社会人のキャリアアップ,キャリアチェンジを応援する“社会人学び直しプログラム”です 秋田大学アドバンスト・リエデュケーション・カリキュラム AAReC(Akita-University Advanced Re-education Curriculum) ◆本プログラムの目的◆ 社会人が時代のニーズに焦点をあてた教育・研究分野の先端的授業を履修し学習することで,自らの キャリアアップ・キャリアチェンジに結び付けられるように支援することを目的としています。 平成 27 年度後期(平成 27 年 10 月~平成 28 年 3 月の半年間)の開講コース 秋田県における社会的ニーズの高い3つのコース(24科目)を用意しました。 ①地域防災学コース 自然や災害を学術的に学び,地域防災に関 わる人材の育成を目指しています。 ②エネルギー・資源学コース エネルギーや資源の基礎を学び,地域のエ ネルギー資源開発と省エネルギー,環境保 全に関わる人材の育成を目指しています。 ③地域産業強化コース 地域の産業界において,次世代に求められ る職業人材の育成を目指しています。 Point! 入学料,授業料は無料です。 ※検定料 9,800 円と教科書等代は必要です。 最終学歴が高等学校等卒業の方も履修できます。 ※履修資格審査は必要です。 将来,秋田大学大学院に正規生として進学した場合,本プログラムにより修得した単位を 履修単位として認定します。 ※学部開講科目については履修単位認定の対象外となります。 ①地域防災学コース 講義名 1 古地震学特 論 (2単位) 2 地震防災特 論 (2単位) 3 火山地質学 (2単位) 4 水防災工学 特論 (2単位) 担当教員名 (所属部局) 鎌滝 孝信 (地域創生センター) 水田 敏彦 (地域創生センター) 曜日 大規模低頻度災害といわれる巨大地震・巨大津波災害を理解し,将来の地 震防災に役立てるための古地震学的調査・研究手法について以下の項目に ついて学ぶ。 (1)津波堆積物を利用した海溝型巨大地震の履歴を解明する手法とその実 例について学ぶ。 (2)活断層調査による内陸活断層の地震の履歴を解明する手法とその実例 について学ぶ。 上記の調査手法を学ぶため,土曜日もしくは日曜日に 2~3 回の野外実習をおこなう。 地震の発生メカニズムから構造物等への被害の発生までを理解し,地震防 災の現状および問題点を考え,将来防災業務に携わった場合に必要な知識 を学ぶ。 9・10 時限 (16:10~17:40) 金 7・8時限 (14:30~16:00) 火 5・6時限 (12:50~14:20) 火山現象を理解するため,火山岩の産状と記載法,物理学的解析法,化学 的解析法を学ぶ。 金 5・6時限 (12:50~14:20) 今までに学んできた水理学,海岸・河川工学等などの知識や設計に関する 基礎知識を深め,より現実的な災害の抑止,軽減に関連した実例を学ぶ.近 年における水災害の特徴について問題点を整理するとともに,今後取り組む べき課題についての方法について学ぶ。 曜日 時限 (時間) 講義の目的・概要 月 7・8時限 (14:30~16:00) テクトニックな応力,水圧およびガス圧など,地殻の複雑な条件下における岩 盤の破壊メカニズムを解説し,さらに多くの災害例および対策例について考 察し,その災害のメカニズムや対策理論等について議論する。 月 5・6時限 (12:50~14:20) 学生が自然エネルギーの一つである地熱エネルギーを理解するために,そ の特徴,開発・利用に関する基礎的内容について学ぶ。 火 7・8時限 (14:30~16:00) 熱力学および流体力学に対する理解を深め,これらが実際に機器の設計に おいてどのように活用されているか学習する。特に原子力と風力を対象とし, 具体的な例を取り入れて理解を深める。 木 3・4時限 (10:30~12:00) 自然対流が発生するメカニズムと,これに伴う伝熱現象を理解するとともに, 自然対流伝熱問題を解き明かすための理論的ならびに数値解析的手法に ついて学習する。 曜日 時限 (時間) 講義の目的・概要 火 3・4時限 (10:30~12:00) SI 基本単位の生い立ちとその精度を正しく理解すると共に,最新の計測技術 について習得する。 木 3・4時限 (10:30~12:00) ナノスケール・高性能デバイスに必要不可欠な薄膜材料において,その作製 方法と形成機構,物性評価方法について理解を深め,高品質な薄膜材料形 成の考え方について学ぶ。さらに,薄膜形成機構に関する知識を応用した, 薄膜の微細組織制御の紹介を行い,薄膜の高機能化を実現できることを学 ぶ。 火 3・4時限 (10:30~12:00) 計算の概念を理解するために,そのモデル化の一つである関数モデルを学 ぶ。特にλ計算について学び,さらにλ計算を基礎とする関数型言語(Lisp, Scheme, Haskell, ML 等)によるプログラム手法を習得する。 木 5・6時限 (12:50~14:20) さまざまな表面分析法,分析機器について講義し,各分析法の原理や得られ る情報,最近の研究への適用例についてふれることを目的とする。また,材 料の分析は,電磁波,イオン,電子と固体との相互作用に基づいていること から,それらの理解に必要となる量子論の基礎についても取り扱う。 渡邉 一也 (工学資源学研究科/土 講義の目的・概要 金 大場 司 (国際資源学部/ 国際資源学科) 時限 (時間) 木環境工学専攻) ②エネルギー・資源学コース 担当教員名 講義名 (所属部局) 1 岩盤工学特 論Ⅱ (2単位) (国際資源学部/ 国際資源学科) 2 地熱工学特 論 (2単位) (国際資源学部/ 国際資源学科) 3 4 熱流体エネル ギー移動・変 換工学 (2単位) 自然対流伝 熱特論 (2単位) 今井 忠男 藤井 光 中村 雅英 (工学資源学研究科 /共同ライフサイクル デザイン工学専攻) 田子 真 (工学資源学研究科 /機械工学専攻) ③地域産業強化コース (電子デバイス系) 講義名 1 2 計測工学特 論 (2単位) 薄膜材料物 性学 (2単位) 3 情報計算論 (2単位) 4 表面構造評 価学 (2単位) 担当教員名 (所属部局) 鈴木 雅史 (工学資源学研究科/電 気電子工学専攻) 吉村 哲 (工学資源学研究科/理 工学研究センター) 山村 明弘 (工学資源学研究科 /情報工学専攻) 山口 誠 (工学資源学研究科 /機械工学専攻) 5 6 7 電子ディス プレイ工学 (2単位) (工学資源学研究科/電 デジタル信 号処理工学 (2単位) (工学資源学研究科/電 半導体デバ イス工学特 論 (2単位) 火 5・6時限 (12:50~14:20) 情報の画像および動画を用いた視覚的伝達手段として,またマンマシーンイ ンターフェースとして欠くことのできない電子ディスプレイについて,その種 類,歴史,原理を学び,その発展動向と将来像とを論ずる。カラー表示に関し て,人間工学における色覚,色彩工学の基礎を学ぶ。 液晶ディスプレイにお ける電気光学特性シミュレーションを通して,変分原理,オイラーラグランジュ 方程式,差分法,ジョーンズマトリクスを学ぶ。 木 3・4時限 (10:30~12:00) 音声やビデオ信号の発生,周波数解析,フィルタ処理などの基本的なディジ タル信号処理技術の原理およびアルゴリズムを学ぶとともに,コンピュータを 用いてプログラムを書く実習を通して実践力を身に付ける。 金 1・2時限 (8:50~10:20) 半導体による各種の太陽電池,短波長発光デバイス,量子井戸構造光デバ イスなどを例にとり,各種光半導体デバイスの諸特性や応用分野等について 学ぶ。 また,それらのデバイス形成に用いられる半導体材料の諸物性,薄膜結晶 成長技術の概要についてもあわせて学ぶ。 曜日 時限 (時間) 講義の目的・概要 水 3・4時限 (10:30~12:00) (1)材料の加工と凝固プロセスの関係を理解する。 (2)凝固加工における組織制御に関する基礎知識を得るために凝固現象を理 解する。 火 3・4時限 (10:30~12:00) (1)接触する二面間に作用する接触,すべり,摩擦及び摩耗の分類につい て理解する。 (2)薄膜材料の成膜及び摩擦摩耗特性について理解する。 (3)潤滑状態の変化に伴う摩擦特性の変化について理解する。 水 5・6時限 (12:50~14:20) 1メートルの10億分の1の超微細な世界(ナノワールド)では,常識を超えた 不思議な現象が次々と発見されて いる.これを生活に役立てるための学問 がナノテクノロジーである.本授業の目的は以下のとおりである。 (1)材料,計測・加工,医療(ナノバイオテクノロジー)など多岐分野にわたる ナノテクノロジーの概要を把握する。 (2)ナノワールドの機械工学の基礎を学ぶ。 火 3・4時限 (10:30~12:00) 界面で起こる種々の物理化学現象を理解するための界面化学の基礎理論を 学ぶ。 木 1・2時限 (8:50~10:20) 月 5・6時限 (12:50~14:20) 水 1・2時限 (8:50~10:20) 山口 留美子 気電子工学専攻) 小原 仁 気電子工学専攻) 佐藤 祐一 (工学資源学研究科/電 気電子工学専攻) (機械・材料系) 講義名 担当教員名 (所属部局) 8 凝固加工学 特論 (2単位) 9 機能性表面 工学特論 (2単位) 10 ナノテクノロ ジー ※学部開講 科目 (2単位) 11 界面化学特 論 (2単位) (工学資源学研究科/環 無機材料物 性学 (2単位) (工学資源学研究科/環 12 13 表面改質学 (2単位) 14 複合材料学 特論 (2単位) 15 構造設計学 特論 (2単位) 16 システムデ ザイン特論 (2単位) 麻生 節夫 (工学資源学研究科 /材料工学専攻) 野老山 貴行 (工学資源学研究科 /機械工学専攻) 村岡 幹夫 (工学資源学研究科 /機械工学専攻) 村上 賢治 境応用化学専攻) 加藤 純雄 境応用化学専攻) 福本 倫久 (工学資源学研究科 /材料工学専攻) 大口 健一 (工学資源学研究科 /材料工学専攻) 水 7・8時限 (14:30~16:00) 水 3・4時限 (10:30~12:00) (1)構造材料の生産技術について理解・説明ができる。 (2)産業技術の発展の背景について理解・説明ができる。 (3)代表的な製造プロセスの原理を理解・説明できる。 木環境工学専攻) 宮野 泰征 (工学資源学研究科 /機械工学専攻) (1)複合材料の強化原理について学ぶ。 (2)複合材料の変形特性について学ぶ。 コンクリート構造物の構造解析を行うために,主として骨組構造を対象とした 構造部材に対して,変位法による解 析手法について習得する。また、実務 に携わったとき,他の土木技術者と対等に業務に関して討議できるように構 造解析,構造設計を習得する。 ※本講義はゼミ形式で行います。 徳重 英信 (工学資源学研究科/土 代表的なセラミックス,無機固体材料について ①組成と結晶構造について学ぶ。 ②構造解析の手法について学習する。 ③機能の発現機構について学ぶ。 (1)表面処理を理解するために,真空と真空装置および電磁波とその作用 効果を学ぶ。 (2)化学的および物理的表面処理法を理解するために,気相反応の熱力学 について学ぶ。 (3)電気めっきによる表面処理を理解するために,電極反応の速度論につ いて学ぶ。 本プログラム利用者の声 ・このプログラムをきっかけに秋田大学大学院への社会人入学を決めた。 ・仕事と勉学の両立は大変だったが,学生さんと一緒に授業を受けることにより学ぶことの楽し さを思い出した。 ・授業を受けることにより秋田大学の研究者と知り合え,ネットワークを構築することができた。 今後,秋田大学との共同研究に発展させたい。 ・授業の中で火力発電所の見学に行くことができ,とても有意義であった。 etc. 履修案内や出願書類の様式は秋田大学ホームページに掲載しており ます。 (URL:http://www.akita-u.ac.jp/honbu/research/index.html) お問い合わせやご要望は担当までお気軽にご連絡ください。 多くの方のご利用をお待ちしております。 担 当 国立大学法人秋田大学 学術研究課 総務担当 〒010-8502 秋田市手形学園町1番1号 TEL:018-889-2090 FAX:018-889-2928 E-mail:gakken@jimu.akita-u.ac.jp
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