平成25年10月号 Ⅴol.347 三重県中小企業家同友会 ≪平成25年度 テーマ≫ 『値上げできる会社になろう!』∼戦略的経営で、企業の自立化を図ろう∼ 広報責任者/水谷彰宏 発行/三重県中小企業家同友会 〒510−0066 四日市市南浜田町2−14水谷ビル3F TEL 059(351)3310 FAX 059(351)9362 HP http://www.mie.doyu.jp/ E-mail mie-doyu@eos.ocn.ne.jp 三重同友会設立30周年記念行事 ドイツ・オーストリア視察研修 三重県中小企業家同友会が30周年を迎える中、 30周年記念事業の一環として行なわれた約10年 ぶりの海外視察研修も、当初の計画通り無事に終了 することができました。 今回の視察訪問は、経済のグローバル化や国内市 場の成熟化など国内外の展開を問わず、企業の戦略 性が求められる時代になる中で、日本人に近い気質 を持つといわれるドイツ・オーストリアの中小企業 を訪問し、①ものづくりをはじめ様々な業種の中小 企業を訪問し、企業としてのスタンスや付加価値の つくり方・海外展開を含めた販売戦略について学ぶ。 ②現地の歴史や文化に触れて感性を磨くとともに、 海外から見た日本の魅力や立ち位置を考える。とい う2点を目的とした研修でした。 〔訪問先企業〕 ◎ドイツ(フランクフルト) (1)FR.W.MUELLER(建設) (2)TRAPP(リサイクル) (3)KLASSIKSTADT(自動車) (4)PARADIESCHEN (ビオ/有機栽培農業及び販売) ◎オーストリア(ウィーン近郊) (5)GEGENBAUER(酢の製造) (6)CAFE LANDTMANN(サービス) (7)MUEHLBAUER(帽子製造) (8)LOBMEYR(ガラス加工品の製造) (9)JAROSINSKY&VAUGOIN(銀製品の製造) (10)STAUD(ジャムの製造) (11)WIENINGER(ワイナリー) (12)WALKING CHAIR(デザイン設計・製造) 【 Contents】 現地訪問中は天候にも恵まれ、ドイツ・フランク 2.海外視察 研修報告 ・経営労務 委員会セミナー報告 3.全国行事 参加報告 4.各支部例会報告(桑名支部・北勢支部) 5.各支部例会報告(中勢支部・南勢支部) 6.中小企業 基盤整備機構NEWS 7.11月行 事のご案内 ・新入会委員の紹介 6.理事会報 告 フルトで4社、オールトリア・ウィーンで8社の合 計12社を訪問し、それぞれの企業では社長自ら、 自社の歴史や企業(経営者)としてのこだわり・特 徴についてお話しいただき、また建設現場をはじめ 作業場(工場)や販売店などを見学させていただき ました。これらはまさに現地でしか得ることのでき ない大変価値のある貴重な体験と情報であり、多く の学びと気づきがありました。 ⇒研修報告は2ページ目へ 1 ★参加者レポートより ◆各委員会セミナー報告 平成25年9月5日より9月12日までの8日間 でドイツ・オーストリアにて12社の企業視察をさ せて頂きました(ドイツ:4社、オーストリア8社)。 ドイツではFR.W.MUE LLER社(建設)・KLAS SIKSTADT(自動車)で の印象が強く残りまし た。FR.W.MUELLER 社 では既存ビルの改修工 事現場を視察させて頂 きました。ヨーロパで は歴史のある街並み(建造物)をそのまま残すため に既存の建材等を生かしつつ施工しなければならな いといった制約も多く日本国内で建築する場合より コスト高になるといった特有の悩みもあるそうです。 また、日本と同様に人材確保については競争が激し いため継続した雇用が必要であるともおっしゃって いました。民間工事における入札案件は最低価格で あれば落札できるわけではなく技術力・提案内容が 重視されFR.W.MUELLER 社はそのなかで勝ち残ってい る競争力がある企業だと感じました。 KLASSIKSTADT(自動車)では富裕層に特化したク ラッシクカーの保管・管理を生業としそこに付随す る整備工場の賃貸・レストラン経営を行っていまし た。顧客の選別という差別化を図るとともにそこを 訪れる富裕層を満足させられる環境の整備を行うこ とでより多くの顧客獲得に繋がっていると感じまし た。競争が激化することにより価格偏重型経営を選 択しがちではありますが、顧客の分析(選別)に基 づいた経営の必要性を強く感じました。 今回視察させて頂いた他の企業にも共通して言える ことは、経営者がしっかりとした理念を持ち経営に 委員会 経営労務委員会 日 程 8月29日(木)15:00∼18:00 9月 2日(月)15:00∼18:00 会 場 事務局4F会議室 テーマ 就業規則・服務規程を机の中にしまっていませんか? ∼大切な社員を自社に合った規則で守ろう!∼ 講 村土 香生里氏 オフィスむらつち 師 代表者 今回のセミナーは全2回 のセミナーを2日にわたり 行ないました。1日目は、就 業規則を作らないといけな いのはなぜか。就業規則・ 服務規程の押さえておかな ければいけない点や法改正 により変更しなければなら ない注意点を中心に講義し ていただきました。2日目 は、1日目で質問をいただ ( 村 土 香 生 里 氏) いた労使協定や否定型的変 形労働時間制について説明がありました。各自持っ てきていただいた就業規則から、個人的なアドバイ スもいただきました。 また、受講者の中から事例に応じたたくさんの質 問が出されました。就業規則だけでなく労務問題全 体の質問までアドバイスいただきました。問題が起 こってしまってから対処しようとすると、精神的に も体力的にもきつくなります。常に最悪の事態を考 え想定し、こまめに変更して行くことをすすめられ ました。 そのためにも従 業員の過半数の信 認が必要となる代 表社員については、 会社に常駐してい る方を選ぶ方が良 いとのことです。 基本的に就業規則 は・服務規程については、辞めて行く人に対して作っ 取り組んでいることと、現状に甘んじるのではなく ておくと考えた方がよい。特に法律で多くを縛られ 一歩先を見据えいかに顧客に付加価値を提供できる る就業規則とは違い、服務規程については、企業側 のかということを常に考えているということでした。 がある程度自由度の高い文言を入れることができる また、自社にとって誰が顧客となるのかといった分 ため、考えられる事を記載しておいた方がよいと村 析をすることも忘れてはいけないことを再認識させ られました。今回の企業視察に参加させて頂き、多 土講師からご指導いただきました。 くの経営者の方から話を聞くことができ強い刺激を 企業にとっては大変必須の講座。受けて終わるので 受けることができたことと同時に自分自身が周りに はなく、この経験をいかして邁進して行きたいと思 対しても刺激を与えていきたいと感じました。 います。 桑名支部 (株)宮崎工務店 宮崎聡 千巻印刷産業(株) 塚本誠 2 全 国 行 事 参 加 報 告 行事名 第45回定時総会in宮崎 日 時 7月11日(木)13:00開会∼ 12日(金)12:10閉会 会 場 シーガイアコンベンションセンター 熱い全国の仲間と交流ができましたこと、そして 忙しい中、快く全国総会の参加を許してくれた会社 の仲間に感謝です。また今回お世話になりました中 同協の皆様、宮崎同友会の皆様、素晴らしい総会を 開催していただきありがとうございました。 北勢支部 (有)大明電気 伊藤太一 先日行われました宮崎での全国総会に参加させて いただきました。 初めて参加させていただきましたが想像以上に素晴 らしかったです。 熱気に溢れているというか本気さが伝わってくると いうか参加してみないとこの感動はわからないと思 います。 特に良かったのは本気の分科会でした。私は第6 分科会に参加させていただき新潟の代表理事の吉田 工業さんの報告を勉強させていただきました。テー マは「家族経営の社風を社員とともに承継!」でし た。吉田工業さんは新潟県燕三条にて集塵機などの 制作をされている会社です。報告いただきました吉 田社長は多くの知人から「仏さま」と呼ばれるほど のやさしい方だそうです。また社員は一切怒らず、 信じて任せる、その中で社員自身が自信をもつよう になり成長していくそうです。あとを継がれる息子 さんの智さんも父親同様素晴らしい人格者です。熱 いエネルギーを社業にそそぎ、営業戦略にITを導入 し日本全国はもちろん中国にまで進出されています。 グループ討論も熱気むんむんで行われました。各 県の同友会仲間との討論は非常に勉強になります。 グループ長は愛知の30代女性経営者のかたでした が討論のすすめかたが洗練されていて感心しちゃい ましたが、あとで聞きましたらまだ同友会歴は2∼ 3年ほどだそうです。さすが同友会活動の主軸、愛 知県は違うなーとおもいました。私も発表者をさせ ていただきました。みなさんの意見を聞きメモを取 り、どのように発表するか考えながらのバズセッショ ンでしたので緊張しまくりです。固くなりうまく発 表できませんでしたが、参加者みなさまの暖かい拍 手をいただくこともでき幸せでした。初めて知りま したがグループ討論のことを「バズセッション」と よんでいるのは三重県だけだそうです。後でおもっ たんですけど発表時も「バズのまとめをさせていた だきます」と話したらみなさんが「なんのことだ?」 というような顔をしていました。他県では「成長対 話」とよんでいるところもありましたよ。呼び方一 つでもいろいろ工夫されているんですね。 3 行事名 第41回青年経営者全国交流会in東京 日 時 9月12日(木)13:00開会∼ 13日(金)12:15閉会 会 場 京王プラザホテル 青年経営者全 国交流会に出席 してきました。 今年は開催地が 東京という事も あり、約160 0名の青年経営 者達が集まり、 東京オリンピッ ク開催の決定の 話題もあり、と にかく活気に満ちた雰囲気で、その空気に触れるだ けでもモチベーションは高まります。 第10分科会、オネストン代表 鈴木氏、『顧客の 「つぶやき」からはじまる価値の創造』 時代にあった付加価値を提供する為に、CSアンケー ト、自社の客観的分析を実践し、そこで得た情報の 共有化といったコミュニケーションの重要性。顧客 創造し続けなければ減少の一途をたどり、商品のコ モディティ化は避けられない。会社にもダーウィン の進化論は当てはまり、変化、進化に対応出来なけ れば淘汰されてしまう。提供すべき価値を、提供で きる社内の体制をいかに整えて行くか。今、自身の 課題の一つである組織づくりの直接的なヒントも得 る事ができました。 記念公演では、マザー ハウス代表 山口氏の公 演。同年代の女性起業 家、自分とは、全く違 う世界ですが、モノづ くりに対する純粋な情 熱には感動しました。 『自分の仕事を主観的 に捉える。』大きな決 定を下す時は特に主観 的思考が重要になって くるのではないでしょ うか? 来年は、奈良県での 開催になります。三重 からの参加者が増えると良いなと個人的には思います。 中勢支部 (株)ヒラマツ 平松洋一郎 公共工事が年々減少し、建機レンタル市場が縮小 している中で海外進出、M&Aなど積極的に経営革 新されている松岡氏に感銘を受け、たくさんの勇気 をもらいました。松岡さん、有意義な発表有難うご ざいました。事前に松岡さんが作成されたパワーポ イントの資料を全く見れなかったのが少し心残りで す。 井上税理士事務所所長 井上五郎 桑名支部 日 時 9月4日(水)18:45∼21:00 会 場 桑名市中央公民館 テーマ 報告者 松岡流経営戦略 ∼時流にのった経営∼ 松岡賢氏 マツオカ建機(株) 専務取締役 桑名支部9月例会は、マツ オカ建機(株) 専務取締役 松岡賢氏にご報告いただき ました。 ①建機レンタル市場の現状に ついて 建設機械レンタル業界は、 大別すると日本全国に拠点を かまえる大手の広域レンタル 会社と当社のような地域で店 舗を構える地場系レンタル会 (松岡賢氏) 社の2種類に大別できる。公 共工事の大幅削減により、市場は年々縮小しており、 広域レンタル会社と地場系レンタル会社は低価格の 受注競争で長年しのぎを削っている。機械を遊ばせ ておいても仕方ないので、低価格でもやむを得ず受 注してしまい、両者とも経営は非常に厳しい。 ②外国人雇用について 当社はとび職に中国人を雇用しているが、上手く いっている。日本人の名前を付けているので、現場 では中国人と気付かれていないかもしれない。高コ ストの日本人と低コストの中国人を組み合わせるこ とで、足場の仕事は黒字化出来ている。 ③海外事業 国内の市場は年々縮小しており、当社で働いてと び職の仕事を覚えた中国人が帰国したので、彼らを 雇用する形で海外進出してみた。当社の中国人は、 現地で採用し適性を判断した後、日本に寄越してい るためトラブルがないのである。 中国の税制は、法人で仕事を受注すると納税になっ てしまうため、中国人は個人で受注して税金の申告 をしていない。税制がいいかげんな国である。 当社の海外事業は、営業活動のキャッシュフローは 充足しているが、まだ初期投資額の回収には至って いない。初期投資の回収が今後の課題である。 ④M&A 建設機械の物流会社をM&Aした。物流部門の赤 字が長年の懸案事項だったが、M&Aで改善された。 4 北勢支部 日 時 9月26日(木)18:45∼21:00 会 場 プラトンホテル四日市 基本に戻って・・・経営の定義を学ぶ テーマ 報告者 ∼理念・指針・計画の重要性を再認識しよう∼ 石川 裕史氏 石川会計事務所・(有)IMC経営センター 所長 経営理念、経営方針、経営 計画の重要性を認識しようと のサブタイトルが付いた今回 の講演はベテランの経営者の 方も経験の浅い経営者にもきっ と足元を見るきっかけになっ たと思います。 今回の講演でまず印象に残っ たのは、「人生はWANTか ら始まる、MUSTでは楽し くない。経営も同じです」 ( 石 川 裕 史 氏 ) という楽しむ姿勢が大切だと いう言葉です。そのWANTの精神で3つのWから 掘り下げていく、誰のために・・何のために・・な ぜ・・と繰り返し自問すると経営理念が見えてくる。 石川先生が30年の経験の中から培った言葉だけに 非常に深く、誰もが忘れかけていた思いに気付かされ たのではないでしょうか。 自分がどうなりたいか?なりたい自分を目標に期 限を切って紙に書くと経営計画となり、これを実現す るために施す具体策が経営戦略になり、これを行うと ぶれない経営が出来る。 いずれにしても試行錯誤の 繰り返しですが、企業と経営の定義にもあるように計 画的・継続的に事業を遂行していくことの大切さを再 確認しました。 経営にゴールはないと言いますが、苦しい時には 今頑張らないでいつ頑張る と今回の石川先生のご講 演の言葉を思い出し行動したいと思います。 東海衣料(株) 近藤大輔 中勢・南 勢支部 日 時 9月27日(金)18:45∼21:00 会 場 松阪フレックスホテル テーマ 社員と共に活力ある企業経営と地域の活性化 ∼気づきから始まる経営改革!まずは社長から∼ 講 藤原義春氏 (株)藤原電子工業 師 会 南東ブロック ブロック長であられる (株) 藤原電子工業 代表取締役社長 藤原義春氏の講演 をお聞きした。 藤原電子工業は、以前中同協の異業種交流会で会 社訪問したことや全国大会で社長に数度お目にかかっ ていることもあり、そこそこ存じあげています。講 演自体言う事はありませんが少し気になった事を書 いてみます。 ・講演の事前打ち合わせは十分なされているか? 現在中勢・南勢支部とも若い経営者が多く参画し ています。講演は過去の成功体験による現在の様子、 その結果としての今の売り上げ利益、今後向かう方 向とその理由等が必要で、若い経営者には特に今後 向かう方向とその理由が聞きたかったところだと思 います。その点の事前打ち合わせが十分なされてい るのか?藤原社長がたまたま三重県大紀町のご出身 と言う事で、うち合わせが疎かになってないか気に なるところです。 ・レジュメは十分チェックされているか? 今回のレジュメ中の謝辞が前任の支部長名が記載 されており、安易に前回のレジュメをコピーし演題 と報告者のみを変更したような印象を受けます。東 京オリンピック招致で使われた『おもてなし』や他 人への心配りはどこに行ったのでしょうか?特に名 前を間違えるという大変な失礼を、十分認識し、そ の様な観点でレジュメをチェックすべきではないで しょうか? ・今回の報告は誰が適任なのでしょうか? 同友会の暗黙知の一つに同友会の仕事を頼まれた ら断らない、と言う事があります。事務局よりの依 頼に二つ返事で引き受けておりますが、今回の報告 は誰が適任なのでしょうか? 久しぶりに例会に参加したから報告と言う安易な 人選のようにも思えます。中勢・南勢支部の出席者 を見れば若い経営者が多く、例会はその人達の大切 な学びの場でもあり、3年先5年先をにらんだ人選 が必要なのではないでしょうか? 以上少し厳しい報告になりましたが、最近『言う べき事を言わない。』『するべきことをしない。』 その上に『言ってはいけないことを言う。』『して はいけないことをする。』人が多いように思います。 今こそ『言うべきことを言う。』『するべきことを する。』を実践することが肝要と考えての問題提起 と致しました。 橋本電子工業(株) 橋本正敏 代表取締役 (株)藤原電子工業 藤原義春氏よりご講演を いただきました。藤原氏 は38才で各種電子部品 を繋ぐ配線をプリントし た基盤を打ち抜き加工す る仕事で独立されてから 大手企業の下請けとして 年々コストカットを迫ら れていた。睡眠時間は3 ∼4時間というきびしい 労働条件で働く中、社員 も安い賃金に見切りをつ け、次々と退社していく。 (藤原義春氏) 「なんとかしなければ」 という思いから試行錯誤し、金型の形状やプレス機 の動作を工夫するという独自のプレス技術を完成さ せ、不良率0.3%以下に抑えることに成功した。 その技術は大手企業に採用され、現在はトヨタ・ベ ンツ等のキーに使うイモビライザーの部品を100 %独占供給するという。藤原氏の描かれていた夢を 見事実現した。 現在は全社員が参加する毎週土曜日の半日勉強会 を通じて、全社員と一緒に経営課題を出し合い、そ の解決に向けて共に新しい事業領域にも積極的に進 出できるだけの力量をつけるべく努力されている。 日常の忙しさにまぎれ、自分の夢や目標を自分に 言い訳する人が大多数だと藤原氏は指摘された。夢 をあきらめず、苦しくても追及していく人にだけ栄 冠はもたらされるのだ!藤原氏がおっしゃられた人 間の最大の弱点“言い訳”“愚痴”“他人の責任” という3つの言葉を頭の片隅に置き、私も頑張らね ばと心に誓った素晴らしい講演でした。ありがとう ございます。 (有)中村石材店 中村幸弘 今回の合同例会は、『社員と共に活力ある企業経 営と地域の活性化』∼気づきから始まる経営改革! まずは社長から∼と題して、大阪府中小企業家同友 5 ∼新コ ーナー∼ 中小企 業基盤整備 機構NEWS 最近「街バル」、「街コン」、「まちゼミ」とい 診断・サポート事業は中心市街地の商業活性化と う言葉を聞いたことはありませんか。街バルとは、 協議会活動に関する取り組みを支援するもので、個 街に密着した大規模なはしご酒イベント、街コンと 別事業実施のための研修会・勉強会等を行うセミナー は街ぐるみで行う大型の合コンイベント、そしてま 型事業と、個別事業の実効性を高めるために、複数 ちゼミとは、岡崎市で始まった商店街の店主が講師 の専門家によるプロジェクトチームを編成し、調査・ となり、専門的な知識や技術を顧客に伝える少人数 分析に基づく助言・診断・課題整理を行うプロジェ のゼミナールのことです。いずれも商店街に賑わい クト型事業に大別できます。 を取り戻すための商店街による活動で、全国各地で 取り組まれています。 90年代、地方都市の中心市街地の顔である商店 街は、空き店舗が増えシャッター通りと揶揄される ほど疲弊してしまいました。住宅や商業の減少だけ ではなく、病院・学校などの公共施設も拡散し中心 市街地の空洞化が進んでいます。一方今後の人口減 少と高齢化社会の到来に対処するためにも、コンパ クトな街づくりが求められています。 このため国は平成18年に商業、住宅、公共施設 などの都市機能を中心市街地に集中させる目的で改 (セミナー型サポート事業) 正中心市街地活性化法を施行しました。具体的には、 アドバイザー派遣事業は協議会または商店街が抱 市町村が、通行量の増大や空き店舗数の削減など、 えている課題解決のためアドバイザーを派遣する事 数値目標を明らかにした中心市街地の活性化のため 業です。協議会向けは103名、商店街向けは22 の基本計画を策定し、この計画を国が認定した場合 1名の登録アドバイザーの中から派遣します。 に補助金などの支援が受けられることになりました。 冒頭の商店街イベントの他にも、「一店逸品」、 国による“選択と集中”。やる気のある地域を重点 「100円商店街」などいろいろな取り組みがあり 的に支援して成果を上げようとするものです。 ますが、自身の街や商店街では新規に導入する際は また、基本計画の実効性を高めるため、商工会議 不安がつきものです。しかしアドバイザーの中には 所、民間企業、交通事業者、商業者、住民などの多 それぞれの取り組みの発案者、提唱者も含まれてい 様な民間主体が参画する中心市街地活性化協議会を ますので実践的なアドバイスを受けることが可能で 併せて設置し、自治体と連携して街づくりを行うこ す。 とも特徴になっています。 支援の詳細はホームページをご覧ください。 中部圏では、岐阜市が平成18年5月に基本計画 http://www.smrj.go.jp/chubu/area/index.html が国から認定を受けたのを皮切りに、豊田市、中津 お問い合わせは、 中小機構中部(地域振興課) Tel 052-205-6853 川市など合計9地域が認定されています。 さて、中小機構では街づくり支援策として「診断・ サポート事業」と「アドバイザー派遣事業」のメニュー があります。 6 第21回経営研究集会&第3回統一例会in北勢のご案内 「戦略的経営の実践」∼変革と成長をつづける企業へ∼ 主管:北勢支部 日 時:11月18日(月) 記念講演 13:30∼20:00 「くまモンから学ぶ営業戦略」 講師 佐伯和典氏 熊本県東京事務所 所長 (受付:12:00∼) 会 場:プラトンホテル四日市 四日市西新地7−3 TEL:059−352−0300 参加費:分科会・記念講演 無料 懇親会 6,000円 締 切:11月11日(月) 分 科 会 【第1分科会】 本業プラスαの発想で道を切り拓く ∼IT技術を活用し、 新たな価値と顧客を創造∼ 川崎潤也氏 オーケーズデリカ(株)代表取締役 杉本香織氏 オーケーズデリカ(株)専務取締役 【第2分科会】 たった8%の中の競争 ∼顧客目線の商品開発と兄弟継承∼ 濵口清氏 松屋製菓(株)代表取締役 *10月新入会員のご紹介(敬称略) 各委員会セミナーのご案内 ≪経営労務委員会≫ 名 経営指針確立セミナー 日 時 い と う てるあき 前 伊藤 輝明 10月31日(木)14:00∼17:00 企業名 (株)ミルア 11月14日(木)14:00∼17:00 役 職 取締役 住 所 11月28日(木)14:00∼17:00 12月 会 場 【第3分科会】 電気工事業界は、Facility-councilを目指す!! ∼難局を乗り越えるための、 業界を巻き込む企業づくりとは∼ 川合淳氏 富士電設(株)代表取締役 【第4分科会】 いかに好きになってもらい、 いかに惚れさせるか ∼101点を目指した取り組み∼ 佐野明郎氏 (株)佐野鉄工代 表取締役 5日(木)15:00∼17:00 同友会事務局4F会議室 参加費 20,000円(全4回分) 準備物 過去3年間の損益決算書、貸借対照表、減価 支 部 桑名支部 紹介者 川添浩史 〒511-0836 桑名市江場558 TEL (0594)22-5535 FAX 建材販売・取付工事、アルミサッシ販売 ・取付業務 業 種 う え だ じゅんいちろう ≪経営者共育委員会≫ 名 前 上田 淳一郎 伊藤塾 『財産継承と事業継承』基礎講座 企業名 菱江ロジスティック(株) 日 各回 償却明細書、計算機、ノート、筆記用具 会 時 場 参加費 18:00∼20:00 10月24日(木) 11月28日(木) 12月26日(木) 1月23日(木) 2月27日(木) 3月27日(木) 4月24日(木) 5月22日(木) 役 職 常務取締役 住 所 部 紹介者 北勢支部 門井恵介 FAX 346-7510 業 一般貨物自動車運送業、貨物運送取扱事業、 種 倉庫業、物流コンサルティング、構内作業、 人材派遣業、輸出入業務 ひろかた たかし 名 前 廣方 貴 同友会事務局4F会議室 15,000円(後期分一括) ※上記セミナーについて、詳細は事務局(059 −351−3310までお問い合わせください。 支 〒510-0886 四日市市日永東2-4-16 TEL (059)346-1363 5,000円(各回参加) ※後期12月∼5月 22-6678 支 部 北勢支部 紹介者 大嶋健吾 企業名 (有)オケヨシ住設 ●最新支部別会員数 桑名支部 92名 北勢支部 218名 中勢支部 80名 伊賀支部 14名 南勢支部 42名 尾鷲グループ 6名 合計 452名(25.9/19現在) 役 職 代表取締役 住 所 〒510-0045 四日市市蔵町7-5 TEL (059)353-5526 業 7 種 住宅設備修理・販売 FAX 353-5527 第 6 回 理 事 会 報 告 1、各種報告事項 ついて確認しました。 開催日時 平成25年11月18日(月) ①中同協常任幹事会&組織問題・広報情報化交流 13:30∼20:00 会の報告について、成川事務局長より報告され 会 場 プラトンホテル四日市 ました。 参 加 費 無料(懇親会 6,000円) ②中同協社員教育委員会の報告について、成川事 内 容 分科会+記念講演+懇親会 務局長より報告されました。 ※キャラバン隊による研究集会のPRにあたり、 ③中同協企業連携推進連絡会の報告について、佐 各支部10月例会でPR時間の調整を図るこ 野共同事業創造委員長より報告されました。 ととしました。 ※異業界全国連携イベント「オールジャパンプ ※当日のグループ討論でのグループ長について ロジェクト2014」を全国同友会として後 各支部への選出依頼と合わせて、各支部より 援していくことが決定されました。 1名受付協力の依頼があり、支部より選出す ④青年経営者全国交流会の報告について、金澤事 ることとしました。 務局員より報告されました。 ⑤ドイツ・オーストリア視察研修の報告について、 成川事務局長と服部代表理事・西村30周年実 4、委員会の報告 1)総務委員会から水谷委員長より以下の内容が 行委員長及び参加された理事より報告されまし 報告され、承認されました。 た。 ・8月度月次決算報告については、別紙内容を ※マーケティングがしっかりと行われており、 確認しました。 戦略性の高さが伺えた。また規模を追わず計 ・第2回理事幹事研修会について、開催概要を 画経営よりも理念経営によって歴史が積み重 承認しました。 ねられていた。 ※第1回理事幹事研修参加者及び次年度理事 ※また日本企業と同じく、人材の確保や後継者 幹事予定者も参加対象として、各支部で早 問題で悩み(課題)をもっているという共通 めにアナウンスを行なうこととしました。 点も伺えた。 ・第21回経営研究集会への来賓招待者につい ⑥経営労務相談セミナーの報告について、別紙内 て、別紙内容を確認しました。 容が金澤事務局員より報告されました。 2)増強委員会から成川事務局長より別紙内容が 報告提案され、承認されました。 2、正副代表理事会議の報告について、平松 3)ITNet研究委員会から廣田事務局員より 副代表理事より以下の通り報告されまし 別紙内容が報告され、承認されました。 た。 4)共同事業創造委員会から佐野委員長より別紙 <前期の活動を振り返っての総括と今後の課題> 内容が報告提案され、承認されました。 ・アベノミクスによる効果は土木・建築について 5)人財委員会から成川事務局長より別紙内容が はオリンピック開催やリニアの整備、復興事業 報告提案され、承認されました。 などで増えてくると思われる。また自動車・半 6)企業力向上委員会から金澤事務局員より口頭 導体などの製造も動きが出始めている。 にて報告提案があり、承認されました。 ・これにより企業は人材確保の面では、すでに人 ・新日本有限責任監査法人と連携した三重県の 手不足の傾向にあり、採用が難しい状況になっ 東京営業所「三重テラス」での企業マッチン ている。 グ企画については、委員会内で会員へのメリッ ・一方で石油化学製品の基礎素材は製造拠点の現 ト面を精査し明確にした上で、取り組んでい 地化が進んでおり国内では減産傾向にある。人 くこととしました。 口自体の減少もあり、食品サービスの分野と合 わせて、今後どのように拡大していくかが大き 5、入退会者及び会員変更の承認・前回理事 な課題である。 会以降の活動報告について承認しました。 ・同友会の活動については、グループ会活動が各 支部で展開され、経営を語る活動が活発に行わ 6、その他 ・三重県子ども局より11月の児童虐待防止月間 れているが、例会への参加向上には繋がってい についてのPRと児童虐待防止に対する一言コ ない。例会自体の意義と位置づけを改めて見直 メントの募集について協力依頼があり、各支部 す必要があるのではないか。 の10月例会で時間を調整し、協力することを 申し合わせました。 3、30周年実行委員会の報告について、西 ・新e.doyuの重大な欠陥と旧e.doyu再稼動につい 村実行委員長より報告提案され、承認さ て、これまでの経緯について金澤事務局員より れました。 説明がありました。また今後の案内システムの ・第2回全支部統一例会in南勢の決算報告につ 方向性を協議し、メール案内化を進めることを いては、確認しました。 申し合わせ、シンプルで簡単なものの独自開発 ・第3回全支部統一例会in北勢(第21回経営 も検討していくこととしました。 研究集会)について、開催概要及び準備設営に 8
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