はばたく MACCプロジェクト(PDF:8718KB)

マ ッ ク
平成 28・29 年度版
Monozukuri
Arakawa
City
Cluster
キラリと光る
荒川区の
モノづくり企業
荒川区産業経済部経営支援課
ご挨拶
日頃から区政並びに「MACC(荒川区モノづくりクラスター)プロジェクト※」の運営に
当たり、深い御理解と御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
MACC プロジェクトは、荒川区の産業集積や地域資源の豊かさを生かして「顔の見えるネッ
トワーク」の構築を軸とした「荒川版産業クラスター」を形成し、技術と知恵の集結により
荒川区を産業面から元気にすることを目指しています。
そのため、明日の荒川区を担うフロントランナーの創出に向けて取り組み、新事業を絶え
間なく生み出す仕掛けづくりを推し進めています。そして、フロントランナーによる成功事
例が広く区内企業に波及し、それが良い刺激となってまた別の成功事例を生むといった好循
環が形成されつつあります。
本年は平成 18 年のプロジェクト開始から 10 周年の節目の年を迎えました。この間、業務
連携を結ぶ中小企業基盤整備機構をはじめ関係機関や大学等の皆様の御支援御協力により、
参加する会員企業も着々と増え、「顔の見えるネットワーク」の広がりに合わせ、数々の新
製品や新事業が産声をあげヒット商品が世に送り出されました。また、会員の若手経営者や
後継者で組織された「あすめし会」では、相互啓発を目的とした勉強会や広域的な企業間交
流が促進され、企業間コラボレーションや大学の知見を生かした製品開発に繋げており、次
代を担う人材の育成は着実に成果を上げております。
このように MACC プロジェクトに参加する企業は、自社の強みや時代に合わせた独創的
な試みで競争力を発揮するとともに、産学連携を中心とする緊密なネットワークを活用して
経営革新などに積極的に取り組み、キラリと光り輝く魅力を区内外に発信しています。
このたび、会員企業を皆様に御紹介するために、企業紹介パンフレット(平成 28・29 年度版)
を発行いたしました。掲載企業はいずれも荒川区を代表する企業であり、MACC プロジェ
クトの「次の 10 年」に向けて、更なる活躍が期待される企業です。
本パンフレットが皆様と MACC 会員企業との掛け橋としてお役に立てれば幸いです。
※ MACC プロジェクト:
Monozukuri
Arakawa City
Cluster 特別区長会会長
荒川区長
西川 太一郎
2
Monozukuri Arakawa City Cluster
MACCを取り巻く支援機関・大学等との連携ネットワーク
「MACCプロジェクト」は荒川区内のモノづくりに関わる新事業展開を支援していくためのプロジェクトです。
荒川区では区内に拠点を置いている 3 つの大学・高専に加え、様々な支援機関と連携を図りながら企業支援を行っ
ています。MACCプロジェクトでは「産・学・金・公」のあらゆる資源を横断的・領域的にカバーし、経営・
技術両面からのサポート体制を構築しています。
中小企業基盤
整備機構 金融機関
日本貿易振興機構
(JETRO)
荒川区しんきん
協議会 東京都中小企業
振興公社 MACC
産業技術総合研究所
東京都立産業技術
研究センター 全国イノベーション 推進機関ネットワーク
コラボ産学官
山形大学工学部
首都大学東京
東京都立産業技術高等
専門学校 東京電機大学
東洋大学
MACC発 新製品
MACCプロジェクトの活動を通じて、会員企業から多くのB to C製品が誕生しました。
消音機能付き熊避けベル「森の鈴」
株式会社 東京ベル製作所
AQUATIC 消音機能付き 風鈴
株式会社 東京ベル製作所
株式会社 アートランド
TIMEDOMAIN mini E TYPE PREMIUM
システム・スピーカー用インシュレーター
株式会社 國立 ティーループ事業部
手元供養 綾® 株式会社 アートランド
トゥインクリンク®
〈Twinklink〉
松田金型工業 株式会社
バーバパパお掃除スリッパ
株式会社 ストロング
自立する杖フェレット® 立つ之助®
有限会社武井工業所
旭工業 株式会社
2WAYセラベルト
有限会社 箱田織物工場
マーブルエボナイト万年筆
株式会社 日興エボナイト製造所
複写式付箋紙「コピめも®」シリーズ
有限会社 スガワラ印刷
2WAYセラウェッジ
介護用スリング 株式会社 日興エボナイト製造所 金澤鞄製
Monozukuri Arakawa City Cluster
3
MACC会員名簿
巻末
MAP
掲載番号
巻末
MAP
掲載番号
掲載
ページ
業種
❶ ㈱アートランド
5
アンチモニー及びすず合金製造業
大東工業㈱
26 産業用機械製造業
❷ 旭工業㈱
6
金属加工業
㈱タカハシ
27 ゴム製品製造業
❸ 旭モールディング㈱
7
プラスチック製品製造業
髙六商事㈱
28 合成樹脂原料製造販売業
❹
8
印刷加工業
事業所名
㈱アポロ製作所
荒川区中小企業経営協会
❺ ㈱荒川樹脂
㈱石川オリエント
❻ 石川金網㈱
9
事業所名
滝田技研㈱
掲載
ページ
業種
システム機器・設備製造業
コンサルタント業
㈲武井工業所
29 板金加工業
医療用プラスチック製品製造業
㈲中央バフ製作所
30 研磨材・研磨機製造販売
金属製品製造業
31 化学工業品製造販売業
10 金属製品加工業
帝国インキ製造㈱
㈱テクノキャッチ
防災・福祉用品企画、販売
㈲井上製作所
定規、プラスチック製品等製造業
㈱寺製作所
32 機械装置製造業
エースライオン㈱
電気機械器具製造業
電光工業㈱
33 モータ始動器製造販売業
㈱大原計機製作所
計量器・測定器・分析機器・試験機
製造業
㈱東京ベル製作所
尾竹橋工業㈱
金属プレス加工業
東京中小企業家同友会
㈱東京報知
企画・広告業
❼ オリエンタルエンヂニアリング㈱
11 金属熱処理関連製造販売業
❽ ㈲オリオン機工
12 金属加工業
㈱藤和刷子製作所
ブラシ製造業
❾
13 工業用プラスチック製品製造業
㈲徳栄商事
記念品製造販売業
㈱折原製作所
金澤鞄製
14 身の回りの品(かばん)卸売業
㈱キャメル鉛筆製作所
各種筆記具製造販売
㈱クエスチョナーズ
玩具等企画・製造業 他
㈱工藤工務店
㈱國立
㈲ケアプランニング
㈱東風谷製作所
建設業
15 電気機械器具販売業
高齢者福祉サービス業
トーコーアドサービス㈱
経営者による異業種工業団体
34 金属製品製造業
35 広告代理業
㈱トネ製作所
36 金属加工業
㈱トミナガ
37 印刷関連業
長島特殊塗料㈱
nayuta
塗料製造業
デザイン業
日建塗装工業㈱
38 その他の金属表面処理業
㈱日興エボナイト製造所
39 ゴム製品製造業
日本情報流通㈱
映像制作業
㈲サイバーホット
IT関連
㈱日本ケアサプライ
高齢者福祉サービス業
㈱笹沼製作所
金属加工業
㈱日本フーズセンター
食品・調理機器等製造販売業
坂上電気工業所
佐藤油脂工業㈱
16 金属加工部品製造業
電気工事業
17 キャンドル製造販売業
㈱ネットミル
40 通信サービス業
能田電気工業㈱
41 電気工事業
㈱サンウェイ
引越運送業
㈲野村工業
三恵金型製作所
プレス用金型製作及び精密部品
加工業
㈲箱田織物工場
三宏印刷㈱
印刷業
花嫁わた㈱
㈲三成美術印刷所
オフセット印刷業
㈱ハラサワ
㈱シーキューブ
情報通信サービス業
㈱ペアサポート
㈱白興
板金・溶接業
42 織物製造業
福祉用具貸与・販売業
43 寝装具製造販売業
金属加工業
アイディア商品企画製造販売業
ジェーシー㈱
18 その他の繊維製品製造業 他
㈲広沢プラスチック工業
44 プラスチック製品製造業
志幸技研工業㈱
19 電気工事業
平和商事㈱
45 紙器製造業
城北信用金庫
金融業
㈱須貝製作所
プレス加工・金属加工業
巣鴨信用金庫
㈲スガワラ印刷
㈱鈴木製作所
金融業
20 印刷業
機械器具製造業
㈱ストロング
21 製造卸小売業
精電舎電子工業㈱
22 精密機器製造業
㈲セクションメイツ
壮光舎印刷㈱
音楽演奏業
23 印刷業
細渕電球㈱
㈱堀澄
㈲ポン菓子機販売
電球・電気照明器具製造業
46 サービス業
製菓機械販売業
㈱増野製作所
47 設備機器製造業
松田金型工業㈱
48 金属加工機械製造業
㈱マツダ自転車工場
49 自転車製造業
㈱マルミツ
靴企画・製造販売業
㈱マルフジ製作所
電子デバイス製造業
㈱ミノリ
時計製造業
㈱綜合プラスチック
プラスチック射出成形加工業
都行燈㈱
50 照明器具製造販売業
創文印刷工業㈱
印刷業
㈱ムラマツ車輌
51 搬送機器・什器製造販売業
㈱大洋技研
24 理化学機器、産業用機械製造業
㈱山口熱処理工業所
金属熱処理業
太陽興業㈱
25 ゴム製品製造業
㈱山本製鞄
皮革製品製造業
㈱ワールド美術校正
印刷業
㈲大洋プレス製作所
プレス加工業
※業種については、提出頂いたMACC会員申込書やホームページ等を参考に、事務局の責任で記載しています。
4
Monozukuri Arakawa City Cluster
01
世界にはばたく
「エテナ®」
株式会社アートランド
TEL.03-3806-8846 FAX.03-3806-6436
URL http://www.artland-co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 林 文雄
地: 〒116-0014 荒川区東日暮里2-7-1
金: 3,600万円
員: 11人
創 業 年: 明治25年
業 種: アンチモニー及びすず合金製造業
事業内容: トロフィー、カップ、メダル、
テーブルウェア製品の製造・販売
自社製品の製造販売に力を入れる
林 文雄
代表取締役社長
クを活用した錫製品の新たな可能性の発見も目指している。
当社は、明治 25 年に幌煙異専門メーカー林藤次郎商店
として創業した。以降喫煙具の製造・販売を行ってきたが、
ロングタンブラー
昭和 34 年に有限会社林製作所として設立した頃よりトロ
フィー、カップの製造を始め、昭和 40 年頃には主力となった。
昭和 52 年に有限会社林製作所を組織変更、株式会社林製作
所とし、現社長が代表取締役に就任。平成 5 年には株式会社
アートランドと社名変更した。
最近は、これまで主力であったトロフィー、カップ、メダ
ソニーオープンゴルフ
ツアー優勝トロフィー
ル等の製造販売から、
「エテナ」素材を用い、平成 8 年に取
得した特許技術「手鋳造成形法」で製造された「当社ブラン
ドの錫製品の製造販売といった新事業を、一層強化している。
平成 23 年に MACC へ加入したのもその一環である。
オンリーワンの錫器製造技術
現在の主力製品は「エテナ」素材を使用したタンブラーや
銀製品のような質感が出せるのが当社の錫器の特徴であ
お皿などのテーブルウエア製品であり、都内大手百貨店や自
る。その製法は、京錫、浪速錫、薩摩錫など従来のものとは
社 Web や大手通販サイトを活用したインターネット販売を
全く異なり、金型に湯を入れて高度の技術を持った職人がひ
積極的に行っている。
とつひとつ鋳造する、日本独自の伝統技法を取り入れたもの
である。この製法は難易度が高く、他社及び海外の企業では
見られない。金型を使用した鋳造法により、器に鏡面仕上げ
の凸模様を施すことが司能となり、当然、この技術も世界で
ふくろうの箸置き
当社のみが保有している。
平成 27 年 6 月には、この製法が伝統的工芸品産業の振興
に関する法律(伝産法)に基づき経済産業大臣より「伝統的
八角タンブラー
錫の可能性を見極め、
製品拡充を目指す
工芸品」として指定された。今後も、この技術による、魅力
ある製品開発を図っていく。
また、当社が組合員である東京アンチモニー工芸協同組合
が東京都立産業技術研究センターと共同で開発した、従来の
MACC に加入してからは、コーディネータの支援を受け
錫合金と異なり鉛を一切含まないため環境や健康に対する安
ながら、
次々と新製品開発を続けている。平成 23 年 9 月には、
全性が高く、同時に錫の弱点である強度不足を克服した四元
手元供養という新たな分野への進出に挑み、東京都より経営
合金の新素材「エテナ」を使用することで、他社では真似の
革新計画の承認を受け、翌年には「綾 ®
」を開発した。また、
できない製品開発に成功している。
エテナの新製品「八角タンブラー」や「AQUATIC」の開発、
平成 27 年度東京ビジネスデザインアワードでは「テーマ賞」
▪主な認証・実績 等
を受賞し、現在「升」の開発中である。今後は、これら製品
・
「手鋳造成形法」
(特許 2554496 号)
・メディアでの紹介多散
の販路開拓に力を入れるとともに、
更に、
MACC のネットワー
Monozukuri Arakawa City Cluster
5
02
あなたの欲しいものを形に
旭工業株式会社
TEL.03-3893-3029 FAX.03-3810-2393
URL http://www.asahi-ind.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 橋本 明秀
地: 〒116-0011 荒川区西尾久7-58-5
金: 1,000万円
員: 50人
創 業 年: 昭和2年
業 種: 金属加工業
事業内容: 精密板金加工・パイプ加工・
プレス加工
幅広い事業でシビアな品質要求に応える
橋本 明秀
代表取締役
リム化するのは当然として、顧客の更なる獲得により安定
昭和 2 年、
「橋本工業所」として創業してから、90 年程の
した収益を獲得することを目指している。現在、抱える顧
社歴を刻む。当初は油圧プレス機の設計や絞り加工を手がけ、
客は約 40 社程度であるが、今後は 100 社を目指して、強
日本初の自動車用フェンダープレス絞りを完成して名を上げ
みである営業力を武器に、社長自ら新規顧客開拓を進めて
た。戦後間もなく現在の「旭工業」に衣替えして以来、精密
いく。
板金加工・パイプ加工・プレス加工・組立・型加工など領域
また、
環境対応への経営も進めている。クロムフリーめっ
を広げて事業拡大を推進し続けている。特にステンレスの板
きなど RoHS(特定有害物質の使用規制)対応をはじめ、
金・溶接加工が得意で、精密板金加工・表面処理を一括受注
平成 19 年にエコステージ(環境経営システム)認証を取
して低コスト化を実現する。
得して全社運動を盛り上げ、平成 20 年からはゼロエミッ
ユーザーは、医療機器、半導体関連装置、液晶露光装置、
印刷機器、環境機器、制御盤などを扱う品質要求がシビアな
ション(埋立排出物ゼロ)を続けている。製品としても、
風力発電分野に乗りだし、環境の保全に一役を買っている。
先端産業が主体である。
工場は「本社工場」のほか、岩手県花巻市に「花巻工場」
、
精密フレーム
埼玉県上尾市に「上
攻めの提案型営業
尾工場」を持ち、各
当社は営業力を武器に成長を続けている。今の時代、顧客
工場を web でネッ
からの技術情報をそのまま製品化するだけでは商売にならな
トワーク化し、トー
い。当社は保有する固有技術や IT を活用した業務管理に裏打
タル的な生産管理を
ちされた、攻めの提案型営業で差別化を図っている。企業の
行うシステムを確立
成長に欠かせない新規顧客を獲得する際にも、社長自ら見込
している。
み客のもとへ出向き、当社の特徴を踏まえた“印象に残るプ
レゼンテーション”を行うことで信頼を獲得し、実受注につ
なげている。
また、200 社を超す協力企業のネットワークを活用して、
金属加工に関わる仕事であれば連携して依頼を成し遂げる体
制を築いていることも強みである。
工場内の様子
▪主な保有設備
3拠点を結ぶTV会議システム
筋肉質な会社を目指す
経営革新を進める 3 代目社長で、若手経営者や後継者に
よる MACC プロジェクト分科会のあすめし会(明日の飯
の種を作る会の意)メンバーでもある橋本明秀氏は、景気
の変動が大きくても利益を出し続けられる「筋肉質な会社」
への転換を図っている。そのために、ムダを省き事業をス
6
Monozukuri Arakawa City Cluster
・ CADMAC-EVOLUTION(3D CADCAM)
・ TOPsolid(3D CAD)
・生産管理システム E-Isg 3 工場ネットワーク接続
・ CNC レーザパンチプレス
(MOTORUM 2048 HYBRID)
・各種プレスブレーキ
・テーブルスポット(TS86K)
他多数
▪主な認証・実績 等
・平成 19 年 エコステージ認証 取得
03
プラスチック製品の開発型企業として、
顧客の付加価値を創造するベストパートナー
旭モールディング株式会社
TEL.03-5855-3560 FAX.03-5855-3630
URL http://www.asahimolding.com/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 福田 晴通
地:〒116-0012 荒川区東尾久5-2-1
金:3,200万円
員:約25人
創 業 年: 大正10年
業 種: プラスチック製品製造業
事業内容: プラスチック・射出成形・
プラスチック加工・組立製品設計
射出成形のパイオニアからニューリーダーへ
大正 10 年の創業当初は、小間物や婦人用ボタンを製造販
売していたが、プラスチック産業が黎明期にあった昭和 27
年に米国から射出成形機を導入して、プラスチック成形事業
に進出した。以来 60 年余。射出成形技術を究めて、熱可塑
性樹脂製品のパイオニアの道を歩む。プラスチック産業が成
長した昭和時代に、多様なユーザー仕様に応える独自の製品
づくり体制を構築し、弱電、精密機械、食品分野を中心に大
手ユーザーを獲得して業容を拡大した。
長期の景気低迷期に入ってからは、同社事業も縮小を余儀
なくされたが、
平成 14 年に経営采配を引き継いだ 3 代目で現・
代表取締役の福田晴通氏は、
「21 世紀型の顧客トレンドの分
析対応を瞬時に確実に行う経営を打ち出して、抜本的な体質
改善に着手し、海外事業と連携したグローバル経営とプラス
チック製品の開発型企業への転換という新たな事業展開を実
践している。
産学連携による初めての自社製品開発
MACC プロジェクトに参加後、会員企業や大学、専門家
との連携を図り、積極的に製品開発・新事業に取り組んでいる。
今後、ますますの高度化、多様化が見込まれるプラスチッ
ク製品の「樹脂製品づくりの革新に挑戦し続け、
存在感を示す」
ため、提案型ビジネスの強化を図り、顧客ニーズに真正面か
ら対応し、人材育成を進めながら、素材開発など関連する技
術領域を広げつつある。
MACC コーディネータの支援を受けながら、平成 25 年度
補正「ものづくり補助金」に採択、平成 27 年 3 月東京都よ
代表取締役
り経営革新計画の承認を受け、製法の特許申請を行い、初め
ての自社製品開発を行った。プラスチック製品の試作におい
て、①切削する板状のプラスチック材料の材質が限定され、
完成品の材料で試作できないために、正しいスペックでの評
価ができない、②樹脂板材の購入サイズの単位が大きく、試
作品を製造するためだけの分の購入が難しく、結果として不
良在庫や高い見積を余儀なくされる、等の問題がある。これ
らの問題を解決するため、量産する予定の樹脂材料を使い、
2mm 程度の厚みの板を積層状に積み上げ、それを射出中の
圧力で密着させ容易には取れない、1 枚の厚い板を作ること
を試み、成功した。今後は、販路開拓を進めていく。
<新開発の積層板>
<積層板切削部品(試作品)>
➡
提案型ビジネスを追及
海外ではインドネシアにプラスチック製造の合弁会社を
設立し、生産・資材調達のグローバル化を図り、軌道に乗せ
ている。国内では茨城工場に生産を一元化し、クリーンルー
ムによる精密部品の組立のほか、成形・印刷・組立の一貫生
産体制を行っている。顧客ニーズに対応するため、いち早く
3DCAD を導入したり、企画・開発支援のネットワーク化や
自主品質保証システムを確立するなど、顧客の要求が同社の
生産システムに連動する環境を整えている点が、先進的とい
われるゆえんである。
金型製作から部品組立、完成品までの一貫体制をもとに、
「必要なものを、必要なときに、必要なだけつくる」という看
板方式を整え、好評を得ているところだ。
福田 晴通
素材:ABS/PBT
大きさ:100×100×60mm
顧客が感動する製品・サービスを
提供するベストパートナー
プラスチック製品の射出成形では業界のリーディング企業
の位置にある。グローバルな視点で、中小企業の枠を超えた
先進的な事業体制を整え、日進月歩の製品づくりで社歴を飾
る多くの実績を残す。
「お客様の付加価値創造に貢献する」を
経営理念に、常に新しい技術にチャレンジし、顧客が感動す
る製品・サービスを提供するために、時代の変化を先取りす
る
「提案型ビジネスの追及~ Making apositive proposal ~」
を事業展開の基本にしている。
▪主な保有設備
3DCAD、 射 出 成 形 機、 シ ル ク 印 刷、 ク リ ー ン ル ー ム、
完成品組立ラインなど。
Monozukuri Arakawa City Cluster
7
04
他社で不可とした
“ものづくりの問題”
を解決!
シルク・インクジェット印刷はお任せあれ!
株式会社アポロ製作所
TEL.03-3802-3291 FAX.03-3802-3294
URL http://www.aporo-ss.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 白井 健一
地: 〒116-0013 荒川区西日暮里1-49-11
金: 1,000万円
員: 14人
創 業 年: 昭和36年
業 種: 印刷加工業
事業内容: シルクスクリーン印刷、インクジェット印
刷、銘板、ラベル、ステッカー、サイン製造
急成長を続ける経営
白井 健一
代表取締役社長
人で 10 億円の売上」が叶わない夢ではなくなってきたと語
創業は昭和 36 年。先代の白井昭良氏が金属ネームプレー
る社長ならではの説得力がある。あすめし会を始め MACC
トを手掛ける個人事業としてスタートした。長らくは請負
の活動に積極的に参加してきた経験も活かしながら、更に
型の「下町の印刷会社」にとどまっていたが、現社長が経
飛躍していく。
営を引き継いでから舵取りを一新し、目を見張る成長を続
けている。秘訣は、他社が避けがちな注文数が少ない仕事や、
過去の技術ではできない仕事などを積極的にこなしたこと
である。その結果、技術も磨かれ、より一層当社への仕事
が増えるという循環の中にある。
断らず、
挑戦し続ける
当社は、ノウハウのない仕事の依頼に対しても断らずに
挑戦することを重要視している。それは、挑戦により失敗
また、ショールームを設けることで、実物を見ながら顧
することもあるが、どちらにしてもノウハウが蓄積されて
客と商談でき、顧客の希望に適切に応える印刷方法を提案
仕事の幅が広がる他、ネットワークが生まれ未来の仕事に
している。
繋がると考えているからだ。
このような新たな事業展開が実り、社長に就任して 8 年
その結果、特殊なシルクスクリーン印刷、版が不要な UV
間で売上額を 8 倍以上に伸ばすという、驚きの急成長を実
特殊インクジェット印刷、オフセット印刷を極めた。それ
現している。
ぞれの利点を融合させてこれまで印刷が不可能とされてき
た素材に様々なデザインを描き、機能を持たせる特殊フル
カラー印刷技術を確立し、この分野では右に出るものがい
ない技術力を持っている。
また、社長が商社勤め時代に築いたネットワークを活用
し、100 社を超える企業に外注の依頼を行うことができ、
顧客が本当に求める印刷加工に応えられることも大きな強
工場内
本社外観
みである。
▪主な保有設備
ショールームに展示されている製品群
アポロブランドを確立させる
今までは、豊富なネットワークを活かした商社的な仕事
も行ってきたが、基本は印刷加工業として成長してきた。
しかし、ゆくゆくは Made in Japan を活かしアポロブラ
ンドを立ち上げ欧米の有名ブランドと同等以上になれるよ
う事業展開を図っていく構えである。その第一歩として、
デザインにも注力し、完成品を製造するメーカーとしての
役割を目指していく。大きな目標であるが、夢としていた「10
8
Monozukuri Arakawa City Cluster
・(UV)シルクスクリーン印刷機 2 台
・インクジェット印刷機(7 種)
計 9 台
・オフセット印刷機 1 台 ・ラミネート機 2 台
・ウェルダー機 1 台 ・縫製設備 ・製版設備
▪主な認証・実績 等
・大手帯携電話会社から純正制作受注フルカラー着せ替え
パネル
・海外大手スマートフォンメーカーから純正スマートフォ
ンケース制作受注
・第9回TASKものづくり大賞奨励賞 ( 共同開発部門 )・
優秀賞 ( 単独開発部門 ) 受賞
05
一品入魂
『差別化』
への挑戦
株式会社荒川樹脂
TEL.03-3892-5721 FAX.03-3892-5713
URL http://www.arakawajushi.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役社長 小菅 惠美子
地:〒116-0002 荒川区荒川5-39-2
金:5,000万円
員:195人
創 業 年: 昭和26年
業 種: 医療用プラスチック製品製造業
事業内容: プラスチック製医療検査器材、
半導体関連容器
ニーズへ対応した攻めの事業展開
投薬瓶や酒瓶のコルク栓加工業として創業後、臨床検査
用シャーレのプラスチック製への素材転換で成果を挙げ、
小菅 惠美子
代表取締役社長
要求レベルの高い品質管理や
生産技術革新に応える
当社の特徴は、①プラスチック製品の最先端分野を切り
医療用製品分野に本格参入した。
今日の業態は先代の齋藤森作氏が昭和 57 年に 33 歳の若
開いてきたノウハウの積み上げ及び未開発な高度技術へ挑
さで社長就任以降、医療分野重点の事業展開を図り、ユー
戦する開発力、②差別化の中核となるクリーンルームや微
ザーニーズに応える技術開発に注力して、製品群を開拓、
生物管理区域内での成形・組立加工・検査・包装に加え、
伸張させた。また、クリーンルー
EO ガス滅菌処理も自社対応可能とするハード及びソフト
ムでの生産開始を機にシリコンウ
の一貫生産システム、③妥協を許さない品質管理システム、
エハー搬送容器などの半導体関連
④成形段階を考慮した迅速な金型製作・試作、社内金型メ
ンテナンス力などである。
分野へも進出した。
現在の製品構成は、注射器等医
工場外観
取引先の大半を上場企業が占めるため品質管理や生産技
療機器関係 60%、医療用検査器
術革新への要求レベルは高く、ユーザーのニーズに応える
材 20%、シャーレ 10%、半導体
ことで技術力を向上させている。また、製品の 80%が共同
関係ほか 10%であり、素材の大
開発特許の取得や得意先からの特許独占使用権の付与によ
半は汎用樹脂だが、製品は清浄環
るものであり、結果として得た知財戦略も企業の成長に大
境のもとで生産された超精密なも
滅菌装置
きな役割を果たしている。
のが求められている。
「ユーザー・オンリーワン」
をめざせ
「顧客の要望を満たし、顧客に信頼される製品を提供す
ることにより当社の永続的な発展と社会的な貢献を達成す
る。」これが当社の経営理念である。「モノづくりの原点は、
信頼される製品の供給責任を果たすことにあり、これが果
たせない企業は退場せざるを得ない。」という確固たる信念
が根底にある。品質・コスト面での強
みに加え、納期を厳守することを徹底
し、更には顧客・市場の将来の需要を
・工場(茨城工場 S52 ~、本社工場建替え S62 ~、つ
くば工場 H6 ~、つくば新工場 H17 ~、茨城工場リニュー
アル H22、つくば第二工場H 28)・射出成形機 40 台
(45 ~ 300t)・周辺機器各種(自動取出・検査・整列
機、自動包装機、クリーンストッカーなど)・クリーンベ
ンチ ・三次元測定器 ・自動検査機 ・インキュベーター ・
EO ガス滅菌装置(2 台)・金型関連設備(NC 放電加工機、
NC フライス盤)・金型洗浄装置
▪主な認証・実績 等
見越した先行投資を行うなど、ユー
ザーのニーズを探りかつ十二分に応え
▪主な保有設備
成形機
ることで信頼を得られるモノづくりを
目指している。
製品群
・昭和 32 年 容器、キャップ等の樹脂成形に移行
・昭和 43 年 医療用器材等の生産開始
・平成 2 年 クリーンルームでの生産開始
・平成 11 年 ISO9002:1994 認証取得
・平成 14 年 ISO9001:2000 へ移行
・平成 23 年 ISO13485:2003 認証取得
・平成 23 年 茨城県より医療機器製造業の許可取得
・平成 23 年 ISO9001:2008 へ移行
Monozukuri Arakawa City Cluster
9
06
オンリーワンのモノづくりを目指す!
金網とパンチングメタルのパイオニア
石川金網株式会社
TEL.03-3807-9761 FAX.03-3807-9764
URL http://www.ishikawa-kanaami.com
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 石川 幸男
地: 〒116-0002 荒川区荒川5-2-6 金: 3,000万円
員: 30人
創 業 年: 大正11年
業 種: 金属製品加工業 事業内容: 各種金属フィルター・パンチングメタル
の製造販売、織金網の製造販売、他
先駆けとなる製品展開を加速
創業 94 年周年の現在まで一貫した金網専業メーカーで、
現・代表取締役社長の石川幸男氏は 3 代目。
「顧客第一主義」
を経営方針に掲げ、顧客ニーズに沿った製品提供に徹し、品質・
価格・納期を重視した事業を推進している。
現在の主力は産業分野の製品。貴金属や合金などの素材を
加工した金網製品は自動車などの部品として使われ、液体・
固体・気体を問わず不純物を取り除く工業用フィルターは
工作機械、化学機械装置などの必要不可欠な部品となってい
る。建築分野にも注力し、デザインを施した金属メッシュの
芸術品といわれるデザインパンチングパネル「パーフォアー
ト」を戦略商品に、チタン金属線で織り込まれた「黒チタン
金網」などが需要を広げている。このほか、医療分野の製品
開発など新市場の開拓を並行させ、現在の製品構成は、工業
用 60%、建築用・その他 40% の割合。
多品種・少量生産体制を確立
本社のある荒川区に工場を持ち、新鋭設備による大量生産
はもとより、多様な顧客ニーズに応える「多品種・少量生産」
体制を敷く。工場には、職人技から生まれた自社開発の装置
や治工具が多く備えられ、他社にはない効率的な生産システ
ムを確立している。これらハードの充実と、培った製造ノウ
ハウを背景に、顧客のパートナーとして研究開発や試作の段
階から製品づくりを進めていく点に大きな特徴がある。また、
平成 23 年にはイタリヤの有力金網メーカーのガウデンツィ
社と相互業務提携を締結し、グローバルな事業展開を強化し
ている。 画期的な新製品開発で話題を集める!
当社が扱う金網には、貴金属、
レアメタル、合金などの金属製
やプラスチック製などの種類が
ある。それらの材質を曲げ・折
り・絞りなど自由自在に成形し、
織物のように平織・綾織など様々
な織り方をするという金網加工 「おりあみ/ORIAMI」
技術を得意にしている。これらの蓄積した技術を製品づくり
の基本にしつつ、時代の変化に即した最先端テクノロジーと
して進化させていくフレキシビリティーが持ち味でもある。
平成 26 年、金属でありながらしなやかな折り紙に代替で
きる金属折り紙「おりあみ /ORIAMI」の開発に成功。伝統
10
Monozukuri Arakawa City Cluster
石川 幸男
代表取締役社長
文化に切り込んだ“世界初”の
新製品として大きな反響を呼び、
台東・荒川・足立・墨田・葛飾
区 で 構 成 す る「 第 10 回 TASK
ものづくり大賞」の大賞を受賞。
平成 27 年から本格販売し、新た
「おりあみ/ORIAMI」
の作品例
な事業の柱に育てる方針だ。
新分野を切り開く創造型企業へ
今後さらに、
「事業展開のネットワークを“網の目”よう
に広げて技術を磨き、一つずつ新たな需要を掘り起こして、
ブランドイメージを確立したい」
(石川幸男社長)とし、荒川
区が進めるカイゼン運動「あらかわ 7S +省エネ+サービス
活動」に参画して、全社ぐるみで経営の活性化にも取り組み、
「様々なテーマに挑戦し、新分野を切り開いていく創造型企業
を目指す」姿を描いている。
先進的技術を蓄積し、多様な顧客ニーズに対応
金網とパンチング(打抜き)メタルのパイオニアとして「石
川金網にしかできないモノづくり」を基本に据え、多品種・
少量生産体制を整えて、多様化する顧客ニーズに対応する。
先進的な独自技術を蓄積し、民生用、産業用、建設用の各分
野で先駆けとなる金網製品を提供しつつ、
産学連携を含むネッ
トワークを広げて新技術・新製品開発を積極的に展開するの
も特徴。さらに、材質・織り方・加工法を変えた最先端テク
ノロジー分野の製品開発にも力を入れ、創造型のオンリーワ
ン企業へ邁進中。
▪主な保有設備
金網手織り機、金網用スリッター、金網用自動裁断機、パ
ワープレス、金網溶接機など
▪主な認証・実績 等
・ISO9001:2008認証取得
・平成26年度「がんばる中小企業、小規模企業者300社」
認定
・東京ビジネスデザインアワードのテーマ賞・優秀賞受賞
・経済産業省「MORE THAN プロジェクト」に採択
・「第10回TASKものづくり大賞」の大賞受賞
07
世界への表面熱処理技術のコアステーションをめざす!
オリエンタルエンヂニアリング株式会社
TEL.03-3802-4311 FAX.03-3803-4614
URL http://www.oriental-eg.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役社長 河田 一喜
地:〒116-0013 荒川区西日暮里2-25-1-902
金:8,000万円
員:160人
創 業 年: 昭和27年
業 種: 金属熱処理関連製造販売業
事業内容: 金属熱処理設備の製造販売、
金属熱処理の受託加工
大企業・国際企業と肩を並べる事業展開
業界のパイオニアとして技術開発を進めることを社是と
河田 一喜
代表取締役社長
社設立も含めて更なる海外展開を推進していく。
また、更なる省エネ・高品質な設備の開発を進め、業界
しており、他社よりも一歩、二歩先
に先駆けて低炭素社会への対応をリードしていく構えであ
を行く新製品・新技術の開発に力を
り、新たに取得した川越第 2 産業団地で近年中に最先端の
入れ、「業界初」を多く生み出しなが
工場建設に着手し、最新鋭の熱処理加工設備を作り出して
ら成長してきた。
いく予定である。
熱処理事業一筋であり、自動車部
品など各種産業の熱処理加工を行う
研究開発力で差別化を図る
ほか、熱処理を行う設備(熱処理炉)
の製造・販売を行っている。扱う設
なによりも、「研究開発力」が当社の強みであり、創業当
備は、用途に合わせた多品種・多サ
初から、他社と差別化を図り、新しい技術の開発に一貫し
イズの標準設備を揃えており、セミ
高性能ガス浸炭炉 N-BBH
て取り組んでいる。研究開発部門だけは、バブルの崩壊や
オーダーやフルオーダーにも対応しながら世界中で使用さ
リーマンショックの影響で業績が沈んだ際も、削減するこ
れている。社会的評価も高く、平成 19 年には経済産業省・
とはなかった。ここまで研究開発部門へ力を入れている同
中小企業庁から「元気なモノ作
業者はほとんどいないと語る。これまでに、滴注式(てきちゅ
り 300 社」にも選定されるなど、
うしき)の浸炭炉やプラズマ CVD 法による成膜、真空浸炭
これまでに受けた表彰は枚挙に
炉の雰囲気制御など、業界をリードする新製品や新技術を
いとまがない。規模の面では中
世に多く送り出しており、滴注式の熱処理では大企業に打
小企業だが、事業展開の実体は
ち勝ち国内シェアの 90%以上を占めている。
第17回型技術協会賞
技術賞を受賞
大企業や国際企業に勝るとも劣
らない。
世界的企業として更に成長していく
今後は、更なる海外展開と、低炭素社会の実現により一
層対応していく構えだ。
古くから海外展開に注力して
お り、 現 在 は、20 カ 国 以 上 へ
3 社・16 工場、マレーシアに合
川越工場外観
は非常に知名度が高く、平成 22
年末には合弁会社が熱処理企業
としては初めて中国で上場した。
海外展開で飛び抜けた成功を納
めており、新たな国への合弁会
・真空浸炭炉 ・高性能ガス浸炭炉 ・真空炉 ・ガス浸炭窒化炉 ・ガス軟窒化炉 ・真空洗浄機 ・高周波焼入装置 ・プラズマ CVD 装置
・ S-DLC 装置 ・全自動監視システム 他
▪主な認証・実績 等
の輸出に加え、中国に合弁会社
弁会社 1 社を持つ。特に中国で
▪主な保有設備
検査の様子
・平成 12 年 ISO9001 認証取得
・平成 17 年 ISO14001 認証取得
・平成 19 年経済産業省・中小企業庁より「元気なモノ作
り中小企業 300 社」に選定
・平成 19 年「プラズマCVD法による高離型性金型表面
処理技術の開発」が第 23 回形材産業技術賞 ( 中小企業
庁長官賞 ) を受賞
・平成 23 年「CO2 排出を極限でま削減した環境対応高
性能ガス浸炭炉」が彩の国産業技術大賞を受賞
Monozukuri Arakawa City Cluster
11
08
型破りなワクワクが新たなカタチを作り出す!
ひらめきを創造力で現実に!
!
有限会社オリオン機工
TEL.03-3895-1395 FAX.03-3892-3223
URL http://orion-kikou.com/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:
地:
金:
員:
代表取締役 加藤 茂明
〒116-0001 荒川区町屋6-10-4
4,000万円
18人
創 業 年: 昭和50年
業 種: 金属加工業
事業内容: 金属加工製造、精密板金部品加工
改革を行い、
熱意ある社風を形成
先代が、ずば抜けた器用さを買われ、大手電機メーカー
ある。荒川生まれ荒川育ちで
「荒川区の産業を盛り上げてい
とから当社の歴史は始まる。金属加工・板金部品加工で頭
くことを目指す」と語る社長
角を表し、順調に業績を拡大し、平成元年には有限会社オ
は、 平 均 年 齢 30 歳 程 度 の 若
リオン機工と改組した。
く熱意に溢れる社員とともに、
の推進、近隣の美化活動を始めとする環境への対応、社内
代表取締役
自社ブランド製品を開発中で
からの要請に応え昭和 50 年に加藤製作所として創業したこ
平成 8 年頃に現社長に経営を引き継いでからは、5S 運動
加藤 茂明
地域に根ざしたモノづくり企
レーザー加工機
業として更なる発展へと突き進む。
での意識や情報を共有する体制の確立など改革を進めてい
る。これらの取り組みが認められ、平成 18 年にはしんきん
協議会から優良企業表彰として優秀賞の代表受賞者として
サービス業と割り切った経営
当社の強みは、事業をサービス業と割り切って考え、サー
表彰もされている。
ビス業にふさわしい取り組みを実行していることであり、
現 在 は、ISO 認 証 の 取 得
に も 力 を 入 れ て お り、 平 成
「納期厳守・高品質・低コスト」に加え「スピード」を重視
23 年には ISO14001 認証を
している。この「スピード」とは、不具合や問い合わせな
取 得 し た。ISO9001 も 近 い
ど顧客への対応が求められる際に迅速に対応することや、
納期よりも更に早く製品を納入できる体制を整えているこ
うちに取得する予定である。
本社外観
とである。社員教育に力を入れ、最新技術を修得するだけ
でなく、約束は絶対に守り、常に考えて積極的に仕事に取
り組む社風を形成していることと、設備投資を積極的に行
うことでこの強みは実現しており、顧客の心を掴んでいる。
また、当社をトップとした加工集団オリオングループを
形成し、金属加工製造・精密板金部品加工であればどのよ
工場内の様子
マシニングセンター
うな仕事にも対応できる点も強みである。
荒川区の産業を盛り上げていく
現在のような社会情勢が厳しい時こそ積極的に行動しな
ければならないと考えており、社長自らが足を使った営業
で新規顧客開拓を行うだけでなく、ネットワークを広げて
いる。その 1 つである MACC では、他分野の知識を取得
するだけでなく、自分野の知識を提供し、自社の成長、他
社や MACC の成長にも貢献したいと熱く語る。また、自社
ブランド製品の開発にも力を入れ始めており、MACC 会員
企業や MACC コーディネータと連携しながら、第 1 号の
12
Monozukuri Arakawa City Cluster
▪主な保有設備
・レーザー加工機 ・プレスブレーキ
・マシニングセンター ・溶接機 ・バフ研磨機
▪主な認証・実績 等
・平成 18 年 優良企業表彰(東京都信用金庫協会・しん
きん協議会・東京事業経営者会)にて優秀賞
・平成 23 年 ISO14001 認証取得
09
漏れる前ならより安心
「延命補強材 マホータイ・オリステープ」
8
株式会社折原製作所
TEL.03-3805-0101 FAX.03-3805-0109
URL http://www.orihara.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 折原 征一
地: 〒116-0013 荒川区西日暮里1-3-3
金: 3,200万円
員: 36人(パート含む)
創 業 年: 昭和13年
業 種: 工業用プラスチック製品製造業
事業内容: トイレサニタリー製品、パイプ漏水
補修テープの製造・販売等
「人に優しい製品提供」
が企業カラー
11 月には水周りに関する
当社は昭和 13 年の創業以来、一貫してトイレサニタリー
大きな展示会に出展。この
関連と水周り製品を取り扱ってきた。
「創意工夫の心、技術の
展示会は、ジェトロが日本
心、感謝の心、和の心、垂範実践の心」の“五心”を基本に
企業のため 20 ブース確保
据えて、人に優しい製品作りを企業のカラーとして定着させ
したものであり、当社の
てきた。
ブースではデモンストレー
主力製品の配管の漏水をすばやく補修、補強する「マホー
折原 征一
代表取締役社長
ションが大変好評で 500
栃木工場
タイ」だけでなく、トイレサニタリー製品でも業界をリード
名以上の潜在的顧客情報を収集した。技術力のある社長とも
し続けており、過去には女性用節水器具「エチケットーン」
つながり、今後が楽しみである。その他、ホーチミン市の水
が爆発的な売れ行きを見せた。現在は、
片手でトイレットペー
道事業体の管轄の管径 450mm の本管の漏水修理に成功し、
パーが切れ、半身麻痺などの 障がいのある人や、高齢者に
1 年保全出来れば本事業体の修理材料として認可が出るとの
便利な紙巻機「ペーパーマホー
こと。実現すれば更なる展開が期待される。
ルダー」は、片手で切れるため、
例えば揺れる電車内のトイレで、
世界で知られる
「マホータイ」
一方の手で手すりを掴みながら
トイレ周りの製品製造では、弊社工場でプラスチックの射
でもペーパーが楽に切れ、多方
面の展開が期待されている。
ペーパーマホールダー
出成型で本体を作り、部品も成型し、一部部品は協力工場か
ら補充している。その後、当社の工場で組み立て出荷。所謂
一貫生産である。また、生産量を簡単に変えられるように、
流れ作業を廃止して一人組み立て、生産計画は PC 管理だと
いう。これらにより納期の柔軟性が高くなっている。品質管
マホータイシリーズ
マホータイによる修理
「マホータイ」
を軸に更なる事業展開を狙う
今後とも、止水作業性が高く、地球資源を大切にするマホー
タイシリーズのビジネスに注力していく展開を見据えている。
理も確実に行われる。
一方、国内でかなり浸透し高い評価を得ているパイプ漏水
補修且つ延命補強出来るブランド「マホータイ」
「オリステー
プ」が強いマーケットを維持している。
国外では量の過多はあるが、アメリカ、オーストラリア、
香港、東南アジアのマーケットもある。
現場では修理困難な補修箇所があるが、実績を積み重ねてき
ているマホータイを十分駆使して技術面でクリアし、
「マホー
タイがルールである」となるように願って努力を続けていく
構えだ。
また、2 年前にジェトロ ( 日本貿易振興機構 ) の支援によ
りタイのポンプ等を扱う中堅商社と代理店契約を締結。技術
供与、指導等、営業活動を開始している。オーダーが出始め
たが、言葉の問題、フライトの費用等の難しさがあるという。
一方、平成 26 年には、やはりジェトロの支援の下、タイ
についでベトナムにも現地の人だけの代理店を創立し、同年
▪主な保有設備
・射出成形機(300t 以下)4 台 ・射出成形機(300t ~ 600t 以下)4 台
・射出成形機(850t)1 台
・天井クレーン 1 台 ・乾燥炉 1 台 ・粉砕機 2 台
▪主な認証・実績 等
・ ISO14001 認証取得
Monozukuri Arakawa City Cluster
13
10
メードイン・ジャパンのかばんを広め、
産業として製造業として再興する。
金澤鞄製
TEL.03-3891-5964 FAX.03-3806-5880
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 金澤 守利
地: 〒116-0013 荒川区西日暮里1-7-3
金: ―
員: 2人
創 業 年: 昭和25年
業 種: 身の回り品(かばん)卸売業
事業内容: かばんの企画・開発・販売、
繊維・化学・皮革製かばん類の
販売・事業サービス
主業務は企画・開発とコーディネータ業
代表取締役
障がい児の介護用スリングを実用化。その他、植草学園大
本業は、社歴 60 年を超えるかばん専業メーカー。昭和
学(千葉県)との災害時の要介護者用移動具の開発も行った。
時代には自社内に縫製工場を持ち、製販一貫体制を築いて
荒川区内にとどまらず、首都圏を中心にした企業と企業、
いたが、業界全体が新興国からの低価格品と欧州からの有
企業と消費者、
名ブランド品に押されてシェアを下げるという状況の中で、
産・ 学・ 官 の
ファブレス企業に業態を転換した。消費者の趣向が多様化
連 携、 そ し て
する時代を直視して、かばん製品の企画・開発に特化して、
かばん製作に
「個性的でオリジナルな製品を提供する」戦略に変えるとと
関わる職人の
もに、新たな事業展開を指向する企業などとの営業情報の
技 能 向 上、 後
交換から資材調達、製品づくりまでを融通し合い、連携し、
継者育成に取
協働化する事業展開に重点を移した。
り組む考えだ。
ニッチ分野の製品づくりの活路を開く
かばん業界をけん引する
ファブレス企業
同社の製品扱いは、かばんの素材として最も普及してい
るナイロン系と皮革系が主体。大半が顧客指定のオリジナ
ル製品で、材質、機能、デザインが勝負となるが、蓄積さ
介護用スリング
鞄(かばん)のファブレス(製造は外部の協力会社に任せ、
れたデータを駆使して型紙を起こし、サンプルを迅速に提
企画・開発・販売を主業務とする)企業である。個人経営
示して、専用ラインを持つ協力工場に外注して製作し、短
会社だが、代表取締役の金澤守利氏は、東日本鞄工業組合
納期で届ける。
の協会の理事長、一般社団法人東京鞄協会の副理事長を務
これまでに、女子高の学用かばん、美容学校生用の化粧
め、その幅広いネットワークを活かした事業展開が持ち味。
ケース、海洋スポーツ用のバッグ、医療用バッグなどユニー
企業間連携や産学官連携を広め、最近は、日本鞄ハンドバッ
クな製品を手がけ、ニッチ分野の製品づくりで独自の技術
ク協会が実施している資格制度「鞄・ハンドバック・小物
を開発し、顧客を開拓している。
技術認定(皮革部門)制度」の普及にも取り組み、革製品
一方、かばん産業に長年かかわっている存在感は大きく、
多くの取引先との関係を大切にして、情報交流を密にして
多様な顧客ニーズにチャレンジし、新たな製品づくりや事
業提携を模索。業界団体のリーダーとしてかばん製作に関
するプロジェクトや地域の枠を超えたさまざまな連携事業
の推進役を果たしているのが特徴でもある。
地域の枠を超えた産学官の連携を推進
縫製職人でもある金澤守利氏は、文化服装学院や東京モー
ド学院服飾学科などでかばん製造の技術指導を行うなど、
荒川区内の産業、教育と関わりも深い。MACC プロジェク
トに参画してからは、首都大学東京健康福祉学部と共同で
14
金澤 守利
Monozukuri Arakawa City Cluster
の人材育成に取り組むなど、業界のコーディネータ役を果
たし、協働化によるかばん産業の振興に力を注ぐ。
11
こころ豊かな音響の空間をお届けします
株式会社 國立 ティーループ事業部
TEL.03-3802-8071 FAX.03-3802-8075
URL http://www.kunitachi.co.jp/t-loop/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 関根 國哲
地:〒116-0003 荒川区南千住6-18-3
金:1,000万円
員:3人
創 業 年: 昭和33年
業 種: 電気機械器具販売業
事業内容: 音がはっきり聴こえるスピーカーシスム・
音響機器の販売周辺機器開発、電線卸売
コトづくり事業への新展開
関根 國哲
代表取締役
門店として全国一の品揃えを誇り、本社内に
昭和 33 年に國立電線として創業。長年、ワイヤハーネ
は誰でも利用できる「T-LOOP 試聴室」(03-
ス(組み電線)や電設資材など卸売りを主体にしていた。3
3802-8071)を常設して、鮮烈な立体音を体
代目で楽器演奏も嗜む現・代表取締役の関根國哲氏が経営
験できるようにしている。全国各地から試
者研修会で知ったスピーカーの魅力に開眼し、音響機器も
聴に訪れるお客様が増えている。
事業の柱とする多角化路線に転換した。スピーカーの製品
(ハード)の代理店販売にとどまらず、自らシステム(ソフト)
コンセプトの映像
ステップアップの段階へ
を開発し、平成 21 年からは自社ブランド「T-LOOP(ティー・
「T-Loop」事業はこれからが本格的な展開期に入る。技
ループ)」のスピーカーシステムを柱に据える事業体制を整
術・製品面では、タイムドメイン理論を活用した自社ブラ
えて、市場規模の大きいオーディオ分野で飛躍を期してい
ンドシステムを充実し、室内の音響、インテリアを考慮し
る。
た音空間を創造するコーディネート業務へと領域を拡大し、
主力は、立体音が聴こえるスピーカーシステム
新たな事業展開の戦略商品は、タイムドメイン技術を用
インバウンドにも対応する予定。MACC の活動では、あす
めし会に参加し、メンバーである(株)日興エボナイト製
造所、(有)中央バフ製作所の3社でのコラボレーションで
いた音がはっきり聴こえるスピーカーのチューニングブラ
製品化した「エボナイトインシュレーター」の経験をもと
ンド「Tuned by T-LOOP」だ。お茶の間にある薄型テレ
に、他の地域企業との連携も目指す。ホルン演奏が趣味の
ビやパソコン、CD/DVD、スマホなどのヘッドフォンジャッ
関根社長は、「オーディオ市場は幅広く、奥深い。良質の音
クにプラグを接続するだけで、臨場感あふれる自然で立体
を求めるユーザーの声に応えら
的な音やはっきりした声が聴こえるようになる。はっきり
れる技術力をつけ、ものづくり
聴こえる音の秘密は、タイムドメイン理論の理想を追求し
と”コト”づくりで感動を届け
た独自のチューニングを施しているため。この独創技術に
たい」と事業展開に弾みをつけ
よって、5.1ch サラウンドよりもストレスの少ない収録現
る構え。
インシュレーター
場に近い自然な立体音空間が広がる。ドラマやニュース、
英単語の発音が明確に聴こえ、音楽番組やオーケストラ演
奏の小さい音・細かい音までも聴こえてくる。その真骨頂は、
クリアで繊細な低音によって伝わる余韻や空気感、そして
圧倒的な情報量に浸って音空間を楽しむことができる点に
ある。
「Tuned by T-LOOP」は、現在、5 機種を商品化して
デジタルオーディオシステムの
音の世界を演出
常識を覆す新しいスピーカーシステム技術を用い、オリ
ジナル商品開発を含めデジタルオーディオシステム開発を
推進中。「従来の音を臨場感あふれる自然な立体音空間に変
いる。インテリアとしても最適で、プライベートルーム、
える」タイムドメイン技術に基づき、立体音空間を演出する”
リビングルーム、ホームシアター、ロビー、店内、車内、
音のプロ”体制を目指す。最先端の PC オーディオやハイ
CD/ ビデオ編集モニター用などに適したシステム・機種を
レゾ音源からテレビ、CD、アナログレコードまで、音の世
展開している。形状は、いずれも円柱型や卵型をしており、
界を楽しめるシステムを提供し、音空間をデザインするコー
近郊の町工場と連携し、部品一つ一つを丁寧に造り込む受
ディネーター業務に職人の技を発揮する。
注生産方式をとっている。タイムドメインスピーカーの専
Monozukuri Arakawa City Cluster
15
12
次の成長へホップ・ステップ・ジャンプ!!
株式会社東風谷製作所
TEL.03-3893-4324 FAX.03-3893-4325
URL http://www.e-kochiya.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 大石 吉孝
地: 〒116-0012 荒川区東尾久2-34-15
金: 1,000万円
員: 4人
創 業 年: 大正4年
業 種: 金属加工部品製造業
事業内容: 特殊ボルト・ナット、シャフト、
機械部品等の製造
進化する技術
大石 吉孝
代表取締役
頼となって強い絆となる事。その絆が大事を成し遂げるだ
金属鋼材を加工し精密な機械部品を製造するパーツメー
カーである。特に部品の原点といわれるボルト・ナット部
ろうという事。それが、人が、企業が生きて行く醍醐味。」
と社長の思いは熱い。
品の加工を得意とする。創業は大正であるからその技術の
歴史は長い。一方、加工に必要とされる工具・機械は日々
進化している。「温故知新。若いという事は進化に敏感に
反応する。製作するたびに新しい改良がある。提案がある。
進化がある。停滞などあり得ない、生きているのだから人
も企業も」と代表の大石吉孝氏は語る。
「ねじ」作りのスペシャリスト
ねじ製造に挑戦し続け、経験と研究を積み重ねながら実
績をあげてきた。
ねじ製造に特化してきたことにより、規格品はもとより
素材やサイズの指定にも対応できる高度な技術やノウハウ
を持っており、他ではできないと言われた仕事が回ってく
ることも多い。
NC プログラム機に加え、汎用機を扱う高い技術がある
ため、最適な方法でのねじ作りが可能であり、良いものが
素早く・安価に製造できる。また、小ロットでの製造にも
対応可能である。
長尺ボルト
特殊ねじ製品
さらなる出会いを求めて
長い間、これらの要望にコツコツと応え続けてきたこと
で、現在は多くの取引先から頼られる存在となっている。
「共感、共生、協力、人も企業も良い出会いによって成
長し、素晴らしい道がひ
らける。
」と、社長の大
石氏は「出会い」を大切
に し て い る。 自 分 に 発
揮出来る能力と不足し
▪主な保有設備
ている能力、それを自覚
・オオクマ NC 旋盤(バー材ワーク 10 φ~ 65 φ、長尺
加工 400 ミリ)2 台 ・池貝 CNC 複合旋盤(バー材ワーク
5 φ~ 40 φ、同軸複合加工)・池貝 NC 旋盤(バー材ワー
ク 15 φ~ 65 φ、スクロールチャック 200 φ)・日藤ポ
リゴン(ワーク径 5 φ~ 42 φ、六角・四角・二面取加工)
・ツガミ転造盤(M4 ~ M42 各種ピッチ・ユニファイ)
・堀汎用ターレット旋盤(3 φ~ 38 φ)・池貝 NC マシニ
ング(テーブル 420 × 700)・立フライス盤・ボール盤
・ TIG 溶接・刻印機 他
し、 巡 り 合 え た 人 と 協
力することにより不可
作業風景
能だったものを超えて
行くことができるので
あるという。「日々切磋
琢磨しながら自分を鍛
え、周囲の優れた才能を
見抜きその能力を引き
▪主な認証・実績 等
出す事。まじめな日常の
・発電プラントのボルト製作 ・荒川区インターンシップ
事業にて、例年インターンシップを受け入れ
積み重ねが、絶大なる信
16
インターンシップの様子
Monozukuri Arakawa City Cluster
13
心を灯す炎を創る
「光のクリエーター」
佐藤油脂工業株式会社
TEL.03-3886-7288 FAX.03-3880-2816
URL http://www.satoyushi.co.jp
代代表表者者
::代表取締役社長 佐藤 一元 所所在在地地
::〒123-0851 足立区梅田5-12-6
資 本 金:(登記:荒川区東日暮里6-55-10)
資従本業金員
::1,000万円
従 業 員: 26人 創 業 年: 昭和26年
業 種: キャンドル製造販売業
事業内容: 各種キャンドル、ローソクの製造・販売、
神仏用雑貨の製造・販売
専門メーカーの実力を蓄積
敷いているのが特徴でもある。
創業時からキャンドルやローソクの製造に徹し、今年で創
< デザイン力 > 生活に身近なキャ
業 65 周年の社歴を刻む。一時は業界大手への OEM 供給を
ンドルやローソクの実用性と魅力を
伸ばし、事業規模を拡大したが、現在はオリジナル製品を製造・
アピールするデザイン力の強化にも
販売する独自路線を歩んでいる。
特に、経営体質の強化を図るため、平成 18 年に旧・コジ
マ陽花堂(横浜市)と合併して、各種ローソク、ウェディン
グ用キャンドルに加え、神仏用雑貨の取り扱いを始めている。
業界の主力を占めるローソク製品の市場が縮小する中で、自
社工場を持つ専門メーカーとしてキャンドル、ローソクの製
造技術を究め、新分野の需要を開拓し、事業領域の拡大を積
極的に取り組んでいる。
多彩な製品群は手づくりが主体
キャンドル部門は、ブライダル用に代表される、花や果樹
佐藤 一元
代表取締役社長
力を入れている。外部のデザイナー
と連携し、既成観念を打ち破った発
想を取り込み、製品開発の幅を広げ
つつある。その一環として、東京都
が選定する 2015 年度の「東京ビジ
佐藤油脂工業外観
ネスデザインアワード」にキャンドル製造で培った「ワック
ス成形技術」が選定された。材料のワックス成形とデザイン
を融合し、新用途の開発と新ビジネス展開を期している。
カイゼン運動を進め、オープンファクトリーへ
のアロマ(香り)キャンドル、ソ
さらに、平成 27 年からは次世代に向けた
イ(大豆原料)ワックスキャンド
経営革新に取り組み始めている。荒川区が推
ル、丸形・板形・球形キャンドル
進するあらかわ 7S(5S+ 省エネ + サービ
などのほか、コーヒーウォーマー
ス)活動に参画し、佐藤美代子・専務取締役
など業務用や、非常用キャンドル、
その他用途の手づくりキャンドル
など製品群は極めて多彩。ローソ
をプロジェクトリーダーに、改めて活力経営
5分ローソク
品展開を多角化する一方、
“オープンファクトリー”として工
缶入り・袋入りシリーズや変形シ
場見学の受け入れやキャンドル製作教室の開校などに活用し
リーズなどを品揃えし、オリジナ
ていく」
(佐藤一元代表取締役)考えだ。
ルティー豊かな仏具雑貨などの製
製品の販路は、量産品は一般の
佐藤美代子専務
今後は、
「異業種企業を含むコラボレーションを進めて、製
ク部門は、神仏用の定番品のほか、
作も手掛けている。
を狙ったカイゼン運動を展開中。
とも
花いちもんめ
市販ルートだが、オリジナル製品の多くは、専門店への卸売
りや直販が主体。
「光のクリエーター」
を支える力
「灯す」
「明かり」機能に加え、
いや
「癒す」
「あたためる」効果のキャンドルを提供!
“創造の炎”といわれるキャンドルやローソクの専門メー
カーである。長年の製品づくりで培ったワックス成形技術を
背景に、100 色以上を着色し、10 種類以上の香りを施す技術
< 製品づくり > キャンドルやローソク製品には、公式な規
を駆使し、それにデザイン力を加えて、長さ 10㍉から 350㍉
格はなく、競争の激しい製品ばかりだが、当社は自社固有の
程度の多様なキャンドルやローソクを提供する。それら製品
製造法を整えて、優位性を発揮している。工場には熟練技術
は「灯す」
「明かり」にととまらず、
「癒す」
「あたためる」効
を持った職人を擁し、原料のワックス成形から様々な形・色・
果に及ぶ。自社工場での生産にこだわり、一つ一つ丁寧に
香りを施して製品に加工するまでの自社システムを確立。お
製作するのがモットーで、多品種、小ロットのオーダーに
客さまのニーズに合わせて多種多様な製品を作り出す体制を
も対応する体制にある。
Monozukuri Arakawa City Cluster
17
14
良品・短納期
ジェーシー株式会社(旧吉村繊維株式会社)
TEL.03-3806-2222 FAX.03-3806-5116
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 吉村 功 地: 〒116-0002 荒川区荒川2-1-9吉村ビル
金: 1,000万円
員: 25人(日本)
創 業 年: 昭和6年
業 種: その他の繊維製品製造業 他
事業内容: 縫製、ウレタン・ポリエチレン加工、
寝装品・家具・バック・食品 他
常に新たな事業展開を検討し、
実行に移す
昭和 6 年に、荒川区にて製綿業として創業後、成長を続け、
昭和 35 年に埼玉県越谷市に埼玉工場を建設し、ウレタン
吉村 功
代表取締役
れ、高齢者や体が不自由な方でも楽しめる新型スポーツで
あり、開発した用具は本スポーツを主催する NPO 法人と
共同で 2 年がかりで製品開発を行ってきたものである。
加工も取り扱うようになった。平成 5 年頃にインドネシア
その他、福祉関係のクッションの開発といった新たな取組
やマレーシアへ進出した後、平成 7 年には中国山東省青島
みを進めており、また、平成 24 年には、当社のリサイクル
に青島吉村工芸品有限公司を設立し、海外拠点を集約した。
技術を用いたクッション材の製品化について荒川区環境区民
同所では、木材加工や、JAS
大賞を受賞するなど、様々な分野で更なる飛躍が期待される。
有機の認証を取得した有機野
中国工場に注力し強みを発揮
菜の栽培にも取組んでいる。
常に新たな事業展開を検討し
中国の青島に自社工場を有し、日本人経営者な
ており、平成 20 年には、ウ
らではの品質にこだわった製品が毎週コンテナで運ばれ
レタンのハンガーカバーの製
る。中国で製造することで、人件費・材料費共に抑えられ、
造 を 開 始 し、 わ ず か 数 年 で
価格競争力を持つことが当社の強みである。
関東でのシェア 80%を握り、
日本工場では主にウレタン素材の製品を製造するほか、
平成 21 年には、ポリエチレ
短納期への要望に応える体制を構築しており、青島工場で
ンフィルムの製造分野を増設
はブリヂストンやワコール、アキレス、大塚家具などの大
した。また、平成 25 年には
手企業から受けたウレタンクッション類の製造に加え、綿
第二埼玉工場を新設した他、
やポリエステルをはじめとする様々な素材を使用した少量
経 営 の 多 角 化 に 合 わ せ、 社
名を変更した。「ジェーシー」 中国工場内の様子
は吉村の中国読みをもじった
ものである。
上:縫製作業場
下: ポリエチレンフィルム製造現場
多品種の受注に対応している。
青島工場の従業員には埼玉工場での 1 年間の実地研修を
通じて日本の高い技術力を伝授しており、また、新しい設
備を積極的に導入することで、「Made in Japan」以上の
品質を実現している。現地においては、月の 3 分の 1 を中
国で過ごす社長が、自ら中国語を話し、アットホームな雰
囲気づくりや、寮と食事の提供といった職場環境の整備に
尽力している。こうして、現地従業員との信頼関係を構築し、
また、従業員の志気を高め、24 時間フル稼働の体制を支え
青島吉村工芸品有限公司
自社ブランド製品で更なる飛躍を果たす
当社は、平成 22 年に
MACC に加盟したこと
をきっかけに、積極的に
自社製品の開発に取り組
んでおり、「車用日除け
カーテン」や「カーレッ
ト用具」等を展開してい
る。「カーレット」とは、
カーレットの様子
18
卓上のカーリングと呼ば
Monozukuri Arakawa City Cluster
ている。
▪主な保有設備
〇縫製関係・ミシン等 60 台・自動キルトミシン 他
〇ウレタン関係・バンドナイフ 6 台・熱プレス 8 台 他
〇ポリエチレン関係・ポリエチレン ロール シール機ほか
▪主な認証・実績 等
・荒川区防犯ランドセルカバー納品
・中国にて JAS 有機認証を取得した有機野菜を栽培
・平成 24 年度荒川区環境区民大賞受賞
15
私たちは電気事業を通して
安全・安心な社会環境創りを応援します。
志幸技研工業株式会社
TEL.03-3894-2621 FAX.03-3894-2632
URL http://www.cico.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 吉川 裕
地:〒116-0011 荒川区西尾久5-7-12
金:2,000万円
員:26人
創 業 年: 平成4年
業 種: 電気工事業
事業内容: 東京電力地中送電工事及び
官公庁の電気工事・環境測定事業
ネットミル見守りサービス他
皆の幸せを目指す
りサービス」を事業化し、
創業は平成 4 年。現社長の吉川氏が 40 歳の節に大手企業
全国展開している。スマー
を退職し、「皆の幸せを目指す」思いを社名に刻んで、現常
トメーター、HEMS との
務取締役と 2 人で起業した。関電工の協力会社として、関
マッチングにより省エネ
東地域の地中送電設備の工事・保守を担当するとともに、
「電
と社会貢献の両面から期
気工事からモノづくりまで」を標榜し、事業展開の幅を広
待が寄せられている。
げてきた。
もともと業界では後発企業
であったが、「難易度が高い」
本社ビル
電源車
吉川 裕
代表取締役
社員一同
信頼とネットワークを武器に事業拡大
「施工期間が短い」などの理由
主力事業である、東京電力地中送電設備(特別高圧 6 万
で他社が敬遠する仕事を積極
V 以上)の工事・保守では、株式会社関電工の協力会社と
的にこなすことで、創業時か
して 22 年の実績を誇る。広域への電力供給に関わるため、
ら利益を計上した。その後も
ケーブルに少しの傷も許されないといった高い施工品質や
常にプラス成長を記録し、事
精度が求められる中、技術ノウハウを武器に丁寧かつ効率
業展開を拡大している。
的な仕事に徹し、信頼を獲得している。また、この技術ノ
どの従業員が担当しても一
ウハウを官公庁や民間のビル・マンション・工場・事務所
律に高水準な施工ができるよ
等での電気工事設計・施工にも活かして、効率の良い施工
うに、社員教育にも力を入れ
を実現している。
ており、ほぼ全社員が難度の
幅の広い事業展開も強みである。社長が築きあげたネッ
高い国家資格を保有している。
トワークを用いて、電気工事に付帯する空調工事や通信工
理念を貫き、
更なる成長を目指す
安定した経営環境を築いているが、「創業したからには、
事のみならず、土木工事、店舗や住宅の総合リフォーム等
も行う。さらに、太陽光排水装置をはじめとした機器開発
にも取り組み、BtoB 製品を数多く生み出すなどメーカーと
更に成長させてメジャー企業となりたい」と語る社長の思
しての側面も見せる。また、環境測定事業にも進出。ビル
いは熱い。成長への取り組みの 1 つとして、MACC コーディ
建替時のアスベスト調査受注も拡大している
ネータとも協力しながら開発している水圧モーターがある。
これは、地中送電管の保守用機器として従来の施工期間を
大幅に短縮できるという特長をもっており、完成が待たれ
る。
また、社員一丸となって社会貢献などにより人の喜びに
繋がる仕事にも注力していく構えだ。現に、東日本大震災
の際は、従業員自らが手を挙げて福島、茨城、千葉の復旧
工事に延べ 700 人が従事した。
平成 23 年 7 月に当社の関連会社として設立された株式会
▪主な保有設備
・電源車(25kw)3 台・PC18 台・AUTOCAD5 台
・関連印刷機 3 台
・テレビカメラ車 1 台
▪主な認証・実績 等
平成 24 年 経営革新計画承認
平成 27 年 第 2 回荒川区新製品・新技術大賞優秀賞
平成 27 年 プライバシーマーク取得
社ネットミルでは、高齢者を対象とする「ネットミル見守
Monozukuri Arakawa City Cluster
19
16
特許技術の自社オリジナル商品「コピめも®」を主力製品にし
オフセット印刷の新しい販路を開拓します。
有限会社スガワラ印刷
TEL.03-3800-1055 FAX.03-3800-1060
URL http://www.copimemo.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 菅原 正博
地: 〒116-0012 荒川区東尾久3-11-24
金: 300万円
員: 5人
創 業 年: 昭和36年
業 種: 印刷業
事業内容: 一般商業印刷
(オフセット印刷、複写式ふせん)
完全受注型から提案型へ
菅原 正博
代表取締役
た。その他、同じく複写式付箋の「メモッ多」も Amazon
創業は昭和 36 年。印刷する際の色を調整する調肉(ちょ
での販売を開始し売り上げを伸ばしている。昨今はノベル
うにく)の技術を武器に、主に事務用品関係の印刷などを
ティ以外の新たな使用目的により製造メーカーの現場での
手掛けてきた。
コミュニケーションツールとしての受注も増えてきている。
平成 3 年に長男の菅原正博氏が 30 歳のときに入社してか
らは、新しい媒体への印刷に積極的に取り組んでいる。画
像工学の技術を持つ現社長は、「印刷会社にしかできない新
たな仕事」の開発に力を注ぎ、「完全受注型から提案型へ」
新製品への取り組みと培った経験
当社は従業員 5 名の印刷会社であるが、現状に満足する
の戦略転換を打ち出し、都市型印刷業の新たなビジネスモ
ことなく、挑戦するこ
デルを描きつつある。
とが強みの 1 つである。
時代の変化の波が押し寄せる中、平成 22 年に認定された
小規模の印刷会社が新
経営革新計画を推し進め更に成長するため、情報獲得やネッ
製品開発に乗り出すこ
トワーク形成に注力し、未来を見据えた経営に取り組んで
とは、社運をかけた冒
いる。
険であったが、この挑
新製品
「コピめも®」
の展開が活路を開く
活路を開き、事業展
戦 を 見 事 に 成 功 さ せ、 印刷風景
新製品を開発し売上げ
ている。
開に大きなインパクト
また、現社長が家業を引き継ぐ前に都内の印刷会社に勤
を与えている製品が複
めていたころのネットワークを活かすことで、印刷に関わ
写式付箋(ふせん)紙
る仕事ならば難易度が高いものでも受注でき、高付加価値
で あ る「 コ ピ め も ®」
の印刷に対応していることも強みである。
だ。複写用紙をベース
にした付箋紙で、カー
ボン複写伝票のように
1度で複数枚に記入できる複写式付箋
同 じ 内 容 が 複 写 さ れ 「コピめも®」シリーズ
る。ノリの塗布加工に
▪主な保有設備
独創的なノウハウがあ
・オフセット印刷機(菊半切機× 1 台、
四六四切機× 2 台)
・断裁機 1 台
・折り機 1 台
り、 特 許 を 申 請 し た。
MACC とも連携しなが
らマーケティングや販
▪主な認証・実績 等
路開拓を実施したその
結果、製薬メーカーに
おける MR 向けの販促
ノベルティに採択され
大きな販売実績を上げ
20
便利な複写式付箋「メモッ多」
Monozukuri Arakawa City Cluster
・特許:
「単位付箋紙技術」
(特許 5697190 号)
・東京都中小企業振興公社のニューマーケット開拓支援事
業採択
・第 3 回 TASK ものづくり大賞奨励賞受賞
・テレビ・雑誌等各種メディアで紹介多数。
17
部屋に入れば
「靴を脱ぐ日本の文化」
を
大切にしていきたい。
株式会社ストロング
TEL.03-3803-5521 FAX.03-3891-6138
URL http://www.strong.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 平岩 隆宏
地:〒116-0002 荒川区荒川4-1-4
金:4,650万円
員:25人
創 業 年: 昭和11年
業 種: 製造卸小売業
事業内容: スリッパの開発及び製造販売
スリッパ業界のリーディングカンパニー
平岩 隆宏
代表取締役
として、MACC プロジェクトとの連携による製品開発があ
生活必需品化したスリッパの老舗メーカーである。創業
る。MACC 製品の「バーバパパお掃除スリッパ」は、あす
80 年余、あらゆるジャンルのスリッパを作り続け、日本独
めし会で開催されたセミナーをきっかけに「家をきれいに
自といわれるスリッパ文化を育んできた。今日、家庭や職
するスリッパ」をコンセプトとして開発された。モップ部
場などで広く使用される一般用スリッパから抗菌・防臭加
分を取り外せ、通常のスリッパとして使用することや、モッ
工を施して病院や学校などで使用される業務用スリッパま
プ部分のみの洗濯が可能であるという機能性をもつ。また、
でオールマイティーに対応し、業界の先頭を走っている。
世界的に有名な絵本キャラクターのバーバパパを用いるこ
年間を通じてニーズに応じた新製品の提供をし続けるほ
とでデザインも人気で、順調な売れ行きを記録している。
か、築き上げた製造拠点を活かした問屋機能も信頼を集め
今後は、これまであまり関わりのなかった分野の産業支
ており、小売店では不可能な小ロットでの製造を請け負う
援サービス業とも手を組みながらの新製品開発にも取り組
ことも可能である。
んでいく。
生産は中国が主体である。上海郊外など 10 カ所に現地工
場を設け、本社で企画した製品を集中生産している。簡単
製品企画力を武器にヒット製品を飛ばす
なデザインのものから難しいデザインのものまで得意とす
創業から約 80 年を超える当社の強みは、膨大な量のス
る工場の幅を揃え、効率的な製品づくりに取り組んでいる。
リッパを作り続けて蓄積した「製品企画力」
「製造拠点」
「販
売ルート」を持ち、この 3 つを結合した戦略をとっている
ことである。
とりわけ、「製品企画力」に定評があり、製品企画の専門
要員を配置するほか、社外のデザイナーを活用し、ファッ
本社ショールーム
女性向けヒールスリッパ
「独自性」
を重視した製品開発
ションの流行を敏感に察知しながら使用シーンに合わせた
製品開発に取り組んでいる。例えば、現在の主力製品であ
る女性向けのヒールスリッパは、フリルやレース、リボン
平成 22 年に経営を引き継いだ、あすめし会メンバーでも
などの飾りつけで、足元を華やかに
ある平岩隆宏社長は、市場の縮小や単価の下落などで、経
している。他社では 3,000 ~ 4,000
営環境の厳しさが増す中であっても成長するために、高付
円する程のデザイン性を有するもの
加価値の製品開発に取り組んでいくと語る。高付加価値の
であるが、当社では 1,000 円以下で
ポイントは、機能性とデザイン性の更なる向上であり、ほ
販売するという価格競争力も持ち、
かではマネのできない独自性を打ち出していく。その一環
絶大な支持を得ている。
本社外観
▪主な保有設備
バーバパパ
お掃除スリッパ
・特開 2005-80828 健康サンダル
・特許出願 2002-172786 スリッパ及びその製造方法
・登録実用新案第 3143469 号 スリッパ
・登録実用新案第 3019277 号 保温スリッパ
・平成 23 年荒川区長から「MACC 会員企業感謝状」贈呈
Monozukuri Arakawa City Cluster
21
18
私たちはプラスチックの溶着・溶断および金属接合に
関する問題を多様な工法によって解決する会社です。
精電舎電子工業株式会社
TEL.03-3802-5101 FAX.03-3807-6259
URL http://www.sedeco.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 松岸 則彰
地: 〒116-0013 荒川区西日暮里2-2-17
金: 8,862万円
員: 約150人(パート等含む)
創 業 年: 昭和31年
業 種: 精密機器製造業
事業内容: プラスチックの溶着・溶断装置、
金属接合機の製造販売 ほか
先進的な開発を続ける業界のパイオニア
ており、特許やノウハウを多く生
大正 13 年に台東区鳥越で創業され、当初は有線及び無線
み出している。特許戦略も進展し
通信機の製造販売を行っていた。戦後、プラスチック業界の
つつあり、出願中特許が 20 件を
急速な発展に即応して、高周波ウェルダーと高周波ミシンの
数える。製品としても、欧米の規
研究製作に着手し、電磁波エネルギーのプラスチック加工へ
格に適合した新しい超音波ウェル
の応用開発を進めた。同部門の成長に伴い、昭和 31 年に現
ダーJシリーズが好評で、拡販を
本社地に工場を新設、昭和 45 年には本社機能も移転した。
進めているところである。事業展
この半世紀の間、電波・音波・光波をエネルギー源とする
松岸 則彰
代表取締役社長
開については、海外進出を更に進
める。アメリカやタイに子会社を
持ち海外進出は果たしているが、 半導体ロボレーザ
現在の国外での取引先の多くは日系企業である。今後は、地
場企業の顧客を獲得して更なる成長を図る構えであり、世界
市場で確固たる地位を築こうとしている。
超音波ウェルダーJシリーズ
高周波ウェルダー
新技術・新製品を間断なく開発・実用化して業界をリードし
ている。また、プラスチックだけではなく、金属同士を接合
現在のプラスチック溶着・溶断技術には超音波・高周波・
する「超音波メタルウェルダー」を開発し、事業の 1 つの柱
レーザー・電磁誘導など様々な種類の工法がある。当社は、
として成長しつつある。
それらの技術をほぼ全て網羅し、精通しているので、ユーザー
ユーザーは、精密さを要求する自動車、IT、医療、化学、
のニーズに合った最適な技術・工法を多角的に提案できる。
建材業界から日用
これが当社の強みであり、さまざまな業界で信頼を得ている。
品業界まで幅が広
また、機器の製造販売だけでなく、サポート体制を充実させ
い。 現 在 で は 売 上
ていることも信頼を得ている理由である。ユーザーからの要
の 40%を世界各国
望のヒアリングに始まり、技術相談、サンプルテスト、仕様
へ の 輸 出 が 占 め、
「SEIDENSHA」 ブ
決定、装置の設計及び開発、導入支援からアフターサービス
振動溶着機
まで一貫してサポートする。
業界の先陣を切って技術改革に取り組んできたことにこれ
ランドは国際市場で根強い支持を得てい
る。
大型超音波金属溶着機
更なる成長へのシナリオを描く
溶着・溶断のトータル・ソリューション・プロバイダーと
して、
「技術の高度化と多角化をさらに推進する」方針であり、
製品群、事業展開の見直しを図っていく。
技術開発については、古くから産学連携を軸に研究開発し
22
プラスチック溶着・溶断装置の総合メー
カーとして顧客を強力にサポート
Monozukuri Arakawa City Cluster
らの強みが加わり、実績を積み上げ続け、国内トップメーカー
としての地位を確固たるものとしている。
▪主な認証・実績 等
・平成 16 年 ISO14001:2004 認証取得
・保有特許 30 件 ( 国内 28 件、国外 2 件 )、出願中特許 20 件
・第1回、第 2 回荒川区新製品・新技術大賞優秀賞受賞
19
『トータル・メディア・ソリューション』
それが壮光舎印刷のめざすテーマです。
壮光舎印刷株式会社
TEL.03-3802-4545 FAX.03-3891-7867
URL http://www.sokosha.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役社長 渡辺 善広
地:〒116-0014 荒川区東日暮里6-20-9
金:1億円
員:78人
創 業 年: 昭和6年
業 種: 印刷業
事業内容: 総合印刷、編集企画、電子書籍 他
壮光舎印刷
株式会社本社
不況に強い体質の老舗会社
昭和初期に創業した老舗の印刷会社で、オフセット印刷
を主力としている。いち早くデジタル化を推進するなど、
「綺麗・早い・丁寧」
経営革新に取り組み続け、法人化して 70 年余、一度も赤字
当社が注力することの 1 つが、最新テクノロジーの積極
に陥ったことがなく、出版不況の真っ只中にあっても、収
的な導入だ。4/6 全判高速両面 4 色印刷機などの最新設備
益力を維持している。
の導入、高速ネットワークの利用、デジタル検査によるシ
子会社 4 社を傘下に持ち、オンデマンド印刷による少部
ステム化された検版体制の構築などはその一例である。
数の印刷への対応や、電子書籍分野への進出など、トータ
また、会社の基礎は人であると考え、人材育成にも注力
ルメディア事業を推進している。今後は、この路線を拡大
している。各階層毎に社外研修体制を充実させており、更に、
することで、現在の主要取引先である出版社以外での顧客
取得した各種資格に応じて給与をアップさせる取り組みを
開拓も進め、取引先を倍増させることを目指している。
実施し、他業種の企業でも通用する人材を育てている。
「安全・安心」
がポリシー
当社のポリシーは、「安全・安心」な印刷技術を提供する
これらの設備と人材が相乗効果を発揮することで「綺麗
な・早い・丁寧な」印刷を実現し、300 社を超える顧客か
ら高い信頼を得ている。
ことだ。このポリシーを守るために、品質向上・情報厳守・
環境配慮を意識した経営を行っている。
現在、実践している活動として、まず、「品質向上」につ
いては、平成 14 年に ISO9001 を取得している。次に、
「情
報厳守」については、平成 18 年にプライバシーマークを取
得し、個人情報保護法
▪主な保有設備
・ XML 出版入力支援システム 一式
・ CTP 3 台 ・POD 一式
・四六判高速自動 4 色刷両面機 1 台
・菊全判 5 色刷両面機 1 台
・菊判裁 5 色刷両面機 1 台
・製本ライン完備(トライオート、自動包装機等)
・他、プリプレス設備・印刷設備等多数
へ対応している。最後
に、「環境配慮」につ
いては、平成 20 年に
社団法人日本印刷業界
連合会からグリーンプ
リンティング工場に認
定されている。
▪主な認証・実績 等
今後も、地元貢献度
の高い主要企業として
このポリシーを実現し
続け、社会貢献を続け
ていく構えである。
工場内の様子
・CSR認定制度、ワンスター認定取得
・ ISO9001 認証取得
・プライバシーマーク取得
・グリーンプリンティング工場認定
・昭和 41 年 中小企業庁長官より中小企業合理化モデル
工場に指定
・昭和 61 年 定年制を含む雇用安定に関し労働大臣表彰
・昭和 63 年 全国造本装幀コンクールにて通産大臣賞受
賞 他、表彰多数
Monozukuri Arakawa City Cluster
23
20
理化学機器を中心に試作開発、設計から加工、組立まで
一貫で対応いたします。
株式会社大洋技研
TEL.03-3891-1291 FAX.03-3801-4763
URL http://www.tygk.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 野辺 善仁
地: 〒116-0003 荒川区南千住3-6-15
金: 1,000万円
員: 8人
創 業 年: 昭和43年
業 種: 理化学機器、産業用機械製造業
事業内容: 試験研究開発・医療関連機器・制御
機器・塗布装置等の製造販売
次世代モノづくりのパートナー
野辺 善仁
代表取締役
など、試行錯誤を重ねながら、更なる普及を目指している。
創業は昭和 43 年。現会長の野辺光氏がサラリーマン技
術者からスピンオフし、技術開発志向のイメージを社名に
刻んで起業した。当初から大学や研究機関で使用する理化
学機器や実験装置といったオリジナル製品製造を手がけた。
高度成長時代には理化学機器以外の産業用機器や医療関連
機器の受注が増え、業績を拡大していった。「次世代モノづ
くりのパートナー」をキャッチフレーズとしており、「大洋
技研であれば課題を解決してくれるはず」とユーザーから
頼りにされることが多い。
ハンディボンドグラウト
平 成 21 年 に、 経 営 采 配 を 前 社 長 で あ る 2 代 目 の 野 辺
光司氏にバトンタッチしてからは、経営革新計画の取得、
MACC を活用してのネッ
トワーク拡大といった積極
展示会での様子
人気製品の自公転式ミキサー
「マゼキー」
多様なユーザーニーズに応える
独創的技術
的な経営を行っている。こ
本社と茨城工場の 2 体制でユーザーニーズに応じた製品
れからは経営環境変化に対
づくりを得意としており、小ロットの OEM 生産にも対応
応するため、当社の独創性
可能である。そして、温度制御、モーター制御、ロール製造、
と技術力が強く発揮できる
精密ミキサー・接着剤吐出技術、耐久試験機械設計技術等
理化学機器分野へ注力して
の分野で経験と実績を積み上げてきた。
いく構えである。
オリジナル製品で更なる飛躍を誓う
オリジナル製品づくりに特化しており、攪拌機器、熱で
溶かして冷えると固まる接着剤
溶融装置、ホットメルト緩衝剤
今後も、オリジナル製品に特化した自社開発型の経営路
用アプリケーター、細菌を培養・
線を継続していく。現在、力を入れている新製品は小型 2
管理する実験装置、人工血管を
液混合吐出機の「ハンディボンドグラウト」と攪拌(かく
つくるプロセス機器など、温度
はん)機の「マゼキー」だ。
制御技術を活かした製品づくり
「ハンディボンドグラウト」は、面倒な計量や攪拌作業が
を得意としている。
設計風景
不要で、更に簡単に持ち運びができるという特徴を有する
グラウト機で、コンクリートのひび割れ注入、電子部品の
▪主な保有設備
固定などに使用されている。
・汎用旋盤 ・汎用フライス ・ボール盤 ・CAD
「マゼキー」は、自公転遊星式という独自技術(特許取得)
を用い、遠心力を利用した均一な攪拌と脱泡を同時に行う
ことができる画期的なミキサーである。荒川区の補助制度
を利用し、山形大学との連携から生まれた。中小企業基盤
整備機構から、苦手とする販路開拓に関する支援を受ける
24
Monozukuri Arakawa City Cluster
▪主な認証・実績 等
・平成 25 年 荒川区新製品・新技術大賞 入賞
・平成 26 年 荒川区ビジネスプランコンテスト 奨励賞
・平成 27 年 製品開発着手支援金助成事業採択
・特許、実用新案 多数
21
医療・理化学用シリコーンゴムのパイオニア
太陽興業株式会社
TEL.03-3893-2741 FAX.03-3800-2411
URL http://taiyo-kogyo.net/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 河内 洋輔
地: 〒116-0013 荒川区西日暮里6-63-4
金: 1,000万円
員: 14人
創 業 年: 昭和28年
業 種: ゴム製品製造業
事業内容: シリコーンチューブ製造、
シリコー
ンゴムを中心としたバイオ・理化学・
食品装飾関連の型物成型
シリコーンゴムのスペシャリスト
創業は昭和 28 年。銀行勤務ののち科学会社の経理に携わっ
河内 洋輔
代表取締役
MACC のネットワークを活用したシリコーン技術を活かし
た新たな分野への進出も目指している。
ていた前社長の泉慶治氏が、取引先の薬事会社からの要望も
あり、薬用ゴム栓の製造を目的として日暮里に工場を設けた
ことに始まる。理化学機器メーカーなどと関係を築き、採血
用ゴムでは業界トップの座を続けた。
その後、組織培養に使うシリコーンゴム製品を日本でいち
早く研究し、新製品の開発・普及に努めた。以来シリコーン
ゴムの加工一筋の道を歩み、安全ピペッター、キャップ類、
研究室向けゴム製品、シリコーンチューブ異形押出し等、多
種の製品を擁する。
現社長は、取引先を多くしてリスクを分散させる経営を推
進しており、事務員を拡充し、400 社を超える取引先に対応
する体制を築いている。
セラミックルーク栓
三代目赤塚 弘美氏
他社では作れない製品を顧客と共に作る
当社の強みは、一般に流通している製品と同様のモノを作
るのではなく、ニーズに応えた
独自製品を開発する開発力であ
る。開発にあたっては、顧客の
要望を聞き、顧客と一緒に設計
や図面の段階からアイデアを出
し合い、材質の選定も行う。高
品質を目指し何度も試作するた
め、開発されるまでは時間がか
シリコーンゴム栓
技術を活かし事業を広げていく
かるが、一度開発されると、他
本社外観
社では作れない製品が出来上がり、取引が長く継続する。
また、多種・少量生産に合わせた、キメ細かい営業と生産
積極的にチャレンジする社風であり、当社の経営方針の基
の体制を築いていることや、理化学向けの製品に関しては独
礎はアイデアの提案である。これまでは顧客からの要望をア
自の技術・情報や長い経験を持ち、品揃えが豊富であること
イデアで実現することや、理化学業界への BtoB 製品を自社
も強みである。
で開発することが主であったが、これからの時代は、アイデ
ア力が会社の生死を決めると考えており、アイデアを活かし
て、B to C 製品の開発を含め新たな事業展開を進めている。
社長が陣頭指揮をとり、ニアス会のメンバーである 3 代目
赤塚氏も中心メンバーとなって、平成 28 年 3 月には、大学
や研究機関など、理化学バイオ関係の実験の際に使用する培
養栓「セラミックルーク栓」を新たに開発した。本製品は、
シリコーンゴムにセラミックを組み合わせたもので、通気性・
耐熱性に優れているという特徴がある。開発に際し、平成 27
年 2 月には、東京都より経営革新計画が認定され、新製品は、
独自の製法によるため、特許申請も済ませている。今後は、
▪主な保有設備
・ゴムロール 18 インチ 2 台 ・ゴム切断機
・ゴム射出成型機 ・ゴムプレス機
・シリコーンチューブ 押出機 横型 2 台
・シリコーンチューブ 押出機 縦型 1 台
・熱風乾燥機(アフターキュア用)
3 台
・チューブ巻取り装置
▪主な認証・実績 等
・信越化学工業株式会社、味の素製薬等、大手製薬会社への納入多数
Monozukuri Arakawa City Cluster
25
22
チョコレートから硫酸まで、どんな液体も送ります。
大東工業株式会社
TEL.03-3893-4551 FAX.03-3893-4820
URL http://www.gearpump.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
創 業 年: 昭和10年
業 種: 産業用機械製造業
事業内容: 各種ギヤポンプ、各種給油装置等
の製造販売
者: 代表取締役 井上 浩
地: 〒116-0011 荒川区西尾久7-52-1
金: 6,000万円
員: 85人
「ギアポンプ一筋80年」を掲げるトップメーカー
井上 浩
代表取締役
す構造を構築しているため、シールを交換する手間が省け
創業以来 80 余年、液体を移送するギヤポンプ一筋であ
ることも特徴で、24 時間操業を行う中国企業などからの注
る。国産第 1 号のオイル用ギヤポンプを独自開発したのを
文も多い。今後は、更に当社が飛躍するため、シールレス
原点に、技術を磨きに磨いて、トップメーカー体制を確立
ギヤポンプの研究を重ね、耐熱化・更なる高圧化・大型化
している。
「どんな液体でも、
どんな条件でもポンプ移送する」
といった改善を果たし、より技術開発力を向上させていく。
がキャッチフレーズで、これを実現させるために多くの困
難にも挑戦し、乗り越えてきた。汎用品が中国を始めとす
る海外で多く作られる中でも、
「高仕様・短納期・高付加価値」
あらゆるニーズに応える技術力
をモットーに、最新のテクノロジーを導入して特殊ギヤポ
あらゆるタイプのギヤポンプを最高水準の技術力で製造
ンプを作り続け、なくてはならない企業としての地位を盤
できることが当社の一番の強みである。どのようなタイプ、
石にしている。
サイズ、規格、容量でも要望に応じて製造でき、オイル、
平成 19 年に 4 代目社長と
ケミカル液、食品、医薬品、塗料、溶剤、廃液等あらゆる
して井上浩氏が経営を引き継
液送が可能である。これは、80 年を超える社歴で培った
いでからは、HP(ホームペー
技術があってこそ可能であり、その技術は、日本のみなら
ジ)にも力を入れ、HP 制作
ず世界中のユーザーから高い評価を得ており、南極観測や
ニュートリノ検出の際も用いられる。
会社と提携しながら、技術者
をうならせる HP を全世界に
MC 構造図
また、短納期と低コストも強みである。この強みは、基
本型ポンプを軸に何種類ものギヤポンプを体系化し、ユー
発信している。
シールレスギヤポンプが大ヒット
製品づくりは、本社工場と埼玉工場で機種を分担して生
産している。ギヤポンプは多品種少量の宿命にあるが、専
門・集中生産を行って効率化し、工場の稼働率は高い。そ
ザーの求める組み合わせをセールスエンジニアでもある営
業マンが直接選定するセミオーダー体制を整えることで実
現している。
これらの強みが「ギヤポンプなら大東工業」と言われる
経営環境を築き、ユーザーは 1,000 社を超える。
んな当社の、主力製品は、「シールレスギヤポンプ」であ
る。液漏れのしない完全密閉式であることが特徴の新製品
で、発売と同時にヒッ
トし、一躍当社の主力
製品に躍り出た。完全
密閉なので、環境に優
しく、危険物移送など
MC
(微少量)
型 カップリング直結式
にも適している。また、
従来品には必須であっ
た、シール(液体や気
26
・東京スカイツリー 非常発電燃料供給ポンプ ・南極観測
隊昭和基地 燃料供給ポンプ ・南極観測船しらせ 消化用ポ
ンプ ・日本経団連本部ビル 非常発電燃料供給ポンプ ・み
ずほ銀行本店 非常発電燃料供給ポンプ ・成田空港 燃料供
給ポンプ ・東北大学 ニュートリノ検出用溶剤供給ポンプ
・東京消防庁 化学消化用ポンプ ・東京ミッドタウン 非常
発電燃料供給ポンプ
▪主な認証・実績 等
体を外部に漏らないよ
うにする部品)を無く
▪主な納入実績
MC型 ギヤードモーター直結式
Monozukuri Arakawa City Cluster
・第 1 回荒川区新製品・新技術大賞最優秀賞 ( 荒川区長賞 )
受賞
23
クルマのスキマお埋めします
株式会社タカハシ
TEL.03-3806-5682 FAX.03-3803-1549
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 髙橋 弘明
地: 〒116-0014 荒川区東日暮里6-3-5
金: 1,000万円
員: 約10人
創 業 年: 昭和23年
業 種: ゴム製品製造業
事業内容: 打ち抜き加工、各種工業用品販売、
不動産管理等
独特の経営スタイルで個性を伸ばす
工業用品の販売をメインに昭和 23 年に創業した。2 代目
髙橋 弘明
代表取締役
「短納期」を実現している。しかし、押し寄せるグローバル
化の波に対応するため、更なる「短納期」を目指すという。
が経営を引き継いでからは、長年の販売業のほか、自社に
具体的には、現在は手作業で行っている難易度の高い作業
工場を設けてゴム加工を行うという独特の業態を確立して、
を自動化する機械を MACC と共に開発中であり、完成も間
経営の基礎を強固にした。その新業態を背景に、平成 15 年
近である。
に株式会社タカハシに社名変更し、加工製品を製造販売す
また、3 代目は企業力アップ作戦も進めており、「加工業
る「商社」を看板に掲げている。今日では、あすめし会メ
の色合いを強め、それと商社のソフト機能を有機的に融合
ンバーでもある高橋弘明氏が 3 代目社長として経営を采配
させる」体制をより強固にし、「中間財メーカーを進化させ
している。米国の大学を
て、自社ブランドの最終製品を持つ方向」を目指している。
卒業し、語学も堪能な若
きトップは、モノづくり
指向を強め、ISO9001 認
企業外観
ゴム発泡材
業務管理力による効率化・信頼獲得
証を取得したのを手始め
当社の強みは、業務管理力の高さである。家族経営の小
に、次世代を見据えた企
規模な企業であるが、業務管理システムを独自に開発して
業構想を具体的に展開し
おり、その機能性には従業員を数百人抱える企業でも舌を
ている。
巻くという。このシステムは、注文情報を簡単な操作によ
主力のゴム発泡材の打
りデータ入力することで、日々の作業表の完成やトレーサ
ち抜き加工製品は数千種
ビリティーの徹底を実現している。システム導入による効
を数え、主に自動車業界
果は大きく、伝票と製品のつきあわせに要する手間の簡略
でメーカーと車種を問わ
や、今やるべきことがわかることによる作業員のロスタイ
ない共通部品として、防
ムの解消という効率化が図られている。また、未納ゼロの
振・緩衝の用途で広く使
継続にも成功し、「タカハシに頼めば期限内に必ず仕上がっ
用される。
てくる」という顧客からの信頼を獲得している。今後も、
「加工業」
を進化させる作戦
今後は、事業構造の改革と更なる効率化に取り組む方針
業務管理システム改善によるさらなる効率化を目指してお
り、バーコード化による材料の在庫管理・注文書自動作成
システムなどの開発を進める。
だ。
事業構造の改革については、取引先のほとんどが自動車
業界であることを改め、他業界にも進出し、事業の柱に育
てることを目指すという。現状は、薄利多売の商売であるが、
ニッチな市場にも参入し、付加価値の高い製品を提供して
いく。
効率化の向上については、現状でも家族経営で小回りが
利くことや周囲にモノづくり企業が多く材料の仕入れが早
いという利点を活かして、国内企業では他を寄せ付けない
▪主な保有設備
・プレス 3 台 ・バーティカルカッター 1 台 ・順送プレス
1 台 ・単発 500 幅 1 台 ・単発 1100 幅 1 台 ・ハン
ドプレス 2 台 ・カッティングプロッター 1 台
▪主な認証・実績 等
・ ISO9001 認証取得
Monozukuri Arakawa City Cluster
27
24
明日のエコをリードするソリューションカンパニー
髙六商事株式会社
TEL.03-6740-2311 FAX.03-6740-2324
URL http://www.takaroku.co.jp
代
所
資
従
資
従
表
在
本
業
本
業
者: 代表取締役会長 髙橋 玄策
地: 〒116-8556 荒川区西日暮里2-20-1
金: ステーションポートタワービル6階
員
金: 9,500万円
員: 130人
創 業 年: 昭和32年
業 種: 合成樹脂原料製造販売業
事業内容: 合成樹脂原料販売、同着色・コンパウンド
の製造、同リサイクル品の製造・販売
同関連機器の販売等
製販一体の事業体制を確立
プラスチック産業の勃興期に荒川区で創業。その年に埼玉
県川口市に着色専門工場を設置し、メーカー機能を備えて独
自のコンパウンド樹脂を開発・製造・販売してきた。高度成
長期以降、髙橋玄策氏(現・代表取締役会長)は体質強化を
重視する経営を推進し、プラスチック専門商社と着色・コン
パウンド樹脂生産という製販一体化の事業基盤を確立した。
現在の売上構成は、商社機能 70%対メーカー機能 30%の比
率である。
グローバルな営業展開
専門商社として首都圏を軸に東北から九州までの国内拠点
のほか、海外に中国、インド、米国の 11 拠点を持ち、国内
外の主要メーカーの熱可塑性樹脂を中心にグローバル営業を
展開している。
メーカー機能の拠点は、コンパウンドを主体とする工場が
グループ全体で国内 3 ヵ所(埼玉県加須市、宮城県大郷町、
茨城県土浦市)、海外 1 ヵ所(中国天津)、リサイクル専門工
場(栃木県那須町)がある。いずれも独自の生産システムを
導入し、自社開発の高機能複合材「TR レジン」をはじめ、
リサイクルコンパウン
ドを手掛け、受託生産
も行っている。なかで
も、主力の北関東工場
はコンパウンド年産 3
万㌧の体制を整え、リ
サイクル材を含め幅広
いグレードの製品を生 国内外で取得した特許証が並ぶ
産し、自動車部品・家電部品・食品シート向けなどに供給し
ている。
活発なシーズ型とニーズ型の研究開発
樹脂の新用途や新素材の開発実績も多く、最近は自社ブラ
ンドの TR レジンの開発と拡販に注力している。そのうち、
火力発電所から排出される石炭灰と樹脂を混合した高導電性
樹脂「ハイゲンスター」は、精密部品の搬送トレーなどに適
した新素材としてユーザーを増やし、生産工程で発生する紙
を微粉砕して加熱混練した紙入り樹脂「リーゲンペレット」
も石油資源の使用削減が可能な新素材として生活用品分野で
28
Monozukuri Arakawa City Cluster
髙橋 玄策
代表取締役会長
伸びている。自社技術を生かしたシーズ型の新製品・新技術
開発と同時に、ユーザーのオーダーに対応したニーズ型の研
究開発を特徴としている。
エコプロダクツ事業で社会に貢献 2 つ目の柱がリサイク
ル事業である。専門会社「タカプラリサイクル ( 株 )」を傘
下に、産業用などの廃プラを回収して再生材を生産している
が、今春からは独自開発の自動車バンパー塗装剥離技術を生
かして、廃バンパーをバー
ジン樹脂並みに再生する
「バンパー・TO・バンパー」
のコマーシャル生産を予
定しており、業界の注目
を集めている。
今年が創業 60 周年の節
目。 今 後 も「 プ ラ ス チ ッ
TRレジン製品事例
クを取り扱う専門事業者
として、温暖化防止など社会の“お役に立つ”会社を目指す」
とし、グループ全体で年商 200 億円(現在約 160 億円)を
目標に掲げている。
メーカー機能をもった
プラスチック専門商社として循環型社会の一翼を担う
プラスチックの専門商社として国内外の幅広い樹脂メー
カーの製品を取り扱うとともに、自社工場でプラスチックの
着色・コンパウンド樹脂を生産するメーカーでもある。製販
の両機能を備え持つことで、お客様のニーズに適した樹脂を
ベスト価格で提供する。また、再生材生産のリサイクル工場
を持って廃プラスチックを回収し付加価値を付けて市場に戻
す事業を確立して、循環型社会に貢献。さらに、設計・加工
メーカーとパートナーシップを深め樹脂製品の企画提案にも
力を発揮している。
▪主な保有設備
押出機、ペレタイザー関連、混合設備関連、環境設備、
調色・品質保証関連測定機器、他
▪主な認証・実績 等
ISO 9001 認証取得(北関東工場、天津髙六塑料有限
公司、タカプラリサイクル㈱、日の丸合成樹脂工業㈱)
25
世の中のために少しでも貢献できる製品を作ります。
有限会社武井工業所
TEL.03-3801-0290 FAX.03-3801-8112
URL http://takei-k.jp
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 武井 秀夫
地:〒116-0002 荒川区荒川3-31-3
金:500万円
員:3人
創 業 年: 昭和36年
業 種: 板金加工業
事業内容: 医療・理化学板金加工、介護支援機・
健康補助器具製造販売
数少ない医療・理化学分野の板金加工業
創業は昭和 36 年。現社長の父である先代社長が医療分野
に携わっていた知人との関係を活かして、医療機器の鋳型製
造会社として立ち上げた。家族経営を続け、現社長を含む 3
人兄弟により板金加工を開始し、理化学
分野への進出を果たすと共に、経営を拡
大していった。その後、2 人の兄が別の
道に進み、先代が亡くなったことで現社
長が 2 代目として経営を引き継いだ。
同業者が少なく、得意先からの仕事の
受注が定期的にある利点を活かし、あえ
てまとまった量の製品を製造し、在庫を
確保することで、経営効率の改善・低価格・
外観
短納期を実現してきた。現在は、薬事法
の改正などの影響により、医療機器業界
への参入者が増え業況は厳しくなってき
ているが、父譲りの真面目さを持つ 3 代
目が、MACC プロジェクト分科会の第 2
あすめし会にも積極的に参加し、経営者
になるための勉強を重ねている。
三代目 武井 昭彦氏
武井 秀夫
代表取締役
にも MACC 製品として初めて登録した。
しかし、使用者に喜んで使っていただけ
るよう、もっと安価で販売できないか
という社長の思いから、安価バージョン
を開発し、女性に人気の色を使ったり、
冬の冷たさを回避するために持ち手や
カーペットを添付するなどの工夫をし、
Amazon で販売したところ、ヒット商
品となった。その後は楽天や Yahoo に 立つ之助 誠
も出店するなど、販路を広げている。
3代目のチャレンジ
一方、社長に負けてはいられないと 3 代目も奮起し、現在
新製品開発に取り組んでいる。都立産業技術研究センターの
平成 26 年度「商品企画基礎講座」を受講し、新製品開発の
スキームを学んだ。そして、平成 27 年 4 月東京都より経営
革新計画の承認を受け、MACC コーディネータや高度専門
家の支援を経て、翌年 3 月試作品を完成した。4 月以降は商
品力を高め、販路開拓に進んでいく。当社の未来を見据えた
限りない挑戦は続く。
絶対に手を抜かない
立つ之助 元気 立つ之助 愛 立つ之助 のび太 新製品開発で現状を打破していく
高齢化の時代の中で、現在、力を入れているのが、福祉機
器の開発だ。モノを作る意欲はどこにも負けないと語る当社
は、以前から BtoC の新製品開発に意欲的で、MACC への
加入前から独自製品の開発に取り組んでいた。しかし、デザ
インなどの知識がなく、自己満足的な製品が多かったことや、
販路を持たないことで売れる製品は作れなかった。
平成 23 年には、MACC コーディネータの支援を受け、首
都大学東京・健康福祉学部の新田教授にも協力いただきなが
ら、初めての自社製品『立つ之助』シリーズを開発した。当
初は、レンタル用品として利用していただくべく、公益財団
法人テクノエイド協会の「福祉用具情報システム(TAIS)
」
絶対に手を抜かない製品作りこそ、当社が長年に渡り医療・
理化学分野から信頼を得てきた理由である。例えば、製品の
裏側といった見えない部分や細い溝などであっても、保護処
理を施し、利用者がケガをすることがないよう徹底的に安全
性を追求している。この安全性への追求は、医療分野の仕事
を多く扱っていたことに由来するが、他の分野の仕事をする
際も疎かにすることはない。また、ほぼ独学で自ら磨きあげ
た技術や、
「納期厳守・誠実に・謙虚に」をモットーとする社
長自身の人柄も長年信頼を得てきた要素である。
▪主な保有設備
・タレットパンチプレス ・ベンダー ・4.5t × 1280 シャ
リング ・スタット ・30t プレス ・15t プレス ・各種溶
接機(アルゴン溶接機、ガス溶接機)
▪主な認証・実績 等
大手医療機器製造会社から最高ランクの年間業者別請負
評価や、優良業者表彰を受けた経験あり
Monozukuri Arakawa City Cluster
29
26
バフ研磨に関わる磨きを追及し、サービスを提供する
コンシェルジュ(課題解決支援)企業
有限会社中央バフ製作所
TEL.03-3895-4762 FAX.03-3895-6245
URL http://www.chuo-buff.com
代
所
資
従
表
在
本
業
者:取締役社長 倉澤 正行
地:〒116-0001荒川区町屋1-26-5
金:300万円
員:8人
創 業 年: 昭和30年
業 種: 研磨材・研磨機製造販売
事業内容: バフホイルの製造・販売・開発
バフ研磨・表面処理加工業務
バフ関連機械・研磨工具の販売
バフ研磨
“専業”
を進化させる事業展開
社名の通り、先代の倉澤森三氏が高級な金属製品や貴金
属の研磨に威力を発揮するバフ研磨の将来性を確信して創
業した。以来、研磨用バフ一筋。高度成長期を通じて、爆
取締役社長
樹脂研磨も手掛け、サービス範囲を広げている。
スモールメーカーズの真髄を追及!
現在では、3代目に当たる倉澤諒氏(総務部長)も経営
発的に普及した腕時計や指輪などの貴金属用の研磨バフで
に積極的に参画し、新世代の
事業基盤を固め、その技術力が評価されて歯科器材のバフ
ネットワークを構築して、事
などの分野でも顧客層を広げた。2代目で現・代表取締役
業展開に新味を増している。
の倉澤正行氏も「専門業者の鋭い感性で技術研さんに努め、
MACC プロジェクトの分科
顧客サービスに徹する」経営を基本に、バフ研磨専業の強
会「あすめし会」に加わって
さを進化させ、バフ研磨に関わる課題をすべて解決する<
経営学を実践し、産学連携に
バフコンシェルジュ>という独特の企業体制を整えて、時
よる新事業・新商品開発を模
代ニーズに対応する事業展開を図っている。
索中。
ものづくりの新業態<バフコンシェルジュ>企業
倉澤 正行
3 代目 倉澤 諒氏
今後、ニーズの掘り起こしに主眼を置いて、伝統技術を
最新化しつつ、「機敏に動
コンシェルジュとは、お客さまのあらゆる要望に対応す
くスモールメーカーズの
る仕事人のこと。その看板にふさわしく、同社は多様なニー
感覚を伸ばし、多品種・少
ズが交錯するバフ研磨の分野で、コンシェルジュサービス
ロットの製品づくりとバ
を提供する事業体制を整え、それを基本業務に据えた新た
フコンシェルジュの戦略
な業態<コンシェルジュ>企業を確立した。
で活路を拓いていく」方
研磨に関連する業種は、研磨を自社内で行うか、アウト
針だ。
ソーシングするかに分かれるが、その両方のニーズに応え
るために、情報ネットワークを構築し、その情報力でユー
ザーサービスの差別化を図っている点に特徴がある。
具体的には、バフホイルメーカーとバフ商社としての一
般的なつながりだけでなく、エンドユーザーとの交流を深
バフ研磨の専門企業である。60 年を超える社歴を刻んで
め、顧客からの問合せを大切にして、新鮮な研磨情報にす
積み重ねた技術とネットワークを基に、多様なバフホイル
ばやく対応し、顧客仕様のオンリーワンのバフの提供や最
を製造販売する「メーカー」、研磨工具を手配する「商社」、
適な研磨方法を提案できるようにしている。
バフ研磨や表面加工を請け負う「磨き業」の三位一体の事
製造・販売面では、16mm の豆バフから 450mm の大型
業展開が特徴。また、都内で唯一、研磨剤の含浸処理設備
バフまで多様な規格サイズに対応するとともに、ミシン縫
を完備し、自由自在のバフ作製が得意である。自慢のフッ
製技術を使った特殊用途のバフ、小型形状の貴金属の磨き
トワークで現場に出向き、研磨のコンシェルジュとしてフェ
に対応した軸付バフなど、評判となった製品は数多い。
イス to フェイスのサポート業務を売りにしている。
磨き業としては、バフ研磨にとどまらず、電解研磨やバ
レル研磨を駆使して、表面加工全般の高品質の磨きを追及
し、ステンレスやアルミのほか、ABSやアクリルなどの
30
バフホイルメーカーの枠を超えた製・販・サービスの
三位一体で<磨き>のニーズに応える!
Monozukuri Arakawa City Cluster
27
環境を守る帝国インキ
帝国インキ製造株式会社
TEL.03-3800-9911 FAX.03-3800-9919
URL http://www.teikokuink.com/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 澤登 信成
地: 〒116-0011 荒川区西尾久8-43-2
金: 9,500万円
員: 260人(海外除く)
創 業 年: 明治28年
業 種: 化学工業品製造販売業
事業内容: 印刷用インキの製造販売・
印刷関連資機材の販売
スクリーン印刷用インキのトップメーカー
明治 28 年の創業以来、インキ専門メーカーとして 121
帝国インキ製造
株式会社事業本部
地球的視野に立つ経営
今後は、インキを通じて人と社会が調和するやさしい関
年の業歴を有する老舗である。時代のニーズに合わせて、
係を築くことに更に注力していく。そのためのポイントと
カーボンインキや減感インキなどを扱ってきた。目下の売
なるのが、環境・健康対策である。現状でも環境や健康を
上高の 90%を占めるスクリーン印刷用インキの分野では日
守る姿勢に関しては絶対に他社には負けないと言いきり、
本一の売上を誇り、2007 年版「元気なモノ作り中小企業
より一層環境・健康にやさしいモノ作りに徹していく構え
300 社」にも選定された。
である。
また、製品の半分以上がアジアを主要とする海外に輸出
タッチパネル用インキを
用いたカバーガラス
される他、マレーシアと中国、インドに 100%出資会社を、
タイに合弁会社を持つ当社は、海外進出をより一層押し進
める構えである。印刷資機材の販売から技術相談までの一
貫サービスを中心に、グローバル規模で販路の拡大、新規
事業の開拓を推進していく。
研究開発に注力し、
ニーズに応える
当社の強みは、インキ一筋の研究開発に注力し続け、当
500 点以上の見本色を載す
るカラーガイド
社ならではの製品を開発できる研究開発力である。昭和 40
当社で開発されたスクリーン印刷用インキは高い機能性
昭和 56 年に我が国初のスクリーンインキ用カラーガイド
を誇り、インキと樹脂を一体化できる「インモールド成形
(フィルム・紙用)を発売して以降、この分野の技術革新を
用インキ」、鏡のような光沢を出す「鏡面光沢インキ」、熱
先導している。現在は、研究開発部門に従業員の 20%以上
や光に強い「高耐候性インキ」、スマートフォンなどに使用
が所属し、新しい価値を付与する用途開発にユーザーと共
される「タッチパネル用インキ」などがある。
に取り組み、年間数十件もの新製品を開発している。
年代後半に英国製のスクリーン印刷用インキを日本に広め、
これらの機能性インキは、皆様のライフスタイルにさら
また、色彩情報業として幅広い製品群を備え、色彩や画
なる彩を添え、暮らしの豊かさ、社会へ価値の提供で貢献
像形成等のユーザーが抱える課題に応えるというソリュー
している。
ション型ビジネスを提供する体制を構築している点も強み
製品は、各種家電製品の操作パネル表示、自動車のメー
である。
ター類表示、スマートフォン
への加飾、二輪車、自転車の
▪主な認証・実績 等
ステッカーなど、耐久性が求
・平成 10 年 山梨工場 ISO9001 認証取得
・平成 13 年 山梨工場 ISO14001 認証取得
・平成 18 年 彩皇(上海)精密化学有限公司
ISO9001、ISO14001 認証取得 三鷹シクマ
ISO9001 認証取得
・平成 19 年 T3C シクマ ISO9001 認証取得 中小企
業庁による「元気なモノ作り中小企業 300 社」に選定
められる工業製品に用いられ
ることが多く、製品の価値向
上に寄与している。
厚盛りと艶出しに兼用でき、強調性、
触感性、視認性など の機能を付与
Monozukuri Arakawa City Cluster
31
28
お客様の声を聞き、
お客様が満足する製品づくり
株式会社寺製作所
TEL.03-3892-7866 FAX.03-3892-7877
URL http://www.tera-ss.com
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 寺 健次郎
地: 〒116-0012 荒川区東尾久1-15-3
金: 1,000万円
員: 16人
創 業 年: 昭和12年
業 種: 機械装置製造業
事業内容: ステンレス製の省力機器・試験機・反応
装置・理化学機器・食品衛生容器の製
造・販売、ステンレス製品の設計・製作
ステンレス製容器で技術力を発揮
ンク、医療保管棚、野菜
創業は飛行機の部品や船灯の製作に始まり、79 周年を刻
洗浄機などの製作した実
む。ステンレスが新素材として登場した時代からステンレ
績を持つ。海外メーカー
ス製容器の製造技術を培い、金属容器メーカーの独自路線
を含めた既存客からのリ
を歩んでいる。2 代目の寺紘一氏(現・顧問)に引き継い
ピート注文に加えて、新
でからは、金属容器の製造と関連する機械装置の製作など
用途開拓、新規顧客獲得
の技術領域を広げながら食品、製薬、化学分野を中心にユー
に力を入れているところ
ザー企業を増やし、事業基盤を拡充した。現・代表取締役
だ。
の寺健次郎氏は 3 代目。平成 25 年から経営を采配し、多様
寺 健次郎
代表取締役社長
120Lストレージタンク
化するユーザーニーズに応える製品づくりを看板に、家業
お客様ニーズに応えるモノづくりを追求
の金属容器、機械装置に関連する製造技術を磨きつつ、ユー
今後も、「社業発展を支える技術の源泉は、お客様の声」
ザー獲得に新たな戦略を展開し始めている。
特注対応の製品づくりが得意
との創業の精神を引き継ぎ、「様々な要望を聞き、そこから
何が最善なのかを追求し、その想いを製品に詰め込んで、
お客様が満足する製品を提供する」(寺健次郎・代表取締役)
半世紀ほど前の“ステンレス製品創成の時代”からステ
が基本姿勢。加えて、2 年ほど前から MACC プロジェクト
ンレス製容器の製作を手掛け、そこで培われた容器製造技
に参画して異業種連携、地域交流を強めており、「事業展開
術がベースになっている。最近ではチタン、ハステロイ製
の幅を広げ、お客様のニーズに応えられる新時代のモノづ
容器も手掛け、樹脂やガラス製品の加工も扱う。製作する
くり企業を目指す」方針。
タンクの板厚は 0.6㍉の薄物から 9㍉程度の厚みまで対応。
仕上げ処理は酸洗浄、バフ研磨、電解研磨などの処理が中
心だが、テフロンコーティング処理やライニングタンク処
理なども行う。 お客様の声を聞いて、設計図を起こし、
最良の製品を提供する!
容器は、用途に応じて種類も多種多様で、圧力容器、撹
工業分野を中心に様々な用途を広げているステンレス製容
拌容器、恒温槽付きジャケットタンクや特殊ユニットなど
器の製作で 50 年余のキャリアを持つ。ステンレス加工のほ
を手掛ける。その材質、厚み、形状、そして容量を問わず、
か、チタンやハステロイ(ニッケル合金)などを素材にした
1 台から設計・製作するうえ、図面がなくても設計図を描き、
多種多様な容器製品も手掛ける。「こんな容器がほしい」と
容器を製作し、納期まで対応するのが大きな特徴。
いうお客様の要望を受け、ご希望の用途・製品イメージから
標準品からオーダー品まで対応
本社・工場(建て面積 1230 平方㍍)には、各種プレス
設計図を起こし、最良の製品を提供する。お客様の仕様、容
量に合わせた一品生産を得意とし、他社にはできないオー
ダーメードの製品づくりを持ち味にしている。
機器や自動溶接機、天井走行クレーンなどを備え、タンク
類やヘラ絞りビーカーなどの
標準品から特別注文のオー
ダー品の製作までを一貫生産
する体制にある。特注品では、
▪主な保有設備
食品、製薬・医療、化学業界
各種プレス機、絞り製造機、プレスブレーキ等、各種溶
接機、天井走行クレーンなど
を 中 心 に、 様 々 な 用 途 の 充
填容器や、圧力容器、各種タ
32
3t角型貯水槽
Monozukuri Arakawa City Cluster
29
モーター始動に関する悩みを解決。
始動器周辺のこと、
全てお任せください!
電光工業株式会社
TEL.03-3892-4121 FAX.03-5692-7224
URL http://www.denkoh.com/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役社長 河邊 幸孝
地:〒116-0012 荒川区東尾久2-41-5
金:3,000万円
員:24人
創 業 年: 昭和21年
業 種: モータ始動器製造販売業
事業内容: モータ始動器の製造・販売
あらゆる場面で活躍している
昭和 21 年、モータ及び始動器・制御器等の修理から事業
をスタートした。その中で、これらの機器が始動時に故障
河邊 幸孝
代表取締役社長
経済性・省スペース・省エネに
大きく貢献する
「始動器」
し易いことに着眼して、独自構造の無接点始動器開発を始
モータ始動器の専門メーカーとして、始動器を徹底的に研
めた。以来約 70 年以上モータ始動器の専門メーカーとして
究していることが強みである。始動器専門のメーカーは国内
優れた製品を世に送り出し、揺るがない地位を築いている。
唯一であり、その技術力や開発力で右に出るものはいない。
発電所・新幹線線路・道路・トンネル・空港・上下水道
使用環境に応じて適材適所の始動器を提案できるよう多種の
設備などの社会インフラ、東京スカイツリー・横浜ランド
ラインナップを抱えており、その中でも可
マークタワー・東京ミッドタウン・ドーム球場・超高層ビ
変電圧始動器「V スター」は、世界最小の
ルなどのビッグプロジェクト、プラントや工場などの製造
始動容量を実現している。モータを直入り
設備など日本全国様々な場面で当社の始動器は活躍してい
始動させる場合は通常の運転時に比べ 6 倍
る。
以上の始動電流が必要といわれる中で、
「V
自社製品を広く普及し、社会に貢献していく
スター」は直入り始動の 4 分の 1 程度の
始動電流に抑える。そのため、パワーが弱
平成 23 年 3 月に経営を引き継いだ河邊幸孝社長は、「必
く小型の発電機であっても必要な始動電流
ず社会貢献できる自社製品を広く普及していく」と語り、
を確保することができ、経済性・省スペー
省エネ・省コストに大きく貢献できる製品を持つが、世に
ス・省エネに貢献することができる。この
伝えきれていないという現況を改善するための取り組みを
製品は社会からも高く評価されており、
「内
進めている。
閣総理大臣賞」や「黄綬褒章」など数々の
具体的には、省エネ高効率モータ専用始動器を新製品と
して送り出す予定であ
Vスター
華々しい受賞に繋がっている。
動力制御盤
る。これは、モータの
▪主な保有設備
省エネ化が義務付けら
・高圧屋外受電盤 1 基 交流発電機 8 基 ・試験用誘導電
動機 高圧 7 台、低圧 12 台 ・試験用負荷 ブロワー 4
台 ・巻線機 1200・1500 ・耐圧試験用変圧器 5KVA
200V/50000V 一式 ・自動巻線機 1200・500 ・コン
プレッサー ・天井クレーン 2t、1.5t ・天井クレーン 1.5t
・フォークリフト 1t ・絶縁ワニス真空含浸自動装置 ・真
空自動乾燥装置
れる法的規制が開始さ
れることに対応した新
製品であり、モータの
買い換えが進む中で販
路の拡充が狙える。
工場内の様子
東日本大震災や地球
▪主な認証・実績 等
温暖化の進行に伴い、
これまで以上に電気・
電源の重要性が叫ばれ
る中で、省エネに大き
な貢献ができる当社製
品は必ずや大きな注目
を集めるであろう。
川口工場
(連絡先 048-296-4211)
・昭和 41 年 第 1 回全国中小企業団体総連合表彰大会
にて、総裁賞受賞
・昭和 42 年 第 19 回東京都主催優秀発明展にて、科学
技術庁長官奨励賞受賞
・昭和 48 年 創業者が黄綬褒章授章
・昭和 52 年 第 18 回全日本中小企業輸出見本市に V ス
ターを出展し、内閣総理大臣賞受賞 他、表彰多数
・平成 25 年 ISO9001 認証取得
・平成 26 年度 荒川区環境区民大賞受賞
Monozukuri Arakawa City Cluster
33
30
ベル製造のノウハウを活かし、
新分野での新商品開発に挑戦する
株式会社東京ベル製作所
TEL.03-3893-5741 FAX.03-3800-5081
URL http://www.tokyobell.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 市村 晃一
地: 〒116-0011 荒川区西尾久4-8-4
金: 4,650万円
員: 30人
創 業 年: 昭和24年
業 種: 金属製品製造業
事業内容: 自転車用ベル、ダイカスト鋳造、
ディスプレイ展示
自転車ベルのリーディングカンパニー
創業は昭和 24 年。業界を代表するベルメーカーであり、
市村 晃一
代表取締役
で簡単に音を on/off できる機能を付加し、登山への移動中な
どにベルがうるさいという登山者の悩みを解決した。同製品
当社の「TB」ブランドは自転車用ベルの国内シェア 60%を
は、当社として初の登山用品の開発であったが、機能性の高
占める。年平均 120 万個を製造するトップメーカーの地位に
さに加え、積極的な売り込みによる販路開拓が功を奏し、順
あるが、20 年以上前から製品輸出に乗り出し、海外において
調な売り上げを記録している。
も知名度が高い。年平均 50 万個を輸出し、技術供与も行う
など、自転車部品のグローバル化の一翼を担っている。
また、未来を見据え、積極的な経営展開を進めており、
話の通る真面目な町工場
製品開発力・デザイン力に優れていることが当社の強みの
MACC プロジェクト主催セミナーやあすめし会へ参加する
1 つである。この強みは、従業員
ことで知識の向上やネットワーク構築を図るほか、経営革新
だけでなくデザイナーを交えて
にも取り組んでいる。
の開発会議を月に 2 回実施して
あすめし会メンバーであり平成 23 年 11 月に社長に就任し
いることから生まれており、当
た市村晃一氏は、あすめし会で得たものを活かし、更に積極
社で開発された自転車用ベルの
的な経営に取り組んでいくと語る。
デザイン性は海外でも高く評価
され輸出を拡大している。特に
本社外観
人気なのが、世界最小の小さなボディから大きく澄んだ音を
出す「チビ丸」シリーズや、
グッドデザイン賞を受賞し、
ニュー
ヨークの近代美術館のショップでも販売されている「クリス
タル・ベル」である。
自転車ベル
チビ丸フリーハンド(左上)
チビ丸 PRO とチビ丸 POP(左下)
クリスタルベル(右上)
また、小ロットから大ロットまで対応できることも強みで
ある。希望があれば、1 個からでも製造を行っており、世界
に 1 つの自転車用ベルを製造することや、ノベルティーとし
て製造することも可能である。
長年に渡り自転車用ベルに注力してきた実力に加え、短納
自転車用ベルだけの会社ではありません
期、コスト、品質にも対応してきたことで顧客からの信頼が
厚く、安定した受注を実現している。
25 年以上前から業種転換を図っており、成熟化した自転車
産業以外の新たな事業分野の開拓に意欲的に取り組んでいる。
その中で、スーパーや
・プレス機(5t ~ 60t)14 台 ・シャーリング 1 台 ・ベ
ンダー 1 台 ・ボール盤 3 台 ・パイプベンダー 1 台 ・溶
接機 3 台・バーベンダー 1 台・卓上グラインダー 3 台
小売店舗の店づくりを
演出するディスプレイ
製品は今や経営の大き
な柱に育っている。
▪主な認証・実績 等
また、開発会議にて
提案・開発された「熊
避けベル 森の鈴」は、 熊避けベル
本体を上下に引くこと
34
▪主な保有設備
森の鈴
消音機能付き風鈴
Monozukuri Arakawa City Cluster
・通産省選定 グッドデザイン中小企業商品賞受賞 ・大阪
デザインセンター選定 グッドデザイン商品 ・ブリジス
トンサイクル、パナソニックサイクルテックへの納品
・第9回TASKものづくり大賞奨励賞受賞
31
絶対的なプロのデザインで結果の出せる広告創り
トーコーアドサービス株式会社
(東京アドハウス)
TEL.03-6806-8451 FAX.03-6806-8459
URL http://www.ad-house.net
代
所
資
従
資
従
表
在
本
業
本
業
者:代表取締役社長 高橋 照治 地:〒116-0014荒川区東日暮里6-56-6 金:長戸ビル4階 員
金:1,000万円
員:4人
創 業 年: 昭和62年
オリジナルイラスト作ります
業 種: 広告代理業
事業内容: 販売促進ツールやWEBサイトの企画・
制作・管理、デザイン業務全般、新聞
折込や求人広告の企画・制作
業務の多角化が進展
高橋 照治
代表取締役社長
ト」( 温泉水を浸み込ませるフェイスパック ) を共同開発、
大手新聞社系の広告代理店に勤めていた高橋照治・現代
写真撮影からデザインワークまですべて手掛けており、制
表取締役社長が独立し、会社を立ち上げてから創業 30 周年
作だけでなく温泉と美容・健康を融合した PR 活動も演出。
を迎える。バブル経済崩壊以降も高橋氏のキャリアと人脈
更には、同じ MACC 会員会社の石川金網株式会社が開発
で、都内をはじめ首都圏に多くのクライアントを持ち、新
した画期的新製品「おりあみ /ORIAMI」( 金網を素材にし
聞折込み広告、チラシ、求人広告での経営基盤をもとに、
た折り紙 ) の本格販売に向けて、企画から参加。そのデザ
デザインワークを広げてきた。 インすべてを担当、新製品のデビューに重要な役割を果た
8 年ほど前からは、企業ブランディング
している。
の第一人者のもとで経営ビジネス・デザイ
ンを学んだ、高橋氏の娘の河内美由紀氏が
経営に参画。
クライアントは多種多様な業種
河内 美由紀氏
取り扱う広告宣伝業務は、集客のためのチラシ制作から
おりあみ/ORIAMI
新製品を開発した企業の戦略的パブリシティーまで幅を広
く展開。
オリジナルブランドの制作、新規事業などのサポートが
大幅に増え、商品の企画からデザイン(ロゴ、プロダクショ
ンデザイン、写真撮影、販売促進物のデザイン)までを手
掛ける。オリジナルイラストの制作も得意。
新商品開発
「一つ一つの広告を丁寧に創り上げていく」ことを重視し
ている。
その一つとして、首都大学東京の新田收教授が監修した、
はん水盧
㈲中央バフ製作所
デザイン力を売りに、
「結果の出せる広告創り」
にこだわる!
発達障害児のための「運動イメージテキストキット」を共
広告宣伝のお手伝いをする会社である。こだわりは「結果
同で制作した。主に発達障害児の感覚と運動イメージをテ
の出せる広告創り」の追求。お客様の依頼、狙いを徹底的に
ストし、評価することを目的にしたもので、MACC プロジェ
お聞きして、パンフレット・カタログ・チラシ・ホームペー
クトが推進する産
ジなどの多様な媒体のデザインを提供し、時代背景や業種環
学連携の成果とも
境に沿ったプランやツールを随時提案する。業態は販売促進
なっている。
のプロモーションから動画・イラスト制作の撮影も行う。
また、名古屋市
にある衛生材料商
社と「温泉ビュー
ティフェイスシー
運動イメージテキストキット 温泉ビューティフェイスシート
Monozukuri Arakawa City Cluster
35
32
時代の可能性に挑み 明日へ、
次世代へつなぐ
株式会社トネ製作所
TEL.03-3895-7791 FAX.03-3895-7808
URL http://www.tone-ss.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 利根 通
地: 〒116-0001 荒川区町屋8-13-6
金: 1,000万円
員: 24人
創 業 年: 昭和36年
業 種: 金属加工業
事業内容: 精密板金加工、金属プレス加工
一歩先を行く経営
利根 通
代表取締役社長
営者との交流などで刺激を受け、成長につながっていると
創業は昭和 36 年。先代社長が個人事業でスタートし、当
初は金属プレス加工を行っていた。その後、高度成長期は
社長は語る。今後も、この姿勢を堅持し、オリジナルブラ
ンドの創設を含め、積極的な事業展開を図っていく。
金型部門を発足し、内製化でカーステレオ等に使われるプ
レス部品を主力に業容を拡大した。
この頃入社した現社長は、新鋭機の利用を定着させるこ
サービスを重視し、よりよい手段を提案する
とに心血を注いだ。最先端機として注目された NC タレッ
単に注文に応えるだけでなく、設計などについての改善
トパンチプレス機を導入し、品質が問われる精密部品を量
策を提案しながら、より良いモノを製造する「提案力」が
産することで顧客の信頼を得たという。以来、
“一歩先を行
一番の強みである。提案するには最先端の技術や知識が必
く”戦略を社風に、レーザー加工機
要であるため、設備投資に積極的である。例えば、平成 23
や複合加工機などの設備と、金属
年には 3 次元 CAD や YAG 溶接機を、平成 25 年には国の
を知り尽くした加工技術を武器に
補助金をいち早く活用し、ファイバーレーザー加工機を導
業績を拡大させた。
入した。もちろんこれらの最先端機器を扱う技術者の育成
平成 16 年に経営采配を受け継い
も重要であり、未来を見据えて若手技術者への研修の機会
でからは、「金属の精密加工は何で
を頻繁に与えている。「製造業もサービス業の一種」との考
もできる体制」を全面に打ち出し、
えを持ち、「提案力」に加え、不測の事態へのスピーディー
それを強みに自ら営業の先頭に立
な対応や、顧客への丁寧な応対により満足度の向上を図る
ち、新規顧客の獲得を図っている。
といった総合的なサービスを提供する姿勢を社内に徹底す
ることで、顧客からの信頼を勝ち得ている。
新鋭機が居並ぶ工場内
また、設備が豊富なため、小量生産から大量生産まで広
未来を見据える
く対応できることや、短期間の納期であっても必ず間に合
現 在、 仕 事 に は 困 ら な い が、
わせることも強みである。
これからもずっとその状況が続
くかはわからない。そこで、当
社は、未来を見据えた経営を心
掛ける。そのために欠かせない
▪主な保有設備
のが、「情報」である。この「情
報」を得るために、社長自らが
展示会・セミナー・異業種交流
会などに積極的に参加している。
MACC への参加もこの一環で
YAG溶接ロボ
あり、情報や交流の機会を得る
だ け で な く、MACC 企 業 と の
▪主な認証・実績 等
間で仕事も生まれている。息子
の利根祐樹氏も、あすめし会の
最年少メンバーとして活動に積
極的に参加し、異業種の若手経
36
・ CO2 レーザー加工機(TRUMATIC L 2530 Plus)1 台
・ CO2 レーザー複合加工機(FLEXILASER-1540)1 台・
タレットパンチプレス(EM255NT)2 台 ・110t プレス
機(OBS110 他)2 台 ・NC ベンダー(TruBend7036、
FBD Ⅲ 8020NT、FBD Ⅲ 5012NT) 各 1 台 ・ デ ィ ス
クレーザー複合加工機(TruMatic 3000 fiber)× 1 台
3次元ソフト
Monozukuri Arakawa City Cluster
工場板金(機械板金作業)1 級技能試験合格 1 名 ・工場
板金(数値制御タレットパンチプレス板金作業)2 級技能
試験合格 2 名 ・機械検査(機械検査作業)3 級技能試験
合格 2 名
33
心を込めて丁寧に創ります
株式会社トミナガ
TEL.03-3806-1321 FAX.03-3806-1984
URL http://www.tomi.co.jp
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 冨永 護 地: 〒116-0014 荒川区東日暮里3-1-12
金: 1,000万円
員: 35人
創 業 年: 昭和39年
業 種: 印刷関連業
事業内容: オフセット印刷(UV・厚紙)、オンデマ
ンド印刷、UVインクジェット、レーザ
加工
品質と色にこだわる印刷専門業者
する風土にある。今後さらに、
昭和 39 年、写真凸版製版工場として
前工程のプリプレス(製版・
発足して以来、製版事業で培った色再現
刷版)から印刷・製本までの
技術を基盤とし、DTP 事業、オフセッ
工程で年々技術革新を進め、
トカラー印刷、オンデマンド印刷、UV
これに「製造開発室」の取り
印刷などを次々と手掛けて写真製版・印
組みを加えて、未来に向けた
刷事業を高度化し、専門業者として存在
新たな事業の柱を育てようと
感を増して、多様なお客さまニーズに対
の構図だ。
応する体制を築く。
工場全景
デジタル化を進め、
次代への新戦略を展開
冨永護・代表取締役は、次
代への事業承継を念頭に、
「こ
こ数年内には専門業者として
創業 50 周年を迎えた平成 26 年には、激変する出版・印
の総合化体制を構築し、アク
刷産業に対処する新たな経営戦略として、次世代を見据え
ティブな提案型会社に変革す
た戦略部隊「製品開発室」を新設すると同時に、新規のモ
ノづくりを促進する国の補助金を活用して、版や型が不要
で小ロット・多品種製品
が製作できる最新の設備
を導入した。デジタル化
を進化させ、新たな事業
領域の開拓に一段の力を
入れ始めたところだ。
UVオフセット5色機
「3次元の製品づくり」
の領域を拓く
切り拓きつつある事業領域は、フラットベット UV イン
クジェットプリンタ、レーザ加工機を用いた製品づくり。
紙だけでなく、木材、アクリル、皮革、プラスチック、金
属などさまざまな素材に印刷・加工し、彫刻・カッティン
グを施すことで、イラストアートやキャラクター、ゲーム、
グッズ、アニメなどのアイディア豊かな製品を次々と提供。
冨永 護
代表取締役
る」取り組みを強める方針で、
「新たなものづくりに積極参画し、産業界や地域に貢献した
い」と強調している。
好品質
(Love Quality)
、
短納期(Quick Delivery)、
都内工場(Tokyo Factory)で進化!
印刷とは、「情報を紙に乗せることでなく、お客さまの満
足を紙メディアに表現すること」と捉え、製品の品質が高
いというだけではなく、お客さま個々の要望に応じた「好
品質」な製品づくりを事業展開の柱に据えている。特に、
品質を左右する色再現技術に自信を持ち、工程間の連携と
チェック体制を背景に、受信したデータを直ちに印刷して
「すぐほしい !」要望に応えるのも売り。都内の自社工場で
編集から印刷・加工まで一貫生産し、地の利を生かし印刷
立ち合いにも応じている。
もはや、顧客に広告手段を提供するという領域を超えて、
製品・サービス・情報そのものの「商品」を提供するとい
う新領域に進出し、商機を広げている。
挑戦する会社を未来につなぐ
社内には若い社員が多く、「変わりゆく市場に素早く対応
できる企業になろう」を合言葉に、技術を磨き、一人ひと
りが「誰でもできる」から「誰にもできないこと」へ挑戦
▪主な保有設備
・プリプレス(MAC編集機、自動検版機)、印刷(菊版
半 裁 判 U V 5 色 機、UV4 色 機、 油 性 4 色 機 2 台、
オンデマンド印刷機、自動インク計量機)
、製本(断裁機、
6羽根 BZ 折機、自動計数機、筋押し機、角丸裁断機)
、
特殊部門(フラットベットUVインクジェットプリンタ、
レーザ加工機、カッティングプロッタ)
Monozukuri Arakawa City Cluster
37
34
日建塗装工業は貴社にTripleE
(Economy/Ecology/Energy)をご提供いたします
日建塗装工業株式会社
TEL.03-3801-2165 FAX.03-3807-7139
URL http://www.nikken-toso.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 砂田 温子
地: 〒116-0002 荒川区荒川7-18-2
金: 3,560万円
員: 79人
創 業 年: 昭和22年
業 種: その他の金属表面処理業
事業内容: テフロン®加工、各種フッ素樹脂によるコー
ティング・ライニング、PEEK®樹脂
コーティング等各種機能樹脂塗装
金属表面コーティングのスペシャリスト
そのためには、開発力・技術力・情報が欠かせない。
昭和 22 年に創業し、創業約 70 年を迎える。当初は、建
「どこにも負けな
材の塗装を主に行っており、建築の現場で活躍する塗装業
い研究開発力と技術
であった。転機は昭和 30 年代後半、これからは付加価値
力」を獲得し強みを
が求められる時代と考え、金属表面のコーティング業への
より一層強化するこ
シフトを図ったことによる。業態転換への挑戦が実り、昭
とに加え、異業種交
和 41 年にデュポン社指定加工ライセンス工場として認定さ
流会などの機会も活
れ、テフロン ®による各種工業用品のコーティングを開始
用しながらアンテナ
したことをきっかけに大きく飛躍した。
を広くして情報収集
その後、昭和 43 年に米国以外で初めてデュポン社から
Industrial Applicator として指定を受けたが、この地位に
砂田 温子
代表取締役社長
コーティングにより製品に機能性を付与する
耐蝕性
キズ防止性
耐摩耗性
非粘着性
を行い、目標を実現
させていくという。
満足せず、研究開発を続けてきた。その結果、「他ではまね
できない」と社長が語る、世界で初めて PEEK®樹脂を厚
塗りコーティングした PEEKCOAT®などを開発し、近年
注目を集めている。
その他、離形性に優れたノンスティックコーティング、
様々なコーティングのニーズに対応できる
研究開発力・技術力
当社は、「今までにない製品を開発し続けることが企業の
耐熱性に優れたセラミックコーティングなど、高機能なコー
未来に繋がる」と考え、創業時から研究施設を設けている。
ティングを得意とする。
この考えが現在まで引き継がれ、業界でもトップクラスの
研究開発力を持ち、数多くの特許も取得している。顧客の
ニーズに柔軟に対応できるこの研究開発力こそが強みであ
り、当社の成長をもたらしてきた。
また、技術力も強みの 1 つである。大きさも形も材質も
異なる様々な機器に高品質なコーティングを行うためには、
機械のみで対応することはできず、熟練職人の技術力が必
本社
春日部工場
付加価値の高い製品を作っていく
企業理念である「立数」(経営の鏡である数字への反省を
もち、これで良いかと考えることを通じ、自らを正してい
く)を念頭におき、グローバル化への検討も含めてこれか
要不可欠となる。当社では、研修などを通じて、技術力を
磨く機会を積極的に提供しており、人材育成に注力してい
る。
▪主な保有設備
・真空焼成炉 3 台 ・連続炉 3 台 ・バッチ炉 12 台 ・クリー
ンルーム設備 3 ヶ所 ・ブラスト機 10 台
らも積極的な経営を行っていく。ニーズが多様化し、技術
力も日々進歩していく中で、積極的な経営を行うためには、
「他社と同様な製品を作っていてもしかたがない」と考え、
付加価値の高い新製品・新技術を開発し続けていく構えだ。
38
Monozukuri Arakawa City Cluster
▪主な認証・実績 等
・デュポン社指定工場 ・ISO9001:2008 認証取得
・ ISO14001:2004 認証取得 ・特許 多数取得
35
国内唯一のエボナイト素材工場!
「手作り万年筆」
も好評!
株式会社日興エボナイト製造所
TEL.03-3891-5258 FAX.03-3891-5259
URL http://www.nikkoebonite.com/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 遠藤 智久
地:〒116-0002 荒川区荒川1-38-6
金:1,000万円
員:10人
創 業 年: 昭和27年
業 種: ゴム製品製造業
事業内容: エボナイト製品製造
遠藤 智久
代表取締役
BtoBからBtoCへ
エボナイト一筋約 60 年、製造販売で歩んできたが、年々
減少する需要の中「直接消費者に価値を提供する」ことに注
日本で唯一のエボナイト素材メーカー
力し、平成 20 年 3 月に「BtoB から BtoC へ」をテーマと
国内のエボナイト素材専業メーカーは当社のみである。
した「経営革新計画」の承認を東京都から取得した。万年筆
エボナイトとは天然ゴムと硫黄からできる硬質ゴム素材で、
マニアが最も理想とする素材であるエボナイトを用いた「手
電気絶縁性を活かした電気絶縁素材、深い艶と吸いつくよ
作り万年筆」は、MACC との連携から生まれた製品であり、
うな手触りを活かした万年筆、比類ない音響伝導特性を活
人気を博している。この万年筆は、WEB ショップ「下町の
かした木管楽器のマウスピースなどで用いられることが多
エボ屋さん = 笑暮屋 =」(URL:http://eboya.net/)にて
い。他にもこれらの特性を活かし、自動車燃料計用や液面
エボナイト製ギターピックとともに販売するほか、百貨店で
セ ン サ ー 用 の「NBR フ
の販売イベントでたびたび
ロート」(硬質発泡耐油
販売している。今後は、エ
エ ボ ナ イ ト ) や「 重 量
ボナイト素材の知名度を更
用キャスターゴム車輪」
に向上させるため、新たな
の 製 造、 及 び 徒 手 的 理
用途を検討し、更に新製品
学療法専用医療補助具
ギターピック
開発に注力していくという。
公的機関を有効活用
「2WAY セ ラ ウ ェ ッ ジ 」 万年筆
の 製 造・ 販 売 を 手 掛 け、
エボナイトやゴムの特性を活かした製品を作り続けている。
MACC の産学連携交流会にも積極的に参加しており、首
都大学東京健康福祉学部の竹井仁教授と「2WAY セラウェッ
ジ」を共同開発した。この開発では、東京都立産業技術研
究センターを積極的に活用し、開発の効率化、スピード化、
低コスト化に成功した。また、デザインの重要性にも着目し、
同センターの「デザイン商品開発基礎講座」を社長自ら受
▪主な保有設備
講し、その後の製品開発に活かしている。
・ホットプレス 22 台・ガスボイラ 2 基・ロール 4 台(18
インチ、16 インチ、14 インチ、8 インチ)
・恒温槽 3 台・
押し出し機 6 台・ろくろ 2 台・ベンチレース 3 台・バッ
ファー 1 台・グラインダ 3 台・フライス 1 台・ボール盤
3 台・切断機 2 台・溶接機 1 台
更には、荒川区観光振興課による「ものづくり見学体験
スポット」にも参加し、一般から工場見学を受け入れるこ
とで知名度アップ
につながり、テレ
ビや雑誌などのメ
ディアで度々取り
上げられている。
2WAYセラウェッジ
▪主な認証・実績 等
・第三種電気主任技術者・第 3 回、第 4 回 TASK ものづ
くり大賞奨励賞・経営革新計画認証取得(2 回)・実用新
案「2WAY セラウェッジ」・日本橋三越本店、新宿伊勢丹
本店、ロサンゼルスペンショー他出店・平成 22 年荒川区
長より「MACC 会員企業感謝状」受贈・第1回荒川区新
製品・新技術大賞優秀賞受賞
Monozukuri Arakawa City Cluster
39
36
家族と離れて一人で暮らすご高齢者の安否を、
そっと見守るサービスです。
株式会社ネットミル
TEL.03-6240-8561 FAX.03-3894-2632
URL http://www.netmil.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 吉川 裕
地: 〒116-0011 荒川区西尾久5-7-12
金: 800万円
員: 8人
創 業 年: 平成23年
業 種: 通信サービス業
事業内容: 独居高齢者の安否確認・
見守りサービス
ネットワークから生まれた新サービス
吉川 裕
代表取締役
安否を把握する。各家庭、季節によっても電気の使い方は
平成 23 年 7 月に MACC
異なるが、このサービスで利用するアルゴリ
会員でもある志幸技研工業
ズムは高い精度を誇り、既に実証実験でもそ
株式会社の関連会社として
の信頼性が証明されている。平成 26 年 8 月
創業され、新たな安否確認・
より荒川区も採用し、拡大中。
見守りサービスを提供して
いる。
生活リズム表示
このサービスは、吉川社長が電流の計測による新たな見
守りサービスを検討していた際に、財団法人電力中央研究
所が同様の研究を進めていたことを知り、お互いに手を組
み実用化したものである。実用化にあたっては、研究所が
開発していた既存のシステムに、吉川社長の経営者として
の意見をふんだんに取り組むことで、より利用者の利便性
に配慮したシステムとなっている。
平成 23 年より、国際福祉機器展・中小企業総合展等に出
見守り装置と分電盤
既存の問題点を解消する
新たな安否確認・見守りサービス
当社の見守りサービスは 4 つの大きな特徴がある。1 つ
展し、注目を集めたほか、
めの特徴は、設置が簡単なことである。分電盤に装置を取
全国の介護事業者・福祉関
り付けるだけであり、装置は電池で駆動するため電気工事
連事業者等と事業展開につ
の必要もない。2 つめは、どこでも利用可能なことである。
いて商談が進んでおり、全
通信は内臓された PHS 回線を利用するため、自宅にイン
国的な普及が期待される。
ターネット回線や電話回線がなくても利用できる。また、
また、スマートメーターや
電流を計測するため、地域間の仕様変更なども不要である。
HEMS との連携もすすん
でいる。
展示会での様子
実証実験でも認められた高い精度
3 つめは、プライバシーに最大限配慮していることである。
電流を計測するだけなので、誰かに見られている違和感を
覚えることがなく、普段通りの生活をする中でそっと見守
ることができる。4 つめは、導入・運用の負担が小さいこ
「ネットミル 見守りサービス」は、家庭での電力使用量
とである。機器だけでなくシステム全体をクラウド型のサー
を測定し、高度なアルゴリズムによって生活リズムを判断・
ビスとして提供するため、システムが簡素化され大規模な
学習することで、異常が発生した際にあらかじめ登録して
展開にも対応することができる。
おいた家族などに通知する安否確認・見守りサービスであ
る。
電力使用量は、電気機器を積極的に使っている場合とそ
うでない場合や、在宅の場合と留守の場合などで電流値の
これらの特徴を武器に、既存の見守りサービスが抱えて
いた問題点を解消できることが強みである。更に、電力会
社が進めているスマートメーター ( Bルート ) との接続によ
り、正確で多様な見守りサービスへと進化が期待される。
変化としてとらえることができ、このサービスはその変化
を利用している。具体的には、1 分間隔で計測された 30 個
の電流値から計算して、主体的に機器を使っているかどう
かを、過去 30 分間の電流変化から推定する。この電流変化
量のデータから在宅して生活しているかを自動的に判断し、
40
スマホネット
ミルアプリ
Monozukuri Arakawa City Cluster
▪主な認証・実績 等
◦平成 24 年 ネットミル商標登録
◦平成 25 年 見守りシステム特許申請済
37
建設業として生まれ、
サービス業として生きる
能田電気工業株式会社
TEL.03-3806-1161 FAX.03-3806-3933
URL http://www.no-da.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役社長 能田 浩一
地:〒116-0003 荒川区南千住5-25-9
金:1,275万円
員:18人
創 業 年: 昭和6年
業 種: 電気工事業
事業内容: 電気設備工事、関連設備機器の
製造・販売・施工、建設業
名所・池袋サンシャインビルの指定業者
創業は昭和6年。戦後、電気設備工事の業態を明確にし、
能田 浩一
代表取締役社長
境経営システム「エコアクション 21」を自社経営に取り入
れて、自らが省エネやリサイクル事業を推進。その取り組
建設業の登録も加えて右肩上がりに業容を拡大した。昭和
みを生かして、環境や防災に関する技術・サービスを対外
54 年に、第2代目で現会長の能田舜二氏が経営を引き継い
的に提供し、新たな市場・顧客開拓に役立てている。
でからは、先進的な経営で専門業者としての技術の幅を広
げ、事業拡大に弾みをつけた。
環境・防災にも対応する革新的経営へ
業界他社に先駆けてコンピュータを導入して電気設備の
長年、東京都住宅供給公社が管轄する都営住宅の指定工
設計・施工に関する業務を電算化し、信頼性を高めて、一
事業者を続けるなど、公共施設の案件を数多く手がけて知
般住宅、マンション、オフィス、工場、商業施設、公共施
名度と信頼度を高めた。最近では大手ホテルの電気工事、
設などの工事請負先を広げた。
水道局浄水場の照明工事など省エネ化や防災対策を強める
その象徴が、東京の名所でもある池袋サンシャインシティ
案件が目立ち、環境変化に対応する改修工事が増えている。
の指定業者となったこと。多くの店舗やオフィスが入居す
3代目社長は、「お客さまに納得していただける電設工事
る同ビルに技術者が常駐し、昭和 55 年から四半世紀以上に
をこなす経営体制づくり」に力を注ぎ、若手人材を育成し、
わたって無事故の管理を続けている。
非常時対策工事の研究や、地域社会との新たな連携を構築
自社製品を開発する
“元気企業”
バブル経済の崩壊で
し始めている。
今後は、改修工事に特化した事業体制を指向し、「安全・
安心に貢献する事業展開」を追及しながら、「新時代の電設
業界が低迷期に入って
工事業の姿を描き、経営革新を図る」構えだ。
からは、新たな市場を
電設工事の技術を進化させ、
メンテナンスサービス会社を指向!
開拓するために、オリ
ジナル製品の開発に注
元気なモノ作り中小企業300社
80 年を超える社歴を刻んで多くの実績を積み重ね、電設
リズムボード」を商品化。プリズム効果で看板の広告面を
工事業界の中核企業との位置づけだ。電気工事業、電気通
見やすく美しくとして、JR や地下鉄、私鉄の駅構内に採用
信工事業、消防施設工事業の領域を融合して、集合住宅か
されるなどヒット商品となった。
ら大規模な公共施設までのメンテナンスを一手に請け負う
力し、内照式看板「プ
平成 21 年には、経済産業省中小企業庁が選ぶ「元気なモ
体制にある。自らの経営革新に熱心な企業風土を持ち、電
ノづくり中小企業 300 社」にも名を連ね、その年に、現・
気設備の「安全・安心」を支えるメンテナンスサービス会
代表取締役社長の能田浩一氏が第3代目として経営采配を
社として邁進している。
引き継ぐ。大手建設会社で修業し、1級建築士の資格を持
つ新世代の社長は、厳しい経営環境を克服
するため、「サービスを優先した経営」を宣
▪主な認証・実績 等
言し、時代の要請や多様な顧客ニーズに丁
寧に対応してビジネスチャンスを広げてい
く戦略に転換した。
東日本大震災以降は、環境省が進める環
エコアクション21
・特許取得「プリズムボードシステム」
、
荒川区功労者表彰、
平成 21 年「元気なモノづくり中小企業 300 社」認定、
東京都水道局表彰、㈳発明協会表彰、東京電力㈱東京支店
優秀電気工事店認定、環境省表彰など。
Monozukuri Arakawa City Cluster
41
38
とにかく強い紐を作る会社
有限会社箱田織物工場
TEL.03-3895-1382 FAX.03-3895-6472
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 箱田 益久
地: 〒116-0001 荒川区町屋3-3-2
金: 300万円
員: 3人
創 業 年: 昭和5年
業 種: 織物製造業
組紐、
事業内容: 各種細幅織物、
ロープ等の製造・販売
ニーズに対応し、幅広いシーンで使用される
織物技術と組紐(くみひも)技術を駆使した製品づくり
で輝きを放つ当社の創業は昭和 5 年。当初は 3 つの工場を
箱田 益久
代表取締役
トで、安定した売上げを記録している。
今後も新たな市場を切り開き、経営革新を進めていく構
えである。
持ち、戦時中はゲートルなど軍需用品を手がけた。昭和 41
年に前社長が経営を引き継いでからは、石油ストーブの芯
や自動車用ベルトを生産した。目下は、スポーツ関連の製
多様なデザイン性と、効率的な経営
品が主力であり、登山、パラグライダー、スキューバダイ
当社の強みは、多様な柄と太めの紐が組める「製紐機」と、
ビング、サーフィン、釣りなど様々なシーンで使用されて
125 ミリ未満の細幅のテープを織る「織機」を駆使して、
いる。特に、登山ブームが訪れてからは、登山家の命綱と
幅や柄、風合いなどに細かく対応したテープやロープに仕
言われる補助ザイルなど、登山用製品の扱いが大きくなっ
上げることである。特に、当社が主に使用するナイロン糸
て い る。 ス ポ ー ツ 関 連
では、20 色を超える糸を用い、10 色以下の糸で製造する
以 外 で は、 安 全 ベ ル ト、
海外製品とは異なりデザイン性に優れた製品を製造するこ
リュックサック用テー
とができる。
プ、 フ ァ ス ナ ー テ ー プ、
多様なテープや組紐
また、平成 21 年にあすめし会メンバーでもある箱田益久
牧場用ロープなど、ユー
氏が 3 代目として経営を引き継いでからは、在庫を極力保
ザーの要望に沿った特注
持せず、ニーズを重視した経営に努めている。在庫コスト
品を製造し、日本各地で
の削減による価格競争力の向
用いられている。
上、 他 社 で は 1,000 メ ー ト ル
機能とデザインを活かした新製品開発
受注生産だけでなく、新製品開発にも取り組んでいる。
当社が開発した製品である
単位が多い中 100 メートル単
位で受注する体制の確立を実現
し、朝から夜遅くまで機械をフ
ル稼働させる活況を呈してい
「サーフボード用リーシュス
る。
工場内の様子
トラップ」は、サーファー
とサーフボードを繋ぎサー
フボードが流されるのを防
ぐアイテムで、今までには
ないデザイン性を有し雑誌
2WAY セラベルト
・製紐機 20 台 ・ニードル織機 5 台
でも取り上げられた。また、
MACC 会 員 や 首 都 大 学 東
▪主な認証・実績 等
京と連携して製品化された
MACC 製 品「2WAY セ ラ
ベルト」は、患者治療時の
固定・牽引に使用される理
学療法に基づく治療用ベル
42
▪主な保有設備
サーフボード用リーシュストラップ
Monozukuri Arakawa City Cluster
・平成 20 年 12 月 エボルタ乾電池 CM においてグラン
ドキャニオン登頂に当社製作の特殊ロープが使用され
る。
・平成 22 年 5 月 テレビ朝日「ちい散歩」に取り上げら
れる
39
ふとんは
「捨てる」
から
「活かす」
へ
花嫁わた株式会社
TEL.03-3803-3311 FAX.03-3891-3167
URL http://www.8743-rebello.com/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 吉村 祐介
地:〒116-0014 荒川区東日暮里6-49-18
金:1,000万円
員:11人
創 業 年: 明治14年
業 種: 寝装具製造販売業
事業内容: 布団の仕立て直し
布団打ち直しのトップメーカー
創 業 は 明 治 に 遡 り、 社 歴
吉村 祐介
代表取締役
に無償で提供する活動(モット Hot プロジェクト)を実施し、
多くの感謝の声が寄せられた。
130 年を超える。長年布団の
MACC と連携し、打ち直しの工程で
製造販売を行っていたが、大
わたにストレスを与えず洗浄すること
量消費時代を迎えたことで、
ができるミスト洗浄機を開発したこと
平成 2 年に前社長が実質的に
も、感動を提供するため当社が行った
前身の経営を精算した上で、 羽毛布団リフォーム洗浄の様子
取り組みの 1 つである。
布団打ち直しの専業企業とい
今後は、「ゆりかごから墓場まで」希
う新しいビジネスモデルを確
望される布団を提供することを目指し
立し、経営を一新した。
て、「手入れ」により製造する新品の布
「 情 」 と い う 価 値 の 提 供、
団製造販売にも取り組む構えだ。
職人による「手入れ」
布団打ち直しの様子
家庭粗大ゴミのトップである
布団を焼却しないことによる
羽毛布団リフォーム縫製の様子
環境問題への貢献、当社独自
「情
(じょう)
」
という価値を提供
過度な競争による価格破壊と消費低迷により布団販売が
のノウハウ等が評判を呼び、
業界の首位を走り続けてい
厳しい状況に追い込まれている中で、当社が行う布団を新
る。
品同様に蘇らせるサービスは、「情」という新たな価値を提
供している。「親から貰った布団だから大切にしたい」
「もっ
あすめし会メンバーでもあ
る現社長が平成 21 年に経営
を引き継いでからは、IT 化を
羽毛布団リフォームで生まれ
変わった布団
進め、システマチックな体制の構築を推進し、営業効率を
たいない」といった、潜在的には誰もが持っている『大切
にしたいという想い』に応えられる企業であることが当社
の強みである。
格段に改善する等コールセンターの設置や IT 化の推進 価格
この想いに応えるため、エリアを限定せず、どのような
改定など、顧客満足の向上の為に更なる改善を重ね、「常に
種類の布団にも対応できる体制を整えている。これは、同
価格・品質等を見直し、感動を提供し続ける」経営を展開
業者の中でも非常に数少ない特徴であり、秘訣は営業・物流・
している。
IT のみを自社で担当し、その他の運搬や実際に打ち直しを
更なる感動の提供を目指す
する作業はアウトソーシングしていることである。提携工
場は、元来布団製造を行っている工場であり、既存の設備
更なる感動を提供するための積極的な取り組みとして現
を用いて打ち直しを行うノウハウを提供されることで、製
在、力を入れているのが、リフォームしたわたを布団を包
造の仕事が減る中でも当社からの仕事が増え活況を呈して
む生地に入れる際、手作業で形を整える「手入れ」だ。職
おり、Win-Win の関係を築いている。
人の手でわたの繊維の向きを整え、人の体に合った分量で
配置することで、機械では実現できない体に吸いつく絶品
の布団が完成する。
また、
「情」を大切にする企業として、東日本大震災の際は、
被災地以外からわた布団を集め、打ち直した布団を被災地
▪主な認証・実績 等
・環境省第 1 回パイロット事業
(2003 年度)
エコアクショ
ン 21(環境活動評価プログラム)合格(同年 10 月登録)
Monozukuri Arakawa City Cluster
43
40
プラスチック製品づくりの
「信頼できる工場」
は
意外と近くにある!
有限会社 広沢プラスチック工業
TEL.03-3803-6293 FAX.03-3803-2197
URL http://www.hirosawa-plastic.jp
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 広沢 喜八郎
地: 〒116-0002 荒川区荒川4-16-12
金: 300万円
員: 4人
創 業 年: 昭和44年
業 種: プラスチック製品製造業
事業内容: 熱可塑性樹脂の射出成形、熱硬化性
樹脂の直圧成形、金型設計製作
柔軟な生産システムで顧客ニーズに応える
昭和44年に、現・代表取締役の広沢喜八郎氏が創業して以
来、プラスチック製品づくりの一本道である。昭和時代の
など医療機器の部品が多い。
自社ブランドの確立を目指す
高度成長期を通じて、専門メーカーとしての独創技術を蓄
平成 19 年からは、コンピュータ会社でシステム技術を
積し、熱可塑性樹脂の製品が大半を占める業界の中で、熱
修業した現・専務取締役の広沢嘉彦氏が経営実務に携わり、
硬化性樹脂の製品づくりも手掛けて事業領域を広げ、多様
2代目として世代交代を進めつつあ
なユーザーニーズに幅広に対応する体制を築いた。
る。若手の2代目は、MACC の「あ
創業当初から荒川区内に工場を構
すめし会」に参加して、社外にネッ
え、環境に配慮した都市型工場とし
トワークを広げ、事業承継を学びな
て製造設備を効率的に配置し、受注
がら、新事業・新製品開発にも取り
から出荷までの柔軟な生産システム
組んでいる。
を編み出して、工業用プラスチック
群雄割拠のプラスチック産業の中
2代目 広沢 嘉彦氏
製品の厳しい品質管理をクリアする
で、「素材、デザイン面の研究を進め、自社にしかできない
技術力も持つ。
製品づくりを追及する」方針。近未来に向けては、「暮らし
電機、機械、医療分野を中心にし
たユーザーからは「技術の幅が広く、
製品づくりが器用」との評判だ。
小ロット生産、手の平サイズの製品づくりが得意
第1工場(荒川2丁目)には、押出機を据えて、熱硬化
に直結する最終製品を狙い目に、自社ブランドを確立した
い」と“脱下請け”への成長路線をイメージしている。
熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の両方に
対応するオールマイティーの製品づくり!
性樹脂を直圧方式で成形・加工し、第2工場(荒川4丁目)
「熱可塑性樹脂」と「熱硬化性樹脂」の両方にオールマ
では複数の射出成形機を配置して、熱可塑性樹脂を射出成
イティーに対応する。多様なエンジニアリングプラスチッ
形・加工している。設置している成形機は、容量が 80㌧と
クや汎用プラを扱う中で、ポリサルフォン(PSF)・PPS・
50㌧の設備。射出可能体積は最大 130cc で、手の平に乗る
PEEK な ど の 耐 熱 温 度 や 物 性 の 高 い ス ー パ ー エ ン プ ラ、
くらいの小型の部品製作に適している。
ABC 樹脂・ポリカーボネート(PC)などエンプラを使っ
取り扱うロットは、おおむね数百~数千程度の多品種・
た精密なプラスチック製品で豊富な実績を持つ。また、真
小ロットの注文に柔軟に対応。樹脂と金属類を一体的に組
ちゅう・アルミ・ステンレスなどを使用したインサート成
み立てる「インサート成形技術」を修得しているので、さ
形にも定評がある。顧客ニーズを満たす製品づくりがモッ
まざまな形状・用途の部品を効率的に製作し、短納期で提
トーで、多品種・少ロットの注文にも迅速に対応し、形状
供できる。さらに、多様な樹脂の成形品だけでなく、金型
や樹脂の選定段階から相談できるのも強み。製品サイズは
の製作も請け負う体制を整えている。
100 g程度までの小型部品の製造を得意とし、社内で成形
現在、経験が必要な熱硬化性樹脂製品では、肉厚で絶縁
性が高い電力用トランス部品など重電機器の絶縁体。精密
なうえ耐薬品性・耐疲労性が求められるレントゲン装置や
44
MRI(磁気共鳴画像診断装置)、AED(自動体外式除細動器)
Monozukuri Arakawa City Cluster
できない案件は取引ネットワークを駆使して対応するワン
ストップ体制も整えている。
41
ハコ
(運)
ぶだけではないハコ
(凾)
平和商事株式会社
TEL.03-3893-6631 FAX.03-3810-1606
URL http://www.heiwapack.co.jp
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 竹前 友勝
地:〒116-0012 荒川区東尾久4-53-7
金:1,000万円 員:20人
創 業 年: 昭和11年
業 種: 紙器製造業
事業内容: 包装用・進物用紙器容器の製造・販売、
包装資材の販売、包装関連用品の企
画・デザイン
業歴80年の紙器専門メーカー
今年が創業 80 周年の節目に当たる。当初から荒川区を本
竹前 友勝
代表取締役
に、自社工場で製造する強みを発揮して顧客の多様な注文
に対応し、小ロットの生産、50 個単位の小口販売にも丁寧
拠とする紙器の専門メーカーに徹し、経営環境が厳しさを
に対応することが売り。本社工場と戸田工場(埼玉県戸田市)
増す中で、和菓子・洋菓子をはじめ、ケーキやチョコレー
には、若い職人と専用機を備え、物流に有利な立地を生か
トなどの包装用・進物用紙器容器を提供して事業基盤を固
して顧客の注文品を迅速に製作し納品するため、倉庫スペー
めている。現・代表取締役の竹前友勝氏(34 歳)は 3 代目で、
スのない顧客からは喜ばれている。
3 年前に事業承継した気鋭の経営者。紙器製造に関する専門
性を磨き、顧客満足度を追求しながら、経験・技術を活か
した新分野開拓に力を入れているところだ。
顧客本位の凾
(ハコ)
を提供
現在の顧客は、個人経営の洋菓子店など製菓業者が中心
新たな機能を持った凾
(ハコ)
の開発へ
1 年ほど前から、MACC プロジェクトの「あすめし会」
に参画して、地域や異業種交流、産学連携にも目を向ける
など事業展開の幅を広げ、「中・長期的視点で家業の再構築
を図る」(竹前友勝・代表取締役)考えを強くしている。
で、エリアは東京都市圏を中心に、栃木、茨城、山梨等に及ぶ。
今後の戦略で最も力を入れているのは、新市場を切り開
凾の種類は、身蓋式のような組み立てるタイプと、ワンタッ
く技術開発。「凾本来の“運ぶ”“保護する”機能のほか、
チで形になるタイプに大別される。いずれも様々な形状や
新たな機能を加えて、内包物に付加価値を与えるようにし、
サイズの既製品を取り揃え、その点数は 40 ~ 50 種類と多
新たな用途、新たなサービスの道を開く」と意欲を燃やし
種で、月の生産量は別注
ている。
品含め 50 万凾程度。
さらに、顧客のロゴマー
老舗のノウハウを結集し、
強く美しい凾づくり!
クなどを捺す箔押しや金・
銀色の台紙などの製作も
得意とし、お菓子の包装
材(個包装袋・包装紙等)
オートン
『平和の凾(ハコ)』は、強く、頑丈で、美しい。包装用・
進物用紙器を製作して 80 周年の業歴を基に、無機質な箱で
も取り扱っている。凾の
はなく、感性豊かな“凾”を提供する。創業からケーキや
材質は、安全性の高い国
お菓子を対象にした凾製品が主体で、消費者が手に取った
産の薄板紙を使用し、個
時に、ケーキやお菓子に高級感を添え、期待感を高めるよ
別包装やプリンカップな
うな凾づくり~ハコぶだけでないハコ~に特徴がある。さ
どの材料にはプラスチッ
らに、若い世代を中心に企画・デザインから製造、配送ま
クやフィルム、アルミ素
での一貫体制を整え、小ロットの注文やオリジナル製品な
どの開発も得意にしている。
材も扱う。
製品に箔押した見本
若い世代が中心の製販一貫体制
社内では、20 歳~ 40 歳代の若い社員が主体となって、
凾の企画から制作、配送までの一貫体制を敷いている。特
▪主な保有設備
・洋紙打抜き機(オートン、ミニオートン、ビクトリア式)、
グルアー(糊貼機)
、箔押機他
Monozukuri Arakawa City Cluster
45
42
みなさまの暮らしに彩りを添えるお手伝い
株式会社 堀澄
TEL.03-3801-2181 FAX.03-3801-2180
URL http://www.t-horizumi.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役社長 堀田 澄子
地: 〒116-0003 荒川区南千住2-22-1
金: 300万円 員: 3人
創 業 年: 昭和27年
業 種: サービス業
事業内容: ギャラリー運営・関連事業、装飾品製
造・販売、エステサロン運営
新たな経営スタイルで新事業に取り組む
現・代表取締役社長の堀田澄子氏は 2 代目。平成 17 年に
の駅”に認定され、観光スポッ
トとしての機能も持つ。≪クリ
構造の転換に着手。3 年ほど前に従来の家具卸業から撤退し、
スタルアート≫はファッション
人と人のつながりを事業化する新たな経営スタイルを創出
とアートを融合した創作の工芸
して、本格的な展開期に入っている。
品を制作・販売している。アク
主な業務
セサリーや身の回り小物品が中
各種イベント・教室・会
合の実施とレンタル、
外国人向け日本文化体
験、工芸品などの展示
アクセサリー・インテリ
ア小物・身の回り小物な
どの企画・製造・販売
フェイシャルエステ、
ネイルサロン
心だが、デザインも制作もすべ
コンセプト「aaa」
ぎゃらり~
「animo/アニモ」
animo(元気・がんばれ
=ポルトガル語)
工房
「クリスタルアート」
art(創作)
すはだ美さろん
「Sumi/スミ」
amenity
(快適)
ゴ ー ゴ ー
「GOGOHS」
がモットー
再構築した経営スタイルは、3 つの柱で構成するユニー
製品も増えている。その製品は
自 店 の ほ か、 首 都 圏 の 装 飾 店
20 店で販売し、百貨店での出
工房「クリスタルアート」
外観
社会・地域に貢献!外国人向けイベント開催も!
戸情緒に触れる内容や、三味線、陶芸など伝統文化に関わ
ん、次女でエステティシャンの堀田佳澄さ
る企画、手料理や地酒に関する催しも織り込み、今後は外
んがそれぞれの店舗・工房を主宰する形の
国人向けに日本文化体験教室も具体化する予定。毎月毎月
“3 本の矢”体制で臨んでいる。 舗)が協力しながら目標に向かい(ハーモ
で、地域の職人と共同開発した
3 つの事業を結集したイベントでは、発想を広げて、江
長女でクリスタルアート作家の堀田真澄さ
事業を進める考え方は、3 つの施設(店
ぎゃらり~animo内部
てオリジナルの一点ものばかり
張販売も行う。
クな業態で、堀田澄子社長が全体を統括し、
クリスタルアート作
家の堀田真澄さん
ニースタート)、明日への活力を生み出し(ホットステージ)、
心の交流を深めて人と社会の絆を育み(ハートストーリー)、
感謝の心と笑顔を忘れず(ハッピースマイル)、希望の光を
見つけ出す活動を続ける(ホープフルサン)という、5 つの
「HS」の追求を基本に据えている。
心豊かな暮らしを提案
≪アニモ≫は、「ご縁をつなぐ出会いの場」がキャッチフ
レーズ。工芸職人やクリエーターの個展・作品展をはじめ、
習い事教室やセミナー、ワークショップなどイベント開催
の会場となる。キッチンを備えているので料理教室やパー
ティにも利用でき、多目的スペースとしてレンタルも行う。
46
施設自体が、全国組織の“まち
家業を引き継いで以降、新世代の感覚を前面に掲げて事業
施設(店舗)
堀田 澄子
代表取締役社長
Monozukuri Arakawa City Cluster
のイベント計画、活動予定はホームページのほか、自前の
広報媒体「粋いき・かわら版」でも発信している。
新業態の事業展開は、これから本領を発揮する !!
独自の業態を確立して、
人のつながりを広める事業を推進
人や文化との出会いの場となる「ぎゃらり~」、身の回り
装飾品を創作する「工房」、暮らしを潤す「エステサロン」
という 3 つの施設(店舗)を一体運営する独自の経営スタ
イルを創出し、人と人のつながりを広める事業を展開する。
3 つの事業を連動させた多彩な企画を特徴に、多種多様なコ
ラボレーションを推進しながら、喜びと楽しみを提供する。
今後さらに、伝統文化、地域産業、女性活躍社会に目を向
けて、心豊かな暮らしを提案し、社会・地域に貢献してい
く考え。
43
私たちは破砕・粉砕・分級・乾燥・焼成を中核技術とする
機械装置メーカーです。
株式会社増野製作所
TEL.03-3891-3111 FAX.03-3806-7445
URL http://www.masuno.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 増野 繁
地:〒116-0002 荒川区荒川2-1-5
金:1億円
員:46人
創 業 年: 大正2年
業 種: 設備機器製造業
事業内容: 一般産業機械・装置製造、産業機械
装置・粉体関連装置・環境関連機械
の製造 他
時代に適応し、
新分野に進出
増野 繁
代表取締役
力の向上が欠かせないという。そして、マネされない独自
大正 2 年にセメント製造を行う粉体工業用機械の国産化
を目的に創業され、化学機械や製鉄機械にも取り組んだ。
昭和 6 年には石炭ガス発生炉の開発・国産化にも成功し、
技術による製品造りをこれからも進めていくためにも必須
である。
また、荒川区の補助制度を活用して展示会(FOOMA
終戦まで設備拡張を進め国内シェア 90%を獲得した。戦後
JAPAN、国際粉体工業展)へ定期的に出展している他、荒
は、破砕機、粉砕機、粒度調整用機器、加熱・乾燥・冷却装置、
川区が主催する経営塾に参加したことで経営革新計画の認
化学・窯業・鉄鋼用機械設備、環境保護関連機械などを扱い、
証を取得するなど、荒川区とも連携をとりながら、新たな
セメント、化学、窯業、鉄鋼など基礎産業を主な需要業界
経営の展開に取り組んでいる。
として発展してきた。
近年は、既存製品に加え新分野の需要業界(食品、薬品、
新素材関連等)のニーズにもマッチする製品の開発・研究
に傾注し微粉砕システム
独自技術製品を開発し、
社会に役立つ製品を提供する
破砕・粉砕・分級・乾燥を中核とする粉体工業用機械の
の販売に力を入れている。
また、開発方法や販売方
開発製造を主軸に、化学産業をはじめとする一般産業機械
法の見直しを行い、より
装置や、自動車廃タイヤ処理システムに代表される環境保
一層顧客から信頼される
護関連機械・廃棄物処理システムの開発製造も得意とする。
機械装置メーカーへ進歩
しつつある。
「人のマネをしない独自技術の製品」を合言葉に、オーダー
石岡工場
MSローラミル
メイドでの製品作りに取り組み、多くの経験と技術を積み
上げている。本社での研究開発力に加え、工場での技術力
も高く、設計図面に表れないノウハウ的な加工・組立・調
整などの作業も製造工程では重要なポイントである。この
経験と技術を活かし、大型プラント設備から少量処理用小
型粉砕システム機器や機械部品に至るまで、多様化する顧
客の要望に幅広く対応する体制を整え、「社会に役立つよい
製品を」のモットーに相応しい製品を提供し、国内外から
信頼を集めている。
ニューミクロシクロマット
世界的視野で技術開発を
進めていく
▪主な保有設備
・マシニングセンタ ・ターニング ・プレーナー ・NC 旋盤
・電脳旋盤 ・組立用レール定盤 ・半自動溶接機 他
今後は、更なる技術力の向上に
取り組んでいく構えだ。顧客から
のニーズに応じて研究開発を行な
▪主な認証・実績 等
う現状の体制に加え、自ら良い製
品を提案していく体制を整えてい
く方針であり、その実現には技術
本社
・平成 22 年 無機マテリアル学会から表彰
・平成 23 年一般財団法人 日本粉体工業技術協会から表彰
・平成 19 年 東京都中小企業経営革新計画承認
Monozukuri Arakawa City Cluster
47
44
新製品の企画の際には、
創業70余年の豊富な経験を是非ご活用下さい。
松田金型工業株式会社
TEL.03-3800-3531 FAX.03-3800-3539
URL http://www.matsuda-kanagata.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 松田 雄一
地: 〒116-0011 荒川区西尾久5-19-1
金: 1,000万円
員: 11人
創 業 年: 昭和10年
業 種: 金属加工機械製造業
同部品及び付属品の診断、
事業内容: 金型、
設計、
製作
時代・顧客の要望に応える経営姿勢
昭和 10 年、プラスチックの一種であるベークライトの金
型製造業として創業した。以来 75 年余、プラスチック金型
に特化して技術を磨き、顧客を獲得してきた。
常に各業界の動きを把握し、ユーザーを引き寄せる技術
力や社内体制に気を配っている。
例えば、ユーザーに対して自社
開発の新技術をアピールしなが
ら、要望に応じて 3 次元シミュ
レーション画体の提供、光造形
に転化してのサンプル納入、試
作化の早期対応を実施し、好評
を得ている。
時代への適応を重視し、現在
は、少量多品種で、高品質・低
価格な経営体制の確立に注力し
ている。
トゥインクリンク
新製品開発で差別化を図る
当社は MACC や大学と連携し、積極的な新製品・新事
業開発に取り組んでいる。MACC 製品の「トゥインクリン
ク」は、首都大学東京健康福祉学部の伊藤准教授と産学連
携で開発された。発達障害児等を対象とする感覚を刺激し
ながら発達を促す遊具とし
て使用されている。
一体成形品の金型製造
技術には定評があり、機器
の小型化・消音化・省電力
化の実現に貢献するターボ
ファンを生産する金型の開 二色成形ターボファン
発 を 目 指 し、MACC コ ー
デ ィ ネ ー タ の 支 援 を 受 け、
経済産業省が実施する「平
成 23 年度戦略的基盤技術
高度化支援事業(通称:サ
ポイン事業)に採択された。
その後も、家電業界、自動
車業界、等の多方面への活
用を目指し、次々と用途に
応じて、ガラス樹脂やカー
ボン樹脂を使用し、優れた 高機能ターボファンの金型
48
Monozukuri Arakawa City Cluster
松田 雄一
代表取締役
耐久性、高風圧・高風量、高強度、省エネ、低噪音を実現し、
形状の異なるターボファンの開発にチャレンジしてきた。
現在は、「無菌医薬品製造用タ―ボファン金型の開発」に挑
んでおり、新製品開発にかける思いは限りなく熱い。
この道一筋の技術を進化させる
金型業界は国際的に競争が激化しているが、長年の経験
と実績に加え、積極的に異業界の成功事例を参考にするこ
とで生み出されるアイデアを駆使し、「他社にできない金型
作り」を実現し、差別化を図っている。この強みは、「3 次
元 CAD/CAM を駆使した精巧な金型」「2 つ以上の部品を
一体化した一体成形品を造り出すメカトロ金型」「モデルや
試作品の実物寸法での短時間製作」「企画品や従来品型の弱
点を解決する金型」などに具現化されている。特に、一体
成形品の金型は、精度の向上・環境配慮・コストダウン等
を実現させるために、多方
面から注目を集めている。
常により高度な技術を追
い求め、海外の企業とも連
携しながら、責任をもって
仕事に取り組んできた。顧
客からの信頼・金型業界で
の知名度が高く、自動車メー 工場内の様子
カーを始めとする大手企業からの受注も多い。
▪主な保有設備
・高速マシニングセンタ 4 台 ・ファン専用特注マシニング
センタ 1 台 ・NC フライス 6 台 ・倣フライス 1 台 ・放電
加工機 4 台 ・ワイヤー加工機 4 台 ・ラジアルボール盤 3
台 ・その他工作機械 11 台
▪主な認証・実績 等
・特許:第 4032394「遠心ファンの羽根車、その成形
型、およびその成形方法」他 3 件 ・平成 9 年 東京労働経
済局長から海外人材育成協力事業への協力について感謝状
贈呈 ・平成 21 年「第 25 回素形材産業技術表彰経済産業
省製造産業局長賞」受賞 ・平成 23 年荒川区長から「MACC
会員企業感謝状」贈呈・平成 27 年「樹脂製ファンの製造
方法及び製造装置」の国際特許申請中
45
競輪選手や、自転車愛好家、また高齢の方といったあらゆるお客様に
対して、満足していただける自転車づくりを心掛けております
株式会社マツダ自転車工場
TEL.03-5692-6531 FAX.03-5692-6532
URL http://www.level-cycle.com/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 松田 志行
地:〒116-0012 荒川区東尾久1-2-4
金:1,000万円
員:4人
創 業 年: 昭和26年
業 種: 自転車製造業
事業内容: オーダーメイド自転車の製造・販売
広がりを見せる
「LEVEL」
ブランド
創業は昭和 26 年。当初は、ごく普通の自転車製造業とし
て産声をあげ、官公庁等に自転車を納入していた。現社長
が経営を引き継いでからも同様の業務を行っていた。そし
て、自転車業界の製造拠点が海外に移る中、付加価値の高
い製品を作らなければこのままでは生き残れないと感じた
ことが転機となり、工事現場などでアルバイトをしながら、
ほぼ独学で、競技用自転車製造の技術と知識を磨いた。そ
の甲斐あり、昭和 55 年に日本自転車振興会(NJS)認定を
受けてプロ競輪選手のためのオーダーメイドフレームの製
造に着手した。その際に立ち上げた「LEVEL」ブランドは、
現在幅広く支持されている。
また、近年は競技用だけでなく高齢者向けの自転車も手
掛け、健康福祉分野に進出している。競輪選手の中では既
に一流自転車として名が知られているが、今後は一般の人
への知名度向上を図り、
「LEVEL」をブランドとしてより一
層確立していく構えである。
高齢者用自転車
ピストレーサー
ネットワークを活かす
MACC の活動に非常に前向きに取り組んでいる企業の 1
社である。現社長の息子であり専務取締役の松田裕道氏は、
あすめし会メンバーとして積極的に活動している。あすめし
会に参加することで、年齢の近い仲間と親睦を深めるだけで
なく、経営に関するさまざまな情報交換や勉強を行い、仕事
に対する責任や取り組み方が成長したと社長は語る。
また、欧米をはじめ台湾・韓国・中国等の都市では、コミュ
ニティサイクル(借りた場
所と違う場所に返却可能な
レンタサイクル)というシ
ステムが普及しているとい
う。
日本においてはまだ実験
の段階だが、2020 年のオリ 社長と後継者の松田 裕道氏
松田 志行
代表取締役
ンピックに向けて、東京ではコミュニティサイクルプロジェ
クトの構築中。
当社では、コミュニティサイクルプロジェクト用の自転
車開発を 5 年前から進めており、
そのプロジェクトに向けて、
荒川発のコミュニティサイクルを提案すべく活動に取り組
んでいる。
そ の 他、2013 北 米 ハ ン ド メ イ ド バ イ シ ク ル シ ョ ー
(NAHBS)において、当社が出展した競輪競技用自転車が、
最優秀ピストバイク賞および、会長賞を受賞するなど、世
界各地から注目を集めている。
世界に1台だけの理想の自転車を作りだす
自転車製造業が日本ではほぼ見られなくなっている中、
イージーオーダー、セミオーダー、フルオーダーで自転車
を製造する体制を構築し、プロ競輪選手の競技用自転車か
ら、一般向けオーダーメイド自転車、街乗りシティサイクル
や高齢者向け自転車に至るまで、目的や身体に応じて、様々
な自転車を丁寧な手作業により提供し続けている。顧客の理
想とする自転車を提供するため
に、顧客との対話を重視し、聞
きだした理想を形にする。その
腕前は、
荒川区や東京都から“マ
イスター”
(匠)に認定される
など折り紙つきである。精度と
本社外観
強度に優れた「世界に 1 台だけ
の理想の自転車」を求め、160
名近い競輪選手を始めとする多
くの顧客から支持されており、
受注が途絶えない。また、
メディ
アでも頻繁に取り上げられてい
る。
店内
▪主な認証・実績 等
・平成 7、8 年度 ハンドメイドバイシクルコンテスト最優
秀賞受賞 ・平成 22 年 ミラノサローネ出展 ・平成 12 年
荒川マイスター認定 ・平成 15 年 東京マイスター認定・
2013 北米ハンドメイドバイシクルショー (NAHBS) 最
優秀ピストバイク賞・会長賞受賞
Monozukuri Arakawa City Cluster
49
46
熟練の職人達が作る優しい
『和のあかり』
江戸時代の行燈から最新のLED照明も製作
都行燈株式会社
TEL.03-3803-1755 FAX.03-3803-1756
URL http://www.miyako-andon.com/
代
所
資
従
表
在
本
業
者: 代表取締役 木崎 貴幸
地: 〒116-0014 荒川区東日暮里4-26-10
金: 1,000万円
員: 5人
創 業 年: 明治20年代
業 種: 照明器具製造販売業
事業内容: 行燈・各種和風照明器具
企画製造販売
木崎 貴幸
代表取締役
こだわりに応える
創業は明治 20 年代。当初は、日本の組子技術をあしらっ
た輸出向け額縁を製造していた。和風照明器具作りを始め
たのは、昭和初期、2 代目の時である。
当社の強みは、なによりも、デザイン提案力である。そ
その後、3 代目の時に和風照明器具
もそも、和風照明の代表である行燈とは、室町時代に禅僧
販売の販路を拡大し、4 代目で現社
が使っていた携帯用の照明器具が一般に広まったものと言
長の木崎貴幸氏に経営が引き継がれ
い伝えられている。それを、現代の感性を交えながら、一
てからは、弟の木崎雅徳専務ととも
種の美術品といえるまでに昇華さ
に、著名な建築家や若手建築家など
せたものが当社の行燈をはじめと
の和風照明器具製作に力を注ぎ、宮
する和風照明器具である。基本は、
内庁や数寄屋の料亭・旅館へも納入
されている。
特注品にも対応しているが、要求
デザイン性を極めた和風照明器具づくり
手漉きの和紙を用いるが、それに
イメージポスター
仕様の照明をそのまま作るのではなく、顧客へより良い企
画提案を行う照明アドバイザーとしての側面をもっている。
商談を行うショールームと工房を近接配置していることで
デザイン詳細、材料、工法などの検討を円滑に行なえるこ
とが適切なアドバイスに繋がっている。
自社ブランドを広く発信する
4 代目に経営が引き継がれてからは、ブランド戦略を進め、
認知度の向上を図っている。例えば、数年前にショールー
ムを設立し、カタログではわからない製品の良さを広くア
ピールしている。また、ワークショップでは、多くの人に
行燈作りを実体験する機会を提供している。その結果テレ
拘ることはなく、デザインのため
には、機械漉きの和紙や、和紙調
のアクリル版も用いる。そうして
生まれた製品は、古風なものから
モダンなものまで幅広いデザイン
をもつ。また、デザインを現実の
ものにするための、技術力も確か
なものであり、大手照明器具メー
カーからの OEM 生産も請け負う。
仕事をきっちりと行い妥協しない
ことを信条に、手作りの和風照明
主力製品
器具作り一筋に何代も取り組み続
け、こだわりのあるユーザーから支持を得ている。
ビをはじめとするメディアにも多数とりあげられ知名度は
向上しつつある。
今 後 も、 自 社 ブ
ランドの更なる認知
度向上に努め、その
ための取り組みとし
▪主な認証・実績 等
て、今までにない新
製品を提案していく
という。
50
本社兼ショールーム 外観
Monozukuri Arakawa City Cluster
・第 6 回東京の伝統的工芸品チャレンジ大賞 奨励賞 ・東
宮御所、浅草ビューホテル、帝国ホテル、那須ロイヤルセ
ンター、新橋演舞場、妙心寺、石川県庁、富士宮市役所、
杉並区役所、志賀町役場などへ製作協力
47
1台から賜ります。
63年の実績です。
製造からメンテナンスまでお任せください!
株式会社ムラマツ車輌
TEL.03-3803-0661 FAX.03-3806-2809
URL http://www.muramatu-s.co.jp/
代
所
資
従
表
在
本
業
者:代表取締役 山田 光男
地:〒116-0003 荒川区南千住2-26-9
金:1,000万円
員:10人
創 業 年: 昭和26年
業 種: 搬送機器・什器製造販売業
事業内容: 搬送機器(リヤカー等)、産業機械、
ディスプレー製品の製造・販売
時代に即した多様な製品群
山田 光男
代表取締役
中で活躍するリヤカー
創業は昭和 26 年。初代の村松清氏が現在の本社地に工場
が注目を集め、自治体
を設けてリヤカー製作を開始した。当時は農業用や建設工
や公共機関から防災
事用をはじめ、八百屋や魚屋などの移動販売用、ラーメン
用・消防用として多く
屋台などの定点販売用を中心にリヤカーの需要が伸び、一
の注文に応えている。
気に専門メーカーの体制を固めた。その後、業界が縮小傾
今後も顧客や時代
向にある昭和 44 年に先代の村松孝一氏が経営を引き継い
の要望に即し、物流・
だ。前・村松社長は、「物を運ぶことにどう貢献できるか」
搬入分野で社会に役
を考え直し、時代の流れに即しながら、開発を続ける体制
立っていくことを目指している。社長は、「そのためにも
を築き、山田光男氏に経営采配が移った現在でもその文化
MACC・大学・高専・工業高校などとも連携を図りつつ、
は根付いている。
リヤカーだけでなくそれ以外の搬送機器の開発にもより一
多様な製品を展開しており、宅急便デリバリーカートを
層取り組んでいきたい」と語る。
はじめとするリヤカーと自転車を融合させた電動アシスト
付き三輪・四輪車や、料理等を運ぶワゴン、パーテーション、
演説台等、レパートリーは多く、
宮内庁からも直々に御用達の作業
車の注文依頼が入る。
”リヤカー復権”を先導する老舗メーカー
当社は“日本最後のリヤカー職人集団”と呼ばれ、リヤカー
製造を中心とした事業を展開している。軽トラックが登場
した昭和 30 年代を境に、斜陽化したリヤカーであるが、当
社は新しい可能性を貪欲に追求し、リヤカーならではの簡
便性と省エネ性の利点を活かした製品づくりに徹し、生き
残ってきた。モットーは顧客のニーズに責任をもって応え
ることである。求められる特殊仕様に、若手の感性と、熟
練職人の豊富な経験に基づいた溶接などの技術を融合させ
ることで応え、新たな機能とイメージを一新した製品を続々
リヤカーは1つ1つ手作業で
丁寧に作る
と実用化し、街中の身近なところで活躍している。価値が
見直される中、老舗メーカーとしてリヤカー復権を先頭に
立って押し進めている。
物流・搬入で更なる社会貢献を目指す。
企業理念は、社会に役立つ仕事をすること。例えば、昭
和 63 年に、国連機関からの依頼を受け、荷役手段の乏しい
タンザニアで技術指導を行い、アフリカ初の国産リヤカー
を完成させ、社歴を飾った。また、大地震の際、がれきの
▪主な認証・実績 等
・国連機関からの依頼によるタンザニアへの技術指導
・警視庁へリヤカーを寄贈したことによる表彰受賞
・荒川マイスター認定(社長)
・地域安全活動の推進による、警視総監からの表彰
Monozukuri Arakawa City Cluster
51
あらかわ遊園
あらかわ遊園
小台
15
15 小台
36
36
44
44
都電荒川線
都電荒川線 荒川遊園地前
荒川遊園地前
荒川車庫前
荒川車庫前
モノづくり企業
モノづくり企業 所在地マップ
所在地マップ
27
27
22
22
尾
尾久
久駅
駅
JJRR
東
東
北
北
30
30
本
本
線
線
・
・
JJRR
高
高
崎
崎
線
線
小台橋
小台橋
宮ノ前
宮ノ前
41
明
明 41
治
治
通
通
り
り
21
21
熊野前
熊野前
3
3
尾久橋
尾久橋
16
16
東尾久
東尾久
三丁目
三丁目
端
5
5
町屋
町屋
二丁目
二丁目
赤土小学校
前
9
9
隅田川
隅田川
38
38
8
8
町屋駅前
町屋駅前
町屋
町屋
26
26
32
32
池袋駅
池袋駅
川崎駅
川崎駅
横浜駅
横浜駅
西日
西日暮
里
日暮里・舎人
ライナー
東京
メ
トロ
千
代田
線
日
光
街
道
20
20
南千住
南千住
南千住
南千住
NN
水神大橋
水神大橋
JR
JR 総武本線
総武本線
成田空港
成田空港
成田スカイアクセス線
成田スカイアクセス線
京成本線
京成本線
羽田空港
羽田空港
白鬚橋
白鬚橋
東京都立
東京都立
産業技術高等専門学校
産業技術高等専門学校
汐入公園
汐入公園
千住汐入大橋
千住汐入大橋
東京モノレール
東京モノレール
浜松町駅
浜松町駅
東京駅
東京駅
上野駅
上野駅
日暮里駅
日暮里駅
荒川区
荒川区
品川駅
品川駅
京成上野駅
京成上野駅
〈
〈 荒川区へのアクセス
荒川区へのアクセス〉
〉
37
37
暮里
駅
42
47
47
JR
JR 山手線
山手線
渋谷駅
渋谷駅
新宿駅
新宿駅
千住大橋
千住大橋
JR
JR 中央線
中央線
三ノ輪橋
三ノ輪橋
荒川一中前
荒川一中前
三ノ輪
三ノ輪
南千
住駅
35
35
荒川総合
荒川総合
スポーツセンター スポーツセンター 東京都立
東京都立
荒川工業高等学校
荒川工業高等学校
11
11
尾竹橋
尾竹橋
駅
駅 荒川七丁目
荒川七丁目
屋
屋
町
町
成
成
京
京
34
34
荒川自然公園
荒川自然公園
荒川二丁目
荒川二丁目
山形大学工学部
1
1
J
JR
R常
常磐
磐線
線
43
43 荒川サテライト 荒川区役所前
14
14 荒川区役所前
山形大学工学部
荒川サテライト
荒川区役所 17
17
25
25
33
荒川区役所
10
10
三
三河
河島
島駅
駅
尾
竹橋
通
り
田
4
4
18
18
23
23
日暮里繊維街
日暮里繊維街
39
39
19
19
13
13 31
31
46
46
40
40
尾久の原公園
尾久の原公園
首都大学東京
首都大学東京
(荒川キャンパス)
(荒川キャンパス)
尾久
橋通り
山
西日暮里
西日暮里
線
線
ス
ス
セ
セ
45
45
ク
ク
ア
ア
イ
イ
6
6
カ
カ 駅
駅
ス
ス 島
島
田
田 河
河
成 三
三
・成
線
線・
新
新
本
本
成
成
京
京
28
28
12
12
29
29
熊野前
R
J
西日暮里公園
西日暮里公園
24 7
24
7
手
線
日暮里南公園
日暮里南公園
MACCホームページアドレス
MACCプロジェクトホームページアドレス
(25)0069号
(27)
0066号 平成28年3月発行/荒川区産業経済部経営支援課 登録番号
〒116-8501 東京都荒川区荒川2-2-3
荒川区産業経済部経営支援課
TEL.03-3802-3111(内線458)
TEL.03-3803-2311
FAX.03-3803-2333
FAX.03-3803-2333
E-mail:macc@city.arakawa.tokyo.jp
E-mail:macc@city.arakawa.tokyo.jp
█お問い合わせ先
荒川区産業経済部経営支援課
2
2
JJRR
京
京
浜
浜
東
東
北
北
線
線
JR
JR
京成線
京成線
東京メトロ
東京メトロ
駅
つくばエクスプレス
つくばエクスプレス
都電荒川線
都電荒川線
日暮里・舎人ライナー
日暮里・舎人ライナー
█お問い合わせ先
里
暮
日
駅
里
日暮
つ
くば
エ
クス
プレ
ス
東
京
メト
ロ日
比谷
線