地理歴史 (地理B) 発行者の番号 略 称 2 東書 教 科 書 の 記 号 判 番 号 地 B303 ※総ページ数は、目録に記載されている数 型 総ページ数 検 定 済 年 B5 変型 342 平成25年 1 調査の対象となる教科書の冊数と発行者及び教科書の番号 地理B 発行者の略称・ 教科書の番号 冊 数 1冊 東書303 2 学習指導要領における教科・科目の目標等 【地理歴史の目標】 我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識を深め、国際社 会に主体的に生き平和で民主的な国家・社会を形成する日本国民として必要な自覚と資質を養う。 【地理Bの目標】 現代世界の地理的事象を系統地理的に、現代世界の諸地域を歴史的背景を踏まえて地誌的に考察し、 現代世界の地理的認識を養うとともに、地理的な見方や考え方を培い、国際社会に主体的に生きる日本 国民としての自覚と資質を養う。 【地理Bの内容及び内容の取扱い】 「 内 容 」 の 抜 粋 (1) 様々な地図と地理的技能 ア 地理情報と地図 イ 地図の活用と地域調査 (2) 現代世界の系統地理的考察 ア 自然環境 イ 資源,産業 ウ 人口,都市・村落 エ 生活文化,民族・宗教 (3) 現代世界の地誌的考察 ア 現代世界の地域区分 イ 現代世界の諸地域 ウ 現代世界と日本 「内容の取扱い」の抜粋 (1) 内容の全体にわたって、次の事項に配慮するものとする。 イ 地理的な見方や考え方及び地図の読図や作図、衛星画像や空中写真、景 観写真の読み取りなど地理的技能を身に付けることができるよう系統性に 留意して計画的に指導すること。 ウ 地図を有効に活用して事象を説明したり、自分の解釈を加えて論述した り、討論したりするなどの活動を充実させること。 オ 各項目の内容に応じて日本を含めて扱うとともに、日本と比較し関連付 けて考察させること。 (2) 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。 ア 内容の(1)については、次の事項に留意すること。 (ア) 地球儀や地図の活用、観察や調査、統計、画像、文献などの地理情報の 収集、選択、処理、諸資料の地理情報化や地図化などの作業的、体験的 な学習を取り入れるとともに、各項目を関連付けて地理的技能が身に付 くように工夫すること。 イ 「内容」の(2)については、分析、考察の過程を重視し、現代世界を系統 地理的にとらえる視点や考察方法が身に付くよう工夫すること。エにつ いては、領土問題の現状や動向を扱う際に日本の領土問題にも触れるこ と。 ウ 内容の(3)については,次の事項に留意すること。 (ア) ア及びイについては、内容の(1)及び(2)の学習成果を活用するよう 工夫すること。 (イ) アについては,現代世界が自然、政治、経済、文化などの指標によ って様々に地域区分できることに着目させ、それらを比較対照させる ことによって、地域の概念、地域区分の意義などを理解させるように すること。 (ウ) イについては、アで学習した地域区分を踏まえるとともに、様々な 規模の地域を世界全体から偏りなく取り上げるようにすること。ま た、取り上げた地域の多様な事象を項目ごとに整理して考察する地 誌、取り上げた地域の特色ある事象と他の事象を有機的に関連付けて 考察する地誌、対照的又は類似的な性格の二つの地域を比較して考察 する地誌の考察方法を用いて学習できるよう工夫すること。 (エ) ウについては、この科目のまとめとして位置付けること。 3 教科書の調査研究 (1) 内容 ア 調査研究の総括表(調査結果は「別紙1」) 調 査 項 目 対象の根拠(目標等との関連) 数値データの単位 a 地図の読図や作図などを主とした作業 目標及び内容の取扱い《(1)イ地理的 個 的、体験的な学習を取り入れるなど地 技能の育成》 理的技能が身に付くように工夫されて いる箇所数 b 各項目における日本について取り扱っ 目標及び内容の取扱い《(1)オ日本と ページ % ているページ数及び全体に占める割合 関連付けた取扱い》 c 「現代世界と諸地域」で取り上げている 内容の取扱い《(2)ウ様々な地域》 個 地域数 イ 調査項目の具体的な内容(調査結果は「別紙2」) ① 教科書の特徴をより明確にするため、具体的に調査研究する事項 <上記調査項目関連> c 「現代世界と諸地域」で取り上げている地域名 d 発展的な内容の概要 <その他> * 我が国の領域をめぐる問題の扱い * 国旗・国歌の扱い * 北朝鮮による拉致問題の扱い * 防災や、自然災害時における関係機関の役割等の扱い * 一次エネルギー及び再生可能エネルギーの扱い * オリンピック、パラリンピックの扱い ② 具体的に調査研究する事項を設定した理由等 ・ 学習指導要領に定められた「内容の取扱い」に「様々な規模の地域を世界全体から偏りなく取 り上げるようにすること」とあることから、各教科書を比較検討するために上記cの事項を調査 する。 ・ 学習指導要領に、内容の範囲や程度等を示す事項は、当該科目を履修する全ての生徒に対して 指導するものとする内容の範囲を示したものであり、学校において必要がある場合には、この事 項にかかわらず指導することができるとあるため、発展的な内容を取り上げている箇所について 調査する。 * 我が国の領域をめぐる問題及び国旗・国歌の取扱いについては、学習指導要領総則に基づき、 これらの問題を正しく理解できるようにするため、その扱いについて調査する。 * 北朝鮮による拉致問題については、東京都教育委員会教育目標の基本方針1に基づき、人権尊 重の理念を正しく理解できるようにするため、その扱いについて調査する。 * 東京都では、自然災害における被害を最小化し、首都機能の迅速な復旧を図る総合的なリスク マネジメント方策の確立が喫緊の課題であり、防災教育の普及等により地域の防災力の向上が重 要であることから、防災や自然災害における関係機関の役割等について考察させることを通じて、 これらの問題を正しく理解できるようにするため、防災や、自然災害時における関係機関の役割 等の扱いについて調査する。 * 学習指導要領に基づき、環境にかかる諸問題を考察させることを通して、これらの問題を正し く理解できるようにするため、一次エネルギー及び再生可能エネルギーの扱いについて調査する。 * 東京都教育委員会教育目標の基本方針2・3に基づき、文化・スポーツに親しみ、国際社会に 貢献できる日本人を育成するという観点から、オリンピック・パラリンピックの扱いについて調 査する。 (2)構成上の工夫(調査結果は「別紙3」) ①コラム・資料・トピックスの扱い方 ②視覚的資料(写真、図・イラスト、グラフ、表など) ③ゴシック等の用語 ④編集上の工夫・その他 「別紙1」 【(1)内容 ア 調査研究の総括表 】(地理B) b が体地 身験図 に的の 付な読 く 学図 よ 習や う を作 に取図 工りな 夫入 ど されを れる主 てな と いど し る地た 箇理作 所的業 数技的 能 め扱 る 各 割て項 合い目 るに ペお け ジる 数日 及本 びに 全つ 体い にて 占取 303 地理B 」 東書 教科書名 「 ー 、 発行者 教科書番号 c 地 域現 数代 世 界 と 諸 地 域 っ 調 査 項 目 a 様々な地図と地理 現代世界の系統地 現代世界の地誌的 的技能 理的考察 考察 個 ページ 18 24 % 7.0 ページ % ページ 99 28.9 ・全体のページ数は見返しと裏見返し等を含めている。 ・aは、地図の読図や作図などを主とした作業的、体験的な内容を数えた。 ・bは、日本について取扱っているページ数と全体のページ数に対する割合を小数点第2位で四捨五入した値である。 ・cは、ある程度のまとまりで取り上げられている州や地域、国を数えた。 ・dは、学習指導要領に示されていない内容を数えた。 % 41 12.0 で 取 り 上 げ て い る 個 (全体のページ数) 13 342 「別紙2-1」【(1)内容 イ 調査項目の具体的な内容 c 「現代世界と諸地域」で取り上げている地域名】 (地理B) 発行者 東書 教科書番号 303 取り上げている地域名 教科書名 地理B ・中国 ・日本、韓国 ・東南アジア ・インド ・西アジア・北アフリカ ・サハラ以南アフリカ ・ヨーロッパ ・ロシアとその周辺 ・北アメリカ ・中央・南アメリカ ・オーストラリア、カナダ 「別紙2-2」【(1)内容 イ 調査項目の具体的な内容 d 発展的な内容の概要】 (地理B) 発行者 教科書番号 東書 303 教科書名 扱いの有無 有 地理B 無 取り上げられている項目 記 述 の 概 要 「別紙2-3」 【(1)内容 イ 調査項目の具体的な内容 我が国の領域をめぐる問題の扱い】 (地理B) 発行者 東書 教科書番号 303 教科書名 地理B 北方領土に関する記述の概要 竹島に関する記述の概要 その他 (P.216地図『世界の主な国境紛争』) ・北方領土問題(日本・ロシア)1945年~ (P.216写真『納沙布岬から見た北方領土(北海道、根 室市:2009年)』) ・左上に見える島は歯舞群島最大の志発島。 (P.216本文) ・歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島からなる北方領 土は、日本固有の領土である。しかし第二次世界大戦 後にソビエト連邦(ソ連)が占領し、ソ連が解体した後 もロシア連邦が今日まで占拠し続けている。日本は一 貫して北方領土の返還を求めている。 (P.217地図『日本の領域と排他的経済水域』) ・日本の領域として北方領土が示されている。 (P.217地図『北方領土と周辺地域の歴史』) ・北緯50度以南の樺太と千島列島は、1951年に調印さ れたサンフランシスコ平和条約で日本が放棄し、現 在、帰属未定の地域である。図④のように「国境線」 が引かれ、陸地部分を白く表現するのは、このためで ある。 (P.236地図『日本と韓国の地勢図』) ・日本の領域として北方領土が示されている。 (P.216図①『世界の主な国境紛争』) ・竹島問題(日本・韓国)1952年~ (P.216本文) ・島根県に属する日本海上の竹島は、日本固有の領土 であるが、韓国によって占拠されており、対立が続い ている。 (P.217地図『日本の領域と排他的経済水域』) ・日本の領域として竹島が示されている。 (P.236図①『日本と韓国の地勢図』) ・日本の領域とし竹島が示されている。 (P.217本文) ・東シナ海上の尖閣諸島は、日本固有の領土であり、 その周辺の海域は伝統的な漁場でもある。しかし、中 国はその領有を主張している。 (P.217地図『日本の領域と排他的経済水域』) ・日本の領域として尖閣諸島が示されている。 (P.236地図『日本と韓国の地勢図』) ・日本の領域として尖閣諸島が示されている。 ※ 我が国の領域をめぐる問題として、ここでは「北方領土」及び「竹島」にかかわる記述の概要について調査した。 「その他」については、「北方領土」及び「竹島」以外で、我が国の領域をめぐる問題の扱いについて、特記すべき事項があれば記載している。 「別紙2-4」【(1)内容 イ 調査項目の具体的な内容 国旗・国歌の扱い】(地理B) 発行者 教科書番号 東書 303 教科書名 地理B 扱いの有無 扱い方(本文・コラム・写真) 有 無 取り上げている項目 記述の概要 「別紙2-5」【(1)内容 イ 調査項目の具体的な内容 北朝鮮による拉致問題の扱い】(地理B) 発行者 教科書番号 教科書名 扱いの有無 扱い方(本文・コラム・写真) ・P.239コラム 東書 303 地理B 有 無 取り上げている項目 記述の概要 第3編現代世界の地誌的 考察 第2章現代世界の諸地域 ②日本と韓国 2経済の高度成長 ・『国際的孤立に苦しむ北朝鮮』 核技術の保有 を交渉の武器にした外交を行い、日本人の拉致 など反人権的行為を行ってきたことから、国際社 会から孤立している。 「別紙2-6」 【(1)内容 イ 調査項目の具体的な内容 防災や、自然災害時における関係機関の役割等の扱い】 (地理B) 発行者 教科書番 号 教科書名 扱いの有無 扱い方(本文・コラム・写真) P34 本文、脚注、写真 P35 本文、脚注 東書 303 地理B 有 無 取り上げている項目 震災復興後の神戸市 ‐現地調査を通じて‐ 記述の概要 ・仮設団地ごとに「ふれあいセンター」がつくられ、生活支援アドバイザーなどによるサポート活 動が行われた。その後、2000年までに恒久的な復興住宅が4万戸以上建設された。 ・仮設住宅入居世帯数の推移掲載 ・震災直後と復興後の東灘区の町並みの写真掲載 ・1995年3月に国レベルの都市計画により区画整理などの大枠が決定され、その後、自治体 や地域レベルの復興されるという二段階方式がとられた。市と住民とがパートナーシップを結 び、協働と参画のまちづくりを推進する動きが活発になってきている。その理念は2025年を目 標に長期的なまちづくりの方向性を示した「神戸づくりの指針」にも反映されている。 ・神戸市、神戸商工会議所により「産業復興会議」が設置され、復旧特別融資などの緊急対 策が実施された。1997年には神戸経済本格復興プランが策定され、既存産業の復興対策が 実施され、復興支援工場の建設などが行なわれた。 ・「神戸づくりの指針」の基本的な考え方」を掲載 「別紙2-7」【(1)内容 イ 調査項目の具体的な内容 一次エネルギー及び再生可能エネルギーの扱い 】(地理B) 発行者 教科書番号 教科書名 扱いの有無 扱い方(本文・コラム・写真) P.162図表 P.163本文 取り上げている項目 記述の概要 第2編現代世界の系統地理的 考察 第2章資源・産業 ⑦資源・エネルギー問題 2 枯渇性の鉱物資源から再 生可能エネルギーへ ・『主な国の一次エネルギー供給の構成(石油換算)』 ・自然エネルギーでは、水力やバイオマスのほか、太陽 光、太陽熱、風力、地熱、波力、潮汐などの開発と利用が 世界各地で急速に進んでいる。また、電気や水素を利用す る自動車などが、開発されるとともに、廃棄された自動車や 家庭電化製品をはじめとする工業製品の再利用や再資源 化などの拡充が、環境面からも期待されている。 ・現在得られる再生可能エネルギーは、化石燃料に比べ て、一次エネルギーに占める割合がまだ小さく、生産コスト が高い。価格面の不利を克服して、普及を進めていくため には、自然エネルギー利用の技術開発を促進させるととも に、政策面の後押しがますます重要になっている。 ・『EU主要国と日本における再生可能エネルギー比率』 P.163図表 東書 303 地理B 有 無 P.325コラム 第3編現代世界の地誌的考察 第3章現代世界と日本 ②日本が抱える地理的な諸課 題と将来を考える P.325地図 ※一次エネルギー及び再生可能エネルギーは、二次エネルギーも含めて我が国に関わるもののについて調査した。 ・『調査事例1 自然エネルギーの活用を考える』 資源エ ネルギー問題では、日本の国土の特徴を生かした自然エ ネルギーの開発が将来に向けた課題の一つと言える。図 ②は自然エネルギーである水力・風力・地熱・太陽光の日 本にある発電所の立地を示している。これらの立地につい て、日本の地形や気候など関連づけて考えてみよう。 ・『日本の自然エネルギー(水力・風力・地熱・太陽光)によ る主な発電所の立地』 「別紙2-8」【(1)内容 イ 調査項目の具体的な内容 オリンピック・パラリンピックの扱い 】(地理B) 発行者 教科書番号 教科書名 扱いの有無 扱い方(本文・コラム・写真) P.212写真 P.234写真 東書 303 地理B 有 無 P.239本文 P.318写真 取り上げている項目 記述の概要 第2編現代世界の系統地理的 考察 第4章生活文化、民族・宗教 ③民族問題・言語問題 2 民族問題をどう乗り越える か 第3編現代世界の地誌的考察 第2章現代世界の諸地域 ①中国 5 経済成長により広がる中国 の影響力 ②日本と韓国 2 経済の高度成長 ⑪オーストラリアとカナダ 4都市と生活 ・『シドニーオリンピックの閉会式(2000年)』 多文化社会 を形成するオーストラリアのシドニーは、2000年のオリン ピック開催地にも選ばれた。 ・『ペキンオリンピック(2008年)』 2008年8月8日、「鳥の 巣」とよばれる北京国家体育館で、世界204の国と地域が 参加して開会式が行われた。オリンピックによって、ペキン では都市開発が加速した。 ・1988年のソウルオリンピックによる建設ラッシュもあり、経 済は引き続き高い成長を遂げた。 ・『シドニーの街とハーバーブリッジ(2007年)』 2000年の オリンピック開催地にもなったシドニー。 「別紙3」【(2)構成上の工夫】(地理B) 発行者 教科書番号 教科書名 構 成 上 の 工 夫 ・「SKILL」を通して、基本的な地理的技能を習得できるように工夫されている。 ・「episode」や「COLUMN」が随所に掲載されており、について、生徒の生活に身近な内容が詳しく説明されている。 ・重要語句などには、用語解説がなされている。 ・見開き2ページに「KEY WORD」による重要事項の整理がされている。 東書 303 地理B
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