み の ん だ だ よ り - 医療法人方佑会 植木病院

平成28年3月1日発行
みのんだだより 3月号
医療法人方佑会 植木病院
VOL.
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トピックス 症状から見る病気:便(排便)に異常があった時
外科
文野峯健
正常な便は、黄色から褐色がかった色で、粘液や血液などが付着していないバナナのような形の半ねり状の塊です。しかし、身体や心
身に関わる何らかの異常で腸に障害が起こると便は様相を変え、泥や水のような下痢便になったり、便がコロコロと硬くなったりしま
す。今回は、便の色調や性状でどういった病気が潜んでいるかをお話しします。
①赤い便が出る 便に赤い血が混じっている場合(いわゆる血便)は大腸からの出血が疑われ、近年
増え続けている大腸がんの早期発見ポイントとなります。便に少し血が混じっているくらいの出血の
場合、見落としてしまうこともあるので大腸がん検査(内視鏡、便潜血陽性反応検査)をお勧めしま
す。難病の潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患でも血便が見られることがあります。また、
痔でも出血することがあり、この場合は真っ赤な鮮血が多くみられます。とはいえ、痔だから大丈夫
だと決めつけず、念のため受診してください。痔だと思っていたら、大腸がんであったという例を数
多くみているからです。
大腸がんの内視鏡画像
②黒い便が出る 胃や十二指腸から出血すると便が黒くなります。これは血液中
このようになると便に赤い血が混じり
便が細くなります
のヘモグロビンという血色素が胃酸により黒色に変色し、便に混じるためです。
その色合いからタール便とも呼ばれ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がん、出血性
胃炎などが考えられ貧血になっていることも多くあります。
③白い便が出る 健康な便の色はビリルビンという胆汁色素によって黄(褐)色に
着色されます。肝臓で何らかの原因によるビリルビンの代謝異常や胆汁が足り
なくなるなどの排泄障害があると便は白っぽくなります。急性肝炎や胆管がん、
膵がん、胆管結石などの疾患である可能性があり、全身(特に眼球)が黄色く
なる黄疸がみられると大変危険な状態ですので、早めに受診するようにしまし
ょう。
引用 国立がん研究センター がん対策情報センター資料
④便が細くなる 血便と同様に大腸がん、特に直腸がんの症状のひとつです。
便が全体に細くなるのではなく、平べったい形になるなど健康な便とは異なる形状になるので注意が必要です。
⑤その他 排便回数や腹痛の有無、残便感などさまざまな症状といっしょに便からサインが出ています。そのサインを見落とさないこ
とが重要です。当然、健康な方でも 疲れやストレス、また食べたものによっては、下痢や便秘、血便などがみられることはあります
が、症状が続いたり気になると感じたら、外科の受診をお勧めします。
私のはまっていること
3階病棟 幸 紗耶香
モモクロ
リハビリテーション科 リハビリ講座
毎日運動して健康になろう!~生活習慣を見直してみましょう~
引用 「元気高齢者のための健康長寿ガイドブック」大阪府後期高齢者医療連合
引用 健康寿命をのばそう!
ホームページ
私の最近はまっていることは
モモクロです。いつでも全力で
ファンを夢中にさせて、ライブ
もすごく盛り上がります♪♪
ファンの方々とのつながりも
あり、すごく楽しいです!
これからもたくさんのライブ
に行きたいと思っています。
健康のために動き出してみよう!!
①『気づく』 自分自身の生活や環境の中で、運動する機会や環境があるのか?一度振り返ってみて「気
づく」ことから始めよう。
②『始める』 今より少しでも身体を動かす機会をつくることが、元気で健康的な身体をつくる第一歩で
す。まずは今の運動量に一日プラス 5~10 分を意識することが大事です。
(例:外を歩く、自転車から短距離の歩行に変える、階段の昇り降り)
③『達成する』 高齢の方の目安として一日合計 40 分身体を動かすことが目標です自分自身の現状と照らし合わせて、できる範囲から
少しずつ増やしていき、一日の中で運動している時間を増やしていこう。
④『つながる』 1 人で続けていくのは大変です。家族や仲間と運動をともにし、いっしょに行う楽しさや喜びを感じましょう。競うの
ではなく、お互いにできたことを認め合うと楽しんで続けることができます。
年齢とともに筋力や体力は低下しやすくなりますが、運動すれば何歳になっても若いころと同じように筋力は向上します。まずは達成
しやすい目標を立て、
「ちょっとだけ」から運動を始めてみましょう!(安川)
編集後記 当院は今年の6月に開院 30 周年を迎えます。6月12日(日曜日)に記念のイベントを開催します。焼きそばやフランクフルトなどの模擬
店やバイオリン・ビオラのコンサート、吹奏楽の演奏、ヨーヨー釣りなど縁日ブースで、日頃の感謝の気持ちを込めて、おとなから子供まで楽しめる
おもてなしをさせていただきます。みなさま、ぜひご参加ください。(わにごん)
発 行 者 : 植木孝浩(院長)
編 集 長 : 丹羽大輔(放射線)
編集委員: 黒田麻里(薬局)今城典子(看護部)中野好美(薬局)福山陽子(訪問)カメラマンうさ子(栄養科)