Press Release

J.D. パワー アジア・パシフィック報道資料:
インドで自動車の長期耐久性に関する不具合が多数指摘、中でもエンジンと走行性能に関連する不
具合指摘件数が増加
ヒュンダイが3モデルで、ホンダが2モデルでセグメント別ランキングで 1 位
※本報道資料は、日本時間6月 28 日午後1時にシンガポールで発表された資料の翻訳版です
シンガポール: 2012 年6月 28 日-インドで車両の長期耐久性に関する不具合が多数指摘され、特
にエンジンと走行性能に関連する不具合指摘件数が増加したことが、 J.D. パワー アジア・パシ
フィック 2012 年インド自動車耐久品質調査(Vehicle Dependability Study、略称 VDS)によって
明らかになった。
当調査は、新車購入後 30 ヶ月から 42 ヶ月が経過した時点での車の耐久品質について調べるもので
あり、「外装」、「走行性能」、「装備品/コントロール/ディスプレイ」、「オーディオ/エンタ
ーテイメント」、「シート」、「空調」、「内装」、「エンジン」、「トランスミッション」の9
つのカテゴリーに分類される 169 の不具合項目について実際に経験したものをユーザーに指摘して
もらった。
2012 年のインドの自動車耐久品質の不具合指摘件数は平均で 225PP100 で、2011 年の 195PP100 か
ら増加が見られた。VDS スコアは 100 台当たりの不具合指摘件数によって算出され、スコアが低い
ほど耐久品質が高いと判断する(単位は PP100: Problem per 100 vehicles)。
この不具合指摘件数の増加は、主にエンジンと走行性能に起因するところが大きい。これらのカテ
ゴリーは、車両の所有者が指摘した不具合指摘件数の 40 パーセント以上を占めており、昨年と比
べて増加した不具合の上位 10 件中6件がパーツに関連するものである。
J.D. パワー アジア・パシフィック・シンガポールのエグゼクティブ・ディレクターであるモヒ
ト・アロラは「消費者の心に好意的かつ信頼できるという知見を確立するためには、インドのメー
カーは車両の所有者に長期にわたって不具合を経験させないことが必要である。車両の所有期間の
長期化に伴う、所有者が経験する不具合の増加は消費者の信頼を極度に損なうため、自動車メーカ
ーと部品メーカーは迅速に対処する必要がある」と述べている。
本調査では、小型ディーゼルエンジン(1.3L~1.4L)を動力とする車両の割合が昨年から 11 パー
セント増加していることがわかった。小型ディーゼルエンジンの割合増加に伴い、エンジンに関連
する不具合指摘件数も並行して増えている。小型ディーゼルエンジンを搭載する車両の所有者によ
る昨年比で指摘件数が最も増加したエンジン関連の不具合は、燃料の過剰消費とエンジン出力の不
足である。
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「価格を重視するインドの消費者は常に運転費用を抑えること最優先している。車両購入者は、燃
費の良さと燃料費全体の節約を期待して小型ディーゼルエンジンを選んでいる。実際の燃費が長い
間期待に及ばない場合、不具合が多く指摘され、車両の所有者の総合満足度が低下することにな
る」(モヒト・アロラ)
今年5回目となる今回の調査では、エントリー・コンパクト、コンパクト、プレミアム・コンパク
ト、エントリー・ミッドサイズ、ミッドサイズ、プレミアム・ミッドサイズ、エントリー・ラグジ
ュアリー、ラグジュアリー、マルチ・ユーティリティー/マルチ・パーパス・ビークル(MUV/MPV)、
スポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)、バンの 11 の車両セグメントが調査対象となった。
昨年より改善を見せたブランドはヒュンダイのみで「空調」、「走行性能」、「外装」で不具合指
摘件数が減少し、昨年から 14 ポイント改善した。ヒュンダイはコンパクト・セグメントのサント
ロ、プレミアム・コンパクト・セグメントの i20、ミッドサイズ・セグメントのベルナで 1 位とな
った。
「このヒュンダイに関する調査結果は、過去3年間にわたって行ってきた長期的な製品品質の持続
的な改善を浮き彫りにした。長期間にわたって主要な競合より不具合指摘件数が少ないことは、所
有者に対してヒュンダイの耐久性と信頼性のイメージ強化を後押しする可能性が高く、肯定的な口
コミを広げることになる」(モヒト・アロラ)
ホンダは、ホンダ・シビック(プレミアム・ミッドサイズ)とホンダ・CR-V(SUV)で第1位とな
った。他には、マルチ・スズキ・スイフト・ディザイアがエントリー・ミッドサイズ・セグメント
で、トヨタ・イノーバが MUV/MPV セグメントで1位だった。
本調査で、運転手を雇用している車両の所有者は、雇用していない所有者に比べて経験した不具合
の件数が多いこともわかった。これらの所有者が経験した不具合の割合は「空調」、「シート」、
「オーディオ/エンターテイメント」、「内装」で多かった。
「運転手を雇用している車両の所有者は、自分で車両を運転する所有者に比べ、車両の様々な側面
をよく見ているように思われる。彼らは車両を観察し、車両に接触する機会が多いため、不具合の
発生に敏感である」(モヒト・アロラ)
車両に不具合を経験しなかったと回答した所有者のうち、66 パーセントが現在と同じモデルを「必
ず」他者に勧めると回答している一方で、1件以上の不具合を経験した所有者ではこの割合は 48
パーセントにすぎない。
本調査は、2008 年 7 月から 2009 年9月の間に新車を購入したユーザーを対象に、2012 年1月から
4月にかけてインドの 25 都市で調査を実施し、7,866 人から回答を得た。調査対象となったのは、
16 ブランドの 62 モデルである。インド自動車耐久品質調査は、J.D. パワー アジア・パシフィ
ックがインド市場で実施する2つの自動車品質調査のうちの1つである。初期品質調査(IQS)は、
新車購入後2~6ヶ月経過した時点での車の不具合を調べるものであり、11 月にインド IQS を発表
する予定である。
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべて J.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したもの
です。
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<株式会社 J.D. パワー アジア・パシフィックについて>
当社は米国 J.D. パワー・アンド・アソシエイツの日本を含むアジア地域でのビジネスの拠点として 1990 年に設立され
た。自動車業界を始め通信関連、OA 機器、サービス産業、金融など様々な業界において顧客満足に関する調査やコンサ
ルティングを実施している。プライバシーマーク取得。会社概要や提供サービスなどの詳細は当社ウェブサイト
www.jdpower.co.jp まで。アジアでは他にシンガポール、北京、上海、バンコクに拠点がある。
<J.D. パワー・アンド・アソシエイツについて>
ザ・マグロウヒル・カンパニーズの一部門である J.D. パワー・アンド・アソシエイツ(本社:米国カリフォルニア州ウ
ェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューシ
ョンを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客
満足度に関する調査を毎年行なっている。
<ザ・マグロウヒル・カンパニーズについて>
2011 年 9 月 12 日にマグロウヒルは、国際的な金融市場に情報・分析サービスを提供する世界有数のビジネス情報サービ
ス企業であるマグロウヒル・フィナンシャルと、世界規模でのデジタル教育サービスに特化した教育事業のマグロウヒ
ル・エデュケーションの 2 社に分割すると発表した。マグロウヒル・フィナンシャルの主なブランドはスタンダード&プ
アーズ・レーティング・サービス、S&P Capital IQ、S&P Indices、プラッツ・エナジー・インフォメーション・サービス、
J.D. パワー・アンド・アソシエイツである。
世界 40 カ国に 280 カ所以上の拠点、約 23,000 人の従業員を有し、2011 年の売上高は 62 億ドルにのぼる。詳細はウェブ
サイト www.mcgraw-hill.com まで。
<当調査に関するお問合わせ先>
(株)J.D. パワー アジア・パシフィック
コーポレート コミュニケーション
住 所:
東京都港区虎ノ門 5-1-5 虎ノ門 45MT ビル(〒105-0001)
電 話:
03-4550-8060
FAX:
03-4550-8152
e-mail:
cc-group@jdpower.co.jp
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を
広告または販促活動に転用することを禁止します。
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J.D. パワー アジア・パシフィック
2012年インド自動車耐久品質調査SM(VDS)
セグメント別ランキング トップ3モデル
100台当たりの不具合指摘件数*
0
PP100
200
100
300
400
225
業界平均
コンパクト・カーセグメント
ヒュンダイ サントロ
マルチ スズキ Aスター
マルチ スズキ ゼン エスティロ
コンパクト・セグメント平均
167
188
189
214
プレミアム・コンパクト・カーセグメント
172
175
179
ヒュンダイ i20
シュコダ ファビア
ホンダ ジャズ
プレミアム・コンパクト・セグメント平均
227
エントリー・ミッドサイズ・カーセグメント
マルチ スズキ スイフト ディザイア
フォード イコン
エントリー・ミッドサイズ・セグメント平均
タタ インディゴ/インディゴ マリーナ/インディゴ CS
204
247
249
299
ミッドサイズ・カーセグメント
ヒュンダイ ベルナ
ホンダ シティ
マルチ スズキ SX4
ミッドサイズ・セグメント平均
137
141
145
173
プレミアム・ミッドサイズ・カーセグメント
ホンダ シビック
トヨタ カローラ
プレミアム・ミッドサイズ・セグメント平均
シュコダ オクタビア/ローラ
162
176
188
217
MUV/ MPVセグメント
トヨタ イノーバ
マヒンドラ ザイロ
シボレー タベラ
MUV/ MPV・セグメント平均
181
249
262
311
SUVセグメント
ホンダ CR-V
フォード エンデバー
SUV・セグメント平均
マヒンドラ スコーピオ
122
159
229
236
*100台当たりの不具合指摘件数は、「悪化した」不具合の数に関して顧客からの実際のフィードバックによって算出される。ス
コアが低いほど耐久品質が高いことを表す。
注記:エントリー・コンパクト・カー、エントリー・ラグジュアリー・カー、ラグジュアリー・カー、バンセグメントはサンプル数不足の
ためランキングは実施していない。
出典:J.D. パワー アジア・パシフィック 2012年インド自動車耐久品質調査SM
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(J.D. パワー アジア・パシフィック 2012年インド自動車耐久品質調査SM)を明記して下さい。
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