55 2012 vol. Apr-May Contents 02 Special Issue 新年度を迎えて ようこそフレッシュマン 特集 大 学 生としてのスタートを全 学で支える初 年 次 教 育プログラム □学長による自校教育/フレッシュマンウィーク(FMW)/ウォーミングアップ学習/ 学生メンター制度/フレッシュマンキャンプ/サービスラーニング/神戸&三木ウォーカー 03 □2012年度 入学式Report 04 □ 2 0 1 2 年 度 リフレクション・デイ □学 内 情 報 環 境 が 変わりました 05 □2012年度 新任教員紹介 06 Campus Community 学 内 ●2011年度学位記授与式/2011年度課外活動表彰式 国際交流 ●海外フィールドスタディ報告会 07 08 ●「大学教育改革地域フォーラム」in 関西国際大学/2012年度教育懇談会のご案内 シリーズ 第3回「研究室訪問」(教育学部教育福祉学科 道中隆福祉学専攻長・教授) 課外活動 ●シーズン開幕!! 硬式野球部/サッカー部/硬式テニス部 シリーズ 第4回「クラブ活動紹介」(GLORY SUNRISE) ん、 さ 皆 の 生 年 新1 す。 ま い ざ ご う と ご 入 学 お めで ウィー フレッシュマン は入学直後の「 生 1年 、 り 学の ま 本 始 、 (2∼3月)から などを通じて ャンプ(合宿)」 グアップ学習」 キ ン ミ ン ー マ ォ ュ ウ シ の不 ッ 「 で の 「フレ めた生 活面 ーニング」 ラムは、入学前 、対人関係も含 と 「サービスラ 」 次教育プログ 面 ー 年 習 ナ 初 ミ 学 る 。 セ す す 次 新 と 対象 「初年 上級生が、 1年 ている イルが異なりま 本学の1年生を 単位で実施し ターと言われる や生活のスタ 科 ン び 学 メ 学 と や の る 員 そ れ 職 。 、 さ 教 は が開始 用意され、 子を紹介します 高校と大学で ク」、そして授業 なプログラムが 度の本学の様 う していきます。 年 よ 験 新 の 体 、 こ を や に び 姿 め 学 の ティブな していくた 組む新1年生 特色であるアク ュニティに適応 の授業に取り キャンパスコミ 、そして春学期 う ク い ー と ィ 」 ウ 学 ン 大 マ 「 安をなくし、 からフレッシュ ここでは入学式 きます。 生を支援してい 新 年 度 を 迎えて ようこそフレッシュマン 大 学 生としてのスタートを全 学で 支える 初年次 教育 プログラム 4/2‐4/6 フレッシュマンウィーク (FMW) 大 学 生 の 学びのシステムを知り、仲 間づくりを楽しむ 新1年生を対象とした「フレッシュマンウィーク」は、4月2日(月)から4 員教授で、尼崎・長尾クリニックの長尾和宏院長による「タバコの害と 月3日(火)の入学式を挟んで6日(金)の入学直後から講義が始まるまで 薬物依存」についての講演、濱名篤学長による自校教育もプログラム の期間、三木と尼崎のそれぞれのキャンパスで実施されました。 に組み込まれて実施されました。 期間中は、教員紹介はじめ大学での授業に関することや大学生活 プログラムの実施にあたっては、学生メンターや学生会のメンバー に必要なことを、ガイダンスにおいて説明を受けたり、1年生のお世話 等が活躍、1年生を温かく迎え入れることができたとともに、1年生はこ 役である上級生から選ばれた学生メンターによるキャンパスツアーや の期間を利用して友人あるいは上級生、教職員と交流を深め、高校生 メンターズ・アワー、メンターズ・カフェ、そして学生会歓迎行事として から大学生として歩み出しました。 学生憲章やクラブ紹介等、さまざまなプログラムが行われました。 1年生は、4月9日(月)からの春学期の授業で、まずは「初年次セミ また、学部長講話として大学の教育理念や学部学科についての教 ナー」 「 サービスラーニング」 といった科目を学部・学科共通で学んで 育の特色や内容、大学生活における学内ルール等の説明や、本学・客 いくことになります。 大学生としての学習、心構えを入学前に準備 ウォーミングアップ学習 新入生の皆さんは授業に対する不安や、 また、一人暮らし等、新しい生活を始 めるにあたって気がかりなこともあるでしょう。 このような不安を少しでも解消す るため、本学では毎年、入学前にウォーミングアップ学習を実施しています。 今年は三木キャンパスでは、2月27日(月)と3月6日(火)、尼崎キャンパスでは2月 28日(火)と3月8日(木)に行われ、両キャンパス合わせて328名の新入生が参加し ました。 このウォーミングアップ学習では、 コミュニケーションワークで、参加者同 士のコミュニケーションを図ったり、 スタディスキルズ(写真)では、高校までとは 異なる大学の授業でのノートの取り方等の技術を学んだり、ゼミナール入門で は、ゼミ形式の授業を体験しました。教員や先輩のヘルパーの指導のもと、充実 した1日を過ごすことで、朝は緊張でいっぱいだった新入生も終了時には、新し い友人やヘルパーと歓談したり、かなり緊張感が薄らいだ様子でした。 終了後のアンケートでは、 「コ ミュニケーションワークで、緊張や 不安が和らいだ」 「スタディスキル ズのコツがつかめた」 「ゼミナー ル入門を受講して、大学の学習の 心構えができた」等、来たるべき 大学生活へ向けて、積極的な意見 が聞かれました。 (学習支援センター・学習支援室) 02 KUIS Campus NEWS vol.55 「以愛為園」の建学の精神、歴史が大学の教育に どのように受け継がれているか学ぶ 1年生を対象にフレッシュマンウィークで学長が「自校教育」 フレッシュマンウィーク期間中、新1年生対象に「自校教育」 として、濱名篤 学長から 「KUISのあゆみ‐Overview of KUIS」等の映像資料を挟み、お話が ありました。 その中では、 「戦後の復興は教育から」 と私財を投げ打ち、尼崎の地に愛の 園幼稚園を設立(1950年)した本学院創設者・濱名ミサヲ先生の功績、関西保 育専門学校時代における男性保育者第1号の誕生、さらに三木市での関西女 学院短期大学(87年)、関西国際大学(98年)の開学、教育学部の尼崎移転 (2009年)、そして現在に至るまでの歴史、 と同時に「以愛為園」の建学の精神 が、DNA(遺伝子)としてどのように大学の教育理念や教育改革の取組、KUIS 学習ベンチマーク等に脈々と 受 け継 が れてきた か 等 の 説 明があり、 「この大学の資源、 ネットワーク、蓄 積 は すべて 皆さんに開かれています。共 に成長し、地域に、社会に、世 界に貢献できる人生を、自ら の選択により切り開いていき ましょう」と1年生へメッセー ジを送りました。 Special Issue 新1年生の「高校から大学へのスムーズな移行」 をお手伝い プログラムを支える新2年生メンター メンターの養成をねらいとした合宿授業(「リーダーシップ 演習」)が2月22日(水)から24日(金)までの3日間にわたって実 施されました。4月から新2年生メンターとして活躍が期待さ れる三木、尼崎両キャンパスの学生たちは一緒にメンター としての心構えや本学の教育システム、対人関係を円滑にするグループエンカウン ターの手法等をアクティブに学びました。 これらの学習活動を通じて、学生たちはメン ターとしての自覚を改めて強く感じたことでしょう。 メンターが合宿授業で身につけた成果を最初に発揮する機会が、4月2日(月)から6 日(金)(3日(火)入学式除く)までの4日間にわたるフレッシュマンウィークです。フレッ シュマンウィークの直前には、メンターたちは連日大学に集まり、各種プログラムの計 画を熱心に立てていました(写真、教育学部教育福祉学科)。その甲斐あって、 フレッシュ マンウィークでは、新1年生が学習面だけでなく対人関係においても高校から大学へ スムーズに移行できるよう、創意工夫をこらしたさまざまなプログラムを提供すること ができました。 新1年生が大学生としての自覚を持つと同時に、メンター自身も合宿授業からフレッ シュマンウィークを経て自律した学生へ一層成長していくことを願ってやみません。 (教育学部教育福祉学科 准教授 吉田 武大) English only policy へ楽しみながら慣れてもらうために 英語教育学科 フレッシュマンキャンプ 英語教育学科では、4月2日(月)から始まったフレッ シュマンウィークに続き、 フレッシュマンキャンプを実施 しました(写真)。期間は4月7日(土)から11日(水)までで、8 日(日)からは新大阪ユースホステルに宿泊しました。 このキャンプは、English only policy を新入生に知っ てもらうためのプログラムです。英語教育学科では大半の授業は英語です。いき なり授業を英語で受けるのは厳しいのでキャンプを通し、英語を楽しみながら慣 れてもらうのが目的です。7日(土)はランチパーティを開催し、先生や先輩方と英 語で会話を楽しみました。 また、8日(日)にはグループに分かれてSunday tripを企 画し、観光や英会話を楽しみました。11日(水)にはPoetry Nightを開催しました。 英語での発表を通して一致団結し、1回生がさらに英語に興味を持ってくれまし た。上級生メンターとして3月からずっと準備をしてきましたが、1年前の自分たち のことを思い出しながら、 どうすれば新入生が楽しく大学生活を始められるかを 考えるのは、 とてもいい経験になりました。 (教育学部英語教育学科2年 学生メンター 福間 祐紀) 地域社会などの課題に参画して取り組み、その経験を振り返ることで学ぶ サービスラーニング 各学科の取り組み 【人間科学部人間心理学科】 ●サービスラーニングに取り組むための基礎体験 フレッシュマンセミナーを実施! 人間心理学科恒例のフレッシュマンセミナーが、4 月24日 (火) 、兵庫県三木市にあるコープこうべ協同学苑で実施されました。 参加者は新1年生、上級生メンター、 コーディネーター、引率教員の計149名。 今回のテーマは、大学生活にスムーズに適応できるよう新入生間およびアドバ イザーとの人間関係を円滑にすることと、 「サービスラーニング」 で地元三木市の 地域貢献に取り組むための基礎的体験をすることにありました。現地では、 さま ざまな ハート (HRT:Human Relation Training) アクティビティ を実践する中で、 グループの凝集性を高め、 リーダーシップ/メンバーシップを育成していきまし た。 また、 「ドリームビーイング」 では、ゼミのメンバーが自分の夢を1枚のフラッ グに描くことで、共有化を図りました(写真)。 この成果を、今後の大学生活に生かしていってほしいものです。 (人間科学部人間心理学科 教授, 1年生コーディネーター 広沢 俊宗) ※同学科の新1年生は6月初旬に予定されている三木・高齢者大学との交流に向けて、学外研修実 施前の準備、実施後の振り返り等を通じてサービスラーニングに取り組んでいきます。 【人間科学部経営学科】 ●但馬・豊岡地域の神鍋高原でフィールドワークを予定 経営学科の1年生を対象とする 「サービスラーニング」は、5月19日(土)、20日 (日)(一泊2日)の日程で、但馬・豊岡地域の神鍋高原において、 「カウンターパート ナー」 といわれる地域の活性化にご尽力されている組織や方々の協力で、 フィー ルドワークを行います。 その他、教育福祉学科子ども学専攻では尼崎市内の保育所、幼稚園等でグ ループごとにフィールドワーク、福祉学専攻では夙川河口での清掃活動や神埼 郡市川町での援農体験といった内容の「サービスラーニング」に、1年生を対象 に各学科で取り組んでいます。 Repo rt 新年度を迎えて 2012年度入学式 「自律的に学び、成長していく」 新入生が1人ひとり決意を込め 学長と握手 2012年度入学式を4月3日(火)に神戸国 際会館(神戸市中央区)で挙行しました。 式には、大学院8名、教育学部・人間科 学部419名、編入学・転入学3名の計430 名の新入生(シニア学生3名含む)、と中 国、韓国、台湾、 タイ、ベトナム、 フィリピンから交換留学生11名が出 席しました。入学式は入学許可宣言から始まり、新入生は名前を呼ば れると壇上に上がり、一人ひとり 「本学で自律的に学び、成長してい く」 との決意を込めて濱名篤学長と握手を交わしました(写真上)。 濱名学長は式辞で新入生への歓迎を述べ、本学の教育に対する 大学関係者(『大学ランキング』朝日新聞出版)や、国(文部科学省や内 閣府等)などからの社会的な注目、評価の高さ、全学共通の到達目標 であるKUIS学習ベンチマークで掲げる自律性、社会的貢献性、国際 性、コミュニケーション能力、問題解決能力を4年間で身につけても らうためにアクティブラーニング、 グローバルスタディ、初年次教育、 リフレクション・デイといった教育の仕組みや方法、評価の整備等に 努力していることについて話されました。 皆さんが「成長できる大学」 、 大学としても 「進化し成長する大学」 を目指したい また、話の中で、3月末に公表された文部科学省中央教育審議会 大学教育部会・審議まとめ「予測困難な時代において生涯学び続け、 主体的に考える力を育成する大学へ」にもふれ、 「大学生には受身で はなく、主体的・能動的にしっかり時間をかけて学ぶこと、大学には そうした学びができる組織的な教育の実現」を求めており、本学の教 育の革新性について「『審議まとめ』では、本学の取り組み内容を推 奨している。それを能動的、 自律的に学んでいくことで、皆さん自身が 力をつけ、成長できることが十分に約束されている」 と話し、 「皆さん が『成長できる大学』でありたいし、大学としても 『進化し成長する大 学』を目指しています。皆さんの成長が、皆さん自身の幸せを作り出 すだけなく、家族、地域社会、国家、そして世界の人々に幸せをもたら すものであることを期待するとともに、本学での学びが豊かなもの になるように祈念します」 と式辞を締めくくりました。 祝電披露の後、学生会長で人間科学部人間心理学科4年生の兵庫 里菜さんが在学生代表として 「積極的な態度で様々なことに挑戦し、 1つでも多くの経験を積み重ねてほしい。皆さんが描く夢や希望が叶 うよう努力し、熱い気持ちを忘れずに持ち続けてください」 と歓迎の 言葉を述べました。 これを受けて教育学部英語教育学科の松岡美葉さんが「学長先生 より私たち新入生一人ひとりに握手をしていただき大変感激しまし た。 この困難な時代を私たちは開拓者精神を持って変化させ、将来 への展望や希望を見つけていかなければなりません。学習ベンチ マークを達成し、 社会に役立つ人 材 に な るととも に、このグローバ ル 社 会 の 中でア クティブに生き抜 き自 己 実 現して いきた い」と、新 入 生 を 代 表して あいさつしました (写真左)。 KUIS Campus NEWS vol.55 03 KUIS学習ベンチマークは成長、自律のエンジン(推進力) 皆が学習に集中できるようモラル、規則の厳守を 2012年度 リフレクション・デイ 新年度にあたって学長講話 昨年度からスタートしたリフレクション(Reflection)・デイ。4月9日(月) からの新学期を控えて新2∼4年生を対象に、三木・尼崎両キャンパスで 3月29日(木)、30日(金)の2日間にわたって学長講話、振り返りのワーク等 を実施しました(写真左:尼崎、右:三木)。 講話では配布資料をもとに、濱名学長はまず社会変化をふまえ国の 成長戦略策定においてもグローバル化、少子高齢化などの視点から人 ティブラーニング)を組み込んだ教育を受け始めているわけですから。そ 材養成の必要性が示されていること、さらに3月末に公表された文部科 の機会を活かして自信を持って取り組んでほしい」 と話すとともに、 リフ 学省中央教育審議会大学教育部会・審議まとめ「予測困難な時代にお レクション・デイの講話を以下の通り、結びました。 いて生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」では、 「勉強し 「リフレクション・デイは、 この半年間、一年間で自分がやってきた成果 ない」 日本の大学生には学修時間の確保と、その学生に「いかに力を付 がどのようになっているのか、何が課題なのかといったことを思い出し けさせるかが問われている」大学には学びの質の転換が社会から求め てもらうための機会。4年間の到達目標であるKUIS学習ベンチマークを、 られていると、大学生と大学に対する社会の厳しい評価にふれました。 自らの成長、自律のエンジン(推進力) としてほしいし、今日1日のリフレ 「このままでは社会も困る。 しかし、他大学の学生と比べて皆さんが厳 クション・デイを有効に活用してください。 また新年度を迎えて皆さんが しい状況に置かれているとは思っていない。審議まとめでいう、社会が 学習に集中できるよう安心安全なキャンパスづくりのために、1人ひとり 必要とする事前・事後の勉強を含めた問題解決型の能動的学習(アク がモラルや規則を守っていきましょう」 学長、副学長とそれぞれ神戸、三木を散策 学内情報環境が変わりました! 4.7 神戸ウォーカー、4.14 三木ウォーカー 今年度もフレッシュマンウィークの一環として、濱名篤学長自らが神戸 三木キャンパス コンピュータ実習室、演習室 アクティブラーニングの手法を用いた授業が展開できる の街を案内する 「神戸ウォーカー」が4月7日 (土)に実施されました。当日 は新入生33名(三木キャンパス15名、尼崎キャンパス18名)、学生メン ター・学生会15名、教職員7名の総勢55名が参加しました(写真上)。 一行は神戸ポートタワー前に集合し、濱名学長の案内で、神戸港震災 メモリアルパーク、南京町・中華街、高架下商店街、北野工房、神戸モスク を巡りました。散策や、買い物、食べ歩きを満喫し、最後に異人館を見学 しました。随所で濱名学長から神戸に関するクイズも出題され、新たな 神戸の知識を得ることもできました。 新入生対象に実施されたこのイベントを通じて、三木・尼崎のキャン パスの垣根を越えた学生間の絆が深まり、濱名学長や教職員、上級生と の貴重な交流の場となりました。 また、4月14日(土)には、三木市のガイドボランティアさんの案内で、山 下泰生副学長も参加しての「三木ウォーカー」を実施、神戸電鉄・恵比寿 駅に集合して有馬温泉へ通じる道として整備された「湯の山街道」を散 策、ギャラリー湯の山みち、稲見酒造、湯の山街道茶屋、三木城祉等を見 学、金物資料館では「肥 後守」の使い方を実体 験しました。 また、三木市教育委 員会のご厚意で、マイ クロバスで兵庫県広域 防災センターに移動。 防災センターでは、職 演習室(2-201/2-202)が大きく変更になりま した。コンピュータがリプレイスされたの と、変更点の特徴としてはグループワーク いろいろな工夫が施された教室になっている点が上げられます。 例えば、1-201教室では丸型デスクを、2-201、202教室では様々な授業形態に対応でき る可動型のテーブル付イスをそれぞれ配置し、1-203、2-201、202教室は、壁全面をホワイ トボードにするなど、学ぶ側の立場で、より教育効果が上がるようデザインされています。 その他、アクティブラーニング室(水棹館2階)のPC検索コーナーも、新しいコンピュー タに入れ替わりました。 なお、三木・尼崎キャンパス共通では、以下の変更が行われ、学内情報環境が向上しま した。 三木・尼崎共通 オンデマンドプリンタ 使用枚数上限が200枚から300枚に変更 験、煙避難体験をし、最 2003からActiveMail6.5に、許容量が300MBか 後に陸上競技場バック ら400MBに変更になりました。 スタンド下の備蓄倉庫 ■オンデマンドプリンタの変更:使用枚数上限 も見学させていただき が200枚から300枚に変更になり、両面印刷が 参加しました。 【水棹館PC検索コーナー】 やプレゼンテーションなどアクティブラーニングの手法を用いた授業で展開できるよう、 ■メールシステムのバージョンアップ:ActiveMail 職員5名の総勢40名が KUIS Campus NEWS vol.55 が変わりました。特に1号館、2号館2階の3 コンピュータ実習室(1-201/1-202/1-203)、2 員の方からのガイダン 当日は学生35名、教 【1-202教室】 4月から三木キャンパスの学内情報環境 スにはじまり、地 震 体 ました(写真下)。 04 【1-201教室】 可能になりました(写真右)。 ■透過型プロキシの導入:プロキシサーバーの設定が不要になり、 プロ キシを使用せずにインターネットが閲覧可能になりました。 お問い合わせは、各キャンパス・メディアサポート室へ。 Special Issue 新年度を迎えて 2 0 1 2 年 度 新 任 教員紹 介 2012年4月から、新たに10名の教員が着任しました。よろしくお願いいたします。 ①担当科目、②研究テーマ、③特技・趣味 共通教育機構 共通教育機構 副学長、教授 栗田 宣義 Nobuyoshi Kurita ①社会調査論 ②ファッションとメイクの社会学、社会学方法論ならびに理論社会学 ③テレビやラジオ、 ファッション誌などで ポップなトークや社会的発言を行うこと 【自己紹介&メッセージ】 「社会調査論」を教えます。複雑多様に見える世界を、シンプルかつクリアーに分析でき てはじめて科学といえるのです。真実は、案外、身近なところに転がっているものですよ。 さぁ、皆さんも一緒に、楽しく、かろやかに、高水準な研究をきわめましょう。 人間科学部 人間心理学科 教授 細澤 仁 Jin Hosozawa ①精神保健学、精神医学Ⅰ、精神医学Ⅱ、 心理療法Ⅰ、臨床心理学Ⅱ ②精神分析、外傷、解離 ③映画、音楽、美術、旅行 【自己紹介&メッセージ】 私の社会的立場を説明すれば、第一に精神科医であり、第二に臨床心理士です。 専門は臨床精神医学と精神分析です。指向性は、科学よりも芸術なので、実証研究には関 心がありません。みすず書房から刊行された「解離性障害の治療技法」 「心的外傷の治療技 法」の序章や終章を読んでもらえば、私についてなにがしかのことはわかると思います。 人間科学部 経営学科 准教授 服部 哲也 Tetsuya Hattori ①経済学概論、ビジネス経済学、国際経済論、初年次セミナー、サービスラーニング、 統計学Ⅰ、コンピューターリテラシー演習、基礎演習、専門演習Ⅲ、専門演習Ⅳ ②国際経済学、法と経済学、企業で働く人の能力の向上と国際的な取極めの関係 ③舞台鑑賞 【自己紹介&メッセージ】 私は主に経済学関係の科目を担当します。経済学は、市場の働きのみならず、大学へ行く ことの意味や恋愛の駆け引きなど、広く身近な日常の問題を分析の対象とする学問です。大 学時代の友人は一生の友達であり、大学で学んだことは一生の支えになると思います。皆さ んと同じ新入生として、お互いに学びあえることを楽しみにしています。 教育学部 教育福祉学科 准教授 上原 昭三 Shozo Uehara ①初等算数科教育法、算数Ⅰ、算数Ⅱ他 ②言語活動を活かした算数数学授業の創造 ③囲碁・将棋 【自己紹介&メッセージ】 私は20数年中学高校の教員をやってきました。その中で、生徒が「いきいきと」 「たのしく」とりくんで「よくわ かる」数学の授業をめざしてきたつもりです。このたび、縁あって本学にお世話になることになりました。将来 小学校教員を目指す学生の皆さんに、これまでの経験を踏まえ、算数数学のおもしろさ、算数数学の授業を 考えることのおもしろさ、算数数学の授業をすることのおもしろさを伝えることができたらと考えています。 教育学部 教育福祉学科 助教 大和 晴行 Haruyuki Yamato ①保育実習、保育実習事前事後指導、幼稚園教育実習、 幼稚園教育実習事前事後指導 ②幼児期の生活習慣、生活技術に関する研究、男性保育者に関する研究 ③部活動などはこれまでずっと剣道をしてきました 【自己紹介&メッセージ】 以前は、短い期間ですが男性保育者として働き、今でも時々、幼稚園や児童館で運動遊び のお兄さん先生をしています。授業の中ではこうした経験から 「子どもっておもしろいな」 「保 育って奥が深いなぁ」 そう思える授業を心がけていきます。 また、みなさんと今後、子どもを巻 き込んで何かたのしいことをやっていきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします。 講師 松山 博明 Hiroaki Matsuyama ①初年次セミナー、サービスラーニング、生涯スポーツⅠ、 学習技術、基礎演習、生涯スポーツⅣ ②スポーツ心理学 ③ドライブ、温泉、グルメ 【自己紹介&メッセージ】 昨年12月末までブータン王国に約2年間、サッカーナショナルチームで監督をしていま した。 ブータン王国での経験等を、本学でさまざまな形で学習の際に伝えていきたいと考 えています。 人間科学部 人間心理学科 講師 高岸 幸弘 Yukihiro Takagishi ①担当科目はありません ②学生相談 ③コントラバス 【自己紹介&メッセージ】 はじめまして高岸です。新しい場所での新しい生活というのは誰でもストレスを感じるも のです。学生相談室はどのような相談でも引き受けますので、遠慮なく利用してください。 教育学部 教育福祉学科 教授 坂口 隆康 Takayasu Sakaguchi ①初等理科教育法、理科ⅠⅡ、初等情報機器活用論、 人間学、現代と環境、地球環境研究 ②理科指導における基礎的科学概念の構成、第4紀堆積物中の風化生成物と堆積環境 ③釣り (マイボートでの沖釣り)、野菜作り、バレーボール(昔) 【自己紹介&メッセージ】 専門は理科教育(地学教育)です。理科・環境教育の指導方法・教材開発を中心に、学校現場で役立つ ICTの活用法、フレームワーク型ワークショップによる協同的な教員研修方法についても研究しています。 「人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし」郷里の大先輩西郷隆盛の言葉です。この精神こそ教科 指導、学級指導の根本だと思います。学ぶ楽しさを共に味わいましょう。 教育学部 教育福祉学科 准教授 島川 香織 Kaori Shimakawa ①保育内容表現Ⅱ、音楽Ⅳ・器楽、初等音楽科教育法 ②知識の再構成、学習意欲・直観的思考・分析的思考、 器楽演奏表現法 ③小動物(犬・猫)の世話 【自己紹介&メッセージ】 音楽科の授業は、今までとは違う変化の激しいグローバル社会の影響をうけ、転換期に あるといえます。 「音楽」は子どもたちの「生きる力」に結びつきます。音楽科の授業を通し て、子どもたちの「自分で学んで考える力」を育てることができるのです。皆さんも自分の考 えや感性を生かして音楽表現しましょう! 教育学部 教育福祉学科 教授 長谷 憲明 Yoshiharu Nagatani ①生活マネジメント論、社会福祉概論、 福祉行財政と福祉計画、福祉サービスの組織と運営 ②介護保険制度 ③特技・取り立ててなし、趣味・写真、山歩き 【自己紹介&メッセージ】 人はずっと後悔を続けながら、逝くのかと思います。 ところであなたは将来、今の自分の 何について後悔すると思いますか。 KUIS Campus NEWS vol.55 05 Campus Community NEWS DIGEST [学内の動き、国際交流、地域連携活動、学生会、クラブ活動 など] 学長あいさつ「桜の木のようにしっかり社会に根づ いてほしい」 2011年度学位記授与式 学部・大学院368名が卒業 3月15日(木)に「2011年度学位記授与式」 を神戸国際会館こくさいホー 員の人たち、多く ル(神戸市中央区)で実施、大学院5名を含む368名が卒業しました。 の 優 れ た 友 人と 式典に卒業生はアカデミックガウンを身にまとって臨み、壇上で濱名 の交流の中で桜 篤学長から一人ひとり学位記を受け取るとともに、握手を交わしました。 の 大 木として の 学位記授与の後、学長賞、成績優秀賞、 シニア特別賞、功労賞、課外活動 基礎を培ってくれ 賞、努力賞の表彰が行われ、 シニア特別賞では、中村ひとみさん(人間学 た ものと思 いま 部人間心理学科)、大下俊一さん(人間学部英語コミュニケーション学科) す。皆さんには後 の二人が表彰されました(写真)。 輩たちや周囲の人たちに希望と喜びを与える存在として、新たな社会で 濱名学長は祝辞で、 「4年間振り返って忘れることのできないのは、1 根をはりご活躍いただくことを心から祈念しています」 と述べ、卒業生に 年前の東日本大震災であったかと思います。その悲しみを乗り越えてい 贈る言葉としました。 く、復興のシンボルとしてクローズアップされているのが桜。花はすぐに 「入学式で大学生活への期待と不安を胸に濱名学長と握手したことが昨 ともにきれいな花を咲かせ、人々に感動と喜びを毎年与えてくれます。皆 日のように思えます。それぞれの道で私たちの未来は無限に広がってい さんもそんな桜の木のような人間になってほしい。皆さんが本学で4年 ます。その未来に臆することなく、 この大学で学んだことを糧に歩んでい 間、ベンチマークを掲げ、熱心な先生方、わが子のように接してくれた職 きます」 とあいさつしました。 日本体育協会公認スポーツ指導者が誕生しました 学位記授与式当日に修了書、資格認定書を授与 ビジネス行動学科 3月15日(木)の学位記授与式に卒業した人間科学部ビジネス行動学科ス ポーツマネジメント専攻学生(08年度生)は、日本体育協会公認スポーツ指 導者資格の免除適応コース1期生。 将来スポーツ指導者として活躍するために、必要なスポーツ関連専門科目 を履修し、条件を満たした希望者12名に、公認資格「スポーツリーダー」が付 与されるとともに、同時に上位の公認資格取得に必要な「共通科目Ⅰ・Ⅱ」の 修了証が発行されました。 また、8名には地域スポーツクラブで活躍できる公 認資格「アシスタントマネジャー」の講習修了証が発行され、検定試験に合格 した1名には「アシスタントマネジャー」の資格が付与されました。 修了証ならびにスポーツリーダーの資格認定証は、学位授与式当日に、本 人へわたされました。今後の活躍が期待されます。 表彰は次の目標へのマイルストーン(通過点) 皆さんの「輝き」が他学生へのお手本になるように 2011年度課外活動表彰式 「少子高齢化」が結婚、子育て、教育等に与える影響 東西大学校と遠隔会議システムで結び発表 海外フィールドスタディ報告会 国際交流 日韓の学生による双方向型協働調査プログラム 4月6日(金)、国際交流センターによる 「海外フィールドスタディ報告会」 が、本学・尼崎キャンパスと三木キャンパス、韓国・東西大学校の3箇所 を遠隔会議システムで結んで実施されました(写真左)。 報告会は、2011年度の冬学期の科目「グローバルスタディⅡ」(担当: 教育学部教育福祉学科・濱名陽子教授、百瀬和夫准教授)として開講さ れた「日韓の学生による双方向型協働調査プログラム」の成果につい 2011年度課外活動表彰式が、4月13日(金)の昼休みに三木キャンパス て。同プログラムは、本学が文部科学省より昨年度採択された留学生交 と尼崎キャンパスとを遠隔会議システムで結んで行われました。表彰さ 流支援制度(ショートステイ、 ショートビジット)プログラムの一つ。本学の れたのは個人9名、団体2団体で、個人表彰の内訳は、硬式野球部4名、 学生13名と韓国の協定校・東西大学校の学生14名が、両国の社会的共 サッカー部2名、硬式テニス部1名、キンボール部1名、 その他(タイ洪水被 通課題「少子高齢化」をメインのテーマに、それが子育て、教育、就職等 害への支援活動)1名、団体表彰の内訳は硬式野球部、児童文化研究会の のライフイベントに与える影響について、協働で調査内容の設定、事前 2団体。尼崎キャンパスでは濱名篤学長から、三木キャンパスでは阪本靖 学習から現地調査に至る活動を行いました。現地調査は、2月に日本側 郎副学長から、該当個人・団体にそれぞれ表彰状が手渡されました。 の学生が韓国(釜山)へ渡航(写真右)、韓国の学生も日本(尼崎、神戸、三 濱名学長は「昨年度1年間の課外活動の功績が認められての表彰に、 木)で、それぞれ実施しています。 心からお喜び申し上げたい。課外活動の場においても、KUIS学習ベンチ 日韓の学生は、両国での比較調査をもとに「日韓の若者が抱く結婚観 マークは皆さんが社会に出ていく際に求められる力を伸ばすのに有効 と少子化の現状」 「子どもを育てにくい社会状況・環境で子どもを産みど であることが再認識されている。今回の表彰を次の目標へのマイルス のように子育てていくのか」 「年金制度に関する関心度の調査」など5つ トーン(通過点)と考 のテーマで報告を行いました。 えていただき、活動 学生の報告に対して、韓国で指導にあたってくださった東西大学校の の 場 の み ならず 先生方は「大変興味深い発表でした。結果だけでなく社会的背景を踏ま キャンパス、教室の えて分析したら、 もっと面白いものになったのでは?」 「学生にとっては日 中でも皆さんが輝 本での調査がとてもよい経験になりました。来年度もぜひ継続してもら き、他の学生のお手 いたい」などと感想を述べられました。最後に濱名教授により、 「初めて 本となるよう頑張っ の試みで課題もありましたが、日韓学生の協働によるフィールドワーク てい た だきた い」 の達成ができました。調査結果をまとめるのに精一杯で、分析が不十分 と、表彰者にエール な面もありましたが、みなさんの情報収集力、思考力が高まったことを を送られました。 06 また、卒業生代表として金谷甲輝さん(人間科学部人間心理学科)が、 散ってしまいますが、木はしっかり根をはり、寒い冬を耐えて春の訪れと KUIS Campus NEWS vol.55 学長を囲んで児童文化研究会の学生と 実感しました」 と報告会の総括がなされました。 尼崎キャンパスで文部科学省と共催で開催 「大学での学び」について教員、学生、産業界等の立場から幅広く議論 「大学教育改革地域フォーラム」2012 in 関西国際大学 文部科学省・中央教育審議会大学教育部会の審議まとめ「予測困難な 考平・関西学院大学理工学部教授、小嶋淳司・がんこフードサービス㈱代 時代において生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」が公 表取締役会長、大阪商工会議所副会頭、 そして本学・学生がパネルディス 表されたのを受けて、4月から7月にかけて「大学教育改革地域フォーラ カッションに出席。 「大学での学び」について教員、学生、産業界等の立場 ム」が各地域で開催されます。その第1回の地域フォーラムが本学・尼崎 から幅広い議論を交わしました。 キャンパスで4月28日(土)に実施されました(文部科学省共催、大学コン フォーラムは、審議まとめで指摘される大学生や大学への厳しい社会 ソーシアムひょうご神戸後援、 写真)。 評価の中、大学教育の質的転換を図るために必要な課題や具体的な取 本学でのフォーラムのテーマは「学生の主体的な学びを確立するため、 組等について大学、教員、学生等の立場から幅広く議論することで、大学 どうすれば学修時間を確保できるか」 。神戸大学大学教育推進機構・川嶋 改革を推進しようとする 「ムーブメン 太津夫教授に司会・モデレーターを担当いただき、濱名篤学長とともに、 ト」が起こることを目指したものです。 高井美穂・文部科学副大臣、板東久美子・文部科学省高等教育局長、浅野 パネルディスカッションでの多様 な意見は、中教審大学教育部会にも 2012年度教育懇談会は6月下旬からスタートします 本学では、保護者の皆さんを対象に、毎年6月から7月上旬(一部地域2月)に 報告され、答申に反映されることに なります。 かけて、本学会場(三木・尼崎)をはじめ地方会場で教育懇談会を実施していま す。教育懇談会は、2部構成となっており、1部で学長による本学の教育に関 保健医療学部看護学科(設置構想中) 2部でアドバイザー教員等との個別面談というプログラム内容となっていま 設置にともなう看護学実習棟新築工事・ 既設校舎改修工事の起工式(三木キャンパス) す。学業や学生生活、将来の進路等について意見交換をしていただく、本学の 保健医療学部看護学科(設置構想中)の設置にともなう看護学実習棟 教育活動について理解を深めていただくには大変よい機会でもあります。 新築工事ならびに既設校舎改修工事の起工式が3月24日(土)、実習棟建 保護者の皆さんには、学生課よりご案内を送付 いたします。 なお、2012年度の開催月日・場所は、下記の予定 です(いずれも12時30分受付開始)。 設予定地となる三木キャンパスの旧クラブハウス跡地で行われました。 する全体説明、保護者向け就職ガイダンス(写真、2011年度)、懇親会を挟んで 起工式には、北播磨総合医療センター副企業長の藪本吉秀・三木市長 をはじめ、医療機関や地域の関係者のご来賓の方々、工事関係者、大学関 係者が参列し、工事の安全を祈願しました。起工式後のあいさつで濱名篤 ○6月23日 (土)本学三木キャンパス ○7月1日 (日)広島(チサンホテル広島) ○6月30日 (土)本学尼崎キャンパス ○7月8日 (日)高松(高松東急イン) ※沖縄(宮古)については2月下旬開催の予定 研 究 室 訪 問 第3回 学長は、新学科の設置にあたり、 「高度医療の現場で優秀な人材が求めら れる中、国際大学の名にふさわしく、国際的に通用する看護職人材を養成 していきたい」 と抱負を述べました。 教育学部教育福祉学科 道中 隆 教授(福祉学専攻長) 現場での実践(プラクティス)、さらに根拠(エビデンス)があって理論(セオリー)になる。 「社会福祉」制度の利用で人々が暮らしやすい、 より現実的な政策形成に取り組む。 「生活保護受給者が過去最高」―との見出しが昨年7月新聞紙面をにぎわし、 この事実を重く受け止めマスコミは挙っ て特集を組みました。各紙で有識者として教育学部教育福祉学科福祉学専攻長・教授の道中隆先生は数々のコメント を述べておられていました。道中先生は、厚生労働省「社会保障審議会」委員等の要職に就かれていらっしゃるととも に、国(厚生労働省)や自治体(大阪府、阪南市、東大阪市等)の職員として福祉事務所、児童相談所、保健所等の行政現場 で、社会福祉の仕事に携われてこられました。(インタビュー:教育学部教育福祉学科福祉学専攻3年・安福剛さん) 【学生】まずは先生の研究テーマについてお教え下さい。 【道中】 「貧困と社会保障」に関わるさまざまな問題を研究 すること。児童相談所では相談者への個別ケア、保健所で は住民に対するヘルスプロモーションを行ったり、身体の 具合の悪い方たちの自助組織を創ったり、福祉事務所では 経済的に困窮している人たちやホームレスの人たちのケ アに関わる等、行政の現場で長年社会福祉に携わってきた 経歴があり、それが現在の専門分野や研究内容にも関係し ています。 【学生】先生の研究は、私たちの生活や暮らしとどのような つながりがあるでしょうか。 【道中】行政の現場での個別ケアには限界もあり、子どもや 一人親家庭、ホームレス、生活保護といった社会福祉の問 題を、もっと広く社会政策やシステム全体の中で捉えてい く必要があります。私の専門分野と研究内容は、社会福祉 という領域の中でも、その政策、システムの在り方に対する アプローチを行うためのもので、そこを変えていくことに よって対象となる人たちの幸せへとつなげていくことです。 【学生】端的に言うと先生は日本の社会福祉制度、システム を創っていかれるお仕事に従事されていらっしゃるという ことですね。 【道中】私のしているのは、福祉という制度を利用すること で人々が暮らしやすいよう、より現実的な改善をしていくこ と。福祉に従事する人たちの研修を担当したり、現場で働く あるいは働きたいという人たちのテキストや本の執筆もし ていますが、それは現場の人材育成や、課題解決のための ビデンス)があって理論になるわけで、 トライ&エラーを繰 情報提供にもつながることです。また、 「社会保障審議会」 り返しながらも実践から研究を積み上げることで現実的な 委員始め「大阪府こども未来プラン審議会」特別委員等と 政策形成ができ、行政の限界を乗り越えていくこともでき して政策立案や、行政への提言をしてきました。三木市で る。現場(実践)と学術研究(理論)のコラボレーションであっ も社会福祉審議会や介護保険運営協議会に委員として関 て、その「架け橋」の役割を果たしたいですね。 わっています。 あなたにこの書を差し上げましょう。 「青は藍より出でて 【学生】行政の現場ではいろいろとご苦労されたと思いま 藍より青し」―「藍」 とは染料に使う藍草のことで、藍草で染 すが、その中で先生が学んだこと、大切にされていらしたこ めた布は藍草よりも鮮やかな青色となるのですが、弟子が とは、 どのようなことですか。 師の学識や技術を越えるという意味。学生の皆さんがどん 【道中】ケアの対象者―社会や人にフラストレイトしていた なことでも構わないので輝いて先生を越える立派な存在 り、ストレスフルな状態で生活してこられた人たちーとの関 になってほしい。一所懸命求め続ければ最後には授かるも 係を築いていくわけだから、話を丁寧に聞いてあげること の。皆さんが福祉の現場に入っていかれて、悩んだり困っ だよね。ケアの仕方一つとっても相手の尊厳を傷つけない ている人たちと関わっていくことで、その人たちが力を発 ようにする。学校も行けず、名前すらない、食事にも事欠く 揮できた、頑張れたという時に見せてくれる活き活きとし 子どもがいる一人親家庭の母親へ、お弁当を持って行った た表情……まさに他の仕事では味わえない「やっててよ 時に「施しは受けない」とそれを地面にたたきつけられた かった」という達成感、充実感を社会福祉という、この仕事 こともある。医療券をわたしても病院に行かない病気の は与えてくれると思いますよ。 ホームレスの人のケアを担当して、支援者(元ホームレス) 【学生】本日はお忙しい中、 どうもありがとうございました。 の人から「『臭い』と言われて自分が否定された気持ちに なっている。病院に行かせてあげたいのなら銭湯代をわた して、髭を剃る等清潔にしてもらう。下着も用意してあげな さい」と教えてもらったりと、いろいろ失敗もしましたが、現 【取材後記】道中先生は私のゼミ担当で、専攻する福祉学 の先生でもあります。先生が日本の社会福祉の発展のた 場にいないと理解できないこともあります。 め現場経験を踏まえた実践と理論を国の政策のために 【学生】先生が研究を通じて達成したいことは何ですか。 活かして、 より現実なものにしていこうとご尽力されてい 【道中】私のように行政で実践(プラクティス)してきた人間 るといったお話を大変興味深くお聞かせいただきました。 が、学術研究の領域に入っていくと理論(セオリー)の必要 あわせて書までいただき、 ありがとうございました。(安福) 性も理解できます。理論ありきでなく実践、さらに根拠(エ KUIS Campus NEWS vol.55 07 Campus Community NEWS DIGEST [学内の動き、国際交流、地域連携活動、学生会、 クラブ活動など] G L O RY SUN RIS E 「笑顔、元気、みんなにパワーを」 合 言葉にチアリーディング シーズン開 幕!!今 年 度もよろしくお 願 いします。 硬式野球部 選手の成長に期待、 リーグ戦を戦い抜きます 常日頃より、応援していただき有難うございます。 今季は、昨年千葉ロッテマリーンズに入団した益田 をはじめ主戦投手が引退し、経験の浅い新2,3年生中 心の投手陣になり、野手陣は昨年のリーグ戦を経験し たメンバーが大半を占めます。 リーグ戦の序盤は経験 の浅い投手陣を野手陣が引っ張り、試合を重ねる毎 に投手陣が成長して行くことを期待しています。 2季連続で優勝を逃し、今季こそ という思いでリー グ戦を戦い抜きますので、今後とも、 ご声援の程、宜し くお願い致します。 (硬式野球部監督 鈴木 英之) サッカー部 硬式テニス部 「全力」をチームスローガンに 1部昇格を目指します 新チームで1部昇格、個人で インカレ、本戦出場を昨年以上に 常日頃より、サッカー部を応援していただき、感 謝しております。 今季は、チームスローガンである「全力」 という 言葉通り、関西大学サッカーリーグ1部昇格に向け て、チームが一丸となって、全力で一戦一戦、戦っ ていきたいと考えています。また、学校生活におい ても、サッカー部の学生が、学内の模範となり、文 武両道の精神を培っていきたいと考えています。 今後とも、サッカー部に温かいご声援よろしくお 願いします。 (サッカー部監督 松山 博明) 日頃から、 ご支援、 ご声援誠にありがとうございます。 硬式テニス部が強化クラブになり6年目となりました。 昨年度のレギュラーメンバーは殆どが卒業し、新チー ムでスタートしており、4月に入り早々神戸オープンテ ニス(JTA主催大会)、4月末より、春季テニストーナメン ト (個人戦)がスタートしました。昨年を上回る成果を上 げるため、 日々練習に励んでおります。今年のチーム目 標は、1部昇格、個人目標は、インカレ選手、本戦選手 を昨年以上に出したいと思います。 ご声援の程よろしくお願い致します。 (硬式テニス部監督 宮地 弘太郎) 学年暦 【2012年度 春学期(4月∼7月)スケジュール】 3月29日 (木)∼30日 (金)リフレクション・デイ 健康診断・履修登録開始(在学生) KUISフォトログへの投稿を募集しています。投稿方法は簡単。携帯で撮影した写真と文章を専用アド レスへ送っていただくだけです。授業やゼミの紹介、体験学習や実習の報告、学内イベントやクラブ・ サークル活動、お気に入りの学内スポット、 日々のキャンパスライフの様子などの情報を発信ください。 興味のある方は、入試・広報課までお問い合わせください。 なお、投稿にあたっては事前に携帯のメールアドレスとハンドルネームの登録が必要になります。 4月2日 (月)∼ 6日 (金)フレッシュマンウィーク 健康診断・履修登録開始(新入生) 4月 3日 (火)入学式 4月 9日 (月)春学期授業開始 4月14日 (土)履修登録終了 4月19日 (木)∼24日 (火)履修変更期間 FMみっきぃ (76.1MHz)の番組「おはよう!みっきぃ(LIVE)」(7:30∼)のコーナーで、毎週月曜日「よう こそ三木の大学へ∼関西国際大学キャンパスライフ∼」 (8:43∼8:53頃)が放送されているのはご存 知ですか? この4月で4年目を迎えた同コーナーに、兵庫県外から本学・三木キャンパスに通う学生が週替わり で出演しています。学生はコーナーの中で、ふるさとの名物、三木市の印象、キャンパスライフや将来 の夢などについて語ります。ぜひ聴いてみてください。 ■FMみっきぃのホームページ:http://www.fm-miki.jp/ お問い合わせ先:入試・広報課 TEL:06-6496-4120 E-mail:exam@kuins.ac.jp 08 KUIS Campus NEWS vol.55 6月 1日 (金)創立記念日(平常授業) 7月3日 (火)∼5日 (木)履修変更期間 7月17日 (火) ・18日 (水)春学期補講日 7月30日 (月)春学期授業終了 7月31日 (火)春学期定期試験日 Vol.55 2012年4-5月発行 関西国際大学 クラブ活動報告 関西国際大学通信 私たちは、 「笑顔、元気、みんなにパワーを」を合言葉に日々練習をしています。チーム名は 「GLORY SUNRISE(グローリー・サンライズ)」です。 活動日は毎週土曜日13:00∼17:00、活動内容は野球応援、大学祭(写真)・地域イベントな どへの参加です。チア独特のイベント (春:新入生歓迎会 夏:海や祭り 秋:合宿 冬:旅行など) も盛りだくさん。みんなで過ごす楽しいイベントだらけのクラブです。その中で、楽しいことも 辛いこともたくさんあります。だけど、みんなで協力し合い乗り越えたときの喜びは、 とてつも なく嬉しく達成感に充ち溢れます。また、1つのダンスがかたちになったときも、嬉しい気持ち でいっぱいになります。 初心者・経験者問わず大歓迎です。ぜひチアに遊びに来てください。待っています。 (教育学部教育福祉学科こども学専攻4年 松田 亞弓)
© Copyright 2024 Paperzz