報道関係者各位 プレス・リリース 2014 年 2 月 18 日 イー・アソシエイツ株式会社 イー・アソシエイツ、発行体の情報開示に関する プロ投資家アンケートを実施 ネット IR 支援サービスを提供するイー・アソシエイツ株式会社(東京 代表:椎名照雄) は、同社が運営する IR イベント配信サイト“カンパニー・ホットライン”にユーザ登録し ているプロフェッショナル投資家を対象に、企業の決算情報開示に関するアンケート調査 を実施しました。 決算説明会が同日に集中することに対しプロ投資家が対応に苦慮している実情に鑑み、プ ロ投資家が企業にどのような対応を求めているかを探ることが今回の調査の主な目的です。 調査結果の主なポイントを以下にご紹介致します。 プロ投資家はほぼ全ての企業に決算説明会の開催を求めています ・決算説明会について、小型株についても 55%のプロ投資家が開催を求めており、中型株 以上の企業に絞って開催を求めるプロ投資家の割合(44%)を上回っています。 年 2 回は電話会議での決算説明会開催を求めるプロ投資家が約 2/3 を占めています ・9 割弱(87%)のプロ投資家が全ての四半期について決算説明会の開催を求めています。 ・年4回の決算説明会開催を求めるプロ投資家の約 2/3(64%)が、内 2 回は電話会議での 開催を求めています。 4 割弱のプロ投資家が決算説明と事業計画等の非財務情報の説明を別に行うことを企業に 求めています ・約 6 割(62%)のプロ投資家が決算説明会において事業計画等の非財務情報についての 説明も求めています。 ・決算説明と事業計画等に関する説明を別に行うことを求めるプロ投資家も 4 割弱 (35% ) にのぼっています。 ・決算説明以上のものは求めないプロ投資家は 3%にとどまっています。 ほぼ全てのプロ投資家が決算説明会のネット配信(オンデマンド)を求めています ・ほぼ全て(99%)のプロ投資家が動画または音声でのオンデマンド配信を求めています。 ・動画配信を求めるプロ投資家と音声配信を求めるプロ投資家の割合は 6:4 になっています。 ・ほぼ全て(96%)のプロ投資家が質疑応答を含む決算説明会全体の配信を求めています。 プロ投資家も、企業による個人投資家への公正な情報開示を重要と考えています ・ほぼ全てのプロ投資家(94%)が、質疑応答部分を含む決算説明会全体の配信を個人投資 家に対しても行うべきだと考えています。 ・但し、決算説明会を個人投資家向けにライブ配信すべきとするプロ投資家はその半数に とどまり、残り 1/2 のプロ投資家は、オンデマンド配信(事後的配信)で足りると考えてい ます。オンデマンド配信での情報入手では、個人投資家は時間的に劣後することになりま す。 文字起こしへの需要がプロ投資家の間で高まっています ・9 割のプロ投資家が、決算説明会の文字起こし(トランスクリプト)を企業が自社サイト に掲載することを求めています。その内、約 2/3 が説明部分と質疑応答部分を含む説明会全 体の文字起こしを求めており、1/3 は質疑応答部分のみでよいとしています。 結論 ・決算説明会は同日に集中することが多いため、プロ投資家は対応に苦慮しています。 ・プロ投資家が最も求めている対応策は以下の3点に集約されます: ◆ 電話会議での決算説明会の開催 プロ投資家にとっては、説明会場への往復時間および会場間の移動の時間が 不要になり、大幅な時間効率の改善につながります。 ◆ 動画または音声によるオンデマンド・ネット配信 スケジュールが重なったため参加できなかった説明会の全容を事後的に把 握することがプロ投資家にとって可能になります。 ◆ 文字起こしの掲載 短い時間内に説明会全体の内容を把握できる文字起こしに対するプロ投資 家の需要が高まっています。米国では、トランスクリプトを自社 IR サイト に掲載することがベスト・プラクティスとみなされています。 ******************************************************************************* < 本件に関するお問い合わせ先> イー・アソシエイツ株式会社IR広報事業部 e-mail: info@e-associates.co.jp TEL:03−3556−1380 (平日 9:30∼17:30) 発行体の情報開示に係るアンケート調査結果 調査概要 ◆調査概要 【調査機関】 2014 年 1 月 7 日(火)~1 月 21 日(火) 【調査対象】 カンパニーホットライン登録の機関投資家 【調査方法】 Web アンケート 【回答総数】 138 名 (回答率 6.4%) ◆調査結果 調査結果 1.決算説明会について ・決算短信の開示だけでなく、決算説明会の開催を希望される企業の規模は? 過半数の投資家が、小型株につ いても説明会を開催してほし いと希望しており、中型株以上 を希望する投資家を上回って いる。 ・決算説明の方法および頻度に関してのご希望は? 8 割以上の投資家が年 4 回の説 明会を求めており、2 回を会場 で、2 回を電話会議でという方 法を求める投資家が、そのうち 7 割を占めている。 ・決算説明時の内容についてのご希望は? 6 割以上の投資家が、決算説明 のみにとどまらず、事業計画等 の説明を希望している。後日別 途、事業計画等の説明会を希望 する投資家も 4 割に上っている。 2.オンデマンドネット配信について ・決算説明会のネットでのオンデマンド配信のご希望は? ほぼ全ての投資家がオンデマ ンド配信を希望している。 動画と音声を希望する投資家 の割合は、6:4である。 ・オンデマンド配信を希望される方は、配信内容のご希望は? ほとんどの投資家が質疑応答 を含む説明会の配信を希望し ている。 3.その他 ・個人投資家への公正な情報開示に関して賛成するものは? 94%の投資家が、発行体は、 質疑応答部分を含めたオンデ マンド配信を個人投資家に向 けて行うべきだと考えている。 ただし、47%の投資家は、個人 投資家へのライブ配信は不要 だと考えている。 ・米国では決算説明の文字起こし(トランスクリプション)を自社サイトに掲載する企業 が増えています。日本企業にも文字起こしの掲載を望みますか? 6 割の投資家が説明会全体の文 字起こしを希望している。質疑 応答部分の文字起こしを希望 する投資家は 3 割であった。 ・電話会議を実施してほしい企業またはセクターがあれば、企業名、セクター名を 以下にご記入ください。 (フリー回答) ※決算開示及び説明会の時期の分散を希望する意見が多くみられている。 また、会場型説明に固執しない説明手法の多様化を希望する声がある。 (電話会議、オンデマンド) リース業界(三菱UFJリース、東京センチュリーリース、興銀リース、芙蓉リースなど) 紙パルプ、ガラス・土石セクター 鉄鋼・非鉄 時価総額2,000億円以上の企業はすべてやるべき。 また欧米企業のようにスクリプトも載せるべき 企業やセクターの要望ではありませんが・・・ ・決算説明会が同日に集中するのを回避してほし い。 半期/通期は会場説明会を希望するが、今のように説明会が同日に集中するようなら、全四半期 の説明会を電話でもライブ参加できるようにしてほしい ・米国で最近増えてきた(と感じる)「説明 会プレゼン資料はwebに掲載しない(動画ライブのみ)」というような流れにはならないようにしてほ しい 時期に応じて旬な企業およびセクター なるべく多くの事業会社に電話会議が普及することを希望します(会場説明は否定しません が)。時間が重なって参加できない企業もありますので、当日中(出来るだけ早いタイミングで) アーカイブ登録があるとたいへん助かります。 説明会(電話会議含む)の重複が多いため、すべての企業でオンデマンド配信を希望します。 文字起こしやオンデマンドの動画/音声などについては、投資家は「サービスしてくれるなら一番 サービスのいいものを(たとえ事業会社に手間がかかっても)」と考えるので、今回の質問の仕方 ではあまり生産的な回答は得られないのでは・・・と思いました。 銘柄・セクターを問わず、全て電話会議にして戴きたいです(中でも中小型株は必ずそうしてほ しい)。大型株についてもそうしてほしいですが、どうしても必要ならば説明会を開催し、同時にス トリーミング中継、及び録音データを後で聞けるようにするべきと考えます(Q&Aまで全編。もし一 部しか流せないのならばむしろQ&Aのみでも構わない)。これは、個人投資家への配慮ではな く、あくまでも物理的に出席できない海外機関投資家への配慮のためだということをご理解くださ い。個人投資家への対応はこれまでと変える必要は取り立ててなく、電話会議の案内状なども 機関投資家のみへの送付でよいと考えますし、会社のIRウェブサイトにもわざわざライブ配信用 の電話会議の電話番号やウェブリンクの詳細を掲載する必要はないと考えます(しても構わない が特別な新しい措置は必要ない)。 また、内容が逸れて恐縮ですが他に書くところがないので書 かせてください。日ごろから、会社側の情報管理や公正な情報開示に対する認識が甘いと考え ており、今後こういったことに責任をもって取り組んでいただきたいと考えております。事前に日 経新聞に決算内容や重大なニュース(リストラや社長交代、大型商品発売のタイミングなど)が リークされることが多すぎます。会社から正式にニュースリリースや東証を通じたリリースが発行さ れてこそ開示情報になるのですから、このようなすっぱ抜き(場合によってはわざとリークして市 場期待を操作していると考えられる)報道をいかになくすのか、社内できちんとご検討いただきた いです。 また、特に決算発表が集中する日についてはなるべく午前中の開示、電話会議の開 催をご検討いただきたいです。米国では朝6-7時に決算が開示され、8-9時には電話会議が執り 行われることは普通のことです。また、同じセクター内の各社様には、現状の決算発表が集中す る状態について改善していただければ幸いです(1日当り理想は2-3社、午前と午後に分散。多 くても一日当り4社の開示でなければ手が回らない。複数のセクターを掛け持ちで見ている場合 も多く、集中して決算が発表されている現状をどうにかしていただきたい) 以上
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