苫小牧市テクノセンターの取り組み - 公益財団法人 道央産業振興財団

道央 のものづくり
平成26年4月10日発行 №2
Dohoh Industrial Technology
INDEX
特集
■輝く女性たち
大 嶋 美 奈 さん ㈱日邦バルブ
木 村 睦 子 さん ㈱ダイナックス
水 越 千 枝 さん 出光興産㈱
地域の話題
■地域の話題
苫小牧市 恵庭市 千歳市 安平町
圏域の企業
■千歳市の元気企業
北海道中央葡萄酒㈱(千歳市)
■新規操業企業
◆㈱ほんま(恵庭市)
◆㈱シーヴイテック北海道
(苫小牧市)
産業支援
■平成25年度の人材育成・
研究助成等の概要
■販路開拓を支援
技術サポート
■地場企業の技術力をサポート
苫小牧市テクノセンター
■技術コーディネーター紹介
お知らせ
■平成26年度事業計画
■募集情報
〒059-1362 苫小牧市字柏原32番地の6
(苫小牧市テクノセンター内)
公益財団法人 道央産業振興財団 電 話0144-51-2770
FAX0144-51-2780
道央のものづくり
2014.4.10 № 2
特集
輝く女性たち
道央地域の工場等で活躍されてる
女性技術者にフォーカス!!
女性技術者が創出するイノベーションは、今後の経済成長を強く支える原動力になるもの
として、その人材活用に大きな期待が寄せられています。ものづくりの第一線でご活躍の3
人にお話を伺いました。
おお
しま
み
な
大嶋 美奈
さん
株式会社日邦バルブ 北海道工場
「鋳造技士」の資格を取得しています。
大嶋さんは、
「鋳造の現場は体力も使い、技術的
にも難しい問題が多く発生し、その日その日に解
㈱日邦バルブは、明治16年に銅屋(あかがね
決しなければなりませんが、どうしても男性に比
や)として長野県松本市で創業、130年以上の歴
べ、体力的に劣ります。そのため知識を深め、一
史を持ち、
“人と環境に配慮した高品質なものづく
緒に問題解決に向け取り組みたいという思いから
り”を基本方針に、水への感謝を忘れることなく、
資格にチャレンジしました。
」
と資格取得の思いを
人の暮らしを快適に支え続ける給水バルブの専門
語ってくれました。
メーカーとして、水道給水装置の発展とともに歩
さらに、
「資格の取得は大変でしたが、職場の理
んできた企業です。
解があり、応援してくれました。普段から職場の
現在、従業員320人を抱え、平成6年には苫小
環境が良く、男女の差別がなくとても意見が言い
牧市に北海道工場を設立、今年で20周年を迎えて
やすい職場であり、そのため長年勤める事ができ
います。従業員約50人が在籍し、そのうち約2割
たと思います。
」と、本人の努力は元より、周囲の
が女性です。
理解応援や会社の雰囲気の良さについて自然に
製造一課に主任として勤務しているのが大嶋美
語ってくれました。
奈さんです。
取材をしていて、大嶋さんの勤務に対するきり
りとした姿勢が伝わってきました。
そんな大嶋さんが、若い頃の体験を自ら語って
くれたのが、
「私、若いときは、毎朝、寝坊してい
て会社から電話での呼び出しで遅刻魔だったんで
すよ。でも当時、会社の先輩の方たちが、きちん
と指導してくれたので現在があります。
」と、
今の
仕事に対する姿勢からは、想像がつかない一面を
語ってくれました。この日、一緒に取材に応じて
いただいた生産技術課長の永崎(えいさき)さん
大嶋さんは、平成7年2月に入社。勤続19年を
からは、
「職場で目立つ存在で、リーダーシップが
迎え、工場の現場管理業務と材料試験の分析を担
あり、頼れる姉御肌的存在。そして、何より上司
当し、現在、主任として部下17人を監督してい
や同僚から信頼が厚い。
」との言葉がありました。
ます。
最後に大嶋さんのプライベートを伺うと「休日
また、平成24年には、女性として国内初となる
は、ドライブをしています。同じドライブでも昼
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と夜とでは景色が違うので、夜の景色が好きです。
クスを希望して平成9年4月に入社、勤続17年目
ナビもあるのですが、
それではつまらないので、
あ
を迎えています。
てもなく走って、行ったことのない道に出くわす
現在は、材料開発部次長として材料開発チーム
のが好きです。
」とのことでした。
と材料分析チームのメンバーと一緒に世界一の摩
擦材を開発するという夢を抱きながら開発の仕事
に取り組んでいます。
き
むら
むつ
こ
木村 睦子
さん
株式会社ダイナックス 開発本部
メンバーには、技術系の女性メンバー 8名を数
え、ものづくりチームとして細部にわたり、高い
スキルを発揮しているとのことです。
㈱ダイナックスは、
昭和48年に大金製作所(現:
仕事で一番大変だったことを尋ねると「開発担
エクセデイ)と米国レイベストス・マンハッタン
当時に摩擦係数の高い摩擦材の開発に取り組んだ
社との合弁により設立され、昨年創立40周年を迎
が、目標どおりに摩擦係数が上がらず苦労した。
」
えています。日本のほか、アメリカ、中国、ヨー
とのことでした。
ロ ッ パ、 メ キ シ コ に 拠 点 を 構 え、 連 結 人 員 は
また、
「製品として量産が決定したが、取り組ん
3,700名です。
“未来を今に、独創性で世界に駆
でいた材料を製品化する際、ラボと実機の違いを
けるダイナックス”を会社の基本方針とし、オン
乗り越えていくのが大変だった。
」
と感想を述べて
リーワン技術で摩擦材の素材開発からクラッチ
いました。
ディスクやクラッチパック・アッセンブリー等の
自動車・建産機メーカー向け、製品づくりの駆動
系専門メーカーです。
お客様はトヨタ、日産、ホンダをはじめとする
日本の全ての自動車メーカーで、海外はメルセデ
ス・ベンツ、BMW、VW、GM、FORD、VOLVO、
現代自動車とほとんどの自動車メーカーに採用さ
れています。この記事を読まれているあなたの愛
車には、きっとダイナックス製品が採用されてい
ます。
仕事の中で一番楽しかったことを尋ねると、
「開
建産機ではフォークリフトや超大型ダンプト
発にあたって色々と難度の高いことを要求されま
ラックに搭載されています。
すが、それに応える結果を出せた時が、大変嬉し
女性の人材活用を図るため、平成14年に設立し
かった。
」とのことでした。
た事業所内保育所「こどもクラブ」の運営やソチ
木村さんをよく知る上司の開発本部副本部長の
冬季五輪では、アイスホッケー女子チーム「スマ
高倉さんからは、
「商品開発が成功する確率は、数
イルジャパン」に3人の選手を送りだすなど、女性
百~数千分の一つと言われています。我々が扱っ
の人材登用にも積極的に取り組んでいる企業です。
ている摩擦材も例外ではありません。その大変さ
木村睦子さんは、世界のお客様向けに開発本部
を表に出さず、前向きに着実にやり遂げる姿は頼
で摩擦材の技術開発を担っています。
もしい限りです。彼女に続く若者が何人も育つこ
秋田県出身の木村さんですが北海道の大学に在
とを願っています。
」と、お言葉を頂きました。
学中に、
この地で職に就きたいと決意、
㈱ダイナッ
インタビュー中の質問に対しても、自分の考えを
3
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頭の中でまとめたうえで、言葉を一つ一つ選びな
に残っているのは、
人事異動で品質管理課に転任し
がら丁寧に応じてくれました。木村さんに最初に
て早々、出荷設備に不具合が起こった時の原因追
お会いしたときに感じた印象通りの実直な人柄と
究と対策確立担当に任命されたのですが、初めて
誠実な仕事ぶりがうかがわれました。
直面した現象だったので、現場をジックリ観察、試
行錯誤しながら原因究明を行いました。休日も返上
し、
四六時中試験をして悩んでもなかなか結論が出
みず
こし
ち
え
水越 千枝
さん
株式会社出光興産 北海道製油所
せず、心身共にくたくたになりました。
」とのこと
です。
しかし、悩んだ末に、ようやく原因を突き止め
出光興産㈱は、明治44年に出光商会として北九
ることが出来た時、叫びたくなるほど嬉しかった
州の門司で石油販売業をスタートし、創業100年
そうです。
以上の歴史を持つ企業です。北海道製油所は、昭
もう一つは、
「ISO9001の活動の方向を”適合性
和48年に北海道、東北、北陸などにエネルギーを
の評価”から”有効性の確認”に切り替えた時、当
供給する基地として操業を開始、苫小牧市の海沿
初は色々な抵抗があったものの、次第に理解者が増
いに位置し、日本最北端の製油所で、約300名が
え”的を得た監査で感動した”と言われた時も大変
在籍しています。北日本で需要の多い暖房用の灯
嬉しかったです。
」とのこと。インタビュー中は、笑
油や軽油、ガソリンを多く作り出すための国内屈
顔を絶やさず、はきはきと応じてくれました。
指の分解装置を備えた高分解型の製油所です。原
油の精製能力は、1日当たり14万バーレルで、1
年間で札幌ドーム約5杯分の原油を精製していま
す。2014年度からは、JX室蘭が製油所機能を停
止することもあり、北海道唯一の製油所として大
きな役割を担う製油所となります。
水越千枝さんは、平成4年4月に入社。勤続22
年を迎え、現在、品質管理課に所属しています。
入社した動機は、化学を専攻していた水越さんに
対し、試験・分析が出来る女性社員を求めていた
仕事以外では、
「2匹の愛犬がいます。
」と犬好
同社の勧誘が最も熱心だったこと、苫小牧の自宅
きな一面も。職場では飲む機会も多く、上司や同
から通勤ができるということだったそうです。
僚の方たちと楽しいお酒を飲まれているようで、
就職した当初は、油の試験分析等を担当する品
特にスパークリングワインが好きですとのことで
質管理課に配属され、その後タンクヤードを管理
した。
する業務課、安全・環境を管理する安全環境室を
一緒に取材に応じていただいた品質管理課長の
経て、平成24年に再び品質管理課での勤務とな
柴原さんからは、
「見てそのまま。明るく元気いっ
り、現在、ISO9001事務局と試験分析を担当し
ぱい。
その中できめ細かな心配りが出来る大事な職
ています。
場のムードメーカーです。ただ、私はお酒で勝った
昨年は、ISO9001の認定審査を行うことがで
ことが無い。
」とのことでした。柴原課長さんとは、
きる「審査員」の資格を取得されています。
漫才のような掛け合いも見られるなど、明るく楽し
仕事で一番苦労した事や嬉しかった事は、
「記憶
い職場の雰囲気が伝わってきました。
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地域の話題
3Dプリンターで地域の宝おこし(苫小牧市)
苫小牧発明研究会の主催による“発明&デザイン
「地域宝おこし」”が3月8日にアイビープラザ(苫小
牧市)で開催されました。
製造業を中心に幅広い分野で普及している3Dプ
リンターを活用したものづくりをテーマに苫小牧工
業高等専門学校の奈須野教授を講師に招いての講
演、会員による事例発表及び研究発表があり、何
気ない普段の生活から知恵と工夫を凝らした作品
が展示されていました。
会は、学びと遊びをクロスさせながら「ひと」の
輪を広げ、人材(財)を育てることを目的に活躍して
います。
地域宝おこし
QCサークル大会で会社一丸の品質管理(千歳市)
QCサークル北海道支部主催によるQCサークル
大会が、2013年10月11日に千歳市民文化センター
で開催されました。
全道から254名の参加のもとに17件の改善事例
の発表が行われ、最優秀サークル3社に対して千歳
市長賞が授与されました。
また、QCサークル誕生50周年を記念して創設
された第1回目のQCサークル優良企業・事業所に
認定された全国12社のうち北海道の㈱ダイナック
スと新日鐵住金㈱室蘭製鐵所が、本大会において
日本科学技術連盟より表彰されました。
改善事例の表彰式
食農交流フェスタでマチを元気に(恵庭市)
経済セミナーでトップの経営を知る(安平町)
恵庭市で特産品や新商品を集めた第5回えにわ食
農交流フェスタが2月1日、恵庭市民会館で開催さ
れました。市内の企業・団体など35社以外にも静
岡県藤枝市からの参加もあり、会場内は大勢の人で
賑わいました。同フェスタは、経済活性化や産業振
興を目的に、毎年内容を見直し、今年で5回目の開
催。農商工等連携推進ネットワークが主催し、恵庭
市内の企業が産業の垣根を越えて連携し、企業・商
品情報の発信を通して産業振興・地域活性化に繋げ
る取り組みとして実施しています。
安平町で2月25日に、地元や近郊企業の有志
でつくる安平町誘致企業会主催の
“経済セミナー”
が安平町公民館で開催され、約130人の来場者
がありました。
経済セミナーは、
「北海道の明日を創る」をキー
ワードに講師に㈱土屋ホールディングス取締役会
長土屋公三氏を招き「土屋グループの経営理念と
社員教育」と題した講演が行われました。
講演では、土屋氏自身の経歴や30年に及ぶグ
ループの社史の中で
社員を大事にするた
めの社員教育や研修
の充実を述べたほか、
土屋グループ所属で、
先のソチ五輪で銀メ
ダルに輝いた葛西選
手の活躍にも話題が
及ぶなど和やかな
ムードの講演でした。
食農交流フェスタ
土屋氏講演
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圏 域 の 企 業 千歳市の元気企業
“千歳産ワインメーカー”
会 社 の 概 要
社 名:北海道中央葡萄酒株式会社
代表者:代表取締役 三澤計史
所在地:066-0035
千歳市高台 1-7
電 話:0123(27)2460
FAX:0123(27)2465
資本金:2,500 万円
事 業:ワイン、リキュール、清涼飲料の
製造販売
従業員:4 名
るのではなく、瓶の中で2次発酵(シャンパン製法)
させることで炭酸を発生させる製法を導入し、
ハスッ
カプの持つ味わいをさらに引き立たせることに成功。
今後は、目玉商品ともなりうるもので、山梨大学か
ら認定を受けている「ワイン科学士」の青木工場長
が、ワイン造りに精をだしている姿が見受けられます。
また、後志管内余市町農家の方と契約栽培したケ
URL http://www.chitose-winery.jp/
昭和63年に山梨県の中央葡萄酒㈱の第2ワイナ
リーとして千歳市の特産であるハスカップ果実のワ
イン造りからスタート、平成23年に中央葡萄酒㈱か
ら独立し北海道中央葡萄酒㈱(千歳ワイナリー)と
なり現在に至ってます。
ルナー種をもとに製法した「北ワインケルナー」は、
豊かな香りを生かしたフルーティで厚みのある味わ
いが特長で国産ワインコンクールで、辛口は銀賞を、
甘口は銅賞を受賞し、
5月には辛口ワインの発売も予
定しています。
なお、千歳ワイナリーでは、販売と試飲も行ってお
り、事前に予約すると工場見学も可能です。営業時間
は、午前9時から午後5時までとなっており、11月から
翌年3月までは、土・日曜日、祝日、年末年始は定休
千歳ワイナリーは、創業以来、ワイン造り一筋に
歩んできました。 北の大地が育てた芳醇で果実味
豊かなワインを醸しています。北海道の大切な文化
でもある石造りのワイナリーです。
平成25年度には、当財団からの助成を受け、三澤
社長が自ら発案した新製品の開発に力を注ぎ、ハス
カップスパークリングを発売する予定となっています。
ハスカップでのワインは、元々、当時の千歳市農
協から依頼を受けて製品化していた定番商品です。
このたびのスパークリングワインは、炭酸を注入す
6
日ですが、4月から10月は、休まず営業となっています。
また、地元千歳市をはじめ、恵庭市や札幌市のレ
ストランなどで千歳ワイナリーおすすめワインや北海
道産食材を使っ
たイベント料理
の ワ インパ ー
ティーを開催し、
広くワインの良
さをPRしていま
す。
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圏 域 の 企 業 新規操業のご紹介
株式会社 ほんま
(平成25年12月1日操業)
■業 種:食品製造業(和菓子・洋菓子)
■代表者:代表取締役社長 本 間 幹 英
■住 所:〒061-1405 恵庭市戸磯 368 番 4
■電 話:0123-21-8005
■FAX:0123-21-8006
■URL:http://www.e-honma.co.jp
株式会社ほんまは、平成25年12月1日から道内・道外に販売を拡充し、生産性を高めるために恵
庭市に新たな工場を設立し、操業を開始しています。月寒あんぱんとして有名な同社は、札幌市の月
寒に本社を置く、明治39年の創業の老舗菓子店です。「美味しく、安全なお菓子を誰もが味わえる価
格で」をモットーに、原料のひとつひとつにこだわりを持ち、和菓子の月寒あんぱんのほか北海道加
工食品フェアで最優秀賞となった洋菓子の北の生ショコラもちなど、色々なお菓子を作っています。
創業100年以上の歴史を持つ同社では、「素材の味を引き出す『まっすぐで正直なお菓子』作りを
通じて、創業の地“北海道”に貢献する」を企業理念として、道内・道外の小売店で販売する全商品
を恵庭工場で製造しています。
株式会社シーヴイテック北海道
(平成24年12月3日設立)
■業 種:輸送用機械器具製造業
■代表者:取締役社長 青 木 英 之
■住 所:〒059-1372 苫小牧市勇払 145 番 1
■電 話:0144-77-3400
■FAX:0144-56-3112
■URL:作成中
株式会社シーヴイテック北海道は、平成24年12月3日に設立、苫小牧市で操業を開始しています。
株式会社シーヴイテックは、自動車の無段変速機(CVT)の要の部品である金属ベルトを生産する国
内で唯一のメーカーとして平成14年に愛知県田原市に設立。新たな拠点として苫小牧市に進出しました。
CVTとは、変則ギアを使用せず無段階に変速できるトランスミッションのことをいい、主に「常に最適
な変速比を保つ」「クラストップレベルの低燃費」「低燃費実現による低コスト」「大幅な静粛性向上」
の4つの特徴を持っています。ミクロン単位の加工技術と高度な熱処理技術で品質に磨きをかけ、クラ
ストップレベルの燃費性能や環境にやさしい最先端技術が認められ、国内はもとより世界に市場を広げ
ています。シーヴイテック北海道でも愛知県と同様に無段変速機の金属ベルトを生産し、日本のものづ
くりの素晴らしさを北海道から更に広い世界へ伝えています。
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道央のものづくり
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産業支援
(1)人材育成
平成25年度の人材育成・研究助成等の概要
実 施 日
研 修 項 目
定 員
第 1 回
7月30日・31日
被覆アーク溶接実践技術
5 名
第 2 回
8月22日・23日
生産現場の機械保全実務
第 3 回
9月19日・20日
実践的PLC制御技術①
9 名
第 4 回
10月31日・11月1日
実践的PLC制御技術②
8 名
第 5 回
12月12日・13日
生産現場の機械保全実務(油圧の基礎)
11 名
第 6 回
1月22日・23日
生産現場の機械保全実務(空気圧装置)
15 名
第 7 回
2月4日・5日
機械保全実務
14 名
第 8 回
2月12日・13日
材料分析講習会(走査電子顕微鏡の操作とEDS分析)
24 名
6 名
(2)研究助成
Ⅰ.高度技術研究開発助成事業
事 業 名
申 請 者
1
多用途型光スイッチ用長距離空間伝送光ファイバコリメータ
アレイの開発
ファオニックサイエンステクノロジ㈱
代表取締役社長 坂 本 捷 男
2
微細化沸騰技術を応用したアルミダイカスト用金型の冷却
技術確立と高品質製品開発
ホクダイ㈱
3
太陽光エネルギーを活用した北海道型植物工場エネルギー
供給技術の研究開発
吉 田 淳 一(教授)
千歳科学技術大学教授
Ⅱ.地域技術起業化推進助成事業
事 業 名
1
多孔質シート状硫黄酸化脱窒素細菌担体の開発
Ⅲ.調査研究事業(新製品・新技術育成事業)
事 業 名
8
代表取締役社主 細 木 栄
申 請 者
英機工業㈱
代表取締役 荒 英 秋
申 請 者
北海道曹達㈱
1
忌避剤を用いたエゾシカ等被害対策の検討
2
千歳産ハスカップを使用した高付加価値スパークリング
ワインの商品開発
北海道中央葡萄酒㈱
代表取締役 三 澤 計 史
3
ダケカンバ樹液の食品(発酵)への応用
岩 波 俊 介(准教授)
苫小牧工業高等専門学校
4
Caおよび有機窒素含有産業廃棄物浸出水の処理技術の
開発
岩 波 俊 介(准教授)
苫小牧工業高等専門学校
5
苫小牧市公共交通機関検索システムの開発
土 居 茂 雄(准教授)
苫小牧工業高等専門学校
代表取締役 赤 松 伸 一
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産業支援
販路開拓を支援
ビジネスEXPO 第27回 北海道技術・ビジネス交流会
■開催日:平成25年11月7日(木)~ 8日(金)
■ 場 所:アクセスサッポロ
北海道の経済活性化や産業振興のため、新たなビジネスチャンスの創出を目指した北海道最大の展示会“ビ
ジネスEXPO「第27回 北海道 技術・ビジネス交流会」”が札幌市白石区のアクセスサッポロで開催されました。
今回は、
「北海道 底ヂカラ!」をテーマに、出展者数は330社・機関、出展規模は308小間、入場者数は
19,020名を数え、過去最大の規模となりました。
「ものづくりフォーラム2013」
「素晴らしい出会いを探そう!マッチング2013」
「資源リサイクルフォーラム
2013」
「北のブランド・ものづくりフェア2013」に加え、新たに「道内
大学・高専・公設試まとめてシーズ・ニーズマッチングフェアwith信用
金庫」
「機能性食品開発セミナー」等の新規開催もあり、大盛況の開
催となりました。
道央産業振興財団コーナーには、10企業・2団体が出展参加し、来
場者の皆様に展示商品の説明、試食などをしていただきました。
※出展企業・団体は、次のとおりです。
北海道曹達㈱、㈱木の繊維、苫小牧発明研究会、㈱カンタン技研、
㈱皆味、ひろ工房㈲、㈱電気工事西川組、㈱ナカガワ工業、恵庭RB
道央地域のブースの様子
P㈱、㈱エルス、ナチュラルケア㈱、北のなのはな会
第48回 スーパーマーケット・トレードショー 2014
■メインテーマ:
“創”ニッポン ■ サブテーマ:豊かな地域社会づくりのために
■開催日:平成26年2月13日(水)~ 15日(金)
■場 所:東京国際展示場(東京ビックサイト)
「スーパーマーケット・トレードショー 2014」は、スーパーマーケットを中心とする流通業界に最新情
報を発信するプロ向け商談展示会。流通業界のバイヤーを対象として開催される展示会で、1,402社・団
体が出展しています。また海外からは、12か国74社が出展しました。道内の105社が出展した北海道商
工会議所連合会主催の“北海道コーナー”では、苫小牧市の㈱丸善市町、㈱四季舎、千歳市の㈱もりもと、
岩田醸造㈱、恵庭市のえこりん村㈱の5社が出展し、バイヤー等への熱心なPR活動が行われました。
3日間の来場者数は、81,828名を数え、とりわけ「北海道コーナー」では来場者も多く、北海道の食に
対する関心の高さがうかがえ、大変盛況な展示・商談会になりました。
多くの人が訪れた道央地域のブースの様子
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道央のものづくり
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技術サポート
地場企業の技術力をサポート
《苫小牧市テクノセンターの取り組み》
進出企業を全力でサポートします
金属材料関連分野などの被破壊検査証明、技術相談、技術研修、技術指導、共同研究
・品質検査業務は、ワンストップ実施可能(工場進出時の検査設備導入は不要)
・生産技術開発も、サポート(北海道内の公設試や大学と連携)
平成25年度新規導入機器
工業用X線CTシステム・X線透過撮影装置・倒立型デジタル顕微鏡などを活用しませんか
昨年12月にエックス線CTシステムを導入しました。この装置は、自動車関連のアルミニウム部品など
の断面を撮影し、断面図や立体画像による内部の状況を調べる検査機器です。このほか“X線透過撮影装
置”と“倒立型デジタル顕微鏡”を導入し、サポート体制の充実を図っています。
①工業用X線CTシステム
メーカー・装置名:Nikon XT225ST
撮 影 可 能 範 囲:φ250×H300㎜
最大搭載可能試料:φ400×H400㎜ 50㎏
ワークステーション:CPU Intel Zeon 6c×2
Mem 128GB
②X線透過撮影装置
③倒立型デジタル顕微鏡
メーカー・装置名:Shimadzu SMX-3500
管 電 圧 :150kV
最大搭載可能試料:φ620×H650㎜ 30㎏
透 視 視 野:□55㎜〜□90㎜
そ の 他:アルミホイール撮影治具
メーカー・装置名:Olympus DSX500i
倍 率:×17 〜×9014
撮 影 解 像 度:3594×3594(1:1)
4792×3594(1:3)
ス テ ー ジ:走査範囲 □50㎜
視 野 サ イ ズ:400㎜×400㎜
画 像 処 理:3D計測、エッジ検出
結晶粒度解析 鋳鉄分析
例)金型関連技術開発 工程短縮検討支援 歩留り改善検討など
開発支援例~・特定加工用途に特化したCAMシステムの開発 ・金型放電被覆
(EDコート)
用専用
電極材料の開発・金型材料へのレーザー加工技術適用の検討
〈テクノセンターの対応装置の一例〉
内部品質評価
ポータブルX線装置
外形形状測定
三次元座標測定機
鋳巣・異物
素型材製品
生産企業への
技術支援
製品寸法
材料成分分析
元素分析
(フィルム式)
輪郭形状測定機
蛍光X線分析装置
装置改善
簡易3D化
三次元システム更新
表面粗さ測定機
(JIS2009準拠)
電子顕微鏡用
元素分析装置
(EDS)
【苫小牧市テクノセンターへのお問い合わせ】
■所在地 〒059-1362 苫 小 牧 市 字 柏 原 3 2 番 地 6
電話
(0144)57-0210・FAX(0144)51-2780
10
■ URL http://www.tomatech.jp/
担当 三浦 柴田 高橋
道央のものづくり
2014.4.10 № 2
技術サポート
お気軽に声を掛けて下さい。御用聞きに伺い
一緒に解決策を、一生懸命探します。
技術コーディネーターチーム
圏域内企業の技術支援やニーズ・シーズの橋渡しなど、地域企業のものづくりを支援する目的で、技術
コーディネーター 1名を配置してきました。
北海道の「地域のものづくり産業力強化事業」補助金を活用し、さらに2人の技術コーディネーターを採
用し、3名体制になりました。
3名の技術コーディネーターは、自動車産業の第一線で活躍した経験を活かし、新製品の開発や新技術の
導入など、技術サポートを行ってまいります。
■電話番号:0144-51-2770(代表)
■メールアドレス
竹 花:dohgitakehana@ains.tomakomai.or.jp
森 屋:dohgimoriya@ains.tomakomai.or.jp
小見山:dohgikomiyama@ains.tomakomai.or.jp
たけ
はな
けい
いち
もり
や
ゆく
お
こ
み
やま
みつぐ
竹 花 奎 一(写真左)
森 屋 征 男(写真中央)
小見山 貢(写真右)
トヨタ自動車北海道㈱でアル
いすゞ自動車㈱の鋳造工場
数十人規模の大金・アールエ
事務局を担当後、常勤監査役を
担当後、アルミの砂型鋳造や傾
後29年 間で22回の 辞 令を受
ミ部品の製造責任者、環境保全
務めました。この間、廃棄物ゼ
ロ化やアルミニウム利用技術な
ど、地域企業間の交流活動の
発足にも携わっています。
その後、佐藤鋳工㈱で自動車
用鋳物部品の品質管理や品質
マネジメントの構築を支援しま
した。
また、QCサークル北海道支
部に所属し、小集団改善活動の
普及にも携わっています。
これまでの実務経験を活か
すとともに、他の技術分野も学
び、ものづくりの課題解決や人
材育成のサポートをさせていた
だきたいと思いますので、お気
軽に声を掛けてください。
で鋳鉄の熔解・造型・仕上げを
注重力鋳造・低圧鋳造・HPDC
と経験しました。保全課長や工
具課長を経て、ミッションやエ
ンジンの工場長を歴任しました。
北海道には、苫小牧にアルミ
の鋳物工場を立ち上げる為に
来ました。
その後、トヨタ自動車北海道
㈱で、アルミ鋳 造 主任研究員
を、三年半務めました。
金型設計・製作の杉山工業㈱
で苫小牧工場長を、8年やり、昨
年より、当財団に在籍しており
ます。お役に立てる事が有りま
したら、呼んでください。
現地現物で、飛んで行って、協
力させて頂きます。
ム㈱(現㈱ダイナックス)に入社
け、
『受注はお客様からのご褒
美、利益は神様からの贈物であ
る』と何でもやって来ました。
北海道初の400トン-B.L.導
入、日本初設計の800トン-FB
を発注と全て挑戦でした。
№1の
人、企業を求めて飛び廻り、技
術の壁を乗越え受注へ結び付
けました。鋼材、プレス、金型、
接着技術と直面し、海外で品質
問題が発生すれば、現地で現物
に何が起きているのかの調査か
ら始め解決してきました。その
後調達、営業と一生懸命だった
経験を基に、問題解決や技術革
新策を皆さんと一緒に探したい。
よろしくお願いします。
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公益財団法人 道央産業振興財団 平成26年度事業計画
Ⅰ 技術振興事業
1 技術者等育成事業
Ⅱ 地域産業活性化事業
1 経営支援事業
2 研究開発事業
2 製品開発支援事業
①技術研修事業
②技術人材研修助成事業
③専門家派遣助成事業
①経営管理支援事業
②市場拡大等支援事業
③情報活用等支援事業
①新技術・新製品開発助成事業
②技術開発の芽育成助成事業
③共同研究等事業
④試験機器等活用支援事業
3 技術高度化事業
①産業力強化支援事業
②技術交流事業
③苫小牧東部産業集積活性化事業
①製品開発助成事業
②地域資源活用助成事業
③地域ものづくり助成事業
3 地域産業活性化事業
①地域の「人材」と「技術」を繋ぐネット
ワーク活動への支援
②異業種交流の支援
★ お知らせ ★
■気軽に技術相談を!!
生産工程の改善、生産技術の高度化などの技術
相談を受付していますので、お気軽にご相談くだ
さい。
「助成事業等利用意向調査表」は、4月25日㈮
までにファックスまたは郵送でお願いいたします。
この調査表は、平成26年度産業支援事業ガイド
と共に同封しております。
■助成金の予定を調査しています!!
技術開発や製品開発を平成26年度に予定され、
助成金の利用をご検討されている事業所は、
「助
成事業等利用意向調査表」に記載し、4月25日
㈮までにご回答してください。
■展示会の出展を調査しています!!
下記の展示会で新製品や新技術等を展示し、商
談活動を予定(検討)されている事業所は、
「助
成事業等利用意向調査表」に記載し、4月25日
㈮までにご回答してください。
・ビジネスEXPO北海道技術・ビジネス交流会
開催時期:平成26年11月6日㈭・7日㈮
開催会場:アクセスサッポロ(札幌市白石区)
・スーパーマーケットトレードショー
(北海道コーナーでの出展)
開催時期:平成27年2月10日㈫・11日㈬・12日㈭
開催会場:東京ビックサイト(東京都江東区有明)
《お寄せください》
意見、要望、提案を随時お受けしています。
メール、ファックスでお寄せ下さい。
あなたのお考えを財団事業の中に反映してい
きたいと考えています。
公益財団法人 道央産業振興財団
〒059-1362 苫小牧市字柏原32番地の6
TEL(0144)51−2770
FAX(0144)51−2780
http://dohgi/tomakomai.or.jp
メール dohgi@ains.tomakomai.or.jp