23 No. NOV. 2006 Mitsubishi Corporation INVESTORS' NOTE No.23 目次 No.21 目次 株主メモ 2 ページ 株主の皆様へ 3 決算情報 4 ◆表紙 2006年度上期決算報告 GROUP INFORMATION エネルギー事業グループ 10 海外特集 ロシア 14 三菱商事の社会貢献活動 18 会社概要 20 民族衣装の子どもたち ロシア・モスクワ © セブンフォト (注意事項) 本資料における業績予想や将来の予測等に関する記述は、 現時点で入手された情報に基づき 合理的と判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性その他の要因が内包されています。 従いまして、実際の業績は、見通しと大きく異なる結果となる可能性があります。 株主メモ ■ 株式の名義書換、単元未満株式の買取り及び買増し等 ■ 事業年度 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日まで 株主名簿管理人 三菱 UFJ 信託銀行株式会社 郵便物送付先 ■ 定時株主総会 電話照会先 6 月下旬開催 〒 171-8508 ■ 期末配当金支払株主確定日 東京都豊島区西池袋一丁目 7 番 7 号 3 月 31 日 三菱UFJ信託銀行株式会社証券代行部 ■ 中間配当金支払株主確定日 電話 0120-707-696(フリーダイヤル) 9 月 30 日 (住所変更届等諸届用紙ご請求先) ■ 公告方法 電話 0120-86-4490 電子公告により、当社ホームページに掲載いたします。 (フリーダイヤル、自動音声応答サービス/ 24 時間) <公告掲載アドレス> 取次所 三菱 UFJ 信託銀行株式会社全国各支店 http://www.mitsubishicorp.com/koukoku ■ 単元株式数 100 株 <インターネットホームページアドレス> http://www.mitsubishicorp.com ( ) 会社内容、投資家情報(決算情報)、ニュースリリース、 各営業グループの活動など各種情報を掲載しております。 この紙は、環境に配慮して無塩素漂白パルプ(ECパルプ) を使用しています。 2 M E S S A G E 株 主 の 皆 様 へ こうした状況を踏まえ、2006年度通期業績見 通しは、期初の3,700億円から300億円引き上げ、 連結純利益4,000億円に上方修正いたしました。 配当方針につきましては、内部留保を成長のた めの投資に活用し企業価値の最大化を図ること を基本としながら、各期の連結業績も勘案した業 績連動的な配当を行うことで、 より直接的な株主 取締役社長 還元も増やしていきたいと考えております。本方 針に基づき、 中間配当につきましては、期初に公 表いたしました17円50銭から18円といたします。 また年間配当につきましても、通期業績が見通し 株 主 の皆 様には、 ますますご清 栄のことと およろこび申し上げます 。 さて、2006 年度( 平成18年度)中間決算に ついて、 ここにご報告申し上げます 。 通りとなった場合には、期初見通しの35円から 増額し36円程度にする予定です。 4 年間の中期経営計画「I N N O V A T I O N 2 0 0 7 」における後半2 年間の「ステップ」期間 当中間決算につきましては、連結純利益は (2006年度から2007年度)は、次の「ジャンプ」期 前年同期を32%上回る2,348億円となり、3年 間に一段と高いステージを目指す仕込みの期間 連続過去最高益を更新しました。これは、商品 と位置づけております。中核ビジネスの徹底強化 市況が引き続き好調だったことから、営業利益 や社会・お客様のニーズを捉えた新しいビジネス や受取配当金、持分法損益など主要な損益項 の開拓を推進する一方、 中長期的に持続的な成 目で増益となり、基礎収益も最高益だった前年 長を可能とするための人材の育成や確保、足場 同 期を3 2 % 上 回る3 , 2 8 3 億 円となったためで 固めの施策にも着実に取り組んでまいります。 す 。主な要因としては、原料炭事業の好調に 加え、銅価格の高騰により銅関連事業の利益 が大幅に増加したことが挙げられます。 今後とも当社に対する株主の皆様のご理解と ご支援をよろしくお願い申し上げます。 2006年11月 3 2006年度上期決算報告 ■ セグメント別連結純利益と基礎収益 6,200 (億円) 4,000 基礎収益※ 4,000 連結純利益 3,283 1,700 3,000 2,348 2,485 1,783 2,000 700 998 539 1,000 0 365 114 112 290 241 122 2005年度上期 +565億円 32%増 150 190 267 28 119 650 467 233 470 140 236 2006年度上期 2006年度通期見通し ■金属 ■エネルギー事業 ■新機能事業 ■化学品 ■機械 ■生活産業 ■コーポレート 当上期連結純利益は、前年度上期比で565億円の増加となりましたが、 セグメント別に 見ますと、 金属グループ関連事業の収益増が、最大の増益要因となっております。製鉄原 料用の原料炭を生産・販売している、豪州MDPの収益が前年度上期比で約230億円の 増加となった他、 チリ、ペルーの銅関連事業からの収益も大幅に増加し、同グループだけ で459億円の増と、全体の増益額の約8割を占めました。 金属資源関係の商品市況が期初見通し時点での想定以上に高騰しており、 また資源 関連以外のその他の事業も堅調に推移していることから、 通期連結純利益見通しは期初 公表の3,700億円から4,000億円(前年度比14%増) に300億円上方修正することといた しました。 ※基礎収益=営業利益(貸倒引当金繰入額控除前)+利息収支+受取配当金+持分法による投資損益 4 2006年度(平成18年度)中間決算の主な項目と、 中期経営計画「INNOVATION 2007」の進捗状況についてご説明します。 ■ 株主資本と有利子負債の増減 (億円) (倍) 40,000 35,208 3.0 2.9 34,303 35,000 31,487 31,185 2.3 30,000 25,143 2.0 23,793 25,000 20,000 15,045 15,000 1.3 12,249 1.2 1.0 10,000 5,000 0.0 0 2004年3月末 2005年3月末 ネット有利子負債※ 株主資本 2006年3月末 2006年9月末 ネット有利子負債倍率 当上期株主資本は、2006年3月末と比べ1,350億円増加し、2兆5,143億円となりました。 上期の利益2,348億円の積み上がりがあったものの、配当支払い(△371億円)や上場 有価証券の含み益減少に伴う未実現有価証券評価益の減少(△452億円) などにより、 1,350億円の増加にとどまったものです。 ネット有利子負債は、2006年3月末と比較してほぼ同水準の3兆1,185億円でしたので、 ネット有利子負債倍率は1.2倍とさらに0.1ポイントの改善と財務体質の健全化が進んで おります。 ※ネット有利子負債は、有利子負債総額から現金及び現金同等物と定期預金を差し引いたもの(ネット有利子負債倍率は、 ネット有利子負債を株主資本合計にて除して算出したもの)。 5 INNOVATION 2007進捗状況 ■「ステップ」期間 投資計画の進捗状況 INNOVATION 2007における「ステップ」期間の投資の進捗状況は若干緩やかに見えます が、引き続き案件候補は多く、 かつ一件当たりの規模も巨額になってきております。また、 さまざま な業界で再編・統合の動きが活発化しており、 それに付随する投資機会も増えております。一方 で、 政治面や自然環境などの面で難しい国・地域での案件も多く、 新規案件の選別、 審議には従 来以上に慎重なスタンスで臨んでまいります。 重点分野(1) 中核ビジネスの 徹底強化を継続する 2年間計画 新規投資実績(2006年度上期) ①追加投資による事業拡大 エネ ル ギ ー 4,000億円 サハリンⅡ、豪州原料炭、豪州LNGなど 900億円 食 糧・食 品 1,500億円 食品子会社の設備投資など 100億円 自動 車 事 業 500億円 いすゞ自動車株式取得、海外販社投資など 250億円 海 外 I P P 1,000億円 その他の投資 2,500億円 北越製紙株式取得など 500億円 1,000億円 金商第三者割り当て増資など 100億円 金 属 資 源 0億円 ②トレーディング関連の事業強化 鉄 鋼 製 品 化 学 品 など 10,500億円 重点分野(2) 6 1,850億円 社会やお客様のニーズを捉えた新しいビジネスへ取り組む 産業金融・医療介護関連 他 1,500億円 合 計 12,000億円 航空機リースなど 200億円 2,050億円 ■「ステップ」期間 定量目標 これまでの成果と昨今の経営環境を踏まえて、2006年4月に「ステップ」期間の計画の見直し を行いました。 「ステップ」期間の2年間は、次の「ジャンプ」期間に一段と高いステージ、具体的 には連結純利益で4,000億円以上を目指す体制作りの期間であると位置づけています。 既に今年度、 連結純利益は4,000億円に到達する見通しですが、 資源価格については高止まりしたま まで推移するかどうか、 まだ不透明なところがあります。原油や銅・アルミなどの市況商品は、 いったん下落 する可能性も考えられます。 しかしながら、 そうした事態が生じても、 既存ビジネスの拡大と新たな投資の 実行により、 「ジャンプ」期間には、 安定して4,000億円以上の利益を上げられるよう努力していきます。 「ホップ」 P/L 「ステップ」 「ジャンプ」 4,000億円 3,500 4,000億円以上 億円 1,824 連結純利益 億円 1,160 億円 2003年度 ROE 10.7% 2004年度 2005年度 13.4% 18.0% 2005年度 B/S 2006年度 2007年度 2008年度 15.9% 中長期的に 平均15%を目指す 2007年度 連結総資産:10.4兆円 その他負債 その他資産 その他資産 投資性資産 3.2兆円 有利子負債 (ネット) 3.1兆円 株主資本 2.4兆円 投資性資産/資本倍率:1.4倍 ネット有利子負債倍率 :1.3倍 投資性資産 4.4兆円 負債 株主資本 3.0兆円程度 投資性資産/資本倍率:1.5倍以下を目処 ネット有利子負債倍率 :2倍以内を目処 前提条件 INNOVATION 2007の前提 2005年度 実績 2006年度 見通し 為替 (¥/US$) 100.0 113.3 112.7 金利 (TIBOR) % 0.25 0.09 0.56 油価 (US$/BBL) 26.0 53.5 63.7 銅地金 (US$/MT) 1,983 4,097 7,027 アルミ地金 (US$/MT) 1,400 2,029 2,484 7 2006年度(平成18年度)中間連結決算 (米国会計基準) 2006年9月中間期の連結業績 (2006年4月1日〜2006年9月30日) (百万円未満四捨五入) 連結経営成績 (百万円・%) 売上高 2006年9月中間期 2005年9月中間期 2006年3月期 営業利益 9,835,687 (9.1) 9,013,659 (10.1) 19,067,153 当期純利益(百万円・%) 2006年9月中間期 2005年9月中間期 2006年3月期 税引前利益 204,956 (24.9) 164,108 (67.3) 349,864 1株当たり 当期純利益 (円 銭) 234,832(31.7) 178,312(98.2) 350,045 315,083 (34.5) 234,198 (92.9) 478,383 潜在株式調整後 1株当たり当期純利益(円 銭) 139.23 113.54 215.38 138.45 104.45 205.62 (注)①持分法投資損益 2006年9月中間期 61,913百万円 2005年9月中間期 52,481百万円 2006年3月期 ②会計処理の方法の変更 無 ③売上高、営業利益、税引前利益、当期純利益におけるパーセント表示は、対前年中間期増減率 ④売上高及び営業利益については、日本の投資家の便宜を考慮して、日本の会計慣行に従い表示しております。 なお、売上高は当社及び連結子会社が契約当事者または代理人等として行った取引額の合計となっております。 119,008百万円 連結財政状態 総資産(百万円) 2006年9月中間期 2005年9月中間期 2006年3月期 10,597,228 9,541,984 10,411,241 株主資本(百万円) 株主資本比率(%) 1株当たり株主資本(円 銭) 23.7 20.6 22.9 1,490.26 1,175.13 1,411.38 2,514,339 1,965,439 2,379,264 連結キャッシュ・フローの状況 (百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金及び現金同等物期末残高 2006年9月中間期 2005年9月中間期 2006年3月期 227,803 129,559 336,316 △134,606 39,507 △94,471 △23,864 △106,041 △187,918 2007年3月期の連結業績予想(2006年4月1日〜2007年3月31日) 売上高(億円) 通期 200,000 (参考)1株当たり予想当期純利益(通期) 8 237円08銭 当期純利益(億円) 4,000 713,937 642,594 646,317 2006年度(平成18年度)中間単体決算 2006年9月中間期の業績 (2006年4月1日〜2006年9月30日) (百万円未満切捨) 経営成績 (百万円・%) 売上高 2006年9月中間期 2005年9月中間期 2006年3月期 営業利益 5,268,877 (3.6) 5,085,663 (6.3) 11,078,516 経常利益 6,595 (3.5) 6,369 (△35.6) 8,004 96,223 (13.0) 85,154 (85.2) 193,025 中間(当期)純利益(百万円・%) 1株当たり中間(当期)純利益(円 銭) 2006年9月中間期 2005年9月中間期 2006年3月期 121,674 (72.1) 70,680 (311.7) 141,831 72.12 44.99 87.07 (注)①期中平均株式数 2006年9月中間期 1,687,184,435株 2005年9月中間期 1,571,110,747株 2006年3月期 ②会計処理の方法の変更 有 ③売上高、営業利益、経常利益、中間(当期)純利益におけるパーセント表示は、対前年中間期増減率 1,625,741,977株 財政状態 2006年9月中間期 2005年9月中間期 2006年3月期 総資産(百万円) 純資産(百万円) 自己資本比率(%) 1株当たり純資産(円 銭) 5,740,992 5,382,140 5,749,317 1,418,219 1,230,751 1,410,644 24.7 22.9 24.5 840.34 735.61 836.39 (注)①期末発行済株式数 2006年9月中間期 1,687,666,609株 2005年9月中間期 1,673,094,821株 2006年3月期 1,686,248,266株 ②2005年9月中間期及び2006年3月期の純資産、自己資本比率、1株当たりの純資産には、従来の株主資本、株主資本比率、 1株当たりの株主資本を記載しております。 2007年3月期の業績予想(2006年4月1日〜2007年3月31日) 売上高(億円) 通期 当期純利益(億円) 110,000 1,900 (参考)1株当たり予想当期純利益(通期) 112円58銭 配当状況 1株当たり配当金(円) 2006年3月期 2007年3月期(実績) 2007年3月期(予想) 中間期末 期末 年間 13.00 18.00 − 22.00 − 18.00 35.00 − 36.00 9 G R O U P I N F O R M A T I O N エネ ル ギ ー 事 業グ ル ープ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ エネルギー事業グループでは、 「光」 「熱」 「動力」の源となる 幅広いエネルギーを取り扱っています。 常務執行役員 エネルギー事業グループ CEO 吉村尚憲 上流から下流まで バリューチェーンのあらゆる領域で ビジネスを展開 エネルギー事業グループでは、 産業の発展ならびに 池といった、 高い技術を必要とし、 地球環境に資する 新エネルギー事業にも積極的に取り組んでいます。 三菱商事の強みを活かして 挑戦を続ける 国民生活の向上に欠くことのできない「光」 「熱」 「動 力」の源となる、 天然ガス (液化天然ガス:LNGを含 当グループは、 過去に電力用の生焚き原油やLNGを む) 、 原油、 石油製品、 LPG(液化石油ガス) 、 石油コー 日本に初めて導入するなど、 常にエネルギー業界をリー クス、 石炭コークス、 炭素製品などの気体・液体・固体 ドするべく努力してきました。長年にわたって築き上げ の幅広いエネルギーを取り扱っています。 ビジネスモデ てきた取引基盤、 国内外のお客様との信頼関係、 主要 ルも、 石油・ガスの探鉱・開発・生産事業、 LNG液化プ 産油国・産ガス国やオイルメジャーとの幅広いネットワー ロジェクトへの投資事業、 輸入・三国間といった貿易事 クは当グループの大きな強みとなっており、 その強みを 業、 国内取引やリテール事業など、 上流から下流まで 活かして今後も挑戦を続けていきたいと思います。 バリューチェーンのあらゆる領域に及んでいます。 ま た、 エネルギー価格が高騰し、 資源の枯渇が問題と認 識される中、 長期的エネルギーの確保、 エネルギーの 新たなビジネスチャンスを発掘し 成長戦略を実現する 有効利用、 地球環境保全といった観点から、 GTL(天 然ガスの液体燃料)、 バイオ燃料、 水素供給、 燃料電 10 当グループは2005年4月から、 「価値向上、価値 エネルギー事業グループの組織 主な関係会社 石油・ガス探鉱開発事業ユニット エネルギー事業開発ユニット 天然ガス事業第一本部 ブルネイ事業ユニット、 アラスカプロジェクトユニット、 マレーシア事業ユニット、 オーストラリア事業ユニット、 インドネシアプロジェクトユニット グループCEO 天然ガス事業第二本部 オマーンプロジェクトユニット、サハリン事業ユニット、 新規プロジェクト開発ユニット、 グローバルガスユニット、 米国基地事業ユニット 石油事業本部 石油リテール事業ユニット、産業燃料ユニット、電力燃料ユニット、 オリマルジョンユニット、発電用石炭ユニット、石油原料ユニット、 海外石油事業ユニット、精製需給ユニット 炭素・LPG事業本部 炭素原料ユニット、石油コークスユニット、LPG事業総括ユニット、 波方事業ユニット ■国内 エムシー・エクスプロレーション株式会社 エムピーディーシー・ガボン株式会社 セルト株式会社 三菱商事石油株式会社 小名浜石油株式会社 アストモスエネルギー株式会社 エム・シー・カーボン株式会社 波方ターミナル株式会社 石油コークス工業株式会社 ■海外 Brunei LNG Sendirian Berhad Japan Australia LNG (MIMI) Pty, Ltd. Sakhalin Energy Investment Co., Ltd. Petro-Diamond Inc. Petro-Diamond Singapore(Pte)Ltd. 創造に絶えず挑戦し、 安定供給に資するグローバル 社会とともに発展できるように、 一段と高い志をもって エネルギー企業を目指して」という新たな経営理念 挑戦を続けていきたいと思います。 を掲げました。高い志をもって課題に挑戦していくこ と、 日本はもちろん、 エネルギー需要が拡大するアジア エネルギー事業グループの新たな体制 をはじめ、世界のあらゆる地域で国際的な視野に 立って事業展開すること、 エネルギーの安定供給を 今後一層の拡大が期待される石油・ガス探鉱開 通じて社会に貢献することを使命として事業に取り 発事業/新エネルギー開発事業、 天然ガス事業に 組んだ結果、 2006年3月期の連結純利益は751億円 ついては、 さらにきめ細かな対応・強化を図るべく、 となり、2005年3月期に引き続き過去最高益を達成 2006年度から新たな体制をとりました。石油・ガス しました。 探鉱開発事業/新エネルギー開発事業には専任 2006年度は、中期経営計画『INNOVATION の担当役員を置き、 天然ガス事業は2本部に分割し 2007』の第二段階であるステップ期間に入ります。 ました。天然ガス事業第一本部は、既存のLNGプ 京都議定書の発効、石油・ガス価格の高騰、資源 ロジェクトを通じて、LNGの生産、液化、販売、 なら ナショナリズムの台頭、地政学的リスクの高まりな びに物流事業を展開し、天然ガス事業第二本部 ど、エネルギー事業を取り巻く環境は日々激しく変 は、今後のLNG市場の成長を取り込むため、現在 化しています。エネルギー事業グループは、変化の 開発中のLNGプロジェクトの早期立ち上げ、新規 時代において、新たなビジネスチャンスを発掘し、 プロジェクトへの参画など、新たなビジネスモデルの 着実にチャンスを取り込んで成長戦略を実現し、 構築を目指します。 11 G R O U P I N F O R M A T I O N エ ネ ル ギ ー 事 業グ ル ー プ のビジネ ス ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 産業の発展ならびに国民生活の向上に欠くことのできない幅広いエネルギーを取り扱う エネルギー事業グループのビジネスを紹介します。 Petro-Diamond Risk Management Ltd. 石油事業本部は、2003年2月イギリスにPetro-Diamond Risk Management Ltd.(PDRM) を設立しました。 同社は、三菱商事が長年のエネルギー取引で培った経験に基づくコンサルティングサービスと、最新の金融工学 により組成されたデリバティブ(金融派生)商品を、市況変動のヘッジニーズなどのある国内外のエネルギーの 需要家や生産者に提供しています。 エネルギー事業グループが参画する PDRM (ロンドン) サハリンⅡ チュニジア オマーン リビア マレーシア ガボン アンゴラ PDS/Diamond Tanker (シンガポール) ブルネイ タング 西オーストラリア州 ● 石油・ガス 上流 ● LNG(液化・受入基地) ● 石油 中流下流 西オーストラリア第五液化系列 天然ガス事業第一本部は、三井物産と共同で設立したJapan Australia LNG(MIMI) を通じ、西オーストラリアNorth West Shelfプロジェクトに 参画しています。同プロジェクトは、2008 年半ばの立ち上げを目指し、 LNG生産設備の第五液化系列(生産能力、年間約420万トン) を増設し ます。5系列全体での生産能力は年間約1,590万トン(うち当社持分は 8.33%) となる見込みです。 12 エネルギー事業グループ 米国 LNG 受入基地 天然ガス事業第二本部は、オイルメジャーのコノコフィリップスと 組んで、米カリフォルニア州のロングビーチ港にて2011年の立ち 上げを目標に、LNG受入基地の建設を計画しており、現在、建設 許認可の手続き中です。アメリカのガス需要は今後も堅調な伸び が予想されており、当社はこの基地を通じて年間最大600万トンの LNGをアメリカ西海岸地域向けに販売していく計画です。 主な海外プロジェクト メキシコ湾 石油・ガス探鉱開発事業ユニット は、アメリカの100%子会社を通じ PDI(カリフォルニア州 アーバイン) アメリカ 西海岸地区 て、アメリカ・メキシコ湾にて原油・ メキシコ湾 天然ガスの探鉱・開発事業に取り 組 ん で おり、現 在 では日 量 約 8 , 0 0 0 B o e( B a r r e l o f o i l equivalent)の生産を行っていま す。2006年3月期には、MU726鉱区において、当社としては初とな るオペレーターとしての原油生産を開始しました。 フロンティアエネルギー新潟 炭素・LPG事業本部は、2003年6月新日本製鐵・新日本石油と の合弁で、電力卸供給事業会社を設立しました。同社は、世界初 の石油コークス専焼発電所(出力11万kW) を新潟東港地区に 建設、約3カ月の試運転期間を経て、2005年7月に営業運転を 開始しました。当社は、石油コークスの供給や副生品(コークス燃 焼灰)の再資源化などで、同事業をサポートしています。 13 海外特集 ロシア 今年7月にはサンクトペテルブルクで先進国首脳会議が開催され、 議長国として存在感をアピールしたロシア。今や復活した資源大国 として注目を集めるロシアにおいて、 三菱商事は1966年以来、 40年 以上にわたりビジネスを展開してきました。 ロシアの現状と三菱商事 のビジネスを大村モスコー事務所長がご紹介します。 モスコー事務所長 大村 哲明 豊富な天然資源を背景に 成長を続けるロシア経済 いるのが天然資源です。原油はサウジアラビア に並ぶ量を生産し、 天然ガスは世界断然トップの 埋蔵量を誇っています。ヨーロッパの電力のおよ アジアからヨーロッパにまたがるロシアの国土 は、 日本の45倍、米国の2倍近い広さを誇ってお り、 そのスケールは計り知れないものがあります。 そ4分の1がロシアの天然ガスにより発電されて いるほどです。 豊富な天然資源を背景に好景気が続くロシ 歴史も芸術も自然も、すべてが広大で奥深く、多 アでは、比較的裕福な中間層が増加し、消費 くの人々に感動を与えてきました。中でも、 クラ 財 の 需 要 が 大きく伸 び て います 。これ は シックバレエをはじめとしたロシアの芸術は世界 BRICsの中では人口が最も少なく、天然資源 的に評価が高く、創立200年を超えるボリショイ で潤った分が一般の国民にも行き渡ったことの 劇場はオペラ・バレエの殿堂として有名です。 現れではないでしょうか。国民の間には消費す ロシア経済は1999年を境に急速な成長を見 ることの楽しみがすっかり浸 透しており、消費 せており、 ここ数年の実質GDP成長率は6〜8% マーケットとしてもたいへん魅力的なマーケット と高水準を維持しています。この牽引役となって になってきました。 14 ● ● カリーニングラード ムルマンスク アルハンゲリスク ● サンクトペテルブルク ● マガダン ● ● ● ノリリスク ★モスクワ ● ● ニジニ・ノヴゴロド カザン ● ヴォルゴグラード ● ● チェリャビンスク ● ロストフ ● オムスク ● ● ソーチ ● ヤクーツク ロシア 連 邦 エカテリンブルク ● ● プロヴィデニヤ クラスノヤルスク ユジノサハリンスク ★ ハバロフスク ● ノヴォシビルスク アストラハン ● イルクーツク ウラジオストク● ロシア連邦の主要都市 (★は三菱商事の事務所所在地) モスコー事務所 (写真手前ビルの4Fに入居) モスコー事務所で働く皆さん(今年4月に来訪した小島社長を囲んで) 攻めのビジネスモデルへ転換 財分野のビジネスにおいて、 現地にバリューチェー ンを構築するなど、 市場の中に入って根を下ろして 従来、 三菱商事のロシアにおけるビジネスは、 ロ いくことを目指します。そして、 3番目は「リスクへの シアから外に出てくる鉱物資源などを購入し三菱 チャレンジ」です。 カントリーリスクやマーケットリスク 商事のネットワークを通じて販売する、 また、 ロシア を徹底的に研究し、 とれるリスクは積極的に取り込 のお客様が必要とする物資や機械類などを単品 んでいくという姿勢でチャレンジしていきます。 売り切りで販売する、 といったどちらかといえば単純 以上3 つの戦略を有機的に組み合わせて、 なビジネスモデルでした。 しかし、 こうしたビジネスモ 資源分野や自動車などの消費分野を中心にし デルでは、 これからのロシア市場で勝ち残っていく たビジネスの取り組みを強化し、新たな価値を ことはできません。今後は、 ビジネスモデルの転換を 創造していきます。 図り、 例えば資源分野においては、 自らもプロジェク サハリンの天然ガスプロジェクトにおいて、 モス ト開発にかかわるなど、 より主体性をもった攻めのビ コー事務所ではロシア側との良好な関係を維持 ジネスモデルにグレードアップする必要があり、 これ するためのサポートを行っており、 今後もプロジェ を実現するために3つの戦略で臨んでいます。 クトを成功させるための環境づくりに取り組んで まず第1番目は「複合型プロジェクトへの取り いきます。 組み」です。三菱商事のもつファイナンス機能や また、 自動車分野では、 三菱自動車などの販売 物流機能などさまざまな機能を活用し、 お客様の において2005年度には10万台の販売台数に達 ニーズにあわせて複合機能を提供することで、 しました。今後さらに市場が拡大することが予想 一緒にプロジェクトにかかわっていきます。 されますから、一層のビジネス拡大を目指して 第2番目は「市場インサイダー化」。例えば、 消費 いきたいと思います。 15 ロシアにおける三菱商事の主なビジネスをご紹介します。 サハリンⅡ 原油・ガス総合開発プロジェクト 三菱商事はシェル・三井物産と共同でロシアサハリンⅡ 原油・ガス総合開発プロジェクトを推進しています。日本から 至近のサハリン島でロシア初のLNGを生産する本プロジェクト の 建 設には世 界 各 国から約 2万人が従事しており、厳冬期 には氷点下30℃以下にもなる LNGプラント(建設中) 極寒の地でLNG生産開始に 向け建 設 作 業 に取り組んで 左から、サハリン・エナジー社に出 向している浅 田 職員・山縣職員・小山職員・大西職員・横山職員、 右 端は大石ユジノサハリンスク事 務 所長 います。 三菱自動車販売ビジネス 三菱商事は1991年から三菱自動車 の販売を開始し、ロシアのパートナー ROLF(ロルフ)社とともに地道な活動 を続けてきた結果、2000年頃から販売 台数が急激に伸びはじめ、2003年から は年々倍増に迫る勢いです。三菱自動 モスコー事務所自動車部長の 秋元職員 車にとって、今ではロシアがヨーロッパ ロルフ社の三菱ディーラー店内。 平日にもかかわらず大勢のお客様がご来店 において最大の市場となりました。 東洋タイヤ販売ビジネス 三菱商事は、経済成長とともに高級車が増え 続けるロシアにて、高品位商品としての地位が 定着しつつある東洋タイヤの販売を伸ばしてい ます。今後とも本ビジネスを伸ばすために、強固 な基盤づくりに積極的に取り組んでいます。 16 担当の秋本職員 モスクワモーターショーの東洋タイヤブース 海外特集 ロシア エルミタージュ美術館 世界3大美術館のひとつに数えられるエルミタージュ美術館は、 サン クトペテルブルク最大の見どころ。エリザベータ女帝(在位1741〜 62年)の時代から収集が始められ、収蔵美術 品は約250万点におよびます。歴代皇帝の 住まいだった「冬の宮殿」をはじめ、5つの 建物で構成され、1,050ある部屋をつなぐ と全長27キロメートルに達するそうです。 黄金の環 モスクワからその北東を流れるボルガ川に至るまでの地域は、 セル ギエフポサド、 スズダリ、 ウラジーミルなど、中世ロシアの面影を残 す美しい古都が点在し、「黄金の環」と呼ばれています。中でも、モ スクワの北東約220キロメートルにある、自然豊かな町スズダリに は、12〜15世紀に建てられた修道院や聖堂が数多く残っている ことで知られています。 ロシアの 見どころ・料理 ロシアには、神秘的な自然や歴史の流れを感じさせる魅力的な建築物や 民芸品など、たくさんの見どころがあります。 地方色豊かな家庭料理も堪能できます。 マトリョーシカ ロシアの代表的な民芸品として知られる木製の人形。 胴の部分で上下2つに分かれ、中から人形が次々に出 てくる入れ子式になっています。マトリョーシカとは、女性 の名前マトリョー ナの愛称 形 。手 ボルシチ/ピロシキ に穀物の束や鎌 ボルシチは、 テンサイやキャベツなどを具とするロシアの家 をもつ 、農 家 の 庭料理。ロシア風、 ウクライナ風など、地方ごとに特色があ 女 性をモチーフ ります。ピロシキは、小麦粉の皮で肉や野菜などを包んで焼 にしたものが 一 いた小さなパン。日常的な料理として親しまれています。 般的です。 17 三 菱 商 事 の 社 会 貢 献 活 動 三菱商事の企業文化には、地域社会・国際社会とともに発展し、真の豊かさを実現していくという思いが 根付いています。 社会貢献の基本理念に基づいた施策を定め、「社員が汗を流す」、「継続性」をモットーに幅広い分野で 継続的な活動を展開し、社員の活動参加を積極的に支援しています。 また、各地域でのニーズに即した社会貢献活動を実施し、地域社会の発展にグローバルに寄与していきます。 地球 環境 福祉 社会貢献に関する基本理念 国際 交流 グッド・コーポレート・シチズンとしての自覚を持ち、 教育 地球的視野から社会に対し幅広い貢献活動を行う。 文化 ・ 芸術 三菱商事は、社会の状況や文化的・歴史的 や「東京コロニー」へのサポートを1979年から 背景を考慮しながら、各地域社会のニーズに 行っています。海外では、1990年にマレーシア 合ったさまざまな活動を展開しています。 で開始した「熱帯林再生実験プロジェクト」や、 国内では、東京都のひとり親家庭の母子を 海外拠点からの提案による「地域貢献施策」 招待するキャンプ「母と子の自然教室」を1974 「 M C 海 外 奨 学 金 制 度 」を実 施しています 。 年から継続実施しているほか、児童養護施設 また、米国三菱商事財団や三菱商事欧阿基金 向けのサッカースクールの開催、 身体障害者へ を通じ、 主に環境保全プログラムへの支援も行っ の就労支援として社会福祉法人「太陽の家」 ています。 母と子の自然教室 MC海外奨学金 (南アフリカWits大学) 18 FC 東京サッカースクール ●期間は2005年度より6年間を目処。 ●日本、米州、欧州アフリカの3拠点でそれぞれ研究活動を実施。 米国・北西ハワイ諸島ミッドウェイ環礁 日本・沖縄県国頭郡本部町 セーシェル共和国 サンゴ礁保全プロジェクト・活動地域 さらに2005年度には、三菱商事50周年記念 や「MCボランティア アクティビティ!」 (社員が 事業の一環として「サンゴ礁保全プロジェクト」 行った活動をポイントとして積立て、その年間 をスタートさせました。 累 積数を会社が一 定の金額で換 算 、福 祉団 また、社員の積極的なボランティア活動への 参加をサポートするため「ボランティア休暇制度」 体 等 へ 寄 附 する制 度 )などの 仕 組 み 作りも 行っています 。 社員のボランティア活動 (発展途上国向け絵本製作) 熱帯林再生実験プロジェクト (マレーシア) 地域貢献施策 (シンガポール動物園への支援) 当社のCSR(企業の社会的責任)活動や社会・環境活動について、 詳しくはホームページ、サスティナビリティ・リポートをご覧ください。 <インターネットホームページアドレス>http://www.mitsubishicorp.com サスティナビリティ・リポート2006 19 会 社 概 要 (2006年9月30日現在) 三菱商事グループの主要な事業内容 当社グループは、国内外のネットワークを通じて、エネルギー、金属、機械、化学品、生活産業関連の多種多様な 商品の売買や製造、資源開発、プロジェクト開発を行うほか、金融、情報、物流、マーケティング等総合商社の持つ 機能を生かした各種サービスの提供や、環境、医療・介護などの分野における新しいビジネスモデルや新技術の事業 化など、広範な分野で多角的に事業を展開しております。 株式等の状況 発行可能株式総数 発 行 済 株 式 総 数 株 主 数 25 億株 1,688,775,422 株 184,866 名 三菱商事グループの拠点等 当 社 本 店 丸の内オフィス:東京都千代田区丸の内二丁目 3 番 1 号 (登記上の本店) 国 内 店 海 外 店 現 地 法 人 品 川 オ フ ィ ス:東京都港区港南二丁目 16 番 3 号 北海道支社(札幌)、東北支社(仙台)、中部支社(名古屋)、関西支社(大阪)、 中国支社(広島)、九州支社(福岡)等 42 か所 クアラルンプール支店、シンガポール支店、ジャカルタ駐在事務所、マニラ支店 等 121 か所 米国三菱商事会社、メキシコ三菱商事会社、伯国三菱商事会社、欧州三菱商事会社、 英国三菱商事会社、独国三菱商事会社、インド三菱商事会社、泰国三菱商事会社、 泰 MC 商事会社、香港三菱商事会社、三菱商事(中国)有限公司、三菱商事(上海)有限公司、 台湾三菱商事会社、韓国三菱商事会社、オーストラリア三菱商事会社 等 39 現地法人 (支店等を含め 78 か所) (注)上記のほか、国内外各地に当社グループ各社の営業所・工場等があります。 従業員の状況 従 業 員 数 連結: 54,315 名 単体: 5,452 名 (注)1.従業員数は、就業人員数を記載しております。 2.単体従業員数に他社への出向者を含め、顧問・嘱託、他社からの出向者、海外店現地社員を除いた在籍人員数は6,036名です。 取締役及び監査役 取締役会長 *取締役社長 20 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 *取 締 役 佐々木 小 島 石 橋 上 野 亀 崎 井 上 水 野 宮 本 吉 村 松 本 金 井 勝 村 小 塚 清 田 幹 順 征 英 一 雅 尚 治 義 睦 正 夫 彦 武 夫 敏 彪 郎 雄 憲 雄 邦 元 実 昭 **取 締 役 **取 締 役 **取 締 役 **取 締 役 常任監査役 (常勤) ***監 査 役 ***監 査 役 ***監 査 役 監 査 役 (常勤) 西 岡 谷 口 一 有 馬 龍 堤 富 新 開 友 三 木 繁 樋 口 公 中 島 藤 村 喬 郎 夫 男 三 光 啓 茂 潔 (三菱重工業(株)取締役会長) (三菱電機(株)相談役) (日本国政府代表、外務省参与) ((株)三菱東京UFJ銀行取締役会長、 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役) (東京海上日動火災保険(株)相談役) (弁護士) (注)* 代表取締役を示しております。 ** 会社法第 2 条第 15 号に定める社外取締役を示しております。 *** 会社法第 2 条第 16 号に定める社外監査役を示しております。 執行役員 役 位 氏 名 職 長 小島 順彦 *副社長執行役員 石橋 武 *副社長執行役員 上野 *副社長執行役員 亀崎 *社 名 等 役 位 氏 名 職 執 行 役 員 寺村 元伸 ジャカルタ駐在事務所長 社長補佐、チーフ・コンプライアンス・オフィサー、 チーフ・インフォメーション・オフィサー 執 行 役 員 鍋島 英幸 経営企画部長 征夫 関西ブロック統括、関西支社長 執 行 役 員 伊与部恒雄 韓国三菱商事会社社長 英敏 コーポレート担当役員(国際戦略研究所、広報、 オフィスビル企画、CRO)、経営計画担当、CISO 執 行 役 員 柳井 準 石油事業本部長 名 等 *副社長執行役員 井上 彪 生活産業グループ CEO 執 行 役 員 中原 秀人 中国総代表、三菱商事(中国)有限公司社長 *副社長執行役員 水野 一郎 コーポレート担当役員(CFO) 執 行 役 員 安田 正介 機能化学品本部長 *常 務 執 行 役 員 宮本 雅雄 機械グループ CEO 執 行 役 員 小宮 修 *常 務 執 行 役 員 吉村 尚憲 エネルギー事業グループ CEO 執 行 役 員 永野 哲行 ライフスタイル本部副本部長 *常 務 執 行 役 員 松本 治雄 新機能事業グループCEO 執 行 役 員 小島 信明 イノベーションセンター長、事業開発部長 *常 務 執 行 役 員 金井 義邦 中部ブロック統括、中部支社長 執 行 役 員 藤井 明 *常 務 執 行 役 員 勝村 元 機械グループ CO-CEO 執 行 役 員 小野 誠英 非鉄金属本部長 常務執行役員 西澤 正俊 コーポレート担当役員(総務、人事、法務)、 HRD センター長 執 行 役 員 宮内 孝久 汎用化学品本部長 常務執行役員 木島 綱雄 欧州ブロック統括、欧州三菱商事会社社長、 英国三菱商事会社社長 執 行 役 員 衣川 潤 *常 務 執 行 役 員 小塚 睦実 金属グループ CEO 執 行 役 員 桑原 徹郎 エネルギー事業グループE&P担当、エネルギー事業開発担当 常務執行役員 上田 良一 北米ブロック統括、米国三菱商事会社社長 執 行 役 員 水野 正幸 天然ガス事業第一本部長 常務執行役員 小松 孝一 チーフ・イノベーション・オフィサー 執 行 役 員 垂水 裕之 米国三菱商事会社 EVP 常務執行役員 矢野 雅英 生活産業グループ COO、ライフスタイル本部長 執 行 役 員 白木 清司 プラント・産業機械事業本部長 *常 務 執 行 役 員 化学品グループ CEO 執 行 役 員 有吉 純夫 ヒューマンケア事業本部長 新機能事業グループ CEO オフィス室長 執 行 役 員 寺田 哲郎 金属グループ CEO オフィス室長 機械グループ CEO オフィス室長 食糧本部長 鉄鋼原料本部長 清田 正昭 執 行 役 員 三野 博 執 行 役 員 片山 善朗 重電機本部長 執 行 役 員 武井 実 三菱商事フィナンシャルサービス(株)代表取締役社長 執 行 役 員 武内 英史 トレジャラー 執 行 役 員 池田 純 先端化学品本部長 執 行 役 員 加藤 晴二 天然ガス事業第二本部長 執 行 役 員 小林 健 執 行 役 員 吉村 和美 船舶・交通・宇宙航空事業本部長 (注)*印の執行役員は、取締役を兼務しております。 インド三菱商事会社社長 No.23 株主通信『エムシー・イン』第23号 発行/三菱商事株式会社 2006年11月30日発行 ■ 誌名について: 「MC-iN」は「三菱商事インベスターズ・ノート」 (Mitsubishi Corporation INVESTERS NOTE)の頭文字をとったものです。 この冊子に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。 住所 〒 100-8086 電話 03-3210-8582 東京都千代田区丸の内二丁目 3 番 1 号 FAX 03-3210-8583 三菱商事株式会社 IR 部 HOME PAGE http://www.mitsubishicorp.com E-mail ml.mcir@mitsubishicorp.com 21 株主様アンケート結果 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 当社IR活動などについて、実施しましたアンケート調査結果の一部をご報告いたします。アンケートにご協力 いただいた株主様には、心よりお礼申し上げます。今後のIR活動の参考にさせていただきます。 ■ 配当性向は15%以上を目処に弾力的に行う ことについて ■ 連結業績連動型の配当について 無回答 18% このことを知らない 12% 評価できる 46% このことを知らない 16% どちらでもない 18% どちらでもない 15% ■ IR活動について ■ 今後希望するIR活動について あることを 読んでいない 知らない 無回答 6.5% 20.4% 16.8% 読んでいる 56.2% 日々活用している 2.9% IR ホームページ 見たことはある 36.4% インターネットを 利用できない 18.8% あることを 知らない 28.5% 無回答 13.4% 参加したことがある 2.5% 個人投資家 説明会 参加したことがない 65.0% 0 評価できる 52% 評価できない 6% 評価できない 2% 株主通信 無回答 15% 20 40 60 開催している ことを知らない 25.0% 無回答 7.5% 80 100% 株主の皆様の声をお聞かせください 株主懇親会の開催 9% メールマガジンでの タイムリーな情報発信 11% その他 2% 株主通信など 印刷物の充実 32% 個人投資家向け 会社説明会の開催 11% 広告を活用した 企業メッセージの発信 14% 下記URLにアクセスいただき、アクセスコード入力後に表示される アンケートサイトにてご回答ください。所要時間は5分程度です。 当 社 で は 、株 主 の 皆 様 の 声 を お 聞 か せ い た だ く た め 、 http://www. e-kabunushi. com アンケート を 実 施 い た し ま す 。 アクセスコード お 手 数 で は ご ざ い ま す が、 右 記 の 方 法 にて アンケートへのご協 力 を お 願いいたします。 ●アンケート実施期間は、 本誌がお手元に到着してから約2ヶ月間 (2007年1月31日まで) です。 ホームページによる 情報提供の充実 21% 8058 携 帯 電 話 からも QRコード読み取り機能のつ いた 携帯電話をお使い アクセスできます の方は、 右のQRコードからもアクセスできます。 空メールにより URL自動返信 kabu@wjm.jpへ空メールを送信してください。 (タイトル、本文は無記入) アンケート回答用のURLが直ちに自動返信されます。 ご 回 答 いただ いた方の中から抽 選で 薄 謝(図 書カード 5 0 0 円)を進 呈させていただきます ※本アンケートは、株式会社エーツーメディアの提供する「e - 株主リサーチ」サービスにより実施いたします( 。株式会社エーツーメディアについての詳細 http://www.a2media.co.jp) ※ご回答内容は統計資料としてのみ使用させていただき、事前の承諾なしにこれ以外の目的に使用することはありません。 ●アンケートのお問い合わせ「e - 株主リサーチ事務局」 TEL:03 - 5777 - 3900 22 MAIL:info@e-kabunushi.com 三菱の文化のオアシス―静嘉堂文庫・美術館 みおつくし 国宝曜変天目茶碗や国宝源氏物語関屋澪標図屏風をはじめ、 世界的に著名な古典籍や美術品を所蔵する静嘉堂文庫・美術館 をご紹介します。 や の すけ 静 嘉 堂は、岩 崎 彌 之 助( 1 8 5 1 〜1 9 0 8 三 菱 第 二 代 社 長 ) と こ や た 小彌太(1879〜1945 三菱第四代社長)の父子二代によって設立 され、国宝7点、重要文化財82点、重要美術品79点を含むおおよそ 20万冊の古典籍と5,000点の東洋古美術品を収蔵しています。静 正門から木立をぬけて小高い丘に上がると、1924 年に建てられた瀟洒なイギリス風建築の文庫(図 書館)<右側>と、現代的な設備を整えた美術館 <左側>が、円池をめぐって並んでいます 嘉堂の名称は中国の古典「詩経」の句から採った彌之助の堂号 で、祖先の霊前に供える供物が立派に整うとの意味です。 彌之助は、 三菱発展のため積極的事業展開を進める一方、 当時の 西欧文化偏重の世相の下、 東洋の文化財が海外流出、 散亡するの を怖れて、絵画、彫刻、書跡、漆芸、茶道具、刀剣などを広く収集し、 今日の静嘉堂の基礎を築きました。古典籍の収集にも力を入れ、 なかでも清 国 四 大 蔵 書 家の一 人である陸 心 源の遺 書 4 万 余 冊 静嘉堂文庫美術館展示室内 ( 現在重要文化財に16点が指定 )の購収は、出版文化史上特筆すべきことと言われています 。 1916年社長に就任した小彌太は、 以後30年間にわたり三菱事業の飛躍的発展に尽力しましたが、 文 化活動にも意欲的で、静嘉堂文庫の基盤確立と財団法人化などを進めました。特に中国陶磁の時代 的・系統的収集に情熱を傾け、今日、 静嘉堂の中国陶磁コレクションは世界的にも著名となっています。 来年以降、 「青磁展」 (仮題)、 「茶碗の美展」 (仮題、 曜変天目茶碗出品予定) を開催予定ですので ご期待ください。 みおつくし 国宝 曜変天目茶碗(稲葉天目)―中国・南宋時代(12〜13世紀) 日本のみに3碗伝わり、夜空にきらめく星のごとく七色の光芒を発する静嘉堂のも のは最高と称される。伝えでは、徳川三代将軍家光が重病の際に乳母の春日局 へい ゆ は、 「生涯の薬断ち」をもってその平癒を祈った。後年、局が病の折りに家光は、 こ の茶碗に薬を入れ届けたが、局が茶碗のみ拝受し、薬はそっと襟元に流したという。 国宝 源氏物語関屋澪標図屏風 俵屋宗達筆 江戸時代(17世紀) 源氏物語に題材を得た六曲一双の屏風絵で、近世絵画史上の巨匠宗達の最高 傑作の一つ。写真は、明石上の船と源氏一行を描く澪標図の部分。1896年、 彌之助が寄付の謝礼として醍醐寺より得た。 23 静嘉堂文庫美術館の催事 中国・日本の貴重書 2006年12月2日(土)〜12月17日(日) 『徒然草』 (日本15世紀 写本)、 『李太白文集』 (中国12世紀 刊本)など、 中国と日本の古典籍の中より、特に重文指定品を含む貴重書を選び展示 へん そう ず します。また、精彩あふれる変相図(経典の内容を絵にしたもの) を持つ 『法華経』 (中国10〜11世紀 写経) を初公開。 重文 徒然草(室町時代) 荘厳された神仏の姿 ―仏画・仏像・垂 画 2007年2月10日(土)〜3月18日(日) 神仏への深い信仰に支えられ、金銀と華やかな色彩、精緻な技巧によっ て描かれた仏教絵画は、日本美術の粋といえます。本展では、日本の仏 すいじゃくが 画と神道絵画(垂迹画)を中心に中国・朝鮮半島の作品を併せ、重文 「十二神将像」七躯も特別陳列します。 重文 普賢菩薩像(鎌倉時代) うるしのうつわ (仮題) 2007年4月7日(土)〜5月27日(日) 東洋独自の工芸品である漆のうつわ。本展では日本の漆芸に注目し、重文 すみ の え まき えすずりばこ の尾形光琳作「住之江蒔絵硯箱」をはじめとする蒔絵の箱、茶道具、印籠な どを展示します。絢爛たる蒔絵や螺鈿、味わい深い根来塗など、 うるしの見せ るさまざまな魅力をご堪能ください。 至高速用賀IC・高井戸 静 嘉 堂 瀬田交差点 環 状 8 号 線 正 門 岡本民家園 重文 尾形光琳 住之江蒔絵硯箱(江戸時代) 玉川病院 静嘉堂文庫バス停 NTT瀬田 丸子川 ( 砧工業高校 大 蔵 通 り 効 有 で ま 日 27 い 5月 ださ 年 07 ちく 効 20 〜 お持 も有 2日 方 月 券を の 12 伴 6年 ※本 同 0 20 静 嘉 至成城学園前 堂 文 吉沢バス停 理容院 庫 多摩堤通り 案内地図掲示 美 術 館 入 館 多 摩 川 割 引 券 二 子 玉 川 商 〒 店 街 至 溝 口 2 4 6 号 線 タ 乗ク りシ 場ー 高 本島 館屋 高 南島 館屋 至上野毛・第三京浜 住 所:東京都世田谷区岡本 2-23-1 TEL:03-3700-0007 交 通:●東急 大井町線/田園都市線(地下鉄半蔵門線と直通) 「二子玉川」駅下車 ●二子玉川駅前バスターミナル④番発の成育医療センターまたは美術館行 ↑東 至急 渋田 谷園 都 市 線 2 4 6 号 線 ●タクシー利用の場合、駅前/高島屋より通常メーターが1回あがる程度。 ★美術館前駐車場(約 20 台)あり。 三 菱 東 京 U 銀F 行J 二 子 玉 川 駅 東急コーチバスで「静嘉堂文庫」下車徒歩約 5 分。 ●成城学園方面よりは、二子玉川駅行バスにて「吉沢」下車徒歩約 10 分。 開・休館日:開館は展覧会期間。開館中は毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)休館。 東急大井町線 至自由が丘→ バス乗場 至 溝 の 口 ↓ 臨時休館の場合あり(詳細は要問い合せ)。 開館時間:午前 10 時〜午後 4 時 30 分(入館は午後 4 時まで) 料 金:一般 800 円、大高生 500 円、小中学生 100 円 U R L:http://www.seikado.or.jp/ 左記割引券をご利用の一般の方は 600 円でご入場いただけます。 (ご同伴の方も割引料金でご入場いただけます) )
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