ニュースリリース マーシュ:第一四半期においては国際的な財物保険料率は堅調 巨大災害リスクと非巨大災害リスク双方において料率は上昇傾向 2012年4月10日 ニューヨーク 本日マーシュよって発行された報告書によれば、国際的な財物保険料率は2012年第一四半期において は引き続き堅調であるとされています。2012年1月から3月にかけて深刻な巨大災害が発生しなかっ たにも関わらず、ほとんどの地域で巨大災害リスクと非巨大災害リスク双方において料率が上昇しま した。 マーシュのグローバル・インシュランス・マーケット・ブリーフィング:2012年第一四半期版によれ ば、財物保険市場の変化の主要な要因として、2011年の巨大自然災害に起因する保険損害歴が挙げら れます。また事業中断のような主要なリスク分野においても、これらの損害の影響を受けており、世 界的に保険会社はより構外利益のような事業中断リスクに対して慎重な引受姿勢になってきており、 引受にあたり詳細な情報を求めます。加えて、2011年に導入された保険会社のリスクモデルの変化が 2012年第一、第二四半期にかけての財物保険料率の上昇に弾みをつける可能性があります。 米国においては、巨大自然災害リスクの料率は概ね10パーセントから20パーセント上昇し、一方で、 非巨大自然災害リスクの財物案件については概して最大10パーセントの上昇です。但し、顧客固有の エクスポージャー、事業地域および巨大自然災害カバーの限度額によっては、より高水準な料率を求 められるケースが見受けられました。損害の影響のあった国では、巨大自然災害リスクの料率は、巨 大自然災害のないリスクに比べ、引き続き高騰しています。 マーシュの米国リスクプラクティスリーダーのディーン・クリスラは次のように述べています。「グ ローバル財物保険市場において、企業物件は引き続き上昇傾向の兆候を見せており、特に巨大災害リ スクについては顕著です。米国における財物保険市場は変遷状態が続き、現行保険料率の維持または それ以下での更改というよりは、更改保険料率が上昇する可能性が高いと見られます。私どもは、平 均的な料率の上昇率が前月比で上昇する傾向があり、このような傾向は短期的に続くものであると見 ています。 Page 2 マーシュの報告書によれば、その他の主要な第一四半期の傾向は以下のような項目が含まれます: ・ ユーロ圏の企業の信用力に対する持続的な不安により、全世界的に取引信用保険の需要が増えて います。この傾向はアジアにおいて最も顕著で、四半期につき最大 60%の取引信用保険の需要が 伸びています。 ・ 米国の労働者災害補償保険は、保険金請求の頻度と損害額が依然として増加しているため、根本 的にロス悪化の基調が続いています。 ・ 中国における昨年の傾向が持続し、典型的な事例として、米国での事故歴のある企業の役員賠償 責任保険の料率が大幅に上がっています。2012 年第一四半期においては、料率は平均 20 パーセ ントから 50 パーセント上昇しています。 マーシュ・インクについて 保険仲介とリスクマネジメントの世界的リーディングカンパニーであるマーシュ・インクは、お客様 と一体となり、革新的な各業界特有のソリューションを定義、設計、提供し、お客様の成功を支援し ています。約 25,000 名の従業員が 100 ヶ国以上のお客様にサービスを提供しています。マーシュは、 リスク、戦略そして人的資本の分野でお客様にアドバイスとソリューションを提供するグローバルプ ロフェッショナルサービスカンパニーであるマーシュアンドマクレナンカンパニーズ(ニューヨーク 証券取引所上場、取引銘柄は MMC)の 100%出資子会社です。マーシュアンドマクレナンカンパニ ーズには全世界で 52,000 名の従業員が在籍し、その年間総収入は 100 億米ドル超、マーシュの他に リスクおよび再保険仲介のガイカーペンター、人事コンサルティングおよび関連サービスのマーサー、 マネジメントコンサルティングのオリバーワイマンを傘下に置いています。ツイッターは @Marsh_Inc. お問い合わせ マーシュジャパン株式会社 広報 高田 裕美子 03-5334-8547 yumiko.takada@marsh.com
© Copyright 2024 Paperzz