SBCシリーズ 3.5 inch Little board Computer With VGA/AUDIO/dual LAN SLB-GX10-LLVA ユーザーズマニュアル サポート体制 当社製品をよりよく、より快適にご使用いただくために、次のようなサポートを行っておりま す。 ・ FA/LA無料相談コーナー ・ 総合インフォメーションの設置 ・ 各種セミナーの開催 ・ システム受託開発、OEM受託 ■FA/LA無料相談コーナー 「FA/LA無料相談コーナー」は、皆さまがシステムを構築する際に当社製品の選定の相談をお 受けする窓口です。面談によるシステム相談を専門スタッフが担当いたします。お問い合わせ は、当社営業所までご連絡ください。 また製品のカタログや概要書の請求は、お買い求めの販売店または当社営業所までご連絡くだ さい。 ■総合インフォメーション 「総合インフォメーション」は当社製品に関する技術的な問い合わせに対し、FAXとE-mailま たは電話で対応する窓口です。製品のシリーズごとに専門のスタッフが対応しますので、 Question用紙(製品添付)をご覧の上、総合インフォメーションまでFAXでお問い合わせください。 E-mailの場合も、Question用紙と同様の内容(情報)をお送りください。 ■お問い合わせ の 前 に 製品の性格上、口頭では内容が把握しにくい場合がありますので、ご質問は、製品に添付して いるQuestion用紙に必要事項をご記入の上、まずFAXで状況をお知らせください。折り返しご 連絡いたします。E-mailの場合も、Question用紙と同様の内容(情報)をご記入の上お送りくださ い。 特に、動作異常と思われる場合は、パソコンや他に使用しているボードなどのハードウェア環 境や、ソフトウェア(コンポーネント)またはドライバのバージョンなども関係する場合がござ いますので、詳しくご記入ください。 なお、使用する言語のプログラミング技法などの一般的なご質問にはお答えいたしかねますの で、あらかじめご了承ください。 インフォメーションでは、まず、ハードがうまく動作していないのか、ソフトが動作していな いのか、プログラミング方法が違うのかを確認し、それぞれの状況に応じて対応します。 動作がおかしいと思われる場合は、まずサンプルプログラムでの動作を確認してからお問い合 わせください。Question用紙やE-mailには動作確認の結果をできるだけ詳しくご記入ください。 情報が抜けていたり、口頭でお問い合わせされる場合は、単純なミスが見つからなかったり、 次のお問い合わせのときにスムーズに対応できず、結果的に時間がかかってしまうことになる 場合がありますのでできるだけご協力ください。 A-46-364 Ver. 2001. 02. 02 安全にご使用いただくために ◆安全に関する注意事項 本製品を安全にご使用いただくために、次のことを守ってください。 ・ 本製品は、精密な電子部品でできていますので、衝撃、振動の加わる場所での使用、保存 は避けてください。 ・ 製品を改造しないでください。改造をしたものに対しては、当社は一切の責任を負いませ ん。 ・ 高温や低温の場所、また温度変化の激しい場所での使用、保存は避けてください。 ・ 直射日光のあたる場所や、ストーブなどの発熱する器具の近くでの使用、保存は避けてく ださい。 ・ 製品の中には、あらかじめ設定を必要とするものがあります。使用する前に必ず確認して ください。また、スイッチやジャンパは指定以外の設定にしないでください。故障の原因 となります。 ・ ほこり、湿気の多い場所での使用、保存は避けてください。 ・ 異常や故障が発生しましたら、お買い上げいただいた販売店、当社営業所、または総合イ ンフォメーションにご相談ください。 ◆安全情報について 本書では、人身事故や機器・資源の破壊をさけるため、次のようなシンボルで安全に関する情 報を提供しています。内容をよく理解し、安全に機器を操作するようにしてください。 危険 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危 険が差し迫って生じることが想定される内容を示しています。 警告 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可 能性が想定される内容を示しています。 注意 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定 される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。 取り扱い上の注意 警告 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡また は重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。 ・ 正しいバッテリと交換を行わないと、爆発の危険があります。必ず同じものまたはメー カが推奨する同等タイプのものと交換してください。使用済みバッテリの廃棄について はメーカの指示に従ってください。 注意 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負 う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が想定さ れる内容を示しています。 ・ ボードを改造しないでください。改造をしたものに対しては、当社は一切の責任を負い ません。 ・ ボードに衝撃を与えたり、曲げたりしないでください。破損の原因となります。 ・ ボードの金メッキ端子部(エッジコネクタ)には手を触れないでください。接触不良の原 因となります。触れた場合は、工業用アルコールできれいにふいてください。 ・ ボード上には、あらかじめ設定を必要とするスイッチがあります。スロットに実装する 前に必ず確認してください。 ・ ボード上のスイッチやジャンパは指定以外の設定にしないでください。故障の原因とな ります。 ・ ボードはパソコン本体のISAバス拡張スロットに実装して使用してください。 ・ CPUユニットの電源が入った状態で、ボードをスロットに挿入したり抜いたりしないで ください。故障の原因になります。必ずパソコン本体の電源を切ってから行ってくださ い。 ・ CPUユニットの拡張スロットに実装するボードの消費電流の総和は、パソコンの許容電 源容量より大きくなってはいけません。故障の原因となります。 ご注意 ① 本書の内容の全部、または一部を無断で転載することは禁止されています。 ② 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。 ③ 本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や記載もれなどお気づき のことがありましたら、お買い求めの販売店へご連絡ください。 ④ 本製品の運用を理由とする損失、逸失利益などの請求につきましては、前項にかかわらず、 いかなる責任も負いかねますのであらかじめご了承ください。 ⑤ MS、Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの各国における登録商標または商 標です。その他、本書中に使用している会社名および製品名は、一般に各社の商標または 登録商標です。 ご使用になる前に ◆梱包内容 本製品は次のような構成となっています。 構成品リストに従って確認してください。万一、構成品が足りない場合や破損している場合は、 お買い求めの販売店にご連絡ください。 登録カードは、新製品情報などを皆さまにお知らせする際に必要なカードです。ご記入の上、 必ずご返送くださいますようお願いします。 ■構成品リスト □CPUボード…1 □ユーザーズマニュアル…1 □IDE 40ピンリボンケーブル (2.00 mm→2.54mm)…1 □フロッピーリボンケーブル (2.00 mm→2.54mm)…1 □シリアルポートリボンケーブル…1 □パラレルポートリボンケーブル…1 □ドライバディスクユーティリティ(CD-ROM)…1 □ジャンパショートピン…6 □PS/2ケーブル…1 □オーディオケーブル…1 □登録カード&保証書…1 □登録カード返送用封筒…1 □Question用紙…1 CONTEC CO., LTD. iv SLB-GX10-LLVA はじめに このたびは、SLB-GX10-LLVAをご購入いただきまして、ありがとうございます。 SLB-GX10-LLVAは、NS Geode GX1 300MHz CPUを搭載し、省電力/FANレスを実現したIBM PC/AT互換シングルボードコンピュータです。RTL8139Cコントローラを使用したLANポート を2つ搭載しています。そのほか、3.5インチファイルベイサイズの小型ボードでありながら、 VGA, LCD, EIDE, オーディオ, USB, シリアル, パラレル, PS/2など、多彩なインターフェイス を搭載するオールインワン設計です。 この解説書をよく読んで、外部機器との接続やシステム構築を行ってください。 ◆特長 ・ 省電力/FANレスのGeode GX1 300MHzを標準搭載 ・ LAN、VGA、Silicon Disk I/Fを標準搭載 ・ RTL8139Cコントローラを使用するLANポートを2つ搭載 ・ VGA/LCD機能を持つCS5530Aチップセットを内蔵 ・ 5V単一電源で稼動 ・ 3.5インチベイサイズのコンパクト設計で組み込みシステムに最適 ・ MiniPCIコネクタ搭載 ・ AC97準拠サウンド機能搭載 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA v 概要 本機は、NS Geode™ GX1 & CS5530Aチップセットに基づいた、産業用CPUボードで、厳しい 産業環境用に設計されています。このボードは、最大256MBのSO-DIMMメモリを実装するこ とができます。 本機は、RTL8139C PCI LANコントローラを使用するLANコネクタを2つ装備しています。 RTL8139Cは、32ビット性能、PCIバスマスタ機能、IEEE 802.3u 100BASE-T仕様完全準拠、お よびIEEE 802.3x全二重フロー制御を提供するシングルチップ高速イーサネットコントローラ です。RTL8139Cはまた、最も効率のよい電力管理を実現するための、高度構成電力オペレー ティングシステム(OS)に基づく電力管理(OSPM)もサポートしています。 RTL8139Cは、ネットワーク管理コストを低く維持し、使用法に関する障壁を除去します。 RTL8139Cは、ネットワークを10Mbpsから100Mbpsにアップグレードするための最も容易な方 法です。RTL8139Cはまた、全二重動作をサポートしており、したがって、追加コストを必要 とすることなく200Mbpsの実現を可能にします。RTL8139CはまたInterFrameGap付きのパケッ トをなんと40ビット時間で受信することが可能であり、これにより他のブランドの製品との互 換性が改善されています。RTL8139Cは、非常に統合化されており、「グルー」ロジックや外 部メモリは必要ありません。RTL8139Cは、ブートROMに対するインターフェイスを含んでお り、ディスクレスワークステーションで使用することができ、最大のネットワークセキュリテ ィおよび管理の容易さを提供します。 Geode™GX1チップセットのVGA機能を以下に示します。 2D Graphics Accelerator ・ BitBLT、直線描画、テキストの高速化 ・ Bresenhamベクトルエンジン ・ 256ある全ラスタ操作(ROP)をサポート ・ Microsoft® DirectDrawのための透明BLTおよびページフリップをサポート ・ コアクロック周波数で動作 ・ VGAとVESAモードを完全にサポート ・ 性能向上のため、特別な「ドライバレベル」のインストラクションは、内部スクラッチパ ッドを使用 Display Controller ・ ディスプレイ圧縮技術(DCT)アーキテクチャにより、ディスプレイリフレッシュのための メモリ帯域幅を大幅に削減 ・ Geode I/Oとグラフィックコンパニオンチップにおけるビデオ高速化実現のため、独立した ビデオバッファとデータパスをサポート ・ 内部パレットRAMによるガンマ補正 ・ CRTおよびTFTフラットパネルをサポートするため、Geode I/Oとグラフィックスコンパニ オンチップへ直接インターフェイスを行い、外部RAMDACが不要 ・ ハードウェアカーソル ・ 最大1280×1024 16bppまでサポート CONTEC CO., LTD. vi SLB-GX10-LLVA ◆本書の構成 第1章 システムリファレンス ボードを使用するための仕様、環境条件や各部の名称を説明しています。 第2章 ハードウェアのインストール セットアップ手順やボード上のコネクタなどについて説明しています。 第3章 ジャンパの設定 ボード上のジャンパなどについて説明しています。 第4章 CPUボードリソース I/Oボードアドレスや割り込み要求ライン(IRQ)などについて説明しています。 第5章 ソフトウェアユーティリティ 添付しているソフトウェアユーティリティについて説明しています. 第6章 BIOSのセットアップ BIOSの設定について説明しています。 第7章 オプションのご紹介 本機についてのオプション品をご紹介しています。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA vii 目次 ご使用になる前に.................................................................................................................................... iv ◆梱包内容 ......................................................................................................................................... iv はじめに...................................................................................................................................................... v ◆特長................................................................................................................................................... v 概要 ............................................................................................................................................................. vi ◆本書の構成 .................................................................................................................................... vii 目次 ...........................................................................................................................................................viii 第1章 システムリファレンス 1 仕様 .............................................................................................................................................................. 1 電力管理機能 ............................................................................................................................................. 2 ボード本体各部の名称 ............................................................................................................................ 3 ブロック図 ................................................................................................................................................. 4 ボード外形寸法図..................................................................................................................................... 5 第2章 ハードウェアのインストール 7 インストール手順..................................................................................................................................... 7 メインメモリの実装: DIMM1 ................................................................................................................ 8 ◆SDRAM ............................................................................................................................................ 8 ◆チップセット.................................................................................................................................. 9 シリアルポート: CN1............................................................................................................................... 9 キーボード/マウスコネクタ: CN2....................................................................................................... 10 VGAコネクタ: CN3 ................................................................................................................................ 10 RJ-45 LAN1 / LAN2コネクタ: CN4 / CN5 .......................................................................................... 11 シリアルポートCOM2コネクタ: CN6 ................................................................................................ 12 ◆RS-422/RS-485仕様...................................................................................................................... 13 LCDコネクタ: CN7 ................................................................................................................................. 14 CD Audio/AC 97/コネクタ: CN8........................................................................................................... 15 USBコネクタ: CN9 ................................................................................................................................. 16 電源コネクタ: CN11............................................................................................................................... 17 IDEポートコネクタ: CN12.................................................................................................................... 18 フロッピーディスクコネクタ: CN13 ................................................................................................. 20 MiniPCI コネクタ: CN14 ...................................................................................................................... 22 CONTEC CO., LTD. viii SLB-GX10-LLVA 第3章 ジャンパ設定 23 LAN1有効/無効ジャンパ: JP1............................................................................................................... 23 LAN2有効/無効ジャンパ: JP2............................................................................................................... 23 MiniPCI slot / LAN2の選択: JP3............................................................................................................ 23 パラレルポートコネクタ: JP4 .............................................................................................................. 24 RS-422/485終端抵抗: JP5 ....................................................................................................................... 25 RS-232C/422/485セレクタスイッチ: JP11/JP6 .................................................................................. 26 ◆半二重モードでの送信データ制御.......................................................................................... 26 ◆RS-422/RS-485受信機無効制御ジャンパの設定 ................................................................... 27 ◆I/Oアドレスと命令...................................................................................................................... 28 シリコンディスクメモリアドレスの選択: JP7 ................................................................................ 29 赤外線ポート(IrDA) & GPIOポート: JP8 ........................................................................................... 29 CMOSメモリ内容消去: JP9 ................................................................................................................... 30 RESETジャンパ: JP10 ............................................................................................................................ 30 LED表示器:CN4、CN5........................................................................................................................ 30 第4章 CPUボードリソース 31 アドレスの領域 ....................................................................................................................................... 31 Interrupter Vectorの割り当て................................................................................................................. 32 メモリマップ ........................................................................................................................................... 33 I/Oマップ .................................................................................................................................................. 34 PCI割り込みルーティングマップ ....................................................................................................... 35 ◆PCI Bus Interface........................................................................................................................... 36 第5章 ソフトウェアユーティリティ 37 Geode™ CS5530Aチップセットドライバ.......................................................................................... 37 LANドライバ ........................................................................................................................................... 38 ◆特長................................................................................................................................................. 38 ウォッチドッグタイマ(WDT)の設定 ................................................................................................. 39 BIOSの新バージョンのアップデート ................................................................................................ 40 第6章 BIOSセットアップ 41 メインメニュー ....................................................................................................................................... 43 Standard CMOS Setup .............................................................................................................................. 45 BIOS Features Setup................................................................................................................................. 48 Chipset Features Setup.............................................................................................................................. 51 Integrated Peripherals ............................................................................................................................... 53 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA ix Power Management Setup ........................................................................................................................ 55 PnP/PCI Configuration Setup................................................................................................................... 57 Defaults Menu ........................................................................................................................................... 59 Supervisor/User Password Setting........................................................................................................... 60 Exit Selecting............................................................................................................................................. 61 POST時のメッセージ............................................................................................................................. 61 POST時の電子音 ..................................................................................................................................... 61 エラーメッセージ................................................................................................................................... 62 POSTコード.............................................................................................................................................. 68 第7章 オプションのご紹介 73 ◆オプション品一覧 ....................................................................................................................... 73 CONTEC CO., LTD. x SLB-GX10-LLVA 第1章 システムリファレンス 第1章 システムリファレンス 仕様 表1.1 機能仕様 項目 仕様 CPU Geode GX1 300MHz チップセット NS Geode CS5530A キャッシュ 16 KB メモリ 最大256MB SDRAM(PC100) メモリソケット 144ピン SO-DIMMソケット×1 (64MB/128MB/256MB) BIOS Award製BIOS、プラグ&プレイ(PnP)機能対応 256KB フラッシュEEPROM 電力管理 ベースクロック 33MHz 電力管理 ACPI 、APM Super I/O W83977F パラレルポート 26ピン ピンヘッダコネクタ ×1 SPP、ECP、EPP対応 高速パラレルポート×1 (25ピン D-SUBケーブル付き) シリアルポート 9ピン D-SUB(RS-232C)×1、10ピン ピンヘッダ(RS-232C/RS-422/RS-485)×1 16550互換UART×2 IDEインターフェイス EIDEポート×1、最大2つのIDE装置 UltraDMA/33 40ピン ピンヘッダコネクタ×1 FDDインターフェイス 3.5インチ 2mode I/F(360K/720K/1.2M/1.44M/2.88M/LS-120) 34ピン ピンヘッダコネクタ×1 USBポート 2chピンヘッダ 10ピン ピンヘッダコネクタ×1 ウォッチドッグタイマ 0〜30sec、16レベル、Reset キーボード/マウスコネクタ PS/2互換 mini-DIN×1 VGA / LCD Geode CS5530A に内蔵4MB LCD I/F (*LCD I/Fは、OEM対応) 拡張バス MiniPCIコネクタ(TypeI/II 100ピン)×1 LANインターフェイス 100BASE-TX/10BASE-T RJ-45×2 RTL8139C SSDソケット DiskOnChip(M-System社)をサポート最大288MB搭載可能 リアルタイムクロック リチウム電池(CR2032)によるCMOSデータをバックアップ ボタン型リチウム電池の仕様を次の表に示します。 仕様 CR2032 電圧 3V 容量 220mAh 質量 3.1g * CR2032バッテリの最大使用期間は、20℃で約3年です。 * RTC精度: ±3分/月(25℃) CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 1 第1章 システムリファレンス 表1.2 一般仕様 項目 仕様 システムの電源要件 +5VDC(+4.75〜+5.25V) 消費電流 +5VDC 動作周囲温度 0〜60℃. 保存周囲温度 - 40〜80℃. 2.5A (Max.) 周囲湿度 10%〜90%RH (ただし、結露しないこと) 浮遊粉塵 特にひどくないこと 腐食性ガス ないこと 外形寸法(mm) 146(L)×102(H) 質量 160g 電力管理機能 結合型CS5530A/GX1プロセッサベースのシステムが提供するハードウェアリソースは、電力 管理のフル機能実装をサポートします。こうしたリソースの運用範囲は、アプリケーションと システム設計者の裁量に委ねられています。 電力管理のリソースは、有効にする機能やサポートする機能に応じて、分類することができま す。主な機能を以下に示します。 ・ 標準プロセッサ状態(C0~C4)を直接サポートする、Windows電力管理のためのACPI (Advanced Configuration and Power Interface) ・ 従来型電力管理のためのAPM (Advanced Power Management) ・ 周辺装置の電力管理 CONTEC CO., LTD. 2 SLB-GX10-LLVA 第1章 システムリファレンス ボード本体各部の名称 CN1 CN3 CN2 CN4 CN8 CN6 CN5 CN9 <表面> CN7 JP2 JP4 JP1 JP5 JP3 JP6 BAT1 JP10 JP7 JP11 CN11 CN10* JP9 CN13 CN12 JP8 * CN10 is no-useable. <裏面> CN14 DIMM1 図1.1 各部の名称 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 3 第1章 システムリファレンス 表1.3 コネクタ一覧 項目 内容 DIMM1 デュアルインラインメモリモジュールソケット1 CN1 シリアルポートCOM1コネクタ CN2 キーボード/マウスコネクタ CN3 VGAコネクタ CN4/CN5 RJ-45 LAN1 / LAN2コネクタ CN6 シリアルポートCOM2コネクタ CN7 LCDコネクタ CN8 CD Audio/AC 97/コネクタ CN9 USBコネクタ CN11 電源コネクタ CN12 IDEポートコネクタ CN13 フロッピーディスクコネクタ CN14 MiniPCI コネクタ JP4 パラレルポートコネクタ ブロック図 VCORE GX10 CPU SO-DIMM Modules Processor LAN1 Realtek8139C PCI BUS LAN2 Realtek8139C PCI BUS PCI BUS VRM Clock GEN S.S.D PCI BUS MiniPCI CONN W.D.T USB Port1 ISAADDR/DATA AC 97 ISA BUS VGA CONN USB ISACNTRL CS5530A SOUTH BRIDGE VGA ISA BUS IDE Primary DMA/33 SO PORT LED SIO W83977F VGA CONN FLASH ROM 図1.2 Keyboard Mouse Floppy Parallel Serial1 Serial2 RS-422/485 IR ブロック図 CONTEC CO., LTD. 4 SLB-GX10-LLVA 第1章 システムリファレンス ボード外形寸法図 30.30 25.30 25.50 27.00 17.70 3.50 102.0 3.50 3.50 4xφ3.20 8.50 146.0 [mm] 25.00 1.60 6.00 図1.3 [mm] 外形寸法図 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 5 第1章 システムリファレンス CONTEC CO., LTD. 6 SLB-GX10-LLVA 第2章 ハードウェアのインストール 第2章 ハードウェアのインストール この章では、CPUボード上のジャンパおよびコネクタを使用してシステムをセットアップし、 動作させる方法について説明します。 インストール手順 ① SO-DIMMモジュールを正しい方向に実装します。 ② フラットパネルを除くすべての外部ケーブルを取り付けます。(VGA、ハードディスク、 フロッピーディスク、キーボード、マウス、LANなど) ③ CMOSセットアップ用にCRTモニタを用意します。 ④ 電源がオフになっていることを確認します。 ⑤ 電源をオンにします。 ⑥ ブートアップ中に<Del>キーを押して、BIOSセットアップモードに入ります。 ⑦ 「Peripheral Setup(周辺装置のセットアップ)」および「Standard Setup(標準セットアップ)」 を行います。 注意 ・ バッテリバックアップなしの状態の後では、電源投入後CMOSメモリが未定義状態になっ ている場合があります。 ・ システムのハングアップの原因となることもあるCPUのオーバーヒート障害を防ぐため、 CPUヒートシンクがCPUの上部にしっかり取り付けられているか確認してください。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 7 第2章 ハードウェアのインストール メインメモリの実装: DIMM1 このCPUボードは、1つのデュアルインラインメモリモジュール(SO-DIMM 144ピン)ソケット をサポートし、1ソケットでメモリを最大256MBまで実装できます。SO-DIMM上のE2PROMに 設定されたシリアル存在検出(SPD)データ構造を使用してBIOSは、SO-DIMMのサイズおよび 速度を決定することができます。最小メモリサイズは64MBであり、最高メモリサイズは256MB です。メモリのサイズおよび速度は、ソケット間で異なることがあります。 このCPUボードのメモリサポートは、次のような特長があります。 ・ 144ピンDIMM、金メッキ接点 ・ 100MHzのSO-DIMM ・ 非ECC (64ビット) ・ 3.3Vメモリ専用 ・ 以下に示すサイズのバッファ無し片面または両面DIMM ◆SDRAM SYNCHRONOUS DRAM (SO-DIMM)は、メモリクロックに同期したメモリアクセスを行うこ とにより、メモリパフォーマンスを向上させます。SYNCHRONOUS DRAM Memoryは、一般 的にx-2-2-2の転送レートです。SO-DIMMを使用すると、x-1-1-1のバースト転送が実現できま す。 このCPUボードは、以下のサイズの片面または両面DIMMをサポートします。 表2.1 SDRAM DIMM size Non-ECC configuration 64MB 8Mbit×64 128MB 16Mbit×64 256MB 32Mbit×64 注意 このCPUボードに使用されるすべてのメモリコンポーネントおよびDIMMは、PC SDRAM 仕様に適合していなければなりません。PC SDRAM仕様とは、PC SDRAM仕様(メモリコ ンポーネントに固有)、PCバッファ無しDIMM仕様、およびPCシリアル存在検出仕様など です。 CONTEC CO., LTD. 8 SLB-GX10-LLVA 第2章 ハードウェアのインストール ◆チップセット Geode™GX1メモリ管理ユニット(MMU)は、標準的ページング機構に準拠し、コードフェッチ 性能を最適化します。 ・ 読み込み-保存再オーダリングによるメモリ読み込みの優先 ・ メモリ読み込みバイパスによる、不必要または重複したメモリ読み込みの排除 ■PCI Host Controller GX1プロセッサは、PCI arbiterが組み込まれているPCIインターフェイスモジュールに全機能を 統合しています。外部I/Oデバイスへのアクセスは、すべてPCIバスを経由して行われますが、 メモリアクセスの大部分はSDRAMコントローラが処理します。内部バスインターフェイスユ ニットには、メモリアクセスの対象をSDRAMにするのか、PCIバスにするのかを決定するア ドレスマッピングロジックが組み込まれています。GX1ベースのシステムのPCIは3.3Vのみで す。このようなPCIバスには、5Vのデバイスを接続しないでください。 ・ 複数の仲裁スキームをサポート ・ 最大3つまでPCIバスマスタをサポート、外部ロジックによりサポート数の増加が可能 ・ CPUコアに同期 ・ CPUによるLIキャッシュへのアクセスと同期して、外部PCIマスタにメインメモリへのア クセスを許可 シリアルポート: CN1 COM1は、9ピンD-SUBコネクタ(CN1)で、このCPUボードのオンボードシリアルポートです。 以下の表に、これらのコネクタのピン割り当てを示します。 表2.2 CN1: シリアルポート(No.4-40UNC) CN1 1 PIN RS-232C 1 DCD 2 RXD 3 TSD 4 DTR 5 GND 6 DST 7 RTS 8 CTS 9 RI CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 9 第2章 ハードウェアのインストール キーボード/マウスコネクタ: CN2 このCPUボードは、PS/2キーボード/マウスを接続するための標準PS/2キーボード/マウスミニ DINコネクタを装備しています。各拡張コネクタにPS/2キーボードやマウスを直接接続できる Y字ケーブルアダプタが必要です。コネクタピンの定義を以下に示します。 表2.3 CN2: キーボード/ マウスコネクタ CN2 6 5 4 3 1 2 PIN No. Function 1 Mouse DATA 2 KB DATA 3 GND 4 +5V 5 Mouse CLOCK 6 KB CLOCK 注意 添付品のPS/2ケーブルを必ずご使用ください。 VGAコネクタ: CN3 これはVGA CRTコネクタ(15ピンH.D.D-SUB)です。ピン割り当てを以下に示します。 表2.4 CN3: VGAコネクタ(No.4-40UNC) CN3 5 1 10 6 15 11 PIN No. Function PIN No. 1 RED 9 Function 5V 2 GREEN 10 GND 3 BLUE 11 N.C. 4 N.C. 12 D-DATA 5 GND 13 H-SYNC 6 GND 14 V-SYNC 7 GND 15 D-DCLK 8 GND CONTEC CO., LTD. 10 SLB-GX10-LLVA 第2章 ハードウェアのインストール RJ-45 LAN1 / LAN2コネクタ: CN4 / CN5 このコネクタは、CPUボードの10/100Mbps Ethernet機能用です。コネクタCN4はLAN1用、コ ネクタCN5はLAN2用です。以下の表に、このコネクタのピン割り当てを示します。 * 100Mbpsでの送信には、カテゴリ5ケーブルが必要です。. 表2.5 CN4 / CN5: RJ-45 LAN1 / LAN2 コネクタ CN4/CN5 1 8 ピン番号 機能 1 TX+ 2 TX- 3 RX+ 4 N.C. 5 N.C. 6 RX- 7 N.C. 8 N.C. CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 11 第2章 ハードウェアのインストール シリアルポートCOM2コネクタ: CN6 COM1(CN6)は、10ピンピンヘッダで、このCPUボードのオンボードシリアルポートです。 以下の表に、これらのコネクタのピン割り当てを示します。 表2.6 シリアルポートコネクタ(COM2) RS-232C RS-422 1 DCD TX- TX- 2 RXD TX+ TX+ 3 TSD RX+ RX+ 4 DTR RX- RX- 5 GND GND GND 6 DST RTS- N.C. 7 RTS RTS+ N.C. 8 CTS CTS+ N.C. 9 RI CTS- N.C. 10 N.C. N.C. N.C. CN6 1 6 5 RS-485 PIN No. 10 添付ケーブル(9ピンD-SUB) にて変換後のピン配置(No.4-40UNC) 1 5 CN6 6 9 PIN No. RS-232C RS-422 1 DCD TX- TX- 2 RXD TX+ TX+ 3 TSD RX+ RX+ 4 DTR RX- RX- 5 GND GND GND 6 DST RTS- N.C. 7 RTS RTS+ N.C. 8 CTS CTS+ N.C. 9 RI CTS- N.C. RS-485 注意 ・ RS-485の場合、TX+(ピン2)とRX+(ピン3)はDタイプコネクタの内部でジャンパ接続されて いる必要があります。 ・ TX-(ピン1)とRX-(ピン4)についても上記と同様です。 CONTEC CO., LTD. 12 SLB-GX10-LLVA 第2章 ハードウェアのインストール ◆RS-422/RS-485仕様 ・ 伝送システム : RS-422/RS-485準拠の非同期、半二重/全二重シリアル伝送 ・ ボーレート : 19200〜50bps(プログラマブル) ・ 信号延長可能距離 : 最大1.2km 注意 マウスおよびキーボードは、どのPS/2コネクタにもプラグ接続することができます。キー ボードやマウスを接続または切断する場合は、電源は前もって切っておく必要があります。 キーボードコントローラは、従来のキーボード/マウス制御機能を提供するコードを含んでお り、また電源投入/リセットパスワード保護もサポートしています。電源投入/リセットパスワ ードは、BIOSセットアッププログラムで指定することができます。 キーボードコントローラはまた、ホットキーシーケンス<Ctrl><Alt><Del>およびソフトウェア リセットもサポートしています。このホットキーシーケンスは、BIOSコードの先頭にジャン プし電源投入時自己診断(POST)を実行することでコンピュータのソフトウェアをリセットし ます。 ■赤外線サポート フロントパネルI/Oコネクタ上には、Hewlett Packard HSDL-1000互換の赤外線(IR)送受信機をサ ポートする6つのピンが存在します。セットアッププログラムでは、シリアルポートBを接続 されたIRデバイスに割り当てることができます。(この場合、シリアルポートBコネクタを使用 することはできません。)IR接続は、ラップトップ機やPDA、プリンタなど携帯型デバイスと の間でファイル転送を行うために使用することができます。赤外線データ通信標準化団体 (IrDA)仕様は、1mの距離において115Kbit/秒のデータ転送をサポートしています。 ■民生赤外線サポート フロントパネルI/Oコネクタ上には、民生赤外線デバイス(遠隔制御)をサポートする1つのピン が存在します。このピンは、最大685.57 Kbit/秒のデータ転送速度で受信専用動作をサポート しています。 民生赤外線デバイスは、ボリュームやCDトラックの変更など電話通信やマルチメディア動作 を制御するために使用することができます。コンピュータが民生赤外線機能をサポートするた めには、ソフトウェアインターフェイスおよびハードウェアインターフェイスが必要になりま す。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 13 第2章 ハードウェアのインストール LCDコネクタ: CN7 このコネクタは、フラットパネルLCDディスプレイ用26ピンコネクタです。以下の表にコネク タのピン配置を示します。(HIROSE:DF9-41P-1V) 表2.7 CN7: LCDコネクタ OEM 用 2 40 1 41 PIN No. Function PIN No. Function 1 DP20 2 GND 3 DP16 4 VCC 5 DP21 6 DP0 7 DP17 8 DP8 9 DP22 10 DP1 11 DP18 12 DP9 13 DP23 14 DP2 15 DP19 16 DP10 17 VCC 18 DP3 19 FLM 20 DP11 21 MX 22 DP4 23 LP 24 DP12 25 SHFCLK 26 DP5 27 +3.3V 28 DP13 29 +3.3V 30 DP6 31 ENABLK 32 DP14 33 LCDVDD 34 DP7 35 ENVEE 36 DP15 37 GND 38 +12V 39 GND 40 +12V 41 N.C. CONTEC CO., LTD. 14 SLB-GX10-LLVA 第2章 ハードウェアのインストール CD Audio/AC 97/コネクタ: CN8 このコネクタは、CD-ROMまたはDVDドライブからのCDオーディオケーブルを、オンボード サウンドに接続するために使用されます。 CS5530Aは、XpressAUDIOを介して、業界標準のオーディオ要件を満たすハードウェア/ソフ トウェアを組み合わせたソリューションを提供します。XpressAUDIOは、追加ハードウェア機 能とVirtual System Architecture® (VSA™)テクノロジーを使用して、業界標準の16ビットステレ オ合成とOPL3エミュレーションに必要なサポートを提供します。 XpressAUDIOのハードウェア部分は、ストリーミングオーディオデータを、システムメモリや AC97コーデックと送受信するためのものです。このハードウェアには以下のものが含まれて います。 ・ 特定のAC97インターフェイススロットを駆動する6つ(入力用×3、出力用×3)のバッファ 付きPCIバスマスタリングエンジン ・ オーディオ入出力用のAC97コーデックとのインターフェイス ・ ハードウェアの追加によるVSAテクノロジーの必須機能 ・ 要求されたデータを更新することをソフトウェアに警告するSMIを生成 ・ I/Oトラップ上のSMIの生成 ・ I/Oポート220~22f、240~24f、260~26f、または280~28fにおけるサウンドカード互換性に対 するトラップアクセス ・ I/Oポート388h~38BhのFM互換性に対するトラップアクセス ・ I/Oポート300h~301または220h~331hのMIDI UARTインターフェイスに対するトラップアク セス ・ COM2(I/Oポート2F8h-2FFh)またはCOM4(I/Oポート2E8h-2EFh)のシリアル入出力に対する トラップアクセス ・ 低位アドレス(I/Oポート00h-0Fh)や高位アドレス(I/OポートC0h-DFh)のDMAアクセスに対 するトラップのサポート ・ CS5530Aのハードウェアステータスレジスタ読み取りをサポートし、SMIのオーバーヘッ ドを最小化 ・ IRQ 2、3、5、7、10、11、12、13、14および15でソフトウェア生成されたIRQに対するサ ポートを提供 表2.8 CN8: CD Audio/AC 97/コネクタ CN8 1 13 2 14 PIN No. Function PIN No. 1 MIC 2 Function MIC 3 GND 4 GND 5 LINE-IN-R 6 CD-R 7 LINE-IN-L 8 CD-GND 9 GND 10 CD-L 11 LINE-OUT-R 12 LINE-OUT-L 13 GND 14 GND CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 15 第2章 ハードウェアのインストール USBコネクタ: CN9 Universal Serial Bus (USB)は、キーボード、マウス、ジョイスティック、スキャナ、プリンタ、 モデム/ISDN、CD-ROM、フロッピーディスクなどのプラグアンドプレイ対応のコンピュータ 周辺装置が物理的に接続されると、ドライバをインストールしたりリブートしなくても、自動 的に検出されます。 USBコネクタを使用すれば、複数のUSB装置のどれでもコンピュータに接続することができま す。一般に、USB装置のデバイスドライバはオペレーティングシステムによって管理されます。 ただし、キーボードとマウスサポートはオペレーティングシステムのブートの前にセットアッ ププログラムで必要なので、BIOSがUSBキーボードとマウスをサポートします。 このCPUボードには、2つのUSBポートがあります。各ポートに1つのUSB周辺装置を接続でき ます。3つ以上のUSB装置がある場合は、外部ハブをどちらかのポートに接続することができ ます。2つのUSBポートは、積み重ねられたバックパネルコネクタで装備されます。CPUボー ドは、汎用ホストコントローラインターフェイス(UHCI)を完全サポートしており、UHCI互換 のソフトウェアドライバを使用しています。 USBには、次のような特長があります。 ・ コンピュータの動作中に差し込まれた周辺装置を自己認識します。 ・ ドライバおよび構成への自動割り当て。 ・ 同じケーブルのセットを介してアイソクロナスおよび非同期転送タイプをサポートします。 ・ 最大127までの物理装置をサポートします。 ・ 電話、オーディオやその他のアプリケーションに適した保証帯域幅と低レイテンシ(待ち 時間)。 ・ プロトコルに組み込まれたエラー処理および障害回復機構。 注意 シールドなしケーブルをUSBポートに接続したコンピュータシステムは、ケーブルに装置 が接続されていなくても、または低速USB装置が接続されている場合でも、FCCクラスB 要件を満たさない可能性があります。全速度装置でFCCクラスB要件を満たすシールド付 きケーブルを使用してください。 表2.9 CN11: USBコネクタ PIN No. Function PIN No. 1 VCC 2 VCC 3 USBP0- 4 USBP1- 5 USBP0+ 6 USBP1+ 7 USBG 8 USBG 9 GND 10 GND CN9 1 2 9 10 Function 別売のオプションケーブル(USB Connector Cable)を実装する場合は、下図の方向に実装してく ださい。 CN9 1 2 9 10 ケーブル側 1 2 10 9 CONTEC CO., LTD. 16 SLB-GX10-LLVA 第2章 ハードウェアのインストール 電源コネクタ: CN11 CN11は、電源用コネクタです。以下の表に、コネクタのピン配置を示します。 表2.10 CN11: 電源コネクタ PIN No. CN11 1 4 Function 1 +5V 2 GND 3 GND 4 N.C. 適合ハウジング : LCP-04(JST) ( 相当品 ) 適合コンタクト : SLC-21T-2.0(JST) ( 相当品 ) CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 17 第2章 ハードウェアのインストール IDEポートコネクタ: CN12 このCPUボードは、独立した1つのバスマスタリングPCI IDEインターフェイスを持っていま す。このインターフェイスはPIO Mode 3、PIO Mode 4、ATAPI装置(CD-ROMなど)およびUltra DMA/33同期DMAモード転送をサポートします。BIOSは、論理ブロックアドレス指定(LBA)お よび拡張シリンダヘッドセクタ(ECHS)変換モードをサポートします。BIOSはIDE装置の転送 レートと変換モードを自動的に検出します。 プログラムされたI/O動作には、通常相当量のプロセッサ帯域幅を必要とします。しかし、マ ルチタスキング動作システムでは、ディスク転送が発生している間、バスマスタリングIDEに よって解放された帯域幅を他のタスクに充てることができます。 本機はまた、LS-120(120MB)、および従来の1.44MBおよび720KBディスケットへの読み書き動 作をユーザーが実行することを可能にするレーザーサーボ(LS-120)テクノロジーもサポートし ています。光サーバシステムは、最大120MBのデータを格納するディスケットの2,490トラッ ク/インチ(tpi)をアクセスするデュアルギャップヘッドを正確に捜し出すために使用されます。 従来のディスケットでは、1.44MBのデータを格納する場合、130tpiが使用されます。 LS-120ドライブは、ATAPI互換であり、CPUボードのIDEインターフェイスに接続されます。 (LS-120ドライブはまた、SCSIおよびパラレルインターフェイスに対しても使用可能で す。)Windows 95およびWindows NTオペレーティングシステム(OS)のいくつかのバージョンで は、120MBおよび1.44MBモードの両方においてLS-120ドライブを立上げ可能デバイスとして 認識しています。 LS-120ドライブおよび標準3.5インチディスケットドライブの接続が可能です。LS-120ドライ ブは、BIOSセットアッププログラムでドライブAとして選択した場合は、ブートデバイスとし て構成することができます。 注意 LS-120ドライブをIDEコネクタに接続し、それを"ブート"ドライブとして構成し、標準3.5 インチディスケットドライブを"B"ドライブとして構成すると、オペレーティングシステ ム(OS)はこの標準ディスケットドライブを認識しません。LS-120ドライブを"ブート"デバ イスとして構成すると、システムはこれをAドライブとBドライブの両方として認識しま す。 このコネクタは、付属のIDEハードディスクリボンケーブルをサポートします。片方をボード に接続した後、もう一方の端の2つのプラグをハードディスクに接続します。2つのハードディ スクをインストールする場合には、ハードディスクのジャンパの設定によって2台目のドライ ブはスレーブモードに設定しなければなりません。ジャンパの設定方法についてはご使用のハ ードディスクのマニュアルを参照してください。 CONTEC CO., LTD. 18 SLB-GX10-LLVA 第2章 ハードウェアのインストール 表2.11 CN12: IDEポートコネクタ PIN No. Function PIN No. Function 1 RESET 2 GND 3 D7 4 D8 5 D6 6 D9 7 D5 8 D10 CN12 1 2 43 44 9 D4 10 D11 11 D3 12 D12 13 D2 14 D13 15 D1 16 D14 17 D0 18 D15 19 GND 20 N.C. 21 DREQ 22 GND 23 IOW 24 GND 25 IOR 26 GND 27 IORDY 28 ALE 29 DACK 30 GND 31 IRQ 32 IOCS16 33 A1 34 PDIAG 35 A0 36 A2 37 CS0 38 CS1 39 HD ACT 40 GND 41 Vcc 42 Vcc 43 GND 44 N.C. 以下のようにIDEケーブルを挿入してください。 CN12 ピンク色 添付のIDEケーブル CN11 ケーブルなし CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 19 第2章 ハードウェアのインストール フロッピーディスクコネクタ: CN13 セットアッププログラムでは、以下のフロッピードライブ容量およびサイズに対してフロッピ ーインターフェイスを構成することができます。 ・ 360 KB、5.25インチ ・ 1.2 MB、5.25インチ ・ 720 KB、3.5インチ ・ 1.2 MB、3.5インチ(ドライバが必要) ・ 1.25/1.44 MB、3.5インチ ・ 2.88 MB、3.5インチ このコネクタは付属のフロッピードライブリボンケーブルをサポートしています。一方をボー ドに接続した後、もう片端の2つのプラグをフロッピードライブに接続します。 表2.12 CN13: フロッピーディスクコネクタ CN13 1 33 2 34 PIN No. Function PIN No. Function 1 GND 2 RWC 3 GND 4 N.C. 5 GND 6 N.C. 7 GND 8 INDEX 9 GND 10 DS0 11 GND 12 DS1 13 GND 14 DS2 15 GND 16 MOT ON 17 GND 18 DIR 19 GND 20 STEP 21 GND 22 WD 23 GND 24 WG 25 GND 26 TRCK 0 27 GND 28 WP 29 GND 30 RD 31 GND 32 SIDE 1 33 GND 34 DSK CHG CONTEC CO., LTD. 20 SLB-GX10-LLVA 第2章 ハードウェアのインストール BAT1 JP8 以下のようにフロッピーケーブルを挿入してください。 CN13 添付のフロッピーケーブル ピンク色 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 21 第2章 ハードウェアのインストール MiniPCI コネクタ: CN14 本機のMiniPCIコネクタ(CN14)はType I/IIのコネクタを搭載しています。 MiniPCIカードをご使用の際はType I/IIのI/Fカードをご使用ください。 表2.13 CN14: MiniPCI Card Type I/IIのピン配置 PIN CN14 1 3 97 99 2 4 Signal PIN Signal PIN Signal Signal PIN 1 INTB# 2 5V 51 SERR# 52 STOP# 3 3.3V 4 INTA# 53 GROUND 54 3.3V 5 RESERVED 6 RESERVED 55 PERR# 56 DEVSEL# 7 GROUND 8 3.3VAUX 57 C/BE[1]# 58 GROUND 9 CLK 10 RST# 59 AD[14] 60 AD[15] 11 GROUND 12 3.3V 61 GROUND 62 AD[13] 13 REQ# 14 GNT# 63 AD[12] 64 AD[11] 15 3.3V 16 GROUND 65 AD[10] 66 GROUND 17 AD[31] 18 PME# 67 GROUND 68 AD[09] 19 AD[29] 20 RESERVED 69 AD[08] 70 C/BE[0]# 21 GROUND 22 AD[30] 71 AD[07] 72 3.3V 23 AD[27] 24 3.3V 73 3.3V 74 AD[06] 25 AD[25] 26 AD[28] 75 AD[05] 76 AD[04] 27 RESERVED 28 AD[26] 77 RESERVED 78 AD[02] 29 C/BE[3]# 30 AD[24] 79 AD[03] 80 AD[00] 31 AD[23] 32 IDSEL 81 5V 82 RESERVED_WIP 33 GROUND 34 GROUND 83 AD[01] 84 RESERVED_WIP 35 AD[21] 36 AD[22] 85 GROUND 86 GROUND 37 AD[19] 38 AD[20] 87 AD_SYNC 88 M66EN 39 GROUND 40 PAR 89 AC_SDATA_IN 90 AC_SDATA_OUT 41 AD[17] 42 AD[18] 91 AC_BIT_CLK 92 AC_CODEC_ID0# 43 C/BE[2]# 44 AD[16] 93 AC_CODEC_ID1# 94 AC_RESET# IRDY# 46 GROUND 95 MOD_AUDIO_MON 96 RESERVED 47 3.3V 48 FRAME# 97 AUDIO_GND 98 GROUND 49 CLKRUN# 50 TRDY# 99 SYS_AUDIO_OUT 100 SYS_AUDIO_IN 98 100 45 コネクタ形式 : 353183-8(AMP) 適合コネクタ : 353190-8(AMP)( 相当品 ) CONTEC CO., LTD. 22 SLB-GX10-LLVA 第3章 ジャンパ設定 第3章 ジャンパ設定 LAN1有効/無効ジャンパ: JP1 ジャンパJP1により、LAN1機能を有効または無効にすることができます。 表3.1 JP1: LAN1有効/無効ジャンパ JP1 Function 有効 ( デフォルト ) 1 2 無効 1 2 LAN2有効/無効ジャンパ: JP2 ジャンパJP2により、LAN2機能を有効または無効にすることができます。 表3.2 JP2: LAN2 有効/無効ジャンパ JP2 Function 有効 ( デフォルト ) 1 2 無効 1 2 JP3をMiniPCI用に設定しているときは、JP2を 無効 に設定してください。 MiniPCI slot / LAN2の選択: JP3 オンボードMiniPCI slotは、信号をLAN2のPCIデバイスと共有しています。 表3.3 JP3: MiniPCI slot / LAN2 の選択 JP3 Function 1 3 5 2 4 6 MiniPCI slot の設定 1 3 5 2 4 6 LAN2 の設定 ( デフォルト ) CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 23 第3章 ジャンパ設定 パラレルポートコネクタ: JP4 パラレルポートブラケットを使って、増設パラレルデバイス用にパラレルポートを追加するこ とができます。パラレルポートの運用には4つのオプションがあります。 ・ 標準モード ・ 双方向 (PS/2互換) ・ 双方向EPP。使用するためには、周辺機器メーカからのドライバが必要です。 ・ 双方向高速ECP 表3.4 JP4: パラレルポートコネクタ 添付ケーブル (25 ピン D-SUB) にて変換後のピン配置 (No.4-40UNC) PIN No. Function PIN No. Function PIN No. Function PIN No. 1 STROBE 2 ALF 1 STROBE 14 ALF 3 PD0 4 ERROR 2 PD0 15 ERROR 5 PD1 6 INIT 3 PD1 16 INIT 7 PD2 8 SLCT IN 4 PD2 17 SLCT IN JP4 1 25 2 26 1 14 Function 9 PD3 10 GND 5 PD3 18 GND 11 PD4 12 GND 6 PD4 19 GND 13 PD5 14 GND 7 PD5 20 GND 15 PD6 16 GND 8 PD6 21 GND 17 PD7 18 GND 9 PD7 22 GND 19 ACK 20 GND 10 ACK 23 GND 21 BUSY 22 GND 11 BUSY 24 GND 23 PE 24 GND 12 PE 25 GND 25 SLCT 26 N.C. 13 SLCT 13 25 以下のようにパラレルポートケーブルを挿入してください。 JP2 JP4 BAT1 ピンク色 添付のパラレルポート ケーブル CONTEC CO., LTD. 24 SLB-GX10-LLVA 第3章 ジャンパ設定 RS-422/485終端抵抗: JP5 表3.5 JP5: RS-422/485終端抵抗 終端抵抗 Function --- 終端抵抗なし ( デフォルト ) CTS for RS-422 終端抵抗あり RTS for RS-422 終端抵抗あり RXD for RS-422/485 終端抵抗あり TXD for RS-422/485 終端抵抗あり JP5 1 7 2 8 1 7 2 8 1 7 2 8 1 7 2 8 1 7 2 8 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 25 第3章 ジャンパ設定 RS-232C/422/485セレクタスイッチ: JP11/JP6 表3.6 JP11/JP6: RS-232C/422/485セレクタスイッチ RS-232C ( デフォルト ) JP11 2 4 6 8 10 JP6 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 1 3 5 7 9 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 JP11 2 4 6 8 10 JP6 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 1 3 5 7 9 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 JP11 2 4 6 8 10 JP6 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 1 3 5 7 9 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 RS-422 RS-485 1. RS-485では、TX+(ピン2)とRX+(ピン3)がDタイプコネクタの 内部でジャンパで接続されていなければなりません。 2. TX-(ピン1)とRX-(ピン4)も上記と同様です。 ◆半二重モードでの送信データ制御 半二重モードでは、送信データの衝突を防止するように送信バッファを制御しなければなりま せん。本機は、RTS信号とモデム制御レジスタのビット1を使用して送信データを制御します。 モデム制御レジスタ (I/Oアドレス+4Hの設定)ビット1: 0 ... RTS high(送信を無効にする) 1 ... RTS low (送信を有効にする) CONTEC CO., LTD. 26 SLB-GX10-LLVA 第3章 ジャンパ設定 ◆RS-422/RS-485受信機無効制御ジャンパの設定 RS-422/RS-485ポートを使用すると、RTS信号でドライバの有効制御が行われます。JP2ピン4 とJP2ピン6を接続すると、受信機が無効になると同時に、ポートは外部デバイスへの出力デー タを受信できなくなります。 RTS# COM2 JP11: 7-8 TXD# D 120Ω JP5: 7-8 JP11: 4-6 R RXD# 1 6 2 7 3 8 4 9 5 120Ω JP5: 5-6 JP11: 5-6 RTS TXRTSTX+ RTS+ RX+ CTS+ RXCTS- D 120Ω JP5: 3-4 CTS R 120Ω JP5: 1-2 図3.1 RS-422 設定 RTS# JP11: 7-8 TXD# 6 D 120Ω JP5: 7-8 図3.2 7 8 JP11: 4-6 JP11: 5-6 COM2 RXD# 9 R 120Ω JP5: 5-6 1 DATA- 2 3 DATA+ 4 5 RS-485 設定 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 27 第3章 ジャンパ設定 ◆I/Oアドレスと命令 以下の表にCOM2として使用される場合のI/Oアドレスを示します。 表3.7 I/O アドレス I/Oアドレス 02F8H 02F9H DLAB 読み書き レジスタ W 送信機保持レジスタ THR R 受信機バッファレジスタ RBR 1 W 除数ラッチレジスタ(LSB) DLL 1 W 除数ラッチレジスタ(MSB) DLM IER 0 0 W 割り込み有効レジスタ 02FAH X R 割り込みIDレジスタ IIR 02FBH X W 回線制御レジスタ LCR MCR 02FCH X W モデム制御レジスタ 02FDH X R 回線状態レジスタ LSR 02FEH X R モデム状態レジスタ MSR 02FFH X R/W スクラッチレジスタ SCR CONTEC CO., LTD. 28 SLB-GX10-LLVA 第3章 ジャンパ設定 シリコンディスクメモリアドレスの選択: JP7 JP7は、Disk On Chipのメモリアドレスを選択するために使用されます。以下に3種類のDisk On Chipメモリアドレス構成を示します。 表3.8 JP7: シリコンディスクメモリアドレスの選択 JP7 Function 3 4 1 2 0DC00~0DDFFh 3 4 1 2 0D800h~0D9FFh 3 4 1 2 0D400h~0D5FFh ( デフォルト ) 赤外線ポート(IrDA) & GPIOポート: JP8 シリアルポート2を設定して、このJP8の1〜6ピンのコネクタに接続されているIrDAモジュー ルをサポートすることができます。IrDAインターフェイスのサポートを有効に設定すると、 アプリケーションソフトウェアを使って、ラップトップ、PDA、プリンタなどのポータブルデ バイスとファイルの送受信ができます。このコネクタは、オプションの無線送受信赤外線モジ ュール用のものです。IR機能を使用する場合は、BIOS Setupを使ってこの設定を行ってくださ い。 そして、JP8の7〜12ピンを使うことにより、基本的なI/O機能を個々にコンフィグレーション することや、内部機能を定義することができます。 表3.9 JP8: 赤外線ポート(IrDA) JP8 1 6 7 12 PIN No. Function PIN No. Function 1 IRTX 7 GP11 2 GND 8 GP20 3 IRRX 9 GP22 4 N.C. 10 GP23 5 5V 11 GP24 6 3.3V 12 GP25 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 29 第3章 ジャンパ設定 CMOSメモリ内容消去: JP9 時刻、日付、およびCMOS値は、セットアッププログラムで指定することができます。CMOS 値は、セットアッププログラムでデフォルトに戻すことができます。RAMデータは、オンボ ードボタンセルバッテリで電力が供給されるパスワード情報を含んでいます。JP9のショート ピン2とショートピン3を共に使用することでCMOSメモリ内容を消去することができます。 外部ボタン型セルバッテリは、リアルタイムクロックおよびCMOSメモリに電力を供給します。 コンピュータを壁ソケットにプラグ接続していない場合は、バッテリの推定寿命は3年です。 コンピュータをコンセントにプラグ接続している場合は、電源からの3.3V待機電流がバッテリ の寿命を延ばします。クロックは、温度が25℃で電圧3.3Vが印加された状態で±3分/月の精度 です。 表3.10 JP9: CMOSメモリ内容消去 JP9 Function 1 2 3 通常動作(デフォルト) CMOSメモリ内容消去 1 2 3 RESETジャンパ: JP10 リセットボタンの有効/無効を設定します。 表3.11 JP10: RESET ジャンパ JP10 1 2 PIN No. Function 1 RESET 2 GND LED表示器:CN4、CN5 図3.3 CN4、CN5: LED表示器 Link : Link Signal ACT : TX & RX Link ACT (緑) (黄) CONTEC CO., LTD. 30 SLB-GX10-LLVA 第4章 CPUボードリソース 第4章 CPUボードリソース アドレスの領域 GX1プロセッサは、メモリまたはI/O空間を直接アドレス指定することができます。このCPU の場合、物理的なメモリ空間のアドレス範囲は00000000h〜ffffffffh(4GB)で、アクセス可能なI/O アドレス空間の範囲は00000000h〜0000ffffh(64KB)です。このプロセッサは、386タイプのCPU と異なり、コプロセッサとの通信空間として、上位I/O空間800000f8h〜800000ffhを使用しませ ん。I/Oアドレス22hと23hは、GX1プロセッサの構成レジスタへのアクセスに使用されます。 アクセス可能 なプログラム I/O空間 物理的な メモリ空間 FFFFFFFFh FFFFFFFFh アクセス 不可 物理的な メモリ4GB CPU汎用構成 レジスタI/O空間 000FFFFh 64KB 00000023h 00000000h 図4.1 00000000h 00000022h メモリとI/Oのアドレスの領域 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 31 第4章 CPUボードリソース Interrupter Vectorの割り当て 割り込みまたは例外処理が発生すると、通常の順次処理から、選択されたサービスルーチンに プログラムの制御が移ります。 CPUが割り込みまたは例外処理を行う場合、実行中のプログラムのインストラクションポイン タとフラグはスタックにプッシュされるため、中断されたプログラムの実行を後で再開するこ とができます。 割り込みと例外処理は、それぞれ256個あるInterrupter Vector番号のいずれかに割り当てられま す。最初の32個の割り込みベクタの割り当ては、定義済みまたは予約済みです。ソフトウェア 割り込みとして処理されるINTインストラクションは、0〜255のInterrupter Vectorを使用するこ とができます。 表4.1 Interrupter Vector の割り当て Function IRQ # Exception Type 0 Divide error Fault 1 Debug Exception Trap/Fault 2 NMI interrupt 3 Breakpoint Trap 4 Interrupt on overflow Trap 5 Bound range exceeded Fault 6 Invalid opcode Fault 7 Device not available Fault 8 Double fault Abort 9 Reserved 10 Invalid TSS Fault 11 Segment not present Fault 12 Stack fault Fault 13 General protection fault Trap/Fault 14 Page fault Fault 15 Reserved 16 FPU error Fault 17 Alignment check exception Fault --- --- --- 18:31 Reserved 32:55 Maskable hardware interrupts Trap --- 0:255 Programmed interrupt Trap * データブレイクポイントとシングルステップはトラップです。 他のすべてのデバッグ例外は障害です。 CONTEC CO., LTD. 32 SLB-GX10-LLVA 第4章 CPUボードリソース メモリマップ 表4.2 メモリマップ Address Range (h) Size Description 100000-20000000 511MB E8000-FFFFF 96KB システムBIOS E0000-E7FFF 32KB システムBIOS(UMBとして使用可能) C8000-DFFFF 96KB A0000-C7FFF 160KB ビデオメモリおよびBIOS 00000-9FFFF 640KB コンベンショナルメモリ 拡張メモリ 使用可能なDOSハイメモリ (ISAバスおよびPCIバスに開放されています) CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 33 第4章 CPUボードリソース I/Oマップ 表4.3 I/O マップ Address (h) Size 0000 ~ 000F 16 bytes Description DMA Controller 0020 ~ 0021 2 bytes Interrupt Control (PIC) 002E ~ 002F 2 bytes Super I/O controller configuration registers 0040 ~ 0043 4 bytes System timer 1 0048 ~ 004B 4 bytes System timer 2 0060 1 byte Keyboard Controller 0061 1 byte NMI, speaker control 0064 1 byte Keyboard controller 0070 ~ 0071 2 bytes Real Time Clock Controller 0080 ~ 008F 16 bytes DMA page registers 00A0 ~ 00A1 2 bytes Interrupt controller 2 00B2 ~ 00B3 2 bytes APM control 00C0 ~ 00DE 31 bytes DMA controller 2 00F0 ~ 00FF 16 bytes Numeric processor 0170 ~ 0177 8 bytes Secondary IDE controller 01F0 ~ 01F7 8 bytes Primary IDE controller 0200 ~ 0207 8 bytes Audio/game port/joy stick 0228 ~ 022F *1 8 bytes LPT3 0278 ~ 027F *1 8 bytes LPT2 02E8 ~ 02EF *1 8 bytes COM4/Video (8514A) 02F8 ~ 02FF *1 8 bytes COM2 0330 ~ 0331 2 bytes MPU~401 (MIDI) 0376 ~ 0377 2 bytes Secondary IDE channel 0120 ~ 0127 8 bytes Audio controller 0274 ~ 0277 4 bytes I/O read data port for ISA PnP enumerator 0378 ~ 037F 8 bytes LPT1 0388~ 038D 6 bytes AdLib (FM synthesizer) 03B0 ~ 03BB 12 bytes Video (Monochrome) 03C0 ~ 03DF 32 bytes Video (VGA) 03E8 ~ 03EF 8 bytes COM3 CONTEC CO., LTD. 34 SLB-GX10-LLVA 第4章 CPUボードリソース Address (h) Size Description 03F0 ~ 03F5, 03F7 8 bytes Diskette controller 03F6 1 byte Primary IDE channel 03F8 ~ 03FF 8 bytes COM1 04D0 ~ 04D1 2 bytes Edge/level triggered PIC 0530 ~ 0537 8 bytes Windows Sound System LPT n + 400h 8 bytes ECP port, LPT n base address + 400h 0CF8 ~ 0CFF *2 4 bytes PCI configuration address register 0CF9 *3 1 byte Turbo and reset control register *1: Default, but can be changed to another address range. *2: Dword access only *3: Byte access only PCI割り込みルーティングマップ 本節では、割り込みの共用、およびPCI拡張スロットとオンボードPCIデバイス間での割り込 み信号の接続方法について説明します。PCI仕様は、PCIバスに接続されているデバイス間で の割り込みの共用方法について規定しています。ほとんどの場合、割り込みを共用することで 付加される小さい待ち時間は、デバイスの動作やスループットに影響を与えません。デバイス からの最大性能が必要ないくつかの特別な場合は、PCIデバイスは他のPCIデバイスと割り込 みを共用してはなりません。PCIアドインボードとの割り込み共用を回避するには、以下の事 項を理解しておいてください。 PCIデバイスは、割り込みグループを規定するために以下のように分類されます。 INTA : デフォルトでは、1つの割り込みのみを必要とするすべてのアドインボードは このカテゴリに属します。複数の割り込みを必要とするほとんどすべてのボー ドでは、ボード上での最初の割り込みもINTAとして分類されます。 INTB : 一般に、複数の割り込みを必要とするアドインボード上での二番目の割り込み はINTBとして分類されます。(これは絶対的要件ではありません。) INTCおよびINTD: 一般に、アドインボード上の三番目の割り込みはINTCとして分類され、四番目 の割り込みはINTDとして分類されます。 GX1プロセッサには、以下の機能を持つ統合PCIコントローラが搭載されています。 ・ X-Bus PCI Slave - PCI書き込みバッファ(16バイト) - X-busからの読み込みバッファ(16バイト) - キャッシュラインバーストのサポート - Write/Invラインのサポート - X-busと読み書きするデータの同期 - アクティブバイトイネーブル転送未サポート CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 35 第4章 CPUボードリソース ・ X-Bus PCI Master - X-busへのPCI書き込みバッファ(16バイト) - 構成の読み書きサポート - Int Acknowledgeサポート - ロック変換 - Slaveとして高速バックツーバックサイクルのサポート ・ PCI arbiter - 固定式、循環式、ハイブリッド、またはピンポイント式仲裁をサポート(プログラマブル) - 4つのマスター(PCIでは3つまで)をサポート - CPUの内部REQ - マスターリトライマスクカウンタ - マスターデッドタイマ - リソースロック、または全システムロックサポート ◆PCI Bus Interface PCIバスインターフェイスは、PCIバス仕様Rev.2.1に準拠しています。 CS5530Aは、プロセッサまたは他のPCIマスターデバイスが開始したPCIサイクルのPCIターゲ ットとして動作します。また、DMA、ISA、IDE、およびオーディオマスター転送サイクルの イニシエータとして動作することもあります。CS5530AはメモリとI/O領域のポジティブデコ ードをサポートする、PCIバスのサブトラクティブデコードエージェントです。また、アドレ スやデータパリティを生成し、パリティチェックを実行します。PCI bus arbiterはCS5530Aに は搭載されていませんが、GX1プロセッサには搭載されています。 CONTEC CO., LTD. 36 SLB-GX10-LLVA 第5章 ソフトウェアユーティリティ 第5章 ソフトウェアユーティリティ この章では、本機用に提供されているソフトウェアユーティリティについて説明します。これ には、10/100M Ethernetドライバ、Geode™ CS5530Aチップセットドライバ、およびウォッチ ドッグ機能構成ユーティリティがあります。 ■Windows 95(OSR2.x)のご使用上の注意 Windows 95(OSR2.x)をインストールする場合は、OSのCD-ROM内のファイルをHDDにコピー してからOSをインストールしてください。 Geode™ CS5530Aチップセットドライバ ドライバのディレクトリ構造は以下のとおりです。 +---GX1 DRIVERS ;GX1 Drivers +---Win_9x ;For Windows 9x "National Geode Win9x Drivers 1.2.exe" は、Win_9x用のオートインストレーションファイルです。 (すべてのドライバが一度でインストールされます。) +---Audio ;Audio Driver for Win_9x +---Graphics ;Graphics Driver for Win_9x +---PCI BRIDGE +---Udma +---Win_nt4 ;UDMA Driver for Win_9x ;For Windows NT4.0 +---Audio ;Audio Driver for Win_nt4 +---Graphics ;Graphics Driver for Win_nt4 +---Udma ;UDMA Driver for Win_nt4 SLB-GX10-LLVAは、Windows 95(Retail, OSR1)とWindows NT 3.51はサポートしていません。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 37 第5章 ソフトウェアユーティリティ LANドライバ 本機は、PCIボードLANの設計にRealtek RTL8139Cを採用しています。 Realtek RTL8139Cは、非常に統合化された費用有効性の高いシングルチップ高速イーサネット コントローラであり、32ビット性能、PCIバスマスタ機能、IEEE 802.3u 100BASE-T仕様および IEEE 802.3x全二重フロー制御への完全準拠を実現しています。このコントローラはまた、オ ペレーティングシステム(OS)に基づく電力管理(OSPM)を行うことができる現代的なオペレー ティングシステム(OS)のACPI/PCI電力管理もサポートしており、その結果、最も効率的な電 力管理を実現しています。 RTL8139Cは、ネットワークコントローラアプリケーション内蔵のマザーボードにも適してい ます。RTL8139Cは、ネットワーク管理コストを低く維持し、使用法に関する障壁を除去しま す。RTL8139Cは、ネットワークを10Mbpsから100Mbpsにアップグレードするための最も容易 な方法です。RTL8139Cはまた、全二重動作もサポートしており、その結果、帯域幅200Mbps を追加費用なしで可能にしています。RTL8139Cは、非常に統合化されており、「グルー」ロ ジックや外部メモリは必要ありません。RTL8139CにはブートROM用のインターフェイスも搭 載されているため、ディスクレスワークステーションで使用して、最高レベルのネットワーク セキュリティを持つ使いやすいシステムを構築することができます。 ◆特長 ・ 高速イーサネットMAC、物理チップ、および送受信機が1つのチップ上に統合化されてい ます。 ・ 10Mb/sおよび100Mb/sの動作 ・ PCIローカルバスシングルチップ高速イーサネットコントローラ ・ PCI改訂版2.2に準拠 ・ PCIクロック16.75MHz-40MHzをサポート ・ PCIターゲット高速連続トランザクションをサポート ・ ACPI/PCI電力管理 ・ PCIバスマスタデータ転送を行います。または、RTL8139Cの演算レジスタのPCIメモ リ空間またはI/O空間マップドデータ転送を行います。 ・ 10Mb/sおよび100Mb/s N方向自動ネゴシエーション動作をサポート ・ 最大128KバイトのブートROMインターフェイスのサポート ・ プログラム可能なPCIバーストサイズおよび初期tx/rxしきい値を含んでいます。 ・ 外部PCIクロック源およびタイマ割り込みが参照する32ビット汎用タイマをサポート ・ 2つの大きな(2Kbyte)別々の送受信FIFOを装備しています。 ・ 9346(64*16ビットEEPROM)にリソース構成およびIDパラメータを格納します。 ・ さまざまなネットワークアクティビティを示すためのLEDピンのサポート ・ 両ポートに対するディジタルおよびアナログ折返し機能のサポート ・ 半二重/全二重機能 ・ 全二重フロー制御(IEEE 802.3x)のサポート CONTEC CO., LTD. 38 SLB-GX10-LLVA 第5章 ソフトウェアユーティリティ LANドライバファイルxxxx.exeは、すべてのオペレーティングシステム(OS)に対するベースド ライバセットであり、DOS、Netwareサーバ、OS2, WFW、およびWIN9xのドライバを含んで います。 注意 LANユーティリティをインストールする前に、ルートディレクトリと¥LANおよび¥info¥ firstサブディレクトリにあるテキストファイル(*.txt)をよくお読みください。 ■LANマネージャ(MS-DOS)使用上の注意 MS LANマネージャ用ドライバをインストールする時は、 文を追加しなければなりません。(2つ) Protocol.ini ファイル内に下記の BUSNO=0 DEVICENO=10(CN4使用時)、11(CN5使用時) Protocol.ini ファイルとはLANマネージャのフォルダ内にあります。 ウォッチドッグタイマ(WDT)の設定 WDTは、CPUの動作を監視するために産業用アプリケーションで広範に使用されています。 アプリケーションソフトウェアは、その要件に従って適切なタイマ設定を使用してWDTをト リガします。WDTのタイムアウトの前に、機能的に正常なシステムはWDTを再ロードします。 正常なシステムでは、WDTはタイムアウトになりません。異常なシステムでは、WDTは再ロ ードされず、WDTがタイムアウトし、自動的にシステムをリセットして、異常動作を回避し ます。 このCPUボードは、ソフトウェアがプログラムするI/Oポートによって16のレベルのウォッチ ドッグタイマをサポートします。I/Oアドレス0441Hに任意の値を書き込むと、ウォッチドッ グタイマは無効になります。I/O 0443hに設定コード(WDT設定テーブルを参照)を書き込むと、 WDTが再ロードされます。 WDTの無効化および再ロードするアセンブリプログラム。(例)は、次のようになります。 MOV DX,0441H 0441H に任意の値を書き込むと、WDTは無効になる OUT DX,AX; MOV AX,0001H REM set WDTのタイマ値を28秒に設定する MOV DX,0443H OUT DX,AX 設定したタイマ値でWDTを起動 表5.1 TIMER VALUE TABLE 値 タイマ 値 タイマ 値 タイマ 値 タイマ 0 30 秒 4 22 秒 8 14 秒 C 6秒 1 28 秒 5 20 秒 9 12 秒 D 4秒 2 26 秒 6 18 秒 A 10 秒 E 2秒 3 24 秒 7 16 秒 B 8秒 F 0秒 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 39 第5章 ソフトウェアユーティリティ BIOSの新バージョンのアップデート 手順1: 元のまたは既存のBIOS Setupパラメータの記録を作成します。電源投入のセル フテスト時に<Del>キーを押して、BIOS Setup Programに入り、BIOS更新後に システムを再構成する場合のために、各パラメータの値を書き留めます。 手順2: システムディスクを作成します。3.5インチフロッピーディスクをドライブAに 挿入します。MS-DOSの場合は、"format a:/s"と入力して<Enter>キーを押しま す。Windowsの場合は、[マイコンピュータ]を選択し、[3.5インチFD (A:)]を選 択し、コマンドバーから[ファイル/フォーマット]を選択します。[3.5インチFD (A:)]メニューで[システムファイルをコピー]を選択し、[スタート]ボタンをク リックします。 手順3: 更新されたBIOS binファイルとawdflash.exeファイルをシステム・ディスクにコ ピーします。 手順4: システムディスクをドライブAに入れ、ドライブAからシステムを再起動しま す。 手順5: BIOSの更新を開始します。awdflashコマンドを入力すると、Flash Memory Writer メッセージが画面に表示されます。更新されたBIOSファイル名を[File Name to Program:]の後に入力します。既存のBIOSのバックアップファイル名を「File Name to Save:」の後に入力します。<Y>を押すと、BIOSの更新が始まります。 手順6: システムを再構成します。システムディスクを取り出してコンピュータを再起 動します。電源投入のセルフテスト時に<Del>キーを押すと、BIOS Setup Programに入ります。書き留めておいた元の設定に従って、関連するパラメー タを設定し直します。保存し、BIOS Setupプログラムを終了すると、システム が再起動されます。 CONTEC CO., LTD. 40 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ 第6章 BIOSセットアップ この章では、FLASH ROM BIOSに入っているAward社製のSetupプログラムについて説明しま す。Setupプログラムによって、ユーザーは基本システム構成を変更することができます。こ の特殊情報はバッテリバックアップされたRAMに格納されるので、電源を切ってもセットア ップ情報は維持されます。 Setupを使用してシステムを構成するプロセスを以下に説明します。 ■Setupの起動 コンピュータの電源を入れると、直ちにAward BIOSが起動します。BIOSはCMOSに入ってい るシステム情報を読み取り、システムをチェックし構成するプロセスを開始します。完了する と、BIOSはディスクのオペレーティングシステムを探して起動し、制御をオペレーティング システムに渡します。 BIOSの制御下にあるときに、次のどちらかの方法でSetupプログラムを起動することができま す。 1. システムの電源を入れたら直ちに<Del>キーを押す。 2. 電源投入のセルフテスト(POST)時に次のメッセージが画面に短時間表示されている間に <Del>キーを押す。 Press DEL to enter SETUP. Setupプログラムに入りたいのに、<Del>キーを押す前にメッセージが消えてしまった場合には、 システムをオフにして再びオンにするか、システムケースのリセットボタンを押してシステム を再起動し、やり直してください。<Ctrl>、<Alt>、<Delete>キーを同時に押すことによっても 再起動することができます。正しいタイミングでキーを押さないと、システムは起動を中断し、 エラーメッセージを表示し、次のように要求してきます。 Press F1 to continue, DEL to enter SETUP CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 41 第6章 BIOSセットアップ ■Setupの使用方法 一般に、矢印キーを使用して項目を強調表示し、<Enter>キーを押して選択し、<PageUp>と <PageDown>キーを押して入力を変更します。<F1>キーを押すとヘルプが表示され、<Esc>キ ーを押すと終了します。キーボードを使用してSetupプログラムをナビゲートする方法の詳細 を以下の表に示します。 表6.1 セットアッププログラムの使用方法 機能 キー 上矢印 前の項目に移動する 下矢印 次の項目に移動する 左矢印 左の項目に移動する(メニューバー) 右矢印 右の項目に移動する(メニューバー) Esc Move Enter メインメニュー: 変更を保存せずに終了する サブメニュー: 現在のページを終了し、次の上位レベルメニューに移る 希望する項目に移る PgUpキー 数値を大きくするか、または変更する PgDnキー 数値を小さくするか、または変更する + キー 数値を大きくするか、または変更する - キー 数値を小さくするか、または変更する Escキー メインメニュー - 終了し、変更内容をCMOSに保存しないStatus Page Setupメ ニューおよびOption Page Setupメニュー - 現在のページを終了し、メインメ ニューに戻る F1キー Setupでのキーの使い方に関するヘルプを表示する F5キー CMOSから前の値をロードする F6キー BIOSデフォルトテーブルからフェールセーフ化デフォルトをロードする F7キー 最適化デフォルトをロードする F10キー すべてのCMOS変更を保存し、終了する ■ヘルプの表示 <F1>を押すと、小さなヘルプウィンドウが表示され、強調表示されている項目でのキーの使 い方の説明と可能な選択肢が表示されます。ヘルプウィンドウを終了するには、<Esc>キーを 押すか、またはもう一度<F1>キーを押します。 ■困ったときの対処方法 Setupを使用してシステムを変更し保存した後でコンピュータが起動しなくなった場合、 AwardBIOSは、CMOS設定をデフォルト設定にリセットするオーバーライド機能をサポートし ています。 設定を変更するのは、その意味が完全にわかっている場合だけにしてください。チップセット デフォルトを一切変更しないことを強く推奨します。これらのデフォルト設定は、Award社と システムメーカの両者が、絶対最大性能と信頼性を提供するように慎重に選択したものです。 些細なことに思える変更を加えても、オーバーライドを使用しなければならなくなる可能性が あります。 注意 この章の情報は予告なしに変更される場合があります。 CONTEC CO., LTD. 42 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ メインメニュー Award BIOS CMOS Setup Utilityに入ると、画面にメインメニューが表示されます。メインメニ ューで、複数のセットアップ機能と2つの終了オプションを選択することができます。矢印キ ーを使用して項目を選択し、<Enter> キーを押して確定すると、サブメニューに入ります。 強調表示された選択内容の簡単な説明が画面の下部に表示されます。 ROM PCI/ISA BIOS (2A434MQB) CMOS SETUP UTILITY AWARD SOFTWARE, INC. STANDARD CMOS SETUP INTEGRATED PERIPHERALS BIOS FEATURES SETUP SUPERUISOR PASSWORD CHIPSET FEATURES SETUP USER PASSWORD POWER MANAGEMENT SETUP IDE HDD AUTO DETECTION PNP/PCI CONFIGURATION SAVE & EXIT SETUP LOAD BIOS DEFAULTS EXIT WITHOUT SAVING LOAD SETUP DEFAULTS Esc : Quit F10 : Save & Exit Setup ■セットアップ項目 メインメニューには、以下の主要セットアップカテゴリがあります。一部のシステムには、こ れらの項目を全部は含んでいないものがあります。 ■Standard CMOS Features(標準CMOS機能) このメニューは、基本システム構成に使用します。詳細については「第6章 Standard CMOS Setup」を参照してください。 ■BIOS Features Setup(拡張BIOS機能) このメニューを使用して、使用しているシステムの拡張機能を設定します。詳細については「第 6章 BIOS Features Setup」を参照してください。 ■Chipset Features Setup (拡張チップセット機能) このメニューを使用して、チップレジスタの値を変更し、システムパフォーマンスを最適化し ます。詳細については「第6章 Chipset Features Setup」を参照してください。 ■Integrated Peripherals(統合周辺装置) このメニューを使用して、統合周辺装置に関する設定を指定します。詳細については「第6章 Integrated Peripherals」を参照してください。 ■Power Management Setup(電力管理のセットアップ) このメニューを使用して、電力管理に関する設定を指定します。詳細については「第6章 Power Management Setup」を参照してください。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 43 第6章 BIOSセットアップ ■PnP / PCI Configuration (PnP/PCI構成) この項目は、使用しているシステムがPnP/PCIをサポートしている場合にのみ表示されます。 詳細については「第6章 PnP/PCI Configuration Setup」を参照してください。 ■Load BIOS Defaults(BIOS初期値のロード) このメニューを使用して、トラブルシューティング用の初期値をロードします。システムの性 能は最低になりますが、動作が安定します。詳細については「第6章 Defaults Menu」を参照し てください。 ■Load Setup Defaults(セットアップ初期値のロード) このメニューを使用して、最高性能のシステム動作を実現するために工場出荷時に設定された セットアップ初期値をロードします。Award社ではカスタムBIOSが最高性能を出すように設計 していますが、メーカーはこのような初期値を変更して独自のニーズに適用させることができ ます。詳細については「第6章 Defaults Menu」を参照してください。 ■Supervisor / User Password (スーパーバイザー/ユーザーパスワード) このメニューを使用して、ユーザーパスワードおよびスーパーバイザーパスワードを設定しま す。詳細については「第6章 Supervisor/User Password Setting」を参照してください。 ■Save & Exit Setup(セットアップの保存と終了) CMOS値の変更をCMOSに保存し、セットアップを終了します。詳細については「第6章 Exit Selecting」を参照してください。 ■Exit Without Save(保存せずに終了) すべてのCMOS値の変更を放棄し、セットアップを終了します。詳細については「第6章 Exit Selecting」を参照してください。 CONTEC CO., LTD. 44 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Standard CMOS Setup ROM PCI/ISA BIOS(2A434MQ9) STANDARD CMOS SETUP AWARD SOFTWARE, INC. Date (mm:dd:yy): Wed, Jan 31 2001 Time (hh:mm:ss): 15: 40: 49 HARD DISKS TYPE SIZE CYLS 0 0 0 0 0 0 Primary Master : Primary Slave : Drive A Drive B : None : None Video Halt On : EGA/VGA : All Errors Esc : Quit F1 : Help HEAD PRECOMP LANDZ SECTOR MODE 0 0 ↑↓→← : Select Item <Shift>F2 : Change Color 0 0 0 0 PU/PD/+/- 0 CHIS 0 CHIS : Modify Standard CMOSセットアップメニューの項目は、10のカテゴリに分かれています。各カテゴリ には、0、1つ、または複数のセットアップ項目があります。矢印キーを使用して項目を強調表 示し、<PgUp>または<PgDn>キーを使用して各項目の必要な値を選択します。 ■メインメニューからの選択 次の表は、メインメニュー上で行うことができる選択を示しています。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 45 第6章 BIOSセットアップ 表6.2 メインメニューの選択項目 項目 オプション 説明 Date Month DD YYYY システム日付を設定します。日付を設定すると 曜日は自動的に変更されます。 Time HH : MM : SS システム時刻を設定します。 IDE Primary Master オプションはサブメニューに表示(表6.3を参照) <Enter>を押すとサブメニューに入ります。 IDE Primary Slave オプションはサブメニューに表示(表6.3を参照) <Enter>を押すとサブメニューに入ります。 IDE Secondary Master オプションはサブメニューに表示(表6.3を参照) <Enter>を押すとサブメニューに入ります。 IDE Secondary Master オプションはサブメニューに表示(表6.3を参照) <Enter>を押すとサブメニューに入ります。 Drive A Drive B None 360K, 5.25 インチ 1.2M, 5.25 インチ 720K, 3.5 インチ 1.44M, 3.5 インチ 2.88M, 3.5 インチ システムにインストールされているフロッピー ドライブのタイプを選択します。 Video EGA/VGA CGA 40 CGA 80 MONO デフォルトのビデオ装置を選択します。 Halt On All Errors No Errors All, but Keyboard All, but Diskette All, but Disk/Key BIOSにPOSTプロセスを停止させ、ユーザー に通知させたい状況を選択します。 Base Memory N/A ブート時に検出されたコンベンショナルメモリ の量を表示します。 Extended Memory N/A ブート時に検出された拡張メモリの量を表示し ます。 Total Memory N/A システムの使用可能合計メモリを表示します。 CONTEC CO., LTD. 46 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ ■IDEアダプタ IDEアダプタは、ハードディスクドライブを制御します。別個のサブメニューを使用して、各 ハードディスクドライブを構成します。 従来からのキーを使用してこのメニューをナビゲートし、メインメニューを終了します。ハー ドディスクの構成は、下の表に従って行ってください。 表6.3 ハードディスクの構成 項目 オプション 説明 IDE HDD Auto-detection Press Enter <Enter>キーを押すとこのチャネル上のHDDを自動的に 検出します。検出に成功したら、このメニューの残りの フィールドが記入されます。 IDE Primary Master None Auto Manual Manualを選択すると、この画面の残りのフィールドを 設定できます。固定ディスクのタイプを選択します。 User Typeは、シリンダ数、ヘッドなどを選択できま す。注: PRECOMP=65535 はNONEを意味します。 Access Mode Normal LBA LargeAuto このハードディスクのアクセスモードを選択します。 ディスクドライブの容量(近似値)。この容量は、通常、 ディスク検査プログラムが示すフォーマット済みディス クのサイズよりやや大きな値になります。 以下のオプションは、IDE Primary Master項目がManualに設定されている場合にのみ選択可能です。 Capacity Auto Display your disk drive size Cylinder Min = 0 Max = 65535 このハードディスクのシリンダ数を設定します。 Head Min = 0 Max = 255 読み取り/書き込みデッドの数を設定します。 Precomp Min = 0 Max = 65535 Landing zone Min = 0 Max = 65535 Sector Min = 0 Max = 255 **** 警告: 65535に設定すると、ハードディスクなしを 意味します。 **** 警告: 65535に設定すると、ハードディスクなしを 意味します。 トラック当たりセクタ数 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 47 第6章 BIOSセットアップ BIOS Features Setup このセクションでは、システムの基本動作を構成します。システムのデフォルト速度、キーボ ード動作、シャドウイング、およびセキュリティを選択することができます。 ■Virus Warning IDEハードディスクのブートセクタ保護のためのVIRUS Warning機能を選択することができま す。この機能を有効にすると、誰かがこの領域にデータを書き込もうとするとBIOSは画面に 警告メッセージを表示し、警告音を鳴らします。 Enabled システムがブートアップするとこの機能は自動的に起動し、何者かがブートセクタまたは ハードディスクのパーティションテーブルにアクセスしようとすると、警告メッセージを 表示します。 Disabled 何者かがブートセクタまたはハードディスクのパーティションテーブルにアクセスしよう としても、警告メッセージは表示されません。 ■CPU Internal Cache この2つのカテゴリは、メモリアクセスを高速化します。ただし、CPU/チップセット設計に依 存しています。 Enabled キャッシュを有効にします。 Disabled キャッシュを無効にします。 ■Quick Power On Self Test このカテゴリは、コンピュータの電源投入時のセルフテスト(POST)を高速化します。これを 有効に設定すると、BIOSはPOST中に一部のチェック項目を短縮または省略します。 Enabled クイックPOSTを有効にします。 Disabled 通常POST CONTEC CO., LTD. 48 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ ■Boot Sequence BIOSは、これらの項目で選択された順序で装置からオペレーティングシステムのロードを試 みます。 選択肢:A,C,SCSI F,A,SCSI C,A,SCSI SCSI,A,C C,CDROM,A SCSI,C,A C only CDROM,C,A D,A,SCSI E,A,SCSI LS120,C ■Swap Floppy Drive システムが2つのフロッピードライブを持っている場合に、論理ドライブ名指定を入れ替える ことができます。 選択肢: Enabled/Disabled ■Boot Up Floppy Seek ブートアップ時にディスクドライブをシークします。 スピードブートアップは無効になります。 選択肢: Enabled/Disabled ■Boot Up NumLock Status 電源投入時にNumLockを有効にすることを選択します。 選択肢: On/Off ■Boot Up System Speed デフォルトのシステム速度(電源投入時の通常動作速度)を選択します。 選択肢: High/Low ■Gate A20 Option Gate A20の制御方法を選択します。 Gate A20は、1MBを超えるアドレスへのメモリアクセスに使用されるデバイスです。元々、Gate A20はキーボードのピンを介して処理されていました。 今でも、キーボードはこの機能をサポートしていますが、システムチップセットがGate A20の サポートを処理する方がはるかに高速で一般的になっています。 選択肢: Normal/Fast ■Typematic Rate Setting キーを押し続けたときのリピート機能(タイプマチック機能)は、キーボードコントローラが決 定する速度で動作します。このオプションを有効にすると、タイプマチックレートおよびタイ プマチック遅延を選択することができます。 選択肢: Enabled/Disabled ■Typematic Rate (Chars/Sec) キーを押し続けたときの1秒当たりリピート回数を設定します。 選択肢:6, 8, 10, 12, 15, 20, 24, 30 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 49 第6章 BIOSセットアップ ■Typematic Delay (Msec) キーを押してからリピートを開始するまでの遅延時間を設定します。 選択肢: 250, 500, 750, 1000 ■Security Option システムのブートのたびにパスワードを要求するか、またはSetupに入るときにのみパスワー ドを要求するかを選択します。 System プロンプトに対して正しいパスワードを入力しないと、システムはブートせず、Setupへ のアクセスは拒否されます。 Setup プロンプトに対して正しいパスワードを入力しないと、システムはブートしますが、 Setupへのアクセスは拒否されます。 注意 セキュリティを無効にするには、メインメニューのPASSWORD SETTINGを選択します。 そうするとパスワードを入力するように要求されます。このとき何も入力せずに<Enter> キーを押すと、セキュリティは無効になります。セキュリティが無効になると、システム はブートし、自由にSetupに入れるようになります。 ■OS Select For DRAM > 64MB オペレーティングシステムがシステム上の64 MBを超えるRAMを使用して動作することを選 択します。 選択肢: Non-OS2, OS2 ■Report No FDD For Win 95 Windows 95にFDDが存在しないことを報告するかどうかを設定します。 選択肢:Yes, No ■Video BIOS Shadow ビデオBIOSのロケーションをROMからRAMに変更できます。ビデオのシャドウ処理を使用す ると、ビデオの処理速度を上げることができます。 ■C8000 - CBFFF Shadow / DC000 - DFFFF Shadow オプションのROMをRAMにコピーするかどうかを決定します。ROMでシャドウ処理を行うと、 640KB〜1024KB間で使用できるメモリが減少します。 CONTEC CO., LTD. 50 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Chipset Features Setup ROM PCI/ISA BIOS(2A434MQB) CHIPSET FEATURES SETUP AWARD SOFTWARE, INC. SDRAM Timing Setup :Auto 16bit I/ORecovery(CLK) :5 8-bit I/ORecovery(CLK) USB Controller :5 :Enabled USB Legacy Support :Enabled Multiple Monitor Support :M/B First ESC:Quit F1:Help Video Memory Size Flat Panel Status :1.5M :Disabled F5:Old Values F6:Load BIOS Defaults F7:Load Setup Defaults ここでは、インストールされている特定のチップセットの機能に基づいてシステムを構成しま す。このチップセットは、バス速度、DRAMや外部キャッシュなどのシステムメモリリソース へのアクセスを管理します。また、従来のISAバスとPCIバスの間の通信を調整します。これ らの設定は変更する必要はありません。デフォルト設定は、システムの最善の状態を提供する ように選択されたものです。何らかの変更を検討する必要がある場合として考えられるのは、 システムの動作中にデータの消失が起こることが発見された場合ぐらいです。 ■Multiple Monitor support この項目は、PCI slot とオンチップのどちらのVGAをアクティブにするかを決定できます。 選択肢: M/B first, PCI first ■Video Memory Size グラフィックメモリは、システムBIOSによってシステムDRAMから割り当てられます。GX1 プロセッサのグラフィックメモリは、GX_base + 800000hから始まる4MBにマッピングされま す。このエリアには、フレームバッファが含まれています。フレームバッファは、ユーザーの 必要性に応じてサイズが変わるリニアマップです。 選択肢: 1.5M, 2.5M, 4M ■8 Bit I/O Recovery Time バックツーバックI/Oリードサイクル(8ビット)間のISAバスクロック数です。この数は、コン トローラに組み込まれているプリセットの1クロック遅延に加算されます。 この項目は、8ビットI/Oに対して認められているリカバリー時間を決定できます。 選択肢: 1 - 16 CPU clocks. ■16 Bit I/O recovery Time この項目は、16ビットI/Oに対して認められているリカバリー時間を決定できます。 選択肢: 1 - 16 CPU clocks. CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 51 第6章 BIOSセットアップ ■USB Controller システムにUniversal Serial Bus (USB)コントローラがあり、USB周辺装置を使用する場合は、 Enabledを選択します。 選択肢: Enabled, Disabled ■USB Keyboard Support システムにUniversal Serial Bus (USB)コントローラがあり、USBキーボードを使用する場合は、 Enabledを選択します。 選択肢: Enabled, Disabled 注意 SDRAM Timing SetupでUSERを選択した場合、他の項目が表示されます。 またPC-100 SO-DIMMを装着した場合、SDRAM Clock Ratioを/3に落とす必要があります。 そうしないと、システムはハングアップします。 CONTEC CO., LTD. 52 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Integrated Peripherals ROM PCI/ISA BIOS(2A434MQB) INTEGRATED PERIPHERALS AWARD SOFTWARE, INC. IDE HDD Block Mode :Disabled Onboard Parallel Port :378/IRQ7 Primary IDE Channel Master Drive PIO Mode Slave Drive PIO Mode :Enabled :Auto :Auto Parallel Port Mode :SPP IDE Primary Master UDMA IDE Primary Slave UDMA :Disabled :Disabled Build in CPU Audio Audio I/O Base Address :Enabled :220H KBC input clock Onboard FDC Controller :12MHZ :Enabled Onboard Serial Port1 Onboard Serial Port2 :3F8/IRQ4 :2F8/IRQ3 Onboard IR Controller :Disabled MPU-401 I/O Base Address :330H Audio IRQ Select :IRQ5 Audio Low DMA Select Audio High DMA Select :DMA1 :DMA5 ESC:Quit F1:Help F5:Old Values F6:Load BIOS Defaults F7:Load Setup Defaults ■IDE HDD Block Mode この項目は、ハードディスクコントローラが高速ブロックモードでハードディスクドライブ (HDD)との間でデータ転送を行うことを可能にします。 選択肢: Enabled, Disabled ■IDE Primary/Master/Slave PIO 2つのIDE PIO (Programmed Input/Output)フィールドで、オンボードIDEインターフェイスがサ ポートする4つのIDE装置のそれぞれのPIOモード(0-4)を設定します。モード0〜4は、数が大き いほど高い性能を提供します。Autoモードは、システムが各装置の最適モードを自動的に決定 します。 選択肢: Auto, Mode 0, Mode 1, Mode 2, Mode 3, Mode 4 ■IDE Primary/Master/Slave UDMA Ultra DMA/33インプリメンテーションは、使用しているIDEハードドライブがそれをサポート していて、動作環境にDMAドライバ(Windows 95 OSR2またはサードパーティIDEバスマスタ ドライバ)が含まれている場合にのみ可能です。使用しているハードドライブとシステムソフ トウェアがともにUltra DMA/33をサポートしている場合には、Autoを選択するとBIOSのサポ ートが有効になります。 選択肢: Auto, Disabled ■Onboard FDC Controller システムがシステムボードにフロッピーディスクコントローラ(FDC)を組み込んでおり、それ を使いたい場合に、Enabledを選択します。アドインFDCをインストールした場合や、システ ムにフロッピードライブがない場合は、このフィールドではDisabledを選択します。 選択肢: Enabled, Disabled CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 53 第6章 BIOSセットアップ ■Onboard Serial Port 1/Port 2 第1および第2シリアルポートのアドレスと対応する割り込みを選択します。 選択肢: 3F8/IRQ4, 2E8/IRQ3, 3E8/IRQ4, 2F8/IRQ3, Disabled, Auto ■Onboard Parallel Port プリンタポートの論理LPTポート名とアドレスを選択してください。 選択肢: 378H/IRQ7, 278H/IRQ5, 3BCH/IRQ7, Disabled ■Parallel Port Mode オンボードパラレルポートの動作モードを選択してください。ハードウェアとソフトウェアの 両方がEPPモードまたはECPモードをサポートしていることが確かでない限り、互換または拡 張を選択してください。 選択肢: SOOM ECO + EPP1.7, EPP 1.7+SPP, EPP 1.9+SPP; ECP, ECP + EPP 1.9 and Normal ■Build in CPU Audio CPUオーディオ装置を選択してください。 選択肢: Enabled, Disabled ■Audio I/O Base Address サウンドカードI/Oトラップ用のアドレス範囲を選択します。 選択肢: 220h, 240h, 260h, 280h ■MPU-401 I/O Base Address MIDI UARTインターフェイスI/Oトラップ用のアドレス範囲を選択します。 選択肢: Disabled, 300h, 330h ■Audio IRQ Select サウンドカード用のIRQを選択します。 選択肢: Disabled, IRQ5, IRQ7, IRQ10 ■Audio Low/High DMA Select Audio Low DMAが有効で、I/Oポート00h~0Fhへのアクセスが発生した場合、SMIが生成されま す。 選択肢: Disabled, DMA0, DMA1, DMA3 CONTEC CO., LTD. 54 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Power Management Setup Power Management Setupで、ユーザーのコンピュータ使用のサイクルに合わせて、動作中のエ ネルギーを最も効率的に節約するようにシステムを構成することができます。 ROM PCI/ISA BIOS(2A434MQB) POWER MANAGEMENT SETUP AWARD SOFTWARE, INC. Power Management **PM Timers** :Disabled Doze Mode :Disabled Standby Mode HDD Power Down :Disabled :Disabled Modem Use IRQ Throttle Duty Cycle :NA :33.3% IRQ1(Keyboard) IRQ3(COM2) IRQ4(COM1) IRQ5(LPT2) IRQ6(Floppy Disk) IRQ7(LPT1) IRQ9(IRQ2 Redir) IRQ10(Reserved) IRQ11(Reserved) IRQ12(PS/2 Mouse) IRQ13(Coprocessor) IRQ14(Hard Disk) IRQ15(Reserved) :ON :OFF :OFF :OFF :OFF :OFF :OFF :OFF :OFF :OFF :OFF :OFF :OFF ESC:Quit F1:Help F5:Old Values F6:Load BIOS Defaults F7:Load Setup Defaults ■Power Management このカテゴリで、電力節約の種類(と程度)を選択し、また、以下のモードに直接関連付けるこ とができます。 1. HDD Power Down 2. Doze Mode 3. Standby Mode 4. Suspend Mode Power Managementには4つの選択肢があり、その内の3つは固定モード設定になっています。 Min. Power Saving 最低限の電力管理。Doze Mode = 1(時間)、 Standby Mode = 1(時間)、 Suspend Mode = 1(時間)、HDD Power Down = 15(分)に設定。 Max. Power Saving 最大限の電力管理。SL CPUでのみ使用可能。Doze Mode = 1(分)、Standby Mode = 1(分)、 Suspend Mode = 1(分)、HDD Power Down = 1(分)に設定。 User Defined ユーザーが各モードを個別に設定可能。モードを無効にしない場合は、HDD Power Downは 1〜15(分)の範囲で、そのほかのモードは1(分)〜1(時間)の範囲で設定する。 ■Doze Mode 有効に設定すると、設定された時間だけシステムが活動しない状態が続くとCPUクロックスピ ードが低下します。ただし、他のデバイスは最高速度で動作し続けます。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 55 第6章 BIOSセットアップ ■Standby Mode 有効に設定すると、設定された時間だけシステムが活動しない状態が続くとハードディスクと ビデオが停止します。ただし、他のデバイスは最高速度で動作し続けます。 ■HDD Power Down 有効にすると、設定された時間だけシステムが活動しない状態が続くとハードドライブがオフ になりますが、他のデバイスはアクティブのままです。 選択肢: Enabled, Disabled ■MODEM Use IRQ システムのモデムに割り当たてられた割り込み要求(IRQ)を指定します(モデムが装着されてい る場合)。指定したIRQで割り込みが発生した場合、システムがウェイクアップします。 選択肢: NA,3,4,5,7,9,10,11 ■Throttle Duty Cycle システムがスリープモードに入ると、CPUクロックはCPUクロックが動作する時間の一部だけ 動作します。 選択肢: 12.5%, 25.0%, 37.5%, 50.0%, 62.5%, 75.0% CONTEC CO., LTD. 56 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ PnP/PCI Configuration Setup ここでは、PCIバスシステムの構成について説明します。PCI (Personal Computer Interconnect)は、 I/Oデバイスが独自の特殊コンポーネントを使用して通信する際に、CPU自身が使用している 速度に近い速度で動作できるようにするシステムです。技術的に経験豊富なユーザーでない限 り、デフォルト設定には変更を加えないでください。 ■PNP OS Installed システム動作環境がプラグアンドプレイを認識する場合(たとえばWindows 95)は、"Yes"を選 択してください。 選択肢: Yes, No ■Resource Controlled by AwardプラグアンドプレイBIOSは、自動的にすべてのブートおよびプラグアンドプレイ互換デ バイスを構成します。"Auto"を選択した場合は、BIOSが自動的に割り当てるのですべての割 り込み要求(IRQ)フィールドとDMA割り当てフィールドが消えます。 選択肢: Auto and Manual ■Reset Configuration Data 通常、このフィールドはDisabledのままにしておきます。新しいアドオンをインストールして システムを再構成したときに、オペレーティングシステムがブートできないような重大な競合 が発生した場合は、このフィールドをEnabledに設定して、セットアップの終了時に ESCD(Extended System Configuration Data)をリセットしてください。 選択肢: Enabled, Disabled CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 57 第6章 BIOSセットアップ ■IRQ n Assigned to リソースを手動で制御する場合は、各システム割り込みを以下に示すデバイスタイプのどれか に割り当ててください。 Legacy ISAデバイス: 最初のPC ATバス仕様に準拠しており、特定の割り込み(シリアルポー ト1に対するIRQ4など)を必要とするデバイス PCI/ISA PnPデバイス: プラグアンドプレイ標準規格に準拠しており、PCIまたはISAバスアー キテクチャ対応の設計が行われているデバイス 選択肢: Legacy ISA and PCI/ISA PnP ■DMA n Assigned to リソースを手動で制御する場合は、各システムDMAチャネルを以下に示すデバイスタイプの どれかに割り当ててください。 Legacy ISAは、本来のPC ATバス仕様に準拠した装置を表し、PCI/ISA PnPは、PCIまたはISA バスアーキテクチャ用に設計されたプラグアンドプレイ標準に準拠した装置を表します。 選択肢: Legacy ISA, PCI/ISA PnP ■PCI IRQ Actived to あるデバイスがIRQサービスを要求しているかどうか、IRQが認識する方法を設定します。シ ステムメーカーによる指示がない限り、必ず初期設定のまま使用し、設定を変更しないでくだ さい。 選択肢: Level,Edge ■Used MEM base addr 上位メモリを必要とする周辺装置で使用されるメモリ領域の基底アドレスを選択してください。 選択肢: C800, CC00, D000, D400, D800, DC00, N/A ■Used MEM Length 前のフィールドで指定されているメモリ領域の長さを選択してください。メモリ長フィールド は、基底アドレスが指定されていない場合は表示されません。 選択肢: 8K, 16K, 32K, 64K CONTEC CO., LTD. 58 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Defaults Menu メインメニューからDefaultsを選択すると、次に説明する2つのオプションが表示されます。 ■Load BIOS Defaults "Load BIOS Defaults"の項目に対して<Enter>キーを押すと、確認ダイアログボックスが表示さ れ、次のようなメッセージが表示されます。 Load BIOS Defaults (Y/N) ? N <Y>キーを押すと、最も安定した最小限の性能システム動作のためのBIOSデフォルト値がロ ードされます。 ■Load setup Defaults "Load setup Defaults"の項目に対して<Enter>キーを押すと、確認ダイアログボックスが表示さ れ、次のようなメッセージが表示されます。 Load setup Defaults (Y/N) ? N <Y>キーを押すと、最適性能システム動作のための工場設定であるデフォルト値がロードされ ます。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 59 第6章 BIOSセットアップ Supervisor/User Password Setting スーパーバイザーパスワードまたはユーザーパスワードまたはその両方を設定することができ ます。この2つの違いは次のとおりです。 スーパーバイザーパスワードは、セットアップメニューのオプションを入力および変更するこ とができます。 ユーザーパスワードは、セットアップメニューのオプションを入力することはできますが、変 更する権利は持っていません。この機能を選択すると、画面の中央に次のようなメッセージが 表示され、パスワードの作成を支援します。 ENTER PASSWORD: 長さ8文字以下のパスワードを入力し、<Enter>キーを押します。ここで入力したパスワードで、 以前に入力したパスワードがCMOSメモリから消えることはありません。パスワードを確認す るように要求されます。再びパスワードを入力して<Enter>キーを押します。または、<Esc>キ ーを押して選択を中断し、パスワードを入力しないこともできます。 パスワードを無効にするには、パスワードを入力するようにプロンプト表示されたときに <Enter>キーを押すだけです。パスワードが無効になることを確認するメッセージが表示され ます。パスワードを無効にすると、システムはブートし、自由にSetupに入ることができます。 PASSWORD DISABLED. パスワードを有効にしておくと、Setupに入ろうとするたびに、パスワードを入力するように 要求されます。これによって権限を持たない人物がシステム構成を変更することが防止されま す。 さらに、パスワードが有効になっていると、システムをリブートするたびに、BIOSはパスワ ードを要求します。これによって権限を持たない人物がコンピュータを使用することが防止さ れます。 Advanced BIOS FeaturesメニューのSecurityオプション(BIOS Features Setupを参照)で、パスワー ドをいつ要求するかを決めることができます。SecurityオプションをSystemに設定すると、ブ ート時とSetupに入るときの両方でパスワードが要求されます。Setupに設定すると、Setupに入 ろうとしたときにのみパスワードが要求されます。 CONTEC CO., LTD. 60 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Exit Selecting ■Save & Exit Setup この項目に対して<Enter>キーを押すと、次のような確認を求めるメッセージが表示されます。 Save to CMOS and EXIT (Y/N)? Y <Y>キーを押すと、メニューで行った選択内容がCMOSに格納されます。CMOSは、システム の電源をオフにしても保持されるメモリの特別な領域です。次回にコンピュータをブートする と、BIOSは、CMOSに格納されたSetup選択内容に基づいてシステムを構成します。値を保存 した後、システムは再起動します。 ■Exit Without Saving この項目に対して<Enter>キーを押すと、次のような確認を求めるメッセージが表示されます。 Quit without saving (Y/N)? Y これによって、変更内容をCMOSに格納せずにSetupを終了することができます。以前の選択 内容が依然として有効です。これによって、Setupユーティリティが終了し、コンピュータが 再起動します。 POST時のメッセージ 電源投入時自己診断(POST)時にBIOSが、修正するための処置を行わなければならないエラー を検出した場合は、BIOSは電子音コードを鳴らすか、またはメッセージを表示しま。 メッセージを表示すする場合は、次の表示を伴います。 処理を継続する場合はF1キーを押し、セットアップを入力する場合はCTRL-ALT-ESCキーま たはCTRL-ALT-DELキーを押してください。 POST時の電子音 BIOSには2種類のビープコードがあります。このコードは、ビデオエラーが発生したこと、お よびBIOSがビデオ画面を初期化して追加の情報を表示できないことを示すものです。このビ ープコードは、1回の長いビープの後に2回の短いビープが続きます。もう1つのコードは、DRAM エラーが発生したことを示すものです。このビープコードは、1回の長いビープの繰り返しで す。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 61 第6章 BIOSセットアップ エラーメッセージ BIOSがPOST中にエラーを検出すると、1つまたは複数の以下のメッセージが表示される場合 があります。このリストは、ISA BIOSとEISA BIOSの両方のメッセージを対象としています。 CMOS battery has failed CMOSバッテリが機能していません。交換が必要です。 CMOS checksum error CMOSのチェックサムが不正です。これは、CMOSが破壊されていることを示 しています。このエラーはバッテリの低下が原因で発生する場合があります。 バッテリをチェックし、必要な場合は交換してください。 DISK BOOT failure [INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER] ブートデバイスが見つかりません。これは、ブートドライブが検出されないか、 ドライブに正しいシステムブートファイルが含まれていないことを意味します。 システムディスクをドライブA:に挿入し、<Enter>キーを押してください。シ ステムをハードドライブから起動している場合は、コントローラが正しく挿入 されていること、またすべてのケーブルが正しく接続されていることを確認し てください。また、ディスクがブートデバイスとしてフォーマットされている ことを確認してください。確認した後、再起動を試みてください。 Diskette drives or types mismatch error [RUN SETUP] システムのフロッピードライブのタイプが、CMOSの中の定義と異なります。 Setupを実行して、ドライブ・タイプを正しく構成し直してください。 Display switch is set incorrectly マザーボード上のディスプレイスイッチは、モノクロまたはカラーに設定する ことができます。このメッセージは、スイッチがSetupの指示と異なる設定に なっていることを示しています。どちらの設定が正しいか確かめて、システム の電源を切ってジャンパを変更するか、Setupに入ってVIDEOの選択を変更し てください。 CONTEC CO., LTD. 62 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Display type has changed since last BOOT 最後にシステムの電源を切ってから後に、ディスプレイアダプタが変更されて います。新しいディスプレイタイプに合わせて、システムを構成する必要があ ります。 EISA configuration checksum error [PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY] EISA不揮発性RAMチェックサムが不正であるか、EISAスロットを正しく読み 取れません。これは、EISA不揮発性メモリが破壊されているか、またはスロ ットの構成が正しくない可能性があることを示しています。また、ボードがス ロットにしっかり差し込まれていることを確認してください。 EISA configuration is not complete [PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY] EISA非揮発性メモリに保存されているスロット構成情報が不完全です。 注意 これらのエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utilityを実行できます。 Error encountered initializing hard drive ハードドライブを初期化できません。アダプタが正しくインストールされ、す べてのケーブルが正しく、しっかり接続されていることを確認してください。 また、Setupで正しいハードドライブタイプが選択されていることを確認して ください。 Error initializing hard disk controller コントローラを初期化できません。コードが正しく、しっかりバスに接続され ていることを確認してください。Setupで正しいハードドライブタイプが選択 されていることを確認してください。また、ハードドライブでジャンパを正し く設定する必要がないか、確認してください。 Floppy disk controller error or no controller present フロッピードライブコントローラが見つからないか初期化できません。コント ローラが正しく、しっかり取り付けられていることを確認してください。フロ ッピードライブをインストールしていない場合には、SetupのDiskette Driveオ プションがNONEに設定されていることを確認してください。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 63 第6章 BIOSセットアップ Invalid EISA configuration [PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY] EISA構成情報を含んでいる不揮発性メモリが正しく構成されていないか、破 壊されています。EISAコンフィギュレーションユーティリティを再実行して、 メモリを正しくプログラムしてください。 注意 このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utilityを実行できます。 Keyboard error or no keyboard present キーボードを初期化できません。キーボードが正しく接続され、ブート中にキ ーが押されていないことを確認してください。 意図的にシステムをキーボードなしで構成する場合は、Setupでエラー停止条 件をHALT ON ALL, BUT KEYBOARDに設定します。これによって、BIOSは キーボードがないことを無視してブートを続行します。 Memory address error at… 特定の場所のメモリアドレスエラーを示しています。この場所を頼りにシステ ムのメモリマップを調べ、不良メモリチップを突き止めて交換してください。 Memory parity error at… 特定の場所のメモリパリティエラーを示しています。この場所を頼りにシステ ムのメモリマップを調べ、不良メモリチップを突き止めて交換してください。 Memory size has changed since last BOOT 前回のブート以降にメモリが追加または除去されています。EISAモードでは、 Configuration Utilityを使用してメモリ構成を再構成してください。ISAモード では、Setupに入り、メモリフィールドに新しいメモリサイズを入力してくだ さい。 Memory verify error at… メモリに書き込んだ値の検証エラーを示しています。示された場所を頼りにシ ステムのメモリマップを調べ、不良チップを突き止めてください。 Offending address not found このメッセージは、 問題の原因になったセグメントをつきとめられない場合に、 I/O CHANNEL CHECKおよびRAM PARITY ERRORメッセージとともに使用さ れます。 CONTEC CO., LTD. 64 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Offending segment このメッセージは、 問題の原因になったセグメントをつきとめられない場合に、 I/O CHANNEL CHECKおよびRAM PARITY ERRORメッセージとともに使用さ れます。 Press a key to REBOOT このメッセージは、 ユーザーによるリブートが必要なエラーが発生した場合に、 画面の下部に表示されます。どれかのキーを押すと、システムがリブートしま す。 Press F1 to disable NMI, F2 to REBOOT BIOSがブート中にマスク不能割り込みを検出した場合、このメッセージによ って、ユーザーはNMIを無効にしてブートを続行するか、またはNMIを有効に してリブートすることができます。 RAM parity error [CHECKING FOR SEGMENT…] ランダムアクセスメモリのパリティエラーを示しています。 Should be empty but EISA board found [PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY] ボードIDを持たないように構成されたスロットに、有効なボードIDが見つか りました。 注意 このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utilityを実行できます。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 65 第6章 BIOSセットアップ Should have EISA board but not found [PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY] インストールされているボードがID要求に応答しないか、指示されたスロッ トにボードIDが見つかりません。 注意 このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utilityを実行できます。 Slot not empty EISA Configuration Utilityによって空であるように指定されたスロットに、実際 にはボードが入っていることを示しています。 注意 このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utilityを実行できます。 System halted, (CTRL-ALT-DEL) to REBOOT… 現在のブートの試みが中止され、システムのリブートが必要であることを示し ています。<Ctrl>と<Alt>キーを押しながら<Del>キーを押してください。 Wrong board in slot [PLEASE RUN EISA CONFIGURATION UTILITY] ボードIDが、EISA不揮発メモリに格納されているIDと一致しません。 注意 このエラーが表示された場合、システムはISAモードでブートし、EISA Configuration Utilityを実行できます。 Floppy disk(s) fail (80) フロッピーサブシステムをリセットできません。 Floppy disk(s) fail (40) フロッピータイプが一致しません。 CONTEC CO., LTD. 66 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ Hard disk(s) fail (80) HDDのリセットができません。 Hard disk(s) fail (40) HDDコントローラの診断が不合格です。 Hard disk(s) fail (20) HDD初期化エラー Hard disk(s) fail (10) 固定ディスクを再校正できません。 Hard disk(s) fail (08) セクタ検証不合格。 Keyboard is locked out – Unlock the key キーのロックを解除してください。BIOSが、キーロックされていることを検 出しました。キーボードコントローラのP17がローになっています。 Keyboard error or no keyboard present キーボードを初期化できません。キーボードが正しく接続され、ブート中にキ ーが押されていないことを確認してください。 Manufacturing POST loop キーボードコントローラのP15がローに引っ張られている限り、システムは POST手順を無限に繰り返します。このメッセージは、テスト中のマザーボー ド焼損の場合にも使用されます。 BIOS ROM checksum error – System halted ROMアドレスF0000H-FFFFFHのチェックサムが不良です。 Memory test fail オンボードメモリのテストがフェイルの場合、BIOSはメモリテストフェイル を報告します。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 67 第6章 BIOSセットアップ POSTコード 表6.8 POSTコード <1/5> POST (hex) 説明 CFh CMOS R/W機能のテスト C0h 早期チップセット初期化- シャドーRAM を無効化- L2 キャッシュ (ソケット7 以下)を無効化 - 基本チップセットレジスタのプログラム C1h メモリの検出- DRAM サイズ、タイプ、ECC の自動検出 - L2 キャッシュ(ソケット7以下)の自動検出 C3h 圧縮されたBIOSコードをDRAMに展開する。 C5h チップセットフックを呼び出してBIOSをE000 & F000シャドーRAMにコピーする。 01h 物理アドレス1000:0に存在するXgroupコードを展開する。 02h 予約 03h 初期Superio_Early_Initスイッチ 04h 予約 05h 1. 画面表示の停止 2. CMOSエラーフラグのクリア 06h 予約 07h 1. 8042インターフェイスのクリア2. 8042セルフテストの初期化 08h 1. Winbond 977シリーズSuper I/Oチップ用特殊キーボードコントローラのテスト。 2. キーボードインターフェイスを有効にする。 09h 予約 0Ah 1. PS/2マウスインターフェイス(オプション)を無効にする。 2. キーボードおよびマウス用ポートの自動検出、続いて、ポートおよびインターフェイススワップ (オプション)を行う。 3. Winbond 977シリーズSuper I/O chips用キーボードのリセット。 0Bh 予約 0Ch 予約 0Dh 予約 0Eh F000hセグメントのシャドーをテストし、R/W可能かどうかを調べる。テストに不合格ならスピーカ でビープ音を鳴らす。 0Fh 予約 10h フラッシュタイプを自動検出し、FSCDおよびDMIサポートのために該当するR/WコードをF000の ランタイム領域にロードする。 11h 予約 12h Walking 1のアルゴリズムを使用してCMOS回路のインターフェイスをチェックする。また、リアル タイムクロックの電力状態を設定し、オーバーライドをチェックする。 13h 予約 14h チップセットデフォルト値をチップセットにプログラムする。チップセットデフォルト値は、OEM 顧客によってMODBIN化されている。 15h 予約 16h 初期Early_Init_Onboard_Generatorスイッチ 17h 予約 18h ブランド名、SMIタイプ(CyrixまたはIntelR)、およびCPUレベル(586または686)を含むCPU情報を 検出する。 19h 予約 1Ah 予約 1Bh 初期割り込みベクトルテーブル。特に指定がなければ、H/W割り込みがSPURIOUS_INT_HDLR に、またS/W割り込みがSPURIOUS_soft_HDLRに向けられる。 1Ch 予約 CONTEC CO., LTD. 68 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ 表6.8 POSTコード <2/5> POST (hex) 説明 1Dh 初期EARLY_PM_INITスイッチ 1Eh 予約 1Fh キーボードマトリックスのロード(ノートブックプラットフォーム) 20h 予約 21h HPM初期化(ノートブックプラットフォーム) 22h 予約 1. RTC値の妥当性をチェック例えば、値5Ahは有効なRTC minuteの値 2. CMOS設定をBIOSスタックにロードする。CMOSチェックサムが不合格の場合は、代わりにデ フォルト値を使用。 3. PCI & PnP用のBIOSリソースマップを作成。ESCDが有効な場合は、ESCDの旧来情報を考慮 23h 4.オンボードクロックジェネレータ初期化。それぞれのクロックリソースを無効にして、PCI & DIMMスロットを空にする。 5.早期PCI初期化- PCIバス番号の列挙- メモリおよびI/Oリソースを割り当て- 有効なVGA装置および VGA BIOSを探索しC000:0に格納 24h 予約 25h 予約 26h 予約 27h INT 09バッファの初期化 28h 予約 29h 1. CPU内部MTRR (P6 & PII)を0~640Kメモリアドレス用にプログラム。 2. CMOS設定に従ってPentiumクラスCPUのAPICを初期化。 3. CMOS設定に従って初期チップセットをプログラム。例: オンボードIDEコントローラ 4. CPU 速度を測定 5. ビデオBIOSを起動 2Ah 予約 2Bh 予約 2Ch 予約 2Dh 1. 複数言語の初期化 2. Awardタイトル、CPUタイプ、CPU速度などの情報をを画面ディスプレイに表示。 2Ah 予約 2Eh 予約 2Fh 予約 30h 予約 31h 予約 32h 予約 33h Winbond 977シリーズSuper I/Oチップでない場合にキーボード予約をリセットする。 34h 予約 35h 予約 36h 予約 37h 予約 38h 予約 39h 予約 3Ah 予約 3Bh 予約 3Ch 8254のテスト予約 3Dh3 予約 3Eh チャネル1の8259割り込みマスクビットのテスト 3Fh 予約 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 69 第6章 BIOSセットアップ 表6.8 POSTコード <3/5> POST (hex) 説明 40h チャネル2の8259割り込みマスクビットのテスト 41h 予約 42h 予約 43h 8259機能のテスト 44h 予約 45h 予約 46h 予約 47h EISAスロットの初期化 48h 予約 49h 1. 各64Kページの最後のダブルワードをテストして、合計メモリを計算。 2.プログラムが、AMD K5 CPU用の割り当てを書き込む。 4Ah 予約 4Bh 予約 4Ch 予約 4Dh 予約 4Eh 1. MI CPUのMTRRをプログラムする。 2. P6クラスCPUのL2キャッシュを初期化し、正しいキャッシュ可能範囲を使用してCPUをプログラ ムする。 3. APIC for P6クラスCPUのAPICを初期化する。 4. MPプラットフォーム上で、キャッシュ可能範囲が各CPU間で同じでない場合には、キャッシュ可 能範囲を小さいほうに調整する。 4Fh 予約 50h USBの初期化 51h 予約 52h すべてのメモリのテスト(すべての拡張メモリを0にクリアする) 53h 予約 54h 予約 55h プロセッサ数を表示する(マルチプロセッサプラットフォーム) 56h 予約 57h 1. PnPロゴを表示する。 2. すべてのISA PnP装置にCSNを割り当てる。 58h 予約 59h Trend Anti-Virusコードの組み合わせの初期化 5Ah 予約 5Bh (オプション機能)FDDからAWDFLASH.EXEを実行するためのメッセージを表示する。 (optional) 5Ch 予約 5Dh 1. Init_Onboard_Super_IOスイッチの初期化 2. Init_Onbaord_AUDIOスイッチの初期化 5Eh 予約 5Fh 予約Show message for entering AWDFLASH.EXE from FDD (optional) 60h Setupユーティリティに入ることを許可。すなわち、このPOST段階になってから、ユーザーは CMOS Setup ユーティリティに入ることができる。 61h 予約 62h 予約 63h 予約 64h 予約 CONTEC CO., LTD. 70 SLB-GX10-LLVA 第6章 BIOSセットアップ 表6.4 POSTコード <4/5> POST (hex) 説明 65h PS/2マウスの初期化ことができます。 66h 予約 67h 関数呼び出し: INT 15h ax=E820hのためにメモリサイズ情報を作成する。 68h 予約 69h L2キャッシュをオンにする。 6Ah 予約 6Bh SetupおよびAuto-configurationテーブルに記述されている項目に従ってチップセットレジスタをプ ログラムする。 6Ch 予約 6Dh 1. すべてのISA PnP装置にリソースを割り当てる。 2. Setupの対応する項目がAUTOに設定されている場合にはオンボードCOMポートにポートを自動 的に割り当てる。 6Eh 予約 6Fh 1. フロッピーコントローラを初期化 2. 40:hardwareのフロッピー関連フィールドをセットアップ 70h 予約 71h 予約 72h 予約 73h (オプション機能) - AWDFLASH がフロッピードライブにあるとき- ALT+F2 を押したときには AWDFLASH.EXE を実行 74h 予約 75h HDD、LS120、ZIP、CDROMなどの全IDE装置を検出しインストールする。 76h 予約 77h シリアルポートおよびパラレルポートを検出する。Enter AWDFLASH.EXE if :-AWDFLASH is found in floppy drive.-ALT+F2 is pressed 78h 予約 79h 予約 7Ah コプロセッサを検出しインストールする。 7Bh 予約 7Ch 予約 7Dh 予約 7Eh 予約 7Fh フルスクリーンロゴがサポートされている場合は、テキストモードに戻す。- エラーが発生した場合 は、エラーを報告し、キー入力を待機。- エラーが発生しないか、<F1>キーが押された場合は、続 行。wEPAまたはカスタマイズロゴをクリア。 80h 予約 81h 予約 82h 1. チップセット電力管理フックを呼び出す。 2. EPAロゴ(フルスクリーンロゴではない)に使用されたテキストを回復。 3. パスワードが設定されている場合は、パスワードを要求。 83h スタックのすべてのデータをCMOSに保存する。 84h ISA PnPブートデバイスを初期化する。 CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 71 第6章 BIOSセットアップ 表6.4 POSTコード <5/5> POST (hex) 説明 85h 1. USB最終初期化 2. NET PC: SYSID構造を構築する 3. 画面をテキストモードに戻す 4. メモリの先頭にACPIテーブルをセットアップする 5. ISAアダプタROMを呼び出す 6. PCIデバイスにIRQを割り当てる 7. APMを初期化する 8. IRQのノイズをクリアする 86h 予約 87h 予約 88h 予約 89h 予約 90h 予約 91h 予約 92h 予約 93h HDDブートセクタ情報を読み取ってTrend Anti-Virusコードを探す。 94h 1. L2キャッシュを有効にする。 2. ブートアップ速度をプログラムする。 3. チップセット最終初期化 4. 電力管理最終初期化5. 画面をクリアし、要約テーブルを表示する。 6. K6書き込み割り当てをプログラムする。 7. P6クラス書き込み組み合わせをプログラムする。 95h 1. 夏時間をプログラムする。 2. キーボードLEDおよびタイプマチックレートを更新する。 96h 1. MPテーブルを構築する。 2. ESCDを構築し更新する。 3. CMOS世紀を20世紀または19世紀に設定する。 4. CMOS時間をDOSタイムチックにロードする。 5. MSIRQルーチンテーブルを構築する。 FFh 1. ブート試行(INT 19h)。 CONTEC CO., LTD. 72 SLB-GX10-LLVA 第7章 オプションのご紹介 第7章 オプションのご紹介 ◆オプション品一覧 ■ケーブル ・ USB Connector Cable ■ USBコネクタケーブル(シールドあり) メモリ ・ PC-MSD64-144H 144PIN SO-DIMM PC100 64MB ・ PC-MSD128-144H 144PIN SO-DIMM PC100 128MB CONTEC CO., LTD. SLB-GX10-LLVA 73 SLB-GX10-LLVA 解説書 2002年06月11日 2002年10月30日 発行所 制定 改訂 株式会社コンテック 本製品および本書は著作権法によって保護されていますので無断で複写、複製、転載、改変す ることは禁じられています。 分類番号 A-46-540 コード番号 LYAE691 ホームページ 最新情報、各種技術情報が満載です。どうぞご利用ください。 http://www.contec.co.jp/ FAX情報サービス いつでもすぐに製品概要をお届けいたします。 FAXBOX 03-5628-9570 《営業的なお問い合わせ》 〒136-0071 東京都江東区亀戸2-25-14 立花アネックスビル TEL 03-5628-0211 ●製品の技術的なお問い合わせは、下記インフォメーションへどうぞ● 総合インフォメーション TEL : 03-5628-9286 FAX : 03-5628-9344 E-mail : tsc@contec.co.jp A-46-388 Ver. 2001. 10. 17
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