計画・交通研究会 Association for Planning and Transportation Studies 会報 目次 2008- 1 Opinion ……………………………………………1-2 山里クリエイティブコモンズ News Letters ……………………………………3-13 事業報告・活動報告 発行日:平成20年1月9日 発行元:計画・交通研究会 〒102-0083 東京都千代田区麹町5-2-1 K-WING 6F TEL=03-3265-1774 FAX=03-3221-5489 E-Mail= jimukyoku@keikaku-kotsu.org Homepage=http://www.keikaku-kotsu.org/ □ Opinion Announcement …………………………………14-15 研究会・催事の御案内 Backyard ………………………………………15-16 事務局通信 山里クリエイティブコモンズ 筒井信之 表題から想像がつくように、これまでの会報 法的なものが多く、地域の活力維持のために有効な の巻頭を飾ってきた“Opinion”とは、いささか 手立てが講じられているとは必ずしも言えない 趣を異にする独善的な内容であると自覚して 状況にある。事実、人口流出や高齢化の進展に いるが、これからの持続可能な国土や地域の 伴う農山村地域の活力低下、あるいは、より深刻 あり方を考える上で欠くことのできない視点で な状況にある限界集落数の増加といった諸問題 あるとの想いから、ここ数年にわたり暖めて が生じており、事態は益々悪化しつつあるように きた構想について開陳させて頂きたい。近年、 見うけられる。 中央と地方の格差の問題がメディアでしばしば 私は現在、ある有力な社団法人において政策 取り沙汰されるが、特に、私が注目しているの 提言を活動の旨とする委員会に属して、ボラン は、中山間地域の活性化である。そして、その ティア活動ではあるが、この種の問題に対して 具体的な処方箋として私が辿り着いた大胆な結 意欲的に取り組んでいる。本稿では私見ながら、 論は、「都会から農山村に人口を大移動させる その活動を通じて思うに至ったアイデアを述べ こと、その規模は全国で2000万人」 。 たい。まず、活性化された農山村地域のあるべ 進みつつある 「自然の荒廃」や 「社会の頽廃」 な き姿について想いを巡らしてみた。そこで気付 ど、わが国を取り巻く看過できない多くの諸問題 いたことは、昔も今も生活の基本は“衣食住” に鑑み、 この国が今よりも健康な姿・形となり、加 であることに変わりはないが、農山村に人口が えて地球環境問題にも対応していくためには、ま 定着して活力が維持されるためには、最低限、 さに国家の英断が求められる時だと考えている。 [医]・[職]・[充]の三大要素が担保されて然るべ 既に、この問題に対しては、安全・安心・快適 きであるという至極当然のことである。それを に暮らすことのできる地域づくりに向けた補助 以下に示す。 金・交付金の充実や、国土形成計画に示された 二地域居住の政策など、様々な手を尽くしつつ [医]少子高齢化社会にあって医療の無いところ あるように見える。しかし、政治の票取り合戦 に人は住めない。 “お産”から“千の風”に の影響を受けて奔走する霞ヶ関のこれまでの なるまで健やかで安心して暮らすことので 対応は、 どちらかと言えば、その場しのぎの対症療 きる医療と健康と環境福祉が整っている。 1 [職]仕事がなく適度な収入の保証が無いところ 一方で、地域活力の源泉となる[職]に加え、 に人は住まない。新しい考え方のビジネス [医]・[充]を総合的・有機的に関連づけて を興し、地域に多様な仕事・雇用を創出す いくことも必要になる。その手法を考える上で ることで、都市から多くの定住者を呼び込 鍵になるのは、農山村地域が有するコモンズ むことができる。 (地域共有の財産)やソーシャルキャピタルを、 [充]中学を卒業した後も充実した学習機会と文 “新たな公”の発想のもと、民の手法で維持・ 化に触れる環境が存在していて、居住環境 管理・経営できる新たな地域システムを構築す にも恵まれ、清涼な空気と水と風景と良好 ることにあると考える。私は、このような姿を な人間関係の中で生涯を過すことができる。 称して「山里クリエイティブコモンズ」と呼び たい。 この三大要素のうち[職]が、地域活力の源泉 無論、このシステムは農山村地域で長年にわ になることから前述した委員会では、[職]につ たって醸成されてきたコミュニティと親和する いて分析した。その結果、次の三点が重要であ ものでなければならない。このような理念のも るとの方向を打ち出している。 とで、新たな農山村地域の経営がなされるとこ ろでは、自ずと「永続する活力」が生まれてく ①新ビジネス興しとして「国土・自然環境の るであろう。 保全産業」を創出する。 以前、この国では、人口急増期には数万人規 ②[医]・[充]などに該当する多様な仕事 模の住宅団地を瞬く間に開発するエネルギーが やビジネスモデルを招致する。 あったことを思えば、これくらいの規模を構想 ③「新たな公」の考え方を基軸とする地域経 することは(この構想は開発の考え方ではなく、 営を民の手法で実現する。 創意工夫と制度インフラ等のソフトの問題が中 心である)、国家的な見地からすればそれほど 我々の委員会では、これらの中でも特に、① 難しい問題であるとは言えないのではないかと の「国土・自然環境の保全産業」の具体的な展 考える。 開例について多くの検討時間を割き、10数件 に及ぶニュービジネスを考案している。紙面の (計画・交通研究会 関係でここでは記述できないのが残念である。 株式会社 2 創建 法人賛助会員/ 代表取締役社長 筒井信之) □ News Letters 事業報告・活動報告 □ ■2007年11月見学会 恒例の見学会を今回は、飛騨地域風景街道・伊那地域アルプス街道を中心としたプロジェクト等の見学を 実施。 ●日時:平成19年11月8日(木)∼11月9日(金) ●参加者:黒川会長、石田副会長以下25名 ●見学箇所・現地対応者は下表の通り。なお、見学会行程等の感想文を参加された法人会員の方々 から投稿していただき、表の次に掲載した。 3 【第1日目】東京急行電鉄(株)鉄道事業本部 菅沼の3合掌造り集落の保存と地域振興を目指し 高橋博明、梶谷俊夫 ている。企画部会は、主に観光会社でメンバー (1)名古屋∼荘川 構成されており、観光客誘致活動を行っている。 11月8日、10:00に名古屋駅に集合し、バス 世界遺産に登録されてから、観光客は急激に で荘川へ移動。天候は晴天。 増え、年間約140万人にもなるそうだ。 バスでの移動中、中村良夫教授より「日本 視察日は平日であったが、平日と思えない 風景街道」の概要についてご説明いただいた。 ほど混んでいた。休日は長蛇の道路渋滞になる 「日本風景街道」とは、国土文化の再興に とのことで、現在、観光車輌進入を規制する 向けて、文化資源の保存や保護、活用だけでなく、 社会実験を実施している。 美しい国土景観の形成、地域活性化や観光振興 合掌造りには、萱葺きの屋根を替えるのに を有機的につなぐことを目的とし、道路管理者 片面約1,000万円の費用がかかるということで と多様な主体のパートナーシップによって成り ある。現在でも『結い』と呼ばれる協力体制で、 立つものである。 村中総出で葺替を行っている。合掌造りの住居 今回は、中部地方にある11の風景街道の内 を見学できる『神田家』では、耐震、防火、雪 「飛騨地域風景街道」 「信州みのわ花街道」 「信州 対策の話を聞き、実に合理的に作られた構造で 伊那アルプス街道」と3つの街道が見学でルート あることがわかった。 であった。 問題点としては、以前は萱葺きの世話役が (2)荘川∼白川郷(国道156号) いたが、現在では少なくなくなってきたことや、 岩瀬橋付近にて、バスガイドさんより、この 冬の時期は寒いとの話を伺った。また、改善 湖(御母衣湖)には昔は集落があり、日本最初 したいことは色々あるが、観光客が急激に増え、 のロックフィルダムである御母衣ダム建設により、 毎日忙しく、手が回らないのが現状とのことで 水沈したとの話を聞いた。水が澄んでいるとき ある。 には、集落の跡が川の下に見えるそうだ。そして、 (4)飛騨トンネルPR館∼現地視察 道路沿いに雄大な桜(荘川桜)が現れた。ダム 中日本高速道路㈱の寺田所長より、事業の 建設事業主である電源開発株式会社の総裁が水没 概要についてお話をいただいた。 しないように移植されたもので、樹齢は450年 飛騨トンネルは『東海北陸自動車道 飛騨 以上。しばらく行くと、御母衣ダムが車窓より 高見∼白川郷間(事業延長25km)』の一部で 現れた。 あり、平成8年10月より工事着手され、平成19 (3)白川郷 年10月に竣工している。 白川郷では、同村教育委員会教育長の成原 延長は約10.7kmで、国内の道路トンネルと 様および白川郷観光協会副会長の山腰様より、 しては関越トンネル約11.1kmの次に長いトン お話をいただいた。 ネル(世界第8位)で、整備費は約1,000億円 世界遺産合掌街道実行委員会では白川・相倉・ である。高山市役所から白川村役場まで従前は ▲白川郷の説明を受ける ▲合掌づくりの集落 4 90分かかったのが50分に短縮されたことによ 鉄道事業の発展にも全く同じことである。お酒 り、地域交流がより活発になったそうである。 を酌み交わしながら、地域づくりに携わってい 土被りは1,000m以上、本坑の6割がNATM る方々と直接お話しできたことは貴重な経験で 掘削、4割がTBM掘削となっている。先行して あった。 掘削を開始した富山側は、大量湧水と亀裂性岩 【第2日目】(株) 建設技術研究所 道路・交通部 盤区間の掘削で難航。支保工の変状、盤くずれ 岩崎順一,石川清広 があり、水抜き工法で凌いだが、大量の出水が (1)高山市から安房トンネルへ あった。 舗装は、片側1車線の計2車線であり、メン 前日とは一転、天候は曇り。バスにて国道 テナンスが少ないコンクリート舗装としてい 41号から国道158号を経由して安房トンネルへ る。また車道の下(円形断面の下半分)は換気 と向う。車窓より飛騨の山間の紅葉を楽しみな 坑として有効利用されている。制限速度は がら、安房トンネルへ近づくにつれ、微かにイ 80km/hだが、ドライバーの安全運転を促すよ オウの匂いが車内に漂ってきた。 安房トンネルは、一般国道158号中部縦貫道 うに、トンネルの壁面にスピード感が感じられ (福井市∼松本市L=160km)の最大の難所と るデザインのタイルを使用している。 なっている安房峠(標高1,790m)を4,370m (5)飛騨∼高山(高山清見道路) で貫くトンネルである。 平成19年9月29日に高山西I.C.∼高山I.C.ま で暫定供用された高山清見道路を通った。高山 移動の車中では、中村英夫先生より、安房ト 清見道路は、中部縦貫自動車道の一部で、整備 ンネルが大変な難工事であった事、水蒸気爆発 効果としては、交通圏の拡大、国道158号の渋滞 により工事は中断、トンネルの坑口を山側へ振 緩和、患者の搬送時間の短縮等が挙げられる。 るという迂回コースに変更したことなどの説明 をいただいた。山肌に見え隠れする当初のルー (6)意見交換会 ト上に造った橋脚の跡が、安房トンネル通行の 1日目の最後は、高山グリーンホテルにて意見 安全を静かに見守っていた。 交換会を行った。日本風景街道パートナーシッ (2)権兵衛トンネル プに登録されているNPO団体や地元協会の方々 を招いて取組状況等を説明していただいた。地 バスは、岐阜から長野に入り、途中、道の駅 元文化の保存と発展の必要性を熱く語られてお 「風穴の里」に立寄りながら、権兵衛トンネル へと向う。 り、風景街道の活動を通して愛着を持って地域 活性化に取り組んでおられることが伝わってき 移動の車中で、権兵衛トンネルの概要ビデオ た。反面、まだ活動を始めて間もないこともあ を鑑賞した。権兵衛トンネルは、中央アルプス り、地域住民との連携や資金面等さまざまな苦 を貫き、伊那と木曽を結ぶ、全長4,467mの 労をされていることも伺えた。 トンネルであり、冬期は通行止となる既存の 権兵衛峠(経ヶ岳林道)に替わり伊那と木曽と 地域の方々との協力関係を築くことは、弊社 ▲意見交換会風景 ▲中村英夫先生による安房トンネルの解説 5 を結ぶ広域ネットワークを支える路線として重 活発な意見交換がなされた。 要な役割を担っている事、もろい地盤と湧水な (4)高遠城址と仙醸蔵 どで難工事が続き、10年以上の歳月を経てよう 「アルプス街道」の観光拠点として、紅葉に やく開通となった事などの解説を受けた。 彩られた高遠城址、古民家の活用保存に取り組 権兵衛トンネルに到着し、飯田国道事務所の んでいる仙醸蔵を視察した。駆け足での視察で 関澤所長より、権兵衛トンネルの供用により、 あったが、地域の歴史遺産を活かした魅力ある 物資の安定供給が実現し、コンビニが5店舗立地 地位づくりの現場を実感することができた。 した事や就業機会が増加している事など、さま (5)活動団体との意見交換 ざまな整備効果についてお話をいただいた。 伊那市高遠支所に場所を移し、アルプス街道 (3) 「アルプス街道」ルート概要説明 推進連絡会議の各活動団体代表者からの活動報告 権兵トンネルから伊那への移動の車中では、 と意見交換がなされた。 アルプス街道推進連絡会議代表の有賀様より、 高遠町JCB町屋(JCBは城下町コミュニティー 二つのアルプスに抱かれた「アルプス街道」の ビジネスの略とのこと)代表の高嶋様からは、 取組みや魅力をご紹介いただいた。 伊那谷と木曽谷の文化交流(そば文化交流、 続いて伊那市白鳥副市長から、権兵衛トンネル だるま市交流会など)が紹介され、権兵衛トン 供用による伊那・木曽交流の経済効果の紹介、 ネルの供用は経済的効果に留まらず文化的な面 屋外広告物規制への取組みと隣接自治体との にも及んでいることを実感した。 連携の課題についてお話をいただいた。 また、活動に必要な資金調達の実態と課題、 また伊那市みはらしファーム「羽広荘」での 風景街道の質を維持するためには継続的な取組 昼食時には、権兵衛トンネルを活用した路線バス みが必要となることなど、現場の実態を反映し 社会実験についてアドバイスがなされるなど、 た活発な意見交換がなされた。 ▲南アルプスの眺望と副市長からの説明に談笑 ▲関澤所長による権兵衛トンネルの解説 ▲高遠城址での集合写真 6 ■特別講演会・懇親会 1つ目は、公平で使いやすい料金を実現する ●日時:平成19年12月11日(火) という目的。鉄道や航空など他の交通機関と 〇特別講演会17時∼18時00分 同様、使った分だけお支払いただくという合理的 〇懇親会18時00分∼20時 な料金体系を実現する。 ●場所:プラザエフ(主婦会館) 2つ目は、首都圏全体の有料道路をより使い ●特別講演会 やすくする第一歩を踏みだすという目的。現在 〇講師:首都高速道路(株)執行役員 の首都圏における有料道路の料金体系は、均一 渡口 潔(わたりぐち きよし)氏 料金と距離別料金が混在しており、使い勝手が 〇司会:計画・交通研究会事務局長/ 東京大学教授 よくない。この後、「外環・中央道の距離別料 清水英範先生 金移行」「首都高の料金圏撤廃・高速国道との 〇演題: 「首都高距離別料金へのチャレンジ」 連続利用割引の実施」「三環状の概成」「車種区 【講演概要】 分の統一化」といったステップを経て、最終的 来年 (2008年) の秋、首都高の料金は均一料金 には首都圏の有料道路料金は一元化される方向 から距離別料金へと移行する。去年の7月に距離 に向かって行くものと思われるが、今回の距離 別料金移行の専門組織が発足し、 これまで検討を 別料金制移行はその第1ステップと言える。 続けてきたが、今年の9月にご意見を募集するた 3つ目は、交通の状況に応じて一般道・首都高 めの料金案がまとまり、公表した。本日はこの 「距 を上手く使い分けやすくするという目的。飲み 離別料金の意見募集案」 についてご説明する。 会などでも、割り勘(均一料金)にすると元を (背景) 取ろうと余計に飲み食いし、ひいては資源を無駄 考え方を一言で言うならば、短い距離を使った場 にしてしまうもの。量に応じた負担(距離別 合には今の均一700円よりも安く、長距離の場合 料金) にすれば、考えながら飲み食いし、結果とし には今よりも高くするというコンセプトである。 て資源の無駄も減ると考えられる。これと同 首都高が開通した東京オリンピックの頃から比 じように、距離別料金になれば首都高が有効 べると、今の路線延長は9倍にまで拡大しており、 に使われ、渋滞緩和・環境改善につながる。 5km利用しても50km利用しても同じ700円均一、 (意見募集案の考え方) という制度はもはや限界に達している。 公団時代は償還期間が逃げ水のように先に 一方、首都高のETC利用率は平日80%にまで達 延ばされていたが、民営化後は高速道路機構と した。首都高の出口には料金所がないが、ETCの 締結した協定の中で、最大6兆円に達する借金 アンテナはすでに出口に整備されており、ETC車 を2050年まで完済することを約束している。 であれば利用距離が把握できる。これらの状況を この協定は平成20年度の距離別料金移行を前 踏まえて距離別料金を導入しようというものである。 提としており、具体的な計算式も210 (円) +31 (移行の目的) (円/km) ×利用距離 (km)と定められている。 距離別料金移行には、3つの目的がある。 これは、利用距離分布、現行の平均的な支払額を ▲冒頭に挨拶される黒川会長 ▲講演される渡口氏 7 考慮して基準点を決め、高速国道の大都市近郊 ている。利用する場合は、2∼3,000円の保証金 の料率を適用したもので、お客様の半数が現行 を支払ってコンビニ等の店舗で首都高Xを借り より安く、残りの半数が高くなるよう設定した (無記名で可) 、通信器をシガーソケット等に差し ものである。 込む。首都高の入口では一旦停止して、電子 ただ、 この式をそのまま適用した場合、例えば、 マネーカードで上限料金を支払うが、通信器で 東京線内の利用についていえば、今の700円が 利用距離を把握できるため、実際の料金との差額 1,700円になるケースも出てくるなど、長距離 は、翌日以降、コンビニ等の電子マネー端末まで 利用時の負担が非常に大きくなってしまう。 行って返金する、という仕組みである。 そこで、今回の意見募集案では、①上限・下限 首都高Xを利用する場合は、料金所収受員の 料金を設定する ②料金圏を存続する ③短距離 手間を要することから、ETC車を対象とした の値下げ幅を縮小することによって長距離利用 割引は適用しないことを考えている。銀行振込を 時の負担を軽減し、東京線では初乗り400円∼ する場合、窓口とATMとでは前者の方が手数料 最大1,200円という案を作成し、皆様からご意見 が高いことと同じである。 を伺った。この結果、東京線では46%が値上げ、 首都高Xを使わなくなったら、通信器だけを 54%が現行料金以下という具合である。 無記名・受取人払いで首都高へ返却すれば、保証 (値上げか否か) 金は電子マネーカードに返金される。通信器は、 これまで多数のご意見をいただいているが、 まだ使用に耐えるようであれば再利用する。 やはり上限料金が高いとの声と併せて、これは ETCは、最初セットアップ・取付等に手間・ 実質値上げなのではないかとのご質問も多い。 時間がかかり面倒だが、その後高速道路を利用 実は、距離別料金に移行した当初は、短距離 する際には楽である。これに対して、首都高X 利用が増加する一方で長距離利用は減少し、 は最初の手間を極限まで楽にした代わりに、 利用台数・収入ともに殆ど変わらず、したがって 料金所で一旦停止する、返金作業が必要になる 一台あたりの支払額も変わらない。それならば など、後がやや手間になる。両者を用意する 何故均一料金のままではいけないのかとの疑問が ことで、お客様のニーズを幅広くカバーしよう 出てくるが、今後、新規路線が開通して首都高が という考えである。 使いやすくなり、より長い距離を使っていただく 確かに首都高Xを導入することである程度の ようになった場合、距離に応じた料金をいただく 開発コストはかかるが、上限料金の支払いを ことで増収を図っていこうと考えている。 嫌って首都高を利用しなくなるお客様を引き また、今後中央環状線の整備によって、 ピーク時 止められることから、会社としても元は取れると の渋滞長も今の80kmから10kmまで減少し、 考えている。 より使い勝手がよくなる。これまで街路を走って (割引の新設・拡充) いた利用者が、首都高を選択するケースも期待 距離別料金移行に併せて、割引制度の新設・ できる。 拡充を考えている。 (ETC未搭載車への対応) お客様からは、現金利用車への対応について も多くのご意見が寄せられている。利用距離の 把握できない現金利用車の場合、自己申告に頼る わけにもいかないので、入口で上限料金をいた だくしかないが、短距離しか利用しない方には 大きな不満が残る。 そこで、簡易な通信器(距離判定装置)と、そ れに紐付けた電子マネーカードとをセットにして 貸し出す 「首都高X」 というシステムの開発を進め ▲熱心に聴講される参加者 8 中央環状線を迂回利用した場合に割引くなどし ■2007年10月 計交研・当て塾共催セミナー (第Ⅶ講・第10回) て交通を誘導する、またNEXCOの高速道路と ●日時:平成19年10月31日(水)17:00∼20:00 連続利用した場合に一定の割引を行い、連続利 ●場所:計画・交通研究会会議室 用の抵抗をなくすなど、現在の割引規模の中で ●講師・演題 例えば、夜間の時間帯の割引率を大きくする、 ①「当て塾」塾長 何とか工夫して行きたいと思う。 鈴木忠義 先生 観光の学と術の体系(案) 首都高の料金徴収期間は1962年∼2050年の 88年間である。このうち半分の期間が均一料金、 ② ㈱ラック計画研究所 取締役 熊谷圭介 氏 残りの半分が距離別料金ということであり、 近年注目されている瀬戸内海の文化的景観 ●参加者:20名(うち計交研関係7名) 歴史的大転換作業である。移行までのあと1年弱 〔講義概要〕 の間、講演の表題にもある「チャレンジ」を続 ◆特別講義5◆(鈴木忠義) けて行きたいと考えている。 観光の学と術の体系(案) (質疑応答) Q.距離別料金の導入に反対が多いということ 表題について、長らく研究・討議をしてきた だが、ETCの割引などで、既に部分的に距離 結果について取りまとめの方向を探り、実施に 別料金が入っているので、これを拡大する 移すべく、この企画と分担への接近を行いたい と説明した方が良いのではないか? と思う。会員諸氏に、共著、分冊担当など、積 極的な参加をお願いしたい。 A.ETCによる割引は、現行の料金を安くする ■「観光の学と術の体系」の全体構成 もので、現行料金より高くなる利用者はい ない。距離別料金の導入に対しては、制度 Ⅰ 総論 1冊 自体の導入に対しての反対は殆どなく、 Ⅱ 各論その(一)対象の体系 分冊 理解を得られている。長距離を利用した場合 Ⅲ 各論その(二)手法の体系 分冊 〔参考資料〕 の負担増に対する反対意見が多い。 (1)1951∼1961年に全日本観光連盟・日本観光 Q.首 都 高 X の 開 発 な ど の 費 用 を 考 え る と 、 ETC車しか乗り入れできないようにした方 連盟より出版された書籍(○数字は鈴木忠義著) が良いのではないか? ①観光道路/2 雪の観光施設/3 ヨット ハーバー/4 キャンプ場/⑤海水浴場の計画/ A.ETC専用道路にしたらとの意見もあるが、 現状では首都高の公共性のため、制度的に ⑥自動車旅行の休泊施設/7 環境衛生/8 不可能。ETCの利用率が100%近くになれ 観光統計/⑨観光開発をどう考えるか (分冊のイメージ) ば、状況が変わってくる可能性はある。 (2)観光の学と術の体系1987.5.5、改定4版 Q.将来的には、再度、首都圏全体で料金体系 2003.6.16(鈴木忠義)(別途資料配付) を大きく見直す必要があるのではないか? (3)文献紹介:「観光実践ハンドブック」丸善 A.確かに見直す必要があると考えている。首都高 2007.12刊予定(別途資料配付) でも、東京線、神奈川線、埼玉線の間で料金 をどうするのかという問題がある。この問題 Ⅰ 総論(全体・総括) (全1冊) に関しては、今後NEXCO各社や国とも調整 1.原論 観光のおおもとのすじみち(構成) の概念/文献解題 していく必要がある。以上 2.歴史−旅人、目的地の変遷 ●懇親会 等 3.主体−庶民の観光、心理・行動 特別講演会に引き続き、懇親会 (立食パーティー) 等 4.目的−旅・旅行・観光の目的、本当の旅の が行われた。黒川会長のご挨拶、乾杯の音頭で 楽しさ、旅の仕方 始まり、2時間弱にわたり和やかに会員相互の交流 等 と親睦が図られ、森地副会長の中締めの後、流れ 5.対象−自己実現、遊ぶ∼遊ばされる 解散となった。 6.手段−乗り物、歩いて発見する 9 等 等 ■2007年11月 計交研・当て塾共催セミナー (第Ⅶ講・第11回) 7.構成−Plan、Do、See 8.表現−大衆を説得、マーケティング 等 Ⅱ 各論その(一)対象の体系 ●日時:平成19年11月14日(水)17:00∼20:00 ソフト・ハードの様々な対象についての調査・ ●場所:計画・交通研究会会議室 研究・開発等の事例をもとに、Plan (企画、計画)、 ●講師・演題 Do(開発、経営)、See(評価)のそれぞれの ①「当て塾」塾長 観点から整理する枠組みを示した。 鈴木忠義 先生 みんなでつくる美しいまち−沖縄の観光と 「世田谷・川場ふるさと公社」について企画 景観 から評価の各段階について取りまとめを行う ② ㈱ラック計画研究所 主任研究員 上垣智弘氏 予定であるが、これは小規模な面(地区、自然 佐田岬半島(愛媛県伊方町)の観光振興 と人工の中間)の事例となる。 ●参加者:13名(うち計交研関係5名) 〔講義概要〕 〔対象の分類〕 ◆特別講義5◆(鈴木忠義) ハード:面(地域・地区等) 、線(自動車道等) 、 みんなでつくる美しいまち−沖縄の観光と景観 点(施設等) 2007年11月16日に沖縄で開催予定の講演会の ソフト:観 光 事 業 、 観 光 企 業 、 サ ー ビ ス 、 イベント、PR、その他(性質、規模 講演内容を解説した。先の「にいがた景観まち も考慮) づくりフォーラム」での講演内容に、序説の Ⅲ 各論その(二)手段の体系 “観光と景観”及び沖縄の事例写真を追加した。 (以下は追加部分の概説である。 ) 観光に関するPlan(企画、計画)・Do(開 発、経営)・See(評価)の方法論について、 □序説 観光と景観 調査・分析・予測・評価・表現という作業の体 ①人はなぜ旅をしてきたか 古来より、人は様々なものに疑問を抱き、マ 系から整理する枠組みを示した。“計画−調査” であれば「観光市場調査」、“計画−予測”であ ンネリからの変化を求め、美しいものなどに感 れば「観光交通の予測」等である。 動してきた。こうした非日常的な体験を可能に ◆観光地づくり事例紹介−7◆(熊谷圭介) するのが旅、観光である。 近年注目されている瀬戸内海の文化的景観 ◇好奇心、探求心・・・? 〔主体〕国土交通省 ◇リズム・・・・・・・ 〔期間〕平成17年度から ◇ドラマ、感動・・・・あっ、ああ! 〔課題〕観光資源・景観の陳腐化/単発的に ②観光者の条件 情報発信のみで、瀬戸内海全体を訴求する 情報発信が遅れている 個人にとっての観光の効果(Y)は、同じ観光 等 地(X)を訪れても、個人の受け止める能力(a)に 〔目標〕瀬戸内海地域の観光振興方策の検討/ よって差が出る。能力(a)が高ければ効果(Y)は 新たな景観資源・文化資源の検索 〔成果〕シンポジウムの開催 高い。ここに観光教育の重要性がある。 等 ◇所得、余暇、意識(Y=aX+b 〔主要事業〕瀬戸内海観光・景観・交通総合マップ ③観光地の条件 作成(提案)/2次交通シシテムの構築 ①に示すような人が求めるものを満足している (空港⇔港、鉄道駅⇔港) (提案) ことが条件。そこに景観が含まれる。 〔プロジェクトの段階とキーワード〕 ◇魅力、動機づけ、目的 ◇企画:観光振興策の体系的取りまとめ ④魅力とは何か ◇計画:各県、観光・交通事業者の連携 哲学して本質的に考えることが大切。物真似 ◇設計: 観光・景観・交通総合マップ提案 (文責:「当て塾」事務局 bはbase) 野倉 ではなく、自然と歴史をベースに置くことが大切。 淳) 景観も同じ。 ◇観光も景観も“統合の動的システム” 10 ■2007年11月 計交研・当て塾共催セミナー (第Ⅶ講・第12回) ◇観光地の自然・歴史の中での文化(生き様) そのものである。みんなで創るの意味。 □私の見ている沖縄の観光と景観 20景 ●日時:平成19年11月28日(水)17:00∼20:00 万座、首里城、泊港、宮古島等々20点の写 ●場所:計画・交通研究会会議室 真を解説した。以下は、その一例である。 ●講師・演題 ○中央の緑地は“待ちの空間”で、機能も景 ①「当て塾」塾長 観も造られている。(宮古東急ホテル) 鈴木忠義 先生 観光の学と術の体系−原論と各論との関係 ②(財)日本交通公社 研究員 石山千代 氏 東京都千代田区 ●参加者:15名(うち計交研関係5名) 〔講義概要〕 ◆特別講義6◆(鈴木忠義) 観光の学と術の体系−原論と各論との関係 10月31日のセミナーで示した 「観光の学と術の ○ダム本体のカーブを見せる所を公園とし、 体系 (案) 」 の続編で、 「原論と各論との関係」 につい 湖畔側に園路を設けている。(福地ダム) て解説した。 “観光は統合のダイナミック・システム”で あるという認識から、 「観光の学と術の体系」を 下表のように整理した。第1編から第4編までは 「総論」、第5編は「各論」である。 観光の学と術の体系 ◆観光地づくり事例紹介−8◆(上垣智弘) 佐田岬半島(愛媛県伊方町)の観光振興 〔主体〕財団法人電源地域振興センター 〔期間〕2006∼2007年 〔課題〕地域住民や役場職員の観光に対する 理解不足/後継者不足、高齢化、過疎化等 が進行しているが住民に危機感はない、な んとなく暮らしていけている 等 〔目標〕地域資源を活かした内発型の産業育成 第1編−原論は、 “おおもと”のことで、人間に 及び広域の視点も加えた地域振興(地域資源 とって観光とは何かというコンセプトを明確に を活かした観光振興による地域活性化と中心 するものである。 ◇1.概 念 / 2 . 原 理 の 追 求 / 3 . 意 義 ・ 役 割 となる主体の自立支援) (人間にとって) 〔成果〕佐田岬ツーリズム協会の自立 (進行中) / 第2編−方法論は、目的を分かり易い言葉で 庁内連絡会議の実施(働掛中) 等 〔主要事業〕佐田岬ツーリズム協会の活動活 表現(例:東京−大阪3時間)して合意を得て 性化/佐田岬ツーリズム大学の開催/佐田岬 (企画) 、そこへ到達するための手段と手順を示す ツーリズム振興計画の策定 (計画)ことである。 等 ◇1.企画の立て方(目的、合意形成)/2.計画 〔プロジェクトの段階とキーワード〕 の手順(手段の選択と手順)/3.評価 ◇企画:ツーリズム大学の開催 第3編−手法論は、温泉地や市町村(地域・ ◇計画:ツーリズム振興計画策定の検討 (文責:「当て塾」事務局 野倉 地区)の観光振興など、個別の手段に関する手 淳) 法である。なかでも、旅行商品の設計などは、 11 ■2007年12月 計交研・当て塾共催セミナー (第Ⅶ講・第13回) 手法論としての確立が望まれる。 ◇1.地 域 ・ 地 区 / 2 . 目 的 / 3 . 旅 行 商 品 設 ●日時:平成19年12月12日(水)17:00∼20:00 計法、・・・・ ●場所:計画・交通研究会会議室 第4編−周辺諸学は、周辺の進んだ学問分野の 知識を観光に応用して体系化するものである。 ●講師・演題 経営学をホテルに当てはめるなど。 ①年末特別講義:鈴木忠義 先生 ◇観光資源論/ホテル経営論、・・・・ 1.道路のネットワークに思う 第5編−各論は、さまざまな旅行や観光の 2.観光の学と術の体系を探るメモの書き方 ②特別座談会:「鈴木忠義の観光・景観・まち 事例を収集・整理し、原論につながる結果を 導くものである。例えば、一つの旅行目的で事例 づくり−これまで と これから−」 を集め同類項でくくりながら、共通する因子を 鈴木忠義先生、篠原修先生、安島博幸先生 ●参加者:24名(うち計交研関係8名) 見つける。東京タワーなど幾つかの事例から 〔講義概要〕 導いた「最優価値論」がその例である。 ◆年末特別講義◆(鈴木忠義) ◇事例・提案等の収集/同類項の発見/因数 1.道路のネットワークに思う 分解/結果は原論に 雑誌「高速道路と自動車」の50周年記念に 参加者諸氏には、是非、この事例の整理を発 表していただきたい。 掲載された随想(第50巻 第12号 2007年12月 ◆観光地づくり事例紹介−9◆(石山千代) pp.26-27)を紹介した。 東京都千代田区(観光実態調査・ビジョン 前半は、新聞や雑誌から幾つかの記事を引用し、 策定・施策推進にかかる調査等支援) 目的論をしっかり詰めることと、わかりやすく 〔主体〕東京都千代田区 表現することの大切さを示した。 〔期間〕2004年∼2007年 後半は、企画と計画の違い、 「企画用語」 の重要 〔課題〕「観光」概念の捉え方/まちづくりの 性を示した。公共に携わる人達は、民衆に理解と 動きと観光との有機的連携の難しさ/情報 協力を得るために、わかりやすい企画用語を工夫 過多状態/首都の中心としての役割 等 する必要がある。 〔目標〕実態把握、ビジョン策定、ビジョン 公共事業の多くは多様な効用があって利用 に基づいた施策推進(特に、全国の市町村 されるものであり、道路もネットワーク効果と との連携・交流)、観光施策推進体制の整備 いうものを真剣に考える必要がある。 2.観光の学と術の体系を探るメモの書き方 (観光協会の強化等)等 空間の規模の概念が大切で、それを「観光の 〔成果〕政策経営部に政策立案・観光施策担 学と術の体系」に取り入れてみた。 当新設(05.4)、ビジョン策定(06.12)、 参加者諸氏に、表の例示にならって●印の位置 観光協会の区役所からの独立(07.4) づけと見出しを付けたメモの提出をお願いし、 〔主要事業〕地方の市町村等アンテナショップ 来年度のセミナーで議論していきたい。 の展開/千代田区における文化・歴史資源 の体系的整理/観光協会など観光施策推進 の中核的な組織のあり方検討 観光の学と術の体系と規模(表中は記入例) 等 〔プロジェクトの段階とキーワード〕 ◇企画:内外環境分析 ◇計画:案作成・話合いの場設定・運営 ◇運営:観光協会の強化、官民の役割分担 (文責:「当て塾」事務局 野倉 淳) 12 ◆特別座談会◆(鈴木、篠原、安島) 計画」(1954)をもとに「瀬戸内海観 鈴木忠義先生の業績は、20年・30年以上を 光開発の構想計画」(1967)が作成 経た今日でも十分に通用し、将来の礎となる されたが、これらをベースに、新全総 ものが少なくない。それらの根本にある先生の に掲げられた大規模レクリエーション お考えや今後のあり方などをお話頂くため、 基地のモデルとして検討したもの。 □篠原:鈴木先生の著書はゼロから創り上げら 篠原・安島両先生に質問役をお願いして座談会 を行った。以下はその一部である。 れているものが多いようですが、どこ □篠原:草津や川場など鈴木先生が関わられて からヒントを得て書かれたのですか。 実現している計画が幾つもありますが、 □鈴木: 「観光道路」 (1951) を書くときには、アメ それらにどの様に取り組まれたので リカのパークウェイの本を沢山読んだ。 しょうか。 「海水浴場の計画」の時には、江ノ島 □鈴木:草津の開発調査ではメッシュ法の適用 電鉄が毎年大々的な調査を実施して やアースデザインなどを試みたほか、 くれた。 住民説明用に模型を活用したりした。 □安島:これからの観光にとって、一番考えな 成功のポイントは、自分達でやると ければいけないことは何でしょうか。 いう人材が地元にいて、その内発力と □鈴木:魅力をつくること。美しいまちにすること。 一緒に仕事が出来たことだ。 その手段として景観を位置づける。また、 □安島:1971年に九十九里の大規模レクリエー 魅力にはサービスや食べ物など色々あり、 ション基地開発の報告書が出来ていま 年間を通しての楽しみ方を考える必要が すが、これはフランスのラングドック・ ある。多くの大衆が訪れる時もあれば、 ルシヨンのリゾート開発を参考にされ 高尚な人が来る時もある。文学で言えば、 たのでしょうか。 純文学から大衆文学までの幅で考える 必要がある。 □鈴木:そうではない。その時点では知らな (文責:「当て塾」事務局 かった。私の著書である「海水浴場の 13 野倉 淳) □ Announcement 研究会・催事の御案内 □ ■2008年2月 特別懇談会 ●講師:森 地 森地茂先生を講師にお招きして特別懇談会を 茂先生(政策研究大学院大学 教授・運輸政策研究所所長) 以下の要領で開催します。 ●講演題目: 「国土形成計画に見る新しい国づくり」 ○参加費:1,000円(飲み物・軽食代等) 平成17年7月に制定された国土形成計画法に 当日徴収させていただきます。 基づいて、新しい国づくりがスタートしようと しています。その中で形成計画の作成と取り ☆参加を申し込まれる方は、準備の都合があり まとめで中心的な役割を果たしておられる森地 ますので、氏名・所属を2月10日までに下記へ 先生に話題提供をお願いし、この機会に会員 お知らせ下さい。なお、定員になり次第、 みんなで意見交換する場としたいと思います。 締め切らせていただきますので、ご了承くだ よろしくご参集下さいますようお願い致します。 さい。なお、メールにて御案内でご返事を ●日時:平成20年2月18日 (月) 18:00∼20:30 いただいたかたは、再度の申込みは不要です。 【参加申し込み連絡先】 ●場所:東京大学工学部1号館15号講義室 計画・交通研究会 〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1 橋本昭夫、 Tel 03-3265-17704、Fax 03-3221-5489、 (下図をご参照ください) jimukyoku@keikaku-kotsu.org 〔会場略図〕 本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線) 徒歩8分 湯島駅又は根津駅(地下鉄千代田線)徒歩8分 東大前駅(地下鉄南北線) 徒歩1分 14 ■2008年1−2月当て塾との共催セミナー ●第Ⅶ講・第14回 ●第Ⅶ講・第15回 平成20年1月23日(水) 平成20年2月27日(水) 於いて:計画・交通研究会 於いて:計画・交通研究会 □ Backyard *演題は未定。 事務局通信 □ ■会議室等の御利用について ・Publication/Documents:刊行物・文献資料。 当研究会の会議室、応接室をご利用下さい。 ・Announcement:研究会・催事の御案内 定例研究会や個別研究会の開催時以外は部屋 会員による講演会等の御案内も随時掲載します。 が空いています。会員の皆様はお気軽にご利用 日時・会場・事務局等を明記願います。 下さい。個別研究会等で会議室を御利用になる ・Report:報告 海外研修報告、国際会議参加報告等 場合は、取りあえずお電話を下さい。 ●原稿執筆上のご注意 会議用にはOHP、スライド(Kodak)、液晶 ①原稿のテキストファイルを電子メール (推奨。本 プロジェクター(APTi)が有ります。 個別に利用できるデスクがあります。貸し出 文挿入または添付ファイルで) あるいは3.5イン し用ノート型パソコン(IBM Think Pad)、 チのフロッピーディスクでお送り下さい。ワード FAX、電話、コピー、E-mailもご利用いただけ プロセッサーを使用される場合は、MS-Word ます。 形式もしくは一太郎形式で文書ファイルを保存 なお、会議室は現在利用率が非常に低い状況 して下さるようお願いいたします。 にあります。どうぞ、お気軽に御利用ください。 ②編集の都合上、400字を1単位としてその整 ■個別懇談会のお申し込み 数倍(上限4単位=1ページ分:表題・図表 会員各位個別の研究やプロジェクト等につき を含む)になるように調整して下さい。2 まして、当会のフェロー会員・個人会員(地域 ページ以上に及ぶ場合は御相談下さい。 的にも研究部門の面でも多彩な教授・助教授が ③写真を使用される場合は、プリントされたも おられます。既送の会員名簿を御参照下さい) のを郵送願います。 が個別に御相談・懇談に応じます。ご希望によ ④締め切りは偶数月の15日(必着)です。 り日時を調整しますので、事務局まで遠慮なく ■ホームページの刷新 ご相談下さい。出来れば具体的な研究課題・プ ホームページを刷新しました。まだ不十分な ロジェクト内容と、希望されるフェロー会員・ ところもありますが、逐次改善していきます。 個人会員のお名前をご連絡下さい。 ご意見をいただければ幸いです。 ■原稿の募集 アドレスは http://www.keikaku-kotsu.org/ 会報に掲載する下記の原稿を募集します。 15 計画・交通研究会 会長 黒川 洸 副会長 森地 茂 副会長 石田 東生 事務局長 清水 英範 会報編集委員長 藤井 聡 会報編集責任者 橋本 昭夫 〒102-0083 東京都千代田区麹町5-2-1 K-WING 6F 交通 JR中央線四谷駅麹町口から徒歩6分/地下鉄丸の内線四 谷駅徒歩6分/南北線四谷駅徒歩7分/有楽町線麹町駅4番 出口より4分 弘済会館前の大きなビル(オリコ)の右隣、1階にドラッ グストアー(クスリ)の入った小さなビル。 TEL=03-3265-1774 FAX=03-3221-5489 Homepage = (新)http://www.keikaku-kotsu.org/ (旧)http://www008.upp.so-net.ne.jp/keikaku-kotsu/ 16
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