− x a T t n u o c c A 第8号 年4月 平成19 15日 この「Tax-Account」では、専門的な用語を極力避けているため、法律の条文と比較すると、不正確な表現となっている部分があります。 この情報を基に、施策を実行に移される際は、ご留意ください。ご不明の点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。 「Tax-Account」について 当事務所では、毎月1回、この 「Tax-Account」を発行してお ります。 ご不明の点がありましたら、お 問い合わせください。 振替納税について 個人で、振替納税を利用されて いる方は、4月20日(金曜日) に所得税、4月26日(木曜日) に消費税が引き落としとなりま す。 口座への資金のご準備をお願い いたします。 Tax-Account バックナンバー この「Tax-Account」のバッ クナンバーは、当事務所ホーム ページにて公開しております。 下記URLでご覧いただけま す。 今年はどう変わる? ∼平成19年度税制改正(その4) 3 上場株式の配当・譲渡所得の軽減税率が 1年間延長されます。(続き) (2) 譲渡所得 「譲渡所得」とは、売った値段から買った値 段と手数料を引いた利益(売却益)のことで す。 個人が、証券会社などを通じて上場会社の 株式を売却した場合の税率は、10パーセント (所得税7パーセント、地方税3パーセント)で す。他に給与などの所得があっても、合算せ ず、分離して計算します。 10パーセントの税率が適用されるのは、平成 19年12月31日までの譲渡で、それ以後は20 パーセント(所得税15パーセント、地方税5 パーセント)に上がることとなっていましたが、今 年の税制改正により、その期限が1年間だけ 延長されることとなりました。 この10パーセントの税金について、証券会社 に「特定口座」というものを作り、さらに「源泉徴 収あり」を選択すると、売却益がでた場合に、 証券会社が源泉徴収をして、税務署へ納付し てくれます。 (売却損がでた場合は、当然源泉徴収はさ れません。売却損を出す前に売却益があった 場合には、売却損と売却益を通算して計算し なおし、税金が戻ってきます。) この「源泉徴収あり」を選択すると、配当同様 に、その税金に関して何もする必要がありませ ん。(あえて確定申告をした方が有利な場合も あります。) 源泉徴収は、売却益に税率をかけて行わ れますから、売った値段だけでなく買った値 段もわからなければ税額を計算できません。 証券会社に、買った値段を含めて管理しても らうために、特定口座をつくるわけです。 特定口座で、「源泉徴収なし」を選択した場 合は源泉徴収がなされないので、確定申告 をする必要があります。ただし、売った値段・ 買った値段を管理してくれているので、計算 は楽です。 特定口座を使わない場合は、売却した株 式をいつ、いくらで買ったかを調べて計算し、 確定申告をする必要があります。 非上場株式の売却益や、上場株式であっ ても証券会社を通じない売却益については、 税率が20パーセント(所得税15パーセント、 地方税5パーセント)となります。 この場合も確定申告が必要です。給与など 他の所得とは合算しません。(前号のとおり、 非上場会社からの配当は合算して計算しま すので、ご注意ください。) 法人の場合は、特定口座を作ることができ ないので、株式の売却益について源泉徴収 されるということはあり得ません。 株式の売却益については、「有価証券売却 益」「投資有価証券売却益」などとして決算・ 申告をします。税率も通常の法人税率・地方 税率が適用されます。 (次号に続く) 生命保険と法人税 発行: 田沢徳和税理士事務所 株式会社インサポートTA 〒234-0053 横浜市港南区日野中央2-15-14 ドミール港洋107 TEL: 045-841-4055 FAX: 045-841-4087 E-mail: tazawa@tax-account.jp URL:http://www.tax-account.jp 生命保険は、本来死亡保障(死亡による遺 族の生活費等の備え)ですが、法人が節税効 果などを狙って、経営者に生命保険をかける ことも一般的となっています。 先日、生命保険各社が中小企業向けの商 品である「逓増定期保険」の販売を休止しまし た。(一部の外資系はまだ扱っているようで す。) 逓増定期保険は、保険料を(税務上も)全額 経費とすることができる一方、経過年数によっ ては高い解約返戻率が期待できるため、経営 者の退職金準備と節税の両方を売り物にして いました。 今般、国税庁が、その課税方法(全額経費 となる)を見直す考えを示し、結論が出るまで 販売を自粛することとしたようです。 過去にも、がん保険、長期平準定期保険な ど、当初認められていた節税効果が減少した 例があります。 昔、「花の命は結構長い」という保険のCMが ありましたが、「保険商品の命は?」
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