奨学金受給の手引き 事前準備が大切!

手引き
奨学金受給 の
事前準備
が大 切!
昨今の不安定な経済状況下では、家計の急変により修学を諦めざるを得ない学生も存在
します。経済的に修学が困難な学生が安心して勉学に励み、充実した学生生活を送れるよ
う設けられているのが奨学金制度です。
早稲田大学の奨学金は、独自の学内奨学金をはじめとして、日本学生支援機構などの学
外奨学金を合わせると、受給者数(延べ2万3,939名)
・交付金額(約161億円)共に日本
の大学でトップクラスの充実度を誇ります。ここでは早稲田大学の奨学金制度の概要をご
紹介します。
奨学金は、学内奨学金と学外奨学金の2種類に大別されます。奨学金ごと
どんな奨 学 金があるの?
に受給年額、選考基準、給付型か貸与型かなど、特徴が異なりますので、
自分に最適な奨学金を確認しましょう。
▲
学外奨学金
▲
学内奨学金
早稲田大学独自の学内奨学金は、学業成績を重視して選考している「大隈記念
日本学生支援機構( JASSO )が提供する奨学金をはじめ、民間団体によるさま
奨学金」、経済的に困窮している学生を支援することを目的とした「小野梓記念奨
ざまな奨学金を含めると250 種類以上あります。学内奨学金と併用することも可能
学金」など、約 100 種類あります。その全てが返済不要の“給付型”です。
です。ただし、学内奨学金とは違い、返済を必要とする“貸与型”や“有利子”のも
のもありますので、借りる際には卒業後に返済することも考えて申請しましょう。
主な学内奨学金(2012年度実績)
区分
奨学金名
大隈記念奨学金
給付
小野梓記念奨学金
主な学外奨学金(2012年度実績)
対象者
奨学金額
採用人数
学部
2 ∼ 4年生
文系:
年額 70万円
その他:
年額100万円
78名
大学院生
年額40万円
(修士課程)
45名
選考基準
区分
学業成績
学部
1 ∼ 4年生
年額40万円
625名
大学院生
年額40万円
244名
家計状況
受給者数は延べ6,487名、交付総額は約28億円。
奨学金名
出願資格(受給人数)
奨学金額
自宅通学者:
月額54,000円
自宅外通学者:
月額64,000円
貸与
日本学生支援機構
(無利子) 第一種奨学金
学部1 ∼ 4年生
(5,421名)
貸与
日本学生支援機構
(有利子) 第二種奨学金
学部1 ∼ 4年生
(7,053名)
月額3万円、5万円、
8万円、10万円、
12万円から選択
給付・貸与 民間団体奨学金
(無利子) 地方公共団体奨学金
団体によって
異なる
(計414名)
団体によって
異なる
※通学区分にかかわ
らず月額3万円の選
択も可能
選考基準
家計
人物
学業成績
団体に
よって
異なる
第一種奨学金(無利子)
・第二種奨学金(有利子)共に、大学院生も対象としています。奨学金の貸
与月額は課程により異なります。詳しくは大学院版『奨学金情報 Challenge』でご確認ください。
3.5%
給付奨学金の内訳
▲
早大生の
15.2%
奨学金受給状況
(2012年度)
81.3%
学部 新規採用状況
32.8%
67.2%
●
採用(5,197名)
●
不採用(2,541名)
希望者実数 7,738名
23.4%
76.6%
●
学内奨学金(6,487名)
●
民間団体(1,216名)
●
地方公共団体(279名)
修士課程・専門職学位課程
新規採用状況
●
採用(1,770名)
●
不採用(541名)
希望者実数 2,311名
給付奨学金と
貸与奨学金の比率
33.3%
66.7%
5.5%
●
貸与(1万5,957名)
●
給付(7,982名)
博士後期課程
新規採用状況
94.5%
●
採用(567名)
●
不採用(33名)
希望者実数 600名
奨 学生の声
私にとって奨学金は文武両道を実現するためになくてはな
2
で、たくさんの刺激を受け、自分自身の飛躍のモチベーショ
らないものです。先進理工学部の勉強は実験や演習、レポー
ンとなります。私は、民間奨学金を頂いたので、他大学生と
トなどで毎日忙しく、かつ、空手部に所属しているため、ア
つながりを持つことができ、そうした人たちと夢や目標を共
ルバイトをする時間はほとんどありません。奨学金を頂いた
有することで、自分自身が成長するきっかけにもなりました。
ことで、アルバイトに時間を取られることなく、学業と部活
私にとって奨学金は学生生活の原動力であり、また自分の
に専念することができます。
努力の形であると考えています。奨学金は学生生活に大きな
先進理工学部3年
奨学金から得られるのはお金だけではありません。
「奨学生
変化をもたらします。自分の夢・目標そして自身の成長のた
大島 翼
の集い」が定期的に行われ、意識の高い人たちと出会うこと
めに奨学金を考えてみてはいかがですか?
必 要 な 準 備 は?
Step
1
奨学金はいつでもすぐに受給できるわけではありません。奨学金を受給するために
は、
きちんと準備をすることが大切です。ここで必要な準備の流れを確認しましょう。
Q . 奨 学 金の給 付 額を増 額したい
奨学金を受給するためには「奨学
金登録」の手続きが必須です。登
A.
金は、上限額まで借りている方以外は、いつでも増額の申請が可能です。ただし、借り過ぎると返済
録手順のことやさまざまな奨学金について
に苦労するため、計画的に申し込んでください。
。
書かれているのが『奨学金情報 Challenge』
奨学金を申請しようと思っている人は読んで
みてください。
学内奨学金については、給付額の増額はできませんが、日本学生支援機構(JASSO)が運営する奨学
Q . 家 計が急 変しました。どうしたらよいですか?
A.
家計が急変した場合は、次のような制度があります。
給付 (2014年度予定)
名称
Step
2
奨学金の申請を決めた人は、『奨
学 金 情 報 Challenge 』 の 内 容 に
緊急奨学金
従って、必要な書類を準備しましょう。準備
にはご家族の協力が不可欠です。事前に十分
相談し、早めの着手を心掛けましょう。
外国人留学生
緊急奨学金
概要
募集時期
奨学金額
採用人数
主たる家計支持者の死亡・失職・疾病など、または火災風水害な
どによって1年以内に家計急変が認められる学生(日本学生支援
機構奨学金の推薦を受けた者、受給中の者に限る)が対象です。
7月
12月
年額
40万円
40名程度
7月
12月
年額
40万円
40名程度
正規課程に在学する外国人留学生が対象です。家計支持者の死
亡・失職・疾病など、または火災風水害などによって家計急変が
認められる学生の救済を目的としています。
大学生協(全国大学生活協同組合連合会会員生協)の組合員の学部生、大学院生で、在学中に扶養者(主
Step
3
勉学援助制度
夏にも補助的に学部学生のみ奨学金登録手続
期間がありますが、大部分の奨学金は春に行
われる選考により決定します。
「春の登録」は
学内奨学金・学外奨学金いずれにも必要な手
続きです。
03-3207-8613(直通)
貸与
名称
区分
対象者
採用時期
奨学金額
貸与開始期
年間を通じて随 第一種・第二 家 計 急 変 の
無利子
第一種奨学金
(緊急採用)
急に奨学金が必要になったと認め 時(ただし、申請の 種奨学金に準 事 由 が 発 生
られ、家計急変の事由が発生して 時期により、翌年度 ずる。詳しく し た 月 以 降
日本学生支援機構
有利子 から1年以内である者。かつ、標 の採用になる場合 は左表(P.2) で 申 込 者 が
第二種奨学金
(応急採用)
があります)
準修業年限内で卒業できる者。
の通り
希望する月
日本学生支援機構
災害などにより家計が急変し、緊
Waseda-net ポータルを利用した
利用ください。また、申請フォーム入
奨学金の申請について
力後、
送信される
「申請内容確認メール」
2014年度奨学金登録より、奨学金
を印刷の上、その他の奨学金登録書類
と併せて奨学課に提出してください。
録 票(D)) は 全 員、Waseda-net ポ
〈注意事項〉申請フォームの入力のみでは奨学金
給する奨学金
(日本学生支援機構など)
ータルの申請フォームによる申請を行
を除き、毎年「奨学金登録」を行うこ
う必要があります。マークシートは使
とが必要です。
用できませんので、ご注意ください。
採用までのスケジュール
詳しくは、学部・研究科事務所にて
Waseda-net ポ ー タ ル に ロ グ イ ン
奨学課Webサイトをご確認ください。
配布中のガイドブック・2014年度版
後、左側メニューにある「システム・
http://www.waseda.jp/syogakukin/
『奨学金情報 Challenge』をご覧くだ
サービス」⇒「申請フォーム入力」⇒「奨
▲
登録票(B)について(大学院生は登
奨学金を申請するには、継続して支
▲
奨学金登録について
http://www.wcoop.ne.jp/「お問い合わせ」よりメール、または
▲
奨 学 課からのお 知らせ
度です。援助金は10 ∼ 20万円で一括給付され、返済の必要はありません(同一家族からの応募は1名
限り)。詳細は早稲田大学生協までご相談ください。
奨学金を申請するに当たって最も
大切なのが
「春の登録」
手続きです。
たる家計支持者)が死亡したため、学業を続ける上で、経済的に著しく困っている学生を援助する制
さい
学金登録票B【学部在学生】
」
(大学院生
(大学院版は2月上旬に配付予定)。
)からご
は「奨学金登録票D【大学院】」
派 遣 留 学に伴う
奨 学 金について
登録を受け付けることができません!
2014年度奨学金登録から
問い合わせ先:学生部奨学課
syogakukin@list.waseda.jp
03-3203-9701
早稲田大学には海外留学を経済的に支援する奨学金制度があることをご存じでし
たか? ここでは、留学センターが取り扱う「派遣留学に伴う奨学金」の一部をご
紹介します。
・WSCメンバーズ基金グローバル人材育成奨学金
・早稲田大学学生交流奨学金 ・交換留学奨学金
留学センターが設置している派遣留学プログラム(ダブ
・Waseda-US 奨学金(早稲田大学創立125周年記念)
ルディグリーおよび長期交換留学プログラム)を通じて
・校友会海外留学派遣奨学金
海外の大学に派遣される早稲田大学学部正規学生のう
・新井孝晋海外留学奨学基金
ち、特に成績優秀な者が選考対象者となります。2014年
・日本学生支援機構(JASSO)による
から開始される新しい奨学金です。
海外留学支援制度(短期派遣)奨学金、
支給額:年額100万円 採用者数:10名
第二種奨学金(短期留学)※貸与型
・日本政府・外国政府・財団等による海外留学派遣制度
など
問い合わせ先
留学センター
out-scholarship@list.waseda.jp
03-3203-6427
3