事業・組織のご案内

事業・組織のご案内
独立行政法人 日本貿易保険
巻頭のご挨拶
独立行政法人日本貿易保険(Nippon Export and Investment Insurance: NEXI)は、2001 年
4 月の設立以来、民間の保険によって救済することのできない海外取引のリスクに対して、貿易保険を提
供してまいりました。常に、市場の変化を先取りしてお客様のニーズに的確に対応し、効率的かつ効果的
な保険事業を行うことで、日本企業の皆様が、不確定リスクを恐れず、海外取引を安心して進められるよ
う努めております。改めて、日頃の皆様の多大なる御支援と御協力に心より御礼申し上げます。
2015 年度は、世界経済全体としては緩やかな回復が見られましたが、新興国等では、原油・資源安の
継続、債務問題等を背景に、回復にもたつきが見られました。
こうした中、5 月には安倍総理が、アジア地域の膨大なインフラ需要に応えるため質の高いインフラ投
資を提供していく「 質の高いインフラパートナーシップ 」を発表、これに対応して NEXI はサブソブリン
対応保険の創設など様々な機能強化策を打ち出しました。
また、保険手続の WEB 化や、地方銀行、信用金庫とのネットワーク拡大など、中堅・中小企業に対して
もきめ細かく貿易保険を紹介できる体制の整備を進めました。
さて、2015 年 7 月、通常国会で改正貿易保険法が可決成立し、NEXI が 2017 年 4 月から全額政府出
資の特殊会社へ移行すること等が決定しました。特殊会社化することで、引き続き国の貿易政策との一体
性を確保しながら、経営の自由度、効率性、機動性を向上させつつ、本邦企業のインフラシステム輸出な
ど対外取引を一層促進していくこととなります。
経済のグローバル化が進展する中で、官民一体となり国際競争を勝ち抜くためにも、NEXI は多様化す
るビジネスニーズに即した、質の高い貿易保険を提供してまいります。今後とも、皆様の一層の御理解と
御支援を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
2016 年 7 月
日本貿易保険(NEXI) 理事長
1
板東 一彦
巻頭のご挨拶
1
NEXI 行動指針「SPIRIT」
2
NEXI の貿易保険
3
貿易保険 手続の流れ
19
貿易保険の事故例
23
海外の関連組織との協力
25
NEXI のご案内
27
NEXIの経営理念
N E X Iは、対 外 取 引において生ずる通 常の保 険によって救 済することのできない危 険を保 険する事 業を、常に
市 場 の変 化を先 取りしてお客 様 のニーズに的 確に対 応し、効 率 的かつ効 果 的に実 施 することを通じて 、我が
国の経 済 及 び 社会に貢献します。
NEXIの経営方針
1 . N E X Iは、独 立 行 政 法 人として 公 共 上の見 地から事 業を行っていることを自覚し、事 業を通じて 、国 民 生 活
の安定及び社会経済の健全な発展に資することを目指します。
2.NEXIは、常にお客様中心主義に立ち、専門性の向上により質の高いサービスを提供し、お客様の満足度の
向上と強い信頼関係の構築を目指します。
3 . N E X Iは、す べての 経 営 資 源を有 機 的に活 用し、引受リスクの 量 的・質 的 拡 大に取り組み、的 確なリスク管
理を通じて利益の増大を実現し、長期的な発展を目指します。
4 . N E X Iは、人 材の育 成と職員の自己研 鑽を進め、職員の多 様 性を活かし、自由 闊 達で活 力のある、社 会に誇
れる職場の形成を目指します。
2
貿易取引をサポートする
NEXI の貿易保険
NEXIの 貿 易 保 険 は、海 外との 取 引リスクから
あなたの 会 社を守る保 険 です 。
ビジネス環 境 の 変 化に迅 速に対 応し、
様々なニーズにお 応えします 。
大きな安 心をお 届 けします 。
貿易保険とは?
○貿易保険は、海上保険では救済することができない、企業が行う輸出入、海外投資あるいは融資といっ
た対外取引に伴うリスクをカバーする保険です。
○貿易保険の目的は、貿易取引や海外投資を行う際に発生するリスクを軽減し、企業の海外展開を促進
することです。
○世界各国は自国企業の海外進出をサポートする観点から、
「国の事業」として貿易保険事業を実施して
います。
貿易保険がカバーするリスク
貿易保険がカバーするリスクは、非常危険と信用危険に大別されます。対象となるそれぞれのリスクの
代表的なものは下記のようになっています。
非常危険
信用危険
・ 為替制限・禁止、輸入制限・禁止
・ 外国政府等を相手方とする輸出契約等の一方的破棄
・ 戦争、内乱、革命
・ 契約相手方の破産
・ 支払国に起因する外資送金遅延
・ 契約相手方の破産に準ずる事由
・ 差別的な高関税、港湾スト、テロ行為
・ 契約相手方の 3 カ月以上の債務の履行遅延
・ 自然災害、新型肺炎(SARS)等
貿易保険事業とNEXl
日本における貿易保険制度は、1950 年に輸出振興という政策的見地から、政府により創設されました。
創設から 50 年間にわたり、貿易保険事業は政府により運営され、日本の企業の輸出拡大と海外展開に大き
く 貢 献 し て き ま し た が、2001 年 4 月、独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 保 険(Nippon Export and Investment
Insurance "NEXl")が貿易保険事業を引き継ぎました。NEXI は、日本政府(経済産業省)が 100%出資す
る組織であり、政府と一体となって事業運営をしています。貿易保険の業務はすべて NEXI が行い、政府は
通商政策上の判断から貿易保険制度の企画・立案、国対国の交渉などを担当しています。
3
N
E
X
I
の貿易保険
NEXl の特長
NEXl は、法人が達成すべき中長期計画を策定して中長期を見据えた効率的な組織運営を行い、お客様
へのサービス向上、引受リスクの拡大を目指しています。また、民間企業の会計原則を導入して作成した
貸借対照表、損益計算書などの財務諸表、その他法人運営に関する幅広い情報を積極的に公開し、経営の
透明性を確保するとともに、人事面においては、非公務員型の独立行政法人としてフレキシブルな任用制
度を実施しています。さらに、貿易保険を引き受ける際には、環境社会への影響にも十分配慮していま
す。日本の企業が安心して対外取引を行えるようにお手伝いすることが、NEXl の役割です。
日本における貿易保険事業の推移
貿易保険の収支は、中長期でバランスするのが特徴であり、特定の一時期に保険金の支払いが巨額とな
る傾向があります。
中南米の累積債務問題、旧ソ連崩壊、中東・湾岸危機に伴い、90 年代前半には借入金が約 7,000 億円
に達しましたが、その後は順調に回収が進み、借入残高は 1999 年度末にはゼロとなりました。
(億円)
3000
2000
1000
0
- 1000
借入金残高
0億円
- 2000
支払保険金ピーク
3,419億円
- 3000
- 4000
保険料収入
回収金等収入
支払保険金
期末借入残高
借入金ピーク
6,886億円
- 5000
- 6000
- 7000
15
20
14
20
13
20
12
20
11
20
10
20
09
20
08
20
07
20
06
20
05
20
04
20
03
20
02
20
01
20
00
20
99
19
98
19
97
19
96
19
95
19
94
19
93
19
92
19
91
19
90
19
89
19
88
19
87
19
86
19
85
19
84
19
(年度)
NEXI発足後の実績
(単位:億円)
年 度
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
保険料収入
373
313
432
380
438
349
368
393
382
344
377
362
406
746
512
回収金等収入
745
702
977
1014
2287
2473
575
419
205
156
177
240
314
357
409
支払保険金
499
651
230
129
37
24
38
172
104
86
84
44
122
31
224
期末借入残高
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
注)数字は現金ベース(年度の収入・支出に基づくもの)にて表記しており、財務諸表上のものとは異なる。
保険料収入は返還保険料控除後の金額。
4
NEXI の貿易保険
国際ビジネスシーンで、お客様に大きな安心をお届けするために、
NEXI は最適なリスクマネジメントを提案します。
貿易取引
貿易一般保険
輸出・仲介貿易・技術提供のための保険
日本の輸出者等の輸出、仲介貿易、技術提供契約に係
る船積不能や代金回収不能のリスクをカバーします。
ライセンス輸出のための保険
特許・ノウハウ・著作権等のロイヤリティ等ライセン
ス料の回収不能リスクをカバーします。
限度額設定型貿易保険
簡易通知型包括保険
中小企業・農林水産業
輸出代金保険
日本の輸出者等が特定のバイヤーと継続的に行う輸出
や仲介貿易契約に係る船積不能や代金回収不能のリス
クをカバーします。
日本の輸出者等が複数のバイヤーと継続的かつ反復的
に行う輸出や仲介貿易契約に係る船積不能や代金回収
不能のリスクをカバーします。
日本の中小企業や農林水産業従事者が輸出をする際の
代金回収不能のリスクをカバーします。
輸出手形保険
前払輸入保険
日本の銀行が買取った荷為替手形の不払いリスクを
カバーします。
日本の輸入者が前払いで貨物を輸入する契約で、
貨物を輸入できなかった場合の前払金の返還不能の
リスクをカバーします。
ご相談窓口
本店
大阪支店
5
営業第一部
お客様総合支援グループ
フリーダイヤル
0120-672-094
包括保険グループ
フリーダイヤル
0120-675-094
保険業務グループ
フリーダイヤル
0120-671-094
営業グループ
フリーダイヤル
0120-649-818 ダイヤルイン
06-6233-4018
詳しくは NEXI ウェブサイトをご覧ください。http://www.nexi.go.jp
貿易代金貸付保険
日本の銀行等が外国の企業等に、輸出貨物の代金等の支
払いに充てる資金の貸付等を行う際の貸付金等の償還不
能リスクをカバーします。
本店 営業第二部 大阪支店 営業グループ 海外事業資金貸付保険
Tel.03-3512-7670
Tel.06-6233-4018
日本の銀行等が海外の政府や企業に事業資金を融資し
たり、債務保証を負担した際のリスクをカバーします。
本店 営業第二部
大阪支店 営業グループ 海外投資保険
の貿易保険
投 融 資
N
E
X
I
Tel.03-3512-7670
Tel.06-6233-4018
日本の企業が海外に投資
(出資・権利等の取得)
を行う
際のリスクをカバーします。
本店 営業第一部
投資保険・引受グループ Tel.03-3512-7668
大阪支店 営業グループ Tel.06-6233-4018
資源エネルギー総合保険
資源、エネルギーの安定供給及び日本の企業の権益確
保に資するプロジェクトに対する融資又は出資を行う
際のリスクをカバーします。
本店 大阪支店
地球環境保険
営業第二部
営業グループ
Tel.03-3512-7670
Tel.06-6233-4018
温室効果ガスの排出低減に資する設備・機器の輸出及
びプロジェクトに係るリスクをカバーします。
本店 企画室 大阪支店 営業グループ Tel.03-3512-7665
Tel.06-6233-4018
お客様相談窓口
貿易保険に関するあらゆるご相談について、お客様の立場に立ってお手伝いする窓口です。
本店お客様相談窓口
フリーダイヤル 0120-672-094 Fax. 03-3512-7687
大阪支店お客様相談窓口
フリーダイヤル 0120-649-818 Fax. 06-6233-4001
NEXI は、お約束いたします。
1. 安心して対外取引ができるよう、お客様のお役に立つ保険商品を提供いたします。
2. 案件形成の初期段階からご相談を承ります。
3. お客様からのご質問やご関心には、迅速に対応いたします。
4. お客様のご要望やビジネスニーズにあわせて対応いたします。
5. 保険金請求の審査を迅速に行い、保険金を早期にお支払いいたします。
6. 回収金の配分を迅速に処理いたします。
6
NEXI の貿易保険
貿易一般保険
輸出・仲介貿易・技術提供のための保険
日本の輸出者等が外国に貨物を輸出、仲介貿易、建設工事等技術提供する場合に、①戦
争や革命、テロ、輸入制限・禁止、自然災害といった不可抗力や②取引先の破産等によって、
船積できないことによる損失、貨物を船積又は技術を提供した後に代金回収不能となる損
失をカバーします。
輸出
貿易一般保険
日本の
輸出者
輸出不能
×
×
代金回収不能
仲介貿易
外国の
輸入者
外国の
生産者
A国
船積不能
×
日本の
仲介貿易者
×
代金回収不能
外国の
輸入者
B国
※保険の引受形態は、輸出・仲介貿易・技術提供の契約ごとに引き受ける「 貿易一般保険( 個別保険 )
」の
ほか、企業単位で対象となるすべての契約を包括的に引き受ける「 企業総合保険 」等があります。
ライセンス輸出のための保険( 知的財産権等ライセンス保険 )
日本の企業が外国の企業に特許・ノウハウ・著作権等を提供する場合に、①戦争等の不
可抗力や②取引先の破産や支払遅延により、ロイヤリティ等のライセンス料が回収不能と
なった損失をカバーします。
7
N
E
X
I
の貿易保険
限度額設定型貿易保険
特定のバイヤーと継続的に取引を行う
企業のための保険
NEXIカバー範囲
に供給する輸出契約等を締結するバ
お客様の子会社
等は信用免責
イヤーを選んで、そのバイヤーと 1
事故の際の保険金支払限度額を設定
B国
バイヤー④
B国
B国
B国
バイヤー③
バイヤー① バイヤー② (子会社)
して保険契約を締結するものです。
この保険は輸出契約ごとに保険を
申込む必要はなく、保険契約期間(1
いて自動的に保険関係が成立するた
め、手続が非常に簡素化されている
ことが特徴です。
限度額設定型貿易保険
年間 )中に締結した輸出契約等につ
A国
バイヤー①
日本の
輸出者等
貿易一般保険
年間に見込まれる取引額から、自ら
お客様の限度額設定型貿易保険の付保希望
日本の輸出者等が製品等を継続的
限度額設定型
貿易保険
国、バイヤー格付
A国
C国
によっては付保の バイヤー② バイヤー
対象外
(格付けが引受対象外) (引受対象外の国)
※なお、保険でカバーされる損失は、
「 貿易
一般保険 」と同様です。
簡易通知型包括保険
簡易通知型包括保険
複数のバイヤーと継続的かつ反復的な
取引を行う企業のための保険
NEXI
カバー範囲
日本の輸出者等が締結するすべて
の輸出契約等を包括的に引き受ける
A国
バイヤー①
保険で、輸出契約等に基づき船積を
行った代金額等をその翌月末までにま
とめて通知することで付保されます。
輸出契約ごとに保険を申込む必要
はなく、また船積実施後の通知とな
ることから輸出契約変更による保険
簡易通知型包括保険
日本の
輸出者等
A国
バイヤー②
B国
バイヤー③
内容変更手続が生じることも少ない
ため、他の保険種に比べ事務手続が
簡素化されていることが特徴です。
※なお、保険でカバーされる損失は、
「 貿易
一般保険 」と同様です。
・お客様の子会社等は信用免責
・国・バイヤー格付によっては、
付保対象外
8
NEXI の貿易保険
中小企業・農林水産業輸出代金保険
中堅・中小企業者及び農林水産業従事者の輸出のための保険
日本の中堅・中小企業及び農林水産業従事者の輸出を支援するための保険です。輸出代
金の回収不能による損失をカバーし、簡素化された保険申込手続、迅速な保険金支払い等、
利用者の皆様のニ一ズに合わせた商品内容となっています。また、この保険は、銀行から
融資を受ける中堅・中小企業及び農林水産業従事者が保険契約の申込と保険金請求権等へ
の質権の設定の手続を同時に行うことが可能な商品です。
日本の
中小企業等
貨物の輸出
×
外国の
バイヤー
代金回収不能
融資
中小企業・農林水産業
輸出代金保険
質権設定
日本の銀行
中堅・中小企業支援の取組
NEXI は、中堅・中小企業の海外事業展開を積極的に支援するため、地域金融機関との業務提携による
支援ネットワークの拡大に取り組んでいます(105 機関・2016 年 6 月末 )。同ネットワークの拡大によ
り中堅 ・ 中小企業の皆様のアクセス向上を図るとともに、各種支援機関との連携を更に強化し、引き続
き、中小企業・農林水産業輸出代金保険を中心とする貿易保険の普及を推進します。
また、中小企業法に基づく中小企業の皆様及び農林水産業従事者の皆様へは、
輸出相手方の信用調査
(支
払能力等の情報を取得するための調査 )を 1 社あたり 8 件を上限として NEXI が調査費用を負担する支援
を実施しています。
9
N
E
X
I
の貿易保険
輸出手形保険
この保険は、主として信用状を伴わない荷為替手形を買取った銀行に対しバイヤーの満
期不払い等のリスクをカバーすることにより、銀行における荷為替手形の買取が円滑に行
われるようにするための保険です。日本の銀行が、輸出代金の回収のために振り出された
荷為替手形を買取った場合に、①戦争や革命、外貨交換の禁止又は外貨送金の停止、自然
中小企業・農林水産業輸出代金保険
災害といった不可抗力や②外国の輸入者の破産等によって、その手形が不払いになり資金
の回収ができないことによる損失をカバーします。
日本の銀行等
×
送金不能
手形の送付
日本の輸出者
(手形振出人)
外国の
取立依頼銀行
手形の呈示
輸出契約
×
前払輸入保険
手形の買取依頼
輸出手形保険
輸出手形保険
支払不能
外国の輸入者
(手形支払人)
前払輸入保険
日本の輸入者が、前払いで外国から貨物を購入する契約を締結したが、貨物が期日に到着
しなかった場合に、前払いした代金の返還請求をしたにもかかわらず、①戦争、革命、外貨
交換の禁止又は外貨送金の停止、自然災害といった不可抗力、②相手方の破産、債務の履行
遅滞によって、当該前払金の返還を受けることができないことによる損失をカバーします。
10
NEXI の貿易保険
貿易代金貸付保険
輸出代金等の融資等のための保険( バイヤーズ・クレジット )
日本の銀行等が、日本からの貨物の購入資金を外国の輸入者に融資等
( 債券の購入及び
保証債務の負担も含みます。)した場合に、①戦争や革命、外貨交換の禁止又は外貨送金の
停止、テロ、自然災害といった不可抗力や②融資先の破産や債務の履行遅滞によって、貸付
金や債券が償還不能となることによる損失をカバーします。ただし、貸付契約等は、国際ルー
ルに従ったものでなくてはなりません( 詳しくは次ページ参照 )。
※ 日本の銀行は、国際協力銀行(JBIC
: Japan Bank for International
Cooperation)と 協 調 し て 融 資 等 を 行
い、NEXI は民間銀行の融資等について
貿易保険でカバーします。
貿易代金貸付保険
日本の銀行等
JBIC
×
償還不能
融資等
日本の輸出者
輸出契約等
外国の輸入者
トルコ/ Germencik Ⅱ地熱発電プロジェクト向け機器輸出
トルコ大手電力事業会社の独立系発電事業者である
Gurmat Elektrik Uretim A.S.( グルマット社 )は、トル
コ南西部ゲルメンチックにおいて新たに 47.4MW の地熱
発電所を建設しました。この発電所建設プロジェクトに
ついて、三菱商事株式会社、株式会社ティクス IKS 及び株
式会社ティクス TSK が、グルマット社からタービン等の
地熱発電設備を受注しました。
その購入資金について、コメルツ銀行東京支店、国際
協力銀行(JBIC)が現地行である Turkiye Is Bankasi
A.S.( イシュバンク )を通じてグルマット社に 14.1 百万
写真提供:グルマット社
米ドルの融資を行い、このうち NEXI はコメルツ銀行東京支店が行う融資(5.6 百万米ドル )に対し、保険の引受を
行いました。
本件は、2012 年 10 月にイシュバンク向けに設定した再生可能エネルギー及び気候変動緩和セクターを対象と
した輸出クレジットラインの下での第一号案件となります。
保険契約締結 2015 年 8 月
11
の貿易保険
N
E
X
I
国際ルール
ベルン・ユニオン(Berne Union:BU)
(1)ベルン・ユニオンとは
ベルン・ユニオン( 国際輸出信用投資保険連合:lnternational Union of Credit and lnvestment
貿易代金貸付保険
lnsurers)は、輸出信用保険や投資保険に関連する共通問題について、世界各国の輸出信用機関(Export
Credit Agency:ECA)が相互に情報交換を行う場として、1934 年、イギリス、フランス、イタリア、
スペインの輸出信用機関による設立会合がスイスのベルンで開催されたことが始まりとなり、2016 年 6
月現在、52 の機関が加盟しています。
主な活動として、各加盟機関の保険の引受方針、個別のプロジェクトや海外バイヤーの信用状態につい
ての意見交換、保険の引受に関する技術的諸問題の研究など様々な事項についての情報交換等を活発に
行っています。
(2)ガイディング・プリンシプル(Guiding Principles)
国際ルール
ベルン・ユニオンのメンバーが、輸出信用機関としての責務を果たし、高い倫理観をもって活動を行う
ための基本指針として、2006 年に「10 原則 」
( プリンシプル )が採択されました。この 10 原則には、健
全な取引を行うための心得、社会への配慮、加盟国間の協力及び他の国際機関との協調などの目標が掲げ
られています。さらに、2008 年 10 月には、この 10 原則をベースとした短期、中長期、海外投資それぞれ
における運用ガイドラインが策定され、メンバーの活動の基準とされています。
経済協力開発機構(OECD)
(1)輸出信用保証部会(ECG 会合及び参加国会合 )
OECD は国際経済全般について協議することを目的に 1961 年に設立され、日本は 1964 年 4 月に加盟
しました。OECD 貿易委員会の下部組織である輸出信用保証部会では、各国 ECA 間の情報交換や NEXI
の貿易保険を含む輸出信用分野についての議論が行われています。NEXI は日本の公的な ECA として、
経済産業省等の関係省庁とともに、議論に積極的に参加しています。
また、近年は輸出信用分野における金融条件の議論に加え、環境問題、気候変動、贈賄問題といった、
ECA の果たすべき社会的責任についても重点的に議論が行われています。
(2)OECD 輸出信用アレンジメント
OECD では、輸出信用の秩序ある利用と公平な競争環境条件の維持を目的として、参加国間で共通の
輸出信用に関するルールである OECD 輸出信用アレンジメントを定めています。本アレンジメントは、
各 ECA が輸出信用を供与する際の共通の条件( 最低保険料水準、頭金、最長償還期間、最低貸出金利及び
償還方法等 )を規定しています。また船舶、原子力発電所、航空機、鉄道インフラ、再生可能エネルギー・
気候変動緩和技術・水関連プロジェクト及びプロジェクト・ファイナンスについては、アレンジメント本
則とは別に各セクターの特徴を考慮した条件を適用することができます。NEXI による輸出信用の供与
も、このアレンジメントに従って実施されています。
(3)環境への取り組み
OECD では、2001 年の環境コモンアプローチの策定以降、定期的な見直しによる取り組みの向上を
図っており、2012 年 6 月に 3 度目の見直しが行われました。NEXI では、環境コモンアプローチを踏まえ
た「 貿易保険における環境社会配慮のためのガイドライン 」を定め、これに基づき、保険契約の対象とな
るプロジェクトにおいて環境社会配慮が適切になされるよう取り組んでいます。
(4)贈賄防止への取組
不当な利益の取得のために外国公務員に対して金銭等の不当な利益を供与することを禁じた 1997 年
の OECD 贈賄防止条約と、2006 年の公的輸出信用と贈賄に関する OECD 理事会勧告を受け、NEXI で
は贈賄に対する取り組みを行っております。
12
NEXI の貿易保険
海外事業資金貸付保険
事業資金の融資又は債券の購入のための保険( 貸付金債権等 )
日本の企業、銀行等(*)が、本邦外で行われる経済開発に資するプロジェクト等のために
外国の政府や企業に事業資金( 日本からの輸出に結びつかない資金 )を融資した場合、又は
外国の政府や企業が事業に必要な資金を調達するために発行した債券を購入した場合に、①
戦争、革命、外貨交換の禁止又は外貨送金の停止、自然災害といった不可抗力や、②融資先
等の破産や債務の履行遅滞によって、貸付金や債券の償還が受けられないことによる損失を
カバーします。
海外事業資金貸付保険
融資・債券の購入
日本の企業・
銀行等
(*)
×
外国の政府
又は企業
償還不能
債務保証のための保険( 保証債務 )
日本の企業、銀行等(*)が、海外子会社や外国政府、企業の事業資金の借入金等に対す
る保証債務を負担した場合に、当該海外子会社や外国政府、企業が、①戦争、革命、外貨交
換の禁止又は外貨送金の停止、自然災害といった不可抗力や②破産等によって、保証債務
を履行したことによる損失をカバーします。
銀 行
海外事業資金
貸付保険
日本の企業・
銀行等
(*)
債務の保証
×
融資等
償還不能
外国の企業
(海外子会社や
合弁会社等)
(*)
我が国の対外取引の健全な発達を図るために特に必要な事業(重要な資源の取得促進や本邦企業の競争力を促進する事業等)
については外国の企業、銀行等も対象となる場合があります。
13
の貿易保険
N
E
X
I
アルゼンチン/農業開発プロジェクト
ア ル ゼ ン チ ン の 地 場 穀 物 企 業 COMPAÑIA
ARGENTINA DE GRANOS S.A.(CAGSA 社 )は、
長期運転資金を調達するため、丸紅株式会社と年間
海外事業資金貸付保険
40万トンの穀物販売についての MOU を締結し、ア
イエヌジーバンク エヌ・ヴイ 東京支店との間で100
百万米ドルを限度額とする期間 5 年の融資契約を締
結しました。
NEXI は本融資について、保険の引受を行いまし
た。これは NEXI にとって初のアルゼンチン企業向け
の農業融資プロジェクトです。
CAGSA 社は、日本の食料安全保障上の重要物資で
写真提供:CAGSA 社
ある大豆及びとうもろこしの集荷業等を営むアルゼ
ンチンの大手穀物企業です。本プロジェクトでは、融資期間に亘って一定量の穀物を日本向けに輸出するこ
とや、緊急時に日本向け輸出を最大限考慮する努力義務を融資の条件としており、日本の食料安定調達に資
するプロジェクトです。また、本プロジェクトを通じて、本邦企業と CAGSA 社の関係が強化されることが
期待されます。
保険契約締結 2015 年 9 月
海外日系企業の事業活動支援
2008 年 9 月のリーマン・ショックに端を発する世界的金融危機への対応として、NEXI は 2009 年 1 月
より、海外で事業活動を行う日系子会社に対する資金的な支援を行っています。具体的には、日系海外子
会社に対する運転資金の融資に対して、海外事業資金貸付保険の付保を可能としました。
保険付保
日本の銀行等
貸付
親会社
保証
▶運転資金を支援対象とする
日系子会社
14
NEXI の貿易保険
海外投資保険
出資に対する保険( 株式等 )
日本の企業が、海外で子会社や合弁会社を設立した場合に、戦争、テロ行為や自然災害
といった不可抗力事由によって、その会社が事業を継続できなくなること等による損失を
カバーします。また、外貨交換の禁止又は外貨送金の停止により配当金を日本に送金でき
ないことによる損失も力バーします。
海外投資保険
(株式等)
出資
日本の企業
×
外国の企業
(海外子会社や合弁会社等)
送金不能
×事業継続不能等
資源権益の確保等に伴い事業者が支払うこととなるプレミアム分
( いわゆる「 のれん代等 」
)についても海外投資保険の引受は可能です。
また、日本の企業が出資した子会社が、複数の国でそれぞれ複数の事業会社を孫会社と
して設立して事業を展開した場合において、そのいずれかの孫会社が戦争、テロ行為や自
然災害といった不可抗力事由によって事業を継続することができなくなったときは、( 他
の孫会社が事業を行っていても )その孫会社が事業を継続できなくなることによる損失を
カバーします。
海外投資保険(株式等)
海外投資保険
(株式等)
Y国
×
出資
日本の企業
出資
A国
孫会社A
×事業継続不能等
子会社
出資
B国
孫会社B
15
の貿易保険
N
E
X
I
さらに、日本の企業が出資した子会社が、子会社と同一の国内で複数の事業会社を孫会
社として設立して事業を展開した場合において、そのいずれかの孫会社が戦争、テロ行為
や自然災害といった不可抗力事由によって事業を継続することができなくなったときは、
( 他の孫会社が事業を行っていても )その孫会社が事業を継続できなくなることによる損
失もカバーします。
海外投資保険
海外投資保険
(株式等)
海外投資保険
(株式等)
Y国
×
出資
日本の企業
出資
孫会社A
×事業継続不能等
子会社
出資
孫会社B
海外投資保険には上記の出資に対する保険( 株式等 )以外に権利等の取得に対する保険
( 不動産等 )もあります。
ミャンマー/通信事業( 携帯電話、インターネット、固定電話 )プロジェクト
KDDI 株式会社(KDDI)と住友商事株式会社( 住友商
事 )は、ミャンマーの政府機関である Myanma Posts
& Telecommunications と 共 同 で ミ ャ ン マ ー に お け
る通信事業( 携帯電話、インターネット、固定電話 )を
行うことになり、ミャンマーに KDDI Summit Global
Myanmar Co., Ltd.(KSGM)を設立しました。
NEXI は、KSGM に対する KDDI、住友商事の出資に
ついて、保険の引受を行いました。
ミャンマー政府は、携帯電話普及率を 2012 年末の約
10% という低い水準から、2016 年までに 80% とする
目標を設定しています。KDDI と住友商事は、本事業を
写真提供:KDDI 株式会社、住友商事株式会社
通じて、ミャンマーに最新の通信設備と運用ノウハウを導入し、携帯電話、インターネット、固定通信
の各分野において世界に誇る「 日本品質 」のサービスを提供することで、ミャンマーにおける通信事業
の急速な普及と発展に貢献しています。
保険契約締結 2015 年 5 月( 住友商事 )、2015 年 7 月(KDDI)
16
NEXI の貿易保険
資源エネルギー総合保険
海外からの安定的な資源供給の確保に対する取り組みを抜本的に強化するために、資源
エネルギー案件のリスクの特性を踏まえ、従来の商品に比べて大幅に低い料率、幅広いリ
スクの填補範囲等を実現する保険です。資源エネルギー総合保険は、海外事業資金貸付保
険又は、海外投資保険にシニアローン向け特約又は、出資・劣後ローン向け特約を付すこ
とで付保することができます。
シニアローン向け特約
日本の企業、銀行等が、資源開発に資するプロジェクト等のために外国の政府や企業に
事業資金( 日本からの輸出に結びつかない資金 )を融資した場合に、①戦争、革命、外貨交
換の禁止又は外貨送金の停止、自然災害といった不可抗力や、②融資先等の破産や不払い
によって、貸付金の返済や償還が受けられない損失をカバーします。
日本
引取
オフ
テイカー
資源販売代金
海外資源プロジェクト会社等
エネルギー
鉱物資源
生産設備
鉱 区
借入金
劣後ローン
資本勘定
先進国一流銀行
エスクロー口座
貸付
シニアローン特約
海外事業資金
貸付保険
日本の
銀行等
返済金
■日本への輸入につながるエネルギー・鉱物資源の権益取得や引取案件向けに、日本の銀行等が
供与するシニアローンが対象となります。
■原則として、先進国一流銀行内にエスクロー口座が開設されることが必要とされます。
■海外事業資金貸付保険( 海事保険 )より低い料率、高い付保率が適用されます。
17
の貿易保険
N
E
X
I
出資・劣後ローン向け特約
日本の企業等が、海外で子会社や合弁会社を設立した場合に、戦争、収用、テロ行為や自
然災害といった不可抗力事由によって、その会社が事業を継続できなくなることによる損
失をカバーします。
海外資源プロジェクト会社等
源プロジェクトヘの権益取得及び製品
借入金
引取のために行う出資及び劣後ローン
が対象となります。
■劣後ローン向けの海事保険について
資源エネルギー総合保険
■日本の事業者がエネルギー・鉱物資
劣後ローン
出資・劣後ローン特約
海外事業資金
貸付保険
日本の
企業等
資産
は、通常よりも割安な保険料率が適用
され、高い付保率が適用されます。海
外投資保険については、高い付保率が
資本勘定
海外投資保険
地球環境保険
適用されます。
地球環境保険
温室効果ガスの排出低減に資する省エネルギーなどの 7 分野に係る設備・機器の輸出及びプロジェクトについて、
貿易一般保険( 包括保険 [ 機械設備・企業総合 ]、個別保険 )
、貿易代金貸付保険、海外事業資金貸付保険又は海外投資
保険を付保する際に、地球環境保険特約を付すことによって、非常危険に係る付保率を100% としています。
アイスランド共和国/セイスタレイキル地熱発電プロジェクト
Landsvirkjun( アイスランド電力公社、NPC)がアイスランド北東部に地熱発電所を建設するセイスタレイ
キル地熱発電プロジェクトに対して、富士電機株式会社が Balcke-Dürr GmbH( 独バルケデュール社 )と共同で
蒸気タービン・発電機等の発電設備納入を受注しました。
その購入資金について国際協力銀行
(JBIC)及 び シ テ ィ バ ン ク 銀 行( 幹 事
行 )、横浜銀行、コメルツ銀行東京支店
が NPC に対し約 68 百万米ドルの融資
を行うこととなり、NEXI はこのうち本
邦金融機関の融資( 約 34 百万米ドル )
に対し保険の引受を行いました。本件
は、アイスランド向けの融資に対して
NEXI が初めて中長期の保険引受を行う
ものです。
アイスランドは年間発電電力量のう
画像提供:NPC
( 完成イメージ )
ち、水力発電が約 70%、地熱発電が約 30% となっており、ほぼすべての電力が再生可能エネルギーによる発電に
より供給されています。アイスランド電力マーケットに対する本邦企業による地熱発電設備の輸出を支援するこ
とは、再生可能エネルギー等分野における本邦企業のビジネス機会の創出に繋がり、我が国産業の国際競争力の
維持・向上に貢献することとなります。
保険契約締結 2016 年 3 月
18
貿易保険 手続の流れ
1— 保険の申込手続
※この図は、貿易一般保険(個別保険)を例にしたイメージ図です。
ご利用についての検討
お見積り提示
バイヤー与信
審査・格付登録
海外商社名簿
登録あり
貿易保険利用者
(シッパー)
の登録
海外商社
(バイヤー)
の登録
貿易保険のお申込みの前にお取引
ますので、時間的に余裕を持ってご
貿易一般保険を新たにご利用いただ
の相手方(輸出契約等の相手方又は
相談ください。特に、償還期間が 2
く場合は、保険申込みの前に保険利
支 払 人 を 指 し、保 証 銀 行 を 含 み ま
年以上となる融資契約や海外投資等
用者コード(シッパーコード)の登録
す)を登録していただく必要があり
については、契約内容を個別に審査
を行っていただく必要があります。
ます。
して引受の可否を判断することにな
※以前にご登録いただいた方は再登
りますので、初期段階からご相談い
録の必要はございません。
ただきますようお願いいたします。
19
海外商社名簿
登録なし
審査などに時間のかかる場合もあり
海外商社
(バイヤー)登録
貿易保険利用者
(シッパー)
の登録
事前相談
事前相談
貿易保険 手続の流れ
保険期間
貨物の船積
不能に係る
リスクてん補
船積後
期間
保険責任の終了日
代金決済期限
船積前
期間
船積日
不てん補
期間
保険責任の開始日
契約締結後
1カ月以内かつ船積
の前日まで
保険契約の締結日
輸出契約等締結日
お申込
期間
代金の回収
不能に係る
リスクてん補
契約締結日の
翌日から
5日経過日
詳しくは、下記までお問い合わせください。
本店
営業第一部
お客様総合支援グループ
包括保険グループ
保険業務グループ
大阪支店
営業グループ
フリーダイヤル
フリーダイヤル
フリーダイヤル
0120-672-094
0120-675-094
0120-671-094
フリーダイヤル
ダイヤルイン
0120-649-818
06-6233-4018
●詳しい手続に関しては、ウェブサイトにてご案内しております。
(http://www.nexi.go.jp)
保険種別のパンフレットをご用意しておりますので、
ご希望の方は、下記までお問い合わせください。
本店 企画室 Tel.03-3512-7665 Fax.03-3512-7688
大阪支店 営業グループ Tel.06-6233-4018 Fax.06-6233-4001
20
貿易保険 手続の流れ
2— 保険金支払いの手続
※この図は、貿易一般保険(個別保険)を例にしたイメージ図です。
権利行使等委任
保険金請求時に、輸出契約等において
債権者の有する一切の権利行使等をす
る権限を NEXI に委任いただきます。
損失防止軽減義務
(他の保険種では、保険金支払以降となる場合があります。)
保険金請求の期限
権利行使等委任
保険金請求
損失等発生通知の期限
保険事故発生日
損失を受けるおそれが
高まる事情の発生
保険契約の締結日
保険金の
お支払い
保険金請求日から
原則 2 カ月以内に
保険金をお支払い
します。
事情発生通知
損失等発生通知
決済期限又は償還期限前の段階で、損失を
損失等の発生を知ったときは、当該損失等
受けるおそれが高まる事情を知ったとき
の発生を知った日から原則として、1 カ月
は、その日から 15 日以内(1 カ月以内と
以内(当分の間、45 日以内としている保険
している保険種もあります)に事情発生の
種 も あ り ま す)に 損 失 等 発 生 の 通 知 を
通知を NEXl 宛に行ってください。
NEXl 宛に行ってください。
債権回収の一手段としての「 パリクラブ 」
パリクラブ(Paris Club)は債務国の債務救済を協議するために、主要債権国政府が集まって議論す
る会議で、通称「 パリクラブ 」と呼ばれています。1956 年の発足以来、法的拘束力のない緩やかな集まり
として、
「 パリクラブの原則 」に基づき活動しています。
パリクラブでは、債務支払いが困難に陥った債務国政府と債務救済( リスケジュール等 )について協議
をしています。パリクラブにおける債権国のメリットは、対外債務の支払に十分な外貨を持ち合わせてい
ない債務国から、長期になりますが債権国間の公平性を確保しながら確実に債権を回収することができ
る点にあります。
21
貿易保険 手続の流れ
最大化
迅速化
効率化
回収ステージ
多様な回収手段による
回収の実現
回収金配分
案件終了
(終了認定)
回収方針の策定
保険金請求後の回収方針の策定は NEXI が行います。
回収実施の主体
・NEXI 及び日本政府
(パリクラブ等での相手国政府との交渉)
・NEXI の提携するサービサー
(債権回収業者)
・被保険者
(お客様)
回収協力義務
・回収に必要な措置の実施を NEXI より被保険者に指示した場合は被保
険者にはその指示に従う
(回収協力)
義務があります。
・
「NEXI の提携するサービサー」
が回収の実施主体となるケースでも、
被保険者に協力をお願いすることがあります。
(保険種により異なる場合があります。
)
詳しくは、下記までお問い合わせください。
債権業務部 フリーダイヤル:0120-673-094
査定グループ Tel.03-3512-7663
回収グループ Tel.03-3512-7658
回収関連サービス
○パリクラブリスケてん補割れ債権の譲渡承認制度
お客様の資産管理の効率化、債権管理コストの削減等に資することを目的として、てん補割れ部分の債権を
お客様が第三者
(譲受人)
に譲渡されることを一定の条件の下に認める制度があります。
22
貿易保険の事故例
保険事故の事例としては以下のようなものがあります。
貿易一般保険
引取
海外資源プロジェクト会社等
エネルギー
鉱物資源
生産設備
鉱 区
ー
長期借入金
劣後ローン
資本勘定
貸付
日本
1. 輸出不能事故
シニアローン特約
海外事業資金
貸付保険
日本の
銀行
先進国一流銀行
エスクロー口座
A 国
(貨物を船積することができなくなった)
日本の輸出者が、A 国の精油所運営会社向けに機
源販売代金
日 本
械設備を輸出しようとしたところ、船積前に製油所
日本の輸出者
(被保険者)
A国
精油所運営
会社
③輸出中断
×
運営会社の資金繰りが悪化し、現地裁判所に会社更
返済金
貨物
生の申立を行い認可されました。そのため、日本の輸
出者は貨物の輸出を停止しました。NEXI は機械設備
②会社更生の認可
①輸出契約
損失
(製造費用)
保険金支払
の製造に要した実際の損失額に対して保険金を支払
いました。
引取
海外資源プロジェクト会社等
エネルギー
鉱物資源
生産設備
鉱 区
ー
長期借入金
劣後ローン
資本勘定
貸付
日本
シニアローン特約
日本の
(貨物は船積したものの、代金を回収するこ
銀行
海外事業資金
貸付保険
とができなくなった)
日本の輸出者が、B 国の家電量販店に日本製のテレ
ビ、ビデオ等の AV 機器を輸出しました。その後、B 国
先進国一流銀行
エスクロー口座
源販売代金
②B国政府が対外債務支払猶予を宣言
③固定相場制から変動相場制へ
2. 代金回収不能事故
日 本
B 国
①輸出契約
日本の輸出者
(被保険者)
は対外債務の支払猶予を宣言し、固定相場制から変動
返済金
×
④代金不払い
B国
家電量販店
相場制に為替制度を変更しました。このため、B 国の
家電量販店の債務は現地通貨建てで 4 倍に膨れあがっ
たため資金繰りが悪化し、支払期日に代金が未払いと
保険金支払
損失
(代金回収不能)
なりました。NEXI はその未払い代金に対して保険金
を支払いました。
引取
海外資源プロジェクト会社等
エネルギー
鉱物資源
生産設備
鉱 区
ー
長期借入金
劣後ローン
資本勘定
3. 増加費用事故
貸付
シニアローン特約
②港湾ストライキ発生
③港湾閉鎖
④港沖に1カ月間停泊
日本
日本の
銀行
海外事業資金
(航路変更によって運賃・保険料が増加した)
貸付保険
日 本
日本の輸出者が、C 国のバイヤー向けに鉄鋼製品を
輸出しましたが、荷揚げ予定の C 国の港で港湾ストラ
先進国一流銀行
エスクロー口座
源販売代金
イキが発生し、港湾機能が一時停止しました。これに
日本の輸出者
(被保険者)
返済金
とができず、1 カ月間、港沖に停泊しました。その結
用負担に同意せず、シッパー側にて負担せざるを得な
くなったため、NEXI はその滞船による増加費用に対
して保険金を支払いました。
23
C 国
貨物
よって、日本の輸出者の貨物を乗せた船が港に入るこ
果、滞船費用が発生しましたが、バイヤー側がその費
損失
(増加費用)
保険金支払
①輸出契約
C国
バイヤー
貿易保険の事故例
海外事業資金貸付保険
貸付債権の償還不能事故
②外貨繰り悪化
日 本
D 国
(貸付金を回収することができなくなった)
日本の銀行が、D 国の通信公社向けに移動体通信機
器の購入資金にかかる融資を行いました。返済期間は
①貸付契約
日本の銀行
(被保険者)
×
D国
通信公社
③返済中断
9 年で、当初 D 国の通信公社からの返済は順調に行わ
れていましたが、その後、D 国の外貨繰りが悪化し、
当該通信公社は外貨転換できなくなりました。このた
損失
(貸付債権の
償還不能)
保険金支払
外貨転換
不能
め途中から返済が行われなくなり、NEXI は未払いと
なった貸付債権に対して保険金を支払いました。
輸出手形保険
荷為替手形の満期不払い
(荷為替手形が満期に支払われなかった)
日 本
E 国
①輸出契約
日本の輸出者
②輸出
E国
アパレル会社
(支払人)
日本の輸出者が、E 国のアパレル会社にポリエステ
ル繊維を輸出し、日本の輸出者はこの輸出代金にかか
る荷為替手形を日本の銀行に買取ってもらいました。
日本の銀行は E 国の取立銀行に E 国のアパレル会社か
らの代金取り立てを依頼していましたが、満期前に当
破産
③手形買取
日本の銀行
(手形買取
銀行/
被保険者)
⑤荷為替手形の呈示
④荷為替手形の送付
E国の
取立銀行
×
該アパレル会社が破産してしまいました。この結果、
日本の銀行は満期に手形債権を回収することができな
× ⑥満期不払
損失
(手形不払)
保険金支払
くなったため、NEXI は不払いとなった手形債権に対
して保険金を支払いました。
前払輸入保険
③資金繰り悪化
④伐採場所までの
道路を敷設不能
前払金返還不能事故
日 本
E 国
日本の輸出者
(被保険者)
(輸入代金を前払いしたが、貨物を受け取れず、
①輸出契約
前払金の返還も受けられなかった)
E国
日 本
②輸入代金の前払
アパレル会社
②輸出
日本の輸入者が、
F(支払人)
国から木材を輸入しようとして、
破産
F 国の木材業者に前払金を支払いましたが、F
国の木
③手形買取
⑤荷為替手形の呈示
材業者は資金操りの悪化によって木材伐採場所までの
⑥満期不払
日本の輸入者
(被保険者)
×
道路を敷設することができなくなったため、当該木材
④荷為替手形の送付
日本の銀行
E国の
(手形買取 業者は木材を日本の輸入者に納入することができなく
取立銀行
銀行/
被保険者) なりました。これに対して、日本の輸入者は前払金の
×
返還を要求しましたが、前払金は返還されず、NEXI
F 国
①前払輸入契約
⑤木材納入不能
×⑥前払金返還請求
×
保険金支払
F国
木材業者
前払金返還不能
損失
(前払金返還不能)
損失
はその返還不能となった前払金に対して保険金を支払
(手形不払)
いました。
24
海外の関連組織との協力
国際化・ボーダレス化する日本企業の様々なビジネスニー
ズに迅速かつ的確に対応するため、 NEXI は海外の関係
機関との間で以下のような協力関係を構築しています。
(1)One-Stop-Shop 再保険
日本企業が外国企業と共同で第三国におけるプロ
ジェクトに参加する場合に、NEXl が日本からの輸出部
ヨーロッパ
One-Stop-Shop再保険協定締結先
イタリア
イタリア外国貿易保険株式会社(SACE)
オランダ
オランダ信用保険会社(NCM)※1
2002年
2002年
ベルギー
ベルギー信用保険会社(ONDD)
2002年
ドイツ
ヘルメス信用保険会社(HERMES)※2
2003年
オーストリー
オーストリー管理銀行株式会社(OeKB)
2003年
協力協定締結先
分等のリスクを引き受けることを目的として、海外の
フランス
フランス対外経済省(DREE)/
主要な輸出信用機関(ECA)との間で One-Stop-Shop
フランス貿易保険会社(COFACE)
1995年
イギリス
英国輸出信用保証局(ECGD)
1995年
再保険協定を締結しています。例えば、日本企業が外国
企業とコンソーシアム( 企業連合 )を組んで第三国へ輸
出を行う場合、外国企業が日本企業輸出部分を含めた
輸出契約金額全体について自国の ECA と保険契約を締
結し、その上で日本企業輸出部分については、その外国
ECA から NEXl が再保険の引受を行います。
ドイツ
ヘルメス信用保険会社(HERMES)※2 /
C&Lドイツ監査会社(C&L)/
ドイツ復興金融公庫(KfW)
2011年
オーストリー
オーストリー管理銀行株式会社(OeKB)
1996年
1996年
1996年
イタリア
イタリア外国貿易保険株式会社(SACE)
フィンランド
フィンランド輸出信用会社(FINNVERA)
1996年
オランダ
オランダ信用保険会社(NCM)※1
1996年
※1 NCM=現ATRADIUS ※2 HERMES=現EULER HERMES GERMANY
欧米民間保険会社との再保険協定締結先
日本の企業
日本企業輸出分
についての
再保険の引受
ユーラーヘルメス保険会社
(EULER-HERMES)
( 民間部門)
2014年
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)
2015年
輸出
コンソーシアム契約
2013年
フランス貿易保険会社(COFACE)
(民間部門)
100%出資
お客様
保険契約
日本政府
(経済産業省)
再保険契約
輸出契約
外国のECA
第三国
バイヤー
外国の企業
輸出契約全体
についての
貿易保険の引受
輸出
(2)短期型再保険
アジア地域等の日系企業による第三国向け輸出支援
を目的として、NEXI はアジア等の ECA と再保険協定
を締結しています。この協定により、アジア等の ECA
の保険引受余力が引き上げられ、アジア等の日系企業
がアジア等の ECA の貿易保険を活用した対外取引リス
クの軽減が容易になりました。
再保険契約に基づく引受
海外の
ECA
One-Stop-Shop再保険協定締結先
貿易保険
日系子会社
バイヤー
輸出等
100%出資
短期型再保険協定締結先
お客様
保険契約
日本政府
(経済産業省)
再保険契約
協力協定締結先
欧米民間保険会社との再保険協定締結先
(3)欧米民間保険会社との再保険
欧州危機等を背景に NEXI が欧米民間保険会社と短
期の再保険協定等を通じて引受キャパシティを供与す
る対応を開始しました。
※地図上の各国色分けについて
「One-Stop-Shop再保険協定締結先 」と「 協力協定締結先 」が同一
国の場合は「One-Stop-Shop再保険協定締結先」の色に、
「短期型再
保険協定締結先 」と「 協力協定締結先 」が同一国の場合は「 短期型再
(4)その他の協力関係
NEXI は、ベルン・ユニオンのメンバーである主要
ECA や関係機関との間で協力協定を締結し、長期的な
協力関係を構築しています。
25
保険協定締結先」の色となっています。
海外の関連組織との協力
北アメリカ
One-Stop-Shop再保険協定締結先
フランス
フランス貿易保険会社(COFACE)
2003年
アメリカ
フィンランド
フィンランド輸出信用会社(FINNVERA)
2004年
短期型再保険協定締結先
スペイン
スペイン輸出信用保険会社(CESCE)
2005年
カナダ
スイス
スイス連邦輸出信用機関(SERV)
2007年
協力協定締結先
ベルギー
ベルギー信用保険会社(ONDD)
1997年
スペイン
スペイン輸出信用保険会社(CESCE)
2000年
カザフスタン
カザフスタン輸出信用・投資保険公社(KECIC)
2006年
ウズベキスタン ウズベキスタン輸出入保険会社(UZBEKINVEST)
2007年
ウクライナ
ウクライナ輸出入銀行(UKREXIMBANK)
2009年
ロシア
ロシア開発対外経済銀行(VEB)
2009年
ベラルーシ
ベラルーシ銀行(Belarusbank)
2009年
ロシア
ロシア輸出信用・投資保険庁(EXIAR)
2013年
チェコ輸出保証・保険公社(EGAP)
2004年
カナダ輸出開発公社(EDC)
2012年
アメリカ
米国輸出入銀行(US EXIMBANK)
1991年
カナダ
カナダ輸出開発公社(EDC)
1997年
アメリカ
米国エネルギー省(DOE)
2009年
ブラジル
ヴァーレ(VALE)
2008年
ブラジル
ペトロブラス(PETROBRAS)
2008年
ブラジル
ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)
2009年
南アメリカ
協力協定締結先
トルクメニスタン トルクメニスタン国立対外経済関係銀行(TFEB)
2015年
チェコ
米国輸出入銀行(US EXIMBANK)
国際機関
2015年
協力協定締結先
欧州復興開発銀行(EBRD)
1997年
APECメンバーの輸出保険機関・輸出金融機関(12カ国15機関)
1997年
多数国間投資保証機関(MIGA)
1999年
イスラム投資・輸出保険機関(ICIEC)
2008年
(2016年7月末時点)
アジア・オセアニア
One-Stop-Shop再保険協定締結先
中東
協力協定締結先
トルコ
トルコ輸出入銀行(TURK EXIMBANK)
イスラエル
イスラエル外国貿易危険保険会社(IFTRIC)
1997年
1996年
アブダビ首長国 ムバダラ開発(MDC)
2008年
イラク
イラク財務省
2011年
イラク イラク貿易銀行(TBI)
2011年
イラン イラン経済財務省
2016年
オーストラリア オーストラリア輸出信用機関(EFIC)
2005 年
韓国
2011 年
韓国貿易保険公社(KSURE)
短期型再保険協定締結先
シンガポール
シンガポール輸出信用保険会社(ECICS)
2004 年
マレーシア
マレーシア輸出入銀行(MEXIM)
2006 年
インドネシア
インドネシア輸出保険公社(ASEI)
2009 年
タイ
タイ輸出入銀行(THAI EXIMBANK)
2009 年
台湾
台湾輸出入銀行(TEBC)
2010 年
香港
香港出口信用保険局(HKECIC)
2012 年
韓国
韓国輸出保険公社(KEIC)※3
1994 年
シンガポール
シンガポール輸出信用保険会社(ECICS)
1997 年
台湾
台湾輸出入銀行(TEBC)
2005 年
インドネシア
インドネシア輸出保険公社 (ASEI)
2008 年
中国
中国輸出信用保険公司(SINOSURE)
2009 年
ベトナム
ペトロベトナム(PETROVIETNAM)
2010 年
ベトナム
ベトナム財政省
(Ministry of Finance of Vietnam)2014 年
インドネシア
プルタミナ
(PT Pertamina
(Persero)
)
協力協定締結先
アフリカ
協力協定締結先
南アフリカ
南アフリカ輸出信用保険公社(ECIC SA)
2005年
※3 KEIC=現KSURE
2015 年
26
NEXI のご案内
法人の概要
名 称
独立行政法人 日本貿易保険
(Nippon Export and Investment lnsurance "NEXI")
設立年月日
2001 年 4 月 1 日
設立根拠法
独立行政法人通則法、貿易保険法
目 的
対外取引において生ずる通常の保険によって救済することができない
危険を保険する事業を効率的かつ効果的に行うこと。
主務大臣
経済産業大臣
役 員
理事長
板東 一彦
理事
小泉 哲哉
理事
小山 智
理事
上原 忠春
監事( 常勤 )
監事( 非常勤 ) 翁 百合
役職員数
152 名(2016 年 4 月 1 日時点 )
資本金額
1,693 億 5,232 万 4,369 円( 全額政府出資 )
大岩 武史
業務の範囲
ー.貿易保険法第 3 章の規定による貿易保険の事業を行うこと。
二.上記業務に附帯する業務を行うこと。
三.貿易保険によりてん補される損失と同種の損失についての保険( 再保険を含む )の
事業を行う国際機関、外国政府等又は外国法人を相手方として、これらの者が負う
保険責任につき再保険を引き受けること。
四.貿易保険法第 4 章の規定による政府を相手方とする再保険のほか、貿易保険により
てん補される損失と同種の損失についての保険( 再保険を含む )の事業を行う国際
機関、外国政府等又は外国法人を相手方として、貿易保険法により日本貿易保険が
負う保険責任につき再保険を行うこと。
沿 革 2001 年 4 月 独立行政法人 日本貿易保険(NEXI)設立
2001 年 4 月 貿易保険における環境社会配慮のためのガイドラインの制定
2003 年 4 月 限度額設定型貿易保険の創設
2003 年 4 月 お客様憲章の策定
2003 年 9 月 環境ガイドラインに基づく異議申立手続の制定
2003 年10 月 知的財産権等ライセンス保険の創設
2005 年 4 月 中小企業輸出代金保険の創設
2007 年 4 月 資源エネルギー総合保険の創設
2008 年 7 月 地球環境保険の創設
2010 年 7 月 簡易通知型包括保険の創設
2011 年11 月 中堅・中小企業海外事業展開支援ネットワークの発足
2014 年6月 貿易保険法改正(NEXI の機能強化 )
2015 年1月 アフリカ投融資促進総合保険の創設
2015 年7月 貿易保険法改正
(2017年4月から全額政府出資の特殊会社へ移行)
2016 年4月 サブソブリン対応保険の創設
2016 年7月 中小企業・農林水産業輸出代金保険の販売開始
[参考:1950年3月輸出信用保険法成立。以降、貿易保険事業は2001年3月末まで経済産業省(旧通商産業省)にて運営]
27
金融機関との連携
N
E
X
I
●国内の民間金融機関との業務提携
のご案内
NEXI は、国内の民間銀行や損害保険会社への販売業務委託等を通じて、貿易保険商
品に関する情報やノウハウを共有するとともに、両機関の協力による効率的な新規顧客
の開拓に努めています。2011 年より、中小 ・ 中堅企業を始めとする地域企業の海外展
開を積極的に支援するため、地方銀行との提携に取り組み、全国的な支援体制の構築に
努めています。
黒字:地方銀行
北海道銀行
北洋銀行
帯広信金
稚内信金
青字:信用金庫
青森銀行
みちのく銀行
琉球銀行
沖縄銀行
山陰合同銀行
玉島信金
尼崎信金
播州信金
岐阜信金
東濃信金
秋田銀行
北都銀行
飯田信金
諏訪信金
長野信金
第四銀行
北越銀行
北陸銀行
富山銀行
富山第一銀行
福井信金
北國銀行
岩手銀行
東北銀行
荘内銀行
山形銀行
鳥取銀行 京都中央信金
広島信金
京都銀行
福岡銀行
筑邦銀行
福井銀行
西日本シティ銀行
八十二銀行
中国銀行
十六銀行
北九州銀行
広島銀行
みなと銀行
もみじ銀行
山口銀行
山梨中央銀行
佐賀銀行
滋賀銀行
名古屋銀行
百十四銀行
静岡銀行
大分銀行
三重銀行
四国銀行
親和銀行
岡崎信金
磐田信金
横浜銀行
肥後銀行
瀬戸信金
遠州信金
熊本銀行
川崎信金
豊橋信金
伊予銀行
静岡信金
横浜信金
池田泉州銀行
南都銀行
西尾信金
愛媛銀行
宮崎銀行
静清信金
近畿大阪銀行
碧海信金
浜松信金
関西アーバン銀行
焼津信金
大阪シティ信金
鹿児島銀行
甲府信金
北おおさか信金
七十七銀行
しののめ信金
東邦銀行
足利銀行
栃木銀行
常陽銀行
筑波銀行
武蔵野銀行
埼玉縣信金
埼玉りそな銀行
千葉銀行
京葉銀行
東京都民銀行
商工中金
りそな銀行
朝日信金、城南信金、城北信金、巣鴨信金
西武信金、多摩信金、東京東信金
●海外の民間金融機関との業務提携
NEXI は三井住友海上火災保険株式会社のタイ・シンガポール・香港・英国における各
現地法人・支店並びに、東京海上日動火災保険株式会社及び損害保険ジャパン日本興亜
株式会社の、それぞれのタイ・シンガポール・香港の各現地法人と再保険協定を締結し、
これら現地日系保険会社を通じたフロンティング(NEXI が現地保険会社の販売する元
受保険契約につき全額再保険するスキーム )により、本邦企業の海外子会社の第三国へ
の輸出や現地国内販売の事業を支援しています。
NEXI の広報活動
●ウェブサイト http://www.nexi.go.jp
ウェブサイトでは貿易保険に関する多くの情報を提供しています。
○最新のお知らせ
制度・引受方針の変更、大型引受プロジェクト
○ WEB サービス ウェブを通じた保険申込み、保険料計算のシミュレーション
○各 種 手 続 案 内 各保険種の手続のご案内・各種様式のダウンロード
●債権回収セミナーの開催
債権回収に役立つ情報提供の場として、債権回収セミナーを定期的に開催し
ており、国際法律事務所の弁護士をはじめとする実務経験の豊富な専門家を招
き、具体的事例や債権回収に係る制度、留意点等の解説を提供しております。
●月刊ウェブマガジン「e-NEXI」の発行
月刊ウェブマガジン e-NEXI では、各方面の専門家や企業の方々による
テーマ別の特集記事、NEXI の取り組み内容やプロジェクトの紹介、各国動
向など、貿易投資に関連する記事を掲載しています。
ウェブサイトに掲載した e-NEXI のご案内は、ご登録をいただいた方には
メールマガジンとして毎月配信しています。
28
NEXI の組織図 (2017 年 1 月現在 )
総務部
総務・広報グループ
調達・管理グループ
事
出納グループ
長
理
理 事
人事グループ
契約業務グループ
企画室
企画グループ
制度・法務グループ
コーポレートガバナンス部
参
事
リスク管理グループ
監査グループ
経理グループ
業務・IT 統括室
業務プロセス管理グループ
監
情報システムグループ
事
環境ガイドライン審査役
プロジェクト管理グループ
異議申立事務局
営業第一部
お客様総合支援グループ
お客様相談窓口
中小企業支援担当窓口
包括保険グループ
投資保険・引受グループ
再保険引受グループ
営業第二部
管理グループ
電力グループ
資源第一グループ
資源第二グループ
インフラストラクチャーグループ
債権業務部
査定グループ
回収グループ
審査部
審査グループ
環境グループ
カントリーリスクグループ
与信管理グループ
大阪支店
営業グループ
お客様相談窓口
海外事務所
パリ事務所
ニューヨーク事務所
シンガポール事務所
29
事務所所在地
国内事務所
海外事務所
のご案内
本 店 〒 101-8359
東京都千代田区西神田 3-8-1
千代田ファーストビル東館 3 階
Tel. 03-3512-7650 Fax. 03-3512-7660
N
E
X
I
パリ事務所 c/o JETRO 27 rue de Berri 75008 Paris France
Tel. 33-(0)1-4261-5879 Fax. 33-(0)1-4261-5049
45th
dland
de Frie
Avenue
n
to
ng
hi
as
eW
Ave
nu
eB
Ru
es C
ham
Metro No.9
Saint-Philippedu-Roule
’Ar
to
rri
e
e
Ru
ed
あいおいニッセイ
同和損保 淀屋橋ビル
ed
is
ed
Metro No.1
George V
NEXI大阪支店
Ru
Ru
Place Charles
de Gaulle
46th
R
Sa ue d
int u F
-H au
on bo
oré ur
g
La
e
éti
Bo
ps-
Ély
sée
s
NEXI大阪支店
ニューヨーク事務所 あいおいニッセイ
同和損保 淀屋橋ビル
ニューヨーク事務所 c/o JETRO 565 Fifth Avenue, 4th Floor, New York,
NY 10017
USA Avenue, 4th Floor, New York, NY 1001
565
Fifth
Tel.
1-212-819-7769
Fax. 1-212-997-0464
TEL:
(212)819-7769
(代表) FAX:
(212)997-046
NEXI大阪支店
大阪支店 〒 541-0041
大阪府大阪市中央区北浜 3-1-22
あいおいニッセイ同和損保
淀屋橋ビル 8 階
Tel. 06-6233-4019 Fax. 06-6233-4001
NEXI NY
d
Friedlan
46th Street
45th Street
on
gt
44th Streethin
as
W
Park Avenue
de
Avenue
Madison Avenue
47th Street
Vanderbilt Avenue
B.D.F.M 47-50 street/6th Avenue
Rockefeller
Center
48th Street
Fifth Avenue
■交通:神保町駅 A2 番出口から徒歩 5 分 /
九段下駅 7 番出口から徒歩 7 分 /
JR 水道橋駅 西口から徒歩 5 分
あいおいニッセイ
同和損保 淀屋橋ビル
R
Sa ue d
int u F
-H au
on bo
oré ur
g
R
ue
Grand
Centrald’A
Terminal rto
Metro No.9
Saint-Philippedu-Roule
4.5.6 42street/Lexington
e
43thuStreet
Place Charles
R
Penn Station
de Gaulle
Port Authority 42th Street
is
rri
Be
e
th
d
B.D.F.M 42 street/6
Metro Avenue 7
No.1
e42street/5 Avenue
Ru
th
George V
Ave
nu
a
eL
e
éti
Bo
Ru
ed
e
sC
ham
シンガポール事務所 p
s-É
lysé
c/o JETRO 16 Raffles Quay#38-05,
es Hong Leong Bldg.
Singapore 048581
Tel. 65-6429-9582 Fax. 65-6220-7242
R
Sa ue d
int u F
-H au
on bo
oré ur
g
Ru
ed
Metro No.9
Saint-Philippedu-Roule
’Ar
to
is
aB
eL
Ru
NEXI大阪支店
あいおいニッセイ
同和損保 淀屋橋ビル
45th
46th
47th
48th
49th
50th
N.Q.R 49th street
tie
oé
■交通:淀屋橋駅 1 番出口から徒歩 1 分
51th
52th
1. 50th street
Broadway
7th Ave.
NEXI Singapore
Ave of the Americas(6th Ave.)
ou
B.D.F.M 47-50 Street/Rockefeller Center
rg
30
独立行政法人 日本貿易保険
〒101-8359 東京都千代田区西神田 3-8-1 千代田ファーストビル東館 3 階
Tel.03-3512-7650 Fax.03-3512-7660
http://www.nexi.go.jp
このパンフレットに関するお問い合わせ先
日本貿易保険 企画室
Tel.03-3512-7665 Fax.03-3512-7688 e-mail:info@nexi.go.jp
2016 年 7 月