見落としがちだけど役立ちそうなちょっと気になるニュースや、話題の本をピック・アップ 動物の痛みの程度を判定する基準づくり、 始まる 東京都、音声会話で 子どもの病気などに関する知識が 得られるサイトを開設 東京都は、子どもの病気への対処法や子育ての ノウハウを支援するためのホームページ「東京都 こども医療ガイド」を昨年10月に開設しました。 同サイトは、専用の無料ソフトをダウンロードす るだけで、動画キャラクターと音声会話しながら、 病気や日常のケア、医療機関などに関する知識が 得られるのが特徴です。 サイト開設の背景には、少子化や核家族化が進 む中、育児や子どもの病気に関する知識が親子間 で伝わりにくくなっていることがあるようです。 24時間いつでも利用できる情報提供によって、 病院に駆け込む前に適切に対処してもらうことが 同サイトの目的だといいます。 東京都こども医療ガイド http://www.guide.metro.tokyo.jp 動物病院でペットのイヌやネコのケガ・病気を治療す る際、術後の痛みのケアが不十分なことが多く、ペット が縫い合わせた傷口を噛み切ったり、ストレスで胃腸障 害を起こすこともまれではありません。ところが、動物 の痛みを判断することはなかなか困難で、動物愛護の観 点からも問題となっていました。 そこで、獣医師らでつくる動物臨床医学会は「動物のい たみ研究会」 (委員長:竹内 啓・東京大学名誉教授)を発 足、去る11月に大阪で行われた第24回動物臨床医学会 でシンポジウムを開きました。 研究会は、「食欲低下」や「攻撃的な行動をする」などの しぐさをもとに痛みの評価ガイドラインを作成するとと もに、動物鎮痛薬を適切に使用するための基準づくりを 進め、来年度に公表する予定です。 分子生物学が解き明かす、 睡眠の驚くべきしくみ 私たちの身体に「生物時計」が備 わっていることはよく知られてい ます。この生物時計を制御してい るのは、わずか1万個の神経細胞だ といいます。では、どのようにし てその細胞は 24時間 がわかるの 「時間の分子生物学 でしょうか? 時計と睡眠の遺伝子」 本書は、生物時計や睡眠のしく 粂 和彦著 みについて、遺伝子レベルでの最 講談社現代新書/¥700(税別) 新の知見を交えながら解き明かしていきます。著者は熊 本大学発生医学研究センターの粂 和彦助教授。不眠症の ショウジョウバエの話あり、なぜ夢を見るのかという疑 問に対する回答あり、知的好奇心を刺激してくれること うけあいです。 くめ 「Pallette Vol.40」2004年 1月20日発行 CZA7903L 01 (4836)KK
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