packazine Food & Confectionery · Issue 2011 Nestle ドバイでチョコレートウェハースを生産 Paterson Arran デルタロボットでビスケットのハンドリングを自動化 | packazine Table of Contents | Editorial packazine | 目 次 はじめに 読者の皆様へ ボッシュは 2011 年のインターパックを 2 つの意味で祝うこととなります。会社設立 125 周 年と、創業者の生誕 150 周年です。これを機に、私たちは当社の歴史を回顧しています― その 目的は、私たちの原点と未来を結びつけることです。変化に富んだ力強い ニュース ボッシュの歴史から、今後も新しい有益な業績を達成するためのインセン 最新情報 ティブを得ることができます。 04 Save Food 食品ロスの低減をめざして 06 IPI 継続教育に貢献するボッシュパッケージングテクノロジー 07 ボッシュの125年 2011年を迎えて ボッシュパッケージングテクノロジーの歴史は 1861 年にさかのぼりま す。この年に設立された Hesser 社はその後ボッシュの一員となりまし Friedbert Klefenz ロバート・ボッシュGmbH パッケージング・テクノロジー社長 た。2011 年、ボッシュパッケージングテクノロジーは 150 年の包装ノ ウハウを有していることになります。ボッシュは 1960 年代、早くも市 場で確固たる地位を築くことに成功し、Strunck、Hamac-Hansella お お客様紹介と市場傾向 よび Höfliger & Karg がボッシュグループに加わりました。ボッシュの傘下で、Demaurex、 食品・製菓 Doboy、Elematic、Makat、Moeller & Devicon、Pharmatec、Sapal、Shoeller- 08 Nestlé ドバイでチョコレートウェハースを生産 Bleckmann Medizintechnik、Sigpack、Tevopharm、Togum、Valicare など、様々な製 11 Paterson Arran ビスケットのハンドリングを自動化 丁寧な製品搬送を実現 品ブランドの伝統、経験、知識が統合されました。 14 Ülker ビジネス拡大に貢献するフレキシブルなボッシュ製包装ライン しかしながら、お客様からの信頼がなければ、この年を祝うことは不可能でした。そして今後の 16 Unilever スマートでサステナブルなマッシュポテト包装 125 年間においてもお客様の信頼を維持し、強化するため、私たちは可能な限りあらゆること 18 Humana ボッシュ製アセプティックラインによるベビーフードの生産 を実践します。私たちはロバートボッシュの伝統と、彼の記憶すべき言葉―「信用を失うよりお 金を無くすほうがまし」―の中に自らを位置づけています。現在、そして未来も、高品質の製品 を創造し、ボッシュの約束を果たしていくことが短期的な利益に優先します。この分野では、長 イベント 20 期的なパートナーシップを築いてはじめてビジネスにおいて良好な関係を構築することが可能と 2011年食品関連イベント なります。 今後ともボッシュの豊富な経験に基づき、私たちはコンセプトの構築からコミッショニングに至 るまで、有能な頼れるパートナーとしてお客様に安心を提供します。 本誌をお楽しみ下さい。 表紙 チョコがけウェハーバーの 高性能包装 Friedbert Klefenz www.boschpackaging.com packaging@bosch.com | packazine News Facts & Trends packazine | コンセプト す。例えば、無包装の状態では数日で、すなわ あらねばなりません。したがって、包装はサステ 食品サプライチェーンの各段階でどのように ち消費者のもとに届く前に傷んでしまう食品で ナビリティにおける問題の一部となってはなら ロスが生じるかを究明することにより、食品ロス も、薄いプラスチックフィルムで包むだけで何週 ず、食品の過剰包装を低減するソリューションと の原因を突き止め、幅広い革新的ソリューション 2 間ももつことがあります 。 への扉を開くことが可能となります。社会的責任 “Save Food” — 食品ロスの低減をめざして サステナビリティの新たな潮流から、食品のムダを低減する包装の役割が注目されています。 食品の無駄と、その生産から生じる二酸化炭 の生産、加工、輸送、流通および消費において ルの影響や、スーパーでの豊富な供給量などは、 素の排出との関係は多くの人々によって常識と 発生するあらゆる食品のロスが含まれます。先 要因の一部に過ぎません。 なっていますが、その規模や性質については依然 進諸国では相当な量の食品ロスが報告されてお として誤解があります。また、食品包装が環境 り、Flexible Packaging Europe (FPE:フレ 対照的に、新興市場では消費者によるロスの割 に与える影響についても誤った考え方がありま キシブル包装産業を目指す欧州フォーラム ) によ 合は大幅に低く、サプライチェーンにおけるロス す。“Save Food”コンセプトの目的は、誤解を れば、ヨーロッパ単独で毎年 2 億 4500 万トン の割合が比較的高くなっています。適切な加工技 正し、サステナビリティの実現において包装が果 にのぼります。消費段階でのロスが特に多くなっ 術および包装技術が普及していない地域が多い たしうる大きな役割を明らかにすることです。 ていますが、食品ロスの割合は、スーパー、レ ことが主な理由です。国によっては、このような ストラン、食品加工業の合計よりも家庭のほう 機器の不足によって直接生じるロスが総食品生 世界規模の問題 が多いという驚くべきデータがあります。不十 産量の 50%に上ると考えられています 。 食品の無駄はグローバルな課題であり、食品 分な保存管理、作りすぎ、忙しいライフスタイ 1 してより広く、より強力に役割を果たす必要があ ります。 の精神を共有し、サステナビリティを目指すメー 一方、先進諸国での家庭におけるロスについて カーが一体となって推し進める“Save Food” は、最先端の素材などに注目する必要がありま イニシアチブでは、消費者による不要な食品ロス す。革新技術を有する包装メーカーは、ジッパー をなくす手段としてサステナブルな包装が最も 付き包装やその他の機能的な包装スタイルを提 有効であろうということが強調されています。ま 供し、さらに保存方法とロス防止のための有益な た、発展途上国に対しては、生産者による収穫段 情報を消費者に発信することによって、家庭での 階以降の無駄を低減するためには、基本的な包装 保存期間をより長くすることができます。また、 技術への投資が根本的に重要であることが強調 ポーションサイズの多様化、食品を最後まで容易 されています。 に使える容器や真空包装技術なども、問題の解決 に貢献します。 包装の役割 新興市場では、基本的な包装技術でも輸送中 ポジティブパッケージング の鮮度保持と食品保護によって、サプライチェー 包装メーカーは、食品産業においてサステナビ ンにおいて資源を節約することが可能となりま リティを目指す活動の最前線におり、今後もそう 1 http://www.euroasiaindustry.com/page/142/ Food-packaging:-in-need-of-repackaging 2 http://cr2010.tescoplc.com/environment/ waste-packaging-and-recycling/packaging.aspx | packazine News Facts & Trends packazine | 継続教育に貢献する ボッシュパッケージング テクノロジー ボッシュは 2011 年のインターパックを 2 つの意味で祝うこととなります。会社設立 125 周 年と、創業者 Robert Bosch の生誕 150 周年です。包装の歴史としての 150 年を振り返ります。 包装の分野ではバリューチェーン全体にわたる包括的な知識がきわめて重要となっており、生涯 教育は包装産業で成功するたの基本的な要素です。ボッシュパッケージングテクノロジーは長 年にわたってその重要性を認識し、国際包装協会(International Packaging Institute:IPI) 様々な包装技術セミナーとともに顧客固有の教 した IPI の教育コースの受講という形で従業員に としての職務にあたる資格が与えられます。 育コースも提供されています。IPI が行うイベン をさらに発展させ、包装業界におけるネットワー 関する 6 日間の技術セミナーでは、技術分野の ネットワークセンターおよびサービスセンター クを広げることができます。 従業員に対して、包装機業界で使用される技術に となっています。2004 年、業界の各トップ企 IPI は、継続教育プログラムの提供以外にも、 関する深い知識を提供しています。 業と有名大学との協力により設立されました。 技術・戦略のアドバイザーとしてサービスを提 また、職業的修士課程も受講可能であり、参加 IPI ではさらなる教育プログラムとして、世界 供することにより、包装産業をサポートしていま 者は 2 年間をかけて包材、エンジニアリングお 初の「包装技術工学修士」という職業的学位を す。 よびマネジメントに関する包括的な知識を習得し 取得するコースが創設されています。ここでは、 1958 年 Höfliger & Kark による自動カ プセル充填機1号機。ボッシュの GKF シリー ズ、さらにその後の GKF HiProTect の先 行モデルである。 1966 年 ボッシュがフィアゼンやウェー ルトにも拠点をもつ Hamac-Hansella を買 収。 2004 年 Valicare 設立。製薬/ライフサ イエンス分野で製造機器および試験機器のバ リデーション・クオリフィケーションのサー ビスを提供。 2004 年 ボッシュパッケージングテクノ ロジーがサービス業務を一つのビジネスユ ニットに集約。ボッシュは技術サプライヤー から積極的なサービスプロバイダーに進化。 ▲ IPI は包装産業における継続教育機関であり、 ▲ への手ほどきを受けます。さらに「包装機械」に 2004 年 Sigpack が 設 立 か ら 約 100 年 後のこの年、ボッシュグループに加わる。そ れにより Demaurex、Sapal、Transver、 Doboy および Sigpack Singapore もボッ シュグループとなる。 ▲ は討論や休憩時間を通じて、コースでの学習内容 ▲ 国際包装協会(IPI) ▲ ボッシュの特別入門セミナーに参加し、包装産業 1911 年 Hesser が最初のコーヒー用全 自動製袋機を製造。その後まもなくロータ リー型カット機、秤量器を製造。 ▲ トでは業界における最新のテーマを扱い、参加者 2003 年 Tevopharm お よ び デ ン マ ー ク の Moeller&Devicon が ボ ッ シ ュ グ ル ー プ に。 ▲ ます。修士課程を修了すれば、社内でマネージャ 2002 年 Makat Candy Technology を 買収。 ▲ ボッシュパッケージングテクノロジーは、指定 資格取得の機会を提供しています。新入社員は 1861年 Friedrich Hesser と Otto Geiger がシュツットガルト近郊のバートカ ンシュタットに小さな工場を開設。ここで二 人が開発した封筒折り機からドイツの包装機 の歴史が始まる。 ▲ のメンバーとして貢献しています。 ▲ 1969 年 ボッシュが Höfliger & Kark を 買収。 ▲ 1970 年 ボッシュはハードキャンディ用 連続クッカー 1 号機の開発を完了し、スイ スの菓子メーカーにラインを供給。 ▲ 2008 年 Bosch Pouch Systems 設立。 総合的なパッケージの一部として、パウチは 完成された包装技術と包材を提供。 ▲ ▲ 1980 年 Hesser がコーヒー用アロマフィ ンバルブ V30 を開発。 2007 年 Pharmatec、SBM SchoellerBleckman Medizintechnik を買収。 ▲ 1984 年 Strunck を買収 2009 年 中国で液剤用包装ラインの製造 開始。 ▲ ▲ ▲ 1991 年 自社開発のアイソレーター技術 採用設備 1 号機(ハードウォールアイソレー ター)。バイアル充填・シール機用として。 2010 年 Pharmatec、精製水プラントに より高純度メディアのワンステッププロバイ ダーに。 ▲ 1988 年 フ ィ ル ム を ベ ー ス に し た 液 体・粘性製品用アセプティックピロー包装 (SVA)を導入。同時に高性能コーヒーク リーム機(能力:84000 個/分)販売開始。 ▲ 2011年 ボッシュパッケージングテクノロ ジー社、杭州(中国)拠点創設 10 周年記念。 詳細は当社ウェブサイト www.boschpackaging.com をご覧ください。 | packazine Customers & Markets Food and Confectionery packazine | ドバイで チョコレートウェハースを生産 Nestlé(ネスレ)社新規施設における低コスト、高効率生産 実現のため選択されたボッシュ技術 伝統 一層この地域の消費者によりそい、消費者のニー すなわち、まさに第 1 日目から稼働効率を保証 善、スペアパーツの供給におけるリーン戦略に 功とは何かという基準を共に規定することが可 据付する前に、同製品を生産する中欧の既存施 タイトルを読んで驚かれたことでしょう。チョ ズや志向に合わせた製品を提供することが可能 することが重要でした。 基づくスタートアップに関する問題について、 能となりました。トレーニングの要件について 設でトレーニングが実施されました。 コレートウェハースと中東の国はイメージとし となります。中東地域は Nestlé 社のビジネスに この巨大プロジェクトに参加するサプライ 製造工程全体を通じて十分な話し合いと確認が は、ボッシュのトレーニング専門部門と初期段階 て結びつきませんね。しかし、Nestlé 社は伝統 とって極めて重要であり、この地域に継続的に ヤーの 1 社として選ばれたボッシュパッケージ 行われました。Nestlé 社とボッシュプロジェク で議論が行われ、チームではこの重要なプロジェ 緊密な共同プロジェクトが実施されたことに 的にこの地域を市場としてきました。Nestlé 社 貢献し投資を続けることは、この地域に対する ングテクノロジーは、プロジェクトのあらゆる トチームとの間ではコミュニケーションがきわ クトのために集中的なオペレータトレーニング より、据付、工場出荷検収、現地におけるコミッ の CEO、Paul Bulcke 氏は工場開設時の新聞発 当社の信用を示しています。」(Nestlé 社の上記 側面においてこのアプローチに従い、サポート めてスムーズに行われ、両社にとって共通の成 を実施することを決定。ドバイに新規の機械を ショニングおよび検収、ボッシュチームが現地 表で次のように述べています。「Nestlé の中東 文書から抜粋) することを約束しました。 における原材料の調達、現地雇用の創出、栄養に プロジェクトの要件 上記の理由から、Nestlé 社のサプライヤーに 優れた食品の提供、地域のさらなる開発に対す 新工場では、フローラップ包装の 2 フィンガー 対する要求はきわめて高水準となり、機器の製 る援助など、社会に対して貴重な価値を提供し お よ び 4 フ ィ ン ガ ー の KitKat、Quantum、 造に対する詳細な技術仕様(第 3 者から提供さ てきました。」ドバイに 1 億 3,600 万ドルを投 Chunky ウェハーバーを 1,440 ~ 1,000 個/ れる部品を含む)から組織的なライフサイクル じて中東地域全体の Nestlé 社の市場をカバーす 分の高速で 2 ラインで生産(マルチパックおよ プランの詳細に至るまで、初期段階から高度な る製造工場を建設したのも、このような伝統に びカートン包装を含む)することとなりました。 要求がなされました。 基づくものです。「ドバイに当社の新工場―中東 Nestlé 社は当初からすべて新規の機械を導入し その結果、現地でのコミッショニング、オペ 地域の本部―を開設することにより、私たちは て、リーン戦略で工場生産を行うことを計画。 レータトレーニング、継続的な生産サポートと改 におけるプレゼンスは 75 年間にわたり、現地 10 | packazine Customers & Markets Food and Confectionery packazine | 11 を離れた後の各段階で、新技術の導入をサポー した。この点において、両プロジェクトチーム の Nestlé 社新工場の落成が正式に宣言されまし トする組み込みエンジニアが採用されました。 の間でプロジェクト全体にわたって良好かつ緊 た。 ボッシュのスペアパーツ発注ツールとして E ポー 密な協力が行われ、最終的に正しいソリューショ ボッシュからは記念品として金のフローラッ タルのメリットもスタートアップの成功と予防 ンが見出されました。 パーシーリングジョー 1 組が贈呈されました。 的メンテナンスに必要な自立性をもたらしまし それをみるとき、両社のプロジェクトチームは、 工場落成式 機器の高度な信頼性とプロセス能力、その結果 このような大規模な投資がなされ、現地での重 としての高品質製品、コスト競争力と短納期と しかしながら、双方が成功するための道のり 要性も大きいプロジェクトであったため、生産開 いう目標に到達するために共に歩んだ道のりを は常に容易ではありません。両社のチームが特 始時には特別な栄誉が授けられました。2010 思い出すでしょう。 に方策を検討しなければならなかったのは、現 年 12 月 9 日、 ア ラ ブ 首 長 国 連 邦 の 首 相 兼 連 地調達したマルチパック用の新規フィルム包材 邦副大統領 Sheikh Mohammed Bin Rashid を使用して機械を稼働させることでした。現地 Al Maktoum 殿下の後援のもと、ドバイ首長 調達は、新規設備のサプライチェーンの基礎を Sheikh Saeed bin Mohammed bin Rashid 現地におくという Nestlé 社の目標に従うもので al Maktoum 殿下により、ドバイテクノパーク た。 ビスケットのハンドリングを自動化 丁寧な製品搬送を実現 ボッシュからデルタロボットシステムを導入した Paterson Arran(パターソンアラン)社。 効率性が向上し、ロスが低減されました。 キルトやバグパイプ以外にも、スコットラン Paterson Arran 社はスコットランドで最も有 る経験を有する同社は、ショートブレッドとオー ドはショートブレッドやオートケーキで有名で 名な食品会社の一つ。John Paterson 氏がラザ トケーキにとどまらず、主にコーヒーショップ、 す。これらはオート麦を原料とするおいしいお菓 グレンのロイヤル・バラにベーカリーを設立し ホテルグループ、会議場などに提供されている 子。オート麦は小麦よりも雨季の栽培に適して た 1895 年以来、高品質のベーカリー製品で顧 Bronte や Cafe Bronte など、ジャンボサイズ いるため、オートミールはスコットランドの伝 客を楽しませてきました。夫婦が販売するホーム のクッキーやケータリング・フードサービス用 統料理においても、現在の食生活においても主 メードのオートケーキ店から、スコットランドで ビスケットのメーカーとしても有名です。 要な食材です。現在では、英国やその他の欧州 最も有名で最も愛される食品会社へと発展した 同社の成功は、高品質の素材から作られる最 諸国の消費者の多くが、朝食や軽食として好き 同社は、常に伝統のレシピを最新の技術やリソー 高級の製品と、絶え間ない革新の流れによって な食材の一つとしてオート麦を挙げています。 スと組み合わせてきました。1 世紀以上にわた もたらされました。、 12 | packazine Customers & Markets Food and Confectionery packazine | 13 必要なのはフレキシビリティ 重要視されたのは設置面積でした。Paterson 1 枚のフラットスタイル、2 枚または 3 枚のハ し、 各 装 置 に デ ル タ ロ ボ ッ ト 2 基 を 搭 載。 既 していることを確認し、必要であれば機械を停止 同社とボッシュとのコラボレーションの特徴 同社は最近、既存のビスケット包装ラインの Arran 社では、使用床面積をあまり増やすこと イスタイルなど、形態も様々でした。 存のラッパーとともにボッシュ製新規横型ラッ させることなくパラメータを調節することも可 は、McBurnie 氏の言葉を借りれば「完璧な誠 うち 1 ラインの自動化を決定。同ラインのフロー なく、既存のフローラッパーを組み込んだ上で 生産能力を維持するためには、高性能のロボッ パー Pack201 型を組み込むこととしました。 能です。「ソフトウェアのおかげで、ロボットが 実さとオープンさ」でした。同氏はまた、「両社 ラッパー 3 台はマニュアル供給で使用されてい ラインを自動化する必要がありました。このライ トが必要不可欠でした。製品を一定の高速で継 各 Delfi フィードプレーサーからフローラッパー 見ているのと同じものを見ることができます。」 は、4 つの条件を含む性能基準について合意しま ましたが、作業者が製品をピックアップし、包 ンでは 8 種類のノーブランド製品を製造してお 続的にラッパーに送るため、ピックアップ効率 のうちの 1 台へ効率的に供給することとしまし と Paterson Arran 社のオペレーションディレ した。すなわち、機械の効率、ピックアップ効率、 装機のインフィードチェーンに正確に、必要な り、それぞれに異なるフレーバーの製品があるた 98.5% が要求されました。 た。 クターの John McBurnie 氏。 製品ロスのレベル、製品損傷のレベルです。ボッ スピードで置くことが困難となっていました。 め、合計で 35 種類をハンドリング可能とする 最新のロボット技術の採用によって、この問題 必要がありました。そのため、高度なフレキシビ ボッシュの最先端自動化設備 3 台の Delfi はすべてロボットをガイドするた 同社が機器の選定にあたって重視した要素 を効率的に解決し、かつ作業者をほかの製造エ リティが求められました。さらに、同ラインは 協議を行ったサプライヤーは 18 社にのぼり めの画像システムを備え、ロボットセルに製品 は、進歩した技術のほか、ボッシュがスイスの リアへ配置することが可能となります。さらに、 シングルパック、ツインパック、8 パックのそ ました。同社が最適なロボットソリューションサ を送るための調節を行うとともに、品質分析を 施設で提供する総合的な試験およびトレーニン 例えば、ライン全体の OEE(設備全体の実効 ロボットソリューションによって製品の破損や れぞれ異なる包装スタイルに対応可能とする必 プライヤーとして選んだのはボッシュパッケー 行うことが可能です。Gemini3.0 ソフトウェア グと強力な顧客サービスサポートでした。 稼働率)に関する項目についても合意がなされ、 ロスが低減されます。 要がありました。製品の包材への挿入順序も異な ジングテクノロジー。ボッシュは Delfi フィー により、稼働中のロボットの 3D 画面を表示す 据付とセットアップは問題なくスピーディに 新規設備ではこれが達成され、以前のマニュアル 採用可能な技術を評価するにあたって、最も り、スタッキング、フラットに並べたスタイル、 ドプレーサー 3 台を採用した包装ラインを設計 ることができ、オペレータは機械が正常に稼働 行われ、同社は新規ビスケットラインを最高能 供給システムと比較して稼働率は 5% 向上して 力で稼働させ、生産目標を達成しました。 います。スピードについては、ボッシュの新規ロ シュの機器はすべてを満たしました。」と語りま す。 ボットソリューションでは最大 140 袋/分の能 目標の達成 力を実現しています。「当社では包装ラインのス 新規包装ラインは 8 種類の製品と各フレー ピードにとても満足しています。」と McBurnie バーすべてをハンドリングすることが可能で、 氏。 フォーマット替えも短時間で行うことができる ため、求められるフレキシビリティを提供して デルタロボットの設計は平行軸の形状に基づ います。McBurnie 氏は、「ラインがツールレス いており、高速運転に最適です。デルタロボッ でフォーマット替えできることは重要です。オ トによって高速動作が可能となり、市場のニー ペレーターはずいぶん楽になっています。」と強 ズにこたえることができます。 調しています。 強力な関係が良い結果を生む 食品の加工および包装では、製品のロスを低減 ボッシュパッケージングテクノロジーが提 することが極めて重要です。ボッシュは自社で 供する最先端の自動化技術により、Paterson 新たに設計した「コアンダ」ピッキングツール Arran 社では製品の品質を確保し、製品ロスを を採用。同ツールは最先端のグリッパーで、真 低減しつつ、高度なフレキシビリティという要 空技術ではなくエアフロー原理に基づくもので 望が満たされています。 す。製品をつかむために、その周囲をエアーで包 みます。「コアンダ」は非接触ツールのため、ベー カリー製品などのデリケートな製品の取り扱い に理想的。製品の損傷とロスを低減し、食品メー カーに強力な競争力を提供します。「このピッキ ングツールほど優しく製品を扱うのは、人の手 では不可能です。」と McBurnie 氏は言います。 14 | packazine Customers & Markets Food and Confectionery packazine | 15 ロフェッショナリズムと技術サポートに信頼を 低減と生産能力の向上が実現しました。 置いてきました。 Ülker社のビジネス拡大に貢献する フレキシブルなボッシュ製包装ライン トルコ最大の食品メーカー Ülker(ウルカー)社が提供する食品は多岐にわたります。生産能力 向上を成功させた豊富な経験を有する同社の長期にわたるパートナーは、ボッシュパッケージン グシステム(旧シグパックシステムズ)です。最近導入した高性能包装ラインもすばやく、スムー ズに統合されました。 チ ョ コ が け の ウ ェ ハ ー バ ー Cokonat と マット替えを迅速かつ容易に行うことができ 信頼の歴史 Cikolatali の一次包装用新ラインの導入を検討し る、適応性に優れたラインを求めていました。 20 年にわたるプロフェッショナルな関係の ていた ÜLker 社が求めたのは、信頼性があり、 その要求を満たすのがボッシュの全自動包装技 なかで、ボッシュは Ülker 社のバー製品および フレキシブルかつ効率的なソリューションと頼 術であることは明らかでした。 ビスケットラインのほとんどを提供してきまし れるサプライヤー。同社の主な要求事項はフレ た。同社はボッシュの包装ラインの信頼性とス キシビリティでした。2 種類の製品の間でフォー ピードとともに、専門技術者のアドバイス、プ トあたりの統計データやエラーの調整などの各 画面へのアクセスが容易です。製品変更の際の Cokonat と Cikolatali のバー製造ラインに対 ボッシュの技術の導入範囲は冷却ベルトの直 フォーマット替えも容易なアクセスによって迅 し、ボッシュは包装分野における膨大な経験と 後から始まります。その後整列したウェハーバー 速に行うことができます。システムは多シフト ÜLker 社のビジネスに関する知識の蓄積を動員 の光学的検査を行い、列からずれた製品があれば 生産にも適し、稼働性と OEE(設備全体の実効 し、故障やダウンタイムを最小化するソリュー ラインから排出します。製品は金属検知器を通 効率)が飛躍的に向上します。 ションを考案。提案された新規包装ラインは、 過した後、モジュラー設計の DAA 集積装置に到 高速フローラッパー 2 台をバッファーユニット 着。この装置は Ülker 社の細かな仕様に対応し 未来の革新技術 と接続するもので、同顧客の特殊な要件を考慮 ています。最高の衛生基準を満たしつつ、製品 Ülker 社で最近開かれたワークショップでは、 して設計されたものでした。 はゴンドラによりバッファーから製品フローの 同社の経営陣、技術者、マーケティングエキス 外に至るまで優しく搬送され、一貫した製品の パートを前に、ボッシュパッケージングテクノ シームレスでスピーディ 流れが保証されています。最後に、ウェハーバー ロジーグループ全体の代表者が最新の包装コン ボッシュのシームレスソリューションでは、 は個別にピロー包装され、コールドシールでシー セプトや新製品のプレゼンテーションを行い、 製品検査から高速かつ正確なフロー包装(コー リングを行います。その能力は機械 1 台あたり 今後開発されるソリューションについて議論し ルドシール)を経て配置されるまで、ライン全 最大 750 本/分です。 ました。継続的な両社のコラボレーションによ 体を通じたウェハーバーの流れは常に安定して り、Ülker 社の人気商品を今後もトルコのみなら います。ウェハーバーが全自動ラインをスムー タッチスクリーンから行うライン操作はわか ず広く世界中の消費者に届ける道が開かれてい ズに流れることにより、大幅なダウンタイムの りやすく、パラメータ入力、エラー表示、シフ ます。 16 | packazine Customers & Markets Food and Confectionery packazine | 17 スマートでサステナブルなマッシュ ポ テト包装 Knorr(クノール)の Stocki マッシュポテト ニリーバ)社は、トレーに収容された Stocki 用 ジングテクノロジーは Unilever 社の要求にこた Packazine は Unilever 社タインゲン工場の はスイス向けのマッシュポテトであり、スイスの 折りたたみカートンを使用する新規包装ライン える機械として Elematic 3000 S を選びまし テクニカルマネージャ Peter Büeker 氏にイ オリジナル製品です。スイス産のジャガイモの を導入しました。使用するパッケージの種類と た。本機の特徴は最新技術を豊富に採用してい ンタビューし、新規包装システムの選定について ビジネスパートナーとしてボッシュを選んだ理 みを使用し、スイスのみで製造される同製品は、 ともにフォーマットについても高度なフレキシ る点にあります。例えば管理情報システムでは、 聞きました。 由は? 1960 年代初めからスイス人に親しまれてきま ビリティを有するラインを選択することが極め メンテナンス作業のタイミングと完了状況をモ した。この Knorr 製品の人気は高く、 “Stocki” て重要でした。Unilever 社は多層包装を採用し ニタリングすることができ、リモートメンテナ 包装システムに新しいソリューションを取り入 い伝統があります。当社には、ボッシュパッケー はマッシュポテトの代名詞となっているほどで ているため、新規ライン選定のもう一つの重要 ンスではライン状態の分析と最適化を行うこと れるきっかけとなった課題は何ですか。 ジングシステムズと共同開発した機械がすでに す。 な基準は効率性の高さでした。レムズハルデン ができます。 当社は過去 10 年間、生産量を大幅に増加さ 2 台あります。タインゲン工場にはボッシュ(フィ Knorr のブランドオーナーである Unilever(ユ (シュツットガルト近郊)のボッシュパッケー せることができました。特に大きかったのは輸出 アゼン)のロータリー充填機とボッシュ(レムズ の増加で、現在では当社生産量全体の半分を占 ハルデン)のトレー包装機 2 台もあります。ボッ めています。このことは、当社が国際的な競争 シュパッケージングとは常に身近に仕事をして 力をもつ価格レベルに合わせて生産しなければ きました。この機種の 1 台目の導入を決定した ならず、スムーズに稼働する機械が必要である 後、Unilever Food Solutions 社のスープとソー ことを意味しています。現在まで、折りたたみ スの包装用に、この新しい課題に対応するため カートンを用いた包装用設備はありませんでし の同機械設備を探していました。 野心的な目標を掲げています。 ボッシュ製機械のプロトタイプを使用した長 たし、スイスではすべてが高コストです。そこ で効率性を向上させる道を探りました。製品効 ボッシュ製機器のメリットは何だと思われますか。 です。当社の生産計画を成り立たせるためには、 率(PE)と設備の実効稼働率(OEE)を大幅に 第一に、当社のエンジニアがすでに機械を知っ それが唯一の方法なのです。 高めることが特に重要でした。スイスにおいて ていることです。そのため新しい設備でも、ト 低コストと効率的でフレキシブルな生産を実現 レーニングを要するオペレータのみの最低限の するためには、高度な自動化が必要です。マニュ トレーニングですみます。第 2 に、スペアパー アルの包装工程は過去のものになりつつありま ツの管理が容易なこと。これは保管コストの低 す。私たちは販売量をもとに利益率を検討し、回 減を意味しています。 収期間を算出しました。包装の自動化は長期的 には利益を生みます。Stocki が 10 年たっても 私たちは 1,750 種類の製品を生産していま スイスの食品産業において中心的な地位を保っ す。この量は Unilever 社内でも特別です。これ ていることを考えれば特にそうです。 は、顧客のニーズにきわめてフレキシブルに対 当社は現在、リサイクル可能な包材を使用し、 応しなければならないことを意味しています。 シュリンクフィルムの使用はやめました。過去に 当工場では必要であれば 1 日 24 時間、週 7 日 は製品をトレー、フード、シュリンクで包装して 間生産を行うことができます。もちろん、当社 いましたが、現在ではトレーとフードによる包装 の従業員も様々な機械に慣れておかなければな です。このような環境に優しい生産をおこなう りません。 ことは、サステナビリティに関する当社の企業 哲学に沿ったものです。この点で、Unilever 社 当社のお客様は、合意した時点に必要な量を手 は 2020 年までに製品がそのライフサイクルを にすることを期待しています。これらの要求にこ 通じて環境に与える影響を半減させるという、 たえるため、信頼性ある効率性の高い機械が必要 18 | packazine Customers & Markets Food and Confectionery packazine | 19 高能力と製品の安全性 トでコードが印刷されます。 しています。 1 日当たりの生産量は最大 100 トンに達しま 製袋機の導入で効率性向上 現在、TFM には多様なオプションが用意され、 す。プラスチックカップはロール状の包材から成 Humana 社にとってラインの効率性はきわめ 異なるフォーマット部品や機械装置を使用すれ 型されるため、ベビーフードの生産では成型済み て重要です。ボッシュが設備供給時にパッカー ば、ポリプロピレン(PP)フィルムの加工にも のカップを使用するよりもコスト効率に優れて ユニットを加えたのもそのためです。直接にイ 最適なシステムとなります。また、ボッシュは います。バリアとして EVOH 素材をフィルムに ンターロックをとることにより、カップは裁断 TFM のさらなる技術開発に取り組んでおり、今 挿入することにより、保存期間を通じて、冷蔵保 ステーションからパッカーへ安全に搬送され、 後は、蓋材の滅菌下における連続供給仕様、回 存しなくても充填製品は酸化や水蒸気の拡散か トレーに挿入されます。この流れがライン効率 転式シーリングヘッドの採用によるアクセス性 ら保護されます。多層構造の保護フィルムも製品 を最適化するための必要条件です。 の向上、カセット式カットツール採用によるツー TFM では能力 57,000 カップ/時間を実現。 の機械的なダメージを防止します。カップのヘッ ル交換のシンプル化(オプション)なども予定 ドスペースのガス置換機能も搭載され、製品の 技術の最適化 安全性をさらに高めています。 実績があり信頼性の高い性能は維持しなけれ ばならないと同時に、細部の改善を行うべきで 最高レベルの充填精度 ある ― 本システムはこのような考え方に基づい 本機は、搭載されたピストン充填装置により ています。例えば、多くの革新技術を採用して 高精度の充填を確実に行います。デザートなど いる半面、包材の滅菌には実績ある H2O2 によ 粘性の高い製品では、4 × 100g のパックに対 る方法を用いることにより、滅菌効率を最大化 ボッシュ製アセプティックライン によるベビーフードの製造 する充填精度は約± 1g。このような精度の高さ 生産を拡大する Humana 社 けています。 ル機では、熱成型したカップにベビーフードを充 鍵となるレシピ管理 Humana Milchindustrie(フマナ・ミルヒイ 現在、同社は 12 の生産工場で年間 20 億㎏ 填します。自動化プロセスの一貫としての充填操 TFM シ ス テ ム で は 約 100 種 類 に の ぼ る ンダストリエ)社はドイツの乳製品分野におけ の牛乳を加工し、多種多様な乳製品を生産してい 作は、作業者にやさしく、省エネルギーです。高 Humana 社の全製品のレシピをわかりやすく管 るトップメーカー。60 年にわたって高品質のベ ます。エアフルト工場では、ベビーフード、新鮮 度な衛生基準を設定し、さらに前工程で採用した 理することができます。レシピ変更時には、技術 ビーフードを開発・生産してきました。同社は な牛乳、長期保存牛乳、フロマージュ・フレや様々 加工技術との組み合わせにより、TFM8030PS パラメータの変更を自動で行います。自動化シ 加工中の製品を丁寧にハンドリングすることに なデザートを生産しています。 で生産される製品は、冷蔵せずに 12 か月まで保 ステムはコントロールユニットによって完成さ 存可能です。本機で充填される製品には、フルー れており、自動画像認識機能を備えたカメラによ より、最高の品質基準を維持することを特に重 は、ユーザーのコスト削減につながります。供給 タンク 4 基を設け、充填ノズルに直接製品を供 給することにより、ピストン充填装置は多様な 製品の充填に対応する高度なフレキシビリティ を提供します。 視しています。Huama 社は 1950 年、ドイツ ボッシュは 2010 年、Humana 社にアセプ ツヨーグルト、乳製品をベースにしたデザート、 り、正しい蓋材が製品に供給されたことを確認 市場に初めて、乳児用ミルクを導入しました。 ティック熱成型ユニット TFM 8030 PS 型を納 特殊なレシピのベビーフードなどがあります。 します。その後コントロールシステムから製品 それ以来、同社の製品ラインナップは拡充を続 入しました。このアセプティック成型・充填・シー 固有の印刷用パラメータが送られ、インクジェッ Humana社エアフルト工場のプラントマネー ジャKlaus Birker氏は、ボッシュのコンセプ トは、自らにとっても他の従業員にとっても明 らかに望ましいものであると語ります。 「ボッシュは信頼できる機械メーカー。アセプ ティックの分野では、当社はボッシュの機械に 慣れ親しんでおり、ボッシュの技術力を確信し ています。導入コストおよびメンテナンスコス ト、完璧なサービス範囲、ラインの効率性の高 さ — これらが今回ボッシュとの契約を決定し た要因でした。」 しています。 2011年 食品関連イベント 日程 2011 年 イベント名 開催地 分野 5 月 12 ~ 18 日 Interpack デュッセルドルフ 一般 6 月 7 ~ 10 日 FOOMA Japan 東京 食品 6 月 7 ~ 10 日 Fispal サンパウロ 一般 6 月 21 ~ 24 日 EXPO PACK Mexico メキシコシティ 一般 7 月 13 ~ 15 日 ProPak China 上海 一般 8 月 21 ~ 23 日 China Dairy Industry Show 銀川 食品 9月1~3日 InProdMash キエフ 一般 9 月 9 ~ 11 日 All Foodtech 2010 バンガロール 食品 9 月 22 ~ 25 日 IPACK Istanbul イスタンブール 食品 9 月 26 ~ 28 日 Pack Expo ラスベガス 一般 10 月 5 ~ 6 日 Pack & Emballage ストックホルム 食品 10 月 10 ~ 14 日 Agroprodmash モスクワ 食品 10 月 12 ~ 13 日 Empack ブリュッセル 食品 10 月 18 ~ 21 日 Japan Pack 東京 食品 10 月 25 ~ 27 日 ProPak Cape ケープタウン 一般 11 月 8 ~ 11 日 Andina-Pack ボゴタ 一般 12 月 2 ~ 5 日 Pack plus ニューデリー 一般 2011.8
© Copyright 2024 Paperzz