生活協同組合 パルシステム東京は 食を中心に「安全・安心なくらし」を組合員に パ ル システム 東 京 の 理 念 お届けする生協です。 INDEX 編集方針 生 活 協 同 組 合 パ ルシステム 東 京 は 、 「食べもの」 「地球環 「食べもの」 「地球環境」 「 人 」を 境」 「 人 」を 大 切 にした「 社 会 」の 実 現 に 向 け た 活 動 を ス 大 切 にし た「 社 会 」を つ くりま す テ ー クホ ル ダ ー の 皆 様 に ご 理 解 い た だくた め に 、毎 年 「 T S U N A G U 生 協・環 境・社 会 活 動 報 告 書 」を発 行して 2. 日本の食料自給力を強めるため、生産者とともに産直運動を発展させます す 。また 、大 き な 広 がりを 見 せ た「 指 定 便 」 「 見 守り活 動 」 境」 「 人 」に関 する活 動 の 中 から主 な も の を 報 告して いま 女性の社会参加を応援します 5. 平和、地球環境、福祉、たすけあいの活動を広げ、地域社会に貢献していきます ごあいさつ・生活協同組合とは・ 事業概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 本 冊 子 で は 、継 続 的 に 行って い る「 食 べ も の 」 「地球環 4. パルシステム東京について パルシステムグループ・組織概要・・・・・・・・・・・・・・・ 4 食べものの安全性にこだわり、生活者のくらしと健康を守ります 安全・品質・価格・産直・環境面でもっと優れた「商品」をつくります 編集方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 います。 1. 3. パルシステム東京の理念・2020ビジョン・・・・・ 2 「 新 電 力 事 業 」の 活 動 は 、特 集として 取り上 げ ました 。多 くの ステ ークホ ル ダ ー の 皆 様との コミュニ ケ ー ション の 特集 1.多様化する社会のニーズに応えるために・・・ 8 2.再生可能エネルギーを広げるために・・・・・・・・ 10 基 点とな るよう、事 業 の 特 徴 を 踏 まえた 報 告 を 心 が け て 食・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 います 。 1.安全な「食」を求めて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 2.商品の価値を伝える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 3.食料自給力の向上をめざして・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 ステークホル ダ ー 組 合 員 の 皆 様 、お 取 引 先 様 、行 政 、諸 団 体 な ど 組 合 員・事 業 と して 取り組 み を 進 める皆 様 、および 職 員 2 0 2 0ビ ジョン 1.地球温暖化を防ぐために・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 2.一人ひとりのくらし方を見直す・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 対象期間 と も に つ くる くらしと 地 域 地球環境・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 2015年4月1日∼2016年3月31日 3.身近な自然を守る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 パルシステム東京は、生活協同組合として、組合員のくらしを多様に創造し、 一人ひとりが輝いているコミュニティづくりと持続可能な資源循環型社会づくりをすすめます 1.地域とつながる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 対象範囲 パ ル シ ス テ ム 東 京 本 部 事 務 所 / 配 送 セ ン タ ー( 1 7ヵ所 )/ 福 祉 事 業 所( 2 6ヵ所 )/ 保 育 園(1ヵ所 ) 2.平和なくらしを守るために・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 3.被災地の復興を支援する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 人材育成・働く環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 くらし ❶組合員の多様なくらしを、 「安全」 「安心」 な商品とサービスで 支えている ❷組合員の活動が多彩に拡がり、 多様な参加が実現している ❸すべての事業と活動に、 「福祉」の視点を貫いている 2 地 域 ❶地域の活性化と調和につながる 事業と活動をつくりだしている ❷地域のNPOや行政等と連携し、 誰もが安心して住み続けることの できる地域をつくりだしている ❸地域性をいかした活動に、 誰もがいきいきと取り組むことが できる環境をつくりだしている リスクマネジメント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 社 会 ❶産直運動で日本の農林水産業を 守り、活力のある地域を うみだしている ❷平和で公正な社会づくりに向けた 運動をつくりだしている ❸資源循環型社会づくりに、 事業と運動の両面から 取り組んでいる 巻末資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39 お 問 い 合わせ 本冊子の内容等に関する ご意見、ご要望、お問い合わせは palsystem-tokyo@pal.or.jp もしくは右記QRコードからお寄せください。 3 パルシステム東京について ごあいさつ 協 同の力をつないで未 来へ くらし に 寄 り 添 っ た 事 業 改 革 を 2 0 1 5 年 、パ ル シ ス テ ム 東 京 が 合 併し 今 の 形 に なって から 2 0 年 が 経 ち ました 。 パ ルシステムでは 、 「 組 合 員 が 1 0 人 い れば 1 0 通りのくらしが ある」という考 えの も 合 併 時 約 1 4 万 人 だった 組 合 員 数 は 4 5 万 人 を 超 え 、宅 配 事 業 を 中 心 に 、福 祉 や と、そ れ ぞ れ のくらしに対 応 できる仕 組 み づくりを 行ってきました 。昨 年 からは 、若 電 力 分 野 で の 事 業と活 動 も 広 がり、社 会 的 責 任 も 大 きくなって き て い ま す 。 年 層 向 け の「 タ ベソダ 」、高 齢 者 向 け の「 き なりセレクト」、配 達 時 間 が 指 定 で きる 協 同 組 合 は「 協 」の 字 に 表 さ れ て い るように 、 「 力 」を たくさ ん 寄 せ て 集 め 、人 々 を 「 指 定 便 」と いう新し い サ ー ビ ス を 提 供し 、多 様 な ニ ー ズ に 応 え た ことで 組 合 員 つ な い だ 力 で 社 会 を 変 え る 運 動 で あ ると 考 え て い ま す 。商 品 づくりに お い て も は 増 加して い ま す 。T P P が 批 准 さ れようとする 中 、ずっと国 産 を 大 切 にし、国 内 農 業 を 守って き た パ ル システム 。生 産 者と組 合 員と想 い をひとつ に 食 料 自 給 力 を 高 くや ほ た て の 利 用 代 金 の 一 部 が 珊 瑚 の 養 殖 、海 を 守 る た め の 植 樹 な どに あ てら める運 動を進 めて いきます 。 れるの は そ の 一 例 で す 。 福 祉 では 、行 政との 見 守り協 定を積 極 的に進 めつ つ 、地 域になくてはならな い 存 在 「 力 」を つ な い で 社 会 を 変 え る 運 動 は 、事 業 の ほ か 、T P P や 遺 伝 子 組 み 換 え 食 品 を 目 指します 。また 、食 を 中 心とした パ ル システムらしい サ ービ ス 改 善 に 努 め な が へ の 反 対 運 動 、原 発 事 故 被 害 者 の 支 援 活 動 や 平 和 の 行 動 な ど さ ま ざ ま に 展 開 。 ら、 「 地 域に根ざした 総 合 サ ービ ス」を追 求します 。 世 界 の 子 ど も た ち へ の 平 和 カン パ や 福 島 の 子 ど も た ち へ の カン パ 、大 規 模 災 害 さらに、2 0 1 6 年 の 電 力 自 由 化 を 受 けて 、秋 から再 生 可 能 エネ ル ギ ー を 中 心とした 被 災 者 支 援 カン パ などに も 、そ の 数 字 に 大 き な 協 同 の 力 が 示 さ れ て い ま す 。 新 電 力 事 業 を 開 始し、組 合 員 が 選 択 で きるようにします 。そ のことで 、地 域 社 会と さら に 国 内 外 の 他 団 体 とも 広くつ な がり、次 世 代 へ と つ な が る 市 民 連 帯 経 済 と の 協 同や 持 続 可 能 な 社 会を目 指し、脱 原 発 運 動を進 めて いきます 。 して の 力 を 伸 ばし、社 会 を 変 える 力 を 創 造して い き た い と考 え て い ま す 。今 後 も 生活協同組合 パルシステム東京 私 た ちと手 を つ な い でくだ さるよう、よろしくお 願 い い たします 。 理事長 生 活 協 同 組 合とは 野々山 理恵子 商 品や環 境 政 策 などにつ いて考え方を は、組合員の生活の文化的・経済的改善向上を図ることを目的に設 共有する9(※)生協が、パルシステムグルー 立された組織です。 プを構成しています。パルシステム東京 一般の企業と違い、組合員自らが出資し、自分たちのくらし全般をよ はこのグループの中で、総事業高と組合 くしていくためにそれぞれが思いを寄せ合いながら組織の方針を 員数共に最大規模の生協です。 決め、それに基づいた商品・サービスを利用します。組合員一人ひと ※利用事業会員を含めると13生協 りが、生協という組織の「主体」なのです。 ●パルシステム連合会は みんなで 出資 運営 4 専務理事 パ ル システム グ ル ー プ パルシステム東京は生活協同組合です。生活協同組合(以下、生協) みんなで 生活協同組合 パルシステム東京 組合員一人ひとりが 主体 利用 組織概要 名 称 生活協同組合パルシステム東京 設 立 1970年4月1日 役 員 理事長 野々山 理恵子 パ ルシステムグ ル ー プ 会員生協 約193万世帯 専務理事 辻 正一 常務理事 佐藤 健二 パ ルシステム東 京 業務執行理事 高橋 成秀 業務執行理事 長屋 豊 パ ルシステム神 奈 川 ゆめコープ 商品開発、仕入れ、商品管理、物流、 パ ルシステム千 葉 情報システムを担当 パ ルシステム埼 玉 事 業 エリア 東京都全域(島嶼を除く) 本部所在地 東京都新宿区 配送センター 17ヵ所 パ ルシステム茨 城 福祉事業所 26ヵ所 商品やサービスの供給、福祉事業、 パ ルシステム山 梨 保育園 組合員活動の支援ほかを担当 パ ルシステム群 馬 ●それぞれの生協は みんなで 辻 正一 パ ルシステム福 島 パ ルシステム静 岡 職 員 数 1ヵ所 1,771人(定時職員含む) 組 合 員 数 45万0,710人 総 事 業 高 726億6,860万円 ※2016年3月末現在 5 パルシステム東京について 事業概要 宅配事業 福祉事業 保育事業 食の安全・環境に配慮した商品やサービスを組合員に 福祉事業所「陽だまり」では、デイサービス、訪問介護、ケア 2014年3月より新設の府中陽だまりの複合施設として お届けするパルシステム東京の基幹事業です。2015 マネジメント、認知症対応型デイサービス、グループホーム、 「ぱる★キッズ府中」を開園しました。木のぬくもりが感 年度供給高696億7,800万円、前年度比103.1%、予 福祉用具貸与を展開しています。2015年度福祉事業収入は じられるフロアで、園児とお年寄りが自然な形でふれあ 算比103.0%となりました。2015年度は注文用紙の 9億6,600万円、前年度比101.6%、予算比101.3%とな う共生ケアを設けています。2015年2月に行われた東 大型化と専用注文用紙の導入、選ぶで変わる「ほんも りました。通 所 介 護を中 心に介 護 報 酬 引き下 げ の 影 響を 京都認可外保育施設立ち入り調査の結果、A評価となる の実感! 」の取り組みなどにより好調に推移しました。 受けましたが、福祉事業全体では予算を達成しました。 また指 定 便 が 全センターで稼 働となり、 「タベソダ 」 また、パルシステム食材を中心とした食事提供は、デイサー 付されました。 ビ スセンタ ー 愛 宕 陽 だまりを 皮 切りに 、府 中 陽 だ まり、 休園日は毎月一回保育スペースの開放や食育講座など 八潮陽だまりにも広がっています。 を開催しました。 (スマホ向け注文アプリ)も新規加入を順調に伸ばす など、新たな取り組みが着実に浸透しつつあります。 「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証書」が交 府中陽だまり 配送センター ぱる★キッズ府中 ライフスタイルに合わせて選べるカタログや注文方法 注文 パルシステム東京 産直のおいしさと 組合員 配送センター数:17ヵ所 安心食材を 配送エリア:東京都全域 トラック台数:約730台 ご自宅までお届けする 組合員:45万0,710人 取扱商品数:毎週約3,000品目 法人組合員:693法人 お届け 方 針 策 定 にも 組合員の声を反映させています パルシステムは、商品づくりや改善・品質向上はもちろ ん、より利用しやすい事業に向けた改革や新しい取り 組みを積極的に進めるために、より多くの組合員の声 を活かす仕組みを構築しています。2015年度も「あな たの声をパルシステム東京へ2015」 ( WEBアンケー ト)を実施。昨年度実績を大きく上回る6,085件の声 が集まり、多くの組合員が運営に参画しました。 〈2015年度アンケート結果〉(一部抜粋、複数回答可) パルシステム東京の福祉事業に、 期待したいものは何ですか。 ●高齢者介護事業に積極的に取り組んでほしい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56.7% ●保育園など子育て事業に積極的に取り組んでほしい・・・・・・・・・・・・・・・・・・47.2% ●障がい者への支援に積極的に取り組んでほしい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29.5% 東日本大震災被災者支援活動のうち、今後も取り組むべき、 または取り組んでもらいたい活動をお答え下さい。 ●組合員ボランティアによる被災地支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36.2% ●組合員による復興支援活動への助成 (パル未来花基金) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・35.6% ●福島支援カンパ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25.4% ●都内避難者への支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24.8% ●医療機関における甲状腺検診の費用補助・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20.5% 6 7
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