ホワイトペーパー

純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
Symfoware と JBoss の接続
富士通株式会社 レッドハット株式会社
ホワイトペーパー
2010/02/19
目次
1. 目次----------------------------------------------------------------- 1
2. はじめに------------------------------------------------------------ 2
2.1 本書の目的----------------------------------------------------- 2
2.2 富士通Symfowareについて---------------------------------- 2
2.3 JBoss Enterprise Application Platformについて--------- 3
3. 前提環境----------------------------------------------------------- 3
3.1 ソフトウェアのバージョン------------------------------------- 3
3.2 ソフトウェアの入手方法--------------------------------------- 4
3.2.1 富士通Symfoware--------------------------------------- 4
3.2.2 JBoss Developer Studio------------------------------- 4
3.3 システム構成-------------------------------------------------- 4
4. アプリケーションセットのセットアップ--------------------------- 5
4.1 アプリケーションセットの入手-------------------------------- 5
4.2 アプリケーションセットの展開-------------------------------- 5
4.3 ファイルの配置------------------------------------------------ 5
5. 富士通Symfowareのインストール------------------------------- 6
5.1 動作環境------------------------------------------------------- 6
5.2 インストール前の確認事項----------------------------------- 6
5.3 インストールの手順------------------------------------------- 7
6. JBoss Enterprise Application Platformのインストール----- 9
6.1 JBoss Developer Studioのインストール------------------- 9
7. 富士通Symfowareの設定---------------------------------------- 12
7.1 準備作業------------------------------------------------------ 12
7.1.1 環境変数の設定------------------------------------------ 12
7.1.2 共通資源格納用ディレクトリの作成-------------------- 12
7.2 RDBシステムのセットアップ--------------------------------- 13
7.2.1 Symfoware 管理コンソールWebAdminの起動------ 13
7.2.2 RDBシステムの作成------------------------------------- 14
7.3 データベースの作成手順------------------------------------- 15
7.4 データベーススキーマの作成-------------------------------- 15
7.4.1 データベースの定義------------------------------------- 15
7.4.2 データの格納--------------------------------------------- 16
8. JBoss Enterprise Application Platformの設定-------------- 17
8.1 JBoss Seamについて---------------------------------------- 17
8.2 インストール前の確認事項---------------------------------- 17
8.3 JBoss Developer Studioでの接続確認-------------------- 18
8.4 JBoss EAPでのデータソースの設定------------------------- 22
9. 接続動作確認----------------------------------------------------- 27
9.1 アプリケーションのインポート------------------------------- 27
9.2 JBoss EAPの起動-------------------------------------------- 28
9.3 アプリケーションの実行------------------------------------- 28
10. まとめ----------------------------------------------------------- 30
11. お問い合わせ先------------------------------------------------ 30
11.1 富士通製品について--------------------------------------- 30
11.2 レッドハット製品について---------------------------------- 30
富士通株式会社 / レッドハット株式会社
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
はじめに
2.1 本書の目的
富士通 (1) が提供するリレーショナルデータベースであるSymfoware (2)とレッドハット(3) が提供するJava EEアプリ
ケーションサーバJBoss ® Enterprise Application Platform (以下JBoss EAP)の接続方法について述べます。
本書を読んでいただくことによりSymfowareとJBoss EAPの組合せによる、インストールからデータソースの設定と接
続の構成をマスターすることが可能になります。
2.2 富士通Symfowareについて
インターネット技術の急速な発展に伴い、超大容量・高速通信技術を核とした基幹ネットワークが社会インフラとし
て続々と整備されてきました。また、携帯電話などの普及などにより、
「 だれでも、いつでも、
どこからでも」、欲しいデー
タをアクセスすることが可能となり、その利用者の数も爆発的に増加しています。
こうした背景のもと、企業における情報システムは、ビジネス継続性、ハイパフォーマンスといった安定稼動が求めら
れてきました。一方で、今日の厳しいビジネス環境においては、企業、社会で多数運用されている情報システムそれぞ
れに専任の技術者を用意することが困難な状況となっています。データベース運用管理者から、アプリケーション開発
者、エンドユーザーにわたるさまざまな操作を誰でも簡単に利用できるデータベースの操作環境が必要となってきて
います。
Symfoware Serverは、これらの情報システムにおけるさまざまなニーズに応えるデータベースです。高信頼、高性
能、セキュリティなどミッションクリティカルデータベースとして安定稼動を実現するための機能だけでなく、GUI操作
ツールや汎用的なアプリケーションインタフェースのサポートなど、常に利用者の視点に立った、使いやすく、幅広い操
作環境を実現するさまざまな機能を提供しています。
(1) http://jp.fujitsu.com/
(2) http://software.fujitsu.com/jp/symfoware/
(3) http://www.jp.redhat.com/JBoss/
(4) http://www.jp.redhat.com/JBoss/products/platforms/application/
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オープンソースJava EEサーバの連携
2.3 JBoss Enterprise Application Platformについて
オープンソースコミュニティで常に進化し続けるJBoss製品群をレッドハットではJBoss Enterprise Middlewareとし
て提供しています。JBoss Enterprise Middleware (5) は企業向け商用製品の総称です。その製品群に含まれるJBoss
Enterprise Application Platform(JBoss EAP) (6) はレッドハット株式会社が提供するオープンソースベースの商用ア
プリケーションサーバです。コミュニティで進化したJBoss Application Serverを基に、企業向け製品として厳しい品質
検査をパスした高性能、高信頼性のJava EE準拠アプリケーションサーバです。
レッドハットではRed Hat ® Enterprise Linux ®と共に企業システムを支える堅牢なアプリケーション基盤を提供しま
ミドルウェアのフルスタック
す。Red Hat Enterprise Linux 5.3 (7) からはOpenJDK 6がサポート対象となり、OS、JVM、
をサポートすることが可能です。
JBoss Enterprise Middlewareには、JBoss EAP以外にも、SOAを実現するJBoss Enterprise SOA Platform(JBoss
SOA-P) (8)、ポータル基盤であるJBoss Enterprise Portal Platform(JBoss EPP) (9) など用途に応じたミドルウェアを提
供しています。
(5) http://www.jp.redhat.com/JBoss/products/
(6) http://www.jp.redhat.com/JBoss/products/platforms/application/
(7) http://www.jp.redhat.com/rhel/
(8) http://www.jp.redhat.com/JBoss/products/platforms/soa/
(9) http://www.jp.redhat.com/JBoss/products/platforms/portals/
前提環境
3.1 ソフトウェアのバージョン
本書での利用ソフトウェアを以下に示します。
ソフトウェア名
製品名
データベースサーバ
Symfoware Server Standard Edition V10.0
アプリケーションサーバ
JBoss ® Enterprise Application Platform 4.3GA CP03
開発環境
JBoss Developer Studio 2.0
JDK
OpenJDK 6
OS
Red Hat ® Enterprise Linux ® 5.3
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3.2 ソフトウェアの入手方法
3.2.1 富士通Symfoware
以下のサイトで富士通のミドルウェアの会員登録を行っていただくことで、
「 Symfoware Server Standard Edition」
体験版のダウンロードが可能です。
http://software.fujitsu.com/jp/middleware/login.jsp
会員登録が完了したら、下記サイトより、製品名(Symfoware Server Standard Edition V10.0)を選択し、ソフトウェ
アをダウンロードしてください。
http://software.fujitsu.com/jp/middleware/softlook/
3.2.2 JBoss Developer Studio
レッドハットのJBoss製品は該当製品のサブスクリプションをご購入いただくことによりカスタマーサポートポータル
より入手(ダウンロード)が可能になります。評価でのご利用が必要な場合は巻末のお問い合わせ先にご連絡頂き、カス
タマーサポートポータルの評価キーを入手してください。
https://network.jboss.com/
既にお持ちのIDまたは評価IDを利用してカスタマーサポート
ポータルにログインしてください。ログイン後メニュー「ソフトウエ
ア、パッチ、Configアドバイザリをブラウズ」を選択してください。
製品で「JBoss Developer Studio Portfolio Edition」を、バージョ
ンで「2.0 for Linux」を選択し、
「 JBoss Developer Studio with
EAP linux-gtk binary download」をダウンロードしてください。
64ビット環境の場合は「JBoss Developer Studio with EAP
linux-gtk x86_64 binary download」になります。
Windows環境の場合は「JBoss Developer Studio with EAP
win32 binary download」をダウンロードしてください。
3.3 システム構成
以下にシステム構成図を示します。本書では、JBoss Enterprise Application PlatformとSymfowareを同一マシン
上にインストールするシステム構成とします。
PRIMERGY (32)
Red Hat Enterprise Linux 5.3
JBoss Developer Studio 2.0
JBoss Enterprise Application Platform 4.3GA CP03
Symfoware Server Standerd Edition V10.0
サーバプログラム/クライアントプログラム
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アプリケーションセットのセットアップ
4.1 アプリケーションセットの入手
本書では簡単なサンプルアプリケーションを利用して動作確認、接続/動作確認を行います。そのために利用するア
プリケーションセットを配布しています。本書を入手したサイトからの入手が可能です。ファイル名はmusicdaoapp.zip
です。アプリケーションセットを入手できない場合は巻末のお問い合わせ先にご連絡ください。
4.2 アプリケーションセットの展開
任意のディレクトリにmusicdaoapp.zipを展開してください。Red Hat ® Enterprise Linux ® 環境では書庫マネージャ
を利用して任意のディレクトリに展開をしてください。
本書ではこのインストールディレクトリ名をアプリケーションセットディレクトリと記述することにします。展開した
ディレクトリには以下の3つのディレクトリが含まれています。
4.3 ファイルの配置
Symfoware Serverにデータベース/スキーマ/テーブルを作成するための定義ファイルSymfo_dbscript.ddl、およ
びデータベースmusicに格納するサンプルデータSymfo_dbscript.sqlをRed Hat Enterprise Linux上に配置します。
Symfo_dbscript.ddl、Symfo_dbscript.sqlは、アプリケーションセットに含まれています。なおWindows環境の場合、
サンプルデータのSQLファイルはSymfo_dbscript_sjis.sqlを利用してください。
まず、任意のディレクトリを作成してください。(例:/tmp/symfo)
次に、[アプリケーションセットディレクトリ]>[Symfoware]にあるSymfo_dbscript.ddl、Symfo_dbscript.sqlを上記で
作成した任意ディレクトリへ配置してください。
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富士通Symfowareのインストール
Symfowareのサーバプログラム/クライアントプログラムをインストールします。
本章では、Red Hat ® Enterprise Linux ® へのインストール方法を説明します。
5.1 動作環境
ハードウェア環境:
Symfoware Serverを使用するためには、256メガバイト以上のメモリが必要です。
インストール時に必要なディスク容量:
Symfoware Serverを新規にインストールするためには、以下のディスク容量が必要です。
ディレクトリ
/
/usr
/var
/home
/opt
ディスク所要量 (単位: メガバイト)
0.1
0.1
30
0.0
480
サポートするファイルシステム:
Symfoware Serverでは、以下のファイルシステムをサポートしています。
● ext2
● ext3
サポートするTCP/IPプロトコル:
Symfoware Serverでは、TCP/IPプロトコルのバージョン4または6(IPv4またはIPv6)をサポートしています。
TCP/IPプロトコルのバージョン6のアドレスを使用する場合は、
リンクローカルアドレスを使用しないでください。
5.2 インストール前の確認事項
デフォルトのLANGに、
「 ja_JP.UTF-8」が設定されているかを確認します。本書では、システムのデフォルトのLANGを
「ja_JP.UTF-8」
として説明します。デフォルトのLANGは、/etc/sysconfig/i18nファイルに設定されています。
LANG="ja_JP.UTF-8"
SUPPORTED="ja_JP.UTF-8:ja_JP:ja"
また、GUIインストーラは/tmp配下を一時的に150メガバイト使用します。
/tmpに150メガバイトの空きを確保した状態で使用してください。
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5.3 インストールの手順
スーパユーザへの変更
以下のコマンドを実行して、システム上でスーパユーザになります。
# su Password:******
ファイルのマウント
ダウンロードしたファイルをサーバ上の任意のディレクトリに格納します。以下の手順でファイルを解凍したあと、
ファイルをマウントします。
# cd /home/download
# /bin/gunzip ダウンロードファイル名
(注1)(注2)
# mount -t iso9660 -r -o loop isoファイル名 /home/pkg
(注3)(注4)
(注1)ダウンロードファイルの格納先が/home/downloadの場合の例を示しています。
ダウンロードしたファイルを解凍すると約
600Mバイトのファイルが作成されます。十分な余裕があるディレクトリで実行してください。
(注2)3.2.1でダウンロードしたファイルのファイル名を指定します。
例)Symfoware Server Standard Edition V10.0.0(32bit)の場合:sf_serverse_linux-x86_1000.iso.zip
(注3)マウント先のディレクトリが/home/pkgの場合の例を示しています。マウント先ディレクトリには、
ファイルが存在しないこと
を確認しmountコマンドを実行してください。
(注4)解凍したファイルのisoファイル名を指定します。
例)Symfoware Server Standard Edition V10.0.0(32bit)の場合:sf_serverse_linux-x86_1000.iso
インストーラの起動
X端末よりguiinstaller.sh を実行し、インストーラを起動します。guiinstaller.sh を実行するコンソール画面上の環
境変数LANGには、
「ja_JP.UTF-8」を設定してください。
# LANG=ja_JP.UTF-8;exportLANG
# cd /home/pkg/linux
(注)
# ./guiinstaller.sh
(注)ファイルのマウントディレクトリが、/home/pkgの場合の例を示しています。
guiinstaller.sh を実行すると以下の画面が表示されます。
表示後、[インストール]をクリックしてください。
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インストールタイプの指定
右の画面が表示されますので、[標準]を選択し[次へ]ボタンをク
リックします。
インストール内容の確認
[インストール内容の確認]画面が表示されます。設定内容に問
題がない場合は、[次へ]ボタンをクリックしてください。[次へ]ボタ
ンをクリックするとインストール処理を開始します。
インストール終了の確認
インストールの処理結果を通知する[インストール結果]画面で、
インストールの終了を確認します。インストール完了後、インストー
ルログ、インストール用のシェルスクリプト、アンインストール用の
シェルスクリプトを保存する場合、[次へ]をクリックしてください。
保存せず、そのまま完了する場合は、[終了]をクリックしてくださ
い。
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JBoss Enterprise Application Platformのインストール
6.1 JBoss Developer Studioのインストール
ここではJBDSのインストールを行います。JBDSのモジュールはEAPが同梱されているものを利用します。EAPが既に
インストールされている環境であっても構いません。JBDSからEAPを起動する場合は、ポートの競合が起こるので他で
インストールされているEAPを停止しておく必要があります。
また、JBDSは日本語化されておりませんので、日本語化する場合はサードパーティ製のEclipse日本語化プラグイン
をご利用してください。
インストーラの起動
Red Hat ® Enterprise Linux ® 環境の場合は端末を開きます。Windows環境の場合はコマンドプロンプトを開きま
す。コマンドラインよりJavaコマンドに引数jarを指定してJBDSのインストーラを起動します。
java –jar jbdevstudio-eap-linux-gtk-2.0.0.GA-R200903141247-H4.jar
EULAの確認
エンドユーザライセンスアグリーメント(EULA)の確認をして
Nextボタンをクリックしてください。
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インストールフォルダの選択
任意のインストールフォルダの選択しNextボタンをクリックして
ください。
Java VMの選択
Java VMを選択します。OSデフォルトもしくは、任意で指定する
ことも可能です。選択後Nextボタンをクリックしてください。
EAPの選択
同時にEAPをインストールしますので、
「 Yes」を選択してくださ
い。Nextボタンをクリックしてください。
インストールサマリの確認
インストールサマリを確認し、Nextボタンをクリックしてくださ
い。
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インストールの開始
インストールが開始されます。終了後Nextボタンをクリックして
ください。
ショートカット
ショートカットの作成を設定し、Nextボタンをクリックしてくださ
い。
インストールの終了
これで全てのステップが完了です。Doneボタンをクリックしてく
ださい。
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富士通Symfowareの設定
ここではインストールしたSymfowareにアプリケーションで利用するデータベーススキーマを作成します。
7.1 準備作業
7.1.1 環境変数の設定
SymfowareのRDBコマンドおよびmanコマンドを使用するために必要な環境変数を設定します。
● bashの場合
$ LANG=ja_JP.UTF-8 ; export LANG (注1)
$ PATH=/opt/FJSVrdb2b/bin:$PATH ; export PATH
$ LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH ; export
LD_LIBRARY_PATH
$ RDBNAME=rdbsys1 ; export RDBNAME (注2)
$ MANPATH=/opt/FJSVrdb2b/man:$MANPATH ; export MANPATH
● tcshの場合
% setenv LANG ja_JP.UTF-8 (注1)
% setenv PATH /opt/FJSVrdb2b/bin:$PATH
% setenv LD_LIBRARY_PATH
/opt/FJSVrdb2b/lib:/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:$LD_LIBRARY_PATH
% setenv RDBNAME rdbsys1 (注2)
% setenv MANPATH /opt/FJSVrdb2b/man:$MANPATH
本書では、環境変数LANGに設定するシステムのデフォルトロケールを「ja_JP.UTF-8」
として説明します(注1)。
また、RDBNAMEに設定するRDBシステム名は、
「 rdbsys1」
としています(注2)。
7.1.2 共通資源格納用ディレクトリの作成
Symfowareの共通資源を配置するディレクトリを事前に作成します。
ここで作成したディレクトリは、
「 7.2.2 RDBシステムの作成」で指定します。
● rdbsys1:共通資源の格納ディレクトリ(例:/home/rdbsys1)
RDBシステムを作成するために300Mバイト程度の空き容量が必要です
●rdbsys1ディレクトリ配下に、Symfowareが使用する各資源を格納するための以下のサブディレクトリを作成します。
サブディレクトリ名
格納する資源名
/home/rdbsys1/log
ログファイル
/home/rdbsys1/dir
RDBディレクトリファイル
/home/rdbsys1/dic
RDBディクショナリ
/home/rdbsys1/perf
パフォーマンスデータ格納ファイル
/home/rdbsys1/core
コアファイル
/home/rdbsys1/dbsp
データベーススペース
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7.2 RDBシステムのセットアップ
データベースを作成する前に、RDBシステムを作成します。
RDBシステムは、Symfowareが提供するGUIツール WebAdmin を使用して作成します。
Symfoware体験版でのRDBシステムの作成手順についての詳細は、下記より入手可能な「Symfoware インストー
ル・セットアップガイド」を参照してください。
http://software.fujitsu.com/jp/middleware/tools/
7.2.1 Symfoware 管理コンソールWebAdminの起動
ブラウザに以下のURLを指定し、WebAdminの起動画面を表示します。
http://hostname:ポート番号/WebAdmin/start.html
hostnameには、サーバのドメイン、サーバのIPアドレス、または
ホスト名を指定します。
ポート番号には、デフォルトでインストールした場合 26510 が
指定されます。インストール時に変更した場合は、変更したポート
番号を指定して下さい。
表示された画面で、[Symfoware WebAdmin]リンクをクリック
します。ログイン画面が表示されますので、RDBシステムをセット
アップするOSのユーザIDとパスワードを入力し、ログインします。
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7.2.2 RDBシステムの作成
画面の左フレームで、[DBサーバ]をクリックすると、[RDBシステ
ム作成]画面が表示されます。GUI画面の指示に従って操作を進め
ていくことにより、RDBシステムを作成することができます。
WebAdminの操作についての詳細は、
「 WebAdminヘルプ」を参
照してください。
「WebAdminヘルプ」は、WebAdmin画面上の[ヘ
ルプ]ボタンをクリックすることで参照できます。
WebAdminの各画面で入力するRDBシステムの設定内容を下表
に示します。
■RDBシステム情報の入力(1/3)
設定項目
設定内容
RDBシステム名
rdbsys1
システム規模
小規模
システム構成
単一システム(ファイルに配置)
自動起動停止
自動起動停止を行わない(チェックしない)
■RDBシステム情報の入力(2/3)
下記以外は、
デフォルトの値をそのまま使用します。
設定項目
設定内容
ログ管理割付けディレクトリ名
/home/rdbsys1/log
BIログ管理割付けディレクトリ名
/home/rdbsys1/log
AIログ管理割付けディレクトリ名
/home/rdbsys1/log
ログインデックス割付けディレクトリ名
/home/rdbsys1/log
RDBディレクトリ割付けディレクトリ名
/home/rdbsys1/dir
RDBディクショナリ割付けディレクトリ名 /home/rdbsys1/dic
■RDBシステム情報の入力(3/3)
下記以外は、
デフォルトの値をそのまま使用します。
設定項目
設定内容
コアファイル出力先ディレクトリ名
/home/rdbsys1/core
パフォーマンスデータ出力先ディレクトリ名 /home/rdbsys1/perf
リモート接続で使用するポート番号
26551(注)
(注)ポート番号は、未使用、かつ重複しないポート番号を指定してください。
■RDBシステム起動
RDBシステムメニュー画面で、
【 RDBシステム起動・停止】タブを選択し、
【 起動】ボタンをクリックします。
正常終了しました。のメッセージを確認し【終了】ボタンをクリックします。
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7.3 データベースの作成手順
ここではデータベースの作成手順を説明します。以下の実施手順は7.4で記載されています。
1. データベース名を定義します。
2. データベーススペースを定義します。
3. スキーマおよび表の論理構造を定義します。
必要に応じて、インデックス、ビュー、
プロシジャルーチン、
ファンクションルーチン、
トリガ、順序、一時表を定義します。
4. データを格納します。
上記定義はSymfo_dbscript.ddlファイルに記述されています。このファイルを実行することでデータベースが定義で
きます。
7.4 データベーススキーマの作成
7.4.1 データベースの定義
Symfowareのrdbddlexコマンドを使用して、データベースを定義します。rdbddlexコマンドでは、4.3で配置した
Symfo_dbscript.ddlファイルを指定します。
例)/tmp/symfo/にSymfo_dbscript.ddlを配置した場合
rdbddlex
-d music
/tmp/symfo/Symfo_dbscript.ddl
データベース名指定
定義ファイルの絶対パス指定
定義ファイルの記述内容を以下に示します。
定義ファイル(Symfo_dbscript.ddl)の内容
CREATE DATABASE music;
CREATE DBSPACE DBSP2 ALLOCATE FILE /home/rdbsys1/dbsp/TESTDB2.dbs ATTRIBUTE
SPACE(1000M);
CREATE SCHEMA music;
CREATE SEQUENCE music.ARTISTID INCREMENT BY 1 START WITH 1;
CREATE TABLE music.artist (
ARTISTID SMALLINT DEFAULT music.ARTISTID.NEXTVAL NOT NULL
, ARTISTCATEGORY VARCHAR(255) NOT NULL
, ARTISTNAME VARCHAR(80)
, ARTISTKANA VARCHAR(80)
, ARTISTDESCRIPTION VARCHAR(30000)
, PRIMARY KEY (ARTISTID)
) ON DBSP2;
CREATE INDEX music.artist.art_ix KEY (ARTISTID) ON DBSP2;
CREATE SEQUENCE music.MEDIAID INCREMENT BY 1 START WITH 1;
次項に続く
富士通株式会社 / レッドハット株式会社
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
前項の続き
CREATE TABLE music.media (
ARTISTID SMALLINT DEFAULT 0 NOT NULL
, MEDIAID SMALLINT DEFAULT music.MEDIAID.NEXTVAL NOT NULL
, MEDIATYPE VARCHAR(255) NOT NULL
, MEDIACATEGORY VARCHAR(255) NOT NULL
, MEDIATITLE VARCHAR(80) NOT NULL
, MEDIATIME VARCHAR(120)
, MEDIAYEAR VARCHAR(30)
, MEDIADESCRIPTION VARCHAR(30000)
, PRIMARY KEY (MEDIAID)
) ON DBSP2;
CREATE INDEX music.media.media_ix KEY (MEDIAID) ON DBSP2;
CREATE SEQUENCE music.MUSICID INCREMENT BY 1 START WITH 1;
CREATE TABLE music.music (
ARTISTID SMALLINT DEFAULT 0 NOT NULL
, MEDIAID SMALLINT DEFAULT 0 NOT NULL
, MUSICID SMALLINT DEFAULT music.MUSICID.NEXTVAL NOT NULL
, MUSICTITLE VARCHAR(80) NOT NULL
, MUSICTIME VARCHAR(120)
, MUSICTRACK SMALLINT
, MUSICDESCRIPTION VARCHAR(30000)
, PRIMARY KEY (MUSICID)
) ON DBSP2;
CREATE INDEX music.music.music_ix KEY (MUSICID) ON DBSP2;
7.4.2 データの格納
データ格納用のアプリケーションを作成して、データを格納します。データの格納には、INSERT文を使用します。4.3
で配置したサンプルデータを、次のコマンドを用いてデータベースに挿入します。
例)/tmp/symfo/にSymfo_dbscript.sqlを配置した場合
$ rdbexecsql –s music –i /tmp/symfo/Symfo_dbscript.sql
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JBoss Enterprise Application Platformの設定
ここではJBDSを利用しSymfowareとの接続設定と接続確認をします。また、EAPでのデータソース設定についても
解説します。環境はJBDSを利用してSeamのアプリケーションを作成します。その際にデータソースの設定も自動で設
定されます。
8.1 JBoss Seamについて
JBoss ® SeamはJBoss EAPに含まれる次世代のフレームワークです。Web層のフレームワークJSF(JavaServer
Faces)とサーバサイドコンポーネントEJB 3をシームレスに利用または開発することができるフレームワークです。
Seamを利用することにより、画面よりEJBを容易に呼び出すことが出来ます。EJBを利用しない場合はPOJOを利用する
ことも可能です。またクライアントとのセッション情報もSeamがスコープに応じで管理し、開発者はビジネスロジック
以外の煩わしい開発から解放されることになります。
またJBoss SeamはJava EEの次の仕様、Java EE 6に含まれるJSR 299 Contexts and Dependency Injection for the Java EE platform (10) のペースにもなっています。
Seamの開発者はJBoss Hibernateの開発者でもあるGavin Kingであり、JSR 299のスペックリード
もGavin Kingです。Seamの最新動向については以下のサイトから確認することが出来ます。
http://seamframework.org/
8.2 インストール前の確認事項
JBDSではJava開発環境を利用します。利用するオペレーティングシステムにJava開発環境がインストールされてい
ることを以下コマンドより確認してください。正しくバージョン番号が表示されればインストールされていることになり
ます。
java –version
正しく表示されない場合はJava開発環境がインストールされていない可能性がありますのでオペレーティングシステ
ムの管理者にお問い合わせください。
(10) http://jcp.org/en/jsr/detail?id=299
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オープンソースJava EEサーバの連携
8.3 JBoss Developer Studioでの接続確認
JBDSの起動
ショートカットからJDBSを起動します。ここでは「7.1 準備作業」
で設定したSymfowareの環境変数がオペレーティングシステムで
有効になっている必要があります。環境変数が有効になっていな
い場合は、コマンドラインより有効にし、JDBSのインストールディ
レクトリ/eclipseにあるeclipseを実行し起動してください。起動後
スプラッシュ画面が表示され、ワークスペースの場所を聞かれます
ので、任意のワークスペースを選択してください。
パースペクティブの選択
JBDSが起動し「ようこそ」画面が表示されますので、
「ワークベン
チ」をクリックしてください。この画面は初めて起動したときのみ表
示されます。
「Seam」パースペクティブが表示されますので、
「ウィンドウ」「パースペクティブを開く」
「
- その他」を選択し、
「データベース開
発」パースペクティブを選択してください。
データベース接続の作成
左ペインの「データベース接続」を右クリックし「新規」を選択し
てください。
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オープンソースJava EEサーバの連携
新規接続プロファイルが表示されますので、
「 汎用JDBC」を選択
し、
「名前」を「Symfoware」
とし、
「 次へ」ボタンをクリックしてくだ
さい。
ドライバーの左にある新規ドライバー定義アイコンをクリックし
ます。
新規ドライバー定義で、汎用JDBCドライバーを選択しドライ
バー名を「Symfoware」
とします。
「Jarリスト」タブを選択し、SymfowareのJDBCドライバを指定し
ます。jarファイルはfjsymjdbc2.jarとなります。
ディレクトリは以下の表を参照してください。
● Red Hat Enterprise Linuxの場合
ディレクトリ
/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib
● Windowsの場合
ディレクトリ
C:\SFWCLNT\JDBC\fjjdbc\lib
今回利用するJDBCドライバはディレクトリ
/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/libにあるfjsymjdbc2.jarです。(右の画面
はWindowsの場合です。)
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「プロパティー」タブを選択し、JDBCのプロパティを以下表のと
おり設定し、
「OK」ボタンをクリックします。
プロパティ名
設定値
データベース名
MUSIC
ドライバークラス
com.fujitsu.symfoware.jdbc.SYMDriver
ユーザーID
root
接続URL
jdbc:symford://データベースホスト名
またはIPアドレス:データベース
リッスンポート番号/MUSIC ;schema=MUSIC
「データベースリッスンポート番号」には、
「7.2.2 RDBシステムの作
成」時に設定した、
「リモート接続で使用するポート番号」の値(26551)
を指定します。ポート番号を変更した場合は、変更後のポート番号を
記述します。
「データベースホスト名またはIPアドレス」は、Symfoware
とJBDSを同一環境で利用する場合はlocalhostとします。
ドライバー・クラスは「クラスの参照」をクリックします。
ドライバがリ
ストされますので「com.fujitsu.symfoware.jdbc. SYMDriver」
を選択し
てください。
データベースのパスワードを設定し、
「接続のテスト」ボタンをクリ
ックします。pingが正常に完了することを確認してください。
パスワードの保管をクリック後「次へ」ボタンをクリックします。
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
要約画面で設定内容を確認し、
「完了」ボタンをクリックします。
接続の確認
作成したデータベース接続「Symfoware」を右クリックし
「接続」
を
選択し接続します。正しく接続されない場合は、設定の手順を再確認
してください。
接続されたら左ペインの「MUSIC」
「スキーマ」
「MISIC」
「テーブル
」の順でツリーを展開します。
「ARTIST」
テーブルを右クリックし、
メニュー「データ」
「サンプルコ
ンテンツ」を選択します。SELECTクエリが発行されますので、結果タブ
に選択結果データが表示されれば設定は完了です。
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
8.4 JBoss EAPでのデータソースの設定
JBDSの起動
起動していない場合はJDBSを起動します。ワークスペースは
「8.1 JBoss Developer Studioでの接続確認」で利用したワークス
ペースを選択してください。パースペクティブはSeamを利用しま
す。
Seamプロジェクトの作成
メニュー「ファイル」
「
- 新規」
「
- Seam Webプロジェクト」を選択し
Seamのプロジェクトの作成を開始します。
「Seam Webプロジェクト」画面でプロジェクト名を
「musicdaoapp」
とし構成を「動的WebプロジェクトSeam 2.0」を
選択し「次へ」ボタンをクリックします。
「Webモジュール」画面ではデフォルトのまま「次へ」ボタンをク
リックします。
「JSF機能」画面ではデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックし
ます。
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
「Seamファセット」画面では、接続プロファイルを「8.1 JBoss
Developer Studioでの接続確認」で作成した「Symfoware」を選
択します。
「編集」ボタンをクリック後、
「 JDBC接続プロパティー」画
面で「接続のテスト」ボタンをクリックしデータベースと正しく接続
できるか確認します。元の画面に戻り、
「 DB Tables already exist
in database」をチェックし、
「 完了」ボタンをクリックします。尚、
データベースタイプはここでは任意のものを選択してください。
以上で、
「musicdaoapp」プロジェクトが完成します。
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
データソース設定ファイルの確認
パッケージエンスプローラウィンドゥで「musicdaoapp」プロ
ジェクトツリーを展開します。
「 resource」ディレクトリの
「musicdaoapp-ds.xml」を開きます。このファイルがJBoss EAPの
JDBCデータソースファイルになります。
このデータソースファイルをデプロイディレクトリにデプロイす
ることによりJDBCデータベースとの接続が作成されます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE datasources
PUBLIC "-//JBoss//DTD JBOSS JCA Config 1.5//EN"
"http://www.jboss.org/j2ee/dtd/jboss-ds_1_5.dtd">
<datasources>
<local-tx-datasource>
<jndi-name>musicdaoappDatasource</jndi-name>
<connection-url>
jdbc:symford://10.64.193.222:27000/MUSIC;schema=MUSIC
</connection-url>
<driver-class>
fujitsu.symfoware.jdbc.SYMDriver</driver-class>
<user-name>root</user-name>
<password>redhat</password>
</local-tx-datasource>
</datasources>
設定されている主なプロパティは以下になります。
プロパティ名
設定値
local-tx-datasource
XAを利用しないデータソース
jndi-name
このデータソースのJNDI名
connection-url
JDBCドライバ接続URL文字列
driver-class
JDBCドライバクラスの完全修飾名
user-name
接続を作成するときに使用されるデフォルトのユーザー名
password
接続を作成するときに使用されるデフォルトのパスワード
その他のJDBCデータソース設定のプロパティの詳細についてはマニュアル「サーバー設定ガイド」(11)を参照してください。
(11) http://www.redhat.com/docs/ja-JP/JBoss_Enterprise_Application_Platform/4.3/html/
Server_Configuration_Guide_CP04/Connectors_on_JBoss-Configuring_JDBC_DataSources.html
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
JBoss EAPでのSymfowareの設定
右下ペインの「JBossサーバー・ビュー」
ウィンドウを表示します。
ここ
で、サーバ「jboss-eap」を選択し、右クリックをして
「開く」
メニューを選
択します。
サーバ「jboss-eap」の概要が表示されます。
ここで、
「起動構成を開
く」
をクリックします。
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
「起動構成のプロパティー」画面が表示されます。
「クラスパス」のタ
ブを選択します。
「ユーザーエントリー」を選択し、
「外部JARの追加」ボタンをクリック
します。
ここで、SymfowareのJDBCドライバを指定します。今回利用す
るJDBCドライバはディレクトリ/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/libにある
fjsymjdbc2.jarです。選択後「適用」ボタンをクリックします。
(右の画面はWindowsの場合です。)
次に「環境」
タブを選択します。
で新規ボタンをクリックし、以下の変
数を新規で追加します。
Red Hat Enterprise Linuxの場合
プロパティ名
設定値
LD_LIBRARY_PATH
/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin
/opt/FJSVrdb2b/lib
Windowsの場合
プロパティ名
設定値
Include
C:\SFWCLNT\ESQL\INCLUDE
Lib
C:\SFWCLNT\ESQL\LIB
Path
C:\SFWCLNT\JDBC\fjjdbc\bin;C:\SFWCLNT\ESQL\BIN;C:\Windows\ESQL\BIN
設定が完了したら
「適用」ボタンをクリック後、
「OK」ボタンをクリック
します。
「適用」ボタンをクリックしないと反映されませんので注意が必
要です。
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
接続動作確認
この章ではJBoss ® Enterprise Application Platform上で動作するアプリケーションをデプロイし、Symfowareから
データが取得できるかの確認をします。
9.1 アプリケーションのインポート
パッケージエンスプローラウィンドゥで「musicdaoapp」を右ク
リックし、
「インポート」メニューを選択します。
「インポート」ウィンドウが表示されますので、ファイルシステム
を選択し「次へ」をクリックします。
アプリケーションセットディレクトリ以下のディレクトリ
「musicdaoapp」を選択して「完了」ボタンをクリックします。
上書きのダイアログが表示されますので「すべてはい」をクリッ
クしインポートを完了させます。
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
9.2 JBoss EAPの起動
JBoss EAPを起動して作成した「musicdaoapp」プロジェクトを
デプロイします。プロジェクトのデプロイと同時にJDBCデータソー
スもデプロイされます。右下ペインの「JBossサーバー・ビュー」
ウィンドウを表示します。ここで「musicdaoapp」Webアプリケー
ションと
「symfoware-ds.xml」JDBCデータソースが同期されてい
ることが確認できます。インポートしたアプリケーションを再デプ
ロイするために、
「musicdaoapp」Webアプリケーションを右ク
リックし、
「Full Publish」をクリックし同期します。
このウィンドウで「jboss-eap」を選択し、
「 サーバを始動」ボタン
をクリックします。JBossサーバが起動を開始します。
「コンソール」ウィンドウでJBoss EAPの起動シーケンスを確認
できます。例外が出ていなければ起動成功となります。
9.3 アプリケーションの実行
JBoss EAPが起動していない場合は起動してください。パッケー
ジエンスプローラウィンドゥで「musicdaoapp」を選択し、メニュー
から「実行」
「
- 実行」を選択します。
「次を実行」ダイアログで「サーバーで実行」を選択し「OK」ボタ
ンをクリックします。
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「次を実行」ダイアログで対象のサーバが選択されていることを
確認し「次へ」ボタンをクリックします。
対象のプロジェクトが構成プロジェクトに含まれていることを確
認し、
「完了」ボタンをクリックします。
デプロイが完了すると、内部ブラウザが表示されアプリケーショ
ンのトップ画面が表示されます。画面の上部にあるArtistSerachリ
ンクをクリックします。
「検索」ボタンをクリックします。インプットボックスにアーティス
ト名の検索条件を入力してもかまいません。
検索結果画面に、アーティストの一覧が表示されます。
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純国産高信頼・高性能データベースと
オープンソースJava EEサーバの連携
まとめ
富士通の企業システム向けデータベースSymfowareとレッドハットの企業向けアプリケーションサーバJBoss ®
Enterprise Application Platformの接続方法について述べてきました。
SymfowareとJBoss EAP標準の方法で接続をすることが来ます。JBoss EAPについて本書ではJBoss Developer
Studioを中心に説明をしました。アプリケーションはJDBC互換アプリケーションであれば動作をします。
まずは製品を入手して実際に利用してみてください。本書が、少しでもSymfowareとJBoss EAPを利用するためのお
手伝いになればと思います。
お問い合わせ先
11.1 富士通製品について
富士通製品、サービスについては、下記にお問い合わせください。
富士通コンタクトライン
電話番号:0120-933-200
サービス時間:9:00∼17:30(土・日・祝日・年末年始を除く)
また、Symfowareについては、下記サイトの「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。
http://software.fujitsu.com/jp/symfoware/contact/
11.2 レッドハット製品について
レッドハットの製品、サービスに関するご購入前の一般的なお問い合わせ先を以下に示します。カスタマーサ
ポートポータルの評価キーを入手する場合はその旨を下記連絡先宛てにお申し付けください。
セールス オペレーションセンター(SOC)
電話番号:0120-266-086(携帯電話からは03-5798-8510)
メールアドレス: sales-jp@redhat.com
サービス時間:平日9:30∼18:00
お問い合わせURL:http://www.jp.redhat.com/contact/
改定履歴
日付
バージョン
平成22年2月19日
バージョン 1.0リリース
著者
会社
担当個所
富士通株式会社
Symfoware全般
レッドハット株式会社
JBoss EAP、JBDS全般
Copyright © 2010 Red Hat, Inc. and Fujitsu Limited
JBossは、米国およびその他の国で登録されたRed Hat, Inc.の商標です。Linux® は、米国およびその他の国におけるLinus Torvalds氏の登録商標です。
Symfowareは、富士通の登録商標です。
その他の商標はそれぞれの権利者の財産です。
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