2 0 1 6 年 1 1 月 ( 第 3 1 号 ) NPO 法人こんぶくろ池自然の森 こんぶくろ池通信 Tel & Fax: 04-7132-8800 Email: info@konbukuroike.com URL: http://www.konbukuroike.com こんぶくろ池公園の散策を楽しみに来られる方、四季の 植物を愛でに来られる方、柏の葉地区のウォーキングの コースの一部として、こんぶくろ池公園に立ち寄ってくだ さった歩こう会の方々などから、公園の記念となる絵葉書 を希望されることが幾度かありました。 そこでこれまで金子明美さんが撮りためてこられた植物 の写真を中心に、10 枚の絵葉書セットを作成しました。 NPO の活動資金として、500 円の寄付をいただけた方へ のお礼に差し上げます。人気があるようであれば第二弾も 検討したいと思います。 今後の主な予定 ネイチャーキッズ観察会 11 月 13 日(日) 10:00∼12:00 場所:管理棟前 市民活動フェスタ 11 月 23 日(水) 8:00∼16:00 場所:柏駅東口歩行者天国 ウォーキングラリー 11 月 26 日(土) 午前・午後 NPO 忘年会 12 月下旬 11 月の活動予定日 調査活動日 里山活動日 鳥の調査 合同活動日 11 月 6 日(日) 11 月 12 日(土) 11 月 15 日(火) 11 月 20 日(日) 9:00∼15:00 9:00∼12:00 9:00∼12:00. 里山班 9:00∼12:00 調査班 9:00∼15:00 里山活動日 11 月 26 日(土) 9:00∼12:00 2016 年 11 月 10 月の活動報告 23 日(日) 第6回 秋のこんぶくろ池祭り 市川 清 秋雨前線の停滞で、長かった天気の崩れも一段落した 10 月 23 日(日)は、すっきりとし た青空が広がり、『秋のこんぶくろ池祭り』は来園者 53 組-170 名、NPO 会員及び関係のボラ ンティア約 30 名で楽しい(少々大変な)一日を過ごしました。 10 時の開会前の準備中の時点から、待ち切れない 子供さん連れの御家族が、『竹馬』や『ザリガニ釣 り』で、歓声をあげて楽しんでいました。 柏市役所公園緑政課小川課長の挨拶と、NPO こん ぶくろ池の石渡会長の開会宣言の後、子供達は待ち 兼ねたように、係員の指導で『ゴム鉄砲作り』『竹 トンボ作り』『竹笛作り』『杉鉄砲作り』『鳥の巣箱 作り』等々を初めての電動ドリルや、金づちを使っ て、少々おっかなびっくりですが、楽しんでいまし た。 午前中の森の観察会は、親子 30 名ほどを 2 班 (午後は 20 名ほどを 2 班)に分けて森を散策し、 植物の花期はほとんど終わっていましたが、こんぶ くろ池が浅い地下水脈の為に涼しく保たれ、氷河期 の生き残りのズミの話には、親御さんのかみ砕いた 説明に子供達も感心した様子で、1時間ほどの散策 でした。 お昼の食事は、食べきれない程の、おにぎり、焼き芋、トン汁(大鍋 3 杯・200 人分)に皆 さん大変満足された様子でした。2 時過ぎになると、明るい陽射しの中、三々五々帰宅される 皆さんの『有難うございました』の声に一同ほっとした一日でした。 2016 年 11 月 29 日(土) 出張工作教室・竹細工ワークショップ 事務局長 古橋 勲 手賀沼自然ふれあい緑道の指定管理者である光風ガーデン㈱の荒井清児氏より、イベントへの 協力依頼があり、このたび NPO 会員4人(岡本、駒嶺、伯耆田、古橋)で出張工作教室に行っ てきました。 会場は、北千葉導水場ビジターセンターの会議室にて、参加者が 20 名程集まってくれまし た。冒頭、光風ガーデン㈱の荒井氏より挨拶があり、プロジェクターで手賀沼とこんぶくろ池自 然博物公園の地図による位置関係の説明と、NPO こんぶくろ池自然の森の活動について紹介を していただきました。 今回のワークショップ参加者の年代はこれまで実施してきた子供向けの工作教室とは異なり、 50∼60 代の大人の方がほとんどで、事前に用意したものはほとんど完成品に近い素材で、工作 内容も電動ドリルによる簡単な穴あけ作業を想定していたため、大人向けの竹細工・ワーク ショップにはレベルが低すぎるものになるところでした。 念のため、竹の素材から竹トンボを削り出す作業もできる治具・工具も一式会場に持ち込んで いましたので、ノミと木 を使っての羽根の切り出しとナイフを使っての仕上げ削りをしてもら いました。残念ながら、軸作りは必要数の素材を持ち込んでいなかったため、1本だけ見本に作 ることになりました。 初心者が、竹の素材から竹トンボを作るのに、約3時間かかるもので、今回のワークショップ ではさわりの部分だけを 10∼15 分でやってもらう内容になりましたが、ナイフ、ノミ、ヤス リ、ドリル等を持っての作業を楽しんでもらえ、それぞれに My 竹トンボを持って帰ってもらえ たのではと思います。 NPO で実施している竹細工・ワークショップは、基本的には1対1による指導で、幼稚園児 でもできる内容のものが主体でしたが、今回のような大人向けには上級者向けのメニューも用意 する必要があると感じました。岡本、駒嶺、伯耆田各位の協力により、何よりケガも無く無事竹 細工・ワークショップが終了し、光風ガーデンからの指導料が NPO の活動資金に組み入れでき たことを報告いたします。 2016 年 11 月 16 日(日) キノコの観察会 川瀬 美幸 毎年、秋恒例のこんぶくろ池キノコ観察会。講 師はキノコ写真家の大作晃一さん。大作さんはこ の時期日本各地のキノコ撮影旅に出ていますが毎 年こんぶくろ池のためにいったん山から下りてき て講師として参加していただいています。 参加者の中には 2 歳の子どもを抱っこしたお母 さんから、小学生、大学生、女性の参加者も多 く、キノコへの関心が広まりつつあることを実感 しました。 まず初めに大作先生からキノコは菌類の仲間であること、生きている樹木と栄養のやり取りを する菌類、枯れた木や落ち葉を分解する菌類など、菌類の生態についての説明を受けました。そ してキノコ(菌類)と森は実は深く関わっていることを理解して、いざ森の中へ。 ここ数日間はしっかりした雨がなかったせいで少し乾き気味のこんぶくろの森でしたが、子ど もたちの生きもの発見力は素晴らしく、ドングリから生えるほんの 5 ㎜程度のキノコ(ドング リキンカクキン)なども次々に発見し、大作先生も驚いていました。秋になるとキノコがたくさ ん生えるイメージですが実は秋になるとだんだんと発生も少なくなるキノコ。でも終わってみれ ば 24 種類のキノコが記録できました。 今年、毒キノコの本の著書にかかわった大作先生 ですが、今回採集したハタケシメジに似ている美味 しそうなクサウラベニタケ、クリタケに似ている黄 色いニガクリタケなど毒成分のあるキノコの説明も 丁寧にしていただきました。食べられるキノコの同 定は難しい部分もあり、毎年誤食による食中毒が後 をたちません。とはいえ色や形がとりどりで観察す るだけでも十分楽しいキノコ! また来年にはどん なキノコに会えるのかとてもワクワクします。 会員紹介 川瀬 美幸さん 生まれも育ちも、地金堀と大堀川の合流点近くなので源流の 「こんぶくろ池」には特別の思いがあります。こんぶくろ池の過 去・現在・未来までしっかりとみていきたいと思います。 その他、柏市内の湧水調査、水生生物調査に取り組んでみたい と思います。 資格:自然観察指導員、土木施工管理技士、ビオトープ管理士 趣味:生き物探し マイブーム:きのこ、日本酒 好きな食べ物:きのこ、日本酒 2016 年 11 月 こんぶくろ池公園のキノコ・TV 取材撮影と放送状況 八代 英二 10 月 24 日(月)フジテレビの 特ダネ 放送は、小倉 智昭・菊川 玲等の司会で平 幹二郎の 訃報ニュースから始まり、9 時 13 分からレポーターの立川 談笑がプレゼンターとして 野菜不 足・キノコが豊作・野菜高騰 などの社会背景と、毒キノコの被害が岡山県や神戸市等各地で発 生している状況を説明し、「毒キノコを見分けられる?」というテーマで 16 分間程度キノコに纏 わる映像が映りました。その中で「髭を生やしたキノコ研究者が出ている画面」と「きのこ映 像」の殆どはこんぶくろ池公園の森ですが 5 分間程度の映像でした。 この撮影に来たのは、10 月 19 日(水)でした。前日に柏市緑政課からファックスが届いた ものの、取材時間が分からない事から早めに行き巡回を丁寧に行い待機していました。 取材クルーが来たのは午前 11 時 20 分頃でした。ワゴン車から大きな体のレポーターの立川 談笑さん(落語家)とキノコ先生の井口 潔さん(日本菌学会会員ならびに市民団体「菌類懇話 会」顧問)を含め計 6 名の取材撮影クルーが下りてきました。自己紹介する間もなく、ディレ クターから「毒キノコによる事件が発生していることから毒キノコの危険をテーマに撮影に入 りたい」との申し入れがありました。 尚、既に 城県の方で取材は進めてきている様子でもあったことから「何故、こんぶくろ池 なのか」を ねました。すると井口先生が「大作先生から、こんぶくろ池公園を推薦して頂き 又自宅が松戸で近くなので行く機会を待っていた」との事でした。「16 日にキノコ観察会を実 施した情報もあり、キノコが残っているか チョット気がかり!」と一言。 早速、芝生のベンチ休憩場入口にあるキノ コ群を指したところ、レポーターの立川 談笑 さんが派手なリアクションで「オオッ!先生毒 ですか?」と尋ねたが、先生は、ベタッとうつ 伏せ、土を指で除いて何かを探している様子 で、「それはヒロイタケで毒ではないが、美味 しくない」と一言。ヒロイタケ群にカメラマ ンも熱心に撮影する。 リアクションの派手な立川 談笑さんですが、物静かで落語家と思えない紳士でした。「あっ! おいしそうなのを見つけた!」キノコを指し大声をあげながら近づく姿は芸人姿勢なのでしょう! 自然体です。 井口先生は、うつ伏せしながらルーペでキノ コを観察することからイノシシに踏まれた経験 もあったとの笑い話も出ていたが、ドングリの 実の中にキノコを見つけ夢中になって観察し採 取する様子は研究者の姿でした。 「ハイ 本番に入ります」との声で撮影に入る 体制は先生もカメラ慣れしており、チームク ルー全体が一体化して進行。昼食も取らずに 4 時間ぶっ通しの作業でした。 2016 年 11 月 秋のこんぶくろ池祭り アンケート集計 今回のこんぶくろ池祭りでは参加家族にアンケートをお願いし、NPO の主催するイベント等 に対する実態把握を試みてみました。参加家族 54 組中 36 組から回答をいただきました。 質問 1:ご家族の参加者を教えてください。 質問 2:イベント開催を何で知りましたか? 質問 3:こんぶくろ池祭りは何回目の参加ですか? 開催情報の入手先は知人からの口コミが 1/3 を占めている。 リピーターが多いと想定していたが、意 外と初めての参加者が多かったことは、 こんぶくろ池公園を多くの人に知っても らうのに効果があったと判断できる。 質問 4:お住いはどちらですか? 受付名簿では、三井のマンション住民が 54 組中 19 組(35%)参加してくれまし た。 質問 5:こんぶくろ池祭りは満足しましたか? 「非常 に満足 」との声が圧 倒的 で した が、単に「満足」の評価もあり、改善の 余地も残っていると思われる。 2016 年 11 月 質問 7:参加費 300 円/人は? 質問 8:いくらまでなら参加費を払っても良いか? 参加費については、「ちょうど良い」と「安い」の評価で割れているが、「保険代、おにぎ り2個、お茶、焼き芋、豚汁、工作教室代等でいくらまでなら払っても良いか?」との設 問に対しては、半数の人が 500 円までは払っても参加するとの回答が出ています。また質 問 9 において、「今回同様一律の参加費もしくはチケット制のどちらが良いか?」聞いた ところ、1 組を除いて一律の参加費が良いとの結果でした。来年は一律 500 円での検討も 可能。 質問 9:その他参加したことのあるイベント イベント参加はこの祭りが初めての人が 多い 。 これは 子育 て世 代 の参 加 者が 多 く、他のイベントと違って家族で参加で きる内容のためかと思われる。 質問 13:ボランティア活動に参加したいと思いますか? ボランティアへの参加は、体験参加の形 態で拘束力の少ないものであれば集めら れる可能性がある。 2016 年 11 月 質問 14:寄付をしても良いと思いますか? 寄付についての意識は低くないものの、現 実にはなかなか集まらない。 気軽に寄付ができる環境を考える必要があ り、この度作成した絵葉書をうまく利用し たい。 質問 15:回答者の性別 質問 16:回答者の年代 祭りに参加した年代は、子育て世代の 30∼40 代が中心となっており、子供も幼稚園児が主 体となっている。 今後のイベントの内容は、これら世代をターゲットにした工夫が必要と思われる。 編集後記 23 日の「秋のこんぶくろ池祭り」はみなさんのご協力のもと、怪我もなく無事に終了するこ とがきました。また、毎年のことながら、石渡会長と宗像さんのご家族の方々にもご協力をい ただきまして、誠にありがとうございました。 上記の通り、今年は初めて参加者にアンケートを実施し、非常に興味深い回答を得ることが できました。今後のイベント開催にはこの結果も反映し、より皆さんに楽しんでいただけるよ うにしていきたいと思います。個人的には、子供が楽しんで自由に森の中を散策できるスタン プラリーのような、ゲーム性のある取り組みも面白いのではないかと思っています。 10 月はその他にも調査班の渡来さんによるシダの観察会も初めて行われ、多くのシダ植物が 確認できたようですので、こんぶくろ池公園に生息するシダ植物の調査結果なども楽しみです ね。 大きなイベントもほぼ終わり、残すところ今年もあと 2 ヶ月となりました。先日まで暑いと 思っていたのに、17 時を過ぎると急に真っ暗になって朝晩が冷え込むようになりました。既に 風邪を引かれた方もいると思いますが、体調管理にお気をつけ下さい。(萩原秀夫)
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