最近の研究動向についても活発に意見交換できるこ とを期待したい。 ワークショップ 3 2 号館 2301(2 階) ワークショップ 4 2 号館 2302(2 階) オペラ・オペレッタ・ミュージカル ―音楽劇の可能性― 渡辺芳敬(コーディネーター、早稲田大学)、 澤田肇(上智大学)、森佳子(日本大学) パリ・オペラ座新総裁ステファヌ・リスネールは、「オペラは 世界を変える」側にたつ。パリは再び音楽の首都になることがで きるのか? 他方、パリはいまやニューヨーク、ロンドンについ でミュージカル第三の都と言われる。世界的人気作品「レ・ミゼ ラブル」はもともとフランス発のものだし、毎年のように「スペ クタクル・ミュージカル」がヒットしているのも事実である。今 なぜフランス・ミュージカルなのか? その新しい動きを解きあ かすためにも、フランスのオペラ、オペレッタに立ちかえること が必要だろう。なぜなら、フランス・ミュージカルは「現代のオ ペラ・オペレッタ」と見なされるからだ。バレエを歌劇に取り込 んだフランス・オペラは、ドイツ、イタリアとはまた異なった特 徴を有し、「グランド・オペラ」へと発展していったが、対話部 分に地の台詞を使用するオペラ・コミックの伝統は、オッフェン バックを契機にして、一挙にオベラ・ブッファから大衆的でコミ カルなオペレッタへと花開いていった。音楽舞踊劇、わけても音 楽と舞踊の融合こそ、フランス音楽劇の特徴と言えるかもしれない。 ここでは、オペラ・オペレッタ・ミュージカルという異なるジ ャンルの比較を通して、そこでいかなる音楽劇が夢見られ、実現 されてきたのか。その可能性は奈辺にあるのか。それぞれのジャ ンルの魅力と関係について、三者が自在に語りあうはじめての試 みである。 プルーストと 20 世紀 ―たとえば女性作家や思想家たち― 武田はるか(中央大学非常勤講師)、 吉川佳英子(コーディネーター、京都造形芸術大学)、 小川美登里(筑波大学)、合田正人(明治大学)、 和田章男(司会、大阪大学) 本企画は昨年開催され広く好評を得たコロック「プルーストと 20 世紀」の延長上に企画されるワークショップで、今回は 20 世 紀の女性作家や思想家たちに注目してみたい。プルーストの作品 はどのように受け止められたのだろうか。 今回取り上げる作家は 4 人。独特の感性で「時間」のテーマや 「表現」の可能性を問う作家ナタリー・サロート、プルーストの描 く女性同性愛の場面にシビアにコメントする小説家シドニー=ガブ リエル・コレット、母と娘の関係に立脚して問題意識を風景化する 刺激的な芸術家マルグリット・デュラス、「ユダヤ」の観点を相対 化しながら広汎に論じる思想家ハンナ・アーレント。このような 個性豊かな女性たちが、プルーストの作品世界と時に交わりながら も、独特の視点からバリエーションに富んだ創作の時空を我々の前 に展開して見せてくれる。女性ならではの視点もあるいは浮び上が ってくるかも知れない。彼女たちはそこから、どのように自身の世 界を創り出していったのかもまた実に興味深い。 武田はるかがサロートを、吉川佳英子がコレットを、小川美登里 がデュラスを、合田正人が主にアーレントを取り上げ、それぞれの 立場からプルーストの世界を論じることになる。パネリストたちの 野心的で果敢なアプローチゆえに、内容はややもすると盛りだくさ んで余りにも果てしない広がりを繰り広げてしまうかも知れないが、 司会のベテランプルースティアン和田章男がこれをさばく。 「プルースト」「20 世紀の作家たち」「女性」などといった語が、 本企画のキーワードとして有機的に機能することを願うばかりだ。 特別講演 II 要旨 5 月 31 日(日)13 : 00 ‒ 14 : 15 3 号館 3201 « Les apparitions dans la littérature française » Daniel SANGSUE ( Université de Neuchâtel, Suisse ) Au début de L’Education sentimentale, Flaubert inaugure la rencontre de Frédéric et de Madame Arnoux par une phrase célèbre : « Ce fut comme une apparition ». Qu’entendait-il par cela ? A quelle sorte d’apparition pensait-il ? Une apparition de fantôme ? Une apparition de la Vierge Marie ? J’essaierai d’interpréter cette phrase énigmatique, qui réserve des surprises et permet de réfléchir aux rapports que Flaubert, auteur réaliste, entretient avec la Vierge, les revenants et le surnaturel. Au-delà de son cas, je m’ interrogerai plus largement sur le statut de l’apparition dans la littérature du XIX siècle et dans l’écriture en général. Car les personnages littéraires ne sont-ils pas toujours plus ou moins des fantômes et l’écriture une forme de nécromancie ? 主要著作:Le Récit excentrique, José Corti, 1987 ; La Parodie, Hachette, 1994 ; Stendhal et l’empire du récit, SEDES, 2002 ; La Relation parodique, José Corti, 2007 ; Fantômes, esprits et autres morts-vivants. Essai de pneumatologie littéraire, José Corti, 2011. 研究会 5 月 30 日(土) 10 : 00 ‒ 12 : 00 日本カミュ研究会 本館 1351(3 階) フローベール研究会 本館 1358(3 階) 日本ヴァレリー研究会 本館 1352(3 階) 日本スタンダール研究会 本館 1359(3 階) 18 世紀フランス研究会 本館 1353(3 階) 日本ジョルジュ・サンド研究会 本館 1360(3 階) バタイユ・ブランショ研究会 本館 1354(3 階) 日本クローデル研究会 本館 1361(3 階) パスカル研究会 本館 1355(3 階) 日本プルースト研究会 本館 1451(4 階) ラブレー・モンテーニュ・フォーラム 本館 1356(3 階) バルザック研究会 本館 1452(4 階) 日本マラルメ研究会 本館 1357(3 階) 日本フランス語学会 2 号館 2202(1 階) 同時開催:明治学院大学白金校舎図書館 特別展示企画 シュルレアリスムの雑誌コレクション 5 月 30 日(土) 8 : 45 - 20 : 00 31 日(日) 12 : 00 - 16 : 00 図書館 2 階(専用入り口は本館 2 階(地上階)の建物中央部にあります) 明治学院大学図書館は、欧米で発行されたダダとシュルレアリスム関係の書籍、雑誌、機関紙、写真、 パンフレット等からなる、日本有数のコレクション 170 点を所蔵しています。今回はその中からシュル レアリスムの雑誌約 20 点を特別展示します。ぜひお立ち寄りください。
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